クラシック・マイナー曲推進委員会

マイナーな作品を中心にクラシックのCDを聴きまくる私の備忘録的感想文です。
さんざん聴いてるのに忘れちゃうもので。もし読んでくれる同好の方がおりましたら参考になれば嬉しいです。
このブログは全く個人の感想ですので、一般の評価などとは異なることが多いかと思いますが、あしからず。
また、ほぼ耳で聴いただけでの作文ですので、間違ったこと書いてあったらごめんなさい。もしお気付きの誤りがありましたらご指摘ください。

タグ:ボロヴィツ(ウカシュ)

555234ワインベルク:
①チェロ協奏曲Op.43
②幻想曲Op.52
③コンチェルティーノOp.43bis

ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
クリスティアンサン交響楽団
録音:2018年6月11-15日キルデン・パフォーミング・アーツ・センター、クリスティアンサン,ノルウェー
(CPO 555 234-2)
ウォルフィッシュによるワインベルク・アルバムがありましたので仕入れてみました。亡命ユダヤ人作曲家のチェロ協奏曲シリーズというケッタイなシリーズの第5弾(!)だそうです。

①まずは名曲チェロ協奏曲から。集めたのも6種目にもなります。
第1楽章
ゆっくり目だけど輪郭がはっきりしています。もうちょっと鬱々とかぼんやりとかしていても良いような気がします。
第2楽章
チェロ独奏は生真面目にきっちり弾いています。トランペットの例のメロディは歌い崩すというほどではありません。しかしオケは出すところは出してあるし、しっかりしている感が強いです。
第3楽章
重心が低くてカッコいいです。中間部の優しい感じが切ない。長いカデンツァもきっちりガッチリしています。
第4楽章
一点一画を疎かにはしてないのですが、ちょっと硬い。
全楽章通してソリストもオケもちゃんと演奏しているのですが、生真面目すぎるような気がします。もうちょっと遊びがあってもいいと思いました。

②幻想曲はCHANDOSのグンナルソン盤がありました。
序奏が終わるとゆっくりの印象的なユダヤ風メロディが始まります。しばらくすると短いカデンツァのあと速いテンポの3拍子になります。ユダヤ風ワルツといった体で展開して結構盛り上がります。長いカデンツァの後、最初の主題が空虚に思い出されて終わります。
これもいい曲ですねえ。

③何の予備知識もないまま聞き始めたらチェロ協奏曲が始まったのでびっくり!それから調べたのですが、このコンチェルティーノが協奏曲の原曲で2016年に発見されたとのこと。下敷きだけに協奏曲の短縮版といった感じでバックは弦楽のみです。トータルタイムは協奏曲のおよそ半分で16分半です。
第2楽章のトランペットの印象的なメロディはチェロが弾いてます。第3楽章はスケルツォですがカデンツァの後は第1楽章の再現になって終わります。
資料的に興味深い内容でしたが、協奏曲があれば十分です。

①★★★☆☆(曲は最高、演奏はまあまあ)
②③★★★☆☆(面白かった)

ウォルフィッシュのチェロは真面目で面白みがあまりないようでしたが、知らない曲をちゃんと聴くには良いかと面ます。
ワインベルクのチェロ協奏曲はアルトシュテット盤も出ているようです。買うかどうか悩みます。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村※ランキングです。良かったらクリックしてください!

555118アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
①ヴァイオリン協奏曲(1971)
②チェロ協奏曲(1991)
③ピアノ協奏曲(1962/70/72/82)

ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
①アレクサンドル・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
②ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
③エヴァ・クピーク(ピアノ)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
録音:①2013年1月29,30日、②③2013年6月24-27日、ベルリン、コンツェルトハウス
(CPO 555118の8枚目)
ゆっくり聴いてきたパヌフニクの全集も最後の1枚になりました。この1枚は協奏曲ばかり集めた1枚です。

①バックが弦楽によるヴァイオリン協奏曲です。
第1楽章ルバート(7:31)
いきなり現代的な暗いヴァイオリンのカデンツァです。しかし、本編に入るとちょっと優しげ(ほんとにちょっとだけ)。やがてヴァイオリンは跳躍し攻撃的になります。続いて再び落ち着いた陰気な雰囲気に。だんだん力が無くなっておわります。
第2楽章アダージョ(8:57)
落ち着いた緩徐楽章。陰気だけどキレイ。
第3楽章ヴィヴァーチェ(6:00)
やっと快活になって楽しくなってきた。第2主題の伴奏のコル・レーニョうちまくりが面白い。
しかし、1楽章と2楽章は難解な感じで、面白いような面白くないような。

