気になる単語
相当前に書くべきだった記事を、今更ながらに書いてみます。
「デュエルターミナル」カテゴリの記事も久しく書いていなかったので、その補完も兼ねています。
DT14弾が出た頃、ネット上でDTストーリーに関する話題になっていた時、しばしば「デウス・エクス・マキナ」という単語を見かけました。
ファンの間ではおそらくDT14弾のストーリー展開を指して使用されていたと思われるこの単語ですが、実はそれ以前に既に遊戯王の公式展開内で使用されていました。それも、同じDT界隈でです。
DT11弾におけるスピードデュエルでのヴァイロンの隠しデッキの名前が、【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】だったのです。
DTマスターガイドにおける「ヴァイロン」SD再現デッキにも、この【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】の名称が使用されています。
ここで「デウス・エクス・マキナ」とは、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させる、という手法を指しています(Wikipediaより)。
混迷極めるDTストーリーの中で突如登場した創星神 sophiaは、その名の通り「神」であり、レアリティもウルトラレアでレベルもステータスもDT世界では最高クラスと、当時ストーリー上における立場はハッキリとしていなかったものの、まさに「デウス・エクス・マキナ」と呼ぶに相応しい存在でしょう。
この単語内の「エクス・マキナ(機械によって)」の由来は、「機械仕掛けで登場する神」ないし、舞台装置としての解決に導く神そのものが機械仕掛けであることとも解されるそうです(Wikipediaより)。
ネット上で使われていたデウス・エクス・マキナが上記の様な意味だったのに対し、ヴァイロンの隠しデッキの方は後者の由来から来ている(表記からして、ずばりそのまま「機械仕掛けの神」)のが面白いです。
また、後に登場した機械族のクリフォート・ツールのテキストに「sophia」の名前が出ている事から、sophia自体も文字通り「機械仕掛けで登場する神」だったのかもしれません。
尚、DTのスピードデュエルにおけるヴァイロンのデッキは三種類あり、【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】はその2つ目のデッキにあたります。
他の2つのデッキの名前は【機械仕掛けの天使(アンゲルス・エクス・マキナ)】【機械仕掛けの黄金卿(アウランティルム・エクス・マキナ)】ですが、私の見た限りでは、この「アンゲルス・エクス・マキナ」「アウランティルム・エクス・マキナ」に相当する単語は(このDTの隠しデッキ名の他には)見当たりませんでした。
おそらくどちらも、「デウス・エクス・マキナ」という単語を捩ったものなのでしょう。
余談ですが、タッグフォース6の配信デッキレシピの中にDT14弾のストーリーを意識したようなレシピのデッキ(ただし、TF6にはDT14弾のカードは収録されていない)がありましたが、デッキ名は【ダンルイテレライシヲドンエツメンゼ】であり、デウス・エクス・マキナではありませんでした。
尚、このデッキ名は、から読むと「ゼンメツエンドヲシイラレテイルンダ(=全滅エンドを強いられているんだ)」となっており、一見意味不明なカタカナ文字を逆から読むと文章になるという点は、DT14弾で登場したヴェルズ・ヘリオロープのフレーバーテキストを意識していると思われます。(全く関係無い話ですが、この俗に「ヴェルズ語」とも呼ばれるこのテキストでは小文字は使われていません)
文章内にある「全滅エンド」とは、登場人物が全員死亡して終わる展開の事を指すスラングであり、特定の手法を指す単語という点では「デウス・エクス・マキナ」と共通しています。「~を強いられているんだ」は、デッキレシピが配信されていたのと同時期に話題になっていたアニメのキャラクターの台詞から来ていると思われます(笑
DT2期終盤の「デウス・エクス・マキナ」による全滅エンドは避けられたものの、その未来のDT関連のストーリーの結末がどうなったのかは今のところよく分かりません。
いずれ公式の書籍や新たなカードで補完されるのでしょうか。
「デュエルターミナル」カテゴリの記事も久しく書いていなかったので、その補完も兼ねています。
DT14弾が出た頃、ネット上でDTストーリーに関する話題になっていた時、しばしば「デウス・エクス・マキナ」という単語を見かけました。
ファンの間ではおそらくDT14弾のストーリー展開を指して使用されていたと思われるこの単語ですが、実はそれ以前に既に遊戯王の公式展開内で使用されていました。それも、同じDT界隈でです。
DT11弾におけるスピードデュエルでのヴァイロンの隠しデッキの名前が、【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】だったのです。
DTマスターガイドにおける「ヴァイロン」SD再現デッキにも、この【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】の名称が使用されています。
ここで「デウス・エクス・マキナ」とは、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させる、という手法を指しています(Wikipediaより)。
混迷極めるDTストーリーの中で突如登場した創星神 sophiaは、その名の通り「神」であり、レアリティもウルトラレアでレベルもステータスもDT世界では最高クラスと、当時ストーリー上における立場はハッキリとしていなかったものの、まさに「デウス・エクス・マキナ」と呼ぶに相応しい存在でしょう。
この単語内の「エクス・マキナ(機械によって)」の由来は、「機械仕掛けで登場する神」ないし、舞台装置としての解決に導く神そのものが機械仕掛けであることとも解されるそうです(Wikipediaより)。
ネット上で使われていたデウス・エクス・マキナが上記の様な意味だったのに対し、ヴァイロンの隠しデッキの方は後者の由来から来ている(表記からして、ずばりそのまま「機械仕掛けの神」)のが面白いです。
また、後に登場した機械族のクリフォート・ツールのテキストに「sophia」の名前が出ている事から、sophia自体も文字通り「機械仕掛けで登場する神」だったのかもしれません。
尚、DTのスピードデュエルにおけるヴァイロンのデッキは三種類あり、【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】はその2つ目のデッキにあたります。
他の2つのデッキの名前は【機械仕掛けの天使(アンゲルス・エクス・マキナ)】【機械仕掛けの黄金卿(アウランティルム・エクス・マキナ)】ですが、私の見た限りでは、この「アンゲルス・エクス・マキナ」「アウランティルム・エクス・マキナ」に相当する単語は(このDTの隠しデッキ名の他には)見当たりませんでした。
おそらくどちらも、「デウス・エクス・マキナ」という単語を捩ったものなのでしょう。
余談ですが、タッグフォース6の配信デッキレシピの中にDT14弾のストーリーを意識したようなレシピのデッキ(ただし、TF6にはDT14弾のカードは収録されていない)がありましたが、デッキ名は【ダンルイテレライシヲドンエツメンゼ】であり、デウス・エクス・マキナではありませんでした。
尚、このデッキ名は、から読むと「ゼンメツエンドヲシイラレテイルンダ(=全滅エンドを強いられているんだ)」となっており、一見意味不明なカタカナ文字を逆から読むと文章になるという点は、DT14弾で登場したヴェルズ・ヘリオロープのフレーバーテキストを意識していると思われます。(全く関係無い話ですが、この俗に「ヴェルズ語」とも呼ばれるこのテキストでは小文字は使われていません)
文章内にある「全滅エンド」とは、登場人物が全員死亡して終わる展開の事を指すスラングであり、特定の手法を指す単語という点では「デウス・エクス・マキナ」と共通しています。「~を強いられているんだ」は、デッキレシピが配信されていたのと同時期に話題になっていたアニメのキャラクターの台詞から来ていると思われます(笑
DT2期終盤の「デウス・エクス・マキナ」による全滅エンドは避けられたものの、その未来のDT関連のストーリーの結末がどうなったのかは今のところよく分かりません。
いずれ公式の書籍や新たなカードで補完されるのでしょうか。