自転車ときどき世界1周

2018年09月

 ボリビア44日目 サンフアンの町~サンタクルスの町


 突然の訪問からお世話になってしまった浅井さん宅。昨晩色々な話を聞かせてもらい、実に楽しい時間を過ごすことができた。


 そんな中「9月24日はサンタクルス州の州立記念日」なのだということを教えてもらったのだが、その3連休初日となる今日は各地の町で催し物が開かれているらしい。


 ここサンフアンでも学生が中央広場をマーチングして練り歩くとのことで、それは良い時期に来たと見学しに行く。


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 小学校~高校まで計6校だったかな


 偉い人が長い話してる最中、学生は炎天下で立ちつづけていたのが実に気の毒という他ない。よくこれで熱中症で倒れる子供がいないと変なところで感心してしまうほどに気温も日光も凶悪な強さだし。

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 はよ終われ 


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 日系の子供が多く通ってる学校の曲は鉄腕アトム


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 なおサンフアンの日系の子供はほとんどサンタクルスの高校に行くらしい


 10時過ぎには終了してしまうイベントなのは、本格的に暑くなる時間帯で活動させないようにという配慮なのだと思われる。そういやボリビア低地では日中外で歩き回ってる人の姿をほとんど見ない。


 荷物を置かせてもらってた浅野さん宅へと戻り、ビデオ鑑賞。何のビデオかといえば日本のバラエティ番組であり、というのもここの浅野さんが日本へと里帰りするのに縁あって日本のテレビ撮影を受けることになったらしく。


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 ホムカミという番組らしい


 56年ぶりの帰郷というのはサンフアン移住地でも浅野さん以外にいないらしく。半世紀以上もの期間帰ってない母国に行くというのはどういう気持ちになるのかなと思いつつ見てた。というか隣に浅野さんいるので聞いたりしてた。


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 お昼ご飯も頂いてしまう


 14時前になりお世話になった浅野さん宅からサンタクルスへ引き上げることに。サンフアン行きの乗り合いタクシーが出ている町まで車で送っていただけることになり、1から10までお世話になりっぱなしでした。ありがとうございます。


 行きは偶然にも最後の1席が空いてて待ち時間ゼロで乗れたワケだが、果たして帰りも残り1席という豪運。結局移動に関しては最後まで待つことなくサンタクルスの町へと戻ってくることができたのであり、相変わらず運だけは抜群の良さを表してるな私。


 2018年9月22日(土) 走行距離0km 累計86991km

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 ボリビア43日目 サンタクルスの町~サンタクルスから北西に約90km サンフアンの町


 抱えてた案件が全て解決したため発生した数日間の空き時間。ということでここサンタクルスの町から北部にある日本人入植地のサンフアンへと行ってみることにした。ただし往復してると時間的にシビアなのでバス移動。


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 とりあえずサンフアン行きのバスターミナルへ


 なおボリビアには2つの日本人居住区があり、1つは「コロニア オキナワ」と名前の通りオキナワの人たちが中心となって作り上げた居住区、もう1つが私が今から向かう「コロニア サンフアン」である。


 2つの居住区は距離的にも近くにあり、サンタクルスからバス等乗り継いで行くことができるのも同じ。では何故サンフアンへ行こうとしたのかといえば「何となく」以上の理由がない。町の規模が少しだけ大きいから、とか。


 人数が集まると出発する乗り合いバンで近くの町まで向かうのだが、私が最後の1人だったため待ち時間0で即出発となる。


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 運がイイね


 ヤパカニという町で再び乗り換え乗車し、合計3時間強といったところか。自転車なら2日かかる距離をあっという間に到着したのであり、驚くべきはその料金。3本合わせて34ボリ(約550円)とか150km超える距離移動してるのにビックリするほど安いな。


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 でも酔って気持ち悪いし疲れた


 とりあえず中央広場で降ろしてもらい、適当に付近を散策してみるのだが肝心の日本人会館入口の門が閉まっているじゃないですか!?基本的にはここにあるらしい資料館を見に来たのにどうしろというのか。


