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DP15-JP016 No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ

DP神代兄妹編で新登場したNo.73 激瀧神アビス・スプラッシュについて紹介します。
同パックのウルトラレアの1枚です。


DP15-JP016 No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ

No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/水属性/戦士族/攻2400/守1400
水属性レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力は、相手のエンドフェイズ時まで倍になる。
このターンこのカードが相手ライフに与える戦闘ダメージは半分になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。



1ターンに1度、エクシーズ素材1つを取り除く事で、自身の攻撃力を相手のエンドフェイズ時まで倍にする効果を持っています。
このカードの元々の攻撃力は2400なので、そのまま使うと攻撃力は4800となります。この攻撃力値なら戦闘破壊できる範囲は非常に広いです。
更にこの攻撃力補正は相手のエンドフェイズ時まで適用されるので、相手のターンも高攻撃力のまま凌ぐ事ができます。
相手のターンにも効果を使用する事ができ、自分のターンに効果を使っていれば攻撃力は倍の倍、すなわち4倍(他の効果無しで使った場合、攻撃力は9600)となります。
ただ、攻めには使えない上に2倍でも十分事足りる場合が多いので、コンボ狙いでも無い限り4倍まで攻撃力を上昇させる機会は少ないでしょう。

このカードには水属性の素材指定があります。
水属性のレベル5を2体並べるというのは一筋縄では行かないです。
デプス・シャークサイバー・シャーク簡易融合を絡めたり、パンサー・シャークイーグル・シャークのコンビを用いれば、水属性でレベル5モンスター2体を揃える事ができ、このカードのエクシーズが狙えます。
また、レベル4の水属性・魚族2体をセイバー・シャークの効果によってレベルを上げたり、自分の場にいる水属性がレベル3のもの2体だけの時にレミューリアの効果を使えば、下級モンスターだけでこのカードのエクシーズ条件を満たす事ができます。

さて、このカードの問題点は、上記の様な厳しい素材指定に見合わぬ効果の微妙さに他なりません。
そもそもランク5自体が、汎用には強力な除去効果を持つヴォルカザウルスを始め、強力なものが揃っている激戦区です。
そんな中で、素材指定があるカードは、光属性の素材指定のあるセイクリッド・プレアデスの様な強力な効果でも持っていない限り採用するのは難しいです。
ところがこのカードは、攻撃力を倍増するという一見それなりに強力な効果を持っていながら、効果を発動したターンこのカードが相手ライフに与える戦闘ダメージは半分になるというデメリットを持っています。
早い話が、攻撃力を上げる利点はただ相手を戦闘破壊できるだけ。ダメージが半減するなど、攻撃力倍増効果の魅力の大半を殺しているようなものです。
氷結界でこのカードの素材にできるのはロイヤル・ナイトだけですが、ロイヤル・ナイトをアドバンス召喚してからこのカードをエクシーズ召喚して効果を使い、相手の場のアイスコフュントークンを殴り倒したとしても、与えられる戦闘ダメージは1900と微妙です。
第一、相手を破壊するだけならばヴォルカザウルスの方が除去効果の方が手っ取り早く、かつバーンダメージもある分、与えられるダメージも確実に大きいです。更に元々の攻撃力もヴォルカザウルスの方が高いです。
以上の点から、たとえ素材指定が無かったとしても、ヴォルカザウルスの方が優先され、このカードの採用の余地など無い事でしょう。
それが実際は素材指定ありなのだから尚更悲惨です。素材指定があったとしても、せめて1ターンに1度の使用回数制限か戦闘ダメージが半分になるデメリットの内のどちらか1つでも無ければまだマシだったかもしれません…。

同じような攻撃力倍増効果を持つエクシーズモンスターとして、ランク4のH-C エクスカリバーが存在します。あちらはこのカードと違い、戦闘ダメージが半分になる等というデメリットは存在しません。
あちらには戦士族の素材指定がありますが、レベル4の戦士族2体とレベル5の水属性2体のどちらの方が並べやすいかなど、一目瞭然です。
特に、私は弟とデュエルする際、こちらが【水属性】、あちらが【戦士族】という組み合わせで対戦する事が結構多い為、両者の出しやすさ・出しにくさの差については身をもって味わっています
また、種族も両者ともに戦士族です。
素材指定がある上に激戦区のランク5にいながら、なぜランク4には無いデメリットがあるのか…。
このカードがエクスカリバーに勝っている点は、元々の攻撃力が高い点、効果の発動に取り除く素材が1つだけである点、相手のターンにも効果を使用できる点でしょうか。
ランク4と比較する事自体がむなしいですが…。

高攻撃力に対処するだけなら、同じくDP神代兄妹編で初登場したクリスタル・ゼロで事足りる場合も多いです。あちらはランク・属性・種族・素材共にこのカードと一致しており、No.に属する点も共通しています。
あちらには1ターンに効果を複数回発動できる、戦闘ダメージが半分にならないという、このカードには無い利点があります。
クリスタル・ゼロやヴォルカザウルスは対象を取る効果である為、それに耐性を持つモンスターの前には無力です。その点、このカードは自身を強化する効果である為、耐性持ちのモンスターであっても効果を使う事で殴り倒す事ができます。
よって単体でオベリスクの巨神兵を殴り倒せる利点がありますが、逆を取れば、それ位しか利点がありません
高攻撃力で相手のターンを凌ぐという運用法にしても、このカードに重ねる事ができるFA-クリスタル・ゼロ・ランサーで十分な場合が多いです。あちらは素材が3つある状態で攻撃力が3700と十分に高く、更に破壊耐性を持っています。

一応、効果を使用してからストイック・チャレンジを装備する事で、戦闘ダメージ半減のデメリット帳消しにした上で攻撃力を強化する事ができます。
ナンバーズ・ウォールを発動していれば、ストイック・チャレンジによる自壊デメリットも回避できます。
ただ、元々戦闘ダメージ半減のデメリットが無い上に、サポートカードによって攻撃力を更に倍に出来るエクスカリバーがいる事を考えると、虚しさしか湧いて来ません…。

ウルトラレアであるにも関わらず、とてもそれに見合った強さとは言えません。
神代凌牙トークンに描かれていたり、スリーブが発売されていたりと破格の扱いを受けていますが、カードの性能を踏まえるとそれが逆にカッコ悪いと思えてしまう程です。
フリーザードンと同じく、DPのハズレアであると言わざるを得ないでしょう…。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP015 オーロラ・ウィング

今回紹介するカードはオーロラ・ウィングです。
遊戯王ZEXAL IIにて璃緒が使用したカードで、遊戯王OCG史上初の「水属性・鳥獣族」モンスターの1体でした。
DP神代兄妹編において、パラレルレア仕様のものが存在するノーマル5種類の内の1枚です(下の画像はパラレル仕様のもの)。


DP15-JP015 オーロラ・ウィング

オーロラ・ウィング
効果モンスター
星4/水属性/鳥獣族/攻1200/守1600
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカードを表側攻撃表示で特殊召喚できる。
「オーロラ・ウィング」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



戦闘破壊された時に、自身を表側攻撃表示で蘇生できる効果を持っています。
1ターンに1度しか使用できませんが、1度限りの戦闘破壊耐性の様に見なす事ができます。
これで相手のターンをしのぎ、返しのターンでエクシーズやシンクロ、アドバンス召喚等に繋げるのが理想的な流でしょう。

しかし、フィールドに維持する目的だけならば、他にもっと強力な耐性を持ったモンスターが存在します。
このカードを使うならば、属性や種族、レベルに価値を見出したいです。
水属性という事でドゥローレングングニールのシンクロ素材にしたり、バハムート・シャークやスノーダスト・ジャイアントのエクシーズ素材にできます。
鳥獣族という点に着目すれば、旋風のボルテクスや各種ドラグニティナイトのシンクロ素材、零鳥獣シルフィーネ
のエクシーズ素材にできます。

戦闘破壊され墓地へ送られた時でないと蘇生できないため、場持ちはそれ程期待できません。
また、攻撃力も1200と低いため、復活したとしても簡単に戦闘破壊されてしまいます。
相手の場に、このカードを攻撃できるモンスターが2体以上いる場合はほぼ確実に戦闘破壊されてしまう事でしょう…。

LTGYで初登場した時はこのカードはノーマルでブリザード・ファルコンがレアでしたが、DP神代兄妹編ではパラレルレア仕様が存在するのはこのカードのみでブリザード・ファルコンには存在しません。
再録にあたって立場が入れ替わったと言えます。
こちらの方がエクシーズ召喚に繋げるのに向いているからでしょうか。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP014 ブリザード・ファルコン

今回紹介するカードはブリザード・ファルコンです。
遊戯王ZEXAL IIで璃緒が使用したカードであり、遊戯王OCG史上初の「水属性・鳥獣族」モンスターの1体でした。


DP15-JP014 ブリザード・ファルコン

ブリザード・ファルコン
効果モンスター
星4/水属性/鳥獣族/攻1500/守1500
このカードの攻撃力が元々の攻撃力よりも高い場合に発動できる。
相手ライフに1500ポイントダメージを与える。
この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できず、
「ブリザード・ファルコン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



このカードの攻撃力が元々の攻撃力よりも高い場合に、相手にバーンダメージを与える効果を持っています。
そのダメージ量は1500と、中々に強力です。ダーク・ダイブ・ボンバーの効果で自身を射出した場合のダメージ量が1400だった事を考えればその凄さが分かります。
攻撃力が上がっている場合という条件はあるものの、効果の発動には何らコストが無いのも魅力です。
更に、バーンダメージに加えて上昇した攻撃力による戦闘ダメージも見込めます。
このカードはレベル4である為、ランク4のガガガガンマンをエクシーズして更に効果ダメージを与えるという運用も可能です。

単体では効果なしも同然となってしまうのが悩みですが、永続系の強化効果を併用すれば、効果を発動できる機会は増えるでしょう。
アトランティスやレミューリアやウォーターワールドといったフィールド魔法、ガチガチガンテツやペンギン・ナイトメア深淵に潜む者等のモンスター効果を使えば永続的に強化できます。

バーンの火力自体は強力ですが、それ故に「このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない」「「ブリザード・ファルコン」の効果は1ターンに1度しか使用できない」という二重の使用制限があります。
なので、このカードの効果は使い捨てであると言えます。
とはいえ、サルベージに対応している為、再利用は容易です。
エクシーズ素材やゴッドバードアタックの発動コストにして墓地へ送って再利用に繋げれば無駄が無いです。

場合によってはフィニッシャーにもなり得る程の火力を持ったモンスターです。
このバーン効果を積極的に狙う様なデッキを組んでみるのも面白いかもしれません。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP012 パンサー・シャーク&DP15-JP013 イーグル・シャーク

DP神代兄妹編にて再録されたパンサー・シャークイーグル・シャークについて紹介します。
2体で一組となるレベル5・水属性・魚族モンスターであり、共にシャークが使用したレベル5モンスターです。
今回のDPの目玉となる新規エクシーズがランク5である為か、仲良く揃って再録されました。


DP15-JP012 パンサー・シャーク

パンサー・シャーク
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻1100/守2000
相手フィールド上のモンスターが2体以上の場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
また、自分フィールド上に「イーグル・シャーク」が存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
「パンサー・シャーク」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。


DP15-JP013 イーグル・シャーク

イーグル・シャーク
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻1000/守1800
相手フィールド上のモンスターが2体以上の場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
また、自分フィールド上に「パンサー・シャーク」が存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
「イーグル・シャーク」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。



共に、相手の場にモンスターが2体以上存在する場合にリリースなしで手札から通常召喚できる効果と、片方が自分の場にいる時に手札から特殊召喚できる効果を持っています。
ただし、どちらも自分の場に1体しか表側表示で存在できません

2体が場に並ぶ事で、ランク5のエクシーズに繋げる事ができます。
2体共上級モンスターですが、特定条件下ではリリース無しで通常召喚できるため、そこを起点にすることができます。
その場合、相手の場にはモンスターが2体以上いるという状況ですが、ランク5のティラスやヴォルカザウルスやシャーク・フォートレスを使えばフィールドアドバンテージの差を埋める事ができるでしょう。
アビス・スプラッシュクリスタル・ゼロといった水属性の素材指定のあるランク5も出せます。
また、両者ともグリズリーマザーに対応する攻撃力であるため、グリズリーマザーからのリクルートを起点にする事もできます。
墓地へ行った場合でも、2体をサルベージで回収すれば、またランク5のエクシーズの布陣を作る事ができます。
その攻撃力から、両者とも奈落の落とし穴にかからない点も評価できます。エクシーズ先のランク5にも、ティラスやクリムゾン・シャドーなど奈落に耐性を持つものが存在します。
2体がフィールドに並んだ時にレミューリアのレベルアップ効果を使えばレベル7となり、ランク7のエクシーズも狙えるようになります。

特定条件下では通常召喚できるとはいえ、上級モンスターである事には変わりないので事故には気を付けたいです。
相手がモンスターを2体以上展開して来ない場合や、どちらか片方だけが手札にダブっている場合は本当に腐ってしまいます…。
どちらも単体では下級クラスのステータスのモンスターでしかない点も評価を下げます。
レベル5の水属性を2体並べるだけなら、簡易融合黒き人食い鮫などのレベル5の水属性を出してからサイバー・シャークをリリース無しで通常召喚したり、デプス・シャークをリリース無しで召喚してから簡易融合を使うといった方法もあります。
単にランク5の素材にするにしても、単体でレベル5になれるセイバー・シャークゼンマイシャークが存在します。セイバー・シャーク、ゼンマイシャーク共には奈落には落ちてしまうものの、下級モンスターなので腐る事が少なく、レベル3・4・5と3つのレベルを使い分ける事ができます。
これらのカードがセイバー・シャークやゼンマイシャークと差別化できる点は、セイバー・シャークの様な特殊召喚の縛りが無い点や、元々レベルが5である点でしょうか。
尚、ゼンマイシャークが無制限の頃は、あちらを3枚投入する方が割く枠が少なかったため、今以上に差別化が難しかったです(汗

ランク5のエクシーズを狙う際には面白いカードだとは思いますが、事故になりやすく、どちらかというと専用の構築が必要になると思います。
これらのカードの力不足感を、強力な効果を持つランク5で補っていきたいです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP011 ツーヘッド・シャーク

DP神代兄妹編にて再録されたツーヘッド・シャークについて紹介します。
ZEXALでシャークが使用したカードであり、スピア・シャークと対をなすカードです。


DP15-JP011 ツーヘッド・シャーク

ツーヘッド・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1200/守1600
このカードが召喚に成功した時、
自分フィールド上の全ての魚族・レベル4モンスターの
レベルを1つ下げる事ができる。
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。



通常召喚成功時に自分フィールド上の全ての魚族・レベル3モンスターのレベルを1つ上げる事ができるスピア・シャークに対し、こちらは通常召喚成功時に、自分フィールド上の全ての魚族・レベル4モンスターのレベルを1つ下げる事ができる効果を持っています。
この効果を使う事で、レベル4の魚族はレベル3となります。初期のシャークの主力モンスターはレベル3の魚族が多かったので、それを意識した効果なのでしょう。
シャーク・ドレイクの登場辺りからレベル4主体になったシャークのデッキでしたが、この効果を使えばレベル4のモンスターをランク3エクシーズの素材に使う事ができます。
このカード自体も魚族・レベル4なので、自身も効果に対応します。レベルを下げるかどうかは、状況によって見極めていきたいです。
このカードの通常召喚時に効果を発動して自身のレベルを下げ、そこからシャーク・サッカーを特殊召喚すれば、即座にランク3のエクシーズに繋げる事ができます。
フィッシュボーグ-アーチャーを自身の効果で蘇生し、サイレント・アングラーを手札から特殊召喚してからこのカードを通常召喚し効果を使えば、自身とサイレント・アングラーのレベルが下がり、レベル3が3体並びます。そこからシャーク・カイゼルの様な多くの素材を要するランク3エクシーズや、トリシューラのシンクロに繋げる事ができます。

このカードは「ランク3の素材にできるレベル4モンスター」という風にみなす事ができます。
同じように扱えるモンスターとしてハンマー・シャークが存在します。あちらは展開力に優れており、手札にレベル3の水属性がいるだけでランク3のエクシーズに繋げられます。
一方ハンマー・シャークには無い利点として、このカードはサルベージに対応しています。このカードとシャーク・サッカーを回収する事で、ランク3のエクシーズを出し続ける事ができます。
ランク3の素材にできるとはいえ元々のレベルは4なので、エクシーズ・リモーラの効果で蘇生する事ができます。ダブルフィン・シャークの効果で蘇生してランク4の水属性エクシーズに繋げる事もできます。
このカード自体は浮上バブル・ブリンガーといったレベル3以下を指定したサポートに対応しないので、それらの枚数の調整には悩まされます。

このカードが持つもう一つの効果は、2回攻撃効果です。
ちなみにアニメではこの効果しか持っていなかったです。なので、OCG化にあたって強化されたと言えます。
攻撃的な効果の割には攻撃力は1200と頼りないものの、2回ダイレクトアタックできれば2400もの戦闘ダメージを与える事ができます。
アニメでもやっていた様にアクア・ジェットを使えば攻撃力は2200となり、大抵の下級モンスターを戦闘破壊できるようになります。
同じ属性・レベルで2回攻撃効果を持つマーメイド・ナイトと組ませて、手数の多さで勝負を決めるデッキを組んでみるのも面白いかもしれません。

初めて見た時は使い辛いだと思いましたが、実際に使ってみると、思ったよりも扱いやすい良いカードだと感じました。
レベルを下げる効果・2回攻撃効果共に使用する頻度はそこまで高くはないものの、使えると面白いです。
また、シャークの使用した下級モンスターの中では高い守備力を持っています。
現在ではレベル調整効果ならばセイバー・シャークの方が使いやすいですが、このカードはサルベージを始めとしたサポートの豊富さが魅力の1枚だと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP010 スピア・シャーク

DP神代兄妹編にて再録されたスピア・シャークについて紹介します。
ZEXALでシャークが使用したカードであり、ツーヘッド・シャークと対をなすカードです。


DP15-JP010 スピア・シャーク

スピア・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守1400
このカードが召喚に成功した時、
自分フィールド上の全ての魚族・レベル3モンスターの
レベルを1つ上げる事ができる。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。



通常召喚成功時に自分フィールド上の全ての魚族・レベル4モンスターのレベルを1つ下げる事ができるツーヘッド・シャークに対し、こちらは通常召喚成功時に自分フィールド上の全ての魚族・レベル3モンスターのレベルを1つ上げる事ができる効果を持っています。
シャークの主力モンスターはレベル3の魚族が多いので、あちらと同様それを意識した効果なのでしょう。
シャークのデッキは初期はレベル3モンスターが主体だったにも関わらず、シャーク・ドレイク等のランク4が増えた事が問題視されていましたが、このカードの効果を使えば、レベル3の魚族を、ランク4のエクシーズ素材にできるようになります。
この効果は、まさに「レベル3魚族版・穿孔重機ドリルジャンボ」と言える効果です。レベル3主体のシャークデッキでもランク4を出せるようになる便利な効果ですが、種族だけでなくレベルも指定されているので、対応範囲は狭いです。
ドリルジャンボやツーヘッド・シャークとは違い、自身は効果に対応していません。なので、単体ではレベルアップ効果を活かせません…。

通常召喚でしか効果を発動できないという性質上、このカードのレベルアップ効果を狙う場合は、あらかじめレベル3の魚族を展開しておく必要があります。
浮上ならば、墓地さえ肥えていれば容易にレベル3の魚族を展開する事ができます。
浮上での特殊召喚をトリガーにシャーク・サッカーを特殊召喚したり、バブル・ブリンガーでレベル3の魚族2体を蘇生してからこのカードを召喚して効果を使えば、シャーク・ドレイク等のレベル4×3の素材を持つランク4に繋げる事もできます。
尚、このカードの通常召喚に対してシャーク・サッカーを出したとしても、そのシャーク・サッカーのレベルを上げる事はできません
自身の効果で蘇生できるフィッシュボーグ-アーチャーも相性が良いです。ただし、アーチャーが持つ自壊のデメリットを忘れないように気を付けたいです。
特に、このカードの効果でレベルを上げてからシンクロする場合、レベル8シンクロには水属性のものは1体も存在しないため、確実に自壊効果を発動してしまいます。一応、閃こう竜 スターダストならば、効果で自身を指定する事で自壊を回避できます。
他にもフィールド上にレベル3の魚族を残す手段として、リクルーターを駆使したり、ミラーフォースポセイドン・ウェーブで戦闘から守ったり、水属性ならば海竜神の加護で破壊から守るのも有効でしょう。

このカードが持つもう一つの効果は、貫通効果です。
ちなみにアニメではこの効果しか持っていなかったです。なので、OCG化にあたって強化されたと言えます。
レベルアップ効果は単体では機能しませんが、この効果のおかげでこのカードは単体でも貫通効果を持つアタッカーとして運用が可能です。
シャークのデッキはマシュマロン等の耐性を持つ壁モンスターを突破しにくいので、それらに対する対抗策として役立つ効果です。
ただし、同じく貫通効果を持つモンスターには、同じレベル・属性・種族で攻撃力上昇効果を持つカンツウツボ、同じ種族・攻撃力でレベル3のフライファングなど、ライバルが多いです。
特に、同じレベル・属性でこのカードよりも攻撃力が高く、自身も含む自分フィールド上のモンスターに貫通効果を付与する効果を持つウミノタウルスの存在が光ります。
なので、このカードを使う場合はレベルアップ効果をメインとして運用し、貫通効果は対壁モンスター専用という風に考えた方が良いかもしれません。

問題点は、このカードと、効果の対象となるレベル3モンスターとでは受けられるサポートが異なるという点です。
レベル3の魚族や水属性のモンスターは浮上やバブル・ブリンガーや海竜神の加護といったカードに対応するのに対し、このカード自身は対応しません。
なので、これらのカードを多めに入れた場合、このカードが事故要因になってしまうという事が十分にあり得ます。
また、エクシーズ・リモーラを使う場合は、このカード自体は蘇生できるものの、このカードの効果に対応する魚族はあくまで元々のレベルは3であるため、エクシーズ・リモーラで蘇生できない点には注意が必要です。
あとサルベージに対応していない点も辛いです。
ちなみにこれらの弱点は、ハンマー・シャークに関しても同じ事が言えます。

レベル3の魚族主体のデッキでもランク4エクシーズを使いたいと思っていた身としては朗報と言える効果でしたが、果を発動できる機会が思いのほか少なく、使い辛い印象を受けました(汗
特に、このカードと同じ属性・種族・レベル・攻撃力を持ち、フィールド上にいる時ならばいつでもレベル調整を行えるセイバー・シャークが登場したため、優先度が大きく落ちてしまいました…。
あちらはレベル3以外の魚族や自身のレベルも調整できる(しかも上げる事も下げる事もできる)ため、使い勝手の良さはこのカードを上回っています。
あちらもアニメでは貫通効果しか持っておらず、あちらの守備力が200低い事を考えると、このカードはセイバー・シャークの完全上位互換と言えるステータスでしたが、逆にOCGではレベルアップ効果の使いやすさで差を付けられています…。
このカードを使うならば、特殊召喚の制限が無い点で差別化を図っていきたいです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP009 ディープ・スィーパー

今日紹介するカードは、DP神代兄妹編で再録されたディープ・スィーパーです。
アニメ「遊戯王ZEXAL」でシャークが使用したカードです。


DP15-JP009 ディープ・スィーパー

ディープ・スィーパー
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守1300
このカードをリリースして発動できる。
フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。



自身をリリースする事で魔法・罠を破壊できるという、「ならず者傭兵部隊の魔法・罠除去版」とも言うべき効果を持ったカードです。
同じように自身をリリースする事で魔法・罠を破壊できる効果を持つカードとしては、他にヴェルズ・カイトスロスト・ブルー・ブレイカーが存在しています。
ところが前者は相手の魔法・罠しか破壊できず、後者はフィールド上に自分以外の魚族・海竜族・水族モンスターがいなければ効果を発動できません。
したがって、このカードの効果自体は、先に出たこれら2体の効果の上位互換であると言えます。

効果こそ勝っているものの、このカードは他の2体に比べてどうもサポートに恵まれない印象です。
ヴェルズ・カイトスは、これらの中で唯一闇属性である為、豊富な闇属性サポートの恩恵を受ける事ができます。
また、ヴェルズに属するモンスターである為、ヴェルズ関連のサポートの恩恵を受けたり、ヴェルズ・バハムートヴェルズ・オピオンといった、ヴェルズの素材指定のあるエクシーズモンスターの素材にする事もできます。
攻撃力もこのカードよりも高いので戦闘破壊できる範囲が広く、効果を使用せずとも様々な使い道があります。
このカードの効果とカイトスの効果との違いは、自分の魔法・罠を破壊できるかどうかという点ですが、自分の魔法・罠を破壊できる利点といえば、ロックを解除したり、アニメの様に異次元海溝を破壊する事で除外したモンスターの特殊召喚に繋げる事ができる点でしょうか。
ロスト・ブルー・ブレイカーは、効果の発動に条件があるものの、サポート手段は豊富です。
これら3体の中で一番攻撃力が低く、唯一レベル3ですが、そのおかげでグリズリーマザーによるリクルートやサルベージによる回収、浮上による蘇生に対応しています。
レベル3・海竜族という事で、深海のディーヴァの効果でリクルートできるのも大きな魅力です。

一方このカードには、他の2体程抜きん出たようなサポートはありません(汗
レベルはカイトスと、属性はロスト・ブルー・ブレイカーと被っており、攻撃力1600という事でリクルーターやサルベージの恩恵を受ける事もできません。
種族はそれぞれ異なりますが、このカードは魚族、ロスト・ブルー・ブレイカーは海竜族、カイトスは水族と、共通したサポートの多い種族となっています(笑
このカードを他の2体と差別化を図るならば、やはり魚族の専用サポートに目を向ける必要があるでしょう。
とはいえ、光鱗のトビウオフィッシャーチャージ魚族1体をリリースして除去に変える効果を持っており、おまけにこのカードを自身の効果でリリースする場合よりも除去できる範囲が広いです。
シーラカンスの効果で特殊召喚した場合は、リリースする事はできるものの、破壊効果は無効になってしまいます
ダブルフィン・シャークエクシーズ・リモーラの蘇生効果に繋げる際の墓地肥やしとしては使いやすいでしょうか。

持ち主や条件を問わずに魔法・罠を除去できる点は強力ですが、類似効果を持つ他の2体と比べるとどうも器用貧乏の様な印象を受けてしまうカードです。
シャークの使用モンスターの中でも影が薄い気がします(笑

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP008 トライポッド・フィッシュ

DP神代兄妹編で再録されたトライポッド・フィッシュについて紹介してみます。


DP15-JP008 トライポッド・フィッシュ

トライポッド・フィッシュ
効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻 300/守1300
このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、
フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルを1つ上げる。



水属性・魚族・レベル3のモンスター。墓地から蘇生した時に、フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスター1体のレベルを1つ上げる効果を持っています。
この効果を使う為には、ジェネクス・ウンディーネスクリーチ素早いマンボウなどの効果でこのカードを早い内に墓地へ送っておきたいものです。
フィッシャーチャージ水霊術-「葵」のリリースコストにするのも有効です。

自身も魚族である為、このカードの効果によってレベルアップする事ができます。
このカードは浮上にも対応している為、実質浮上に対応するレベル4モンスターという風に扱う事ができます。
しかし、同じような運用ができるカードとして、他にスターフィッシュが存在します。あちらはフィールド上にいる時ならいつでもレベルアップができるので、単体での扱い易さに優れます。
対してこちらは、墓地から蘇生しなければ効果を使えず、単体では効果無しも同然であり、事故要因にすらなり得ます…。
このカードを使うならば、魚族である点や他のモンスターのレベルも上げる事ができる点で差別化を図っていきたいです。

自分の場にレベル2の魚族・海竜族・水族がいる時にこのカードを蘇生し、そのレベル2モンスターのレベルを上げれば、ランク3のエクシーズに繋げる事ができます。
特に、レベル2の海竜族である海皇の重装兵リバイス・ドラゴンナイトメア・シャークのエクシーズ素材にできるようになる点は見逃せません!重装兵を取り除く事で、これらのモンスターの効果を発動しつつ相手の表側表示のカードを除去できます。
また、浮上で蘇生して自身のレベルを上げてからセイバー・シャークを通常召喚すれば、セイバー・シャークの効果によってランク3からランク5のエクシーズを行う事ができます。

このカードは攻撃力が非常に低いですが、そのおかげでデブリ・ドラゴンの効果で蘇生する事ができます。そこからグングニール等のシンクロ召喚に繋げられます。
ただし、デブリの効果で蘇生したカードは効果は無効になるため、この時にレベルアップ効果を使用する事はできません。
ダブルフィン・シャークバブル・ブリンガーの効果で蘇生した場合も同様です。

元々使い難い効果でしたが、小回りの利くスターフィッシュが登場した事によってますます立場が無くなってしまいました…。
記事で書いた様にこのカードならではの運用法もあるにはあるのですが、実用的かどうかはまた別問題です。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP007 ハンマー・シャーク

DP神代兄妹編にて再録されたハンマー・シャークについて紹介します。


DP15-JP007 ハンマー・シャーク

ハンマー・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1700/守1500
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
このカードのレベルを1つ下げ、
手札から水属性・レベル3以下のモンスター1体を特殊召喚する。



1ターンに1度レベルを下げる事で、手札からレベル3以下の水属性1体を特殊召喚する効果を持っています。
このカードの初期レベルは4なので、出した後に効果を使えばレベルは3になります。そして手札からレベル3の水属性を特殊召喚すれば、レベル3が2体並ぶ事になり、ランク3のエクシーズモンスターのエクシーズ召喚が狙えます。
シャーク・サッカー浮上等も絡めれば、レベル3を3体並べることもできます。
そこからアビストリーテ等のレベル3×3の素材指を要するランク3エクシーズや、レベル3モンスター3体以上の素材を必要とするシャーク・カイゼルを出せます。
ちなみに、効果を使った後もレベルは下がったままなので、フィールドに残って再び効果を使えばレベル2になり、更にもう一回使えばレベル1になります。

このカードはシャークの使用した下級モンスターの中では攻撃力が高く、デメリットの無いものの中では最高の攻撃力です。
ランク3エクシーズを狙いやすいとはいえ、元々のレベルは4なので、エクシーズ・リモーラダブルフィン・シャークの効果で蘇生できます。
サイレント・アングラーも一緒に入れておけば、状況によってエクシーズ先をランク3かランク4を使い分ける事ができるでしょう。
このカードを使用する場合、基本的にレベル3以下の水属性と併用する事になりますが、このカード自体は浮上やバブル・ブリンガー等のレベル3以下を指定するサポートの恩恵は受けられない点には注意が必要です。
高攻撃力から、サルベージに対応しないのも結構辛いです。

手札の水属性のチューナーを特殊召喚してシンクロ召喚に繋げる事もできます。
氷結界では守護陣風水師を特殊召喚することで、ドゥローレンをはじめとしたレベル6のシンクロ召喚が狙えます。
ドゥローレンのシンクロ召喚のバリエーションを考える中で、「レベル3チューナー+レベル3水属性」の組み合わせを考える場合は、素早くシンクロの繋げられるこのカード選択肢も十分に入るでしょう。
ただ、このカード自体は「氷結界」ではないので、「氷結界」を指定するカードには対応していません。そういった点で事故要因になり易いであろう点には注意したいです。
ともあれ攻撃力が1700と高めなので、いざとなれば下級アタッカーとして活躍できる場面があるかもしれません。

アニメZEXALの初期の方のシャークが使用したカードは、OCG化の際に弱体化したり使い辛い効果に変わっているものが多いですが、このカードはアニメ版よりも格段に使い勝手が良くなっています!
ちなみにアニメ版では、1ターンに1度、相手の場のモンスター1体のレベルを1つ下げるという効果でした。
最近ではアニメと別物の様に効果を改変されるカードも結構出ていますが、このカードはシャークの使用カードにおいてその先駆けと言えます。

このカードは、レベル4のモンスターですが、ランク4のエクシーズよりも、シャーク・サッカーやキラー・ラブカハリマンボウ等と共にランク3のエクシーズを狙うのに向いています。
ランク4主体のシャークのデッキが長い間受け入れられなかったのは、レベル3軸と相性が良すぎるレベル4モンスターであるこのカードの存在によるところもあるのかもしれません。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP006 キラー・ラブカ

DP神代兄妹編のカードについて取り上げていっていますが、以前にも取り上げた再録カードについては、新規記事を立てた上で以前書いた内容+αで紹介していきたいと思っています。
まず最初に紹介する再録カードは、このカードです。


DP15-JP006 キラー・ラブカ

キラー・ラブカ
効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻 700/守1500
自分フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスターが攻撃対象に選択された時、
墓地のこのカードをゲームから除外し、
攻撃モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃を無効にし、
その攻撃力を次の自分のエンドフェイズ時まで500ポイントダウンする。
「キラー・ラブカ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



遊戯王ZEXALにてシャークが使用した、レベル3モンスターのキラー・ラブカです。アニメ・漫画版共に登場しています。

「魚族・海竜族・水族専用のネクロ・ガードナー」と言える効果を持つカードです。そのネクガは、このカードが初登場した当時は制限カードでしたが、DP神代兄妹編が発売した現在では無制限です…。
ネクガと比べると、種族が指定されている点、1ターンに1度しか使用できないという点で劣りますが、相手の攻撃力をエンドフェイズ時まで攻撃を無効にしたモンスターの攻撃力を500下げるという、ネクガには無い効果があります。

ジェネクス・ウンディーネの効果でこのカードを墓地に送れば、ジェネクス・ウンディーネを戦闘から守る事ができるでしょう。返しのターンで、サーチしたジェネクス・コントローラーと共にレベル6のシンクロやランク3のエクシーズを狙えます。
ラヴァルバル・チェインについても、同じように効果でこのカードを墓地へ落とす事で戦闘から守る事ができます。
このカードは除外した後でも、リヴァイエールシー・ランサーギョッ!異次元からの埋葬などの効果によって使い回す事ができます。
特にリヴァイエールはこのカードの恩恵を受ける事ができる上に、ランク3なのでこのカードを素材にしてエクシーズする事もできる為、相性は抜群です!

このカードは墓地にいる時に真価を発揮するので、手札に来た場合には優先的に墓地へ送りたいです。
レベル3の水属性という事で、手札からナイトメア・シャークのエクシーズ素材にしてしまう事もできます。
ナイトメア・シャークは海竜族であり、このカードに対応しているのでエクシーズ素材になっている場合は真っ先に取り除いて墓地へ送るのがベストです。
このカードをナイトメア・シャークの効果で手札から素材にし、その後取り除く事でサポートに繋げるという戦術は、実際に漫画版の遊戯王ZEXALでも披露されました(このカードの効果の使用自体は失敗に終わっていましたが…)。
ただ、このカードを除外する事でサルベージ浮上など墓地のカードに関する効果を持つカードの発動に弊害が生じてしまう事もあり得るので、フィールドや手札のカードだけでなく墓地のカードも見据えた上で、効果を発動するかどうかを決めていきたいです。

その性質上、自分の場にモンスターがいない場合には相手の攻撃を防げません。この点が、ネクガと比較した場合の最大の弱点と言っていいでしょう。
また、1ターンに1度しか発動できない点も、つい見落としてしまいがちなので気を付けたいです。

シャークのエクシーズモンスターは色々と登場していますが、一番このカードを素材にしやすいランク3のシャークのエクシーズには、このカードに対応するものが少ないという点にも注意したいです。
遊馬との初戦で切り札だったリバイス・ドラゴンはドラゴン族で、それ以降のエースのブラック・レイ・ランサーは獣戦士族である為、共にこのカードには対応していません。
最初からずっと主力として使っているエアロ・シャークは魚族であり、このカードに対応していますが、OCGでは単体での性能が低すぎる上に素材となっているこのカードを取り除きにくいです。
シャーク・カイゼルは魚族である上に素材を取り除きやすいですが、素材指定がレベル3×3と重いです。また、その性質上攻撃される事自体があまり考えられないです。
「シャークが使用したランク3」という縛りの中では、やはり漫画版で使ったナイトメア・シャークが最も相性が良いでしょう。
尚、他のランクにならこのカードに対応するエクシーズが結構存在します。特にランク4はバハムート・シャークシャーク・ドレイクシャーク・ドレイク・バイス、そしてS・H・Ark Knightと全カードが対応しています。
このカードはレベル3である為、事故率は跳ね上がるかもしれませんが、効果自体はあって困るものではないので、セイバー・シャークスピア・シャークも駆使してランク4の素材にしてみるのも良いでしょう。

ちなみにこのカードは、ストラクチャーデッキ-海皇の咆哮-の海外版である「Structure Deck:Realm of the Sea Emperor」に収録されていました。
シャークの使用カードの中でも中々面白い効果を持っていますが、アニメでは登場したのは意外にも初登場時の1回のみです。
シャークのデッキでは守りの要として活躍するでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

激怒

遊戯王OCGでは、いろんなカードがいつか再録されます。
特に最近は、大会等でメジャーなカードや高レートで入手困難なカードが再録され、入手しやすくなる事が多いです。
再録によって、カード自体のレートが落ち着く事もよくあります。
グングニールアビス・ソルジャー等もかつては入手困難でしたし、発売以来あれだけ騒がれ値段が高かった強欲で謙虚な壺も、ストラクチャーで再録され入手しやすくなりました。
自分が持っているカード、よく当たったカードが再録され二束三文になるのは何とも言えない気分ですが、自分が当たらずに困っていたカードが再録されるのは嬉しいです。
今年のGS2013では、エフェクト・ヴェーラーブラック・ローズやナチュル・ビーストといった、これまでほとんど当たらなかったようなカードが一度に、しかも通常の封入率で再録されて嬉しかったものです。
しかし、私にとっては、自分が持っているカードに限ってピンポイントで再録されて、何とも言えない気分になった思い出の方が多いです。

そして近日、私が再録されて欲しいと思っていたカード、自力で当てる事ができず、シングル値も高くて手が出し難いカードが再録される事が確定しました。それも、GS2013の時よりも多い4枚ものカードです。
しかし、それらはいずれも一箱4980円もするデュエリストセットでの再録です。
しかも、その中の多くが、このボックスの中に付属している10種類中5枚がランダムに封入されているというあまりにも馬鹿げたパックの中にラインナップされているのです。
去年のデュエリストセットでは、自分の持っているカードに限ってピンポイントで再録されましたが、今年は自分が本当に欲しかった入手困難カードに限って入手難易度が下がりそうにもない方法で再録されました
箱の値段自体が去年のデュエリストセットよりも高い点も絶望です。

以下、私が再録されて欲しいと思っていたにもかかわらず、今回のデュエリストセットに再録されてしまったカードを挙げてみます。

安全地帯
私が最も怒り心頭なのは、このカードに関してです。
安全地帯の当たらなさについては、このブログでも記事にした程です。
レアリティがレアであるにも関わらず、永続罠カードの中でも突出した値段であると、遊戯王カードwikiでも書かれています。実際に、とても手軽に手を出せる様な値段ではないです。
私が安全地帯をシングル買いでも箱買いでもなくパック買いで手に入れようとするのは、レート分以下のパックを買ってコロッと当たれば嬉しいからという理由と、箱買いをしても1枚しか入っていなければ損だからです。
逆を取れば1枚は確実に入っているのですが、この弾で私が欲しいカードは安全地帯(と後はスーレアの透破抜き)位という事もあり、それならば流石にシングル買いした方がマシな気さえします。
あからさまな封入率操作によりパックで当たらないとなると、1000円前後のレートで買うか、それとも4500円で確実に最低1枚を手に入れるか…どちらにせよ値が張ります。
そんな状態を打破するには、もはや安全地帯が再録されるしかない…特に最近は有名な高額カードが再録され入手が容易になる傾向が強かったので、安全地帯の再録に期待したものです。前の記事では、ストラクチャーデッキ-機光竜襲雷-での再録に望みを託していました。
しかし現実は、EXVCの箱買い以上に値の張る4980円の箱の中に、1枚入ってるか入ってないかというあまりにも酷い方法での再録でした。
他のラインナップも踏まえるとどっちが特でどっちが損かは何とも言えないですが、ただ一つ確かなのは、安全地帯の入手難易度自体は変わらず、レートも低くなりそうにないという事です。
もうEXVCで安全地帯が1枚も当たらない内に当たったレアカード全て(=私がこれまでEXVCのパック買いで当たったレアカード全て。安全地帯以外は全種類揃っている)をKONAMIに送り付けてやりたい気分です。もちろん冗談ですが、本当にそれ程腹が立っています。

ヴァイロン・プリズム
私がデュエルターミナルシリーズの全レアカードの中で最も当たった枚数が少ないカード
枚数を数えるまでもなく、ぶっちぎりで一番当たった枚数が少ないレアだと、感覚で分かる程です。ヴァイロン・プリズムが話題になった時には「何でこんな有用なカードに限って当たらなかったんだ・・・」と落胆したものです。
もちろん、DTクロニクルでは1枚も当たりませんでした
ヴァイロン・プリズムが1枚も当たらない内にDTC4を見かけなくなった時、私は「これまでの有用カードの例から、ヴァイロン・プリズムもいつか絶対間違いなく再録される」と自分に言い聞かす事しかできませんでした
そして待ちに待った再販はというと、5000円程する箱でのウルトラレアでの再録…。構築デッキに必ず入っている分、ここで他に名前を挙げているカードよりはマシですが、それでもあまりに酷いです。
箱自体が非常に高い事と、元より高レアリティのウルトラレアで収録されている事から、とても値段が落ち着くビジョンが見えません・・・
前回のボックスでは元がスーレアだったオピオンがウルトラレアで収録されましたが、オピオン自体が元々そこまで高くなかった事もあり、レートには大差ありませんでした。
しかしヴァイロン・プリズムの場合は、箱自体の値段が前回よりも高い上に、元々レアの中でも高めだったものがウルレアで再録されるのです。
実際に発売されてみるまではレートの変動はどうなるか分かりませんが、嫌な予感しかしないです。

BF-精鋭のゼピュロス
DPクロウ編のウルレアであり、同弾のトップレアでした。
興味が無かったのでDPクロウ編は全く買っておらず、当然ゼピュロスなど1枚も持っていませんでした。
ところが近年、水精鱗のデッキレシピに投入されているのをよく見かけるようになり、「水属性のフルモンスター」とうたったデッキにすら投入されているのを見かけた程です。
また、DP神代兄妹編で出たガード・ペンギンとも相性が良いです。
ADSでタッグデュエルをやった時には、墓地にいたタッグパートナーのゼピュロスの効果のおかげでデュエルに勝てた事もありました。
これらの点から、私は今ではゼピュロスについて「全く興味が無いと言うと嘘」だという状態でした。
しかし、「ゼピュロスくじ」もといDPクロウ編は既に絶版…、更にシングル値も高い…。
そんなこのカードが入手しやすくなる為には、もはや再録される位しか方法がありませんでしたが、それは最悪の形で裏切られる事となりました。

A・ジェネクス・バードマン
デュエルターミナル出身のノーマルカードの中でも屈指の値段を誇るこのカード。
DTクロニクルでは1枚しか当たりませんでした。しかも当たったのは制限カードになった後でした(笑
制限になったとはいえ汎用性の高さから、いつかきっと再録されるだろうと思ってましたが、まさかこんな事になるとは…。


以上、本当に落胆し、怒りすら湧いてきます。
以前動画で、神代兄妹編のウルレアであるアビス・スプラッシュが弱かった事に対して「この怒りは遊戯王をやっている限り一生忘れん」と大げさに表現したものですが、今回のこれらのカードの再録は、本当にそれ程怒りたい気分です。
コンセプト自体にあまり興味が無い事に加えて、安全地帯などが再録されない事が実質確定してしまった為、私にとってはストラクチャーデッキ-機光竜襲雷-は、第一報で明らかになったトランスターン超融合位しか見所の無い絞りカスと化してしまいました。
GS2014も、私が再録を予想・願望していたカードのほとんどが投票の枠にノミネートされており、確定しているラインナップも私の予想・願望とは程遠いです。
更に悲しい事に、ゴールドシリーズはGS2014で最後だという情報もあります。
もう安全地帯をはじめとしたこれらのカードの入手が容易になる事は絶望的なのでしょうか…。

今回のデュエリストセットの再録ラインナップを見て、同じような思いをした方からの拍手をお待ちしております。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

DP15-JP005 ガード・ペンギン

DP神代兄妹編で新登場したガード・ペンギンについて紹介します。
遊戯王ZEXAL IIにて璃緒が使用したカードで、「ペンギン」に属するモンスターの1体でもあります。
このパックのノーマルの内5種類にはパラレルレア仕様のものが存在し、このカードもその内の1枚です(下の画像はパラレル仕様のもの)。


DP15-JP005 ガード・ペンギン

ガード・ペンギン
効果モンスター
星4/水属性/鳥獣族/攻 0/守1200
カードの効果によって自分がダメージを受けた時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、
受けたダメージの数値分だけ自分のライフポイントを回復する。



カードの効果によってダメージを受けた時に自身を特殊召喚し、ダメージを回復する効果を持っています。
これはダメージメイジと全く同じ効果です。ちなみにダメージメイジは遊戯王ZEXALにて遊馬が使用したカードです。
あちらと比較した場合、サルベージによって再利用できる点で優れます。

効果自体はダメージを受けてからそれを回復する効果であるため、ライフが0になるようなダメージを受けた場合にはそのまま負けてしまいます…(汗
同じ鳥獣族・レベル4のBF-精鋭のゼピュロスとは相性が良く、召喚権を使わずに実質ノーコストでこのカードとゼピュロスを並べる事ができます。そこからランク4のエクシーズに繋げる事が可能です。

このカードはペンギンの1体であり、大皇帝ペンギンの効果や子型ペンギンの効果で特殊召喚できます。
「ペンギン」は本来鳥類の生き物ですが鳥獣族のペンギンはこのカードが初です。また、水族以外のペンギンはボルト・ペンギン以来の2体目です。
しかし、このカードが自身を手札から特殊召喚できる効果を持っているのに対し、大皇帝ペンギンはデッキから特殊召喚、子型ペンギンは墓地から特殊召喚する効果を持っている為、シナジーはイマイチです(汗
【ペンギン】デッキにおける利点は、数少ない大皇帝ペンギンのリクルート先の確保と、大皇帝ペンギンから2体リクルートする事でシルフィーネのエクシーズ召喚を狙える点でしょうか。

璃緒の2回目のデュエルの時に登場した唯一の新規下級モンスターであり、既存のペンギンとのシナジーもイマイチな事もあり、OCG化される望みは薄いだろうと思っていました。
しかし、今回のDPのテーマが「神代凌牙」単体ではなく「神代兄妹」だったおかげで見事にOCG化を果たせました。パックのイラストにもマスコット枠として描かれています(笑
私は、もし仮にこのカードがOCG化されるならば、リオート・ハルピュイアのエクシーズ召喚を補助する様な効果を追加された上でOCG化されるだろうと思っていましたが、そんな事はありませんでした
アニメではリオート・ハルピュイアの素材になっていなかったとはいえ、せっかく数少ない璃緒の使用したカードなのだから、何らかのフォローがあっても良かったのではと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP004 セイバー・シャーク

DP神代兄妹編で新登場したセイバー・シャークについて紹介します。
同パックのスーパーレアの1枚であり、その中で唯一エクシーズモンスターではない効果モンスターです。
「セイバー」と名のついたモンスターの1体でもあります。


DP15-JP004 セイバー・シャーク

セイバー・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守1200
このカードはシンクロ素材にできない。
自分のメインフェイズ時に、フィールド上の魚族モンスター1体を選択し、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
この効果を発動するターン、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。
●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。



自分のメインフェイズ時に、1ターンに2度まで、自分の場の魚族1体のレベルを1つ上げるまたは2つ上げるという効果を持っています。一言で言うと「魚族版・セイクリッド・カウスト」とも言うべき効果です。
シンクロ素材にできないという制約がある点もあちらと共通しています。
ただカウストとは異なりあと一つ、ダブルフィン・シャークの効果と同じく効果を発動したターンに水属性以外のモンスターを特殊召喚できなくなるという特殊召喚制限のデメリットもあります。

場にいる時に発動する効果である為、スピア・シャークツーヘッド・シャークのレベル変動効果よりも使いやすいです。
自身も魚族なのでもちろん効果の対象にでき、単体ではレベル2から6になる事ができます。
この効果を活用するならば、やはりエクシーズ召喚へと繋げるべきでしょう。
このカードを召喚した時に特殊召喚できるシャーク・サッカーや、このカードが場にいる時に特殊召喚できるサイレント・アングラーとは相性が良いです。
前者の場合はランク3またはランク4のエクシーズに繋げる事ができ、後者の場合はランク3からランク5のエクシーズを使い分ける事ができます。
また、このカードの他にレベル3の魚族が2体並んでいる時には、レベル3×3のランク3エクシーズや、レベル4×3のランク4エクシーズを狙う事もできます。
一応、上記の様に単体でレベル2やレベル6にもなれますが、現状ではランク2・ランク6共に水属性のエクシーズは1体しか存在しない為、狙う意義は薄いです。
しかも、ランク6のFA-クリスタル・ゼロ・ランサーに至っては、3体もの素材を要求する上に、水属性ランク5エクシーズに重ねて出す事もできます。

上で書いたようにシャーク・サッカーやサイレント・アングラーがいれば速攻のエクシーズが狙えますが、自身は展開を補助するような効果は何ら持ち合せていません。
様々なランクのエクシーズを狙える優秀なカードではありますが、他のモンスターと並ばなければ意味が無く、展開手段が乏しい場合には事故要因になってしまう可能性すらあります…。
ウォーターハザード等で上手くフォローしたいです。
あと、水属性以外を特殊召喚できなくなるデメリットも地味に響きます。特に、ランク5のエクシーズは強豪揃いのランクであるものの、水属性のランク5エクシーズはその中において、他の属性の強豪達に大きく見劣りしてしまいます…(しかも内1体に至っては出す事自体が不可能)。
ランク5のエクシーズを採用する場合、エクシーズ召喚がどうしてもこのカードに依存しがちになるという点やFA-クリスタル・ゼロ・ランサーの存在もあり、ランク5エクシーズに枠をどれだけ割くかはよく考える必要があります。
効果を使ってからシャーク・ドレイクを出した場合、そのターンには水属性以外の相手モンスターを破壊してもシャーク・ドレイクの効果は発動できない点にも気を付けたいです。

同じく単体でもレベルを調整できる魚族として、他にゼンマイシャークが存在します。ちなみにレアリティも共通しています。
あちらと比べると、他の魚族のレベルも調整できる点、1ターンに2度まで効果を発動できる点で勝ります。
逆に、シンクロ素材にできなかったり、効果を使用した場合に特殊召喚の幅が狭くなってしまう点では劣ります。もっとも、これらはデッキの構築次第では無視する事ができます。
最大の違いにしてこのカードの最大の悩みは、サルベージに対応していないので基本的に使い捨てになってしまう点でしょう。
ゼンマイシャークは制限カードなので1枚しか積めないものの、比較的自由にレベルを調整できる魚族同士、共存させてみるのも良いでしょう。

冒頭でも書いた様にこのカードは「セイバー」と名のついたモンスターであり、一部のX-セイバー関連のモンスターとはサポートを共有できます。
しかし、他の「セイバー」が全て地属性であるのに対し、このカードは唯一水属性なので、シナジーは無きに等しいです(笑
特に、シンクロギミックによって一躍有名になった「セイバー」において、シンクロ素材にできないというのはあまりにも致命的です。

アニメでは貫通効果しか持っておらず、アニメ版のスピア・シャークとは守備力が200低い事以外は全く同じステータスであり、実質完全下位互換と言っても差支えないカードでした。
このカードがアニメで出た当時は、まだダブルフィン・シャークとサイレント・アングラーのOCG化が確定していなかった事もあり、「枠潰しになるから神代兄妹編に収録されて欲しくない」とすら思っていたものです。
ところが実際にOCG化されたこのカードは…貫通効果は無くなり、上記の様な全く別物の効果に変更されていました。
それから少し経ち、ゼンマイシャークが制限カードになった時には、魚族でレベル3から5に調整できるカードがいなくなった事に気付き、青ざめたものです。
シャークのエクシーズモンスターはランク3・4・5とバラけており、単体で自由に各レベルに調整できるゼンマイシャークが1枚しか使えなくなったというのはショックでした。
そして「ゼンマイシャークを制限にするなら、魚族版のセイクリッド・カウストの様な効果を持つカードでも出なきゃ釣り合わない」と思っていたものです。
その時はまさか、あのセイバー・シャークが、思っていたそっくりそのままの効果を引っ提げてOCG化されるとは思いましたませんでした…!正直、魚族版・カウストの登場などあまりにも非現実的だと思っていただけに、とにかく嬉しいです。
ただ、アニメにあった貫通効果は無くなっています。あったらあったで、今度はスピア・シャークの立場が無くなっていたと思います(笑

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP003 デプス・シャーク

DP神代兄妹編で新登場したデプス・シャークについて紹介します。


DP15-JP003 デプス・シャーク

デプス・シャーク
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻1400/守 0
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
相手のスタンバイフェイズ時に1度、
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで倍になる。



自分の場にモンスターが存在しない時に、リリース無しで通常召喚できる効果を持っています。
所謂「半上級モンスター」に分類されますが、このカードの元々の攻撃力は1400と非常に低いです。なのでアタッカーや壁としてではなく、エクシーズ素材として運用するべきでしょう。
このカードを通常召喚してから簡易融合を使って黒き人食い鮫などのレベル5の水属性の融合モンスターを出せば、ランク5のエクシーズ召喚を行う事ができます。

自分の場に水属性がいる時にリリース無しで通常召喚できるサイバー・シャークとは真逆の効果であると言えます。
アトランティスの発動下では全く無意味なものとなってしまう点も共通しています(汗。
どちらも召喚権を使用する為、二重召喚血の代償でも無い限り、このカードとサイバー・シャークとを並べるのは難しいです。
サルベージグリズリーマザーに対応するのは、あちらには無い利点です。自身の効果で展開するよりは、グリズリーマザーの効果でリクルートして場に出す方が効率が良い気もしますが(笑

このカードはあと一つ、相手のスタンバイフェイズ時に1度、エンドフェイズ時まで攻撃力が倍になる効果を持っています。
このカードの元々の攻撃力は1400であるため、相手のターンに攻撃力2800になる効果であると見なす事ができます。
この攻撃力なら、多くのモンスターを牽制でき、おそらくはこの効果によって相手のターンを生き延び、次の自分のターンにエクシーズ召喚に繋げられる様にデザインされたのでしょう。
しかし、それだけでは決して場持ちが良いとは言えません。2800より高い攻撃力のモンスターにはあっけなく戦闘破壊されてしまうのはもちろんの事、カードの効果によって除去されてしまう事も十分にあり得ます。
以上の点から、果たしてわざわざこのカードを採用する意義があるかどうか、疑問を感じざるを得ません。
ランク5の素材にするならば、同じ魚族だけで見ても自身の効果でレベル5にできる下級モンスターのゼンマイシャークセイバー・シャークもいるので尚更です(前者は制限カードで、後者は受けられるサポートの量に差がある上にいくつかの制約がありますが)。

サイバー・シャークに始まり、パンサー・シャーク、イーグル・シャークにこのカード…。水属性・魚族・レベル5の半上級モンスターは、なぜこうも揃いに揃って通常召喚権を使用して展開する効果のものばかりなんでしょうか(パンサーとイーグルは特殊召喚効果も持っていますが)。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP002 サイレント・アングラー

DP神代兄妹編の新規カードであるサイレント・アングラーについて紹介します!


DP15-JP002 サイレント・アングラー

サイレント・アングラー
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻 800/守1400
自分フィールド上に水属性モンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
このターン自分は手札からモンスターを特殊召喚できない。



自分の場に水属性が存在する場合という、極めて緩い条件で自身を手札から特殊召喚できるモンスターです。
レベル4がいる時に展開すればそこからランク4のエクシーズ召喚を行う事ができ、チューナーがいればシンクロ召喚ができます。
特にセイバー・シャークがいる時に出せば、あちらの効果を使う事によってランク3からランク5のエクシーズを使い分ける事ができます。
他にも、召喚権が残っている状態で特殊召喚できれば最上級モンスターのアドバンス召喚のリリース要員にする事もできます。

水属性には手札からの展開補助効果を持つカードとしてブリキンギョシャーク・サッカーゼンマイシャーク等が存在しますが、それらと比較すると、自分の場に水属性モンスターがいる時ならいつでも出せるので、展開のしやすさで大きく勝ります。
展開しやすいモンスターでありながら、シャーク・サッカーとは違いシンクロ召喚に対する制約が無いという点も評価できます。
手札からの特殊召喚というのは消費が激しいですが、このカードはサルベージに対応しているので、ある程度は補う事ができます。
もちろん、サルベージによって使い回せるという点も強力です。レベル4の水属性と共に回収すれば、それら2体からランク4のエクシーズを出せます。

ただし、自身の効果で特殊召喚したターン自分は手札からモンスターを特殊召喚できないというデメリットがあります。
手札から特殊召喚できる効果を持ったカードと併用する場合には、特殊召喚を行う順番やタイミングに気を付けたいです。
特に、自身の展開効果によってランク4のエクシーズ召喚を行いやすいだけに、エクシーズ・リモーラを同じターン内に特殊召喚できないのは痛いです。
このカードは魚族・レベル4モンスターであり、エクシーズ・リモーラの蘇生効果に対応しているので尚更です。
同名カードを複数体特殊召喚するという事もできません。
尚、このカードのデメリットに対する裁定はバハムート・シャークの効果の裁定と同様であり、他のカードを手札から特殊召喚したターン中でも、その後にこのカードを自身の効果で特殊召喚する事ができます!
なので、ブリキンギョの効果を使った後に出してレベル4×3のランク4エクシーズに繋げたり、エクシーズ・リモーラの蘇生効果を使用した後に出して水属性・ランク4のエクシーズを2体出すといった運用ができます。
また、墓地からの特殊召喚に対する制約は無いので、ダブルフィン・シャークとの共存は容易です。このカード自身がダブルフィン・シャークの蘇生効果に対応しており、相性が良いです。

氷結界でも採用が検討できるかもしれません。
守護陣風水師といったレベル3のチューナーがいる時に特殊召喚すればグングニール等のレベル7シンクロを出す事ができ、術者水影といったレベル2チューナーがいる時にはドゥローレン等のレベル6シンクロを出せます。
速攻のシンクロを狙えるという点では、氷結界と相性の良い魚族モンスターとして挙げられる事があるハンマー・シャークも同様であり、カードの消費枚数も変わりませんが、こちらにはグングニールもシンクロできるという利点があります。
このカードの特殊召喚効果は、伝道師の手札から自身を特殊召喚する効果を阻害してしまいますが、先に伝道師の方を特殊召喚すれば問題はありません。
伝道師の蘇生効果も併用する事で、氷結界においてランク4のエクシーズ召喚を狙いやすくなります。

ダブルフィン・シャークと同じく、アニメでの初登場時からその強力さに目を付けていました。
OCGではそのまま再現不可能なあちらに対して、こちらは実に分かりやく且つ有用な効果でした。
それだけに、アニメでの初登場以来、長い間OCG化されなくて悶々としていました。ダブルフィンシャーク共々、OCG化が確定するまでの間にはこのブログで幾度となく名前を出し、話題にしていたものです。
アニメにて、同じレベル・攻撃力(と属性)で同様の特殊召喚効果を持ったサイレンス・シーネットルが登場した時には「このカードは忘れ去られたのか」と嘆いたものですが、無事にOCG化してくれて何よりです。
OCG化された際に初めて明らかになった種族・属性に関しても、水属性・魚族と、理想通りで嬉しかったです。あと守備力が、以前私が作ったオリカと全く同じだったのには驚きました(笑
ただ、このカードがOCG化された際の最大の楽しみであった、このカードによる展開からエクシーズ召喚を行いエクシーズ・リモーラに繋げる、という流れが不可能になってしまったのは残念です。

ともあれ、このカードのおかげで、シャークのデッキは速攻のエクシーズ召喚が可能となりました。
この様な容易な展開効果を持つカードが登場した事は、水属性使いとして素直に嬉しいです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

DP15-JP001 ダブルフィン・シャーク

デュエリストパック神代兄妹編が発売されました。このパックは、収録モンスターがほぼ全て水属性という仕様です。
という訳で、ストラクチャーデッキ-海皇の咆哮-の時の様に、収録カード1枚1枚について取り上げていこうと思います。
まず初めに紹介するのは、一番最初のナンバーであり新規カードのダブルフィン・シャークです!


DP15-JP001 ダブルフィン・シャーク

ダブルフィン・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1000/守1200
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地からレベル3またはレベル4の
魚族・水属性モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
この効果を発動するターン、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。



通常召喚成功時に、墓地からレベル3またはレベル4の魚族・水属性モンスター1体を蘇生できる効果を持っています。
この手の「釣り上げ効果」を持った水属性モンスターは、リチュア・ビーストに続いて2体目です。

蘇生するモンスターは守備表示である上に効果は無効化される為、基本的にはシンクロやエクシーズ等の素材として運用する事になるでしょう。
レベル4のモンスターを釣り上げれば、このカードと共にランク4のエクシーズ召喚を行う事ができます。
ただ、釣り上げ効果を使ったターン、自分は水属性を特殊召喚できなくなるので、エクシーズ召喚できるモンスターは水属性に限定されます。
なので、このカードを使う場合はエクストラデッキのランク4は水属性を多めにしておくべきでしょう。
レベル4の魚族チューナーである竜宮の白タウナギも釣り上げられますが、水属性のレベル8シンクロモンスターは存在しないため、シンクロ召喚に繋げる事はできません。
一応この場合、他にレベル1の魚族の非チューナーがいればトリシューラをシンクロできますが、該当するモンスターは深海の大ウナギオイスタートークンの2体しかいません。アトランティスの発動下ではドゥローレンをシンクロできるようになります。
レベル3も蘇生できますが、レベル4に比べると使用用途は乏しいです。浮上などによって先にフィールドに出た他のレベル3モンスターとエクシーズしたり、水霊術-「葵」フィッシャーチャージなどの発動コストにする位でしょうか。
ハリマンボウやオイスターマイスターならば、墓地へ送られた時に発動する効果を使う事ができます。
また、フィッシュボーグ-アーチャーを釣り上げればグングニールをシンクロ召喚する事ができます!デブリ・ドラゴンのシンクロギミックと同様のカード消費でグングニールを出せる点は偉大です。

通常召喚時にしか効果を発動しないものの、このカードはサルベージに対応しているので再利用しやすいです。
ただ、サルベージを使った事によって、墓地にこのカードの効果の蘇生対象がいなくなってしまう事が無いように気を付けたいです。
同じ水属性・魚族の中では特にエクシーズ・リモーラと相性が良いです。互いに互いを特殊召喚できる上に、デメリットも共有できます。
このカードでレベル4のモンスターを釣り上げてランク4をエクシーズし、素材となったそれら2体を取り除いてリモーラを特殊召喚し効果で蘇生すれば、そこからもう1体水属性のランク4を出す事ができます。
この場合、レベル4×3の素材指定のあるランク4水属性を出す事もできます。
ただし、このカードの効果を使った後にシャーク・ドレイクを出した場合、水属性以外のモンスターを特殊召喚できないという制約から、水属性以外の相手モンスターを破壊してもシャーク・ドレイクの効果は発動できない点には注意が必要です。
エクシーズ・リモーラもまたサルベージに対応しており、このカードとリモーラを回収する事で水属性・ランク4のエクシーズ召喚を連打する事が可能です。

このカードは遊戯王ZEXAL IIにてシャークが使用したモンスターであり、アニメでは「2体分のエクシーズ素材として扱う」効果を持っていました。
この効果が、レベル3またはレベル4の水属性・魚族1体を釣り上げるという効果に変更されたものと思われます。
これまでの例から、この手の効果を持つモンスターはOCG化の際に「同名カード1体を手札・墓地から特殊召喚できる」効果に変更されています。このカードもそうなると思っていただけに、この予想斜め上を行く変更には驚きました。
この予想していた効果と比較した場合、同名カードどころかレベル4だけでなくレベル3の水属性・魚族まで特殊召喚できる点で大きく優れますが、手札からは特殊召喚できません。
デメリットの方はアニメ版よりも厳しくなっています。アニメでは2体分の素材として扱う効果は水属性をエクシーズ召喚する際にしか適用されなかったのに対し、OCGでは効果を使用した場合、水属性以外を特殊召喚できないようになっています。

アニメでの初登場時からその有用さに目を付けOCG化を願望していたものの、実際に登場するまでには随分と時間が掛かりました。
他で話題になる事もあまり無かった為、OCG化が確定するまでの間にはこのブログで幾度となく名前を出していました
そんなカードがOCG化を果たし、このブログでも取り上げる事ができたのは、とにかく嬉しいです!

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ゼンマイシャーク

2013年10月19日から11月15日のショップデュエルのコンセプトデュエルでは、「シャーク」と名のついたモンスターを5枚以上入れたデッキで参加すると、神代凌牙トークンカードが貰えます。
しかし、遊戯王ZEXALで神代凌牙が使用したカード以外にも、OCGでは「シャーク」と名のついたカードは登場しています。
そんな訳で遊戯王ZEXAL以前に登場した「シャーク」モンスターを紹介していましたが、今回紹介するのは、ZEXAL放映開始後に登場した唯一の凌牙の使用カード以外の「シャーク」モンスターです。
それがこのカード、ゼンマイシャークです。
一年ほど前にも取り上げた事がありましたが、その時とは情勢が大きく変わったため、また取り上げ直してみます。


ゼンマイシャーク

ゼンマイシャーク
効果モンスター(制限カード)
星4/水属性/魚族/攻1500/守1300
自分フィールド上に「ゼンマイ」と名のついたモンスターが召喚・特殊召喚された時、
このカードを手札から特殊召喚できる。
また、1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカードのレベルをエンドフェイズ時まで1つ上げる。
●このカードのレベルをエンドフェイズ時まで1つ下げる。



「ゼンマイ」に属するモンスターの1体で、現在は制限カードに指定されています。
このカードはEXP2012にてスーパーレアで収録されています。地味にEXPシリーズでスーパーレア以上のレアリティで収録された水属性はこれが初めてです。
また、EXP2012のスーパーレアは、このカード以外は全てドラゴン族です。

このカードは、自分がゼンマイの召喚・特殊召喚に成功した時に特殊召喚できるという効果を持っています。
言うなれば、「ゼンマイ版・シャーク・サッカー」とも言うべき特殊召喚効果です。
あちらと同じく、同名カードの召喚・特殊召喚もトリガーにできるので、無制限時にはこのカードだけを【ゼンマイ】以外のデッキに複数枚「出張」させた場合でも、特殊召喚できる機会はありました。特にこのカードは攻撃力1500の水属性という事でサルベージで回収できるため、水属性のデッキならば手札に確保しやすいです。
ちなみに、このカードは属性・種族がシャーク・サッカーと共通しており、このカードの召喚・特殊召喚をトリガーにしてシャーク・サッカーを出す事もできます。

そしてこのカードは、1ターンに1度、自身のレベルをエンドフェイズ時まで1つ上げるか下げるのどちらかを行える効果を持っています。
なので、単体でレベル3~5になる事ができます。このレベル調整効果のおかげで、様々なレベル・ランクのシンクロ・エクシーズに繋げる事ができます。
前述のシャーク・サッカーともレベルを揃える事ができ、そこからランク3のエクシーズに繋げる事もできます。
水属性という事で、ランク3ではブラック・レイランサー、ランク4ではバハムート・シャークスノーダスト・ジャイアント、ランク5ではアビス・スプラッシュやクリスタル・ゼロといった水属性の素材指定のあるエクシーズの素材にする事ができます。
レミューリアを使えば更に選択肢は広がり、ランク7のガイオアビスのエクシーズも狙えるようになります。

水属性・魚族という事で、シャークのデッキに出張させる事も考えられます。シャークのエクシーズはランクが3から5までバラけており、単体でレベル3~5になる事ができるこのカードはエクシーズ素材として重宝します。
無制限の頃は複数枚同時に手札に来た時にはそこから即ランク3から5のエクシーズに繋げる事ができ、ゼンマイティが現役の頃には更に柔軟な動きが可能でした。
しかし、今では制限カードなので、その展開能力を活かす事はできないです・・・。

以前はシャークデッキに3積みしていましたが、他にゼンマイを入れていなかった為、展開効果は同名カードでしか使えず、事故要因になる事も多かったです。
制限化の第一報を聞いた時は、そんな事故から解放される安心感の様なものを感じましたが、よくよく考えれば単体でレベル3~5になる事ができる逸材だった事に気付き、絶句したものです。神代兄妹編で新しくランク5が増える事が確定していたので尚更でした。
しかし、そんな不安を払拭するかの様に、同じ属性・種族でレベル調整効果を持つセイバー・シャークの登場が確定しました。
運用上で色々と差異はあるものの、今後はレベル調整の利くエクシーズ素材という役割をセイバー・シャークに譲る事になるでしょう。
とはいえ、制限とはいえこのカードもまだ現役である事には変わりませんが。

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テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

スクラップ・シャーク

遊戯王ZEXAL以前に登場した「シャーク」モンスターを振り返ってみます。
今回紹介するのはスクラップ・シャークです。
「スクラップ」に属するモンスターの1体であり、魂喰らい以来2体目となる、地属性・魚族のモンスターです。


スクラップ・シャーク

スクラップ・シャーク
効果モンスター
星4/地属性/魚族/攻2100/守 0
効果モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって
破壊され墓地へ送られた場合、自分のデッキから
「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。



まず、2100という高い攻撃力が目に付きます。このカードは、下級の魚族の中では最高の攻撃力を持っています。
しかし、モンスター効果・魔法・罠カードが発動した時に破壊されてしまうため、場持ちは非常に悪いです。
所謂デメリットアタッカーの類のカードであると言えます。
スクラップのデメリットアタッカーと言えば、召喚成功時に自壊する効果を持ったスクラップ・コングが有名ですが、このカードも使い難さは大概だと思います…。

また、破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ」と名のついたモンスター1体をデッキから墓地へ送る事ができる効果も持っています。
この効果は、このカード自身の効果で自壊した場合でも発動します。
ただ、あくまで墓地を肥やすだけなので、自壊の分のアドバンテージの補完はスクラップ・コング以上に困難です。

シーラカンスエクシーズ・リモーラの効果で特殊召喚すれば、効果が無効になる為、自壊する事もなくなります。
ただし、前者の場合は攻撃できず、後者の場合は更に守備表示で表示形式の変更もできません。なので、どうしてもこのカードの高攻撃力を持て余してしまいます。

魚族と言えば、水属性を代表する種族の1つというイメージが強いにも関わらず、下級で最高の攻撃力を持つのは水属性ではなく地属性のこのカードです。
おかげで、それまで最高だったレインボー・フィッシュメタボ・シャークは、「水属性・魚族の下級の中で最高」「デメリットの無い下級魚族の中で最高」という何ともいえない地位に落ちてしまいました(笑
イラッとくるぜ。

ショップデュエルのコンセプトデュエルで、神代凌牙のトークンを貰える条件は、「シャーク」と名のついたモンスターを5枚以上入れたデッキで参加する事ですが、極端な話、このカードを3積みした上で、他の「シャーク」を2体以上入れた【スクラップ】デッキで参加した場合でも、その条件を満たせる事になります。
ただ、このカードや【スクラップ】と相性が良さそうな「シャーク」は少ないですが(汗

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ジャンル : ゲーム

サイバー・シャーク

遊戯王ZEXAL以前に登場した「シャーク」モンスターを振り返ってみます。
今回紹介するのはサイバー・シャークです。


サイバー・シャーク

サイバー・シャーク
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻2100/守2000
自分フィールド上に水属性モンスターが存在する場合、
このカードはリリースなしで召喚する事ができる。



自分の場に水属性がいる時に、リリース無しで通常召喚できる効果を持っています。
他の水属性を展開しておくには、ウォーターハザードや、グリズリーマザーのリクルート効果が欠かせません。
自分の場にレベル5の水属性がいる時に通常召喚できれば、そこからランク5のエクシーズ召喚が狙えます。
簡易融合を使って黒き人食い鮫などのレベル5の水属性の融合モンスターを出してから、このカードを通常召喚するのが最も手っ取り早い方法でしょう。
また、チューナーを展開していればシンクロに繋げる事もできます。

このカードの効果は、アトランティス発動下では全く無意味なものとなってしまいます(汗 なので、ウォーターワールドレミューリアを使用するデッキで使いたいところです。

名前や攻撃力や効果から、サイバー・ドラゴンを意識している様な印象を受けるカード。しかし、あちらとは違い特殊召喚効果ではなく、召喚権を消費する通常召喚の効果である点に注意したいです。
水属性・魚族にはこのカード以外にもパンサー・シャークイーグル・シャークデプス・シャークと半上級モンスターがいくつかおり、いずれもこのカードと同じようにフィールド上のモンスターカードの枚数を参照にした上でリリースなしで召喚できる効果を持っています。
このカードは、ある意味それらのカードの先駆けであると言えます(「シャーク」と名のついている点も共通しています)。
ただ、召喚権を使用する事とそれぞれの召喚条件から、このカードとは上手く噛み合わないです。一応、二重召喚などを使えば1ターンにこのカードと一緒に並べる事も不可能であありませんが。
また名前の割に、外見にはサイバーっぽい要素はほとんど見受けられません(頭の先の辺り部分くらい?)。

水属性・魚族・レベル5の半上級モンスターの中では使いやすい方だとは思いますが、やはり通常召喚権を使用してしまうのが辛いです。

テーマ : 遊戯王OCG
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水属性エクシーズの革命児

遊戯王ZEXAL IIにてナッシュが使用するオーバーハンドレッドナンバーズと、そのカオスエクシーズのOCG化及びその詳細が、早くも判明しました。


No.101 S・H・Ark Knight
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/攻2100/守1000
レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、
相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する
特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
「No.101 S・H・Ark Knight」の
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、フィールド上のこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。


アニメと比較し、ナンバーズ共有の破壊耐性が無くなってる他には、「効果発動時に、エクシーズ素材を2つ取り除くようになった」「選択できる対象が相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する特殊召喚されたモンスター1体に限定された」という調整がなされています。
相手をエクシーズ素材にしてしまうという除去方法自体はそのままであり、思ったより弱体化していなくて驚きました。
そして、このカードは今まで水属性のエクシーズに足りなかった除去効果耐性効果の両方を持ち合せています!
除去効果によって相手をエクシーズ素材にし、それを耐性効果に利用するという運用が可能です。除去効果の発動時に海皇のモンスターを取り除く事で更にアドバンテージを稼ぐ事もできます。
今まで除去効果に恵まれなかった水属性エクシーズに、これ程強力な除去効果が出るとは感無量です。
難点は自身のステータスが低い点でしょうか。攻撃力は同じ水属性・水族・ランク4のエクシーズであるメロウガイストと同等の2100しかありません。


CNo.101 S・H・Dark Knight
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/水属性/水族/攻2800/守1500
レベル5モンスター×3
1ターンに1度、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
また、エクシーズ素材を持っているこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地に「No.101 S・H・Ark Knight」が存在する場合、
このカードを墓地から特殊召喚できる。
その後、このカードの元々の攻撃力分ライフを回復する。
この効果で特殊召喚したこのカードはこのターン攻撃できない。


S・H・Ark Knightがカオス化した姿。RUM-リミテッド・バリアンズ・フォースに対応する初めての水属性でもあります。
また、リバイス・ドラゴンシャーク・ドレイク・バイスに続く3体目の通常パックの表紙を飾る水属性モンスターです!
素材を吸収する効果は相変わらず健在であり、しかも表示形式の指定が無い上に、効果の発動にエクシーズ素材が必要ありません
No.101 S・H・Ark Knightを素材にしている時に発動する効果はありませんが、墓地にNo.101 S・H・Ark Knightがいる時に自身を蘇生できる効果を持っています。
ただし、エクシーズ素材を持っているこのカードが破壊され墓地へ送られなければなりません。素材は1つ目の効果で補充する事が可能です。
更に、ライフを回復する効果まであります。このカードの元々の攻撃力は2800なので、2800ポイント回復する効果と見て差支えないでしょう。
ただし、自身の効果で蘇生したターンには攻撃できません。
こちらはエクシーズ素材を取り除いて発動する効果は持っていません。ただ、自己蘇生効果のためにはエクシーズ素材が必要となります。
これまでランク5の水属性は、精鋭揃いのランクにあってパッと来ない様な性能のカードばかりでしたが、このカードは普通に主力として活躍できそうで何よりです。正規のエクシーズでは素材が多く必要になりますが。


2体共強力な効果(しかも除去)で驚いています。特に、「どうせ闇属性だろう」と思っていたDark Knightも水属性なのは嬉しいです。
あと、「Ark Knightに水属性の素材指定があっても良かったのでは?」という声を結構よく聞きます。Ark Knightの軽さに似つかわしくない効果の強力さに危惧している人だけでなく、水属性やシャークのデッキを使っている人からもこの手の意見が多いのが意外です。
ブリューナクトリシューラについても「水属性(もしくは氷結界)の素材指定があったならば」という声を聞きますが、本当に水属性や氷結界の事を思って言ってる人はほんの一握りでしょう。大抵の人にとっては、水属性や氷結界の事情など対岸の火事でしかないのだから。
それを踏まえれば、今回のこの傾向はなかなか興味深いです。

これまでのシャークの切り札エクシーズが悉く微妙だった事からも、このカードの弱体化の少なさ及び強力さは驚かれています(最も、同一人物とはいえ使用しているのはナッシュですが)。
ただ、これを引き合いに出して今までのシャークの切り札が叩かれいるのは見ていてあまりいい気分はしません…
とても手に入るビジョンは見えませんが、これらのカードの発売が今から楽しみです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

メタボ・シャーク

引き続き、遊戯王ZEXAL以前に登場した「シャーク」と名のついたモンスターを振り返ってみます。
今回紹介するのはメタボ・シャークです。


メタボ・シャーク

メタボ・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1800/守 500
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地に存在する魚族モンスター2体を選択して
デッキに戻す事ができる。



EXP3にて登場したカードです。
攻撃力が1800と、第1期に登場したレインボー・フィッシュ以来の魚族の下級アタッカーです。それでいて効果持ちというのには、時代の流れを感じます。
効果は、通常召喚成功時に自分の墓地の魚族2体をデッキに戻せるというものです。
任意効果ですが通常召喚時しか発動できず、墓地の魚族を必ず2体選択する必要があります。
この効果は、墓地の魚族を蘇生できる効果を持つエクシーズ・リモーラダブルフィン・シャーク浮上とは相性が悪いです・・・。
なので、このカードはシャークのデッキよりも、シーラカンスを切り札に添えた【魚族】デッキで使う事になるでしょう。
墓地に行った魚族をデッキに戻す事で、シーラカンスのリクルート先を確保する事ができます。
また、デッキからの展開に優れた「素早い」と名のついた魚族をデッキに戻すのも効果的です。

このカードが出た当時は、「攻撃力1800で効果持ちの下級魚族が出るなんて、これはレインボー・フィッシュも廃れていくかな?」と思ったものですが、レインボー・フィッシュは戦線復活の代償の発動コストにできる点で差別化ができ、更に後にレスキューラビットの登場によって大きく株を上げました。
レインボーフィッシュは、下級の魚族通常モンスターの中で最高の攻撃力を持っているため、レスキューラビットの効果でリクルートするレベル4・魚族の筆頭候補として今尚活躍しています。遊戯王カードWikiですら、コンボの紹介のところで、レベル4・水属性・魚族の通常モンスターなら何でもいいところを、わざわざ「レインボー・フィッシュ」と名前を指定して書いてあった程です。
一方で、このカードは目だった活躍はあまり聞きません・・・(汗 やはり効果の利用法が限られているからでしょうか。

思わず「その腹、イラッとくるぜ」と言いたくなるような名前のこのモンスター。どうでもいいですが、メタボ・シャークにメタボ・サッカーシャーク・サッカーと、似たような名前のモンスターが多くて紛らわしいです。
「シャーク」と名のついたモンスターでデッキを組む場合は、安定した下級アタッカーとして運用できるでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

シャーク・ザ・クルー

前回に引き続き、遊戯王ZEXAL以前に登場した「シャーク」と名のついたモンスターを振り返ってみます。
今回紹介するのはシャーク・ザ・クルーです。
以前にも取り上げた事があるカードですが、その当時は2011年の初めであり、遊戯王ZEXALは漫画版の1話が連載されているのみ、という時期でした。
当時はシャークがここまで躍進するとは思っておらず、また記事内容自体も微妙だったので、もう一度取り上げ直してみます。


シャーク・ザ・クルー

シャーク・ザ・クルー
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻1800/守2200
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードが
相手のカードの効果によって破壊された場合、
自分のデッキからレベル4以下の水属性モンスターを
2体まで自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。



水属性のリクルーターと言えば真っ先にグリズリーマザーが思い浮かびますが、このカードもデッキから水属性をリクルートできる効果を持っています。
リクルート範囲は「レベル4以下の水属性」である為、グリズリーマザーではリクルートできない攻撃力1500以上の下級水属性モンスターもリクルートする事ができます。
アトランティスの戦士アビス・ソルジャーアームズ・シーハンターといった下級アタッカーや、氷結界の軍師水精鱗-アビスパイクといった各デッキの起点となる下級モンスターをリクルートできるのは、グリズリーマザーには無い利点です。
その代わり、グリズリーマザーではリクルートできる、ネオアクア・マドール等の攻撃力1500以下のレベル5以上のモンスターはリクルートできませんが。
更に、呼び出せるモンスターの数はなんと2体までです。
呼び出すモンスターの組み合わせは様々であり、その選択肢は非常に広いです。
一度に氷結界の下級モンスター2体を特殊召喚し、ロックの布陣を作るという事もできます。
もちろん、2体でシンクロ召喚やエクシーズ召喚に繋げる事も可能です。なのでなるべく、自分のターンにリクルート効果を使いたいところです。
非常に広い範囲のモンスターをデッキから2体まで特殊召喚できる上に、特殊召喚されたモンスターには攻撃不可や効果無効といったようなデメリットは一切無く、表示形式も自由なので、リクルート能力に関しては極めて優秀なカードであると言えるでしょう。
あと、この効果カードの効果はタイミングを逃す事が無いという点も評価できます。

ネックとなるのは、やはりリクルート効果の発動条件です。
自分フィールド上表側表示で存在するこのカードが、相手のカードの効果によって破壊された場合でないと、効果を発動できないのです。
裏側表示のまま破壊された場合や、戦闘破壊された場合は、効果は発動できないのです。
なので、効果を発動する為には相手の激流葬奈落の落とし穴ミラーフォースといったカードに引っ掛かる必要があります。
しかし、優秀なリクルート効果を持つこのカードが場にいる時に、相手がこれらの除去カードを使ってくるかどうかは微妙です(汗
こちらの場をギチギチに固めて、相手がブラックローズをシンクロ召喚して来るのを待ったり、相手のカタストルに「自爆特攻」するといった方法も考えられます。

また、便利な効果を持つ割にレベル5の上級モンスターという点も厳しいです。
しかし、アトランティス発動下では手札とフィールドではレベル4となる為、通常召喚する事が可能となります。
ちなみにこのカードは、ドラゴン・アイスと並んでアトランティスで通常召喚を狙えるレベル5モンスターの中で最大の守備力を誇ります。その為、壁としても有用にはたらくでしょう。
しかし、前述のように、裏側表示のまま破壊されたのでは効果は発動できません…。一応、ウォーターハザードを使えば、表側守備表示で場に出す事ができますが。
このカードの攻撃力は1800であり、アトランティス発動下では2000となります。上級モンスターにしては頼りないものの、下級アタッカークラスの攻撃力は備わっています。
戦闘を行う場合は、次元幽閉などの除外系カードに注意したいところです。

このカードはANPRで登場したカードですが、再録パックのDUELIST EDITION Volume 4には収録されていません…。
便利な様で使い難いという印象であり、その点が仇となってしまったのでしょうか。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

深海王デビルシャーク

2013年10月19日から11月15日のショップデュエルのコンセプトデュエルでは、「シャーク」と名のついたモンスターを5枚以上入れたデッキで参加すると、神代凌牙トークンカードが貰えます。
「シャーク」と名のついたカードと言うと、当然凌牙が使用したカードを連想します。
しかし、遊戯王ZEXAL以前にも、OCGでは「シャーク」と名のついたカードは登場しており、これらのカードもコンセプトデュエルの条件を満たす事になります。
そんな訳で、遊戯王ZEXAL以前に登場した「シャーク」モンスターを振り返ってみます。

まずはじめに紹介するのはこのカードです。


深海王デビルシャーク

深海王デビルシャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1700/守 600
このカードは1ターンに1度だけ、対象を指定しないカードの効果では破壊されない。



EXP1で登場した深海王デビルシャークです。
1ターンに1度だけですが、限定的な破壊耐性効果を持っています。
防げるのは対象を取らないカードの効果による破壊です。この効果を持つカードには、ブラック・ホール激流葬ブラック・ローズ・ドラゴンライトニング・ボルテックス地砕き奈落の落とし穴ミラーフォースダイヤモンド・ダスト等が該当します。
強力かつ汎用性の高いカードが多く、これらの効果による破壊に耐性がある点は大きく評価できます。
1ターンに1度だけなので、当然2回使われると破壊されてしまいますが、「2枚使って初めて除去できる」と考えるとそこまで悲観する程のものではないと思います。

攻撃力が1700と、下級魚族としては高い方である点も嬉しいです。
とはいえ、攻撃力1700の魚族は、高レベルチューナーの竜宮の白タウナギ、レベル3以下の水属性を展開できるハンマー・シャーク、除去効果持ちの光鱗のトビウオと中々の粒揃いの激戦区です。
このカードは、他に名前を挙げたカードに比べると単体での性能に優れます。特に、この攻撃力ながら奈落に耐性があるのは偉大です。
大僧正がいる時の氷結界と同じように、自分でブラック・ホールや激流葬を使った上で、生き残ったこのカードでダイレクトアタックを叩き込むという運用もできます。
大僧正とは違いモンスター効果による破壊からも生き残るので、ダイダロスの全体破壊効果に巻き込めば、2体で合計4300のダイレクトアタックができます。

このカードはシーラカンスエクシーズ・リモーラダブルフィン・シャークの効果で特殊召喚できますが、それらの効果で特殊召喚された場合は効果は無効になるため、残念ながら耐性はなくなります。
大波小波と併用する場合、耐性効果によってこのカードは破壊されず、特殊召喚できる枚数が減ってしまう事がある点には注意が必要です。

優秀な破壊耐性を持ってはいるものの、対象を取るカードの破壊に対しては無力な点には気を付けたいです。
また、戦闘破壊や、破壊以外に対しての除去に対しても無力です。

このカードのカード名には「深海王」とあります。
シーラカンスの名前が「超古深海王」である事を踏まえると、このカードは現在の「深海王」なのでしょうか。
ちなみにこのカードは海外版で先行登場したカードであり、英語名ではシーラカンスとは特に繋がりはありません。
姿もシーラカンスとは似ても似つかず、また「シャーク」と名がついている(こちらは海外版でも同様)にも関わらず、サメとも大きくイメージが異なります。

除去カードの中でも特にメジャーなカードの多くに耐性を持つ点が大きく評価できる1枚だと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

アニメの新規水属性カード

今日放送の遊戯王ZEXAL IIに登場した水属性モンスターを振り返ってみます。


No.101 S・H・Ark Knight

No.101 S・H・Ark Knight
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/ATK 2100/DEF 1000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するモンスター1体をこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
このカードが戦闘及びカードの効果で破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材1つを取り除く事ができる。



神代凌牙改めナッシュが使用したオーバーハンドレッドナンバーズです!
オーバーハンドレッドナンバーズではジャイアントハンド以来の、レベル4×2で出す事ができるカードです。作中では、DP神代兄妹編で新規で登場するセイバー・シャークサイレント・アングラーを素材にエクシーズ召喚されました。
FA-ブラック・レイ・ランサーが出るまでには水属性には除去効果や耐性効果持ちのものは1体も存在しませんでしたが、このカードもそれら両方を備えています。
除去効果は「相手をエクシーズ素材にする」というこえまでにないものです。エクシーズ素材を取り除いて発動する為、この効果を海皇の発動トリガーにする事もできます。
耐性はガチガチガンテツ等と同様のものです。除去効果との相性は抜群です。
問題はステータスが低い点でしょうか。

このカードがOCG化するとなれば、間違いなく弱体化される事でしょう・・・。
このカードには、今までの全てのオーバーハンドレッドナンバーズが持っていた無効効果がありません。しかしそれを持って余りある程の強力な除去効果を持っているので、変更されて欲しくはないです。
今のシャークのデッキだと、マシュマロンの様な壁モンスターに苦戦してしまう事が結構多いです。
一体どの様に変更され、弱体化してしまうのか、今から結構不安です。

進化形態であるCNo.101 S・H・Dark Knightは、このカードとは似ても似つかない人型の様な姿であり、名前からして闇属性であると思われます。
よって、どんなに強くてもダブルフィン・シャークやセイバー・シャークの効果を使ったターン中にはランクアップできません。
そして、RUMの効果で出せる水属性モンスターは、未だにシャーク・ドレイク・バイス1体だけという事になります・・・。

このカードがDP神代兄妹編のもう1枚のウルレアではないかと予想する声もありますが、果たしてどうなるのでしょうか。

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

恐怖

DP神代兄妹編において、私が恐れていた事が2つありました。

最も恐れていたのは、アビスに操られた状態の璃緒が使用したゴルゴニック・ガーディアンのOCG化です。
このモンスターはランク3でありながら効果がシャーク・ドレイク・バイスの完全上位互換です。ウルレアのアビススプラッシュの性能が非常に貧弱な事もあり、仮にもし登場していればこの弾のトップレアになる事は間違いありませんでした。
今の情報を見る限り、神代兄妹編にゴルゴニック・ガーディアンが収録される事は無さそうです。アニメ本編でもベクターがゴルゴニックを使用していましたし。
水属性中心のパックに強力な闇属性が居座らなくて良かった、と肩を撫で下ろしました。

しかし、それもつかの間、2番目に恐れていた事態が現実のものとなってしまいました・・・。


ダイヤモンド・ダスト
通常罠
フィールド上の水属性モンスターを全て破壊する。
その後、この効果で破壊され墓地へ送られた
水属性モンスターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。



璃緒が使った罠カード・ダイヤモンド・ダストのOCG化です。
見ての通り、水属性を全て破壊する効果を持っています。水属性のデッキへのメタとして非常に有効です。
一方で、水属性を使っている身としては、非常に腹立たしいカードです。何故、水属性中心のパックに水属性へのメタカードを出したのか。
璃緒の使用カードには水属性に関する効果を持つものは少なく、ダイヤモンド・ダストはその数少ない1枚でしたが、なんでよりにもよってこれをOCG化した…。
これもれっきとした水属性のサポートだ、という事でよかれと思ってOCG化したのでしょうか。
激流蘇生とのコンボも不可能である為、サポートなどではなく、れっきとしたメタカードです。
神代兄妹のカードは、OCG化に際して効果を改変される事が多いですが、このカードに限ってはほとんど変更はありません。
使用回数の制限も無ければデメリットもありません。水属性全てを破壊してその数×500ポイントダメージを相手に与える…それ以上でもそれ以下でもありません。

現環境の上位にいる【水精鱗】に対してはメタとして機能します。【水精鱗】デッキのモンスターは多くが水属性で構成されているため、フリーチェーンの罠カードであるこのカードが除去して非常に有効です。
過去の環境トップで、種族が昆虫族に統一されていた【甲虫装機】に対しては、昆虫族メタのトゲトゲ神の殺虫剤なんてものはクソの役にも立たたなかったというのに…。フリーチェーンの除去の偉大さを改めて実感します。
【水精鱗】の様なトップデッキのみならず、【氷結界】の様な環境クラスには程遠い様な水属性デッキにも非常に刺さります。
特に氷結界なんて、何で氷に関する名前を持つカードの効果で全滅しなきゃならないんだ…。

シャークデッキにおいて、エクシーズモンスターを並べたところで返しのターンにブラック・ホールで全て吹っ飛ばされる流れが定番化していて苦しんでいたところに、このデッキにとっては「2枚目以降のブラック・ホール」とも言えるこのカードの登場は、まさに訃報としか言いようがありません。しかも、シャークデッキが強化されたのと同じ弾で。
フリーチェーンで発動できる上にバーンダメージまである分、ブラック・ホールよりもタチが悪いかもしれません。

神代兄妹編に良いカードが次々と登場して嬉々としていたところに、よりにもよってダイヤモンド・ダストが登場するとは…。
希望を与えられ、それを奪われる…KONAMIの恐ろしいファンサービスを思い知りました。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

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2009/11/20~2016/7/17

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