自転車ときどき世界1周

カテゴリ:使用道具 > キャンプ用品関連

 モロッコでプロトレックを盗まれて以降は路上の行商人から300円位で購入した腕時計を使っていたのだが、その用途というのが基本的に自転車のハンドルに付けっぱなしというもの。

 必然的に雨風に晒されることとなり、そもそも安物で不具合の多かったことも関係してか、ボタンが錆びて反応しなくなり最終的には時間も狂いまくって時計の体をなさなくなったので捨てた。

 高度計の機能が無い腕時計の場合、基本的に時間の確認以外に使うことはないのであり、サイクルコンピューターの表記を変更すれば現在時刻の確認が出来ることから重要度の低いアイテムとして腕時計を捨てたモンテネグロ以降も特別問題なくやっていた。

 ただ私のサイコンにおける時間確認って走行距離モードから時計モードに切り替える必要があり、それがストレスだったりする。走行途中に時間を確認して予定を決めるワケだが、その都度停車する手間から解放されたい。でも今回もボロい時計を購入して動かなくなる事態は避けたいし・・・

 というレベルの低い事を気にして新しい時計買うのに躊躇していたが、日本に戻ったこのタイミングで安くてそこそこ丈夫そうな腕時計をゲットした。流石にプロトレックを再購入する気概はなく安物の時計だけど、こうした小さなQOLの向上は大切だと思ってるので大事にしたい。

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 私は土や芝生の上にテント張る場合、折り畳みマットのみでエアマットを活用することはない。このため使用頻度自体はかなり低いエアマットというアイテムだけど、これがないとコンクリの上とか硬い床で休む際の寝心地が大きく変わってくるという「都会のキャンプ」で活躍することが多い品だったりする。

 そんなエアマットだがアフリカ後半で糊付部分が弱まり、圧が掛かると弁のように開く穴が開いてしまった。当初は接着剤と針糸使って補修するつもりだった私だが、経年劣化で糊付けが弱くなっているということは、当然他の部分も劣化しているワケでして。

 圧をかけた瞬間、他の部分が盛大に大穴開いて目出度くご臨終となったのがドイツでパトリックの家に泊まっている時。アウトドア用品の買い替えできるタイミングとしては最高の国の1つであり、ある意味では運が良かったとも思う。

 しかしパトリックが以前使用していたエアマットを「もうこっちは使わないから」と譲ってくれる結果になったのは運が良いを通り越して申し訳なくなってしまう。

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 しかもこれサーマレストの一級品じゃん!

 あげるとは言われたけれど、お世話になりまくってる身として心苦しいので何とかお金は受け取って貰った。それにしたって安過ぎる買い物させてもらったワケだが。

 ともあれ無事にエアマット更新することができて一安心。ときどき使われる以外はバッグのデッドスペースを埋めるように今日も収納されている。
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 旅行が長期化するにつれてテントに対する拘りはかなり減ってきたというか、そんな条件厳しくすると旅行途中で新しいテントに買い替えられないことの方が問題となってしまう。

 なので「値段が安い」「入口が2ヶ所」「メッシュタイプ」といった条件に合致すればテントを購入するのに問題ないと考えている。自転車旅行続けていれば、2年かそこらで使い潰して駄目になること多いしテントもある意味消耗品だ。

 そんな状況で突入したヨーロッパ。当初はアウトドアの格安量販店である「デカトロン」のテントを購入しようと条件合致するテントを探していたのだが、謎にどの店行っても該当するテントが取り扱っていない謎。

 そうこうしてる内にAmazonを利用するチャンスに恵まれ、そういうことなら在庫を気にせず全ての条件に合致するテントが入手できるじゃないか!となった。やはり時代は通販だ。

 ということでテントを探した結果、前回テントと同じメーカーのネイチャーハイク社に当たったのが面白い。私のようなユーザーが行き着く先は日本でもドイツでも同じだったか。

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 今回のテントはフルメッシュ

 今回選択したMongerというタイプは室内が少々広くなり、前室のスペースがやや狭まった。代わりに出入口の上部が張り出す形となって前室部分はやや雨に濡れにくい構造に。

 室内における小物収納ポケットの場所が隅から壁中央になったりポールがワンタッチはめ込み式から穴を通す方式に変わったりと細かな変更点が幾つかあるが、そもそも同じ種類のテントじゃないので同じ方式だと思う方がおかしい。