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 適当に日本人いそうな場所で情報収集


 どうやらお昼休みで閉まっているだけらしく一安心。暑くて外を歩き回るのも大変なので、素直に14時までは休憩して過ごすことに。


 改めて訪れてみればちゃんと開門されて営業してる日本人会館が出てきて一安心。やや離れた場所にある資料館の見学は、自分で見学した後お借りした鍵を返すというスタイル。

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 ちと面倒 


 これの良いところは時間とかを気にすることなく見たいモノを好きなだけ見学できる点だが、管理人の1人もいないので説明文を読む以上の情報を知ることができないというデメリットがある。


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 このテの道具類とかはともかく


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 写真関係は色々話を聞きながら見てみたいじゃん?


 私としては入植当時の話を直接聞いてみたい・・・というのがこうした入植地に向かう大きな理由であったため少々当てが外れたかなという思いがないワケでもない。そうはいっても小さな資料館にも関わらず1時間以上見学してましたが。


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 冷房効いてるからか?


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 入植者の記念碑


 この記念碑とは別に同敷地内に慰霊碑もあり、この地で亡くなられた日系の方が記されているのだが、乳児・小児の割合が非常に高かったことが、この地で開拓をしていたことの厳しさを強く感じさせられた。90年代に入るとそうした幼い子供の死亡例が完全に無くなり、町に医療施設ができたことの重大さを感じたりとか。


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 今では立派な学校も多いサンフアン


 日が傾いて凌ぎ易くなったので町中を歩いて回る。幾つかの日系食材を扱うお店があったりもしたが、基本的にはボリビア普通の田舎町といった印象だ。そうしたところでふと商店の品目に「KARINTO」の文字を見つけ、あぁ日系の人たちは確かにここに住んでいるのだ・・・とか思っていたら。


 商店のオッちゃんに声をかけてもらい、そのままお店に上がりこんで話を聞かせてもらえた。入植初期にやって来られた方で、結果的に私が最も求めていた話をここで思う存分聞かせてもらうことができたという幸運。


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 夕ご飯ご一緒させて頂く感謝


 何でも近所に日系の方の民宿があるとのことで、ならばそちらを利用させてもらおうと話していたのだが。何か色々あった結果、そのままこちらで一晩厄介になることになったのである。


 2018年9月21日(金) 走行距離0km 累計86991km

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 ボリビア42日目 サンタクルスの町


 首都はスクレ、最大の都市及び事実上の首都はラパスであるボリビアだが、経済の中心はここサンタクルスの町だったりする。


 ボリビア最大の国際空港もサンタクルス郊外にあるし、海外の企業が進出してくる場合もサンタクルスを拠点とすることがほとんど。この大きな要因は「ラパスにはもう土地が残っていない」という側面があるからとされている。


 それはともかくそんな一大都市のサンタクルス。自転車を置いとく場所はともかくとして、メルカド行けばボストンバッグの1つや2つ簡単に安く見つけることができるでしょう。


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 歩き始めてすぐこんなお店あるくらいだし


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 町の中心部まで3kmくらいかな


 首尾よくメルカドを見つけたけれど、とりあえず先に日本食材を扱っているというスーパーオキナワへ足を向ける。しばらく自転車から離れるし、飛行機乗るので荷物極力減らすため食材買うことはないのだが、まぁ行ってみたいじゃん日本食材店は。


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 ビルかと思いきや1階部分だけ


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 名前の通り沖縄そばが食べられる


 案の定カレー1箱が1000円とかする価格設定だったが仕方ないか。この沖縄そばにしたって35ボリ(約570円)と、1食10ボリ(約160円)で食べられるボリビアにとっては安くはない値段であり、ボリビアだからってこうした食材が低価格で手に入るワケではないわな。


