自転車ときどき世界1周

カテゴリ:ヨーロッパ > ラトビア

 エストニア6日目&ラトビア1日目 湖畔〜リガから東北東に約80km ツェーシスの町

 ここ数日は夜中に星空を見ることができるようになってちょっと嬉しい。ノールカップへ北上してる最中は活動時間帯に夜が来ること無かったし、フィンランド後半でようやく夜中に暗くなるようになったものの、空は一面雲が覆ってて星が見えない有様だったので。

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 そんな星とか見てるからか朝が遅い

 国境に位置するバルガの町すぐ近くだったので、ものの30分もかからずに町へと到着する。このバルガの町はエストニア・ラトビアの国境を挟んで広がっている町であり、実はそうした町は珍しくもないのだが2国ともEU圏に属しているためか、本当に国境が曖昧で驚いた。

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 普通に町中走っていたら

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 突然ここからラトビアですよ

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 看板無かったら気づかないぞコレは

 2国間に跨る町であっても国境は歩行者と車両用にせいぜい2つ用意されてるのが良いところだが、ざっと見ただけでも4箇所くらい往来できる道があり、何ていうか主要言語も異なる国同士なのにその境目がこんなにも曖昧にされてるというのがスゴいな。

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 それではラトビア

 ちょっとトイレに寄ったら市場のオバちゃんから商品のサラミを頂いた。ラトビアでのファーストコンタクトでこうして親切を受けるとそれだけでこの国が楽しみになるし、素晴らしい人がたくさんいる国なんだろうなとワクワクした気持ちになるものだ。そしてその感覚はまず外れない。

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 ラトビア楽しみだ

 首都であるリガへとそのまま向かう主要道路もあるのだが、とりあえずもうちょい小さな道路を辿って先へ進むことにする。インフォメーション看板でもエストニア・ラトビア2カ国に跨るサイクリングロード6号線は素晴らしい道とか何とか書いてたしさ。

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 素晴らしく森林地帯が続く

 木で風が打ち消されてるのか、そもそも今日は風が吹いてないのか邪魔されるモノもないため快調に進む。午前中で60km弱進みお昼休憩するまでは良かったのだが。

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 折角なのでテントも干しておく

 ここから選んだV323号という道が大失敗で、途中から未舗装路へと突入してしまうとは。もう2019年はボリビア・ブラジルで十分過ぎるほど未舗装走ってるから勘弁して欲しいんだけどな。

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 コルゲーションあるし深砂利あるし

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 町に入ってアスファルト戻ったと思ったら

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 町抜けると再び未舗装ですよ

 エストニアが小さな道でも側道完備の完璧な道路構成してたのでラトビアも同様なのだと思っていたが、バルト三国とひとまとめにしがちなこれらの国も、結構色々な点で違いがあるのだと思い知る。できればアスファルトの上で知りたかった。

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 結局20kmくらいダートでしたわ

 両腕ガタガタ道の影響で痺れたなと思いつつ到着するはラトビア古都であるツェーシスの町。日本で言えば京都みたいなポジションなのかと思いつつ、とりあえず向かう先はスーパーだったりする茶壺さん。

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 エストニアより物価下がったな

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 中心部が旧市街地

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 時間遅いので軽く見て回るだけに

 町を抜けた先に流れてる川沿いがキャンプエリアらしく、どうにか辿り着いたのは19時前。スーパーの前で地元っ子とついつい長話した結果なので、まぁ文句はないですよ。

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 ビールもたらふく飲めるし

 なおテント内にて改めてツェーシスの町調べてみたら、遺跡とか見逃していたので明日町へ戻ってもう1度回ってみようかと思う。やっぱりね、観光は時間的な余裕がないとダメですよ。

 2019年8月27日(火) 走行距離111km 累計98984km
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 ラトビア2日目 ツェーシスの町〜ラトビア首都 リガの町

 バルト三国はいずれも国土面積が小さい国であるため、自転車であっても僅かな日数で国を横断・周遊することが可能だと言える。今日だってラトビア2日目にしてもう首都のラトビア到着予定なのであり、まるで自分がものすごく高速移動しているようではないか。

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 自転車は速い(断言)

 ということで昨日訪問し忘れのツェーシス町中へ逆走する。距離にして僅か2〜3kmではあるが、ツェーシスの町って小高い丘の上に鎮座してる関係で朝一からガッツリ上り坂なんだよね。速いはずの自転車は速度5kmで20分かけてようやく中心部へと到着である。

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 そして古城は10時から開門ときた

 流石に1時間以上も待てないし、待つ気もないので外観と周辺の公園を散策して先へ進むこととする。わざわざ逆走してまでやって来てこういうタイミング合わずに見学できなかった時は「こことは縁がなかった」くらいにスッパリ割り切る方が良いと思ってる。

