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アクア・ジェット・サーフェス

ここで紹介するカードは、アクア・ジェット・サーフェスです。


アクア・ジェット・サーフェス

アクア・ジェット・サーフェス
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・墓地からレベル4以下の魚族・海竜族・水族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドに表側表示で存在する限り、
自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):相手フィールドに攻撃表示モンスターが存在する場合、
墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの魚族・海竜族・水族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。



遊戯王ZEXALの神代凌牙(シャーク)を意識したOCGオリジナルのカードで、劇中でシャークが使用した魔法カードであるアクア・ジェット浮上(英名「Surface:サーフェス」)の特徴を持ち合わせた様なカード。
(1)の効果は浮上、(2)の効果はアクア・ジェットを意識しており、このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できません。

(1)の効果は、自分の手札・墓地からレベル4以下の魚族・海竜族・水族モンスター1体を特殊召喚する効果です。
元になった浮上と比較した場合、レベル4モンスターにも対応している点、対象モンスターを守備表示だけでなく攻撃表示でも特殊召喚できる点、墓地だけでなく手札からも特殊召喚できる点で大きく勝っています。
一方で、上述の使用回数制限に加えて、このカードの効果で特殊召喚したモンスターが自分の場に表側表示で存在する限り、自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できなくなるというデメリットが生じます。
なので、特殊召喚したモンスターは基本的にX素材に使う事になるでしょう。

このカードはシャークの新規カードとして登場したものの、白の水鏡という競合カードが存在します。
あちらはこのカードと同じくシャークの主力であるレベル4以下の魚族モンスターを蘇生できる上にデメリットが無く、蘇生したカードと同名のカードをサーチできる為、アドバンテージを得やすいです。
こちらを使うなら、手札からも特殊召喚できる点、水族・海竜族にも対応する点、灰流うららに妨害されない点で差別化を図りたいです。
ちなみに、あちらもこのカードも共に1ターンに1度しか使用できませんが、こちらとあちらの両方を1ターン内に1回ずつ使用するという事は可能です。

(2)の効果は、相手の場に攻撃表示モンスターが存在する場合、、墓地のこのカードを除外し、自分の場の魚族・海竜族・水族モンスター1体の攻撃力をターン終了時まで1000アップするというものです。
墓地で発動するという時点で本家のアクア・ジェットとは使い勝手が大きく異なっており、(1)の効果で攻撃表示で特殊召喚したモンスターをそのまま強化するという運用もできます。
ただ、攻撃力上昇の持続が永続だった本家のアクア・ジェットに対して、こちらはターン終了時までとなっています。アニメ版のアクア・ジェットの効果に合わせたのでしょうか。

海皇の竜騎隊とは相性が良く、状況に応じて(1)の効果により「竜騎隊自身」と「ダイレクトアタックを付与できるレベル3以下の海竜族モンスター」の両方を特殊召喚できます。
浮上だと守備表示限定なのでレベル3以下の海竜族を蘇生してもダイレクトアタッカーにできなかったり、海皇の咆哮だと小回りが利かなかったので、これは嬉しいです。特に、竜騎隊自身も特殊召喚できるようになったのは大きいです。
同じような運用はアビスティング-トリアイナでも可能ですが、あちらにはデメリットが無かったりカテゴリに所属する装備魔法であるという違いがあるものの、こちらには「海皇・水精鱗カテゴリ以外の海竜族も展開できる」「(2)の効果によってダイレクトアタッカーによるダメージ量を底上げできる」という利点があります。