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 ということでメルカドへ


 ボストンバッグはあっさりどころか入って1つ目のテナントでもう見つけたのであり、他にも幾つかのお店を回って値段比較しながら安いヤツを購入する。どうせペルーから戻ってきたらお役御免のアイテムなので、安さ以外のファクター完全に無視した買い物。


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 やたら大きなメルカドだ


 今日は雨模様の天気とされてはずが、歩いてるだけで気持ち悪くなるほどの暑さと直射日光。宿へと戻る帰り道はひたすら日陰の中を移動すべく壁沿いにズリズリ沿って歩いてく感じに。まぁ私だけでなくほとんどの人がそんな感じ。


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 バイクがらみのお店は数あれど、自転車ショップは全然見ない


 大汗掻きながら宿へと戻り、スタッフのおばちゃんと話ししてみると日系の方で日本語で会話ができた。これはありがたいと色々情報聞いてるうちに、この宿で自転車預かってもらえることになり、これでサンタクルスにおける課題が一気に解決した。


 すごいなこの流れ。ありがたいのだがフライトの26日まで時間余るとは思いもよらなんだ。ここから数日間どうするかと考えつつ、とりあえず今日もビールを飲みまする。

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 宿近くにもメルカドあった 


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 たまにはピザとか食べてみた夕食


 2018年9月20日(木) 走行距離0km 累計86991km

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 ボリビア41日目 フランシスコ モラの町~ボリビア第2の都市 サンタクルスの町


 ベッドから起きてとりあえず外の状況を確認する。思いもかけず無風状態なのであり、これはチャンスとばかりに大慌てで荷物のパッキング。起きてから実に20分以下の時間で宿を出発したこの手際よ。


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 出発後にメルカドで朝食摂ったりしたが


 どうせ時間が経つにつれ風が強くなるのだろうと思われる。今この楽な状況で少しでも距離を稼いでおけば、それだけ後が楽になるのだと自分に言い聞かせて朝から全力疾走。朝は徐々にエンジンかかるように・・・とか言ってらんない。


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 反対車線は工事中か


 大体1時間くらいで北風が吹き始め、2時間後には昨日と変わらぬ強風となる。流石にこの展開は読めてたので落胆はしないが、風が強くなるにつれて巡航速度がみるみる遅くなっていくのは物悲しい。


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 最終的には10km/hちょっとで安定した


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 あっという間に砂まみれ


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 ちょくちょく休憩入れていきましょ


 轟々と鳴り響く風に逆らっての走行してるとパタゴニアを思い出す。あの時と同様にギアは軽すぎる程度まで落とし、ペダルの回転数上げつつの走行をすることで身体の負担を軽くする走り方。


 私はどちらかというと重たいギアでガシガシペダル踏んでく方が好みなのだが、そういう乗り方するともうあっという間に動かなくなる。これは「身体が疲労で動かなくなる」のではなくて「重すぎてペダルが踏めず自転車が動かなくなる」という意味。


 逆風&フルパッキンの自転車で膝とか足を壊すほどペダル踏めないのであり、意外と身体に優しいな向かい風。


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 何言ってんだろコイツ


 お昼休みに予定してた村には食堂が見当たらず、かといって自転車降りて探し回る手間の方が嫌なため、ずるずると走り続けて13時半。ちょっと立派なガソスタが見えたことで大休憩することに。


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 まさか冷水器があるなんて


 地面にヘタレこみつつ残り約10kmでT字路に出れることが唯一の希望。というのも昨日「ずっと直線」とのたもうた道は、最後の20kmで左に大きくカーブしておりT字路にぶつかった後、町の南西部へと向かって進む「く」の字型をしている。


 風向きは真北ではなく北北西から吹いているため、ここまでたどり着けばどうにかなるだろと希望を持って走ってたのです私。


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 14時半、そのT字路に到着


 1車線増えた道路はそれ以上に交通量も急増し、一気に都会の風景へと変化を見せる。それに合わせて建物も増えるし車両が多いことで風を遮ってくれるようになり、普段なら文句の1つも出そうな都会の道が今日ばかりはありがたい。

