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marumori 201107

 市内上町にある、「まるもり食堂」を初訪問。
 盛りがいい店だと聞いていたので、前から気になっていました。

 中華そば550円。
 牛ダシの効いた、山形ラーメンらしい逸品です。

 スープは甘めで、中華料理店系のものではなく、むしろそば屋のそれのような印象。調味料でごまかさずにしっかりとダシをとっているとみえて、なかなかに美味。化学調味料にありがちな食後の悪い後味もありません。

 麺はおそらく製麺所のもの。硬めに茹でてあり、しっかりした喉越しがありました。
 喉越しといえば、山形ラーメンにしてはやや細めのこの麺は、蕎麦を食べるときのようによく喉を流れてくれます。昨晩は日付が変わるまで痛飲(というより暴飲(笑))したので、この喉越しはとてもウレシイ。
 この喉越しの感覚は、米沢ラーメンの、たとえば「桂町さっぽろ」の細麺を啜りあげたときの感覚などを彷彿とさせます。うむ、あれもうまかった。

 全体として見れば、奇を衒うようなところは微塵もない極めてノーマルな山形ラーメンですが、いやはや、噂のどおりボリュームにはかなりのものがあります。
 普通盛りでも、他店の大盛りと同程度、いや、それ以上の麺の量があります。普通盛りでこれだけの量を食することができるのは、市内では「まるごそば屋」、「そば処ひろ」、「やま七」あたりぐらいではないかな。
 ココの大盛りはスゴイらしいですが、自分は普通盛りで十分に満足できました。
 怖いもの見たさで大盛りを頼んでみるのも一興でしょうが、そーゆー人は最後まで残さずに食べましょうね。(笑)

eikotei 201107

 ココは、「材木亭」との姉妹店って知っていましたか?
 ちなみに「材木亭」の食べ物は、残業時にこれまで何度も食べています。100回以上、いやそんなものではきかないな、200回ぐらいは軽くいっているだろうな。でもまぁ、それなりにうまくて安いのです。

 今回食べたのは栄幸亭メン650円ですが、これ、材木亭の材木亭メンとつくりかたは同じです。ラーメンの上にピリ辛のあんがかかっているものです。
 キャベツ、タマネギ、ニンジン、筍、キクラゲ、豚バラ肉などに鷹の爪を加えてほどよいとろみをつけたものと思ってください。水分の多い白菜やモヤシが入っていないので、味がゆるくなりません。このあたりが栄幸亭メンの持ち味でしょう。

 スープは、シンプルな鶏ガラ風味。最近はやりのダブルスープみたいな多層構造にはなっていませんが、鶏がらへの一途さが感じられて、ある意味好感あり。
 うまいので、レンゲではじめに15回ほど(!)すくってじっくりと味わいました。

 ここで、自分なりのあんかけそばの食べ方の極意を披露いたしましょう。それは2つ。
 ひとつは、はじめにスープを多めに飲んでしまうこと。
 ふたつは、箸やレンゲに唾液をつけないように注意すること。
 そうすることによってあんのとろみがいつまでも保たれ、そのあんが麺にまとわりついて、うまいの熱いのって。

 蛇足ですが、ここの餃子350円は、デパ地下のうまいもの店なんかで見かけるジャンボサイズのものがナント5個。これに山形米使用のライス200円をつければもうそれだけで十分腹を満たせると思います。

 また、メニューには酢豚定食が750円とありました。安い! ははぁ、材木亭で食べたあの酢豚定食のような感じなのかな?
 酢豚マニアの自分としては、こんどは酢豚で再訪問しなきゃ。

zaimoku 201107

 「栄幸亭」のことを書いたときに、「材木亭」の出前は200回ぐらいは食べているのではないかと書きました。
 このごろ仕事が忙しくなり、材木亭のお世話になりました。

 酢豚定食800円。
 材木亭の定食、麺類の中では最も高価なメニューとなっています。

 どんなものがやってくるのかはある程度熟知しているので失望感はないのですが、この酢豚、少ない。そして、具が足りない。(笑)

 タレはたっぷりで酢豚の味がちゃんとするのですが、多めの豚肉のほかは、タマネギとピーマン、わずかのキクラゲのみ。おい、ニンジンはどうした。タケノコやシイタケは入らないのか。――ってな感じ。これで800円は高いぞ。

 やはり材木亭は麺類のほういいです。材木亭メンとか、冷しラーメンとか、冷したぬき手振りうどんとか、あんかけやきそばあたりが定番でしょうか。
 姉妹店の栄幸亭のメニューには酢豚定食750円とあったので、材木亭の800円と比較してみなければナラヌなぁ。ま、大きな期待はせずに。

asahi 201107

 また残業のため、夕食は出前。
 その日はカツ丼でいくことにしましたが、同僚から、カツ丼ならば材木亭よりもあさひ食堂がいいですよとのアドバイスを受け、あさひ食堂に発注。

