インドネシア2日目 フェリー船内〜インドネシア首都 ジャカルタ
さて、このペルニ社フェリー。インドネシア国内を網羅する国営フェリー会社であり、基本的にインドネシアで長距離海上移動をしたい場合、ほぼ確実にお世話になる会社でもある。
だが、以前にも述べたようにこのペルニ社、チケットは現地で直接購入するしかないわ、1週間前にならないと就航予定が今イチ定まらないわと、愛すべきへっぽこ会社でもある。
何よりハードなのがその船内環境で、座席指定よりも確実に多くの人間が乗船しているため、あぶれた人達がそこら中にマットを敷いて横になっている。日本のフェリーが利用客がいなくて続々と廃線されてるのとはエラい違いである。
1日3回極めて残念なレベルでだが食事も無料で受け取ることができし、船内には冷房もシャワーも完備されている。ただし余りに人が多すぎて、その効果や使用状況は割と残念な感じ。
近くの人達がどんどん話しかけてくれて色々と教えてくれる。荷物の盗難防止という側面からも、周囲の人達と仲良くなっておくことは重要だと思っていたのだが、特に自分から動かなくても気付いたら楽しげに会話していた。
難をいえば周辺を常にゴキブリが這い回っていることか。船内の人の多さと相まって、いくら船員が掃除をしてもゴミをその辺に捨てまくるインドネシア人が多いため、常に船内は汚い。
まぁそんな環境ではあったが意外とグッスリ眠れた。朝になってフラフラと船内探索していると、私のチケットに記載された船室が、ある?・・・・どういうことかと思ったのだが、どうやら船に入る時に案内してくれたインドネシア人が間違ってエコノミーの船室に案内した模様。あんにゃろう!
ビビって最低レベルより1ランク上の「2等B」というチケットにしてたのだが、普通に気付かずエコノミーで一晩過ごしてしまった茶壺である。というかこのベッドの人、誰か居たのでなかろうか?
もうこれはどう考えても世界が違う。金を払うことで豪華な環境が用意されるのは世の常だけど、日本円にして1500円の差でこうも待遇が違うのかと知ると、貧富の差が激しい国ほど治安が悪くなる理由がよく分かる。
寝床以上に食事の量と内容に大きく差が出るのと、大量の荷物を部屋の中に置いておける安心感に1.5倍の料金が出せるかどうか。思いもかけず2つのクラスを体感した身としては、そこら辺で選択すれば良いと思う。あと夜ゴキブリが頭の上を通ることに耐えられないタイプも2等以上を選択する方が良い。
予定時刻から30分遅れの19時半に無事ジャカルタにフェリーは到着。降りるための準備で自転車に荷物を積載していたところ、再び周囲から注目の的に。「今日はこのあとどうするんだい?」と聞かれたので、「とりあえず近くの安宿に泊まるよ」と答えたところ、「じゃあウチで泊まりなさい」と有難い言葉をかけてもらったので、住所をメモして夜のジャカルタを自転車で走る。
無事に家まで辿り着き、夕食(2度目)を御馳走してもらいつつ日本とインドネシアの国際交流。海外ではワンピースよりナルトの方が知名度高い印象。なおドラえもんは別格に愛されてる存在。JKT48?知らなかったけど人気らしいです。
深夜1時まで話し込んでしまったが、楽しい時間であった。実質インドネシア初日みたいなもんだが、インドネシアの旅行は楽しくなりそうな気がする。
2015年7月23日(木) 走行距離15km 累計16262km