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7月の終わり

今年2014年の7月は私にとっては激動でした(笑
水属性にとって大した動きが無かったにも関わらず更新回数がかなり多くなりました。むしろ、NECHで一体も出ていなかった事を引きずっているのもありますが。
さて、これからはどうなる事やら…。

お礼

7/17の記事で、20もの拍手を頂きました。
拍手を下さった皆様、ありがとうございます。
ネタに困る事があるかもしれませんが、これを励みに更新を続けていきたいと思います。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

シャークの未OCG化モンスター

NECHのWP枠には、シャークのデッキの強化カードはありませんでした。そして、NECHのWP枠のラインナップを見る限り、今後のWP枠でシャーク用のカードが出る事は絶望的としか言いようがありません。
しかし、WP枠以外にも、シャーク(ナッシュ)の使用カードにはOCG化されていないモンスターが何体か存在します。

こちらの記事で紹介したものよりも後に登場したカードについて、今更ながら振り返ってみます。
尚、効果は正確とは限りません。


ボム・シャーク

ボム・シャーク
効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻1000/守 0
このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、このカードは破壊され、
このカードの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在する場合、
このカードを破壊する。


最終決戦以降、ナッシュの新規カードはレベル5ばかりでしたが、ついに下級モンスターも登場!
・・・と思いきや、レベル3でした(汗
ちなみに、シャークの使用カードでレベル3のモンスターはスターフィッシュ以来で、魚族のものではトライポッド・フィッシュ以来です。ちなみに、これらは両方ともレベルを上げる効果を持っています。
効果の方は・・・正直どう使えばいいのか分からないです。悪い意味で、「なんだこれは」と言いたくなる効果です。


カット・イン・シャーク

カット・イン・シャーク
効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻(不明)/守 2000
自分フィールド上のモンスターが攻撃対象に選択された時、
そのモンスター1体をリリースする事で、このカードを手札から特殊召喚できる。


ナッシュが使用した多彩なレベル5のモンスターの内の1体です。
自身を特殊召喚できる効果を持っていますが、かと言って直接アドバンテージを得られるようなものでもありません。
せめて相手の攻撃を無効にでもできれば…。


ドッペル・シャーク

ドッペル・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族?/攻1000/守(不明)
このカードが召喚に成功した時、
自分フィールド上に存在する水属性モンスター1体を選択して発動できる。
このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ攻撃力・守備力になる。
また、選択したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。


ナッシュの唯一の新規のレベル4モンスターです。
「自分の場の水属性1体を選択し、ダイレクトアタックできるようにする」という点は、漫画版でシャークが使用するナンバーズのナイトメア・シャークを連想させます。
ダイレクトアタックを与える以外に、「選択したモンスターになる」という独特の解説がなされた効果もありました。
攻守をコピーし、同名カードとしても扱うようになるのでしょう。
しかし、このカードは効果モンスターなので、エクシーズモンスターを指定したところでRUMを使う事はできません…。
イラストは、エクシーズ・リモーラに似ているように見えます。


以上です。
遊戯王ZEXALはモンスターを速攻で展開してエクシーズを行う展開が多い中、何故か戦闘に関する効果を持ったものが多いです。
終盤も終盤なのに、「なぜ今更になって…」という感が拭えないです。
レベルがそれぞれバラバラなのも気になります。
当然、これらのカードがOCG化されたところで、他のZEXALキャラのデッキのWP枠のカードには遠く及びません…。
かと言ってこれらのカードがOCG化されそうな機会も無いですが、もしOCG化されるならば、劇的な改造・強化を望みたいです。

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

フィッシュボーグ-ガンナー

現在禁止カードに指定されている水属性モンスターの内の1体であるフィッシュボーグ-ガンナーについて紹介します。
2011/09/01に禁止カードに指定され、それ以来ずっと禁止カードのままです。


フィッシュボーグ-ガンナー

フィッシュボーグ-ガンナー
チューナー(効果モンスター)(禁止カード)
星1/水属性/魚族/攻 100/守 200
自分フィールド上にレベル3以下の水属性モンスターが存在する場合、
手札を1枚捨てて発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
このカードをシンクロ素材とする場合、
他のシンクロ素材モンスターは全て水属性モンスターでなければならない。



このカードをシンクロ素材とする場合、他のシンクロ素材モンスターは全て水属性モンスターでなければならないという制約がある、いわば「水属性専用のレベル1チューナー」です。
そして、自分の場にレベル3以下の水属性がいる時に手札を捨てる事で蘇生できるという自己蘇生効果を持っています。
この蘇生効果には1ターンに1度などといった発動回数制限は存在しない為、場にレベル3以下の水属性モンスターさえいれば、手札が続く限り何度でも蘇生する事ができます
この効果から、「墓地に送る価値のあるモンスター」と言えるので、手札に来た場合、手札コストを要する時等に優先的に捨てる事ができます。

このカードの蘇生効果は「手札を1枚捨てて発動」する効果である為、この効果で「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時」に発動する効果を持つ海皇のモンスターを捨てる事で、それらの効果を発動させる事ができます!
海皇の重装兵狙撃兵を捨てれば相手のカードを破壊しつつこのカードを蘇生する事ができ、竜騎隊を捨てた場合はサーチ効果のおかげで実質手札消費無しでこのカードを蘇生する事ができます。
また、【水精鱗】では、アビスグンデを捨てる事で、一度にこのカードと墓地の水精鱗1体とを蘇生させる事ができます。もちろん、そこからシンクロ召喚に繋げる事も可能です。
黄泉ガエルと一緒に墓地へ落としておくのも有効です。黄泉ガエルを自身の効果で蘇生すれば、黄泉ガエルが存在する事でこのカードを蘇生でき、そこからフォーミュラ・シンクロン等のレベル2のシンクロモンスターをシンクロできます。特にフォーミュラ・シンクロンはシンクロ召喚成功時に1枚ドローできる効果を持っており、手札コスト分の消費を補う事ができます!
エクシーズ素材にする際には何ら制約は無いので、レベル1モンスター×2の素材で出せるランク1エクシーズに繋げる事も可能です。
【水属性フルモンスター】においては、黄泉ガエル、フィッシュボーグ-プランターと共に自身の効果でほぼ確実に墓地から蘇らせる事ができ、3体で壁やポセイドラの特殊召喚効果のリリース要員としても活用できます。
このカードはレベル1であり、蘇生の条件として要求される水属性モンスターもレベル3以下なので通常は高レベルのシンクロには向きませんが、蘇生後にレミューリアのレベルアップ効果を使用する事で、高レベルのシンクロが狙えるようになります。

氷結界ではブリズド術者風水師決起隊水影輸送部隊破術師守護陣御庭番伝道師の内のいずれか1体でも自分の場にいれば、自己蘇生が可能となります。
特に、伝道師がいる時にこのカードを蘇生し、その後に伝道師の効果で墓地の氷結界を蘇生させる事で、様々なレベルのシンクロに繋げる事が可能です。
ただし、伝道師を自身の効果で特殊召喚した場合にはレベル5以上のモンスターを特殊召喚できなくなる為、シンクロの幅も狭くなります。
氷結界にはレベル1のチューナーがいないため、このカードを入れる事で、氷結界だけではやり難いようなシンクロのレベル調整や、氷結界だけでは出せないレベル2のシンクロモンスターを出す事が可能となります。

過去には【ガエル】デッキにおいて、継承の印ドゥローレン等を使用した1キルコンボにおけるチューナーとして使用されていた事がありました。
このカードの現役時のドゥローレンを用いたループコンボには、チューナーとしてはほぼ確実にこのカードが使用されており間違いなくドゥローレン準制限化の立役者であると言えます
その後、このカード以外のループコンボに悪用され得るカードが規制強化されると共に一旦ドゥローレンは緩和されましたが、このカードが禁止になると同時に再び準制限に戻りました

このカードが禁止になった事で、水属性使い全体に落胆ムードが漂っていた事を今でもよく覚えています・・・。
このカードはループコンボだけでなく【魚族】でのシンクロや1キル、【ガエル】や【リチュア】や【ペンギン】や【雲魔物】といった水属性のデッキにシンクロギミックを組み込む際にチューナーとして広く利用されていました。
このカードが現役だった時代は「シンクロ環境」であり、このカードを経由する事で強力なシンクロモンスターを出せる事が、これらの水属性のデッキの最大の強みと言っても過言ではありませんでした。
そんな折にこのカードが禁止になったのだから、これらのデッキを使用していた人達が動揺するのも納得です。
大会で大して結果を残していた訳では無かった事や、制限や準制限を経ずしていきなり禁止になった事も、その動揺に拍車を掛けていました。

このカードの禁止化の影響が最も薄かった水属性のデッキはというと、間違いなく【氷結界】でしょう
氷結界にはテーマ内にチューナーがいる(レベル1のチューナーはいませんが)ので他のカードを入れずともシンクロギミックを組み込む事ができ、また布陣の形成やシンクロモンスターの効果を使うのに手札消費が激しい為このカードの蘇生効果を使うには不向きという事で、【氷結界】でこのカードが採用される事は少なかったのです。
このカードが禁止になった時ばかりは、「水属性の中でも氷結界が一番好きで良かった」と思ったものです(笑
個人的にはこのカードはあまり好きではなかったので、【氷結界】以外でも、このカードを入れたデッキを組んだ事はほとんどありませんでしたが、禁止になった後の水属性全体の落胆ムードは辛かったです・・・。

「フィッシュボーグ」は今やカテゴリ化されていますが、「フィッシュボーグ」モンスターの中で最初に登場したのは現在禁止になったこのカードであり、2体目のランチャーが登場した時点でこのカードは既に禁止カードでした。
他のフィッシュボーグのモンスター達は、水属性・魚族の下級モンスターである点以外にも水属性を何らかの条件とする自己蘇生効果を持っている点がこのカードと共通しています。
しかし、いずれも1ターンに1度の回数制限をはじめとした厳しい制約があり、このカード程の活躍には至っていません…。
イラストも、「球状の水槽を中心に持つロボット」の様な姿をしている点で共通しています。2番目に出たランチャーこそこのカードによく似た形をしていますが、それ以降は形状も様々です。
また、このカードの水槽に入っているのが魚なのに対し、他のフィッシュボーグの水槽に入っているものはいずれも魚とは似ても似つかないです
にも関わらず、いずれも名前は「フィッシュボーグ」であり、種族も魚族です(笑

他のフィッシュボーグの効果を見ると、改めてこのカードの性能の高さを実感します。特に、蘇生効果に使用回数の制限が無い点が極めて強力だと思います。
なので、禁止からの緩和は厳しいと言わざるを得ません。
このカードが禁止になった後にも、【水精鱗】など、このカード無しでも強力な水属性のデッキが登場しましたが、それらでさえも、今の環境で戦っていくには厳しいと言わざるを得ません…。
そんな時代だからこそ、水属性にはこのカードの様に、多くの水属性デッキで広く活用できるカードが必要なのかもしれません。
流石にこのカード自体は「やり過ぎ」と思える性能ですが、これに匹敵する位のカードパワーでないと水属性の統一デッキは息を吹き返せない気がします。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