 カツ丼、たしか800円。
 たしかに肉はいい、と思います。でも、子どもの頃から安い肉を食べて育っているので、縁に脂をまとったようなあまり上品ではない豚肉のほうが好きなのです。
 そういう意味では、山形市のとんかつの名店「ちん豚」も、肉が良すぎるのですね。

 ということで、いかにも豚肉です、獣の匂いも多少残っています、脂身もいくぶんかついています――という材木亭のカツ丼750円のほうが、自分は好きだ。

 インスタント味噌汁と自家製の漬物つき。
 腹を十分に満たして、この日は翌朝3時までがんばれました。

 ついでに言えば、2日前、材木亭の酢豚定食を食べた日は、翌朝の4時半過ぎのあがりでした。家に戻って5時。
 こんな生活をしていると、そのうち死ぬなぁ。(笑)

agetsuma 201107

 土用の丑の日ごろになると職場の部屋の全員がそろうことが難しくなるので、それじゃあ早いうちにうなぎを食べてしまおうと、親睦会でうなぎを食する会を開きました。

 会費から出すのであれば、市内の随一のものをということで、ココをチョイス。
 「揚妻」という名の割烹として古くから続いており、うなぎを食するならこの店と、この地に住む高齢者なら確実に言うであろう名店です。

 配達されてしばらくしてから食べたのですが、香ばしい風味は損なわれていず、うなぎそのものも他店のものよりふっくら感があったように思います。
 味の決め手は、なんといってもタレ。これまたまねのできない絶妙なうまさです。

 たっぷりのうなぎでごはんが足りないくらい。
 満足感たっぷりの食後、いくらしたのか幹事に訊いたところ、3,450円+税とかなんとか。
 ぎょえっ、さすがに高価。
 でもまぁ、納得のいくおいしさだったから許せる。積み立てていた会費から払うわけだし。(笑)

sanshou 201107

 所用のため上山市へ。
 台風一過で北よりのいい風が吹き、気温が低くてしのぎやすい。ならば、昼は中華そばだね。

 ということで向かったのは、葉山温泉の入り口にある山椒そばや。いいラーメンを出すという噂なので。
 基本メニューのラーメンよりたった100円高いだけのチャーシューメンを、大盛りで。
 650+100円。

 いいですなぁ、この醤油の効いたスープ。
 ちょっとしょっぱめではあるけれど、さまざまなダシを投入して何がなんだかわからなくなってしまったスープなんぞを供する店が増えている中で、こういうシンプルで香ばしいスープを味わえるのはシアワセだ。黒胡椒を少々ふりかけてしみじみと味わってみる。

 麺は、この地区ではノーマルな、つややかな中細麺。
 シナチクなんて、古臭い感じがするほどのもので、しっかりと繊維質を感じることができる逸品。
 チャーシューについても、何の特徴もないモモ系の薄切りが6枚。
 これに海苔1枚と細かめに刻んだネギがやや多めにトッピングされているだけ。

 それぞれに特徴がない、ということはむしろ中華そばの世界では褒められるべきことであって、それらが渾然一体となったときにどの程度の満足感を食べる側に伝えられるかが勝負となる。
 そういった意味では、ここのラーメンは完成度が極めて高いと思いますよ。

 金ちゃんラーメン城西店の中華そばとよく似ている感じ。金ちゃんよりあっさりしていたでしょうか。

sankou 201107

 初訪店。値段設定がやや高めなので、B級愛好者としては敬遠していたのでした。
 ところが。実際食べてみると、その値段もうなずけてしまうような内容でした。

 メニュー中、あえて最安値クラスのカニクリームコロッケ定食900円を。
 B級愛好者はどの店においても基本メニューから入るのが鉄則。それがいちばん、その店の実力を図るためにもいいと感じているので。
 まあ、高いメニューを頼んでみたらてんでおいしくなかった、ということを嫌う、とも言えます。

 で、この定食、グレードが高いです。
 コロッケは、カニがたっぷり。たとえばファミレスあたりの冷凍モノとはワケが違います。
 そして、それにかけられるのはフレッシュな酸味が際立つトマトソース。
 添えられた野菜にも紫タマネギのスライスが入るなど一工夫あって、ゴージャス感を醸し出しています。

 小鉢の冷やっこは、醤油で食するのではなく、和風ドレッシング様のタレがかけられ、小エビがトッピング。料理はこのひと手間が大事なのかもしれません。
 味噌汁、漬物も手が抜かれていず、高評価です。