浮上に比べて特殊召喚範囲が広がったこのカードですが、「氷結界」においては、「浮上に対応せず、このカードの(1)の効果には対応する」というカードは1枚も存在しません
なので、「手札からも特殊召喚できる」
「攻撃表示でも特殊召喚できる」「(2)の効果で強化できる」という点に利点を見出さない限り、元々の浮上で事足ります。
しかもXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できなくなるというデメリットは、戦術にS召喚を多用する【氷結界】とは致命的に相性が悪いです。
何と言っても、氷結界には、永続魔法であるという違いはあるものの、カテゴリに所属する上に特殊召喚制限があるものを除いた全てのレベル4以下のモンスターを蘇生できる氷結界の晶壁が存在します。
「(1)の効果には対応しないが、(2)の効果には対応する」という氷結界モンスターも、Sモンスターの氷結界の龍 ブリューナクしか存在しません。カテゴリ外のモンスターにも白闘気白鯨、グレイドル・ドラゴン、飢鰐竜アーケティス、氷水啼エジル・ギュミル等、(2)の効果に対応するモンスターはいますが、いずれもSモンスターであり、(1)の効果の使用後に即シンクロとはいきません。
(1)と(2)両方に対応するモンスターを見ても、最大攻撃力の氷結界の術者を蘇生して強化してやっと氷結界の龍 ブリューナクと互角程度の攻撃力と、何とも微妙な数値です。
(2)の効果の持続がエンドフェイズ時までという事でロックの補強目的に使う事もできず、【氷結界】において採用価値を見出すのは厳しいと言わざるを得ないでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ヘル・ドラゴン

ここで紹介するカードは、ヘル・ドラゴンです。


ヘル・ドラゴン

ヘル・ドラゴン
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
このカードは攻撃したターンのエンドフェイズ時に破壊され墓地へ送られる。
フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、モンスター1体を生け贄に捧げる事でこのカードをフィールド上に特殊召喚する事ができる。


(最新テキスト)
ヘル・ドラゴン
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
(1):このカードが攻撃したターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを破壊する。
(2):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。



下級モンスターにして2000の攻撃力を持っているものの、攻撃したターンのエンドフェズ時に破壊されてしまう、所謂デメリットアタッカーです。
ドラゴン族には同じ攻撃力を持つ通常モンスターのアレキサンドライドラゴンがおり、単純にアタッカーとして使うならあちらに軍配が上がるでしょう。

このカードには、フィールド上で破壊され墓地へ送られた時に、自分の場のモンスター1体をリリースする事で、自身を墓地から蘇生できる効果があります。これによって、デメリット による自壊から復活する事ができます。
このカードを使うのであれば、闇属性である点や、この効果によって自身もしくはリリース対象を墓地に送れる点、自分の場のモンスターをリリースできるという点で差別化を図りたいです。
ただし、このカードの自壊タイミングはエンドフェイズ時である為、即座に活用する事はできないというのは辛いです。

私は遊戯王OCGは一番初めの頃は買っていましたが、キラカードが1枚も当たらず、すぐに買うのを辞めました。それ以来ずっと「遊戯王=キラカードが当たらないカードゲーム」というイメージを持ち続けていました。
ところが何年か経ってから弟が遊戯王のパックを買い始め、どうやらキラカードも当たってるみたいで傍から見て「そんな馬鹿な」と思ったものでした。
そんな中で弟に勧めらて半信半疑の状態でいくつかパックを買ってみたところ、初めて当たったモンスターカードのキラカードが、買った中にあったパックの内の一つ「デュエリストパック-ヘルカイザー編-」のこのカードでした。(上の画像も、その時に当たったカードのものです)
ずっと雲の上の存在だと思っていたキラカード、それもイラストだけでなく文字まで光っている仕様。弟に聞けば、このパックに二種類しか無いウルトラレアと言うではありませんか。
遊戯王OCGの最序盤から時が止まっていた私にとって、このカードの輝きはこの上なく眩しいものに感じられました。
これを機に、それまでは「遊戯王でキラカードなんて当たる訳ない」と思っていたのが「買えば当たるもんだ」という考えに変わり、それからというものパックを買い、デュエルターミナルのカードも買い、デッキを編成したりデュエルをするようになり、最終的には失望して辞めたり生涯遊戯王アンチになったりしました。
私が遊戯王を辞めたきっかけはシャークの強化が来なかったから、生涯遊戯王アンチになると決めたのは氷獄の氷結界のストラクチャーデッキがきっかけでしたが、逆に遊戯王を始めたきっかけ、その全ての始まりはと言われると、このカードの存在に行き着きます。


