自転車ときどき世界1周

2015年03月

 ベトナム17日目 ホーチミン市内

 深夜の3時まで同室のニュージーランド人が酒飲んで騒いで全然眠れない。何度か文句を言いって静かにさせつつ、ようやく寝入ったのは何時だっただろうか?

 そんなワケで朝には宿をチェックアウトする。いくら安い宿でも私の体調には変えられない。ということで少々値段は張るが、ベトナムで唯一お風呂に入れるという特典のあるEZステイサイゴンという日本人宿へチェックイン。

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 実に3ケ月ぶりのお風呂である

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 畳の部屋には感動した

 これで今日は枕を高くして眠れるということで、安心してホーチミンの町を観光して回る。勿論、自転車で。

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 本日のチェー

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 都市の郵便局は絵になるよね

 ベトナムの都会は洒落にならないくらいバイクの交通量が多く、常に集中して走行していないと間違いなく怪我するレベル。よくこれで統制が成り立っているなぁと感心するのだが、ベトナム人同士の独自のルールとかが存在するのかね?

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 あらゆる方向から迫り来るバイク


 これくらいなら安心なのだが

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 天気よくてコントラストが映える

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 ゴミ箱です

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 この国ではスタバは流行らないでしょ〜

 流石に東南アジアでも有数の大都会だけあって、立派な高層ビル群や整備された公園が多い。同じベトナムでもハノイでは全く姿を見せなかったコンビニが至る所に乱立している所からも、いかにホーチミンが先進的な都市であるかが分かる。

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 こんな綺麗な市場を見たことないぞ

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 本日2度目のチェー だって美味しいんだもの

 一旦宿へと戻り、昨日の自転車店&カフェのお店へ再び訪れる。「オマエは素晴らしい男だから一緒に飲もうぜ(意訳)」とか言われたならば、断っては男が廃るというものだ。意気揚々と馳せ参じる茶壺である。

 一緒に飲んでる最中のことを語るのは野暮だと思うが、次から次へと増えていく同行の士。ベトナム人だけでなく、フランスや韓国といった国の人達も交えて話に花が咲く。男同士がビールを持てば、大抵のことは分かり合えるのだ。下ネタは万国共通で通じるし。

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 また忘れられない夜が増えた

 ヘロヘロに酔っぱらいながら深夜に就寝。宿を変えた意味あったのか?と思われるだろうが、ちゃんとお風呂には2回入って満喫した。

 2015年3月25日(水) 走行距離19km 累計7920km
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 カンボジア16日目&ベトナム16日目 スバイリエンの町〜カンボジア国境から東南東に約60km ホーチミン市

 海外旅を始めて100日目。こういう時に普通は「あっという間だった」みたいな台詞が続くのだと思うけれど、個人的な実感としては「もう何年間も走っているような気がする」程に長く感じた。

 別に辛い時間だったわけではない。むしろ知らないことばかりで、驚きと発見の連続に毎日が楽しくあった。思うに毎日が濃密だからこそ長く感じたのではないだろうか?日々刺激的な出来事が起こり、ただ自転車を漕いでいるだけでも様々な出来事が発生する。こんだけ色々な刺激を受けてる日々が「あっという間」なワケがなかったのだ。

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 とりあえずカンボジア最後の食事

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 国境近くは中国系の工場が目立つな

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 国境付近はカジノホテルが乱立してるのだが

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 嫌な思い出が蘇るからそんなに見たくはない

 そんなワケで再びベトナムへと入国。東南アジア思いっきり満喫ルートとして、以前に走行できなくて心残りだったベトナム南部から中部にかけてを楽しもうという私ってばマジ贅沢な幸せ者。

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 イミグレーションもアッサリ気味で終了

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 久しぶりに走るベトナムの町はテンション上がるね

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 ベトナム独特の「この先町でっせ」看板も健在だし

 カンボジアは車両のクラックションが比較的大人しかったと思っていたのだが、ベトナムに入って感じたのは「自分はそもそもクラックションの音を気にしていないんじゃないか」という疑惑である。

 そういえば私は以前乗っていた車で、クラックションなんか目じゃない五月蝿いサイレンをバカバカ鳴らしながら赤信号を突っ切っていたのである。そう思えば、今更多少ピーピー鳴らされたところで、そんなイラついたり気にしたりと、そんなことあるわけないのだ。きっとそうだ。

 それは根本的なところで大問題では?という疑問を無視して先へと進む。

 そうだ、ベトナムに来たのだから午後はコーヒーブレイクをしなければ。甘いベトナムコーヒーを飲みながら、ゆったりと一息つく時間を楽しむべくカフェを探す。というか、探すまでもなく道路沿いにはカフェだらけ。そこで見つけたカフェが

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 なんという駄目人間仕様!