今後の水属性テーマ

第8期になって、新規のテーマがどんどん登場しています。
DUEAでは光属性のテラナイトと闇属性のシャドール、そして幻竜族の竜星が登場し、NECHでは地属性のクリフォートが登場しました。
そして、これらはいずれもDT世界と何らかの関わりがある事が示唆されています。

そんな中、水属性のテーマはまだ出ていません。
これまでのDTのテーマの多くが属性縛りだった事を踏まえると、いずれ新しい水属性、炎属性、風属性のテーマも出るのでしょうか。
既に新規テーマが出た3属性がメジャーな種族なのに対し、まだ出ていない3属性はマイナー(主に各属性のモンスターの数的な意味で)なので、出るかどうか怪しい気もしますが…。

今まで出た新規テーマを見ていると、属性や種族だけでなく、得意とする召喚方法についてもテーマ毎に分けられているような気がします。

シャドール→融合召喚(チューナーもいる)
テラナイト→エクシーズ召喚
竜星→シンクロ召喚
クリフォート→ペンデュラム召喚(通常召喚に関する効果もあり)

といった感じです。
まだテーマとして出ていない召喚法は、儀式召喚位でしょうか。
もし新規の水属性テーマが出るとしても、個人的には儀式召喚はご勘弁願いたいです。
というのも、水属性には既に儀式召喚メインのテーマとしてリチュアが存在しています。
属性だけでなく召喚法まで同じだと、リチュアの二番煎じみたいな印象が拭えない上に、何と言ってもエクストラデッキの水属性モンスターのバリエーションが増えない為です。
特に、水属性のシンクロは数が非常に少ないので、シンクロ召喚を組み込んだような水属性テーマが出て欲しいです。

もちろん、現在水属性シンクロの大部分を担うテーマである氷結界が強化されて欲しいですが、既存の水属性テーマでは氷結界よりリチュアの方が、強化される可能性は高いです
とういうのも、マスターガイド4でのピリカの解説に、『髪留めを贈った「リチュア」の親友』の存在について触れられています。つまり、ピリカの時代にも「リチュア」は存続しているという事に…。
リチュアには、この「ピリカの親友」がカード化される可能性がまだ残っているのです。
「リチュア」が元々「氷結界」から離反した勢力による集団だった事を考えると、「分家」であるリチュアはまだ生き残っているのに「本家」にあたる氷結界はどうなっているのか不明で全く触れられていないというのは、何ともむず痒い気分です…。
DT世界の水属性や風属性のテーマは、リチュアやガスタが続投されるのではないかという声もあります。

NECHに水属性がいなくて文字通り枯渇状態ですが、今後新しく出る水属性の方向性についても、色々と思うところがあります。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

キラー・スネーク

現在禁止カードに指定されている水属性モンスターの内の1体であるキラー・スネークについて紹介します。
2005/09/01に禁止カードに指定され、それ以来ずっと禁止カードのままです。


キラー・スネーク

キラー・スネーク
効果モンスター(禁止カード)
星1/水属性/爬虫類族/攻 300/守 250
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在している場合、
このカードを手札に戻す事ができる。



現在禁止カードに指定されている水属性・爬虫類族のモンスター。
効果はスタンバイフェイズ時に墓地のこのカードを手札に戻せるというもの。このカードが墓地にある事以外に何の条件も無いので、極めて汎用性の高い効果と言えます。
このカードが墓地にいれば、スタンバイフェイズ時に手札を増やすことができます。
特に手札コストとして最適であり、スタンバイフェイズ時に回収する事で、このカードを手札コストとして墓地へ送る(捨てる)事は実質的にノーコストも同然となります。

低ステータス、低レベル故にサポートも豊富です。
スクリーチジェネクス・ウンディーネスネーク・レインの効果でデッキから墓地に送る事ができ、そこから回収効果に繋げる事ができます。
ワン・フォー・ワンの効果で手札・デッキから特殊召喚したり、キングレムリンでサーチしたりもできます。

自身の効果によって簡単に使い回す事ができ、「無限の手札コスト」として重宝したこのカードですが、かつてこのカードの影響を強く受けたカードが存在します。
それは、アビス・ソルジャーです。このカードは水属性なので、アビス・ソルジャーの効果の手札コストにする事ができます。
このカードを手札コストにする事で、実質ノーコストでアビス・ソルジャーのバウンス効果を使用する事ができたのです!
このギミックを活かして【アビス・コントロール】というデッキが開発され、アビス・ソルジャーが準制限カードに指定された程です。
そのアビス・ソルジャーは、このカードが禁止カードになってからすぐに規制解除されています。なので、このカードのせいでアビス・ソルジャーが規制されたと見てまず間違い無いでしょう。

さて、そんなこのカードですが、「禁止カードから復帰しそうなカードは?」という話題の時に名前が挙げられる事があります。現に、制限改訂が明らかになる前にこのカードが制限復帰するとの噂が流れ、購入者が続出するという事態があったようです。
アビス・ソルジャー以外にも、このカードを「無限の手札コスト」として活用できるカードは数多く存在します。水属性の関連カードでは、グングニール氷炎の双竜水遁封印式などが該当します。
更に現在の禁止カード(このカード自身もそうですが)も含めればブリューナク同族感染ウィルスなど、挙げればキリがありません。
一方で、墓地のカードを除外する効果を持ったD.D.クロウやラプソディ・イン・バーサーク、墓地で発動する効果を封じる効果を持ったソウルドレイン深淵に潜む者など、このカードの効果を妨害できるカードも増えてきています。
最近、墓地で発動する効果を持ったカードの増加に伴って、これらのメタカードの重要性も増してきているおり、そういった意味ではこのカードは相対的に弱体化しているのかもしれません。
しかし、手札コストの重要性が高まってきているのもまた事実なので、復帰するかは疑わしいでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

イレカエル

現在禁止カードに指定されている水属性の1体であるイレカエルです。
2010年度の世界大会で結果を残した直後の2010/09/01に禁止カードに指定され、それ以来ずっと禁止カードのままです。


イレカエル

イレカエル
効果モンスター(禁止カード)
星1/水属性/水族/攻 100/守2000
自分フィールド上に存在するモンスター1体を生け贄に捧げる。
自分のデッキから「ガエル」と名のついたモンスター1体を選択し、
自分フィールド上に特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
「ガエル」と名のついたモンスターは戦闘によっては破壊されない。



現役時には【ガエル】デッキの中核として活躍していたカードです。
ただしカード自身は「ガエル」ではないため、自身を含めた「ガエル」に関するサポートの恩恵を受ける事はできません。

自分の場のモンスターを生け贄に(リリース)する事で、ガエルをデッキから特殊召喚する起動効果を持っています。
コストとして生け贄にするモンスターにもリクルート先のガエルにも何ら制約は無い為、極めて柔軟な動きができます。自身やトークンも生け贄にできます。
海皇のモンスターを生け贄にすれば、水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時に発動するそれらの効果を使う事ができます。
更に、この効果には使用回数制限がありません。生け贄要員さえ確保できれば、今のところ最大で27回効果を発動できます(現在登場している全てのガエルを3積みし、かつそれらが全てデッキ内に眠っている場合)。

あと一つ、このカードが場に存在する限り、 ガエルが戦闘によって破壊されなくなるという効果も持っています。
魔知ガエルと並べば、相手は攻撃時にはこのカードの効果によって戦闘破壊されなくなったこのカードしか攻撃対象に選択できなくなります。このカードが現役時の【ガエル】において使われていた布陣の一つです。
ただ、自身は「ガエル」では無いので恩恵を受ける事はできません。

そのステータスから、展開手段も豊富です。
ワン・フォー・ワンを使えば、手札・デッキから特殊召喚できます。
リミット・リバースエンジェル・リフトで蘇生する事もできました。このカードが現役だった頃はリビデは規制されていたので、これらに対応する点は今以上に重要でした。
グリズリーマザーでリクルートする方法もシンプルながら有効でした。

エラッタ前のダーク・ダイブ・ボンバーが現役で、ドゥローレンやワン・フォー・ワンやフィッシュボーグ-ガンナーも無制限だった頃には、手札にこのカードかフィッシュボーグ-ガンナーの内のどちらかとワン・フォー・ワン(と手札コスト用のカード2枚)が手札にあり、かつデッキにデスガエルが3枚とフィッシュボーグ-ガンナーの内のどちらか(手札に無い方)が眠っている場合、先攻1キルも可能でした。
また、途中でイレカエルの効果や手札コストによって墓地にデスガエル以外のガエルを3体墓地へ送る必要があります。
継承の印も必要になりますが、たとえ手札に無くとも途中でパワー・ツール・ドラゴンのシンクロ召喚を挟む事でサーチする事ができました。
このコンボは、それまであまり目立たなかったドゥローレンや継承の印の名を一躍広める事となりました。
その影響なのか、このコンボに使用されたカードはその次の改訂で大幅に規制されました。このカードとDDBは禁止、ワン・フォー・ワンは制限カード、そしてドゥローレンは準制限カードになりました。

名前は「入れ替える」と「カエル」を掛けたものですが、効果には「入れ替える」要素はありません。
後に、本当に「入れ替える」要素のある効果を持った蛙型のモンスターとして、鬼ガエルEMヒックリカエルが登場しています。
また、明らかにこのカードを意識したデザインを持ったカードであるサシカエルも登場しています。
属性・種族・攻守がこのカードと同じであり、容姿もこのカードを幼くしたような感じです(体のピンク色の部分と黒色の部分は左右反転していますが)。
効果面でも似通っており、あちらは効果の使用回数に1ターンに1度の制限があり、コストとしてリリース(生け贄)するモンスターも水族に限定されており、更にデッキからではなく墓地からガエルを特殊召喚する効果になっています。
まさにこのカードの後釜、調整版と言えるような性能のカードです。

また、このカードは収録範囲に含まれていたDUELIST EDITION Volume 2には未収録です。
ちなみにDE1とDE2は同時発売であり、収録範囲に含まれていたパックのカードの中で、これらの発売当時に禁止カードに指定されていたのはこのカード1枚だけでした。
後に発売されたDE3とDE4には、発売当時に禁止カードだったカードも収録されていました。
その中に、メンタルマスターというカードが存在します。メンタルマスターは、「自分の場のカードをリリースしてデッキから特定のカードをリクルートできる」という点がこのカードと共通しています。
しかし、このカードとは違いメンタルマスターは自身及び同名カードをリリースできませんでした。この事はテキストに記載されておらず、後にエラッタが出され、その後に出たDE3のカードの実物ではじめて記載されました。
メンタルマスターに自身及び同名カードをリリースできないという裁定が出た際には、このカードが引き合いに出され、なぜ同じ様な記述なのに、このカードは自身や同名カードをリリースできてメンタルマスターにはできないのか?という疑問が湧きあがりました。
これら二者のテキストの違いについての質問に対する、「カードが違います」という返答はあまりにも有名です(笑