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 何より入場料かなり高くてさ

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 入らなかったのは必然だったかもしれん

 ということでツェーシスから先へ進む。もう首都のリガまで距離にして100km切ってる程度だしアップダウンも出てこない。いくら何でもヨーロッパの首都近郊で主要道路が未舗装になることはないだろうし、もう今日の走行はウイニングランみたいなお気楽の走行だ。

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 そう思っていたのだが

 この20号線から主要国道2号へと入ったは良いが、交通量が増えて車両の速度も上がったというに全く側道のない道とかフザケンナ。流石に自転車追い越すときには大きく左へ寄ってくれる車がほとんどだが、私にしてみりゃ緊張しっぱなしで冷や汗が止まらない恐怖の道。

 しかもラトビアの悪いところは首都へと向かう道が基本、主要な大型道路しかないということ。つまりエストニアみたく交通量の少ない小さな道を抜けていくといった方法が取れず、側道のない危険な道を走らざるを得ない点。

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 もう最悪だよ

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 お昼休憩は偉そうな椅子で

 一応この休憩後、午後の走行では道路が片道2車線になりちゃんと側道も出て来て安心できる走行になると思いきや。まさかの片側工事中で、反対車線に入り込むことになろうとは。当然そんな状況なので側道もないし、中央線の代わりにカラーコーン置いたりしてるせいで追い越す車両がセンターラインを超えることできずに私のそばギリギリを通り抜けていく。

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 ようやく落ち着いた場面で撮影した1枚

 リガの町まで残り20kmでようやく自転車専用路が出て来たときどれだけ安堵したことか。楽勝どころか常に後方の車両を注意し続けるし集中しっぱなしで疲れ果てた。

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 自転車道出てきてようやく落ち着いた 

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 はよ休みたい

 まっすぐ旧市街へと向かった私はやっぱりホステルに「満員だから」と宿泊断られる。流石に今回は1件駄目だった時点でスマホから予約を入れて対応したけどさ。

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 疲れてて市内を見学してる余裕がない

 予約した宿に行ってビックリ。アパートの4階なのは良いとして、その狭いスペースをホステルとして利用してるため自転車奥場所がないとか言われてしもうた。だから自分の目で確認できないネット予約は嫌なんだよ。とはいえ泊まらないでも違約金で全額支払う必要あるし、仕方ないので螺旋階段の中央に自転車縦置きして対応した。アホらしくて写真は撮ってない。

 なんか色々疲れ果ててしまたので夕食も適当に炊き込みご飯で済ましてしまい、リビングにマトモなスペースがないため唯一のパーソナルスペースである3段ベッドの中断へ。

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 何だかなぁ

 しかも深夜になっても暑くてなかなか寝付けず、かといって窓は他の宿泊者が「寒い」とかいって閉めてしもうた。自転車旅行だとその多くの荷物が足かせになって、ちょっとくらい居心地悪くても移動するのが大変だから宿を変えることはないのだが。明日にはここを出ようと決意しての夜である。

 2019年8月28日(水) 走行距離103km 累計99087km
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 ラトビア3日目 リガの町

 散々宿の悪口書いた私だが、別にここが悪いというわけではなくて自転車旅行者とあまりにも相性が悪すぎるという点が問題なだけ。料金1泊7ユーロ(約820円)だし、とにかく安く寝れれば良いとかいう人にはむしろ良い宿なのかとも思う。設備自体は新しくて綺麗だったし。

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 でもこの狭さは勘弁してほしい

 昨夜のうちに別のホステル予約しており、しかしチェックインは午後になってから。ということでベッド上にてネットしつつ、11時過ぎの時点でリガの観光も兼ねてホステルチェックアウトである。直線距離で1km程度の移動で今日はおしまいだ。

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 割と天気悪いな

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 とりあえず旧市街を中心に観光しつつ

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 なおリガは町の中央が川によって分断されてる

 そんで旧市街を含む観光地や公共建築物等は川の東側に位置している。じゃあ川の西側には何があるのかといえば、そんなの私だって知らないし。

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 川を渡る気にもならないし

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 こんな大型客船泊まる港なんだココ

 大体「旧市街」と呼ばれる地区はどこも同様に路面が石畳で構成されており、つまり自転車にとっては最高に走りづらい環境だといえる。それがフルパッキンなら尚のことで、何で町中を自転車で回ろうとか思っちゃったかな茶壺さんは。

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 ちょっと中央から離れた場所とか

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 中央公園ばっかり行ってるぞい

 とにかく本日私は休養日として考えていたのだ。スーパーで夕食の材料購入してもうチェックイン後は外に出ないぞ!と固い決意で別のホステルへと向かう私。

 言葉どおりチェックインした後はひたすらリビングルームでだらけて過ごす。夜になって日記書いてるワケだが、この時間帯に私が何してたのか思い出せないくらいにはダラけていたようである。

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 なお夕食は面倒臭さ抜群のコロッケ

 こうして好きに夕食作れるというのは良い気分転換にもなるし、作った結果が食べることでダイレクトに帰ってくるメリットがある。趣味としての料理というのは結構楽しいものである。

 2019年8月29日(木) 走行距離8km 累計99095km
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 ラトビア4日目&リトアニア1日目 リガの町〜ビリニュスから北北西に約200km ヨニシュキスの町

 夜遅くなってから続々と新たな宿泊者がやってくる宿ではあったが、しっかり睡眠取れて良かった。寝てるところを物音で起こされるほど不快なことはないし、しかしその辺を欧米人旅行者は気にしない人が多いので。

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 広くて朝食も豪華で良い宿でした

 それでは次のリトアニアへ向けて出発である。本当はリガの北にある海とか見てから南下しようと思ってたんだけど、ラトビアの道路事情があまりにストレスフルで余計に走りたくないという気持ちになってしまったので。観光客を留めたければまず道路を広げなさい、と。

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 それで喜ぶのはサイクリストだけかもしれんが

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 昨日渡らなかった橋通って町の西側へ

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 ビブリオってことは・・・これ図書館かよ

 住宅街の小さな道を右へ左へ曲がりつつも先へと進む。もちろん大きな幹線道路使えばこんな迷路みたいなルートで苦労しなくても良いのだが、その代わり側道のない恐怖感抜群の道だろうし。本当にラトビアは自転車に対して優しくない。

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 10kmも走らず郊外へ

 すぐ近くを並行して伸びる国道8号線に大量の車両が走っているのがよく見える。このままこっちの小さな道が並行して続いてくれれば言うことないのだが、悲しいかなそういう道は大きな道路に吸収されてしまう定めでして。

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 今はまだ側道ちゃんとしてるから良いけどさ

 もうラトビアの道路に対して何の期待もしてない私。案の定リガから離れること30kmで完全に側道が消えてしまい、しかし交通量も減らず制限速度もそのままというひっどい道路の再来だ。

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 あ〜やだやだ

 嫌なので予め調べておいたエスケープルートことP100号線へ。このままエルガワの町を経由してやや小さい道を走り続けながらラトビアを脱出してしまおうという魂胆である。東に向けての道はルート選択少なかったけど、南北に伸びるルートは割と数あって助かったよラトビア。

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 自転車道の上を水路が流れてる

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 手前の白と奥の赤色した2つの協会が

 昨日のコロッケ残りを昼食とし、つまりお昼ご飯を作る手間が省けて早い筈なのに出発したのは14時前。スーパーなんかにWi-Fi飛んでるとロクなことがない。

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 ここからひたすら直線道路が続く

 こうしたまっすぐな道というのは「人口少なく土地が余ってる」「道路を伸ばすのに邪魔な山がない」という2点を満たしておらねばならず、つまり日本ではどう頑張ってもお目にかかれない。私は日本一長い直線道路も自転車で走ったけれど、この道は普通にそれより直線長い道だしな。

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 右手に今は使われていないイミグレーションを通り過ぎ

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 リトアニアへ突入

 早くもバルト三国も最後の国となってしもうた。エストニア入国が22日だから僅か8日で2カ国を通り過ぎてしまった計算となる。シェンゲン協定の滞在期限迫ってるので仕方ないとはいえ、こんな駆け足じゃもったいないと思ってしまう魅力携えた国なんだけどな。

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 とにかく今は先へ進もうか

 とりあえず15kmほど進んだところで出てきたリトアニア最初の町ことヨニシュキスで買い物して本日終了としたい。物価的調査も重要だけど、この町の外れに大きな湖があって身体洗う泳ぐことができるのが大きい。

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 バッチリ完璧な場所なんだけど

 整備されすぎてて「夜でも人が来そうだなぁ」ともうちょい身を隠せそうな場所探し始めたのがマズかった。ついつい「もっと良いポイントあるんじゃね?」と思い始めてテント設営場所を決めきれないままウロウロ1時間くらい動いてた。何やってんだ私は。

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 疲れたぞ

 この旅行やってて優柔不断が1番よくない結果となるのは重々身にしみて理解してるつもりなのだが。これは下手に良質な野営地が連続するのが悪いのだ。そうに決まってる。

 2019年8月30日(金) 走行距離102km 累計99197km
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