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 ハンモックで横になりながらコーヒーを飲む愉悦

 ついつい1時間近く昼寝してしまったりしたので、急ぎ気味にホーチミンを目指して走る。ようやく市内へ突入したところでバイク(エンジン付き)のオッチャンが声かけてくる。曰く「オマエが気に入った。良い場所につれてってやるから、後ろ付いてきな!」

 これが田舎だったらホイホイ後を追うのだが、大都市内で警戒モードだったので、とりあえず何時でも逃げられるよう車間距離を取って後を追う。・・・って、付いて行くんかい!

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 結果としては、単なる自転車好きの良いオッチャンだった

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 フローズン奢ってもらうわ

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 自転車に注油サービスまでしてもらう

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 人を疑うとか最低だと思う。まったく

 明日も訪れる約束をして店を出たら、もう日が沈みそうな時間。大慌てで宿へと投宿し、ベトナムビールを堪能する。その国のビールを飲んで、始めて別の国に来た!と思うのは私だけではないはずだ。

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 復活、本日のチェー

 2015年3月24日(火) 走行距離120km 累計7901km
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 カンボジア14・15日目 プノンペン〜ベトナム国境から西に約40km スバイリエンの町

 厳しい暑さの中で生活するということは、それだけで体力削られるものであり、常にサボったり昼寝をしたりしてるクメール人を批判することなんて私にはできない。

 この国のスーパーやデパートに行くとよく分かるが、明らかに従業員の数が多すぎて大半はスマホを弄って遊んでいたりと、サービスの意識は薄い。雇用形態が悪いのか、個々の人々の問題なのか分からないが、仕事に対しての意識は日本人と比較すると残念なレベルであるといえよう。

 そんな折、1日ダラダラしてても退屈なので、プノンペンに新しくできたというイオンモールへと行ってみた。

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 日本と同じイオンモール

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 あ〜、地方都市でよく見た景色だ

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 面白そうな映画がなかった

 ここで私が驚いたのは、従業員の質の高さである。誰1人として遊んでいる者がいない。制服を着た従業員達は、座り込みもせず、スマホも弄らず、お喋りもせずに仕事に精を出していた。

 素晴らしいっちゃ素晴らしいのだろうが、私は決してクメール人のやる気のなさが嫌いではなかったのであり、なんだか日本のスタイルを無理に押し付けているような窮屈さを覚えたりもした。勝手な意見ではある。

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 このすぐ側にスラム街

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 かと思うと高級住宅街

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 線路沿いのスラム街

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 整備された美しい公園

 カンボジアの光と闇について考えたりしながら就寝。


 翌日。久しぶりにロシナンテ号に荷物を満載にして走りだす。どんなに疲れていても大体3日くらいで、気持ちとして「そろそろ走りたいなぁ」とか思うようになるのであり、1つの町の観光名所なんて3日もあれば大概の場所を回ってしまうこともあってか、同じ場所に長期滞在することは少ない茶壺である。

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 こういう景色を見れる方が楽しいってのもある

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 日本が作った(んだと思う)橋は多い

 メコン川を横目に走って60km、久しぶりに渡し船で川を越える。最初は渡し船って面倒くさいとか思っていた節もあったけど、ただ橋を渡るのとはまた違った景色が見れるので、最近は楽しみな移動だったりする。値段安いし。

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 このすし詰め感がたまらない

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 自転車は片道200リエル(約6円)・・・って、採算とれるのか?