それまで【ガエル】デッキの中核を担っていたこのカードの禁止化は、【ガエル】デッキ使いを震撼させました。
当時ガエルは水属性の最大勢力だったので、水属性全体に大きな影響を及ぼしたと言っても過言ではありません。
このカードの禁止化以降に出たガエル関連のサポートカードは、今のところサシカエル位しか存在しません。
しかし、テーマ専用サポートは無くとも、引きガエルの裁定変更や、シー・ランサーゲイザー・シャーク等の相性の良いカードや戦術の幅を広げられるようなカードの登場によって、【ガエル】デッキは着実に強化されていってます。
それでも「せめてこのカードが復帰してくれたら…」という声もあるかもしれませんが、「生け贄にするカードに制約が無い」「ターン内に使用回数の制限が無い」という点は、今見てもやり過ぎだと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

モノマネンド

今回紹介するカードはモノマネンドです。
NECHで登場した魔法カードです。


モノマネンド

モノマネンド
通常魔法
「モノマネンド」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在する場合、
自分フィールドのレベル2以下の表側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。
その同名モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。



相手の場にモンスターが存在する場合、自分の場のレベル2以下の表側守備表示モンスター1体を対象にし、その同名モンスター1体をデッキから守備表示でリクルートできる効果を持っています。
この効果で特殊召喚したモンスターは、場から離れた場合に除外されるデメリットがありますが、X素材にすればそれを回避する事ができます。対象としたモンスターと呼び出したモンスターとでX召喚を行うのが主な運用法となるでしょう。

水属性のデッキにおいて、様々な運用法が検討できます。
粋カエル魔知ガエルに対して使えば、デスガエルをリクルートする事ができます。特に前者は、自身の効果によって表側守備表示で特殊召喚できるので、発動条件を満たしやすいです。
【リチュア】においてはリチュア・アビスに対して使用しリクルートすれば、サーチ効果を使えます。それによって、このカードの分の消費を補えます。
リチュア・アビスは、リチュア・ビースト鰤っ子姫の効果で特殊召喚すれば、守備表示で出す事ができます。
アトランティスの発動下ならば、元々のレベルが3のモンスターもリクルートできるようになります。

氷結界では、ブリズド輸送部隊術者水影御庭番伝道師の6体が対応しています。
この内ブリズドは戦闘破壊され墓地へ送られた時に1枚ドローする効果を持っている為、除外されるデメリットが伴うこのカードでリクルートする意義はほぼありません…。
術者をリクルートすればロックが完成しますが、守備力が0なので、Xモンスターはもちろんの事、レベル3以下のモンスターにも簡単に戦闘破壊され突破されてしまいます。
伝道師は自身の効果で守備表示で特殊召喚できる為、このカードの発動条件を満たしやすいですが、その場合はレベル5以上のモンスターを特殊召喚できなくなってしまいます…。
そして何よりも、この効果で呼んだ伝道師をリリースした場合、除外されてしまうので使い回しが効きにくくなる点が致命的です。

余談ですが、アニメ5D'sでは、これの「水属性・レベル3以下対応版」と言える効果を持ったアイス・ミラーというカードが登場していました。
属性は制限されているもののレベルの範囲はこのカードよりも広く、しかも指定するモンスターにもリクルートするモンスターにも表示形式の指定がありませんでした。デメリットも、リクルートしたモンスターはそのターン攻撃できないというものだけでした。
それに比べてこのカードは、属性以外は随分と制約が付けられています。
また、アニメでのこのカードは、アイス・ミラーと同じくレベル3以下のモンスター(ただしこちらは攻撃表示のみ)1体を選択して発動する効果でした。
以上の点から、ただでさえ使用者が単なるモブキャラ(演じた声優は今では遊戯王の新パックCMのナレーションをする程のキャラを演じていますが)だったという事でOCG化が絶望だったアイス・ミラーのOCG化は、もう無くなったと見ていいでしょう…。
アイス・ミラーは、現在未OCG化のアニメオリジナルカードの中でも個人的には「OCG化して欲しい度」は最上位でしたが、これで諦めがつきました。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

水征竜-ストリーム

今回紹介するのは、現在禁止カードに指定されている水属性の1体である水征竜-ストリームです。
2013/09/01に、他の3体の下級征竜と共に禁止カードに指定されました。
当時の禁止最速記録を更新し、現役期間はわずか198日でした。当然、水属性の中では最短です。


水征竜-ストリーム

水征竜-ストリーム
効果モンスター(禁止カード)
星4/水属性/ドラゴン族/攻1600/守2000
ドラゴン族または水属性のモンスター1体と
このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「瀑征竜-タイダル」1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
「水征竜-ストリーム」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



スペシャルカードプレゼントキャンペーンで配布された、水属性・ドラゴン族の下級モンスターです。
自身とドラゴン族または水属性のモンスター1体を手札から捨てる事で、同じ属性の上級の征竜である瀑征竜-タイダル1体をデッキから特殊召喚する効果を持っています。イラストもタイダルを小型化したような感じです。
ただし、この効果で特殊召喚したタイダルは攻撃できず、「水征竜-ストリーム」の効果は1ターンに1度しか使用できないというデメリットがあります。

このカードの効果は、ドラゴン族または水属性1体を手札コストにして発動します。
手札コストとして海皇のモンスターを捨てた場合、それらの効果を使う事ができます!
この効果で特殊召喚したタイダルは攻撃はできないものの、次の相手のエンドフェイズ時まで生き残っていれば手札に戻るので、疑似的にタイダルをサーチできると捉える事もできます。
この効果でリクルートしたタイダルを七星の宝刀等によって除外して、タイダルが持つ水属性・ドラゴン族のサーチ効果を発動させるのも手です。
呼んだタイダルが墓地に行ったとしても、今度はタイダル自身の効果による特殊召喚を狙えます。
また、このカードの効果もタイダルの効果も、共に1ターンに1度しか使用できないものの、このカードとタイダルの効果をそれぞれ1ターンに1度ずつ使う事で、タイダルを2体並べる事ができます!
この場合、攻撃できるのは自身の効果で特殊召喚した方だけですが、2体でランク7のエクシーズ召喚に繋げる事ができます。
特にタイダルは水属性なので、ガイオアビスもエクシーズ先の選択肢に入ります。

タイダルが先手札に来た場合は腐ってしまいがちですが、下級征竜の中で最高の守備力を持っているので、単体でも守備力2000の壁要員として運用できる事でしょう。
ただ、1600という攻撃力からサルベージには対応していません。
一度使い終わった後には、タイダルの特殊召喚効果の除外コストにする事ができます。

このように、タイダルとのシナジーだけでも十分に強力なのですが、達と組み合わせる事で、凄まじい回転力を発揮しました。
【征竜】デッキにおいては、これと同じようなのをあと3組、それぞれ最大3セットまで積めたのです。
このカードの効果で他の征竜を捨てたり、このカードを最上級の征竜の特殊召喚の除外コストできたりと、自由自在です。もちろん、このカードだけでなく他の3体の下級征竜でも同様の運用ができます。
その展開力とパワーは圧倒的であり、瞬く間に【征竜】デッキが【魔導】と共に環境トップに躍り出た程です。そして、その【征竜】デッキの根幹を支えていたのが、このカードを含む4体のでした。
【征竜】デッキの中核として暴れ回った結果、4体共最速記録を更新する形で一気に禁止カードとなりました

【征竜】デッキでの暴れっぷりが未だに記憶に新しい1枚ですが、振り返ってみると、水属性のデッキにも少なからず貢献していたのかなぁと思います。
ジェネクス無しの【海皇水精鱗】から、【水属性フルモンスター】や【アトランティス】デッキに至るまで・・・このカードがいた頃がピークで、その後は目に見えるようにに弱体化していると、使っていてひしひしと実感します。もっとも、いくらそれらのデッキが強かったとしても、このカードを含む4体の下級征竜がいた頃の【征竜】は次元が違う程あまりにも強すぎた為、それらのデッキが日の目を見る事はありませんでしたが。
それを考えると、やはり禁止カードという位置にいるのが妥当だと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

同族感染ウィルス

今回紹介するのは、現在禁止カードに指定されている水属性の1体である同族感染ウィルスです。
2006/03/01に禁止カードに指定され、それ以来ずっと禁止カードのままです。


同族感染ウィルス

同族感染ウィルス
効果モンスター(禁止カード)
星4/水属性/水族/攻1600/守1000
手札を1枚捨てて種族を1つ宣言する。
自分と相手のフィールド上に表側表示で存在する宣言した種族のモンスターを全て破壊する。



このカードは下級モンスターでありながら、「手札を1枚捨て、種族を宣言し、お互いの場の表側表示で存在する宣言した種族のモンスターを全て破壊する」という非常に強力な全体除去効果を持っています。
特に属性が統一されたデッキ相手ならば、これ1枚で逆転するのも難しくはありません。
更にこのモンスターの効果は、1ターンに何度も使う事ができるという点が非常に凶悪です。
たとえ相手の場のモンスターの種族がバラけていたとしても、何度も手札を捨ててその度に別の種族を宣言する事で、みるみる内に相手の場がガラ空きにできます。

このカードの効果は、海皇のモンスター達の「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時に発動する効果」の発動トリガーとなります。
海皇の重装兵を捨てれば、指定した種族以外の表側表示モンスターや表側表示の魔法・罠も1枚破壊する事ができます。狙撃兵を捨てれば、このカードでは対処できない裏側表示のカードも1枚除去できます。
海皇の竜騎隊を捨てた場合に至っては、サーチ効果を使う事で1枚で2回分の全体除去を撃てます。もちろん、重装兵や狙撃兵をサーチする事で、更に多くのカードを破壊できるようになります。

