◇ 伸び率はついに1ケタに = 財務省が25日発表した10月の貿易統計によると、輸出総額は5兆7236億円で前年比は7.8%の増加だった。輸出の前年比は7月が23.5%増、8月が15.5%増、9月が14.3%増としだいに縮小してきたが、10月はとうとう1ケタの伸びに落ち込んだ。それだけ景気を押し上げる力が弱まったわけで、外需に頼った景気の回復はもうムリだと覚悟しなければならない。
10月の輸入総額は5兆3083億円、前年比は8.7%の増加だった。この結果、貿易黒字は8219億円、前年同月を2.7%上回っている。輸出を商品別にみると、金属加工機械が94.3%増、原動機が30.2%増、自動車が10.2%増と大きく伸びた。しかし音響機器が20.0%減、電算機類が11.3%減、船舶が15.1%減となるなど振るわず、全体の伸び率を押し下げた。
地域別にみると、アジア向けは11.3%の増加。うち中国向けは17.5%増と比較的に伸び率が高かった。しかしアメリカ向けは4.7%の増加にとどまり、EU向けは1.9%減と11か月ぶりのマイナスを記録している。ロシア向けは147.0%増と大きく増加したが、中東向けは13.9%の減少だった。
昨年はリーマン・ショックで激減した輸出が、順調に回復した時期。したがって輸出の前年比伸び率が、しだいに縮小することはやむをえない。しかし10月の輸出額はリーマン直後の08年10月に比べて、まだ83%の水準にしか戻っていない。ここで早くも輸出の伸びが息切れしてきたことは否定できない。補正予算で、その穴埋めができるのかどうか。
≪25日の日経平均 = 上げ +49.65円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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地域別にみると、アジア向けは11.3%の増加。うち中国向けは17.5%増と比較的に伸び率が高かった。しかしアメリカ向けは4.7%の増加にとどまり、EU向けは1.9%減と11か月ぶりのマイナスを記録している。ロシア向けは147.0%増と大きく増加したが、中東向けは13.9%の減少だった。
昨年はリーマン・ショックで激減した輸出が、順調に回復した時期。したがって輸出の前年比伸び率が、しだいに縮小することはやむをえない。しかし10月の輸出額はリーマン直後の08年10月に比べて、まだ83%の水準にしか戻っていない。ここで早くも輸出の伸びが息切れしてきたことは否定できない。補正予算で、その穴埋めができるのかどうか。
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