 とりあえず何度か使用してみて不満はなく、後はポールの強度とチャックが駄目にならないかが重要となってくるといった感じ。とりあえず末長く使えることを祈っている。
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 日本に帰国して仕事始めて以降、再出発を見据えて仕事の給料はほぼ全て貯金に回していた(除くアルコール類)私だが、実はコーヒー関連に関しては幾つか購入したものがある。

 それは専用電気ケトルだったり電子計りのように旅行に持っていくにはややハードルの高い品が多かったのだが、その中でミルだけは旅行にも流用できる手引きタイプの物を購入していた。それがタイムモア社のC2グラインダーである。

 手挽きミルにどれほどの違いがあるのか?と疑問に思われる方は多いだろうし、実際私はそう思っていた。しかし使ってみるとその挽きの軽さに驚き、豆の均一化された状態に感動できる。

 多分ブレードの性能が良いのだろう

 キャンプで繊細な温度管理や注ぎ方を求めると必要な道具は再現なく増えてしまうため妥協が難しいところだが、ミルに関しては僅かな重量差があるくらいで容積にもほぼ違いはない。

 道具のグレードを上げる際に1番大切な「収納の邪魔にならないか」という問題を解決できているという面でミルは理に適ったアイテムなのだと今は思ってる。

 そもそもコーヒー関連の道具一式が「無くても平気ないわば余計な物」ではあるのだが、自転車旅行の生活に彩を与えるコーヒー生活にちょっと良いアイテムを加えて気分良く過ごせるならば、それは大変喜ばしいことでしょう?

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 所謂サーマレスト社のZライトソルに代表される、私がいつも使ってる蛇腹状に折りたためる方式のマットである。

 このタイプのマットは使い続けると潰れてヘタってしまうため、何処か買い替えることができそうなタイミングで定期的に新調している。ということで今回はAmazonブランドのキャンプマットを選んでみた。

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 モームジャパンというブランド名らしい

 性能を求めるならこのジャンルではサーマレスト社製品が頭ひとつ飛び出している印象だが、私はマットを消耗品と捉えているのでそれなりにお安く買えれば文句はない。

 そもそも海外自転車旅行における野宿は安眠して深く眠れることが良いことばかりと限らない・・・という側面があるし、たとえマットにこだわってもどうせ熟睡なんて出来ないよという気持ちもある。

 実際私は海外で1000泊くらい野宿してると思うが、朝まで全く目を覚さず熟睡した夜というのは両手で数えるほどしかない。茶壺さんが神経質ってのもあるんだろうが、そんなものだと割り切っている。

 まぁ寝返り打って痛みを感じるレベルでマットがヘタったら、また新しいのに交換します。その前に旅行終えられたら1番だけど。
 
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 特別深い理由があった訳じゃなくてウガンダ出国するとき重量規定が厳しく置いていった代わりのアイテムその1。以前使ってた卓上ライトは旧型で大きかったし重かったので、今回のライトを購入したときその小ささに驚いた。

 なお個人的に卓上ライトは非常に便が良いアイテムだと思っており、地味に帰国して1ヶ月も経過してないタイミングで購入していた品物だったりする。次の旅行の目処どころか役所で住民票とかの手続きしていたような時期に何やってるのだ私は。

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 本当にちっちぇー

 そんな感じで購入したのがGamtaai社のLEDランタンだ。商品名がしっかりしてないのでお分かりかもだが、Amazonの格安中華製品である。言い方はアレだが私は別にそうした商品を悪いとは思ってない。

 むしろあらゆる使用道具に高級品を用いたところでやるのは自転車旅行。海外を走りまくる過酷な環境下で長期にわたり壊れないアイテムの方が少数だ。実際、私が最初から使い続けてる使用道具というのはごく僅かになってしまった。

 「なるべく長く使える高くても丈夫な物」と「ダメになったら買い替える安い物」という相反する要素を如何に判断して選んでいくか。これが長期旅行で道具を選定する最も重要なポイントであるといえよう。

 そういう「壊れたらキッパリと買い替え!」とか思ってるアイテムほど長持ちしてしまうのが不思議なのだが。
 
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 取手の取り外しが可能なフライパンといえば私の中では真っ先にティファールというメーカーが思い浮かぶ。次に過去2度も購入したアイリスオーヤマが出てくるかな。

 まぁ私はキッチン用品の業界に明るくないし、失礼かもしれないが「取っ手が取り外し可能な調理器具」というのは割とニッチ産業のジャンルだと思う。そんなに対応してるメーカー名や商品をポンポン挙げられる人の方が少数ではなかろうか?