非常に強力な性能を持ったこのカードですが、弱点もいくつか存在します。
まず、このカードは1600という絶妙な攻撃力故に、グリズリーマザーによるリクルートやサルベージによる回収ができないという大きな欠点を抱えています。
また、奈落の落とし穴に落ちてしまうという弱点もあります。このカードが現役の頃は奈落等を撃たれたとしても1回だけ効果を発動する事ができましたが、起動効果の優先権に関するルール変更により、それが行えなくなりました。
このカードが持つ破壊効果は確かに強力ですが、それが効かないモンスターが増えてきている点もこのカードにとっては向い風です。
エルシャドール・ミドラーシュや魔王龍 ベエルゼには破壊効果そのものが効かず、複数枚のカードを破壊しようとした際にはスターダスト・ドラゴンスターライト・ロードによって無効にされ破壊されてしまいます。
モンスター1体に破壊耐性を付与する効果を持った機装天使エンジネルも厄介です。
破壊される代わりにエクシーズ素材を身代わりにできる効果を持ったエクシーズモンスター、モンスターに1回限りの破壊耐性を付与できる効果を持った閃こう竜 スターダストといった相手に対しては効果を複数回使う事で破壊できますが、その為には多くの手札を必要となります。
エフェクト・ヴェーラーブレイクスルー・スキル等、効果を無効にしてくるカードにも弱いです。
あと、このカードの効果で「水族」を宣言すると、自身も破壊してしまうというデメリットもあります。
しかし、環境で活躍する水族自体数が少ないので、そうなるケースは稀だと思います…。
しかも現在最も見かける事の多い水族と思われるS・H・Ark Knightは破壊される代わりにエクシーズ素材を身代わりにできる効果を持っている為、素材が無い状態でないと「道連れ」にできません。

後に、このカードの後継的なポジションのカードとして、スナイプストーカー黒羽を狩る者が登場しました。
スナイプストーカーはリクルーターに対応していますが、手札1枚につきカード1枚しか指定できず、しかも破壊が不確定です。それでも、魔法・罠カードも潰せたり、破壊が不確定故にスターダスト・ドラゴンに妨害されないという、同族感染ウィルスには無い利点も存在します。
黒羽を狩る者は除去効果の発動条件が厳しく、破壊できるのも手札1枚につき1体だけ。しかも効果で相手の場をガラ空きにはできない、とまさに同族感染ウィルスを調整したようなカードです。ただし攻撃力は同族感染ウィルスよりも高いです(守備力は同じ)。
これらの内、スナイプストーカーは一時期制限カードにまで指定されていましたが、現在は無制限です。
また、モンスターを全て破壊する効果を持った魔法カードであるブラック・ホールは長い間禁止カードになっていたものの現在は制限カードになっています。
これらのこのカードに負けず劣らず強力な除去効果を持ったカード達の緩和に加えて、種族が統一され、かつ大量展開を得意とするテーマが環境に台頭した事から、一時期は制限復帰の噂が囁かれたりもしました。
上で書いた様な問題点・デメリットは、このカードの復帰を考える際にはむしろ追い風と捉える事もできます。

しかし、PHSWで出たあるカードによって、一気にこのカードの制限復帰は絶望的となりました…。
そのカードとは・・・そう、同族感ウィルスです。
スナイプストーカーや黒羽を狩る者などの比ではない、名前からして明らかにこのカードを意識した調整版です。
攻撃力は黒羽を狩る者と同じように100上がって1700になっていますが、属性・レベル・守備力が一致しています。種族は雷族になっています。
効果こそ「手札1枚をコストに、特定の種族のモンスターを全て破壊する」という点で共通していますが、効果を発動できるのは1ターンに1度だけであり、手札のモンスター1枚を除外するというコストで、しかもその除外したモンスターと同じ種族のモンスターを全て破壊するという効果です。
まさに、大幅な制約を掛けられた調整版です。こんな調整版を出した後にこのカードが緩和されるのは考えにくいでしょう…。

更に制限復帰を遠ざける要素として、このカードは魔界発冥界行きバス相乗りといった、禁止カードをネタにしたカードのイラストに出演しています
一応、魔界発冥界行きバス描かれていたデビル・フランケンは、海外で魔界発冥界行きバスが先行登場してから来日するまでの間に制限復帰しており、無制限にまで緩和されていますが…。
魔界発冥界行きバスや相乗りのイラストに描かれた3体の緑色のモンスター、それがこのカードです。魔界発冥界行きバスのイラストではクリッターをからかっており、相乗りのイラストではバスから降りており、頭上に「?」マークを浮かべています。
マスターガイド4の解説文では単に「3人」としか書かれていませんでしたが、このカードのイラスト及び名前が載っていた事からも間違いありません。
ただ、厳密にはこの「3人」は「同族感染ウィルス」ではなく、ウィルスに感染したモンスターのようです。
DSのゲームシリーズのソリッドビジョンでは、この緑色のモンスターでもイラストの後ろの方にいる兎?のようなモンスターでもなく、オレンジ色の球状の物体となっています。。
イラストの後ろの方にあるオレンジ色のものを表しているようにも見えますが、これが「同族感染ウィルス」の「本体」なのでしょう。
ちなみに、同族感電ウィルスは、球状の物体が沢山描かれたイラストになっています。

ステータス面や除去効果だけならば、今では禁止カードになる程の性能でも無いと思いますが、使用回数に制限が無く1ターンに何度も効果を使える点がとにかく凶悪で、それがこのカードがずっと禁止カードに留まっている最大の原因だと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

今日は「海の日」です。
という訳で、遊戯王OCGにおける「海」やそれに関連するカードについてまとめてみます。
これらのカードは、水属性や、水属性が多い種族である魚族・海竜族・水族との関わりが深いです。
一昨年の海の日に上げた【遊戯王OCG】「海」関連のカードを集めてみたの動画も参照。




海


魚族・海竜族・水族の攻守を200ポイントアップさせ、機械族・炎族の攻守を200ポイントダウンさせる効果を持ったフィールド魔法です。
初期に登場したフィールド魔法の1枚ですが、関連カードが多いためか、それらの中で唯一現在でも絶版ではありません。
他の「海」として扱うフィールドとは違い、強化の対象が属性ではなく種族である点や、弱体化効果もある点で差別化を図りたいです。


SD23-JP023 伝説の都 アトランティス

伝説の都 アトランティス
カード名を「海」として扱うフィールド魔法です。
フィールド上の水属性モンスターの攻守を200ポイントアップし、フィールドと手札の水属性のレベルを1つ下げる効果を持っています。
レベルが下がる事によって、元々のレベルが5の水属性モンスターはリリースなしで通常召喚できるようになり、レベル7の水属性はリリース1体でアドバンス召喚できるようになります。
しかし、レベルが乱れてしまう為、シンクロ召喚やエクシーズ召喚とは噛み合わないです…。
一方で、ペンデュラム召喚となら相性が良いかもしれません。フィールド魔法が重複するようになり前より維持しやすくなった点も、ペンデュラム召喚と組み合わせる場合には追い風となるでしょう。


DP15-JP027 忘却の都 レミューリア

忘却の都 レミューリア
上記のアトランティスと同様に、カード名を「海」として扱うフィールド魔法です。水属性の攻守を200ポイントアップする効果を持っている点も共通しています。
水属性のレベルを下げるアトランティスに対し、こちらは自分フィールド上の水属性のレベルを上げる効果を持っています。
1ターンに1度だけとはいえ発動は任意なので、狙って使う事で高レベルのシンクロや高ランクのエクシーズに繋げやすいです。


伝説のフィッシャーマン

伝説のフィッシャーマン
「海」がある限り魔法カードの効果を受けず、相手モンスターの攻撃対象にされなくなる効果を持っています。
アトランティスがある場合、リリースなしで通常召喚できるようになるものの、フィールド上ではアトランティスによるステータスアップの効果は受けず、レベルも5のままとなります。
攻撃対象にされなくなる為、壁として機能しなくなる点には注意が必要です。


深海の戦士

深海の戦士
上記のフィッシャーマンと同じく、アトランティスの発動下ではリリースなしで通常召喚できるようになるものの、フィールド上では「海」によるレベルやステータスの変動の効果を受けません。
あと種族もフィッシャーマンと同じです。
こちらは攻撃対象にされない効果は無いため壁になる事ができますが、攻撃力はあちらに劣っています。
フィールド上ではレベルが変動しない事を利用してシンクロやエクシーズのレベル調整に使う手もあります。


海神の巫女

海神の巫女
フィールド上に表側表示で存在する限り、フィールドが「海」になるという効果を持っています。ただし、フィールド魔法が存在している場合にはこの効果は適用されません。
このカードの効果が適用されていれば、フィールド魔法が無くともフィールド上に「海」を必要とするカードの発動条件を満たす事ができます。
ただし、「海」をコストとして発動する効果の発動コストとして使用する事はできません。


マーメイド・ナイト

マーメイド・ナイト
「海」がフィールド上にある時に2回攻撃できる効果を持っています。
フィールド魔法の恩恵で攻撃力を上げれば、2回のダイレクトアタックで大きな戦闘ダメージを見込めます。
サルベージグリズリーマザーに対応し、小回りが効くのも利点です。


水陸両用バグロス Mk-3

水陸両用バグロス Mk-3
「海」がフィールド上にある時にダイレクトアタックできるようになる効果を持っています。
ただ、このカードは機械族である為、海の発動下では弱体化してしまいます。奈落に落ちなくなるという利点もあるので、上手く使い分けたいです。


魚雷魚

魚雷魚
「海」がある限り魔法カードの効果を受けなくなるという、深海の戦士と全く同じ効果を持っています。
ただ、レベル5の上級モンスターだったあちらに対し、こちらは低ステータスの下級モンスターである為、アトランティスによって受けられる恩恵は低いです。
暗黒大要塞鯱の効果でリリースする事でモンスターを破壊でき、そこまでに相手の魔法カードによる妨害を受けなくする為の耐性だと思われますが、それよりも戦闘破壊される可能性の方が高いため、このカードを守るならば海竜神の加護を使った方が良いでしょう。


砲弾ヤリ貝

砲弾ヤリ貝
深海の戦士や魚雷魚と全く同じ効果を持っています。
こちらは、暗黒大要塞鯱の効果でリリースする事で魔法・罠を除去できます。ただ、魔法・罠を破壊するだけならばより汎用性の高いサイクロン等が存在し、魚雷魚と同様に魔法カードへの耐性も、低ステータスのこのカードにとっては恩恵が薄いです。
湿地草原に対応しており、その発動下では攻撃力2200のアタッカーになれるので、「海」を使うデッキよりも【湿地草原】デッキの方が向いているかもしれません。


海竜-ダイダロス

海竜-ダイダロス
自分の場の「海」を墓地へ送る事で、自身以外のフィールド上のカードを全て破壊する効果を持っています。
アトランティスがあればリリース1体でアドバンス召喚できるようになる上に、アトランティスを効果の発動コストにも使えるため、非常に相性が良いです。
現在、「海」をコストに発動するカードの中で唯一「破壊」を介する除去効果を持っています。


海竜神-ネオダイダロス

海竜神-ネオダイダロス
ダイダロスの進化形態で、ダイダロスをリリースした場合にのみ特殊召喚できます。
自分の場の「海」を墓地へ送る事で、自身以外のお互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送るという、あの混沌帝龍に匹敵する程の除去能力を持っています。
また、現在海竜族の中で最高の攻撃力を持ったモンスターの内の1体でもあります。


