エチオピア2日目 shehibiの町〜アディスアベバから北北西に437km地点 学校校舎
目を覚ましても全身疲労でなかなかベッドから起き上がることの出来ない朝のひととき。本気で今日1日休息日にして休もうか1時間近く悩んだけれど、結局走ることにした。割と自分自身を褒めてやりたい。
何だかんだ現在の標高が700mほど。スーダン後半からジワジワと登ってきてたのだが、まだフロントギアをアウターから落とすほどではない緩やかな坂だった。そんな気軽な道も今日から一変して厳しいアップダウンが繰り広げられるのかと思うとゲンナリする。
短い距離で定期的に集落が出てくるのだが、そこに住まうエチオピアの子供は凄まじいの一言。どんだけ暇なのか知らないが、私の姿を見るや否や全力で道路に飛び出してきて「ユーユーユーユー」とひたすら連呼。スーダンまで一切このユーユーという呼び方無かったのだが、エチオピア独自の文化なのか?
そんでこの子供たちに返事すると2言目には「マニー」と返ってくるし、無視すると石を投げてきたり自転車をひっつかんできたりとやりたい放題。そこまで悪さをしてくるクソガキは全体の2〜3%とかそんなもんだけど、1つの村を走り抜ける1〜2kmでも100人近くの子供が声かけてくるので一々対応してらんない。
悪ガキだなぁとは思うけど、まぁ元気でパワーあるのは嫌いじゃないしコイツら目の輝きスゴイんだよね。私は悪意持って自転車に悪さしたら容赦無く拳骨食らわすタイプだけど、悪さする子供はキッチリ逃げてしまうし、怒鳴ったところでめげる様な奴は1人もいない。まぁ「自分の子供時代はこんなアホガキだったよな・・・」とか思ってしまうので、これ以上悪くは言えない気持ちもある。
平日の午前中から大の男がバーでビール飲んでるの見て「エチオピアはどうしようもねーな」とか思っていたが、祝日なら仕方ない。私もその輪に混ざってビール飲みたいけれど、そうもいかずコーラというのは物悲しい。
この2日で分かったのは、エチオピアでは大概の料理の下にこのインジェラが敷かれて出てくるということ。基本的に味付けがやや酸っぱいのだが、どうやらお店によって割と味に違いが出るようだ。
そんでここのインジェラは猛烈に不味くて勘弁してほしいレベルだった。こんな食事が続くようではエチオピア滞在中に私はやっていけるのだろうか?と心配になってしまうのだけど。
道もガツンと登りが続いて一気に標高上げるのではなく、アップダウンを繰り返しながら徐々に高さを増してく感じ。1300mラインで10km以上永遠とアップダウンばかりが続いた時には「これ一生続くんじゃないの?」とめげそうになる。
この時点で17時過ぎてたので水の補給とボトルにビールを詰めてもらい準備万端で出発する私。目の前が上り坂と分かっているのに3Kgも増量するのはどうかと思うけど、ビールはともかく水に関しては仕方ない。
ヘロヘロになって坂を登るのだが、村からずっと追いかけてきた子供たちが自転車を押してくれる。おお、この子らは何ていい子なんだ!とか感動してたのだが、途中から「マネー」と要求が始まってしまい、無視して登ってたら最後にゃ自転車押すフリしてゴミを荷物に挟んで逃げて行きおった。エチオピアめ。
上り坂だと逃げられない
上り坂だと逃げられない
谷にあった村からずっと厳しい斜度の上り坂が続いたが、日没迫ってきたタイミングで集落が出てきたので何処かテント張らせてもらえないかとお願いしたら学校校舎の中で良いぞと案内してくれた。やっぱ基本的には良い人たちなんだろな。
とにかく強烈な印象のエチオピア。良くも悪くも私がアフリカという大陸に抱いてたイメージに最も近い国かもしれないとは思うけど。
2020年1月20日(月) 走行距離88km 累計108185km