 しかし長期の自転車旅行という遊びにおいて、私はこの取っ手離脱可能フライパンを高く評価しもっと多くの人が使うようになるべきだと常々思っている。

 これは長期自転車旅行における荷物積載量と生活環境、食事量のバランスが取っ手なしフライパンと非常に相性が良いからだ。

 これが登山だとか短期の自転車旅行なら私もフライパンをオススメはしない。容量も重量もそれなり程度に大きなフライパンを持ち運ぶという行為が他の荷物を圧迫する要因になってしまい、メリットよりデメリットが目立つことになる。

 しかし直径26cm程度のフライパンは取っ手さえなければ、オルトリーブに限らず自転車用のサイドバッグに無理なく入れることが可能なサイズ。そう、通常のフライパンだと持ち手の部分が飛び出してしまい収納が難儀となるのだ。

 そして連日テント泊で自炊を行うのであれば、コッヘルのフライパンはあまりにも小さすぎる。数日程度なら小さなフライパンで我慢できるけどさ、100とか200日もキャンプ生活するならば最低限煮込みや炒め物ができるような調理器具が欲しいというのが人情だろう。

 そうでなくとも1日中走り続けたサイクリストなんてのは食事量が尋常でないのだ。ある程度の量を調理できるフライパンは大変重宝するアイテムであり、自転車旅行者はもっとフライパン持つべきなのだと私は声を大にして言いたい!

 そんなワケで使いすぎてボロくなったフライパンに代わり新たなフライパンを探してみたのだが、魔法瓶で有名なサーモス社からも取っ手着脱式のフライパンが販売されてることを知った。

 先に述べたように私はこの方式のフライパンを応援したいし、もっと認知度上がって欲しいと願っているので様々なメーカーの品を使ってそれを紹介したい。ついでにアフィリエイトで私にお金が入れば経済も回ってみんな幸せ!

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 日本経済を支えたい

 商品的な話でいうと取っ手のロックが上部に位置しており、片手で簡単に着脱ができる割に不注意でフライパンが落ちてしまうことのない設計となっていて使いやすい。

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 仮にロックが解除されても裏側が二重ロックとなってて

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 取っ手を持ってると勝手にロック解除されない構造となってる

 今回のフライパンはかなり深皿のタイプを購入したのでカレー10皿分を1度に調理することもできた。これなら流石に「量が少ない!」と残念に思うこともないでしょう。

 そんなわけでこうしたフライパンを使う自転車旅行者が少しでも増えればいいなぁ・・・と思っております茶壺です。

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 トレーニング的な意味も含め国内で何度かキャンプツーリングをしてるのだが、自転車旅行が以前と比べて非常に面倒臭くなった点の1つに「ガソリンスタンドで簡単にガソリン買えなくなった」ということがある。

 途上国を走る場合、ガソリンバーナーでないと燃料補給ができないという事情からワールドサイクリストの多くがガソリンバーナーを携行して旅行しており、私もその例に漏れずガソリンバーナーユーザーだ。

 調理や掃除にちょっと手間がかかるものの、ランニングコストが安くどんな僻地でも車が存在する場所なら自動的に付いてくるガソリンスタンドで補給できるガソリンバーナーは実に便利な存在である。

 しかし日本は京都アニメーション放火事件で法令が厳しくなってしまい、赤ガスを直接補給するのは非常に難しい状況となってしまった。ガソリン携行缶持つとかホワイトガソリンを使う、場合によっては灯油で代用する方法も無いではないが、どれも大変だったりコスパが悪かったりと利便性が低い。

 ・・・という理由から購入したのがhikenture社のシングルガスバーナーである。別にガスバーナーが嫌いなワケではない。

 というか国内を走るのであれば、この手のCB缶(カセットボンベ缶)とOD缶(アウトドア缶)に両対応しているシングルバーナーで必要十分だといえる。ホームセンターで販売されてるCB缶でも通常の気候なら全く問題ないレベルの火力を保持できるしランニングコストも安い。しかもコンビニやスーパーでもCB缶は買える。

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 CB缶ってコイツのこと 

 ちょっと寒冷地だったり登山をする際にもOD缶へと切り替えることで場を選ばず活躍でき、その上ガソリンバーナーより遥かにコンパクトにまとめて収納できる。なんなら重量もだいぶ軽い。

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 バーナー本体の値段も安い

 燃料噴出させるため遮二無二ポンピングを繰り返したり、わざわざマッチやライター使って点火しなくて良い手軽さを見てもガスバーナーは本当に優秀なギアで、むしろ海外の僻地を長期間走るような旅行者でもないとガソリンバーナーを必要物資に据える必要はないのである。

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  このアダプターの着脱でOD/CB缶を切り替える

 ということで国内に滞在してる間はとりあえずコイツを使い続ける予定。海外に出ることになったら先進国と登山中のみ活用するサブバーナーとして使っても良いかなと思っている。

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 私が自転車旅行を始めた時期も、怪しげな中華製激安テントは方々で販売され自転車旅行界における一定のシェアを持っていたように思う。

 2014年当時の正確な状況を把握できていたかは定かでないが、この時期において自転車旅行におけるテントの選択肢は大別すると「高くて性能の良いしっかりしたテント」か「激安の怪しいテント」という住み分けがあった気がする。そりゃ他にも10万オーバーの物凄いハイレベルなテントとかあったけど、それは割愛するとして。

 良い性能のテントも中華テントも使いまくってきた私としてはどちらも一長一短あると思っているが、これは物づくりという意味で仕方のないことだといえる。良い物作るためコストをかけながらも販売値段は安くする・・・ってそりゃ二律背反というヤツだろう。

 そんなワケで新しいテントを探した今回も「両方の良いところ(安くて高性能)があるテントを買おう!」といった贅沢な試みがあったワケではない。ないのだが、2022年現在ではそうした安価でありつつも高性能(っぽい)テントというのが一大ジャンルとして築かれているのには驚いた。

 今回購入したGEERTOP社の2人用テントも普通に中華安物1万円テントでしょ?・・・くらいのイメージだったのだが、スペック見た限りだと5000㎜防水だったりポール素材がアルミだったりでヤケにしっかりしているテントなのだ。

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 フライシート有

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 フライシート無 

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 スカートが付いているのポイント高い

 前室2箇所、ベンチレーション、本体にはメッシュ生地多め、付属のペグもしっかりしたタイプと抑えるべき点をキチンと抑えた手堅い作りになっている。

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 内部はこんな感じ

 ポールやファスナーの耐久性能といった長期旅行者として気になるポイントというのは、よほど大量に販売されて情報が広く行き渡っているものでない限り「自分で使い続けてみる」というのが実情なので、とりあえず簡単に使ってみた感想としては「非常によく出来ているテント」だと評価して差し支えない一品だ。13000円なのにスゴいな。

 最も私は後にぶっ壊したか旅行を終えた時、使用感想を追記する(つもり)ので、その時がこのテントにおける真の評価になるのだと思っている。その時までこのテントが販売続いてるかは知らん。
 
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 地味に使い続けてると物の良し悪しで差がハッキリと感じられるアイテムなのがペグである。年に1・2回程度しかキャンプをしないならまだしも、毎日のようにテント設営を繰り返す自転車旅行者はペグに対してもっとこだわった方が良い。

 私もペグを何本かロストしては新しいタイプのペグを購入してきたからよく分かるが、弱いペグだと簡単にヘッド部分が折れ曲がってしまいちょっと硬い地面にペグダウンするなどできやしない。

 そんな折、ボリビアで使い続けていたMSR製のペグが盗まれてしまい、新しいペグを求めていた私。結局満足できるペグと出会ったのはヨーロッパに入ってからだったので、如何に質の良いペグを入手するのが難しいかが窺い知れよう。

 ということで使い始めたのがドイツのアウトドアショップで見つけた「VAUDE」という恐らくホームブランド商品である。

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 この形が1番使いやすい

 長過ぎず、強度があり、尚且つ値段が安いという3拍子揃った優秀な1品で、1セット6本入りというのも非常によろしい。というか何でこうしたペグの基本形を南米の国では取り扱ってないのか不服に思わないでも無い。

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 そもそもちゃんとしたペグって単独で売ってる国が少ない印象

 ともかくペグがないとフライシートを張る事ができず、テント本体に張り付いて雨の際に浸水の原因となりやすくなるワケで。キャンプってテントとシュラフがあればどうにでもなると思いがちだけど、ちゃんと長期間使い続けていくには重要アイテムなペグ。

 こうした立ち位置微妙なアイテムにこそこだわりを見せたいと思っている。
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