SD23-JP012 コダロス

コダロス
ダイダロスを小型化したようなデザインのカードです。
「海」をコストに、相手の場のカードを2枚まで墓地へ送る効果を持っています。自分の場のカードを巻き込む恐れが無い上に、「破壊」に耐性を持つカードも除去できます。
攻撃力は低めですが、そのおかげでサルベージグリズリーマザーに対応します。
フィールド魔法が重複するようになってからは、以前よりもアドバンテージを得にくくなりました…。


SD23-JP034 竜巻海流壁

竜巻海流壁
「海」が存在する場合に発動できる永続罠です。
「海」が存在する限り、攻撃モンスターから自分への戦闘ダメージを0にする効果を持っています。
自分から攻撃した場合の戦闘ダメージや、自分のモンスターの戦闘破壊は防げない点に注意が必要です。
また、「海」が無ければ自壊してしまいます。


SD23-JP033 忘却の海底神殿

忘却の海底神殿
フィールド上に表側表示で存在する限り、「海」として扱う効果を持った永続罠です。
ルール効果ではなくフィールド上でのみ適用される効果なので、「海」の上限枚数を阻害する事は無く、また「海」をコストに発動する効果の発動コストに使う事もできます。
自分の場のレベル4以下の魚族・海竜族・水族1体を除外し、自分のエンドフェイズ時に特殊召喚する効果も持っています。
自分のモンスターを除去等から守れる利点があるものの、このカードが除去されてしまった場合は、除外したモンスターは除外されたまま帰って来れなくなってしまいます…。


アビストローム

アビストローム
フィールド上の「海」を墓地へ送る事で、魔法・罠を全て墓地へ送る効果を持つ罠カードです。
大嵐とは違い「破壊」を介さないので、破壊耐性や破壊をトリガーにして発動する効果を無視して除去できるのが利点です。相手のターンに使用できるのもポイントです。
ただし、実に2枚分ものカードを消費してしまう上に、コダロスによる除去で事足りる場合も多いです。
「アビス」と名のついた罠カードなので、メガロアビスの効果でサーチしたりリードアビスの効果で回収する事ができます。


これらの他にも、アニメではオリジナルカードとして魔の海域レベル3アンカー・バインドといったカードが登場しています。
また、漫画版ではE・HERO オーシャンがバグロスMk-3と同じ効果を持っていました。

「海」として扱うフィールド魔法や「海」の関連カードによって水属性は、属性で統一して組む意義を見いだせるようになりましたが、最近はこれらのカードが逆に水属性のデッキの強化の幅を狭めてるのではないかと思い始めました。
というのも、最近出るフィールド魔法は各デッキの回転や展開力を補うようなカードがほとんどである一方で、上記のフィールド魔法にはステータスやレベルを変動させる効果しかありません。
なので、高速化した現環境ではどうしても見劣りしてしまい、付いて行けません…。

テーマ : 遊戯王OCG
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水属性 ~未来

EMプラスタートル等のアニメで登場したカードや、水属性のエルシャドールなど、今後OCG化される事が予想される水属性は何体か存在しますが、
ここではOCG化が確定している、EP14で来日するであろう海外先行カードを紹介します。


Sylvan Mikorange
効果モンスター
星3/水属性/植物族/攻 400/守1100
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキの上からカードを1枚めくる。
めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。
違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。
また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、
自分フィールド上の全ての植物族モンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。



「森羅」に属する水属性モンスター。水属性の森羅は、森羅の水先 リーフ以来の2体目になります。
私は【森羅】は組んでいないので、このカードがどれ程のものかは分かりません。
かと言って、このカードが出る記念にわざわざ【森羅】を組みたいという気も湧きません…。
【森羅】を組んでいる方には申し訳ないですが。

さて、米国版の先行販売の水属性は、これ1体だけです。
しかも「水属性」と言うよりは、「特定のテーマの一部」として出たカードです。
NECHの様に1体もいないよりはマシとはいえ、これではいくら何でも寂しすぎます…。

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ジャンル : その他

水属性 ~現在~

NECHには水属性モンスターは1体もいませんでしたが、それ以外では水属性が登場しています。


DDD怒涛王シーザー

DDD怒濤王シーザー
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/悪魔族/攻2400/守1200
悪魔族レベル4モンスター×2
「DDD怒涛王シーザー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターンに破壊されたモンスターをバトルフェイズ終了時に、
自分の墓地から可能な限り特殊召喚する。
次のスタンバイフェイズに自分は
この効果で特殊召喚したモンスターの数×1000ダメージを受ける。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「契約書」カード1枚を手札に加える。


赤馬が使用するDDDのXモンスターです。
水属性モンスターが1体もいなかったNECHと同じ日に発売されたVジャンプの付属カードとして登場しました!
…が、前にも書いたように、悪魔族の素材指定がある為に水属性のデッキではX召喚できないに等しいです…。
水属性の悪魔族は、儀式モンスターのプシュケローネ1体だけなのです。
しかし、水属性はさておきプシュケローネという発想自体は悪くないかもしれません。というのも、DDDのモンスターには儀式モンスターがいないので、プシュケローネをDDデッキに入れる事で、創星神 sophiaの特殊召喚を狙えそうです。


氷帝家臣エッシャー

氷帝家臣エッシャー
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻 800/守1000
(1):相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。


プロモカードとして登場。
数少ない、自分の場の状況に関係なく特殊召喚できる水属性モンスターです。その代わり、相手の場には思いっきり依存しますが…。
召喚権を消費せずに水属性を並べるのに役立ちます。
アニメARC-Vで沢渡が使用したカード。しかし、理想的な運用をされてはいたものの、扱い的にはかませ犬そのものでした(笑
このカードがアニメで登場したのは、情報が出てから実物が配布されるまでの間の時期だったので、アニメ出身なのかOCG出身なのかは微妙です。


これらが今現在における、最新の水属性モンスター達です。

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ジャンル : その他

水属性 過去~

もうKONAMIに新しい水属性の登場を望むのは無理だと判断しました。
そこで、「未来」ではなく「過去」に目を付けたいと思います。
これまで活躍してきた…そしてそれ故に規制された水属性達を振り返ってみます。

ただ振り返るだけでは味気が無いので、今後の緩和に思いを馳せながら「緩和される度」「緩和して欲しい度」というパラメータを5段階評価を作ってみました。
「緩和される度」は、環境や他のカードの存在等と比較しての、緩和されそうだと思う可能性です。もっとも、最近の水属性の扱いを見るに、とある2体(後述)を除いては緩和の可能性を見込めないというのが現状ですが…。
「緩和されて欲しい度」は、個人的なそのカードの緩和への願望の高さです。


○禁止カード

イレカエル

イレカエル
緩和される度:☆
緩和して欲しい度:☆


ガエルの軸となったカード。世界大会で結果を残した末に、禁止カードになりました。
生け贄(リリース)にするモンスターに制限が無かったり、効果に使用回数の制限が無くリクルート効果を使えるのは、今読み直しても改めてヤバいと思えます。
収録範囲に含まれていた筈のDE2に再録されなかった事からも、復帰は絶望的でしょう…。


キラー・スネーク

キラー・スネーク
緩和される度:☆☆
緩和して欲しい度:☆☆


「無限の手札コスト」となれるカードです。
制限改訂の度に、復帰の噂が流れた事もありました。
下記の規制された水属性のカード達の中にも、相性の良いカードは多いです。


水征竜-ストリーム

水征竜-ストリーム
緩和される度:☆
緩和して欲しい度:☆


今尚デュエリスト達の記憶に新しいであろう、「最速禁止カード化」の記録を塗り替えた下級征竜の1体です。
おそらくこの中では特に嫌われているカードではないでしょうか。
タイダルが禁止にでもならない限り、復帰する事は無いでしょう…。


同族感染ウィルス

同族感染ウィルス
緩和される度:☆☆☆☆
緩和して欲しい度:☆☆☆


一時期、制限復帰の噂が流れ、その頃には私も本気で制限復帰して欲しいと思っていたカードです。
強力な除去効果を持ったカード達の緩和が続き、次はこのカードも緩和かと思った矢先に調整版の同族感ウィルスが登場した事により、一気に奈落の底へと叩き落されました…。
効果を見てみると、使用回数に制限が無い点がとにかく強力だと思います。逆を取れば、カタパルト・タートルDDBの様に、使用回数を制限するエラッタさえかかれば間違いなく復帰できると断言します。
また、海皇などの効果の発動トリガーになれる点も強力です。


フィッシュボーグ-ガンナー

フィッシュボーグ-ガンナー
緩和される度:☆
緩和して欲しい度:☆☆


かつて、数多くの水属性デッキに用いられていたチューナーです。このカードの禁止化は、当時の水属性のデッキ全般を震撼させた程でした。
現役時はあまり好きなカードではありませんでしたが、環境やカードプールの変化と共に、思いを馳せるようになりました。
それでも、使用回数の制限無く自己蘇生ができるのはやはり壊れだと思います(汗
あとこのカードも海皇とシナジーがあります。


氷結界の龍 ブリューナク

氷結界の龍 ブリューナク
緩和される度:☆☆☆
緩和して欲しい度:☆


シンクロ黎明期から活躍していた、シンクロモンスターの顔とも言うべき1体です。
コストの枚数にも使用回数にも制限が無い、今見ると狂っているとしか思えない程の性能です。除去要員やループコンボの起点と、活躍方法も多岐に渡りました。
近年のシンクロへの優遇やスリーブの投票の結果から、エラッタでもして復帰するんじゃないかと思えてきます…。破壊等に耐性を持つカードが増えてきているので尚更です。
また、海外では、このカードと双璧を成すレベル6シンクロだったゴヨウが制限復帰を果たしています。


○制限カード

SD23-JP002 海皇の竜騎隊

海皇の竜騎隊
緩和される度:☆☆☆☆
緩和して欲しい度:☆☆☆☆


水属性では数少ない貴重な「攻撃力1800のサーチ要員」。ただ、その性質上サーチ要員とアタッカーを両立する事は困難で、しかも自発的にサーチ効果を発動する事はできません。
しかし、【水精鱗】等での活躍から制限カードに指定されました。
これによって海竜族は最大の利点を失いました…。不遇種族に逆戻りしたと言ってもいいでしょう。


瀑征竜-タイダル

瀑征竜-タイダル
緩和される度:☆
緩和して欲しい度:☆☆☆


征竜の1体。
水属性のデッキでは、容易に展開できるアタッカーやエクシーズ素材、墓地肥やし要員として大活躍します。
実際にこのカードを入れたデッキでは、このカードを引けるのと引けないのとでは安定性が段違いです…。


水精鱗-ディニクアビス

水精鱗-ディニクアビス
緩和される度:☆☆☆☆
緩和して欲しい度:☆☆☆☆☆


来日後、わずか四か月で制限カードに指定されてしまった水精鱗のモンスター。ちなみに海外では無制限です。
このブログで幾度となく書いていますが、銀河戦士が許されるならこのカードも緩和されて然るべきだと思います。