②チェロ協奏曲はロストロポーヴィチ盤もってて、これが今まで持ってた唯一のパヌフニクのCDでした。この演奏はCHANDOSなどでお馴染みのベテランのウォルフィッシュによるもの。
第1楽章アダージョ(10:54)
物静かで陰気に語るチェロに静かにティンパニや弦楽がついてきます。だんだん盛り上がっていきます。長い上行のグリッサンドがユニーク。盛り下がるときは下降のグリッサンドもありました。基本チェロは歌ってるというより語ってます。結構不穏ですが、じっくり聴かせます。
第2楽章ヴィヴァーチェ(9:20)
前の楽章とはうってかわって速いテンポでカッコいい。トムトムが活躍します。暗いけど燃えてます。ゆったりとして、わびしいカデンツァがあります。最後はまた速いテンポに戻りますが、あっけなく終わります。
というわけで結構面白かったのでロストロポーヴィチ盤も聴いてみようと思います。

③最後はピアノ協奏曲。この作品は何度も改訂されたり再構成されたり楽章が追加されたりといじくり回されているようです。
第1楽章エントラータ(4:21)。
打楽器の短い導入からピアノの激しいカデンツァになります。続いてメカニカルな感じのアレグロになります。やっぱりトムトムがドカドカいっててカッコいい。
第2楽章ラルゲット・モルト・トランキーロ(10:08)
何となく宇宙っぽい緩徐楽章。バックの伸ばしの不協和音が美しい。ピアノはとつとつと断片的な音を引き続けます。
第3楽章プレスト・モルト・アジタート(8:39)
再び打楽器の短い序奏から快活にピアノが動き回る。モダンで無窮動ぽくてカッコいい。やっぱりトムトムが強烈。やがてゆったりした中ピアノがキラキラしていてきれいですが、段々混沌としてきて元に戻ります。

①★★☆☆☆(面白いような面白くないような)
②★★★☆☆(第2楽章はなかなか凄い)
③★★★★☆(結構面白い)

パヌフニクの管弦楽作品全集を聴きとおしましたが、まあ面白い曲から面白くない曲まで実に色々でした。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村※ランキングです。良かったらクリックしてください!

555118アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
①交響曲第5番「空間の交響曲」(1974-75)
②ファゴット協奏曲(1985)
③愛の歌(声楽、ハープと弦楽オーケストラ版)(1976/1991)
④情景(1962/1965)

ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
①-③ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
④ポーランド放送交響楽団
②ミハエル・フォン・シェーナーマルク(ファゴット)
③サラ・ファン・デル・ケンプ(メゾ・ソプラノ)
録音:①2012年10月20日-11月1日、②2013年1月30,31日、③2013年1月28日、④2009年6月26日、①-③ベルリン、コンツェルトハウス、④ワルシャワ
(CPO 555118の7枚目)
パヌフニクのセットも7枚目。交響曲もここに収録されている第5番で一通り聴いたことになります。

①この「空間の交響曲」もおそらく単一楽章で9つのトラックに分かれています。
1.ポコ・アンダンテ(5:18)
いきなりとんがった感じのピッコロ、フルートが出てきて無調ぽい弦楽器に乗って無調ぽいトランペットが歌います。静まってトムトムやピアノなんかも聞こえます。サウンドは面白いけど難解な感じで人を寄せ付けない感じです。
2.ポコ・アレグロ(1:44)
木管群とトムトムが断片的なフレーズで掛け合い盛り上がっていき、落ち着いていきます。
3.ポコ・アンダンテ(5:18)
密やかなピアノに乗ってチェロが無調ぽいメロディを弾き、拡がっていき、結構盛り上がります。チューバの長いソロがあります。不気味な感じ。
4.アンダンテ(ピウ・レント)(3:00)
ピアノが活躍しますが密やかです。と思いきやトムトムのフォルテで驚かせたりします。
5.(速度指定なし)(2:36)
一転トランペットが激しい。後半テンポがあがりノリノリに。金管と打楽器のみです。クライマックスに達し次の部分になだれ込みます。
6.(速度指定なし)(2:59)
前の部分を受け弦楽器が強く出てきますが、落ち着きます。で、またトムトムの突然のフォルテで驚かせたりします。
7.モルト・アレグロ(2:09)
トムトムの掛け合いが激しい!弦楽器も乱入してきて凄い。
8.モルト・アンダンテ(7:03)
ピアノのソロが雰囲気を落ち着かせていきます。無調ぽい金管アンサンブルから弦楽器の独奏とトムトムで不気味な音楽を作っていきます。これまた盛り上がっていき、再び静まっていきます。
9.モルト・アレグロ(2:36)
無窮動的に激しい。トムトムの打ち込みも容赦なくて耳がおかしくなります。
全曲通して陰気で無調ぽい。激しいところは凄まじいけど静かなところは難解です。面白いようなそうでもないような、判断に困る作品でした。

②これも単一楽章かな?5つの部分にトラックが分かれてます。
1.プロロゴ(1:49)
コントラバスの脅迫じみた伴奏にファゴットがヘンテコに歌います。終盤に他の弦楽器も出てきます。
2.レチタティーヴォ1(3:27)
ファゴットのハイトーンから始まる。レチタティーヴォだけあってほとんどファゴット。木管楽器が伸ばしで和音を付けています。最後は弦楽器が叫んで終わります。
3.レチタティーヴォ2(2:26)
しかしレチタティーヴォは続き、今度は弦楽器の叫びが合いの手を入れていきます。
4.アリア(11:28)
このパートは11分半と結構長い。木管の暗いイントロから弦楽器の不気味な伴奏にのってファゴットが歌います。しばらくすると前の部分のように弦楽器が激しく入ってきます。ファゴットの歌と弦楽器が対立していく感じです。ちょっとしたカデンツァのあと弦楽器と調和していきます。
5.エピロゴ(1:29)
せっかく調和したのに激しい弦楽器が帰ってきて、ファゴットはテンポ感よく奏し、激しくフィニッシュ。
「プロロゴ」や「エピロゴ」のインパクトは凄いけど結構難解。

③優しい歌です。ハープと弦楽の伴奏で、民謡のような心にしみるメロディです。英語。

④弦楽のための8分強の作品。フラジオレットの印象的な始まり。同じ音形をしつこく繰り返し、じわじわと盛り上りクライマックスに達すると、静まります。ペルト風?BGM的。

①②★★☆☆☆(面白いところもあるけど面白くはない)
③★★★☆☆(良い)
④★★☆☆☆(わざわざ聴くほどでも・・・)
ちょいとこの1枚は私的には微妙な作品が揃ってた気がしました。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村※ランキングです。良かったらクリックしてください!

555118アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
①ティンパニ、打楽器と弦楽のためのコンチェルティーノ(1979–80)
②交響曲第9番「希望の交響曲」(1986/1990)

ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
①ミハエル・オベライグナー(ティンパニ)
①クリスティアン・レフラー(打楽器)
録音:2011年11月15-18日、ベルリン、コンツェルトハウス
(CPO 555118の6枚目)
パヌフニク管弦楽全集の6枚目です。
①タイトルからするとティンパニは打楽器じゃないみたいですね。
第1楽章「エントラータ」(2:31)
いきなりチューブラベルが鳴り響き、弦楽が応えます。次はヴィブラフォンから弦楽に。再びチューブラベルに戻ります。
第2楽章「カントⅠ」(3:39)
ティンパニの密やかなロールに密やかなピチカートが応えます。中間部は狂ったように木琴が叩きまくり、ティンパニが応えていきます。しかし、弦楽はゆったりのままで悲劇的に盛り上がっていきます。しかし何事もなかったようにピチカートに戻ります。
第3楽章「インテルメッツォ」(2:25)
怪しいコンガにのって弦楽がノリよく出てきます。トライアングルやサスペンド・シンバルも出てきます。
第4楽章「カントⅡ」(4:03)
ティンパニが静かに打たれたあと、弦楽がゆったり密やかに歌います。鉄琴やヴィブラフォンが彩ります。
第5楽章「フィーネ」(3:03)
弦楽が激しく登場し、ティンパニやトムトムが煽るように活躍します。一旦クライマックスに達すると打楽器ソロの2人によるカデンツァ(これが結構カッコいい!)がありって終わります。

②このCDだと17トラックに別れていますが、これは練習番号みたいです。単一楽章の42分半の大作です。
1.マエストーソ(4:57)
弦楽が伸ばしの音で強く登場。ティンパニの強打から管楽器も入り悲劇的な雰囲気になります。ゆったりながら激しいけど、同じ調子でいつ終わるか不安になってきます。
2.ポコ・ピュウ・モッソ(3:22)
チェンバロが不気味な分散和音を弾き、不安げな弦楽のソロたちと木管楽器がゆったりと絡み合っていきます。盛り上がってきて次に突入です。
3.ポコ・アレグロ(2:42)
金管が悲痛に歌いますが、徐々に落ち着き再びフォルテになっていきます。
4.モルト・レント(0:29)
わずか29秒。静けさを一旦金管とティンパニが打ち破ります。
5.ア・テンポ(モルト・レント)(5:52)
静けさのままですが、リュートかマンドリンのような音が散発的に聞こえます。
6.モルト・ヴィーヴォ(1:14)
強烈な3拍子の部分。金管のフラッターが多様されています。ここから荒れ狂った場面が続きます。
7.(速度指定なし)(1:15)
チェンバロが登場しバルトークのような緊張感。
8.(速度指定なし)(0:42)
チェンバロが消えます。
9.メノ・ヴィーヴォ(0:55)
ギクシャクとGPによって緊張感が高まります。
10.モルト・ヴィーヴォ(1:16)
7のような感じに戻ります。
11.(速度指定なし)(1:13)
最後の盛り上がり。
12.モルト・レント(0:40)
短いけど久しぶりに静まります。
13.ア・テンポ(5:19)
再びリュートかマンドリンが登場し5のような雰囲気に。チェロのソロが不気味。
14.(テンポ指定なし)(0:32)
4が戻ってきます。
15.ポコ・アレグロ(2:49)
静けさを破る前の金管のテーマが消えずに続きますが徐々に力を失っていきます。
16.メノ・モッソ(3:51)
再びチェンバロの分散和音が帰ってきて静かになります。
17.マエストーソ(5:25)
冒頭の音楽が帰ってきます。終わりに向けて強烈に盛り上がります。

