ボリビア33日目&チリ1日目 ブランカ湖畔〜サンティアゴから北に約1200km サンペドロ デ アタカマの町
宝石の道12日目にして最終日。というか私の中で宝石の道は昨日で走り終えており、今日はウイニングランというか考えているのはチリに着いて何を食べようかということばかり。
というかここ3日くらいの私と沖野君の会話なんて、その8割が「チリに着いたら○○を食べたい」という本能に忠実すぎる内容で占められており、自転車旅行者なんてちょっと食事上の悪い土地が続くとそんな程度なワケですよ。
国立公園の事務所でチケットにスタンプ押してもらい、アッサリと公園を後にする。高額な入園料だったのに、出て行く時にはチェックすらスルーしかねない適当っぷり。ボリビアのね、そういう適当な仕事っぷりは嫌いじゃないけどトラブル起こりそうな気がして怖い。
地味に200m近く登らされつつも見えてくるのは僻地にポツンと佇むイミグレーション。ロケーションとしては最高にゾクゾクさせるのだけれども、その建物周りに30台くらいツアーのランクル車が止まっているので雰囲気台無しなのだが。バーベキューは他所でやってほしい。
職員がナチュラルに「手続き15ボリ(約250円)ね」とかボッてくるのであり、現状で(冗談ではなく)1ボリすら持ってねーよと言い返したら、あっさりスタンプ押されて返却されるワケですよ。そういう適当な仕事っぷりは嫌いじゃないけども!
しかしチリ北部の入国には1つ問題がある。というのも45kmほど先のアタカマの町まで移動しないと入国イミグレーションが無いのだ。チリにしてみれば無人地帯にイミグレを作る無駄を省くと利口な選択なのかもしれないが、自転車乗り的にはここから東進してアルゼンチンへと進みたい場合、無駄な往復90kmを走らされることとなる。
ブレーキをかける必要もない緩やかなカーブは時速60kmとか出るのであり、これまで宝石の道ではその1/10とかで移動してたのにギャップの大きさに驚いてしまうわ。
イミグレーションには1人も待機している職員いないレベルの適当っぷりの割に、手荷物全てをチェックするという気合いの入れように少々驚いた。手荷物チェックなんて行った国は既に思い出せないほど前なのだが。
集合場所として決めてたキャンプ場にネット設備がないとのことで、どこか適当な場所を探して町中フラついてると一昨日出会ったサイクリストが声かけて来て、そのままオススメの場所を紹介してくれるとか旅行あるある。
とりあえず食べたい物ということで、毎度代わり映えしないがトンカツを作るのだ。肉を揚げた食べ物が美味くないわけないのであり、とにかく物価の高いチリでは気軽にレストランなど行けるはずもなく自炊に精を出そうと思う。
2週間ぶりに触れるネットは人を一瞬でダメにするようで、気づけば時刻は深夜2時。まだ自転車の整備も大量の洗濯物も、宝石の道でぶっ壊れた数々のアイテムの修理や新規購入の目処すら全く立っていないというのに。時間というのは残酷である。
2017年12月9日(土) 走行距離54km 累計71706km