自転車ときどき世界1周

カテゴリ:旅する前に > ルート関係

 ~キチンと帰ってくるまでが自転車旅です~

 というわけで旅の主なルートを算定してみたの巻。

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 こうして地図にしてみると、一仕事やり終えた感があって大変いい感じである。あまりにもよろしいのでビール飲んで寝てしまいたいところだが、仕事してないのがバレると私のイメージダウンなので続きである。

 1、東南アジア編
 日本をフェリーで出発後、中国から南下するルートである。途中、ベトナムやタイなどといった国々を通過しつつ、シンガポールを目指すルート。海沿いの町を走りつつ南下するのは、絵面として私にとても似合っていると感じる。
 その後、インドネシアへ渡りジャングルの中をバナナしながら走り抜ける。多分道くらいあると思うが、行き止まった時点でオーストラリアへと海上移動をする。地図上では海の上を走っているが、泳いでいるのではありませんよ、念のため。


 2、オーストラリア編
 オーストラリアは永遠と砂漠が続いていて面白みに欠けるとかいう話を聞いたりもするが、それはオーストラリアの真実を理解していない表面的な意見である。
 私くらいのレベルになれば、行ったことがなくともその素晴らしさを伝えることが出来るのだが、それは別の機会に取っておくことにする。今はルートの話である。
 西海岸から中部を通過し東海岸へ抜けるだけの簡単なルートです。そんなのルート選定じゃない、きちんと考えろいうオマエがルートを考えろ。


 3、北中米編
 アラスカのアンカレッジからカナダ、アメリカへと進む大自然満喫ルートである。アメリカ大陸を横断しているのは冒険家の心をも持つものとして、ゴールドラッシュの時代に作られた開拓者の精神を追体験するという崇高な志がハンドルを向けるからである。なお、気分が乗らなければこのまま中米までショートカットの予定である。崇高な志は、時としてその行き場を失いやすいということを私は理解している。


 4、南米編
 パナマまで治安が許す限り進んだところで南米へと海上移動。地図上では陸地は繋がっているのだが、このパナマーコロンビア間は実質的に移動は不可能なのである。私でも駄目らしい。
 コロンビアからはエクアドルやペルー、ボリビアといった国々を通過し最南端のウシュアイアという街まで進むことが目標となる。性能は良いのだが値段がクッソ高いパタゴニアブランドはここらへんの地域の名前を指していて、1年中強風が吹きすさぶことで有名である。このことからパタゴニア創始者は相当なMだということが証明されているのはご存知のとおりだ。


 後編へ続く
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~キチンと帰ってくるまでが自転車旅です~

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 ワンピースでいうと、グランドライン後半のルート予定

 
 
 5、ヨーロッパ編
 そういえば自分も四分の一程度はヨーロッパ人の血が流れているような気もする。そういう意味では地元への凱旋である。
 さて自転車乗りというのは、大概の輩が大陸の先端に思いを馳せる生き物であり、別に行ったからといって特別な意味もなく、無駄な行動と言わざるをえない「はじっこ」へ強く執着する傾向がある。自分のように理性的で計画的な行動をとる自転車乗りは、どちらかというと少数派と思われますの。
 そんな私がとるルートはヨーロッパ最北端であるノルウェーのノールカップ岬を目指して北上してゆき、その後バルト三国を経由しつつ進路を西に取る。道中の小国を周遊しながら今度はユーラシア大陸最西端のロカ岬へと歩を進めるルートを計画中である。私は理性に溢れた自転車乗りであり、計画通りだ。


 6、アフリカ編
 ジブラタル海峡を越えてモロッコから南端の喜望峰を目指す。その後、Uターンして東アフリカを北上していくルートを目標としている。ただし、アフリカ大陸には政情不安の国や紛争地域が散見されるため特に中央アフリカ周辺を予定通りに進むことは難しいと思われる。
 こう書くといかにもアフリカは危険な地域であるように感じるかもしれないが、幼い頃に「黒人」とあだ名をつけられた自分にとって、アフリカの人々は決して対立するような存在ではない。危険とされている場所に近づかないよう走行すれば、多くの場所で素晴らしい景色を見せてくれる。あとあだ名付けた小学生のS木、今度会ったら泣かす。


 7、中東編
 世界の火薬庫と言われたりもする中東地域。現状ではシリアやアフガニスタンといった冗談でなく人命に関わる国があるため、こうした国は避けて進むことになる。ルートとしては、イスラエルから海上を渡ってトルコへと進み、カザフスタン方面から北回りで東進し、インドを目指すことになる。
 もっとも、この地域の情勢の変化は激しく、去年は渡航に問題なしとされた地域が、今日は渡航自粛地域として外務省が真っ赤に色を染め上げていることもある。何が安全なのか、分かったものではない。
 まったく、ゲームでは隠しコマンドを入力すると無敵になったものだが、現代の自転車乗りは隠しタバコを渡して通行許可を貰うのが精一杯とかなんとか。自転車乗りは無力である。


