ボエルマン(1862-97):
①交響曲ヘ長調 Op.24
②チェロと管弦楽のための交響的変奏曲 Op.23
③弦楽のための4つの小品(『神秘の時』より)
パトリック・ダヴァン(指揮)
ミュルーズ交響楽団
②アンリ・ドマルケット(チェロ)
録音:2018年1月ラ・フィラチュール、ミュルーズ、フランス
(FUGA LIBERA)
パトリック・ダヴァンが亡くなったそうです。と言っても私はフローラン・シュミットやジョリヴェくらいでしかお世話になってませんが、現代ものでは結構活躍されていたみたいです。
ボエルマンは35歳で亡くなってしまったフランスの作曲家でドビュッシーと同い年です。オルガニスト兼作曲家で有名らしい。フランスにはフランクやヴィドールからメシアンまでオルガン奏者で作曲家多いです。
①この交響曲はサン=サーンスに捧げられたそうです。
第1楽章 序奏~アレグロ・コン・フオコ(18:22)
第1楽章はソナタ楽章と緩徐楽章がくっついたような感じです。
冒頭の弦楽の和音やハープは印象派風。ゆったりとした序奏でティンパニのクレッシェンドからアレグロに入り、初期ロマン派風の明るいけど陰影のある感じの良い主題が出てきます。第2主題は短調の「てぃらりらりらりらー」てのかな?これらでドラマティックに展開しますが結構カッコいいです。
序奏の雰囲気に戻ったあと後半はゆったりの短調になります。追悼というか葬送ほどは重くないけど悲し げです。チェロの独奏が活躍します。最後はプロコフィエフのロメジュリとかにありそうな感じです。
第2楽章 インテルメデ・ヴァリエ(4:02)
一瞬「アルルの女」かと思うような弦楽のユニゾンで始まります。でもメロディは聖歌ぽいような、牧歌的なような。これが変奏されていきます。
第3楽章 レチタティフとフィナーレ(9:14)
悲劇的な様相で始まりますが、前の楽章のテーマが聞こえて明るくなってきます。ヴァイオリンのカデンツァもありつつ、やがてアレグロになり元気な音楽になります。楽しげで「ちゃらー、ちゃらー」という音型が大事なモチーフになってます。しばらくするとちょっと叙情的な主題も出てきます。前の楽章の主題が低音で出てくるとフランクの交響曲みたいです。軽やかにスケルツォの終わりみたいな呆気ない終わり方。
若干バランスが悪い感じはしますが、よくできた作品でした。なんかフランスの交響曲の伝統に乗ってる感じですね。
②オケがジャーンとなった後、チェロが悲劇的な感じで歌い出します。やがて落ち着いた優しい主題になり変奏していきます。変奏曲といいながら主題が2つあるような気がします。結構ドラマティックに展開して明るく壮大に終わります。(11:03)
③この曲集は弦楽のための小品集です。
第1楽章 アレグロ(2:53)
短調の舞曲風。ちょっとバロック風レスピーギぽい。
第2楽章 モデラート(3:45)
ピチカートの伴奏でチェロの独奏が暖かい雰囲気で歌います。一旦弦楽全体が出た後ヴァイオリン独奏も出てきます。
第3楽章 アレグロ(2:20)
ちゃかちゃかと動くスケルツォ楽章。中間部は短調になります。
第4楽章 アンダンティーノ(2:32)
夢見るような美しい音楽。優しい音楽を丁寧に演奏しています。
①★★★★☆(なかなか劇的で良い交響曲)
②③★★★☆☆(良くできてます)
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①交響曲ヘ長調 Op.24
②チェロと管弦楽のための交響的変奏曲 Op.23
③弦楽のための4つの小品(『神秘の時』より)
パトリック・ダヴァン(指揮)
ミュルーズ交響楽団
②アンリ・ドマルケット(チェロ)
録音:2018年1月ラ・フィラチュール、ミュルーズ、フランス
(FUGA LIBERA)
パトリック・ダヴァンが亡くなったそうです。と言っても私はフローラン・シュミットやジョリヴェくらいでしかお世話になってませんが、現代ものでは結構活躍されていたみたいです。
ボエルマンは35歳で亡くなってしまったフランスの作曲家でドビュッシーと同い年です。オルガニスト兼作曲家で有名らしい。フランスにはフランクやヴィドールからメシアンまでオルガン奏者で作曲家多いです。
①この交響曲はサン=サーンスに捧げられたそうです。
第1楽章 序奏~アレグロ・コン・フオコ(18:22)
第1楽章はソナタ楽章と緩徐楽章がくっついたような感じです。
冒頭の弦楽の和音やハープは印象派風。ゆったりとした序奏でティンパニのクレッシェンドからアレグロに入り、初期ロマン派風の明るいけど陰影のある感じの良い主題が出てきます。第2主題は短調の「てぃらりらりらりらー」てのかな?これらでドラマティックに展開しますが結構カッコいいです。
序奏の雰囲気に戻ったあと後半はゆったりの短調になります。追悼というか葬送ほどは重くないけど悲し げです。チェロの独奏が活躍します。最後はプロコフィエフのロメジュリとかにありそうな感じです。
第2楽章 インテルメデ・ヴァリエ(4:02)
一瞬「アルルの女」かと思うような弦楽のユニゾンで始まります。でもメロディは聖歌ぽいような、牧歌的なような。これが変奏されていきます。
第3楽章 レチタティフとフィナーレ(9:14)
悲劇的な様相で始まりますが、前の楽章のテーマが聞こえて明るくなってきます。ヴァイオリンのカデンツァもありつつ、やがてアレグロになり元気な音楽になります。楽しげで「ちゃらー、ちゃらー」という音型が大事なモチーフになってます。しばらくするとちょっと叙情的な主題も出てきます。前の楽章の主題が低音で出てくるとフランクの交響曲みたいです。軽やかにスケルツォの終わりみたいな呆気ない終わり方。
若干バランスが悪い感じはしますが、よくできた作品でした。なんかフランスの交響曲の伝統に乗ってる感じですね。
②オケがジャーンとなった後、チェロが悲劇的な感じで歌い出します。やがて落ち着いた優しい主題になり変奏していきます。変奏曲といいながら主題が2つあるような気がします。結構ドラマティックに展開して明るく壮大に終わります。(11:03)
③この曲集は弦楽のための小品集です。
第1楽章 アレグロ(2:53)
短調の舞曲風。ちょっとバロック風レスピーギぽい。
第2楽章 モデラート(3:45)
ピチカートの伴奏でチェロの独奏が暖かい雰囲気で歌います。一旦弦楽全体が出た後ヴァイオリン独奏も出てきます。
第3楽章 アレグロ(2:20)
ちゃかちゃかと動くスケルツォ楽章。中間部は短調になります。
第4楽章 アンダンティーノ(2:32)
夢見るような美しい音楽。優しい音楽を丁寧に演奏しています。
①★★★★☆(なかなか劇的で良い交響曲)
②③★★★☆☆(良くできてます)
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