以上です。
私にとってはまさに地獄への入り口となったカードでした。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

遊戯王観察録 凍獄の氷結界

カードショップにて、我が目を疑うものを目にした

凍獄の氷結界

なんじゃこりゃ

遊戯王無理矢理嫌な物を見せつけられた録

動画サイトを見てたら、広告CMでデュエルリンクスのゲームで5D'sが出ると言う宣伝告知が流れた
汚らわしい
このゲーム終わったな

遊戯王観察録 2017年2月

遊戯王から身を引く際に、「今後も、嫌でも遊戯王と関わる機会はあるだろう」と書きました。
その後も案の定ネット上で遊戯王関連のワードや話題が目に付く事が多かったですが、いくつか意外なものが目に入りました。
それらの内のいくつかをきっかけに、私が辞めた後の遊戯王について自分なりに調べ、今回記事を書くに至りました。

このブログには、これまで編集ミス等で非公開になっていた記事がいくつかあったので、それらの記事番号を使って特別に記事を書き起こしてみます。

アニメに関して
ニコニコ大百科というサイトを見ていると、「遊☆戯☆王アーク・ファイブ炎上問題」というワードが目に入りました。
アニメ「遊戯王ARC-V」は、展開やキャラの扱い等で、何かと評判がよろしくない様です。遊戯王関連で何かと盛り上がっているであろうサイトで、このような(遊戯王にとって)見るからにマイナスイメージのある単語が目に付いたのは意外でした。
しかし、シンクロ次元編で「遊戯王5D's」の要素が全面に出されたのに嫌気がさして、遊戯王そのものに先駆けてアニメシリーズに見切りをつけていた身としては、心底「ザマーミロ」としか思いません。
その批判の矛先は、更に同じ方が監督をされていた5D'sにまで飛び火しているという話も聞きます。
何であれ「完璧」なものなんてのは存在しません。遊戯王5D'sだってその例外ではなかったというだけの話です。
遊戯王に嫌悪感を抱いて見切りをつけた私にとっては、ある意味で「朗報」とも言えるこの流れこそが、今回あえてこの凍結させたブログに新たな記事を書くきっかけの一つとなりました。

ただ、「遊☆戯☆王アーク・ファイブ炎上問題」の項目で一つ気に入らないのは、今の遊戯王OCGのパワーインフレ環境については「OCG方面でもカードパワーの全体的な強化により充分にキャラデッキとして使える強さを持ったものも少なくはない」と、さも良い事のように書かれている点です。
私が遊戯王に嫌気が差したきっかけは、決してアニメだけでなく、OCGによるところが非常に大きかったというのに…。
私は自分がデッキを組んでいた過去作キャラ(具体的に言うと神代兄妹)がARC-Vに登場して、それによってデッキが強化される事を望んでいたものでしたが、登場した過去作キャラの全てが全て、既存のデッキを上手に強化できたとは言えない様です。
そして登場した過去作キャラの扱いに至っては、ファンにとって、闇に葬りたくなる程の散々な扱いだったようです。
自分がデッキの強化を望んでた神代兄妹がARC-Vに客演を果たせなかったというのが、私が遊戯王を辞める際の決定打だった訳ですが、上記の様に評価散々なアニメに、出ても得にならないような客演が果たせなかった位で辞めた事に対して、「果たして本当にこれで良かったのか?」という気持ちも正直無かった訳ではありませんでした。長い間氷結界を推していた割に、氷結界とは何の関係も無い様なきっかけですし。
しかし、そんな気持ちを跡形も無く消し去ったのは、他ならぬ後述するOCGがきっかけでした。