イビリチュア・ガストクラーケ

イビリチュア・ガストクラーケ
緩和される度:☆☆☆
緩和して欲しい度:☆


レベル6のリチュアの儀式モンスターの1体。
登場当初からハンデス能力の評価は高かったものの、それ程目立つ事はありませんでした。しかし【聖刻リチュア】で大暴れした為、制限カードに指定されました。
【聖刻リチュア】による規制は「巻き添え」であるとして、この中では緩和を望む声は大きい方です…。


氷結界の龍 トリシューラ

氷結界の龍 トリシューラ
緩和される度:☆☆☆
緩和して欲しい度:☆


氷結界のみならず、シンクロモンスターの代表的存在と言っても過言では無い程の存在のカードです。
その人気の高さや最近のシンクロモンスターの優遇ぶり、未だにこのカードを使わない限り突破が困難という布陣も多い事から、KONAMIがよかれと思って緩和する可能性も0ではないかもしれません…。
もしそうなったら、値段が跳ね上がるのはもちろんの事、【インフェルニティ】など、このカードに特化したようなタイプのデッキも現れる事になるでしょう。そして、【氷結界】は一貫の終わりとなります。


発条空母ゼンマイティ

発条空母ゼンマイティ
緩和される度:☆
緩和して欲しい度:☆


エクシーズモンスターで初にして、今のところ唯一禁止カードに指定された事のあるカード。
「ゼンマイ」関連の規制の一環として禁止になりましたが、最大の問題児であったゼンマイハンターが禁止になった後に制限復帰を果たしました。
一度禁止になっている事から、緩和は考えにくいでしょう。


○準制限カード

E・HERO バブルマン

E・HERO バブルマン
緩和される度:☆☆☆
緩和して欲しい度:☆☆☆


E・HEROの一体です。初登場時は評価が低かったものの、環境の変化と共に評価が上がり、規制されるまでに至った、成り上がりの水属性モンスターであると言えます。
制限カードに指定され、その次のリミットレギュレーションで準制限へと緩和されました。


ゼンマイシャーク

ゼンマイシャーク
緩和される度:☆☆☆
緩和して欲しい度:☆☆☆☆


「ゼンマイ」関連の規制の一環として規制されたカード。
しかし、最大の問題児であったゼンマイハンターが禁止になった後は、制限復帰したゼンマイティに続いて準制限に緩和されました。
海外ではずっと無制限という事もあり、この中では最も規制緩和に近いカードだと思います。


氷結界の虎王ドゥローレン

氷結界の虎王ドゥローレン
緩和される度:☆
緩和して欲しい度:☆☆☆☆☆


海外では制限カードに指定されている事から、規制の緩和はまず無いでしょう。
それどころか、今後登場するカードによっては禁止カードになる可能性すらあります…。
古くはFBGやDDB、最近ではグランソイルやトレミスM7等によってループコンボのパーツとして利用されています。


以上です。
今後は、現在禁止カードに指定されている水属性について、個別の記事でクローズアップしていきたいと思います。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

7・17事件

 

俺は…これほどまでにKONAMIを憎いと思ったことは、ない!


このブログではフラゲや先行情報については記事にせず、正式な発売日以降に取り上げますが、今回は例外的に、全容が判明したNEXT CHALLENGERS (ネクスト・チャレンジャーズ、以下「NECH」)のラインナップついての記事を書きます。

これより前の記事で何度も書いてました。「今度こそWP枠で神代兄妹のデッキの強化が来て欲しい」と。
ところがその夢は、見事に打ち砕かれました
「今度こそ強化される」と信じて、どれ程待った事か…。
PRIOのWP枠の情報が出た時、「三勇士は遊馬とカイトとアリトだったんだ!」というような書き込みを見て、結構悔しい思いをしたものです
DREVやCPL1が出て以降、璃緒(メラグ)のデッキが「七皇の中で最弱」と言われようが、「きっと次の弾で強化される!」と前向きに信じていたからこそ耐えられました。
現に、私以外にも璃緒(メラグ)の水属性・鳥獣族がWP枠で強化されると予想・願望していた人はそれなりにいました。

ところが、今回のWP枠を飾ったのはアニメZEXALII終盤で遊馬が使用したカードや、OCGやDTのテーマの新規カードでした。
遊馬のカードは何でこんな所で出るんだ。出すなら前の弾に出しといてくれよ…。
おかげで神代兄妹のデッキは、DUEAのWP枠で強化された【ヒロイック】や【光天使】とは随分と差が付きました。一体どうしてくれるんだ…。

WP枠で強化されたテーマはナチュルやHEROや幻獣機やゴーストリック。私が望んでいた氷結界や、その他の水属性テーマはありません。
どれもNECHが来る前の時点でも氷結界よりは遥かに強かったテーマです。
ナチュルは氷結界と同じDT第1期で登場したテーマです。これまでもパックで出ていた為氷結界以上にバリエーションが多く、パーミッションに優れています。
しかし、今回ナチュルはWP以外にも新規カードがあるのに、何でわざわざWP枠にも出てくるんだよ…。
また、氷結界の代名詞とも言える戦術は「ロック」ですが、今回WP枠で強化されたゴーストリックは、今その「ロック」戦術を得意とするテーマの最大手とも言うべきテーマです。
これらのデッキの束縛力に比べると、氷結界のロックは不安定だと言わざるを得ないでしょう…。

アニメ終盤のカードや、OCGのテーマのカードが出た事から、「ZEXALのWP枠はネタ切れだ」と言われていますが、シャークや璃緒のカードの強化がまだ残ってただろ…

今回分かった事、というか改めて実感した事は一つ。

KONAMIに心は無い。期待してもまた、裏切るだけだ。

PRIO以来、他のデッキの真っ当かつ劇的な強化や、それまでの主流デッキを過去のものにする程に強力な新規カード達を目の当たりにして、自分の使っているデッキが強化されないというのは、つまらんものだというのを実感しました。
そんな思いが貯まりに貯まった末の今回の弾ばかりは、本当にシャークや氷結界の強化を信じるしかなかった。藁にも縋る思いです。
まさに、氷結界関連でよくネタにされる言い回しの「我々には祈る事しかできない」状態でした。
しかし、その祈りに対してKONAMIは最悪の形で答えてくれました。
シャークや氷結界どころか、今回のNECHには、水属性モンスターが1体も存在しません

ジャンジャジャ~ン!
今明かされる衝撃の真実ゥ~!


水属性が1体もいないパックは、第7期の1パック目のDREV以来です。
「水属性が1体もおらず、地属性のテーマは数多く強化されている」という様は、DREVを思い起こさせます。
世間は今、夏ムードですが、水属性にとっては冬の時代としか言いようがありません…。
カードのインフレが進む中で新規カードが1枚も無く、万が一環境クラスのデッキが出たとしても最悪のメタカードであるダイヤモンド・ダストがある…。
水属性は八方ふさがりなんじゃないでしょうか。

それにしても、何でネットで流れる「噂」は、時期的にはありえないような「噂」までもが本物で、自分にとって朗報な水属性に関する情報はいつもガセなんでしょう…。
シャーク・ドレイク・Aが本当だったらどれ程良かった事か…。

これまでも例外的にフラゲ情報について取り上げては嘆きの記事を書いてきた事がありましたが、今回は特に格別です。
これほどの屈辱を味わったのは初めてだと言いたくなるレベルです。
遊戯王をやっている限り、「7・17事件」「NECHの悲劇」として絶対に忘れる事は無いでしょう

No.7 ラッキー・ストライプNo.17 リバイス・ドラゴン

今日(7月17日)の日付との語呂合わせで、No.「7」と「17」のラッキー・ストライプリバイス・ドラゴン
どちらも私にとっては縁起のいいカードですが、2体が並ぶと、このブログの「負の象徴」に早変わりです(笑


ちなみに、これまで書いた7月17日の記事を振り返ってみると、2011年にしか書いていませんでした。このブログの更新数が最も多かった2012年ですら書いていませんでした。
そして、2011年の7月17日の記事の内容はと言うと・・・氷結界の伝道師の紹介記事でした。
このブログのアクセス数が最も多かった時期の記事にして、このブログで最もリンクを貼った回数が多いであろう記事です。
何という皮肉な巡り合わせなんでしょう…。


どこまでも俺の…俺たちの夢を打ち砕く気か!


同じようにWP枠での神代兄妹のデッキの強化を期待していた方、水属性がいない事に憤りを感じた方からの拍手をお待ちしております。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

轟きの大海蛇

今回紹介するカードは轟きの大海蛇です。


轟きの大海蛇

轟きの大海蛇
融合モンスター
星6/水属性/水族/攻2100/守1800
「魔法のランプ」+「ひょうすべ」



第1期に登場した水属性・水族の融合モンスターです。
融合素材は魔法のランプひょうすべという不可解な組み合わせです。
融合元の2体には何ら共通点がありません。
ただひょうすべの方はこのカードと同じ属性・種族なので、融合代用モンスターである沼地の魔神王沼地の魔獣王とひょうすべを融合させるというのも手です。
これら2体の融合代用モンスターは、このカードやひょうすべと同じ水族なので、このカードの一族の結束による強化を阻害しないと同時に、融合時に墓地へ送られる事で一族の結束の強化の条件を満たすのにも一役買います。
更に魔神王も魔獣王も水属性である点から、ひょうすべ共々サルベージで回収できるというのも大きな利点です。
融合後のアフターケアだけでなく、再度このカードの融合召喚を行うのにも役立ちます。

このカードは高レベルなので簡易融合には対応していませんが、デビル・フランケンの効果で呼ぶ事はできます。
ただし、デビル・フランケンの効果による特殊召喚は融合召喚扱いではないため、その効果で呼んだこのカードが墓地へ行ったとしてもダイガスタ・エメラルの効果で蘇生できません…。
また、デビル・フランケンやダイガスタ・エメラルが墓地へ行くと、上記の一族の結束を阻害してしまう点に気を付けたいです。
レベルの割には攻撃力が貧弱(レベル5の黒き人食い鮫と互角)なので、デビル・フランケンで出すにしても優先度は低いでしょう(汗

このカードはいかにも海蛇や水龍といった姿をしており、名前にも「大海蛇」とついていますが、海竜族でも爬虫類族でもなく水族です。
海外では海竜族は「SEA SERPENT」、すなわちそのまま「海蛇」なのに、どうして…?ちなみに、このカードの海外名は「Roaring Ocean Snake」となっています。
融合素材や種族など、妙な部分がある1枚です(笑

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ジャンル : ゲーム

H・C 強襲のハルベルト

今回紹介するカードはH・C 強襲のハルベルトです。
使っている人には申し訳ないですが、敵対する立場から紹介します。


H・C 強襲のハルベルト

H・C 強襲のハルベルト
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 200
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
デッキから「ヒロイック」カード1枚を手札に加える。