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 ここからは一気通貫 


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 町中に自転車道もあったり近代的


 結局後半の20kmは大変さは全くなく無事安宿へ投宿できて一安心。飛行機チケットは26日なんだけど、とりあえずフライトする前に自転車預かってもらえそうな場所を探さねばならないというね。


 その他にも荷物を詰めるボストンバッグを入手したりと幾つか成すべきことが残っている。5日間のんびりしてばかりはいられなさそうだ。


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 とりあえず腹ペコ


 2018年9月19日(水) 走行距離91km 累計86991km

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 ボリビア40日目 タタレンダ ヌエボの町〜サンタクルスから南に約80km フランシスコ モラの町

 ボリビアって南米でも特に道路ガタガタで、厳しい走行を強いられるイメージを持っていた私。そうした道もあるにはあるが、現在走ってる国道9号線なんて素晴らしい舗装状況の完璧な道。

 路面の状態を見る限りかなり新しい時期に公示されたことが伺えるのであり、少なくともボリビア東部は自転車で走るのに困らない国になりつつあると思われる。

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 まぁ良いことだと思う

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 朝食もここの食堂で

 かつてアスンシオン〜サンタクルス間のルートは無茶苦茶に厳しいルートとして南米でも有数の難コースとされていたと聞いたのだが。こうして道がアスファルトに変わり、交通の便が良くなったことはまぁ大抵の人にとって好ましいことなのだと思う。一部の変態サイクリストとかは悲しんでそうだけど。

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 今日は青空が広がる天気

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 最初の5kmでちょっと上り坂

 この坂を登り切ったとこから長いダウンヒルの始まりである。といっても1000mにも満たない標高からだし、落差も400mとかそんなもん。ウルグアイ・パラグアイの山無し2ヶ国を挟んでいると、これくらいでも「大下り」と表現したくなる。

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 最下点で川を越える

 地図で確認する限り、この川以降はサンタクルスまでほぼ直線で北上していく様子。アップダウンもほぼないし、自転車レースでいえば「最後の直線」みたいなモンだな。150kmくらいあるけど。

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 スパートかけるにはちと早い

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 やたら開放的なメルカドで昼食

 標高も下がったし天気も良いしでかなりの暑さ。それでもチャコ地方より断然凌ぎやすいのは、風がヒンヤリしているため。アンデスの山から下りてきたために冷たい空気を孕んでいるのが理由だと思うのだけど、とにかくこれはありがたい。

 そんじゃ午後の走行始めますか・・・と走り出すは良いが、その涼しい風が猛烈な向かい風になって襲いかかってくる。なんだコレ、全然ありがたくねぇし。

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 全力で14km/hしか出ない

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 なんか道路も古くなるし・・・

 午前中のお気楽気分は何処へやら。ときどき砂塵が自転車もろとも私を直撃して痛いし全身砂だらけだしやってらんない。もうサンタクルスまで楽勝だわ!とか侮ったのがマズかったのか!?

 とりあえずフランシスコ モラというGoogleマップには存在すらしてない町で切り上げとする。そんな町でもちゃんと宿はあったし立派なメルカドもあった。こと南米の途上国に関してGoogleマップは他の地図アプリより信頼感が薄い。

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 今日は骨身に染みるビールだ

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 血が滴り落ちてて新鮮そのもの

 夜になっても激しい北風が吹き荒れており、おいおい「サンタクルスまでほぼ直線」という先の言葉がどうしようもなく難易度を上げに来てるじゃないですか。嫌な予感しかしないけど、風が止むよう祈ってます私。

 2018年9月18日(火) 走行距離94km 累計86900km
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 ボリビア39日目 カミリの町〜サンタクルスから南南西に約150km タタレンダ ヌエボの町

 天気予報では晴天マークなのだがどうにもスッキリしない曇天模様。南米の天気予報はアテにならないと散々言われたのは本当のようで、昨日なんか降水確率100%の町中でお日様が見えてたレベル。

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 メルカド近いので朝から食堂で

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 そうすると準備完了の早いこと

 曇りであるということは日差しが遮られており涼しい・・・という当たり前だがこの地域では嬉しい事実があるため悪天候だからと嘆くことはない。いつの間にか標高も700mを超えており、出発時点では少々肌寒いとすら感じる。

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 なお今日もしばらく上り坂

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 とはいえ非常に緩やか

 パラグアイでスプロケットを軽いタイプに交換してるためか、ほとんど負荷を感じることもなくグイグイ進んでいく。自分が強くなったというより道具の力を借りて登坂能力が上がった・・・みたいなモノか。毎日町が出てくるので食材持たなくて重量軽いことも一因だろう。

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 暑くもないし調子良い

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 野良豚って珍しい

 35kmほどで三叉路に。ここを左折するとボリビア正規の首都であるスクレの町まで行けるようで、つまり3000mくらい登らされる地獄のルートってことじゃないですかー

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 行かんわ 

 もっともボリビア西部に向かうルートは全て数千mのアンデスを超えるため、鬼のような坂道を走り続ける必要があるのだけども。今日の気温が涼しいことも相まって、そんな山の上に行くなんて真っ平御免だ!・・・という気持ちにさせられる。

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 ちと早いけどお昼休憩しとく

 三叉路を北に進んだ私に待ち受けているのは下り坂だからね。いいのかこんな楽な道で?と思ってしまうのはボリビア基準の思考だな。標高1000m越えはそれなりに高所なのですよ。

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 僻地にポツンと何の工場?

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 痛いのは右へ

 一旦下った後に2本目の峠を過ぎると到着するのはイピタの町。結構登らされたし今日はこの辺で勘弁してやるか、と思ってたのに宿無いでやんの。別にテント泊は何も問題無いけれど、日が落ちるまでテント張るの待つくらいならもっと先へ進もうかね。

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 ということで延長戦

 ゴールしたタタレンダ ヌエボの町。ヌエボは「新しい」という意味なので、当然ながら旧タタレンダの町もある。15kmほど前に通り過ぎたけど、特にこちらの町が新しいとは感じなかったな。

 先のイピタより更に小さな集落レベルの町。宿はもとより食堂すら姿が見えず、住民に聞きまくってようやく場所が分かったのであり一安心。

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 これって普通の家じゃないんか?

 食後に料金いくらにしようか考えてたことからも旅行者相手のお店ではないのだろう。というのは私が食べ終えてから6人ほどの団体客がここを利用してたのであり、そうした常連客相手の専門食堂といったところか。

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 子供達にやたら懐かれた

 そのまま敷地内にテント張らせてもらう許可頂き本日終了。ビールが飲めない夜だけど、幸いにして今日は1日ずっと暑くなかったので良しとしたい。これが猛烈に暑い日だったら半泣きだろうけど。

 2018年9月17日(月) 走行距離120km 累計86806km
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 ボリビア38日目 マチャレティの町〜サンタクルスから南に約250km カミリの町

 朝が「やや肌寒い」というだけで天気悪いかな?とか思ってしまう。外気温と天気の関係性があまりに直結しすぎてるんだよチャコ地方はよ。

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 でも雨降ってなくて一安心

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 町の規模に見合わぬ立派な宿(水は汲み取り式だが)

 とはいえ明らかに昨日とは違う「これから天気良くなる感」を醸し出す空模様に私もニッコリ。むしろ強烈な直射日光で疲弊しないだけありがたいとすら思う。

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 昨日は見えなかった山々も見えるし

 昨日の後半フロントギアが調子悪くなり、アウター(重たい方)に入りづらくなっていた症状を宿にて修理してたりする。おかげで今日はアウターばっちり気分良く使えるぜ!とか思ってたら今度はインナー(軽い方)のギアに入らなくなってしまった。

 そういうのは調整とは言わないんだよ、と自分にツッコミ入れつつトイレ休憩に合わせて再度ギアの状態を治してしまう。そもそも単純な構造とはいえ、私も多少の自転車整備知識がこの旅行中についてきたのだと信じたい。