他のジャンルで交流のあった人が、ARC-Vで遊戯王を視聴し、遊戯王関連のネタを使うようになったのを見た時には、悲しい気分になりました。
「初めて触れた遊戯王作品がARC-Vだったから」ではなく、その人が「遊戯王関連作品そのものに触れてしまった」からです。
今後、「遊戯王を知らない人」は増えていく事はあっても減る事は無いのか…。

ARC-Vが終わった後も、新たな遊戯王のアニメが放映される事は確定しています…。悔しいやら無念やら、そんな気分でいっぱいです。
初見の印象は遊馬にベクターの前髪を貼りつけたコラ画像かと思ったキャラが、新主人公の「藤木遊作」というではありませんか。
どうやら私にとって遊戯王と何の関係も無い日々を過ごせるようになるには当分時間が掛かるようです…。

OCGに関して
今回このブログを更新するに至ったもう一つのきっかけとして、「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」がOCG化されるとの情報を目にしました。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」とは、「遊戯王5D's」で名前だけでていたモンスターです。しかも台詞で登場した訳ですらなく、ワンカットのみ、それも静止画で観ないと解読できないような名前が書かれていただけです。
未だにOCG化されていないアニメカードが幾多ある中で、それらを差し置いて形すら存在していなかったモンスターであるコズミック・ブレイザー・ドラゴンがOCG化されたのです。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴンのOCG化」を望む声は、5D's放映時にその名前が確認された当時からずっとありました。5D'sが嫌いだった私はもちろん反対で、「そんなもん出る訳ないだろ」としか思っていませんでしたが。
似た響きのパックのコズモ・ブレイザーでも登場する事はなく(もちろん、この時もコズミック・ブレイザー・ドラゴンのOCG化を望む声はあった)、「ああ、こりゃもう今後登場する事はねーわ」と思っていたところに、今回のコズミック・ブレイザー・ドラゴンのOCG化です。
以前「人気者は、どんな声でも公式に反映されていいですね」みたいな事を書いていましたが、それがここに極めりです
シューティング・クェーサー・ドラゴンがいて、更にスターダスト・シフルまで出たところに更にコズミック・ブレイザー・ドラゴン…。遊星ファンは一体どれだけ貪欲なんだよ…。
まったく「誇り高きシンクロ召喚」が聞いて呆れます。ARC-Vでのジャックとクロウの再登場とデッキの強化も然り、シンクロ召喚やその代名詞とも言うべき作品である5D'sのファンにとっては、綺麗に完結したはずのものに対していつまでも粘着して未登場のカードのOCG化やら強化やらの願望を叫び続けて、それを現実化にまでこぎつける事が「誇り高き」事なのか?
嘘も百回言えば真実となるってか?
私に目にはみっともないとしか映りません。この歌詞、「みっともないシンクロ召喚」の間違いなんじゃないの?
氷結界の新規カードが登場しなくなって久しくなっても尚氷結界にこだわっていた私の事を怨霊地縛霊等と例えている人がいましたが、それならばコズミック・ブレイザー・ドラゴンのOCG化やジャックやクロウ等のデッキの強化を望んでいた人達を一言で例えるとゾンビです。
第9期以降のWP枠で強化されたテーマ、ARC-Vで再登場して強化された過去作のキャラのデッキ、みんなゾンビです。今の遊戯王OCGというのは、そんなゾンビだらけのみっともないゲーム。