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 東南アジアでよく見る持ち方

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 良い景色です

 突然だが、カンボジアを人力で走る方に注意してもらいことがある。カンボジア等の熱帯地域では「スイカキ氷分」が走行に重要であり、この成分がなくなると集中力や判断力の低下、果てにはめまいやイライラといった症状が発生することもあり、非常に危険である。

 こうした症状を回避するためにも、「スイカ」か「カキ氷」を定期的に接種してスイカキ氷分の不足に備えてもらいたい。なお、この症状は国によって呼び名が異なりベトナムの「チェー分」だとかタイでは「カオニャオ分」といった名称となる。勿論、チェーやカオニャオを食べることで成分は補給される。

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 今日はタイミング悪くてなかなか補給できなかった

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 意外とガソリンスタンドは多いのだが

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 多くの人は屋台でガソリンを入れてる模様

 中国はちょっと別として、これまで見た国での人気No.1スポーツは大抵サッカーである。どこの国でもヨーロッパの名門チームのユニフォームを着ている子供を見たものだし、カンボジアでもよく見かけた。

 しかし、カンボジアではサッカーに迫る程人気のあるスポーツが2つあるようだ。1つはバレーボール。田舎の集落で子供達がネット(というかロープ)を挟んでバレーボールで遊んでいる姿はカンボジアならではの光景。

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 そしてもう1つがコレ

 プラスチック製の羽を地面に落とさず足を使って仲間内で蹴り合う遊びで、名前知らないから私は「蹴鞠」と勝手に呼んでいた。誰か正式名称教えてほしいの。

 最初はあんまり・・・とか思っていたアンコールビールともお別れである。何だかんだでカンボジアで1番よく飲んだビールであり、グラスに氷を入れて飲むためとにかく薄い。仕方ないので何杯も飲むことが多く、これはビール会社の罠なのではないかと思ったり思わなかったり。

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 1本2000リエル(約60円)と思うと、ついつい飲んじゃうよね

 2015年3月22日(日) 走行距離 17km 累計7654km
      3月23日(月) 走行距離127km 累計7781km
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 カンボジア13日目 プノンペン市内

 情報が溢れている現代。無理して海外へと旅行などしなくても、その気になれば大抵の情報は入手することができるし、現代社会はそうした「情報技術」を重要な点としていると思う。一昔前の海外渡航が「限られた人間」だけしかできなかった時代はまだしも、今の時代に直接海外に出向く意味はどれほどあるのか?

 思うに、違世界を直接「感じる」ことが大きいのかと。私は始めての海外渡航が船便だったため、入国審査ゲートを潜ったら20m先は中国の市内だったのであり、その景色を見た瞬間のカルチャーショックは忘れられない。今まで「情報」として頭に入れていたものが、全力で全身を巡って色づき始めた瞬間だった。直に体験することは、こんなにも鮮やかな感動や恐怖、驚きを与えるのかと実感した。

 前置き長いな。そんなワケでカンボジアにおける負の歴史を伝える「キリング・フィールド」と「トゥルー・スレン虐殺博物館(別名S21)」へと行ってきたのだが、もう2度と再訪したくない。だけど、その場に行って直接体験するということが、どれほど胸を討つのかということを心底実感もした。そんな場所。

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 キリング・フィールド

 詳しく知りたい人はwikiで調べてもらうとして、要するに独裁者における大量殺戮処刑場跡地である。世界の歴史的に見れば、独裁者のジェノサイドってそれなりの数があるんだけど、この独裁者ポル・ポトが引き起こした政策と考え方は他の誰よりも常軌を逸していると思う。

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 なくなった人達が埋められた穴

 当時カンボジアに800万いた人口のうち、約300万人がカンボジア各地にあるこうしたキリング・フィールドで処刑されたらしい。これが1975〜78年と、まだ半世紀も経っていない時代の出来事。

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 土に埋もれていた衣類や歯など

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 乳児を打ち付けて殺した木

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 今では訪れた人達がミサンガ等を残している

 誰が悪いとかそういうのは置いといて、こうした殺戮を実行していた多くが子供達だったという事実に背筋が寒くなる。ポル・ポトの目指した「原始共産主義」において、知識人や学識がありそうな人間は徹底的に排除され、無垢で知識が浅い子供が重用されたためらしい。

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 慰霊塔

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 「眼鏡をかけている」「手が綺麗」などという理由で殺された

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 銃弾が勿体無いから能工具で処刑したという

 このキリング・フィールドは一回りするだけなら10分もかからないのだが、入場時に音声ガイドを渡してもらい(日本語版有)それを聞きながら回ると2時間ちょい。暗鬱とした気持ちになったが、訪れて後悔したとは思わない。むしろ、もっと多くの人が訪れるべき場所だと思う。

 帰り道でそのままトゥルー・スレン虐殺博物館(以下S21)へと寄る。キリング・フィールドが処刑場ならS21は拷問場といったところか。元、高校の校舎を流用して使われた建物の異様な空気感と、残された一部の備品が見ていてキツい。

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 床には黒く変色したシミの痕

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 みなまで言うまい

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 敷地中央には慰霊碑

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 何万人もの人が連れてこられて生還したのは7人のみ 

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 胃がキリキリした

 恐ろしいと思う。何が1番恐ろしいかって、ポル・ポトが82歳で死去するまで精神を崩壊させなかったこと。最初っから壊れていたといえば、まぁ確かにそうかもしれないが、何百万人もの人の死に関わって当たり前の生活を送っている人間。

 こっちは訓練を重ね、思いを込めて、何十人もの力を合わせて、それでも助けられなかった人だっていた。そういう思いを飲み込んで今も仕事してる人達がいる一方で、凄惨な出来事がおこなわれてもいる。

 海外へ行くということは、良きも悪きも色々と「感じる」ものですね。

 2015年3月21日(土) 走行距離30km 累計7640km
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 カンボジア12日目 スカンの町〜カンボジア首都 プノンペン

 東南アジアには四季が存在しない。代わりに「乾季」と「雨季」が存在する地域が主なのだが、現在カンボジアの季節はといえば「酷暑期」というギャグみたいな名前が用意されている。如何にしてこの季節の厳しい暑さをやり過ごすか!・・・という命題があるわけだが、それを自転車漕ぎながら考えてる時点で色々間違っている。

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 今日は雲が多くていつもより楽

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 スカンの町はクモが名物(食料的な意味で)らしい

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 道端で何を干してるのかと思ったら

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 お米だった

 ラオスの後半辺りから南風ばかりが吹くようになっているのだが、気温の高さも相まってか、生温い感触でちっとも気持ちよく感じない。それでも風があるとないのとでは雲泥の差であり、悩ましい点だったりする。

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 距離表示ポストが手作り感満載なものへと変更

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 道路で販売するものチガウ

 さて都会と田舎、どっちが好きなのか?と聞かれたら迷わず「田舎!」と答える無い物ねだり系、元東京都民の茶壺であるが、そんな私でも田舎の道から徐々に高層ビルが建ち並ぶ大都会へと移り変わっていく景色の中を走るのは楽しい。ただ10分で嫌になるだけ。

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 景色よりも交通マナーの悪さが・・・

 とりあえず昔からプノンペンでバックパッカーに使われてきたらしい宿「キャピトルゲストハウス」に投宿する。バックパッカーではない私のような自転車旅行者には使いづらい宿なのだが、個室で1泊4$という破格の値段設定ならば、大抵のことは笑って済まそうではないか。ぐははは

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 店の前はツアーバスだらけ

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 受付が2階にあるのが難点(自転車的に)

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 なお、宿の前はサイクルショップだらけ

 調子に乗って3泊程お願いしたのだが、プノンペンってあんまり観光したりするポイントが無い都市らしい。個人的には新しくできたというイオンモールに行ってみたいところではあるが。まぁ都市名が「プノンペン」って力が抜けるような名前なのだし、仕方ないか。単語に半濁音を2回入れるとガッカリ名になる法則。

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 カンボジア語 丸っこい字という印象

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 雑多でゴミゴミしてる町は嫌いじゃない

 2015年3月20日(金) 走行距離80km 累計7610km
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 カンボジア11日目 コンポントムの町〜プノンペンから北北東に約60km スカンの町

 東南アジアでは個室タイプの宿に泊まると部屋内にペットボトルが置かれていることが多いのだが、カンボジアにおけるペットボトルはキャップ部分ギリギリまで水が入っているため、迂闊に開けると開放時の衝撃で水が飛び散る罠にはまる。私も1度、ベッドの上に水をこぼしてしまって慌てたりした。

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 強く握ったりすると悲惨な状況に

 こうした細かい所で日本のアメニティというのは素晴らしいとつくづく感じる。土地に空かせた「広いだけでサービスも何も無いベッドだけの宿」が多いアジアの安宿は、日本のゲストハウスを見習った方が良いと思うの。連泊中にシーツを変えてくれるだけで、宿の評価は全然違いますよ?