 8、帰ってきたアジア編
 インドからネパールへと北上してゆき、中国チベット領から東に一路進路を取り、走り続けることになる。やがて日本海が見えてきた辺りでエンディングとなり、中島みゆきの歌が流れ始める予定である。しかしそうすると仕事の退職のタイミングで「地上の星」が始まってしまい大変遺憾である。NHKには抗議の電話をかけておく。
 同じようなことを何度も書いているが、中国内の自治区においても、政情次第でこの地域を走行することができない可能性が存在する。これらは現地での情報収集をしながら対応していくしかない、って母方のひいばあちゃんが語ってた。


 という感じでの走行予定である。日本1周を含めて、走り終えたら実走行したルートを地域ごとに上げてみるつもり。全然ルートを書いてない気もするが、それはワザとである。きちんと考えていないというのではなく、読者には未知の驚きを与えたい、全てのルートを知ってては面白さに欠ける、とエンターテイナーは考えるのだ。これはそういう人間の業みたいなものであり仕方ないこと。

 もちろん私はエンターテイナーなどではない。
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 出会う人出会う人誰もが「どんな道順の予定ですか」と聞いてくる。

 「その場の思いつきですっ」とか答えるほど空気が読めないわけでもないので、適当に決めた予定を話したりしている今日この頃。

 そうだった。ルートは一応考えていたのである。私だって計画を立案することは好きなのであり、それが計画通りに達成されないことだけが問題なのだ。


 というわけで、私が考えている日本1周の走行チェックポイントは3種類ある。

1、全47都道府県庁を回る
2、主要4島の最北端、最東端、最南端、最西端を回る
3、日本の最高標高地点(富士山頂)、最高道路地点を回る

 これらを全て足した65ヶ所を巡りつつ、寄り道として琵琶湖を1周したり、四国お遍路したり、屋久島に登ったり、礼文島に渡ったりもしたいのであり、他に面白そうな場所はないのかしらん。

 これをルートとして表すと以下の順番になると思う。

多摩センター駅→ 1 東京都庁→ 2 県庁→ 3 県庁→東京フェ4 県庁→ 5 県庁→ 6 岐阜県庁→ 7 重県庁→州最潮岬8 和歌山県庁→ 9 良県庁→ 10 滋賀県庁→琵琶湖1周 11 京都府庁→ 12 府庁→ 13 兵庫県庁→鳴門自動車道14 島県庁→四最東端生田15 県庁→四搦岬→四西16 愛媛県庁→ 17 香川県庁→四最北端竹居音岬瀬戸18 山県庁→ 19 島県20 →下関大→九州最北端門司港21 大分県庁→九州最東端鶴御崎22 宮崎県庁→宮崎実家→九州最23 鹿児島県庁→鹿児からフェ屋久島→屋久からフェ24 沖縄県庁→沖縄からフェ25 県庁→ 26 県庁→九州最西神崎鼻27 県庁→ 28 福岡県庁→下関大州最西毘沙ノ鼻→島実家→ 29 県庁 → 30 31 県庁→ 32 県庁→ 33 富山県34 県庁→日本道路最高所「乗スカイライン」35 県庁→日本最高所「富士山頂36 群馬県庁→ 37 県庁→ 38 県庁→ 39 青森県庁→州最北端「大間大間からフェ→北海白神岬→北海西尾花岬40 北海庁→北海最北端「宗谷岬→北海最東端 納沙布岬襟裳函館からフェ州最東端「トド41 県庁→ 42 県庁→ 43 山形県庁→ 44 島県庁→ 45 栃木県庁→ 46 茨城県庁→ 47 埼玉県庁→東京都庁(2)→京多摩センター
 

 面倒くさくて読み飛ばした人、私が説明を求められる時もそういう気持ちです。

 イメージでいえば全体を時計回り。

 時計回りなのは最初に北上してしまうと、寒い時期に北海道に足を踏みいれることとなり、恐れおののいた私が時節を見て訪れようとした結果である。

 日本1周の予定期間を半年程度とすれば、4月に出発した私は6月頃に沖縄で泳ぎまわり、8月の夏真っ盛りを北海道でジンギスカンを食していることになる。

 全走行距離12000kmを予定。毎日100km走れば120日で終わるよ、やったね!

 もちろん私はそんな真面目に走るつもりは毛頭ないのであり、計画を破っても全く動じない精神を持ち合わせてようやく一人前といえる。

 私はこの精神で社会人時代に何度も窮地に陥っているのであり、報告書の提出日が近い時ほど眠くなるとはいとをかし。

 社会人時代の経験が、旅に生きていると実感した瞬間である。
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