それに比べて、私が好きだったシャークのデッキは何と潔い事よ。
元々(Vジャンプの応募パック等での)強化に恵まれていなかったとはいえ、アニメが終わってからはサッパリと強化が無くなりました。
本来、これが当たり前であり、あるべき姿なのです。シャークのデッキは、他のゾンビ共とは違うんです。
どんなものでも死んでしまったら、終わりが来たならそれで終わりです。それが当たり前にも関わらず、周りは皆ゾンビなのだからそりゃ勝てなくて当然です。
ZEXALが終わるより前にも、Vジャンプの応募パック等でシャークの関連カードが登場しなかったり、ZEXAL最後の弾のWP枠でシャークを強化しなかったといった問題点はありましたが、もはや部外者である私はその事をとやかく言う気キはありません。
上述の通り私が遊戯王を引退するきっかけとなった直接の引き金は、神代兄妹のデッキの強化が実現しなかった事でしたが、今となってはゾンビの仲間入りしなくて良かったと思います。
嘆くべきは強化されない事よりも、強化される事だったんです。強化されなかった事は、嘆くべきでは無く誇るべき事だったのです。
今では二度と強化するなとすら思います。
もっとも、強化しろだの強化するなだの言ったところで、これまで通り何も出ないままなのは分かり切った事ですが。
ただ、「強化に粘着する」方向から「強化を拒否する」方向へ考え方が変わったからと言って、遊戯王に復帰する気はありません。四方八方ゾンビだらけと分かりきったところに好きで飛び込む人間なんてまずいないです。
そもそも、遊戯王を辞めたからこそこの発想に至る事ができたのかもしれません。
いくら辞めたからと言っても、長いやってきた事には変わりないので、せめて自分が好きだったものだけはゾンビ化して欲しくない、気高い存在のままであり続けて欲しいです。

あと、カードの再録の下手さにも呆れ返ります。自分が身を引いた後に出た弾を見てみても、堕天使が出る弾に堕天使ナース-レフィキュルを再録しなかったり、機械族のストラクチャーデッキRに、機械族のデュエリストボックスのパックには入っていた安全地帯を再録しなかったり…。
その癖、過去に何度か再録された事のある「元高額カード」を何度か再録したり。そしてそういうカードは自分が既に持っているカードばかりです。
この事も、少なからず遊戯王への嫌悪感に結びついていました。

再録と言えば、去年のゴールドパックが出たあたりで幾度となくネタにしていた幽鬼うさぎが、上記のコズミック・ブレイザー・ドラゴンが収録されたのと同じ弾で再録されたようです。初登場からおよそ二年ぶりの再録という事になるのでしょうか。
しかしそのレアリティはスーパーレアであり、一箱買っても一枚も当たらない可能性がある点は変わらず、結局高額カードである事には変わりないようです。現に幽鬼うさぎは今回の再録パックの中でもトップレアです。
高需要の高額カードの汚い再録法と言えば、ゴールドシリーズのノーマルレアが思い浮かびますが、ゴールドシリーズの頃に出たノーマルレアかつ当時高需要・高額カードだったカードの中には二年も再録を引っ張ったカードなんてありませんでした。
しかもGSのノーマルレアで再録された高需要・高額カードだったカード達はその多くがエクストラデッキのカードであったり当時は規制されていたカードだったのに対し、幽鬼うさぎは、どんなデッキでも使える程の汎用性を持った無制限カードです。
高需要・高額カードだったカードの中でも異例の再録の遅さだったにも関わらず、(他の私が既に複数枚入手していたような元高額カードとは違って)ばら撒く事すらしない…。一体何がKONAMIをそうさせるんだ?
自分が持ってる高額カードは再録されてばら撒かれる一方で、自分が入手に苦労したカードはなかなか再録されなかったり、再録されたとしても入手困難なままだったり…こういうのがキッカケで遊戯王に嫌気がさして離れるような人がいてもいいじゃないの?

あと、幽鬼うさぎと言えば、浮幽さくらに続いておなじような系統のモンスターがまたしても最近出たみたいですね。
現役時代はあえて書いていませんでしたが、幽鬼うさぎに浮幽さくらと、氷雪を連想する単語が由来になってるカードが水属性じゃなかった中で、新しく出た灰流うららが炎属性って…そんなのありか?(ちなみに触れていなかった理由は、そもsも「氷雪系=水属性」というイメージを持っている事自体が良くない事なのではないかと思っていたからです)
まあ、たとえ水属性で汎用的なカードがでたところでどうせノーデンの様にすぐ規制されるか、S・H・Ark Knightの様にすぐに上位互換が出て立場が無くなってしまうのがオチでしょうが。