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 ベッドは1つで良いからさ

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 ハミガキ粉がすごい緑色なんだわ

 さて、カンボジアの首都であるプノンペンまで約200km。引き合いに出して申し訳ないが、あのラオスですら首都に近づくにつれて徐々に近代化された風景へと変わっていったのだ。カンボジアもそろそろ地平線ではない景色になるのかと思うと嬉しいような寂しいような・・・・

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 ダートですが、何か?

 アホかー!何で首都に近づくにつれて道路状況が悪化していくんじゃい。反面交通量は増加するわ、大型バスが脇を通るわで走行のストレスは増す一方ときたもんだ。ああ砂埃で目が痛い。

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 絶賛舗装路建設中だった

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 時代に逆行していってない?

 過去最悪レベルの砂と埃。全身が汗の上から砂をコーティングした状態になってしまい、昼食時にティッシュで顔拭いてみたら1拭きで真っ黒に変色した。どんだけやねん!

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 お昼終わった後の温度計は凄まじい数字を叩き出す

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 建築物が無いと電柱が目立ちますね

 最近は一番暑い時間帯にかき氷かスイカを食べるのが楽しみなのだが、生憎本日はどちらも売っている姿を見かけない。仕方ない、今回は前から興味があったカンボジアのエナジードリンクを飲むことにする。

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 サムライジュースを飲んで気合を入れるでござる

 サムライパワーが発揮できたか知らないが、どうにか宿へと到着。シャワー浴びた時に流れ出る水の色を見て、このコンディションでよく頑張ったと自分を褒めたい気持ち。よし、自分へのご褒美にビールだな。

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 スイカの値段、安いハズだよ

 2015年3月19日(木) 走行距離94km 累計7530km
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 カンボジア9・10日目 プレアヴィヒアの町〜プノンペンから北に約130km コンポントムの町

 食べる・寝る・散歩する。観光地でもない町での滞在なんてのは、大抵この3つの行動に集約される。一応お昼には泊まっている宿をチェックアウトして、値段の安い宿へと移動した。7$→6$の変更を有益と見なすか、移動する手間を考えると無駄と見なすかは意見が分かれるところだと思う。

 さて、プレアヴィヒアの町は先日訪れたプレアヴィヒア寺院と同じ名前でありながら、両者の場所は直線距離で60km以上離れている。別に私もこの2日間で、ちゃんと先へと進んでいるのであしからず。

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 ゴミ箱の分別がされてるのを始めてみたかも

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 まぁ、そんなの大して意味ないんですけど

 ところで私はカンボジアの料理が大層気に入っている。今まで行った国の中では、中国に次いで2番目に満足度が高い。何が良いのかといえば、美味いことは勿論大切だが「量が多い」というファクターが大切なのだ。

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 こんな感じで鍋から食べたいおかずを選ぶシステム

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 飲み物はボックスに入ってる(冷えてない場合も多い)

 結構な大皿に盛ってくれるしご飯は御代わり自由なので、食べ終わった後の「物足りない感」を感じることが無い。ラオスやタイでは満腹になるまで食べれることが少なかったので、カンボジアでの食生活は上々だといえる。唐辛子がないのも大変よろしい。

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 ビールを除けば8000リエル(約240円)くらい

 んで翌日。やっぱり1日休むだけで、体の調子は全然違う。オッサンになってくる程、休息することの重要性を身にしみて理解してくるわけだが、こと自転車旅行ではペダルの重さが体調によって全く違うといえよう。

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 気分よく走る走る

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 もうバイクで牽引しない方が良いと思うレベル

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 やたらと目にするカンボジア人パーティ看板

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 カンボジアとアンコールがこの国の2大巨頭ビールですの

 軽い軽い!とリズムに乗ってか100km強、突然ペダルが重たくなる。明らかに遅くなる速度、気持ちよくない踏み込み感覚。目に見える不具合は無いが、こういう時はタイヤに不具合があることがほとんどだ。ちょいと売店のスペースを借りてチューブを確認してみる。

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 やっぱりパンクしてた(チューブ拡大図)

 ある程度自転車に乗っている人は、乗り心地感の違いで自転車の不具合が分かるという経験をしたことがあると思う。車と違って、人力でエネルギーを伝えて、その動力がダイレクトに実感できる自転車は少しの不具合でも足とお尻で敏感に察知できるものだ。良い乗り物だと思う。

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 ついでにスイカを1玉いただく

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 何もねぇな

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 カンボジアにおけるコスミックの普及度合いはスゴい

 かなり大きめのコンポトムという町にて投宿。ゲストハウスが10件以上あるような場合は、値段を比較するのも大変なので、自分が決めたラインより下ならサッサと宿に入ることにしている。ちなみに観光地や首都の場合は事前にネットである程度最低値段を調べている。

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 Wi-Fi有りで自転車を部屋に持ち込める宿はポイント高い

 宿で受付していた女の子とお喋りしていたのだが、年を聞いてみたら「13歳」とかいわれて驚く。私が13歳の時には家の手伝いもせず、部活で走り回ったり遊んでばかりいましたよ。

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 私が30歳だと教えたら大層驚いてた

 まぁカンボジアの男共は平日昼間からゴロ寝してるヤツが多いし、自転車で走り回ってる私と大差ない。そういうことにしておこう。そうしよう。

 2015年3月17日(火) 走行距離  4km 累計7297km
      3月18日(水) 走行距離139km 累計7436km
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  場所:ラオス首都ビエンチャンからメコン川下流へ約25km バスも運行している
 入場料:5000キープ(約70円)

 ちょっとオカシな仏像が立ち並んでいる公園。変な建築物が好きな自分としては是非とも行ってみたかった場所でもある。観光客も多い。

 ラオス首都のビエンチャンからならば、半日で帰って来れるので町の観光ついでに行くことも可能。ただし公園内のレストランは値段も高く、周辺にその他の食堂は無いので注意が必要。売店はたくさんある。

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 カンボジア8日目 チェアムクサンの村〜シェムリアップから東北東に約130km プレアヴィヒアの町

 旅行なのだし、基本的には同じ道というのは走りたくないものだ。自転車で自由にルートを決めれるということもあり、1本道の往復路は別として、私はできるだけ同じ道を走らないようにしている。それがこんなにも恐ろしいことになってしまうとは・・・・

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 ダートだけど、まだ走りやすい道

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 道の左右に等間隔で並ぶ家々

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 何となく外国資本の力を感じる

 20km程走った時点で、曲がるはずの道を通り過ぎていることに気付く。え?そんな道無かったような気がするけど・・・と、嫌な予感がしつつも地図を頼りに戻ってみる。

 確かに横道はあるのだが、コレってどう考えても農道だよね。的な素晴らしい未舗装路が1本伸びていた。「もしかしてある程度進めば道も整備されてるのかも?」と信じ、思い切って突入する。

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 しかし

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 どんどん酷くなる一方

 言い訳すると、Googleマップでは黄色に色付けされた普通の道だったのだ。それならマトモな道だと思って、同じルートを戻るよりも別ルートで知らない道を走りたいと思った私を誰が責められよう。

 完全にルート選択に失敗したと気付くも既に1時間かけて奥へと7kmも走ってしまった。手持ちの水が切れ、12時前でだが食事をとれる見込みも全くない。進退決するべく座り込んで一休みしていると、後方から聞こえてくるのはトラクターのエンジン音。

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 この道で唯一追い越された車両でもある

 人生初のヒッチハイクはカンボジアのワケも分からん道で、現地人相手に行った。コレを逃したら冗談抜きで行き倒れるかもしれない!という時、人はもの凄い交渉力を発揮できるものなのだと知る。

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 自転車ごと乗せてもらって一安心

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 休憩ポイント 水浴びどころかガンガン飲んだ

 2時間程乗せてもらって途中の村まで移動する。どう考えても観光客が来るような村ではないため、やはり商店等の姿は見えない。(多分)結婚式のパーティ準備会場で水だけもらい、残り15kmの道を走る・・・・というか実際には地面が砂地で乗って走れないので半分近くは押して進む。砂浜で50kgの荷物を引っ張るような大変さです。

 ひたすら自転車を押し進むような酷い道が続くが、この時考えていたのは「昨日の夜、腹一杯になるまで夕食を食べておいて本当に良かった。アレがあったから、こうして厳しい状況でも前に進むことができる。」ということ。

 ようやく道が多少まともになり、商店でスイカを丸1個食べたときの「生きて辿り着いた感」はこの旅で暫定No.1である。なおスイカの値段は2000リエル(約60円)と破格。

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  舗装路に出た時には暗くなりかけてた

 とにかく疲れ果てたので安い宿を選ぶ気力も無し。目についた最初のゲストハウスに飛び込み、シャワーを浴びその後ビールを飲んだときの爽快感といったら!でもあんな道は2度と走らん。

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 本当にキツいときって写真なんか撮ってないだ

 あんまり疲れたので明日は休息日にする。

 2015年3月16日(月) 走行距離64km 累計7293km
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 カンボジア7日目 スラエムの町〜シュエムリアップから北東に約150km チェアムクサンの村

 〜タイトルに「○○の雨」って付ければ、名作映画っぽくなる法則〜

 カンボジアという国はとにかく物価が安いと聞いていたのだが、別に周辺諸国と比べて突出しているワケではない。思うに、これは通貨がUSドルだからそのイメージが加速しているのではないかと思われる。

 宿泊費が5$というのと、10万ドンや4万キープというのでは、実際の金額にほとんど差異はないのだが、何だか圧倒的にカンボジアが安い気がしてくる不思議。観光地でしか宿泊をしない場合、もっと低額で泊まれるの宿もあるが、一般的な地域の安宿値段でそこまで大きな差なんか無かったでござる。

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 とりあえずWi-Fiあって、横になれれば良いのよ

 さて、わざわざタイの国境くんだりまで走ってきたのは、カンボジアのもう1つの世界遺産らしいプレアヴィヒア寺院に行くためである。聞けば、「もの凄い良かった!」「行って本当に満足」などと絶賛の声を聞き、まぁ滞在期限余裕あるし、寄り道がてら行ってみることにしたのだった。

 宿に荷物は置いたままにして、身軽なロシナンテ号に跨がり片道30kmの観光サイクリングと洒落込もうではないか。

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 どの町にも市場はある

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 道路「背筋が伸ばせない」

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 おお、カンボジアで数少ない山

 とりあえずチケットブースに行くのだが、2015年3月現在では入場料は無料である。無料ならチケット要らないじゃん!と私は思うのだが、何か面倒くさい決まりとか考えとか色々あるのだろう。素直にパスポートを渡してチケットを受け取る。

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 きっと何年後かには有料化するのでしょうな 

 ここから山の上までトラックやバイクに輸送してもらうのが一般的らしいが、たかだか5kmの道を運んでもらうなんて私には必要ない。ラオスの山々で鍛えたこの足で駆け上がってやるぜよ。

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 いや〜爽快な道じゃないか

 重たい荷物も無くて、「楽勝だ」・・・と思っていた残り1km。目の前に現れたのは壁だった。

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 無理無理無理無理!

 写真では分かりづらいが、どう見ても斜度が40〜50%あるような鬼畜角度。普通に登ったら前輪が持ち上がって危うく1回転しそうになるレベル。お遍路の時だってここまでの角度は体験しなかったぞ。

 押しますよ、そりゃー押しました。獲得標高500m、高尾山よりやや高い程度の小さな山だけど侮り難し。

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 よくこんな僻地に遺跡を作ったね

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 どうやら4つの門があるらしく、1度に全てが見えない作り

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 石とか担ぎ上げたのかな?

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 先端は絶景とかいわれたけど、山登りしてる身から評価すると「普通」

 寺院を後にして30kmの道を戻る。もうこれで今日は走行終了でも良いかと思ったけど、1度走ったらそれなりに満足するまで走りたい派なので、もうちょっとだけ進むんじゃ。

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 民族大移動か何か?

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 とはいえ移動は30km程度

 昨日より更に僻地の村にて投宿したのだが、何故か宿は綺麗で安くなる。Wi-Fi回線も速いのでネットで遊び、夕食にいかにゃあと外に出てみたら

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 どえらいスコールになってた

 スコールだけあって、30分で降り止む雨。これで涼しくなるのかといえば、あんまりそうは感じないわ、地面はドロドロでぬかるんでしまって困るわで、困り者である。腹いせにビールは2本飲んでやった。

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 でも雨上がりの景色は最高だと思う

 2015年3月15日(日) 走行距離88km 累計7229km
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