男子が求める「マニア恋愛」「友情恋愛」
「彼氏なし」の女子も、「彼女なし」の男子も増えていない
ではどうして「草食男子世代は恋愛しない」と思われるのだろうか。
それはメディアによるところもとても大きい。
昨年、国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査の結果が出て、「交際中の異性なし 未婚男性6割・女性5割 過去最多」(朝日新聞11/25)などと、様々なメディアで記事になった。
ところが、調査結果を全てダウンロードして読んでみると、この結論は必ずしも正しいとはいえないことがわかった。
次のデータを見てみていただきたい。
ここで、次のようなデータが引用されている。
1987年 男性
婚約者がいる 2.9%
恋人として交際している異性がいる 19.4%
友人として交際している異性がいる 23.6%
交際している異性はいない 48.6%
不詳 5.5%
2010年 男性
婚約者がいる 1.8%
恋人として交際している異性がいる 22.8%
友人として交際している異性がいる 9.4%
交際している異性はいない 61.4%
不詳 4.6%
記事の引用を再開すると、
俺は、同じ国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査の資料を見て、異性との付き合い自体がそもそも無い奴が多いと結論づけた。今回のこの記事を見て、改めて出生動向基本調査の資料を見てみたんだが、この調査の聞き方(設問)は、
「あなたには現在、交際している異性がいますか」、交際している異性がいる場合「(最も親しい)交際相手との結婚の希望」、交際していない場合「異性との交際の希望」
となっているようだ(資料の下のページ数で言う8ページ目参照)。
それを踏まえつつ、今回の記事を見ていくと、
2010年の調査 「婚約者がいる」1.8%、「恋人として交際している異性がいる」は22.8%と、1987年よりも多い
確かに、2010年の方が多い。しかし、未婚率の上昇や晩婚化、結婚までの交際期間の長期化を考えたら、昔ならもう結婚していたカップルが独身のままとどまっているから2010年の方が率が高いという可能性はないのだろうか。
次に、
1987年の調査では、「婚約者がいる」(2.9%)、「恋人として交際している異性がいる」(19.4%)と、ここまではいいのだが、「友人として交際している異性がいる」という設問があり、なんとこれが23.6%もいるのだ。そのために「交際していない」は48.6%にとどまっている。
しかし(2010年には)「友人として交際している異性がいる」は9.4%しかいない。今時の若者にとって「友人として交際している異性」はただの友達だからだ。そのために「交際していない」が、過去最高の61.4%になっただけである。
上に書いたこの調査の設問の仕方からすると、メールを送ったり、みんなで遊びに行くレベルの異性(引用した記事にいうところのただの友達)も、まずは「交際している異性」に含まれるんじゃないだろうか?
つまり、設問が
「あなたには現在、交際している異性がいますか」、次の中から選んでください。
婚約者がいる
恋人として交際している異性がいる
友人として交際している異性がいる
交際している異性はいない
となっているのなら、今の若者は「友人」に特別な意味を持たせて、異性のただの友達は排除するんだろうか? 俺なら、普通に「友人として交際している異性がいる」を選んでしまうが。
確かに、「交際している異性はいない」が61.4%ってのは、異常に高いと思う。しかし、ここ10年くらいで、個人単位での活動、あるいは男女別で集まることが増えているような気がするので、クラスが一緒とか同僚とか程度の親しさの異性を排除すると、「交際している異性はいない」が61.4%になってもおかしくないのかなとも思う。
「友人として交際している異性がいる」とはどんな状態を指すと考えるのが妥当なのかわかりかねるが、俺は以前述べたとおり、異性の友人もいない奴が増えているのだと思うわ。
「彼氏なし」の女子も、「彼女なし」の男子も増えていない
ではどうして「草食男子世代は恋愛しない」と思われるのだろうか。
それはメディアによるところもとても大きい。
昨年、国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査の結果が出て、「交際中の異性なし 未婚男性6割・女性5割 過去最多」(朝日新聞11/25)などと、様々なメディアで記事になった。
ところが、調査結果を全てダウンロードして読んでみると、この結論は必ずしも正しいとはいえないことがわかった。
次のデータを見てみていただきたい。
ここで、次のようなデータが引用されている。
1987年 男性
婚約者がいる 2.9%
恋人として交際している異性がいる 19.4%
友人として交際している異性がいる 23.6%
交際している異性はいない 48.6%
不詳 5.5%
2010年 男性
婚約者がいる 1.8%
恋人として交際している異性がいる 22.8%
友人として交際している異性がいる 9.4%
交際している異性はいない 61.4%
不詳 4.6%
記事の引用を再開すると、
1987年の調査では、「婚約者がいる」(2.9%)、「恋人として交際している異性がいる」(19.4%)と、ここまではいいのだが、「友人として交
際している異性がいる」という設問があり、なんとこれが23.6%もいるのだ。そのために「交際していない」は48.6%にとどまっている。
たしかにバブル期には「付き合ってください」「じゃあお友達から」ということはよくあったものだ。当時人気だったテレビ番組、とんねるずの集団お見合いバラエティー「ねるとん紅鯨団」でも、これはよく聞かれる台詞だった。
一方問題となった2010年の調査 「婚約者がいる」1.8%、「恋人として交際している異性がいる」は22.8%と、1987年よりも多いのだ。
しかし「友人として交際している異性がいる」は9.4%しかいない。今時の若者にとって「友人として交際している異性」はただの友達だからだ。そのために「交際していない」が、過去最高の61.4%になっただけである。
俺は、同じ国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査の資料を見て、異性との付き合い自体がそもそも無い奴が多いと結論づけた。今回のこの記事を見て、改めて出生動向基本調査の資料を見てみたんだが、この調査の聞き方(設問)は、
「あなたには現在、交際している異性がいますか」、交際している異性がいる場合「(最も親しい)交際相手との結婚の希望」、交際していない場合「異性との交際の希望」
となっているようだ(資料の下のページ数で言う8ページ目参照)。
それを踏まえつつ、今回の記事を見ていくと、
2010年の調査 「婚約者がいる」1.8%、「恋人として交際している異性がいる」は22.8%と、1987年よりも多い
確かに、2010年の方が多い。しかし、未婚率の上昇や晩婚化、結婚までの交際期間の長期化を考えたら、昔ならもう結婚していたカップルが独身のままとどまっているから2010年の方が率が高いという可能性はないのだろうか。
次に、
1987年の調査では、「婚約者がいる」(2.9%)、「恋人として交際している異性がいる」(19.4%)と、ここまではいいのだが、「友人として交際している異性がいる」という設問があり、なんとこれが23.6%もいるのだ。そのために「交際していない」は48.6%にとどまっている。
しかし(2010年には)「友人として交際している異性がいる」は9.4%しかいない。今時の若者にとって「友人として交際している異性」はただの友達だからだ。そのために「交際していない」が、過去最高の61.4%になっただけである。
上に書いたこの調査の設問の仕方からすると、メールを送ったり、みんなで遊びに行くレベルの異性(引用した記事にいうところのただの友達)も、まずは「交際している異性」に含まれるんじゃないだろうか?
つまり、設問が
「あなたには現在、交際している異性がいますか」、次の中から選んでください。
婚約者がいる
恋人として交際している異性がいる
友人として交際している異性がいる
交際している異性はいない
となっているのなら、今の若者は「友人」に特別な意味を持たせて、異性のただの友達は排除するんだろうか? 俺なら、普通に「友人として交際している異性がいる」を選んでしまうが。
確かに、「交際している異性はいない」が61.4%ってのは、異常に高いと思う。しかし、ここ10年くらいで、個人単位での活動、あるいは男女別で集まることが増えているような気がするので、クラスが一緒とか同僚とか程度の親しさの異性を排除すると、「交際している異性はいない」が61.4%になってもおかしくないのかなとも思う。
「友人として交際している異性がいる」とはどんな状態を指すと考えるのが妥当なのかわかりかねるが、俺は以前述べたとおり、異性の友人もいない奴が増えているのだと思うわ。