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 良い感じになった

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 ときどきこんな感じで集落の入口がある

 午前中のうちにボヤイペの町へ到着。昨日雨降らなければここまで走ろうかと予定していた町であり、そうした予定を立てつつも簡単に変更してしまえる気楽さが自転車旅行の良いところだと思っている。

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 ちょっとだけ町中走ってみる

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 結局お昼は道路沿いの食堂で食べた

 同じチャコ地方のはずだがボリビア側は湿度が高いと思う。普通に走行してても汗がにじみ出るのはパラグアイ側では無かった症状であり(汗になる前に蒸発してしまう)、そんな川も湖もたくさんあるとは思えないのだが不思議だ。

 そんな環境にも関わらず上り坂は圧倒的にボリビアに多いため、峠を登ると汗が流れる流れる。汗で前が見えなくなるからと登り途中にサングラス外したのはもう随分久しぶりのことだと思う。

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 結構キツい

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 その分下り坂が楽しいけれど

 この大汗に加えてボリビアの料理は濃い口の味付けが多いため、かなりのどが渇く。これはどう考えても「ビールが美味い」という結論になるのだが、悲しいかなボリビアって物価に比べてビールの値段がやたら高い国という悲しさ。

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 ジュースは安い

 町に到着してもビールを買うことに躊躇してしまうとか、それって町をゴールに設定する必要あるの?と思わないでもないが、まぁ高くても買ってしまうのでやっぱりビール売ってる町をゴールにしておきたい。

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 カミリの町は峠の上にあるタイプか・・・

 やっとこ坂道登りきったと思ったら、町の中心部へ向けて再び下らされたけど。いくらでも平坦な土地があるのにどうして山間の坂道に町を作りたがるかねボリビア人は。

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 鉱山がらみだろうな

 思ってたよりずっと大きな町で宿を5つも6つも訪ね廻ってようやく投宿した。珍しくどの宿にもWi-Fi設備があったので、ひたすら安く泊まれる場所を聞きまわってたことになるな。 

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 ここでマックを見ようとは

 日曜日の割にメルカドもやってるし営業中のお店も多い。キリスト教が強い国ってのは基本日曜日は働かないものだとあかり思っていたが、ボリビアさんのやる気には私も大変助かっております。主に夕食で。

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 活気ある 

 宿に戻って11ボリ(約180円)の高級ロング缶ビールが染み渡る。これがどのくらい高いのかというと、今日の夕食が8ボリ(約130円)で食べれたくらい。

 つまりちょっとした田舎だとビール3本で宿に泊まることができる、ボリビアとはそういう飲兵衛に厳しい国なのである。それでも飲むけどさ。

 2018年9月16日(日) 走行距離112km 累計86686km
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 ボリビア37日目 ビジャ モンテスの町〜サンタクルスから南に約340km マチャレティの町

 予期せず3泊してしまったビジャモンテスの町。そろそろ出発したいと思いながら外を見ると未だ曇天模様の空。なんだかんだ霧雨みたいな細かな雨も降っていたりで出発気分を削がれるというか。

 しかしそろそろネットして遊ぶのも飽きたのであり自転車乗りたいぞ。とりあえず出発してしまい、雨が強くなったら辞めちまおう・・・という方針で走ることにした。地味にサンタクルスまで時間制限あるので気持ちが焦っているというのもある。

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 まぁ路面は乾いてるし

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 430kmなら山越えるし5日ってところか

 おそらく左手にはアンデスの東端となる山々があるのだろうが雲に隠れてまったく見えず。というか完全にジャングル地帯で鬱蒼とした木々以外に見えるものがない。

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 空は灰色だし

 とはいえ道路自体は非常に良好で走りやすい。結構な頻度でアップダウンがあるため高速走行とはいかないが、側道も十分でもしかすると今年に入って1番走りやすい道を走ってるのでは?とか思えるほど。まぁ比較対象がパタゴニアやアルゼンチンといったクソ道路国なので。

