大変だけども
上から眺めてドゥブロブニグ
大変だけども
ボスニア11日目 ゴラジュテの町~サラエボから東南東に約20km パレの町
お世話になってるオルカさん宅の朝は早く、お母さん5時半には目を覚まして朝食の準備を始めていた。昨日0時過ぎまで騒いでいた私たちだが、これは無理させてしまったのではないかと反省しつつ。
子供達の学校は車で送っていくそうで、それに合わせて私も出発させてもらう。時間にして8時と言ったところだが、外は無茶苦茶寒いし空一面を雲が覆ってて雨降らないかと不安になるレベル。
本当にお世話になりました
お花を頂いた経験は少ないけど嬉しいものですね
天気予報では朝からずっと晴れだったのに!と思いつつゴラジュデの町中心部で再度情報確認してみたが、天気は変わらず晴天らしい。
つまりこの状況は谷に位置するゴラジュデに雲がかかり、局地的に天気が悪くなっているとかそういう理由だと思われる。ならば走って移動すれば天気も回復するはずで、坂登って身体動かし身体も温めようじゃありませんか!
地図ではつづら折れの連続でもの凄い急登を予想していたが、思ったよりも緩やかで走りやすいと思えるレベル。そういやボスニアは傾斜が緩くて自転車に優しい系の坂をお出ししてくる国だった。
斜度は緩いが、それはつまりなかなか標高を稼いでいないということでもある。雲を抜けて目指す頂きが見えたにも関わらず、上りはまだまだ続くしどこが頂上ポイントなのかもイマイチ分からず「今回の坂は精神力が大切なタイプだったか・・・」とか思い始めた。
稜線に出てからあまりにも景色が良いもんで、途中で出てきた水場とピクニックテーブルのあるエリアでのんびりお昼休憩することに。こんな天気で必死に走ってる場合か。
なんだかんだ文句も言うけどやっぱり峠は良いもんだ。こうして登った時の達成感と気持ちよさが私を包んでくれるから。でもまぁ山迂回できるルートがあるならそっちを走っても良いとは思う。
180度ターンを繰り返す道を下って別の山脈との谷間に出たところが道路の交差点。基本的にボスニア山岳地帯は渓谷に沿う形で道主要路が作られていると考えれば良いのかも。
この道路伝ってそのまま進めば首都サラエボに到着するのだが、まぁ急いでないし日曜日から天気崩れる予報なので、その前日にサラエボ入りして休息とりたい。晴れてる日に休むのなんか悔しいので。
微妙に峠道となっており、周囲の森林地帯が傾斜キツかったり民家の敷地だったりとなかなか適した野営地が出てこない。優柔不断なままに峠の頂上まで来てしまい、トンネル越えて下り坂が始まってしまう。
その方が標高低くて夜間の冷え込みも和らぐだろう・・・という考えからなのだけど、町に近づけばその分野宿に適したテント張れそうな場所が減る・・・という算段はしていない。
そんで思ったより都会な雰囲気のパレの町を見てUターン決め逆走始める茶壺さん。大丈夫、日没まで慌てるような時間じゃない。
すると道路の脇にて仕事していたオッちゃん達から「何か困っているのか?」と声がかかる。というかボスニアは自転車旅行者を放っておかない国だよな。
あれよあれよという間に
テント張る場所探してると話すとオレらの職場敷地を使えば良いさ!ということに。大変ありがとうございます、助かりますとテント設営後改めてお礼しに行ったらいつの間にか一緒になってラキア飲んでた。
空きっ腹にラキアポンポン流し込んだこともあり、かろうじて夕食済ました時点で完全ノックアウト。「ラキアを飲めばあっという間にグッスリ快眠だ!」という言葉は正しかったと知る。
2023年10月13日(金) 走行距離65km 累計142011km