再録関連についてあともう一つ、鳥銃士カステルもこれまた同じ弾で再録されています。これによって、「値段が安い」という、S・H・Ark Knightがカステルに勝っていた数少ない利点の一つが無くなる事になります…。
「S・H・Ark Knightよりカステルの方が高い」という点は変わらないものの、再録によって、カステルが以前の様なとても手が出し難い程の値段のカードでは無くなったでしょう。

水属性に関して
S・H・Ark Knight以外にも、水属性の動向についても見てみました。

一昨年の記事で「ジャンプフェスタでプロモパックが無くなって新規水属性が登場する機会が減った」と嘆いていましたが、去年のジャンプフェスタに至っては、先行販売のプレミアムパックにすら水属性が0体だったようです。
もしこの時まで続けていたらショックはデカかったでしょう。辞めていて正解です。
もう今後は漫画版出身の水属性の登場なんて望めそうにありませんね。

水属性では今年1月のリミットレギュレーションで餅カエルが制限カードに指定されました。規制されるのが思いの外早かったですね。
餅カエルが出た時には、あちこちで「これでシャークのデッキが強化された」「氷結界が強化された」と(半ばネタ気味とはいえ)言われており、実際に自分も餅カエルが登場した時には(既に引退時期を決めていたにも関わらず)不覚にも少なからず心が躍ったものでしたが、同時にその危うさについても理解していました。
ガエルからのお零れを頂いた形とはいえ、氷結界もシャークも、他の水属性のデッキも、確かに「強化されている」という実感がありましたが、その一方で「もし餅カエルが規制されたらどうなるのか?」「餅カエルが規制されたら、一気に瓦解するのではないか」という危機感もあったのです。
イレカエル、フィッシュボーグ-ガンナー、タイダル、ディーヴァ…今までそんな事が何度もありました(先に挙げた2体に関しては、個人的に好きなカードではなかったので伝聞だけであまり実感はありませんが)。そして今回この中に餅カエルが追加された形となりました。
強いキーカードが出ては規制され環境から消えていく…水属性はそんなのばかりです。

一方で、餅カエルと同じく私が引退する直前に新しく出た水属性テーマの「クリストロン」は、いくら辞めるとはいえ軽々しく予想するのは良くないと思いあえて書いていませんでしたが「たぶんダメだろうな」と予想していましたが本当にダメだったようです環境には影も形も残せていません。
クリストロンより前の同系統テーマのメタルフォーゼが長い事環境で結果を出しており、次のテーマである十二獣が現在の環境を牛耳っているというので余計に悲惨さが目立ちます。メタルフォーゼと十二獣を混ぜたデッキというのも、大会でよく結果を残している様なので尚更です。
完全に、前のシリーズの水属性担当だったダイナミストの二の舞です。ちなみに、ダイナミストもクリストロンと同じく水属性・機械族で統一されたテーマです。
ダイナミストも、それまで出た多くのペンデュラムテーマが環境で名を馳せていたにも関わらず、環境に影も形も残せなかったテーマでした。
マジェスペクターやイグナイト等がいる中でのダイナミスト、十二獣やメタルフォーゼがいる中でのクリストロンと、水属性テーマは二回連続でハズレを引いている事になります。
第9期で登場・強化された機械族として見ると更に悲惨であり、超重武者、ブンボーグ、クリフォート、SR、ガジェット、サイバー流、ABC、古代機械と、環境に名を馳せた強豪テーマやアニメシリーズで登場した「名門」クラスのテーマが名を連ねていますが、そんな中でのダイナミストクリストロンなのです。
正直、遊戯王を辞めたはずの私ですらも恥ずかしくなってくるレベルです。
結局、ダイナミストとクリストロンは、環境クラスのテーマが次々と出る中でその流れに乗る事が出来ず、環境に影も形も現せなかったポンコツだった。それ以上でもそれ以下でもありません。
これからも次々と壊れカードが量産され続ける事を考えると、今後これらのテーマが環境で活躍する機会なんて、ダイナミストとクリストロンを除く第9期以降に登場したカード全てが禁止にでもならない限りまず不可能でしょう。