 難点は、カウンターがないなどのため、一人では入りづらそうなところ。
 グルメの同僚や友人などと2人で、というシチュエーションが理想かもしれません。

 洋食とラーメンがセットになったメニューもいくつかあって、それらもおいしそう。
 この店の実力が高いことがわかったので、今後はそのあたりをねらって再訪することになるでしょう。

yachiyo 201107

 先に「山椒そばや」に行って以来、上山には中華そばの名店が多いのではないかと思い当たり、この週末再び上山へ。

 このたびは市内中心部の「八千代食堂」に赴き、ラーメン&ミニ天丼セット750円を試してみました。
 ラーメン単品が550円。これに200円プラスして天丼が食べられるというので。(嬉)

 この店、手打ちラーメンがウリのようです。ラーメンは麺が最重要と考える者にとっては僥倖。
 ひと目で手打ちとわかる麺は、黄色、クリーム色というよりも白色に近く、わずかに色にくすみがあって、不要な塩分などが加えられていない淡白な味。いいなぁ、手打ちだなぁ。
 長さは短く、豪快にすすり上げるにはショートめ。ちょっと油断すると、箸でつまみあげたときにプツンと切れたりするところが多少ネックになっているかな。

 手打ち系の店にありがちですが、スープはあまり吟味されていないようで、醤油味が強すぎ。ダシは強調されていませんので、醤油だなぁという印象です。

 天丼は、イカ、海老、えのき、シソ葉、ちくわ、蟹かまぼこの6種。丼つゆが多めで天丼のテイストを十分に楽しむことができますが、具のグレードや揚げ具合、ごはんの炊き具合などをどうこう言うものではないフツーのものです。

 これで750円!ということに感謝して、ありがたくいただかなければなりますまい。

 これから行こうと考えている上山の店は、「いく代やぶそば」、「さかえやそばや」、「さぶちゃんラーメン」、「ラーメン処おいわけ」など。
 上山で中華そばのおいしい店やメニューがあったら教えてください。

ikuyo 201107

 ウェブでこの店のラーメン画像を見て、とてもおいしそうなので、電撃訪問。
 ラーメン600円。
 山形ラーメンの範疇なのでしょうが、オリジナリティが高い名品でした。

 まず特徴ありありのスープ。盛り付け後に注入したものなのか、ラードと思われる脂分がたっぷり。
 新作系の店の中には極めて多くの脂を加えるところもありますが、そのような極端さではありません。しかし、従来型のラーメンとしては、このくらいこってりのスープはめずらしいと思います。
 ワイルド感のなかにもある種の繊細さが感じられて、これがまた美味なのです。

 麺は、これも独特。太さこそこの界隈のノーマル程度ですが、縮れのない、ストレート。
 食べる前こそ、見た目がなんだか東京や横浜、果ては博多あたりのまっすぐ系と類似していてやや興ざめでしたが、食べてみれば、山形ラーメンなのですなぁ、これが。
 この不思議感ははじめての体験です。

 メンマは割り箸を3センチ間隔で刻んだような形状で独特だし、チャーシュー、海苔ともに2枚だし、最後に添えたナルトが鮮やか。

 さすが、上山の人気店。申し分なし! また来たい!!
 今度は大盛りでいきたい!!!
 上山の名店は、見つけにくい小さな路地にあるものなのですねぇ。

sakaeya 201107

 上山の名店は、見つけにくい小さな路地にある――ということを実証するかのような店が、もう1店。
 ココも上山の人気店のようでしたので、追加して電撃訪問。

 中華そば600円。
 前出の「いく代やぶそば」のラーメンと比較してみると……。

 麺は、まったくちがっていて、細ちぢれ。自家製麺らしく、麺によけいな味がついていなくて好感。そしてまた、米沢ラーメンのようなほろほろ感があり、とてもいい喉越しです。
 自家製麺こそ麺の王道と考える自分としては、細ちぢれのこの感覚と相俟って、最高評価を下さざるを得ないでしょう。
 外形的にはこれほどに両者は別物のように見えても、食べていていずれも山形ラーメンだなぁと感じることができます。

 スープは、2店に類似性あり。いずれも旧来型の店としては非常に「こってり」です。
 どちらかといえば「いく代やぶそば」のほうがその度合いは高いですが、それぞれの麺との相性を考えれば、いく代はいく代で、また「さかえや」はさかえやで、それぞれベストマッチだと思います。

 ほうれん草のおひたしが添えられて、いかにもこのあたりのラーメンといった佇まいです。
 ネギが豊富にトッピングされ、メンマはいかにも筍といった感じのシャキシャキもの。チャーシューは、小ぶりながらも厚みのあるしっかりモノ。

 申し分なし! また来たい!!
 今度は大盛りでいきたい!!!
 こういう店こそ、いつまでも営業していてほしいと思います。

  翻译: