◇ 輸出額+輸入額が13.8%減少 = 中国の輸出額と輸入額を合わせた貿易総額が、目立って減少している。税関総署の発表によると、3月の輸出は1445億ドル。前年比では15.0%の減少だった。一方、輸入は1414億ドルで12.7%減少した。この結果、貿易収支は30億8000万ドルの黒字となっている。輸出と輸入がともに減少したため、貿易の大きさを表わす貿易総額も前年より13.8%縮小した。
同時に発表した1-3月期の状態をみると、輸出は前年比4.7%増加したが、輸入は17.6%も減少した。貿易総額では6%の減少となっている。輸出を相手国別にみると、アメリカ向けは3%、マレーシア向けは2.9%の増加だった。しかし最大の輸出先であるEU向けは2.7%減、日本向けは11.4%の大幅減となっている。
輸入の減少は、中国経済の成長鈍化を反映したものとみていいだろう。しかし輸出の減少はなぜか。一般的には、国内の経済活動が低下すれば、いわゆる輸出ドライブがかかりやすい。だが、その兆候は見られない。税関総署は「輸出先の景気回復が遅れているため」と説明しているが、それだけではなさそうだ。
考えられる原因の1つは、元の為替レートが割高になったこと。もう1つは、相次ぐ賃上げによって人件費が上昇し、中国製品の価格競争力が落ちてきたためではないか。仮にそうだとすれば、中国の輸出低迷は一過性のものではないことになる。中国の景気そのものや、中国に進出している海外企業に与える影響はきわめて大きい。
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