第9期で登場した水属性テーマで、環境を一色に染める位に活躍したのは結局影霊衣だけでした(これは、厳密には水属性統一テーマではありませんが)。
これによって改めて、遊戯王OCGでの水属性は、儀式以外はやる気がないという事が浮き彫りになりました。
しかし水属性テーマの【氷結界】や【クリストロン】も、その気になれば【ガエル】の様に強化しようと思えばできたかもしれないというのが余計にタチが悪いです。
というのも、粋カエルは氷結界の三方陣と、餅カエルはクリストロンと同じ弾で登場しているのです。
粋カエルは【ガエル】の枢軸となるモンスターの一体であり、餅カエルが出た頃には高額カードに片足を突っ込んだ程の強力カードです。そして、もはや説明不要であろう餅カエル。【ガエル】とも相性が良く、「壊れ」とも言われる非常に強力な効果を持っており、割と早く規制された事からもそれが窺えるカードです。
これらのカードの有用さが少しでも氷結界の三方陣やクリストロンに分け与えられていたら…きっと水属性や環境のあり方も変わっていた事でしょう。
水にゆかりのある様々な生き物(架空のものも含む)をモチーフにした多種多様なキャラクターが登場するゲームは多々あれど、それらの中で蛙が最も強いゲームなんてのは遊戯王位のものでしょう。なので、蛙が好きな人にはお勧めできるゲームかもしれないですね。
あとバージェストマは多少結果を残しているようですね。現に、この機会に2chの水属性スレを除いてみると、案の定バージェストマとガエルが主役でした。
バージェストマは、水属性で水族・レベル2という点はガエルと共通しています。昔から、水属性・水族・レベル2のものは他の水属性に比べて優遇されているように感じていましたが、どんどんそれがあからさまになってる気がします。水属性にとっては「水属性・水族・レベル2」というステータスは、ノアの方舟のようなものなのでしょうね。

氷結界に関して
2017年1月1日のリミットレギュレーションで、ドゥローレンが制限カードに規制強化されました。海外では先駆けて制限カードになっていましたが、これで禁止カード化に王手をかけたと取る事もできます。
【氷結界】では、これによってセルフバウンスの戦法が取り難くなります。
そしてあともう一つ、「氷結界」の盟友にして最大の天敵でもあったブリューナクが、エラッタされた上で制限復帰を果たしました。
エラッタによって効果の使用回数に制限がつき、相手のカードしかバウンスできなくなりした。が、「好きな手札を切れる」「手札の数だけ相手のカードを除去できる」という凶悪性能は何ら変わっていません。
今まで、強力な耐性を持ったモンスターが出ては、「トリシュでおk」「カステルでおk」「ライトニングでおk」等と言われていたところに、新たに(禁止カードになる以前は定番だった)「ブリュでおk」が加わる事でしょう。
キーカードの規制強化に天敵の緩和…氷結界にとっては悪い事だらけです。

一番割を食っているのは、遊戯王OCG界の「正直者が馬鹿を見る」の体現者こと氷結界の龍 グングニールです。
遊戯王カードwikiにも案の定追記されていましたが、ただでさえドラゴン族・レベル7のシンクロモンスターにはブラックローズ、同じ属性・種族で同じような除去効果を持った瑚之龍がいたところに、同じ属性・カテゴリでどう足掻いても上位互換の除去効果を持ったブリューナクが復帰するとあらば、いよいよもって八方塞がりです。こんな事があって良いのか。
ついでに、再録されるブリューナク(エラッタ)もトリシューラも、相変わらず高レアリティで再録されます。KONAMIは意地でもこいつらをグングニールの様に低レアリティで再録したくないんですね…。何つーこだわりなんだ。