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 水が流れてる川は珍しい

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 交通量も非常に少ない

 しかし完全フラットの道というのは地平線が見えるような草地だと楽しいが、こうした木々に遮られている場合は遠くまで見渡すことができずで面白くないな。なのでアップダウンの頂上でふと向こう側が開けたりするのが嬉しいため、私はジャングルにおいては坂のある道の方が良い。

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 凄まじい場所登ってくな

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 マズイ、結構降ってきた

 30kmほど走り出てきた町で「とりあえず昼食休憩しながら考えよう」とか思ったのだが、なんと食堂は営業しておらず。日曜なら分かるけどさー、土曜日の午前中くらいは営業しても罰当たらないと思うんだ。

 仕方ないので教えてもらった25km先の町までクッキー食べつつ我慢して進む。何でこんな雨の中腹空かして私は自転車乗ってんだ、アホなのか?とかそういうこと考えちゃいけない。

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 人より野良牛の方をよく見かける

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 料金所見えた

 ようやくお昼なのであり、ウキウキしながら出されたスープを食べてたのだが。まさかメインがもう1品出てくるとは思わなんだ。そういえばボリビアの食事ってかなりボリューム満点だった記憶が。それでいて15ボリ(約250円)とか自炊する気なくなるな。

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 全くもって有難い

 全く雨弱まる気配ないためそのまま町中に入り宿へ向かうことに。先の町には1件も宿泊施設なくてドキドキしたが、このマチャレティの町は結構規模が大きいようで選べるほど。

 自転車の泥汚れを軽く洗い流し一息つくとそのまま寝こけてしまう。炎天下より雨の中走る方が疲れるものなのかと不思議に思うが、多分原因はビジャモンテスの町でネット三昧して睡眠時間足りてなかったため。

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 日本語で放映されてるのは珍しいドラゴンボール

 1人なのに3つもベッドがある部屋で、しかしそれでもスペース余裕ありまくり。チャコ地方なんて土地余りまくってるのだから、これが正しい宿のあり方だと思うのだけど。そこんとこどうでしょうかパラグアイさん?

 2018年9月15日(土) 走行距離60km 累計86574km
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 ボリビア36日目 ビジャ モンテスの町

 とりあえず目を覚ましてベランダまで行き、雨が降ってることを確認して無事二度寝の体制に入る。

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 隣がベランダの角部屋

 いやまぁ寝てばかりいるワケにもいかないのだが。というのも以前から自転車旅行者の久保さんに誘われていた「アマゾン川筏下り」に同行すること決めたので、今月末には出発地であるペルーに到着しなければならないのだ。

 この間、必然的に自転車走行も出来なくなる関係で、サンタクルスの周辺に自転車デポできる場所を見つけつつ、私自身は飛行機移動・・・という無計画旅行者にあるまじきスケジュール調整を考えねばならず、まぁ要するに航空券の予約しなくちゃイカンのでして。

 既に2年以上飛行機という乗り物から遠ざかっているのであり、相場どころか予約の仕方すらよく分からん始末。とりあえず格安航空券取り扱うサイトを見繕って情報収集からスタートしてると「ペルーの空路入国では出国用チケットの提示が必要」とか情報を見つけてしまう。

 もう何というか「飛行機面倒くせぇ!」の一言なのであり、往復航空券買って復路チケット捨てたほうがいいのか適当な出国用チケット買ってキャンセルするほうが良いのかとかPCの前でひたすら作業。頭痛くなってきたし。

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 外1日雨だったからまだ良かった

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 気分転換とお昼休憩

 このアマゾン川下りだが、無事にゴールまで辿り着けたと仮定して最短でも1ヶ月は漂流続けることになる予定。どうせやるなら河口まで3〜5ヶ月くらい余裕持って徹底的に遊んでみたいところだが、現在ではブラジル国内を筏で航行するには厳しい条件をクリアしないと軍隊に捕まってしまうらしく。

 その条件というのも「エンジンを付けていること」といった、もうそれは筏下りでない要項が含まれている関係上、現在の筏下りはそれより上流の区間でしか実施することができないとも言える。

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 泊まってるホテルは本当にメルカドのすぐ近く

 あんまり先のことを語っても仕方ないので打ち止めするとして、何とか作業を終えた私が心配するのは「予約した飛行機ちゃんと間に合うのか?」という点な。

 そりゃまぁ余裕持ったスケジュールにしてるけども、予定通りに行かないのが自転車旅行というモノである。とりあえず飛行機間に合わなかった場合、そこから改めてチケット取って一連の作業をもう一度やり直す気力はない。

 つまりこの期限を越えてしまったら、筏はスタートもせずに頓挫して終了だ。まさに今、導火線の火が点火されたという焦燥感を持ち始めたのであり、時間に追われる状況は久しぶりである。

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 とりあえず明日出発できると良いのだが

 2018年9月14日(金) 走行距離0km 累計86514km
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 ボリビア35日目 ビジャ モンテスの町

 休養日・・・なんだけど昨日目覚まし5時半にセットしてたの解除してなくて早朝から目を覚ます事態に。こういう場合に「もったいないから起きてしまおう」という殊勝なタイプでは決してない私だが、結果的にずっと起きてた。

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 そんでネットしてた

 しかし昨日の昼からまともに食事してないのであり流石に腹ペコだ。このホテルの良いところは目の前にメルカドが鎮座していることで、安食堂なんぞ探さなくても即食事にありつけるという点。

 前回の入国時期から10ヶ月くらい経過しており記憶あやふやだが、確かボリビアって路上の青空食堂は多くても店舗型の大衆食堂みたいな店はやや見つけにくかった気がするので。

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 中も綺麗でレベル高いメルカドだ

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 これで160円くらい

 落ち着いたところで町中散策して回る。前回のボリビアは西部の高原地域のみの走行であったため、東部の標高低い地域も旅行したいと思ってたのだ。だから今回のボリビア再入国は一応予定通りの結果であり、その証拠にボリビアだけは国別まとめを作っていない。

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 再入国まで10ヶ月もかかると思ってなかったが

 せっかくだからマイルールとして「その国を1年以上再訪する予定がない場合は出国時に国別まとめを作る」とでもしておこうか。

 こうしたマイルールのコツとして、決め事なんぞ作らないでも良いのであり、後出しで「私はちゃんと考えていたのですよ!」みたいに適当ぶっこけば大丈夫。仮にルールに反してたら「旅とは予定に縛られず不明瞭なものである」とか言っときゃ良い。

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 そんなアホな話したいわけじゃなくて

 町中に軍隊施設が堂々と鎮座してるの珍しいと思ったら、壁面に描かれていたのは私が走ってきたチャコ地方におけるパラグアイとの戦争についてだった。

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 あんな場所取り合うなんて物好きですね

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 まだしばらく「チャコ地方」ではあるみたい

 適当に見つけた床屋でオッちゃんが手招きしてたので吸い寄せられるように入店。こんな簡単にノリで髪の毛って切るものだったっけ?とか思わないでもないが、どうせ私がリクエストするのは丸坊主だ。どこでも変わらん。

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 むしろ顔剃りまでしてくれて有り難い

 でもここのオッちゃん、顔剃りの際に霧吹きを私の顔面に思いっきり吹きかけるのどうにかなんないかな?とは思った。ボリビア人は遠慮ってものを知らん。

 深剃りしすぎでヒリつく首筋で宿へと戻り、部屋にて気の済むまでネットして遊ぶ。いやいや遊んでるばかりじゃなくて飛行機チケットの予約しなくちゃならんかったな。

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 市場で果物買い込んだり

 夜になって結構激しい雨が降り始める。仮に明日になっても降り続けてたら延泊するのは間違いないのだが、はてさてどうなることかと思いつつ。

 2018年9月13日(木) 走行距離0km 累計86514km
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