マラウイ2日目 民家〜リロングウェから北に約400km チルンバの町
激しい雨も深夜2時頃には落ち着き始めており「大体夜の間に降り止むよ」という彼らの話は経験に基づいた信頼できる情報だ。
住民のじぃちゃんにお礼言って出発したのだが、マラウイ入国した時点で時差が1時間発生していたことにこの時点で気付いておらず、朝7時での走行開始だったりする。
タンザニアより英語が通じやすいという理由があるのかもしれんが、昨日から出会うマラウイの人は総じて親切で人懐っこい印象だ。メニューの料金が壁に書かれており「見える化」されているのも好印象。
アフリカの人々って実はすごく臆病で、例えば子供の多くは外国人を見つけても一定以上の距離を置いて、それ以上近づいてこないのが普通。(エチオピアは色々と例外)
植民地時代における被支配の恐怖が根底に刻まれてるとかあるのだろうか?と思ったりもするが、基本的に田舎の子供は外国人に対し何処か怯えながら相対している風がある。
だから基本的に単独で近づいてくるとかことはせず、こうして多人数で一定の距離を保ちながら囲んでくるのがアフリカのあり方。東南アジアや南米の子供たちなんかは自転車で走っているとハイタッチを求めてくるのが良くあるが、アフリカではそういうコミュニケーションを受けることは極端に少ない。
走り始めこそまだ雲が空一面を覆っており、いつ雨が降ってもおかしくない天気だったが南下するに連れて徐々に青空も見え始め、ようやくマラウイでスッキリとした天気の下に自転車旅行ができそうだ。
季節としては一応雨季の最終盤で、聞いたところでは20日を境にして乾季へ突入するらしい。ということはマラウイ走行中の大部分は雨季の中を走る計算になるな、慎重に行かなくては。
50km弱走ってカロンガという大きめの町に到着し、昨日処理できなかったスマホのアクティベート処理をやってもらう。改めて確認したら約1300円分の支払いで10Gも使えるようになっており、絶対1週間じゃ使いきれないやつじゃん。
しかし異国の(実質)初日というのは発見が色々あって実に面白い。タンザニアよりマラウイの方が経済的に厳しい国だと聞いてたが、何故かタンザニアでは州都クラスの大都市にしかなかったスーパーがチラホラ出てきたりするマラウイ。流石に品揃えはひどいレベルだったけどさ。
マラウイ湖の湖畔に程近い場所を走っているためかほとんど平坦路の道。車両の数はガクッと減って、その割に道路がしっかりしてるためノンストレスで快適に自転車が走ることができる。
日本からタンザニアへ輸出された中古自転車がマラウイに流れてきているらしく、タンザニアと同様にステッカー等に日本の注意書きが残されたママチャリが目立つ。そのほとんどがボロボロで後ろから見ててもタイヤがガタガタに歪んでいたりと酷い有様だが、大勢のマラウイ人がそれを上手に乗りこなして走っている。
100km超を走ったのは昨日のやりきれなさを発散したかったからでもあるし、途中で時差1時間発生してることに気づき、ボーナス1時間分を余計に走ったからでもある。
何にしてもイリンガから今日で丸1週間、途中休みを入れずに来た割によく走ったなとは思いつつ。
ようやく出てきた宿にチェックインして今日がマラウイ初ビール!クチェクチェという名前のビールは軽過ぎて水っぽくイマイチだったが、カステルビールはガツンとしてるお味で「男らしいビールだろ!」というのは隣のオッちゃんの弁。
落ち着いたところでそのオッちゃんと一緒に夕食へ向かうことに。マラウイではアフリカ名物「ウガリ」のことを「シマ」と呼ぶらしく、米よりもシマを主食にするのが一般的なのだとのこと。
疲労感が強かったのか、はたまたビールの飲み過ぎか。部屋に戻ってシャワー浴びたらまともに動けずそのまま倒れるようにして寝てしまった。明日のポイントで休息日に入る予定です。
2023年4月7日(金) 走行距離117km 累計129172km