以前、氷結界ファンに対しては「栄光を掴んで欲しい」と書いていましたが、そんなものはコズミック・ブレイザー・ドラゴンのOCG化を望んでいた方々の様に半ばカルトじみた一大勢力でも無い限りまず不可能です。
それよりもまず、遊戯王から身を引く事を考える方が、現実的かつ理想的です。


プレミアムパックに水属性なし、ドゥローレンの制限化、ブリューナクの制限復帰、餅カエルの規制、コズミック・ブレイザー・ドラゴンのOCG化と、年末年始は(遊戯王をやっていた当時の私の視点から見て)悪い事ばかりだったので、たとえもし去年の春ごろに引退を考えなかったとしても、夏に引退していなかったとしても、ここで確実に心が折れていたでしょう。良かった事なんてせいぜい黄泉ガエルが再録された事位です。
グングニールやS・H・Ark Knightやリバイス・ドラゴンといった、いずれも当時の遊戯王に対する見方に大きく影響を与えた程思い入れの強いカードも、どんどんと立場が悪くなっていく一方です(ちなみに、これらの中で最も長く面目を保てていたのは、意外にもリバイス・ドラゴン。ダンテが今も制限カードな事を踏まえると、現在進行形で何とか面目を保てているとすら言えます)。
今思えば、これらのカードが私を引退へと導いてくれていたのかもしれません。私が遊戯王を辞めたのは偶然ではなく必然だったのだと感じます。
ただ、それでも辞める時期が遅かったです…。私の中で、遊戯王OCGは2013年で終わっていた。これから先どれだけ遊戯王が長く続こうと、DP神代兄妹編が出てからの五ヶ月程より良い時期なんてある筈がない。
2014年以降もダラダラと続いている遊戯王(の様なもの)は、私の知る「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」(5D'sやらZEXALやらARC-Vと付いていた時期もありますが)などではなく、「遊戯王みっともないゾンビーズ」でしかありません。
私が辞めた頃やその後の動向を見ていると、妙にアンデット族を優遇しようとしている傾向がある様に感じます。名実共にゾンビを目指そうとしているのか?このゲームは。

この記事を読んで、ブログを凍結すると宣言したのに今こうして記事を書いている私こそゾンビなのではないかと思う人がいるかもしれませんが、むしろそう思って頂けた方が光栄です。
遊戯王をやっていて、尚且つ私の事をみっともないと思った人には、人の振りを見て我が振りを直して欲しい。私もみっともないですが、今一度、自分がやっているカードゲームもまたみっともないものである事に気付いて欲しいです。
とはいえ、今後このブログを再開する気はありません。遊戯王の駄目さ、みっともなさを伝えられるなら記事を書いても良いと思っていますが、アンチブログなんてもの自体に良いイメージは無いし、第一今遊戯王をやってる人にはそれは伝わらないでしょう。
私が遊戯王をやっていた頃、遊戯王を罵倒して他のカードゲームを勧めて来る荒らしがいたものでしたが、私は遊戯王に嫌気が差して辞めたものの、今のところそのカードゲームに手を出してはいません。むしろ、遊戯王時代に遭遇した荒らしによるマイナスイメージを未だに引きずってすらいます。
敵の敵は、味方ではないのです。この事は、私が遊戯王をやっていたおかげで身を持って知る事ができた事でもあります。
このように、遊戯王をやっている内は他人がどう言おうと遊戯王に対する考え方を変える、ましてや否定的な角度から見る事なんてなかなかできないものでしょうが、時間の経過と共にじっくりと気付くと良いでしょう。
今こうして遊戯王を辞めた側の立場として記事を書いている私でも、辞めるのに2年掛かったのですから。

自分も他の人も、2017年以降は少しでも遊戯王と関わりのない日々を過ごせる事を願います。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

プロフィール

ザルトム

Author:ザルトム
2009/11/20~2016/7/17

X(旧twitter)アカウント
@zrtm_IceBarrier

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