というわけで中間のスケルツォ的な部分を挟んでシンメトリックな構成になっていました。人を寄せ付けない雰囲気ですが、個性的でよく出来ていました。短い部分の積み重ねのおかげで、聴きやすくなっていました。
タイトルの「希望」はあんまり感じられず渋い曲でした。何度も聴きたくなるような感じでもなかったです。

①★★★☆☆(結構面白かった)
②★★☆☆☆(渋い)

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村※ランキングです。良かったらクリックしてください!

555118アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
①交響曲第7番「メタシンフォニア」(1978)
②交響曲第8番「平和の交響曲」(1981/1984)
③祝祭協奏曲(1979)

ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
録音:①②2010年10月26-28日、③2010年12月21日、ベルリン、コンツェルトハウス
(CPO 555118の5枚目)
パヌフニク管弦楽全集も半分を過ぎて5枚目です。

①26分の単一楽章の作品です。
重厚な低弦で始まりオルガンが入ってきて、さらに高弦まで広がり一旦クライマックスに達すると宇宙を連想させるような幻想的なオルガン独奏になります。その後も盛り上がっても人を寄せ付けないような冷たい幻想的な音楽が続いていきます。弦楽とオルガンだけの作品かと思いきや中程でティンパニが登場し結構激しく盛り上げます。ちょっとテンポが上がってコル・レーニョと密やかなオルガンとティンパニの組み合わせとかしつこいグリッサンドとかユニークなサウンドが色々出てきます。終盤のオルガンの長いカデンツァは凄い!
ちょっと難解ですが、しっかり聴かせる内容で飽きません。

②第1楽章「コン・デヴォツィオーネ」(17:07)。
しの笛のようなフルートが一人で吹いているとチェレスタがまざってきます。やがてフルートからクラリネットに楽器がかわります。次は弦楽のソロにオーボエが、というようにゆったりと少しずつ楽器が増えたり交代していきます。ずっとヒンヤリとしてますが、よくわからない金属音など聞こえてきたりします。ハープが活躍する場面もあり、コントラバスやヴィオラらしきソロも聞こえます。しばらく室内楽的で侘び寂びの世界です。中盤から弦の刻みにのってチューバからトロンボーン、トランペット、ホルンと繋がっていくソロが印象的。
第2楽章「コン・パッショーネ」(7:54)。
速いテンポで緊張感あります。金管の信号のような刻みが緊張感あおります。チューブラベルやドラなど様々な打楽器が活躍します。だんだん速くなり盛り上げますが、人を寄せ付けない厳しさです。

③第1楽章「ポンポーソ」(3:07)。
金管アンサンブルによる楽章。冒頭は「怒りの日」ににたモチーフをトロンボーンのソロが奏します。続いてアップテンポのカッコいいテーマが出てきます。これらでひたすら展開します。
第2楽章「リリコ」(7:48)。
ガラッと雰囲気がかわってチェレスタとチューブラベルがひっそり出てきます。続いて弦楽もしっとり密やかに登場。前の楽章の「怒りの日」風主題の変形ぽい。やがて木管も入ってきます。
第3楽章「ジョコーソ」(4:07)。
今度は打楽器のアンサンブルでスタートします。なかなかカッコいい。続いて木管、弦楽、金管と加わってきて緊張感あるスピード感ある音楽になります。盛り上がってくるとプロコフィエフぽかったり伊福部ぽかったりで結構面白い。打楽器はほとんど鳴りっぱなしで最後はラテン系のような盛り上がりです。

①★★★☆☆(オルガンの雰囲気が良い)
②★★★☆☆(ひたすら冷たい)
③★★★★☆(聴きやすくて面白い)

この1枚は深刻な第7、8交響曲と派手な祝祭協奏曲と独特の個性的な3曲が揃い聴き応えがありました。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村※ランキングです。良かったらクリックしてください!

↑このページのトップヘ

  翻译: