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カット・イン・シャーク

ここで紹介するカードは、カット・イン・シャークです。
遊戯王ZEXAL IIにてナッシュが使用したカード。


カット・イン・シャーク

カット・イン・シャーク
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻 0/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
自分フィールドのモンスター1体のみが攻撃・効果の対象になった時、
そのモンスターをリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分の墓地から「カット・イン・シャーク」以外の水属性モンスター1体を手札に加える。



このカード名の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない2つの効果を持った「シャーク」モンスターです。

(1)の効果は、自分の場のモンスター1体のみが攻撃・効果の対象になった時に、そのモンスターをリリースする事で、自身を手札・墓地から特殊召喚するという効果です。
自身を手札・墓地の2箇所から展開できる効果を持っているものの、その条件は受動的であり、直接アドバンテージを得られる効果ではありません。手札から展開するケースに至っては、手札1枚分のディスアドバンテージとなってしまいます。
攻撃・効果の対象になったモンスターを守る効果でもなければ、その攻撃や効果を無効にする訳でもないという点は留意しておきたいです。
手札・墓地から展開できるカードには、同じ属性・種族・レベル・カテゴリのクリスタル・シャークが存在しており、展開しやすさではあちらの方が遥かに勝ります。しかもこのカードは、攻撃力が0なせいで、あちらの特殊召喚効果の対象にできないというアンチシナジーっぷりです。
一応、墓地から自己蘇生できるモンスターにしては珍しく、自己蘇生した後にフィールドから離れる場合に除外される等のデメリットが無いという利点はあります。

(2)の効果は、このカードを特殊召喚した場合に発動でき、そのターンのエンドフェイズに、自分の墓地から同名カード以外の水属性モンスター1体を手札に加えるという効果です。
…正直言って、「エンドフェイズに」という文字が見えた時点で、デュエリストの大半は発動タイミングが遅すぎると思う事でしょう。
回収から再利用できるまでにはラグがあり、特に自分のターンに発動した際には再利用できるのはその次の自分のターンであり、その間の相手のターンを凌がなければなりません
当然(1)の効果で特殊召喚したターンにも発動でき、(1)の効果でリリースしたモンスターが水属性であれば、そのモンスターを回収する事ができます。

ナッシュが使用したメインデッキのモンスターというのは数が少なく、このカードはその貴重な1体です。更に、ドン・サウザンド戦及び遊馬戦で初登場したものの中でOCG化されたのはこのカードが初です。
同じ条件に該当するモンスターにはレベル3、レベル4、レベル5がそれぞれ1体ずついた中で、何故よりにもよってレベル5のこのカードが選ばれたのか…。(かと言ってレベル3のボム・シャークなんてOCG化されてもそれはそれでリアクションに困ったと思いますが)
このカードは、RAGE OF THE ABYSSで登場したシャークの新規に連動する形でOCG化されたものと思われますが、あちらで登場した新規のメインデッキのモンスターはレベル3と4であるのに対してこのカードはレベル5と、どちらともレベルが合っていません。一応、このカードが「新規のレベル5枠」と取る事もできますが、デッキの中核として運用できるような性能とは程遠く、裏方ポジションが良いところでしょう。
同じくナッシュが使用したカードで、先にOCG化されたドリーム・シャークがOCG化に際して非常に有用な展開効果を追加されていた事も、このカードの物足りなさに拍車をかけます。

以上です。
このような性能では、とてもじゃないですがかっとビングできません。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ドリーム・シャーク

ここで紹介するカードは、ドリーム・シャークです。
遊戯王ZEXAL IIにてナッシュが使用したカード。


ドリーム・シャーク

ドリーム・シャーク
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻 0/守2600
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または水属性モンスターのみの場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(3):このカードが墓地に存在し、自分にダメージを与える効果が発動した時に発動できる。
このカードを特殊召喚し、その効果で自分が受けるダメージを0にする。
この効果で特殊召喚したこのカードは、守備力が1000ダウンし、フィールドから離れた場合に除外される。



3つの効果を持っており、その内このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できません

(1)の効果は、自分の場にモンスターが存在しない場合、または水属性モンスターのみの場合に発動でき、自身を手札から特殊召喚する効果です。
レベル5の上級モンスターでありながら、極めて緩い条件で特殊召喚できます。
このカードが出るまでは、レベル5のシャークモンスターには特定の条件下で通常召喚できるカードは何枚かあったものの、特殊召喚できるカードは全然ありませんでした。
このカードの特殊召喚効果は、「デプス・シャーク及び(水属性統一デッキであれば)サイバー・シャークの特殊召喚版」と言えるでしょう。
「召喚権を使わずに手札から容易に展開できる」という点は、レベル4やレベル3のシャークにすら無い唯一無二の利点であり、「展開のしやすさ」で言えばシャークの中でもピカイチでしょう。
チューナーを召喚すればS召喚を行う事ができ、モンスター2体のL召喚も容易に行う事ができます。
一方で、X召喚の選択肢の狭さは多少気になるでしょうか。エクシーズを行う際にシャークの主力となるのはレベル4モンスターなのに対し、このカードはレベル5とミスマッチです。
一応レベル4のシャークの中には自身の元々のレベルと異なったランクのX召喚に使える効果を持ったものが何体かいますが、このカードはそういった効果やレベル変動効果を持っておらず、単体だと基本的にランク5のX召喚にしか使えません。
ランク5自体がランク4に比べるとバリエーションが少なく、特に併用する場合には枚数の割合にも気をつけなければなりません。攻撃力が0なせいで、レベル5のクリスタル・シャークの特殊召喚効果の対象にできないのも気になるところです。

(2)の効果は、1ターンに1度限りの戦闘破壊耐性
水属性の上級モンスターとしてはそこそこ高めの守備力を持っているので、それなりに壁として機能するでしょう。ただ、(3)の効果で特殊召喚した場合はその限りではありません。

(3)の効果は、このカードが墓地に存在し、自分にダメージを与える効果が発動した時に自己蘇生し、その効果で自分が受けるダメージを0にするというものです。
(1)の効果のおかげで展開しやすく、そこから各種素材等に使用する事で墓地へも送りやすいでしょう。
バーンダメージ対策になる効果ですが、発動できるかどうかは相手に依存します。
また、この効果で特殊召喚したこのカードは、守備力が1000ダウンし、フィールドから離れた場合に除外されるというデメリットも付与します。
守備力がダウンしても(2)の耐性効果のおかげで1ターンに1度だけは持ち堪えられるものの、ダウン後の守備力は1600と低めな上に、除外されてしまうデメリットは厳しいです。
また、この効果は自分から発動した自分にバーンダメージを与える効果に対しても発動できます。

以上です。
特に(1)の手札から展開しやすい特殊召喚効果の存在から、10年前の自分からすればまさに「夢」のようなカードです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ホワイト・スティングレイ

ここで紹介するカードは、ホワイト・スティングレイ(漢字表記は「白 棘 魚覃」)です。


ホワイト・スティングレイ

ホワイト・スティングレイ
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1400/守1000
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは手札の水属性モンスター1体を捨てて、
手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、このカードをチューナーとして扱う。



漫画版遊戯王ARC-Vで蓮が使用した「ホワイト」シリーズのカード。
(1)は特殊召喚効果、(2)は誘発効果ですが、どちらも1ターンに1度しか使用できません。

(1)の効果は、手札の水属性モンスター1体を捨てて、自身を手札から特殊召喚できる効果。
水属性のデッキでは、比較的手軽な条件でレベル4モンスターを展開できる手段として役立ちます。1ターンに1度しか行えないものの、デメリットが無い点も優秀です。
この特殊召喚効果は、自身を召喚権を使わずに自身を展開できるだけでなく、墓地に落としたい水属性を手札から墓地へ落とす手段としても役立ちます。
特殊召喚にはコストとこのカードとで、2枚分の手札を消費してしまうので、墓地へ送る事でアドバンテージを得られたり、墓地で発動する効果(自己蘇生効果等)を持ったカードを捨てるのが望ましいです。
このカードはサルベージに対応しており、特殊召喚する際に同じくサルベージに対応する水属性を捨てておけば、このカードが墓地に行った後で2体まとめて回収できます。

この効果は、水精鱗-ディニクアビス等とは違い発動する効果ではないので、海皇の効果の発動トリガーにはならないのですが、このカードについて調べていると「何故今更そんな事が話題に挙げられるんだ?」と不思議に思ったものでした。
しかし、よく考えればその理由は単純で、このカードが出るまで、水属性にはこれ程シンプルな特殊召喚効果を持ったモンスターすら全然いなかったからでした。
手札から自身を特殊召喚できる効果を持ったカードは、水精鱗が出た時代よりもこのカードが出た時代の方が起動効果で展開するタイプが多いだろうに、その逆を行ってるのは珍しいなぁとは思います。

(2)の効果は、墓地からの蘇生に成功したターンに、自身をチューナーとして扱う事ができるという、「ホワイト」シリーズ共通の効果です。
自身を墓地から特殊召喚できるような効果は持っておらず、他のカードとの併用が前提にはなりますが、レベル4のチューナーとなり、高レベルのS召喚が狙えるようになります。
手軽に蘇生でき、後続の同名カードをサーチでき、そこから展開できればレベル8のS召喚を狙える白の水鏡が最も相性が良いでしょう。
一方で、ダブルフィン・シャークエクシーズ・リモーラの効果で蘇生した場合は、効果が無効になる為、チューナーとして扱う事はできません。
また、アクア・ジェット・サーフェスで蘇生した場合は、この効果を使う事こそできるものの、制約によりS召喚自体ができなくなってしまいます。
この効果は「発動しない」という選択もできる為、蘇生する際には状況に応じてチューナーか非チューナーかを使い分けると良いでしょう。

「手札2枚分の消費で手札から展開できる」効果を持ったモンスターとしては、同じ属性・種族・レベルのフィッシュボーグ-ハープナーが存在します。
あちらは常にチューナーであり、このカードよりステータスが低い分、受けられるサポートも多いです。
一応、このカードはあちらとは違い白の輪廻でサーチできるという利点はあります。
ちなみに、あちらの特殊召喚効果はこのカードの(1)の効果とは違い、発動するタイプの起動効果です。

10年前の私はシャークのデッキの強化を待ち望んでおり、その時に「最も欲しい」と思っていた性能は、まさにこのカードと同じ属性・レベル・種族、そして(1)の特殊召喚効果を持ったカードでした。
また、攻撃力も「サルベージで回収できて尚且つ奈落の落とし穴に落ちず、それでいてなるべく高い数値」という事でこのカードの攻撃力と同じ数値でもある1400がベストだと思っていました。
このカードは、まさに当時の私の理想をそのまま具現化させたような性能であると言えます。このカードが出たのは私が遊戯王から身を引いた後でしたが、見た時には多少は衝撃を受けたものでした。
展開力の強化としては、本当は自身を展開した際に手札から他のモンスターを展開できるような効果を持ったカードが出るのが方向性としてはベストなのでしょうが、そんなの出る訳がないと思い、そこまで欲張らずに既存のカードと組み合わせられるように想定して辿り着いたのが、まさにこのカードの(1)の特殊召喚効果でした。
水属性・魚族のレベル4を捨てる事でダブルフィン・シャークの効果で蘇生できるモンスターを墓地へ送りつつ自身を展開でき、そこからダブルフィン・シャークを召喚し、召喚時の効果で先程捨てたモンスターを蘇生する事で、レベル4のモンスター3体を並べる事ができます。
ここからレベル4モンスター×2だけでなくレベル4モンスター×3のX召喚も狙う事ができ(ダブルフィン・シャークの効果の制約から、エクシーズ先は水属性に限る)、しかもサイレント・アングラーの特殊召喚とは違い、エクシーズ・リモーラによる更なる展開を阻害しません
まぁ手札に必要になるカードは多いですが、それだけ色んな動きができるなぁと妄想していたものでした。その当時は妄想でしか無かったものが実際に使えるようになる未来が待ってると知っていれば、少しはモチベーションは変わったかどうかは分かりませんが、自分にとって一際印象に残る1枚だとは思います。
より優れた初動カードが出た事もあって、当時は主力だと思っていたダブルフィン・シャークすらも、今やシャークのデッキでは必須では必須ではないという点から、良くも悪くも時代の流れとインフレを感じます。…いや、シャークのデッキが強化されない間に他のデッキはその時の環境に見合った性能の新規を渡されて強化を積み重ねて来たから、悪い事しかないか。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

レフトハンド・シャーク

ここで紹介するカードは、レフトハンド・シャークです。


レフトハンド・シャーク

レフトハンド・シャーク
効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻1300/守1500
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドに「ライトハンド・シャーク」が存在する場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動する。
このカードのレベルは4になる。
(3):フィールドのこのカードを含む水属性モンスターのみを素材としてX召喚したモンスターは以下の効果を得る。
●このカードは効果では破壊されない。



漫画版遊戯王ZEXALで神代凌牙(シャーク)が使用したカードで、ライトハンド・シャークと対になるモンスター。
それぞれ1ターンに1度しか使用できない3つの効果を持っています。

(1)の効果は、自分の場にライトハンド・シャークが存在する場合に、手札・墓地から特殊召喚できる効果。
あちらは召喚した時にこのカードをサーチできる効果を持っており、サーチした後に即並べる事ができます。
ただしこのカードがレベル3であるのに対してあちらはレベル4である為レベルが合わず、サーチした後に手札から特殊召喚したとしてもX召喚を行う事ができません。L召喚は行えますが、この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外されるというデメリットがあります。
一応、こちらとあちらとをそれぞれ別のモンスターのX召喚に使うという運用法はできます。

(2)の効果は、墓地からの特殊召喚に成功した場合にレベル4になる効果。
当然ながら(1)の効果で墓地から特殊召喚した場合でも発動します。
他の蘇生手段としては浮上に対応しており、実質的に「浮上に対応するレベル4モンスター」という風に扱う事ができます。ただ、同じような運用ができるトライポッド・フィッシュスター・フィッシュとは違い、この効果は強制効果である為、蘇生した場合レベル3として扱う事はできません。
白の水鏡アクア・ジェット・サーフェスといった蘇生カードをレベル4モンスターと共有する方が良いでしょうか。

(3)の効果は、フィールドのこのカードを含む水属性モンスターのみを素材としてX召喚したモンスターに、効果破壊効果を付与するというものです。
耐性を付けたいXモンスターのランクに応じて、墓地から特殊召喚するかそれ以外の方法で出すかを使い分けたいです。
ライトハンド・シャークと共にX素材にすれば、戦闘破壊と効果破壊の両方に耐性を持ったXモンスターを立てる事ができます。
ただ、耐性を得たXモンスターの上に重ねて他のXモンスターをX召喚した場合、耐性は失われてしまう点には注意が必要です。

(1)の効果で墓地から特殊召喚→(2)の効果でレベル4に→ライトハンド・シャークとX召喚して(3)の効果でXモンスターに戦闘と効果の両方の破壊耐性を持たせる という流れが、想定されたカードデザインでしょう。
なので、優先して墓地へ送っていきたいです。特に、ライトハンド・シャークも墓地から自己蘇生できる効果を持っているので、あちら共々墓地へ送っておくのが好ましいです。
手札に瀑征竜-タイダルとどちらか片方があれば、タイダルの効果発動時に手札にいる方を墓地に捨て、もう一方をデッキから墓地へ送る事で、両方を墓地に揃える事ができます。
レベル4やランク4を主体としたデッキではこのカードは手札に来ると事故要員になってしまいますが、エクストラデッキにランク3のXモンスターを入れていれば、ランタン・シャークの効果で特殊召喚したり、(ランク3のナンバーズがいれば)アビス・シャーククリスタル・シャークを並べる事でランク3のX素材にできます。
ライトハンド・シャークの効果でサーチした場合でも、あちらをX素材にしてバハムート・シャークをX召喚し、ライトハンド・シャークを取り除いてバハムート・シャークの効果を発動してNo.47 ナイトメア・シャークを特殊召喚し、ナイトメア・シャークの特殊召喚成功時の効果で手札のこのカードをX素材にしてしまうという流れが作れます。

(1)の特殊召喚効果がライトハンド・シャークありきな上に、(2)の効果を使わないとあちらとレベルが合わせられない為、どうしても回りくどい印象を受けてしまいます。
そして墓地に落とす手段が無いと、たちまち事故要員と化してしまいます。
そういった点からか、ANIMATION CHRONICLE 2024ではライトハンド・シャークのみが再録され、こちらは再録されませんでした

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ライトハンド・シャーク

ここで紹介するカードは、ライトハンド・シャークです。


ライトハンド・シャーク

ライトハンド・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1500/守1300
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚した時に発動できる。
デッキから「レフトハンド・シャーク」1体を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(3):フィールドのこのカードを含む水属性モンスターのみを素材としてX召喚したモンスターは以下の効果を得る。
●このカードは戦闘では破壊されない。



漫画版遊戯王ZEXALで神代凌牙(シャーク)が使用したカードで、レフトハンド・シャークと対になるモンスター。
それぞれ1ターンに1度しか使用できない3つの効果を持っています。

(1)の効果は、召喚成功時にレフトハンド・シャークをサーチする効果。
あちらはこのカードが場にいる場合に手札・墓地から特殊召喚できる効果を持っている為、サーチした後に即並べる事ができます。
ただしあちらはレベル3である為、サーチした後にあちらの効果で手札から特殊召喚したとしても、レベル4のこのカードとX召喚を行う事ができません。L召喚は行えますが、あちらのデメリットによってあちらの方は除外されてしまいます。
一応、こちらとあちらとをそれぞれ別のモンスターのX召喚に使うという運用法はできます。
手札のカードを墓地に落とせる手段があれば、サーチした後に墓地経由であちらを特殊召喚する事ができ、その場合はあちらは効果によってレベルが4になる為、このカードとX召喚を行えるようになります。

(2)の効果は、このカードが墓地に存在し、自分の場にモンスターが存在しない場合に自己蘇生できる効果。3つの効果の中で唯一、元ネタの漫画版を踏襲した効果です。
ただし、この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外されるという、漫画版には無かったデメリットが追加されています。
デメリットの回避及び(3)の効果の存在から、蘇生後はX素材に使うのがベストでしょう。

(3)の効果は、フィールドのこのカードを含む水属性モンスターのみを素材としてX召喚したモンスターに、戦闘破壊効果を付与するというものです。
カッター・シャークからこのカードをリクルートし、あちらと共にX召喚を行う事で、戦闘破壊耐性を持ったランク4を立てる事ができます。
レフトハンド・シャークと共にX素材にすれば、戦闘破壊と効果破壊の両方に耐性を持ったXモンスターを立てる事ができます。

(3)の戦闘破壊耐性付与効果は強力ではあるものの、シャークのデッキとはそれほど相性が良くないという悩みがあります。
というのも、シャークのデッキの切り札となるXモンスターの多くが、他のXモンスターの上に重ねてX召喚を行うタイプのモンスターであり、たとえ(3)の効果を得たとしても、その上に重ねられたXモンスターには耐性は付きません
強力な制圧効果を持つ一方で攻撃力が低いNo.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲンとは単体では相性が良いものの、耐性によって(自爆特攻等によって)ステルス・クラーゲン・エフィラを出しにくくなるという悩みも発生してしまいます。
FA-ホープ・レイ・ランサーの様な重ねてX召喚を行えるXモンスターに耐性効果を持たせたい場合、効果で重ねてX召喚するのではなく、素材を並べて正規の方法で直接X召喚を行う方法も選択肢に入るでしょう。

レフトハンド・シャークとの併用を抜きにしても、(2)の蘇生効果の汎用性は高く、またシャークのデッキでは主力となるレベル4のモンスターと共にX召喚を行う事ができ、そこから戦闘破壊耐性を持ったXモンスターを出せる点は強力です。
効果破壊よりも戦闘破壊の方が遭遇する機会は多い事もあり、このカードはレフトハンド・シャークに比べて単体での運用に優れたカードであると言えるでしょう。
2体を併用する場合でも、起点となるのはこちらの方です。
そういった点が評価されたからなのか、ANIMATION CHRONICLE 2024ではあちらは再録されず、このカードのみが再録されました。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ランタン・シャーク

ここで紹介するカードは、ランタン・シャークです。


ランタン・シャーク

ランタン・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1500/守 900
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
手札から「ランタン・シャーク」以外のレベル3~5の水属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードを水属性モンスターのX召喚に使用する場合、
このカードのレベルを3か5として扱う事ができる。



遊戯王ZEXALの神代凌牙(シャーク)を意識した、OCGオリジナルのカード。

(1)の効果は、このカードが召喚・特殊召喚した場合に、手札から同名カード以外のレベル3~5の水属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚できるというものです。
「自身を場に出した際に、手札からモンスターを展開できる」という効果を持ったモンスターはいくつかいますが、このカードはブリキンギョ等とは違い召喚・特殊召喚の両方に対応している点が優秀です。
しかも、特殊召喚したモンスターには効果無効等のデメリットは発生しません。なので、カッター・シャークを特殊召喚すれば、あちらの効果で更にモンスターを展開する事ができます。
守備表示での特殊召喚である事から、このカードの効果で呼び出したモンスターはアタッカーとしては使用できず、この効果の発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できないという制約が発生する事から、。呼び出したモンスターは基本的にX召喚要員として使う事になるでしょう。
また、この効果を使うまではXモンスター以外もエクストラデッキから特殊召喚できるので、他の召喚法を併用する場合は発動順に気を付けたいです。

(2)の効果は、このカードを水属性モンスターのX召喚に使用する場合、レベルを3か5として扱う事ができるというものです。
シャークの切り札の水属性Xモンスターのランクは3・4・5とバラけているので、それら全てのX召喚に使えるようになるこの効果はシャークのデッキとは非常に相性が良いです。セイバー・シャーク等とは違いレベルを変動させる事なくX召喚に使える為、扱いやすさは段違いです。
同じ効果を持ったカッター・シャーク、浮上するビッグ・ジョーズを(1)の効果で展開すれば、状況に応じてランク3・5のX召喚も使い分ける事ができます。
自身の元々のレベルは4なので、ランク3~5のX召喚を狙えるようになります。このカードのレベルが変動していた場合、ランク4のX召喚は行えなくなりますが、ランク3とランク5のX召喚は変わらず行えます。

手札に特殊召喚できるモンスターを確保しておく必要がある為、初動札としてはカッター・シャークの方に軍配が上がるでしょう。特殊召喚できるモンスターが来なかったり、手札に同名カードがダブついてしまうという事故もあり得ます。
しかし、サルベージに対応している点など、カッター・シャークには無い利点もあります。(1)の効果で特殊召喚できる水属性共々回収できれば美味しいです。
地味にありがたいのが、手札に来て腐ったレベル5の水属性モンスターを展開し、このカードと共にX召喚に使える点です。ゲイザー・シャークのような、墓地に落としたいのに先に手札に来てしまった水属性を、X素材にするという手順経由で墓地に送る事ができます。
大皇帝ペンギンを特殊召喚すれば、2体でレベル5モンスター×2のX召喚を狙える他、あちらのリクルート効果を使う事で「レベル4モンスター×2」「レベル4モンスター×3」「レベル3モンスター×2」「レベル3モンスター×3」と、状況に応じて様々なX召喚を行えます。
白の水鏡アクア・ジェット・サーフェスといった蘇生カードにも対応しており、もちろんそれらによる蘇生からも(1)の効果の発動に繋げる事ができます。

以上です。
10年前の基準で見ていたとすれば、間違いなく100点満点だったと言える性能を持ったカードです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

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ザルトム

Author:ザルトム
2009/11/20~2016/7/17

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@zrtm_IceBarrier

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