DUEAのWP枠で登場したヒロイックのモンスターの1体です。
強力な効果を持ったWP枠のモンスターの例に漏れず、3つの強力な効果を持ち合せています。

(1)の効果は、サイバー・ドラゴン等と同様の相手の場にモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在しない場合、自身を手札から特殊召喚できるという効果です。
この効果のおかげで展開しやすく、このカードを特殊召喚してから他のレベル4のモンスターを召喚すれば、そこからランク4のエクシーズに繋げる事が可能です。
もちろん、チューナーと並べる事でS召喚を行う事もできます。
同じレベル・種族で、同じく自身を特殊召喚できる効果を持ったカードにフォトン・スラッシャーが存在します。
フォトン・スラッシャーはこのカードよりも特殊召喚条件が緩く、攻撃力が高いです。一方こちらにはデメリットが無く、特殊召喚モンスターではないため通常召喚も行えるという利点があります。
相互互換と言える関係ですが、こちらの方が腐りにくく、(後述の他の効果のおかげで)アドバンテージを稼ぎやすいでしょう。

(2)の効果は、貫通効果です。
攻撃力が1800と下級アタッカークラスである為、守備モンスターに対しても強気で殴って来ます。

(1)(2)の効果だけでも十分に強力ですが、それらと極めて相性の良い(3)の効果が、このカードの最大の売りにして最大の恐怖です。
それは戦闘ダメージを与えた時に、デッキから「ヒロイック」カード1枚をサーチするという効果です。
「戦闘ダメージを与えてサーチ」というのは一見遅く不安定に感じるかもしれませんが、1800という高めの攻撃力と(1)の効果による展開力と(2)の効果による貫通ダメージによって、発動は容易です。
このカード自体が増援でサーチしたり戦士の生還で回収したりとサポート手段が豊富なので尚更です。
このカードの前では、攻撃力・守備力が1800未満のモンスターは、ハンドアドバンテージの為の恰好の的となってしまいます。
更にこの効果は、同名カードや「ヒロイック」の魔法・罠までサーチできてしまいます。
使用回数の制限も無いため、複数体並べたり攻撃回数を増やされれば、戦闘ダメージを与えられる度にサーチされてしまいます。
H・Cモンスターしかサーチできない上に発動条件も厳しく、1ターンに1度しか使用できずレベルも合わないクラスプ・ナイフとは一体何だったのかと言いたくなる程の性能です。
「氷結界」は「万能サーチ魔法を持っているのに強くない」と馬鹿にされる事が多いですが、他のテーマには、このカードの様に魔法・罠もサーチできる、よりクオリティの高いサーチ効果持ちのカードを擁するテーマもあるのです

このカードはの活躍の場は【ヒロイック】デッキに限らず、主に【テラナイト】等の戦士族を中心とした他のデッキに出張要員として投入されています。
基本的に、このカード3枚と、同じくWP枠で登場したサウザンド・ブレード1枚が「出張セット」と言われているようです。
このカードはサウザンド・ブレードの効果でリクルートでき、サウザンド・ブレードもこのカードの(3)の効果でサーチできるのでシナジーが強いのです。
とはいえ、この「出張セット」には数に限りがあり、このカードの(3)の効果を使えるのは(デッキにカードを戻す効果を持つカードを考慮しなければ)最高でも3回という事になります。これら4枚がデッキから無くなると当然(3)の効果も意味を成さなくなります。
(3)の効果を使われてもせいぜい「デッキ圧縮」「後続のこのカードを呼ばれる」位の認識で済みますが、本場である【ヒロイック】デッキでは恐ろしいサーチ要員と化します。

【ヒロイック】デッキは当然「ヒロイック」カードが多く投入されている為、このカードの(3)の効果によるサーチ先は無尽蔵に等しいです。
そして、戦闘ダメージを与えれば与える程に、それらの多彩なヒロイックを手札に呼び込めるのです。
私の組むデッキのようなステータスが1800未満のモンスターが多いデッキ(水属性という時点で、嫌でもそうなる)相手ならば、攻撃する度にサーチできるに等しいです。
「ある行動を起こせば起こす程に、手札が潤う」という様には、私はかの魔導書の神判すら連想する程です。
魔導書の神判と比べると手札が潤う速度・爆発力こそ劣るものの、複数ターン維持すれば確実に手札枚数を増やせるという点においては魔導書の神判よりもタチが悪いんじゃないかとすら感じます。
もちろん、他のヒロイックとのシナジーも忘れてはなりません。
ただでさえ攻撃力が高めで戦闘破壊が困難なのに、ソード・シールドをサーチされようものならば、どう足掻いても絶望としか言いようがありません。
高攻撃力モンスターを立たせていたとしても、ヒロイック・チャンスを使って強化し殴ってくる事も考えられます。
X素材を4つ以上持ったロンゴミアントに対しては、「素材が減るまでセットモンスターで耐える」位しか突破口がありませんが、その間にこのカードを出されてセットモンスターを殴られ、(2)の貫通効果によってダメージを与えられ(3)の効果を使われたなら、とにかく悲惨です。
もっとも、大抵の場合は次のロンゴミアントの攻撃で致死量のダメージを負う事になるのですが。

このカードへの対抗策として有効なのは、奈落の落とし穴でしょう。
激流葬で破壊したり、神の宣告神の警告で召喚・特殊召喚を無効にしたりもできますが、特殊召喚されたこのカードに対しこれらのカードを使用し、かつまだ相手が召喚権を残している場合には大して効果がありません。更に手札に後続のこのカードや戦士の生還を握られていようものなら、目も当てられません…。
強制脱出装置に至っては、ただの時間稼ぎにしかなりません。
(2)(3)の効果には戦闘を要するという事で次元幽閉も有効ですが、そもそも出された段階で奈落で除外できます(笑
ライオウはサーチ効果を封じる効果を持っている上にこのカードよりも攻撃力が高いので、メタとして最適です。
他にも手違いでサーチを封じたり、あえてサーチを逆手に取って相乗りを使うという手もあります。
強烈なはたき落としM・HERO ダーク・ロウで(3)の効果の分のアドバンテージを潰す事もできます。
とにかく(1)よりも(2)よりも、(3)のサーチ効果が厄介です。

ステータス、展開力、そしてサーチ…どれをとっても非の打ちどころのないパワーカードです。
メインデッキの一つとして【ヒロイック】を使っていていた私の弟は、言うまでも無くこのカードの登場に大いに喜んでいました。
「ZEXALが終わってヒロイックの強化はもう絶望的だ」と嘆いていたところだったので尚更です。
弟自身も、このカードについて「まるで自分の考えたオリカかと見紛う様な性能だ」と言ってました。
現にこのカードやサウザンド・ブレード、ロンゴミアントが出た後の【ヒロイック】デッキの強化具合は凄まじく、以前戦った時には「そのデッキがやっているのはデュエルではなく、作業だ」と言われた私の【海皇水精鱗】(【ジェネクス海皇水精鱗】ではない)が、今では全く勝てない程です。
このカードを「敵対する立場」から取り上げるのも、上記の様な「凶悪さ」を長々と書けるようになったのも、デュエルで度々コテンパンにやられた体験が故です(笑
逆に私はこのカードを見ていると、「何故自分の使っているテーマやデッキにはこれ程までに強力なモンスターが出ないんだ」と泣きたくなります。
シャークのデッキでスピア・シャークマーメイド・シャークをチマチマと使うのが馬鹿らしく感じてきます。次の弾のWP枠で、神代兄妹のデッキにこれ位のパワーカードが来る事を願いたいです。

あまりの使い勝手の良さから出張要員として幅広く使われており、自身のテーマで使った場合にも十二分に力を発揮します。
それでいて、出張要員としてはより強力なものがいるため目の敵にされる事は少なく、【ヒロイック】デッキ自体もマイナーなので規制には程遠いという、何とも美味しい位置にいるカードです。
使われる側からすれば、本当にたまったものではありませんが…。

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バーニカル

今回紹介するカードはドリル・バーニカルです。
遊戯王ZEXALの序盤にシャークが使用した水属性モンスターです。


ドリル・バーニカル

ドリル・バーニカル
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 300/守 0
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与える度に、
このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。



これまで結構出ている水属性のダイレクトアタッカーの1体です。
ダイレクトアタックに成功した時に、攻撃力が1000ポイントアップする効果を持ちます。
1回ダイレクトアタックしただけではまだ攻撃力1300と頼り無いですが、2回目では2300、3回目以降では、単なる攻撃力値として見ても、ダイレクトアタックの数値として見ても破格の値となります。

アクア・ジェットで強化すれば、いきなり攻撃力1300の状態でのダイレクトアタックを行う事が可能です。そこから攻撃力が2300に上がります。
このカードはレベル3であり、グラヴィティ・バインドレベル制限B地区の効果を受けないので、これらの発動下では、高レベルモンスターの攻撃を抑えつつ一方的にダイレクトアタックを叩き込む事ができます。このカードを使うならば、ロック系のカードと組み合わせてダイレクトアタックを狙う戦法がオススメでしょう。
狂戦士の魂で追加ダメージを狙う事もできます。
同じレベル3のニードル・ギルマンの効果で強化できる点も見逃せません。
海竜神の加護で、破壊から守る事もできます。
また蘇生手段も豊富で、リミット・リバース浮上バブル・ブリンガー激流蘇生デブリ・ドラゴンなど様々な方法で展開する事が可能です。特に、デブリドラゴンの効果で蘇生すれば、そこからグングニールのシンクロへと繋げることができます!
特殊召喚から地獄の暴走召喚で大量展開する戦法も考えられます。
もちろん、グリズリーマザーサルベージウォーターハザードといった有用な水属性のサポートにも対応している点も見逃せません。

弱点は、攻撃反応型のカードでしょう。
ミラーフォースは海竜神の加護や水神の護符で凌ぐ事も可能ですが、次元幽閉を喰らってしまうとひとたまりもありません。
月の書強制脱出装置といったフリーチェーンのカードにも弱いです。

スカル・クラーケンに続いて出た水族のこのカードを見た時には、「シャークの下級は魚族と水族がメインなのか」と思ったものですが、シャークが使用する水族の下級モンスターはその後は結局スターフィッシュ位しか出ませんでした。
なので、シャークのデッキに入れる場合には、他の大半の下級(魚族)と種族が合わなくて困る事があります(汗
また、初登場以降の出番も、シャークvs璃緒戦でシャーク・カイゼルの素材になった位でした。

シャークのデッキよりは、ダイレクトアタッカーである点やデブリで蘇生できる点を活かしたデッキの方が活躍できると思います。

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ジャンル : ゲーム

ライフ イズ ビューティーホール

今回紹介するカードはライフ・ストリーム・ドラゴンです。
遊戯王5D's終盤になってようやく登場した最後の「シグナーの竜」で、パワー・ツール・ドラゴンの進化系(?)です。


ライフ・ストリーム・ドラゴン

ライフ・ストリーム・ドラゴン
シンクロ・チューナー(効果モンスター)
星8/地属性/ドラゴン族/攻2900/守2400
チューナー+「パワー・ツール・ドラゴン」
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
自分のライフポイントを4000にする事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分が受ける効果ダメージは0になる。
また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊される場合、
代わりに自分の墓地に存在する装備魔法カード1枚をゲームから除外する事ができる。



レベル8のシンクロモンスターのチューナーです。素材にはパワー・ツール・ドラゴンの縛りがあります。
パワー・ツール・ドラゴンがレベル7である事を踏まえると、基本的に「レベル1チューナー+パワー・ツール・ドラゴン」という組み合わせで出す事になります。
パワー・ツール・ドラゴンもシンクロモンスターなので、このカードを出すには2回のシンクロ召喚を経なければなりません。
ワン・フォー・ワンを使ってレベル1のチューナーを呼び出す等、工夫を行いたいです。

このカードがシンクロ召喚に成功した時、 自分のライフポイントを4000にする事ができます。
自分のライフが4000未満の時にはライフ回復となりますが、逆に4000より上の時にはデメリットになります。
他のカードとの兼ね合いも考えた上で、この効果を使うかどうか判断したいです。
尚、この効果は「ライフを回復する効果」でも「ライフにダメージを与える効果」でも無いため、それらに影響を及ぼすカードは効きません。

そして、このカードが場にいる限り、自分が受ける効果ダメージは0になります。
この効果のおかげで、バーン系のデッキに対して優位に立つ事ができるでしょう。

あと1つ、破壊される場合に、代わりに自分の墓地の装備魔法カード1枚を除外できる効果を持っています。
素材に必須となるパワー・ツール・ドラゴンが装備魔法をサーチする効果を持っており、その効果でサーチした装備カードを墓地へ送っておく事で最低でも1回はこの身代わり効果を使えるようになります。
このカード自体の攻撃力もなかなか高いので、装備魔法を墓地に貯めておけば強固な布陣となります。
ただしバウンスや除外といった「破壊」以外の除去に対しては無力なので、そこは他のカードを使って補っていきたいです。

レベル8のシンクロモンスターのチューナーであるという点にも注目したいです。
このカードはサルベージ・ウォリアーの効果で蘇生できる中で最高レベルのチューナーですが、このカードとサルベージ・ウォリアーの合計レベルは13となり、これら2体で直接シンクロ召喚を行う事はできません…。
TG レシプロ・ドラゴン・フライ等のレベル2のシンクロモンスター2体とシンクロすれば、シューティング・クェーサー・ドラゴンを出せます。
近年シンクロモンスターのカードプールが増えたおかげで、下級モンスターとシンクロする事で星態龍、ドラゴアセンション、牙王、鬼岩城といったモンスターをシンクロ召喚できるようになりました。他にも地属性という事で、地属性の素材指定のあるXXセイバー ガトムズやガオドレイクを出す事もできます。

このカードは5D'sの第2期であるダークシグナー編にて初めて姿が登場し、その頃のEDの映像にも登場していました。
作中で少し登場した時にパワー・ツール・ドラゴンとの類似性についても触れられていたものの、結局ダークシグナー編で登場する事はありませんでした…。
その後もEDに出てた事はあるものの登場する気配は無く、「6体目の竜」としてブラックフェザー・ドラゴンが出たり、スカーレッドノヴァの時の過去のシーンでもこのカードではなくブラックフェザー・ドラゴンがいたりと、まるで「無かった事にされた」かの様でした。
その末に出たのは、実に最終決戦時での事でした。

このカードが登場するまでの間にこれら様を見せつけられた龍亞のファンやこのカードの登場を期待していた人達は、ショックを受けた事でしょう。
しかし、それ以前に5D'sの第2期EDで初めてこのカードの姿を見た時から僕は、それとは別のショックを味わっていました
「ああ、シグナーの竜で水属性だけハブられたのだなぁ」と。
スターダスト風属性、レモンは闇属性ブラック・ローズ炎属性、エンシェント・フェアリーは光属性。そしてこのカードは体色や、「(地属性の)パワー・ツール・ドラゴンに似ている」という時点でどう足掻いても地属性に違いありませんでした。
当時存在していた6属性の中で、メインキャラの切り札で、よりにもよって自分の好きな水属性だけがハブられたという事実には、結構なショックを受けたものです。
最終的に揃った6体のシグナーの竜について、「闇属性が被っていいて水属性がいない」という事が、僕が訴えるまでもなく結構多くの人に知れ渡っているのは不幸中の幸いと言うべきでしょうか。

この事から5D'sという作品そのものにも不信感を抱いている僕ですが、このカードが初登場した時には「不覚」にも少し感動しました
ZEXALで「途中からまるで無かった事にされた」「と思いきや最後に出てきた」カードと言えばシャーク・ドレイクですが、悲しいかな、このカードの様に登場を待ち望まれる事はありませんでした。
むしろシャーク・ドレイクは、多くのシャークのファンにとっては、どちらかと言えば「邪魔者」でした。
やはりこのカードの様に何らかのドラマや因縁があれば、ファンも付きやすいんだなぁと思いました。「敵の策略で手に渡った」というだけでは何の感慨も湧きません。
あとシャーク・ドレイクの最後の出番自体もただエクシーズ素材として出ただけだったので、いくら好きなカードでも(むしろ好きだったからこそ)このカードが出た時程の感動は感じられませんでした…。

…とまぁ、上記の様に最後のシグナーの竜が地属性のこのカードだった事には大きなショックを受けたのですが、その悔しさと同時に、「こうなったら、ネット上で何らかの形で水属性に関する情報を配信してやろう」という思いも湧きました。
そして今、曲がりなりにも水属性に関する情報を配信しようとしているのが、この「氷結界ブログ」です。
このブログができたのはこのカードがEDで初めて出たのよりも結構後ではありますが、思えば作るに至った最初の「きっかけ」を与えてくれたのは、他ならぬこのカードの存在そのものでした。
なので、僕にとっては不思議と思い入れのあるカードでもあります(笑

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ア・センションプリーズ

今回紹介するカードは天穹覇龍ドラゴアセンションです。
漫画版遊戯王5D'sに登場する「決闘竜」の1体で、作中での使用者はレクス・ゴドウィンです。


天穹覇龍ドラゴアセンション

天穹覇龍ドラゴアセンション
シンクロ・効果モンスター
星10/光属性/ドラゴン族/攻 ?/守3000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
このカードの攻撃力は自分の手札の数×800ポイントアップする。
フィールド上のこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、
このカードのシンクロ召喚に使用したシンクロ素材モンスター一組が
自分の墓地に揃っていれば、その一組を特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
「天穹覇龍ドラゴアセンション」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。



特筆すべき点として、このカードはシンクロ素材に縛りがなく、非チューナー1体でもシンクロ召喚できる初のレベル10シンクロモンスターでした。
なので、上級モンスターを素材にしてシンクロ召喚を行いやすいです。
氷結界では、グルナードから術者または水影を召喚する事でシンクロを行えます。

このカードはシンクロ召喚成功時に、自分の手札の数×800ポイント攻撃力をアップする効果を持っています。
手札1枚で800、2枚で1600と、この辺だとあまりに頼りないです。手札3枚では2400、4枚では3200であり、4枚以上確保できなければ、同じレベル・素材で攻撃力3100のシンクロモンスターである神樹の守護獣-牙王を使った方がいいでしょう。
この効果に反して、レベルの高さから、シンクロ召喚するのに手札を多く消費してしまいがちなのが悩みです。
この効果はシンクロ召喚成功時にしか発動しないため、蘇生等それ以外の方法で特殊召喚した時には攻撃力はとなります。
また、エフェクト・ヴェーラーデモンズ・チェーン等で無効にされると、その後もずっと攻撃力0になったままとなってしまいます…。
守備力は3000と高めなので、最悪壁として運用できるでしょう。

あと一つ、場にいるこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、 このカードのシンクロ召喚に使用したシンクロ素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を特殊召喚できるという変わった効果を持っています。
これによって、このカードのシンクロ召喚のディスアドバンテージを軽減できます。
ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、「天穹覇龍ドラゴアセンション」のこの効果は1ターンに1度しか使用できません。
戦闘破壊された場合でも特殊召喚できるので、たとえ攻撃力が低かったり0になってしまったとしても後続に繋げる事ができます。
呼び出したモンスターは壁やコストになるだけでなく、更なるシンクロ召喚に繋げる事もできます。
ただ、破壊以外の方法で除去されてしまった場合は後続を呼ぶ事ができないので注意が必要です。

単純なパワーカードである牙王に対して、このカードはコンボ性が強いです。
なので、手札を増やせるギミックのあるデッキに入れたいです。

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花鳥風月

今日紹介するカードはカラテマンです。


カラテマン

カラテマン
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1000/守1000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、元々の攻撃力を倍にした数値になる。
この効果を使用した場合、このカードはエンドフェイズ時に破壊される。



第2期に登場した効果モンスターです。
自身の元々の攻撃力を倍にする起動効果を持っています。元々の攻撃力は1000なので、単体で使用した場合、攻撃力2000となります。
ただし、この効果を使用した場合、このカードはエンドフェイズ時に自壊するデメリットがあります。
ただ、同じ属性・種族で元々攻撃力が2000でエンドフェイズ時に自壊するデメリットを持っている点も共通しているコアキメイル・ベルクザークが存在しています。
あちらは2回攻撃できる上に、自壊を回避できる効果も持っています。
また、同じ属性・種族のデメリットアタッカーにはより攻撃力の高いゴブリン突撃部隊も存在します。
なので、このカードはデメリットアタッカーとして使うには、どうも優先度は落ちます…。

レベル3という事で、グラヴィティ・バインドレベル制限B地区を掻い潜りつつ、2000の攻撃力で殴るのが主な運用法でしょうか。
また、自壊したとしてもリミット・リバースで蘇生できます。
荒野の女戦士朱雀の召喚士でリクルートできる2000打点と見なす事もできます。

同じ種族と攻守で、同じく1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に攻撃力値を元々の攻撃力の倍にできるカードにフォトン・チャージマンが存在します。
あちらは自壊せず、効果の持続期間が次の自分のスタンバイフェイズ時までとこのカードよりも長いですが、効果を発動するターン、攻撃できないという致命的なデメリットがあります。
シンクロもエクシーズも何もない頃に生まれたこのカードに対し、フォトン・チャージマンが出たのは第8期の終盤でした。まさかそんな時期になって、このカードと似た効果(ステータスも似てる)のカードが出るとは思いもしませんでした(笑

このカードを含む「エンドフェイズに適用終了」となるカードは、エラッタによって、これまでは「エンドフェイズ時」までだったのが「ターン終了時」までという風に変更されました。

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月と太陽

氷結界スリーブについて書いた記事を読み返してみて、ふと漫画『遊☆戯☆王R』の決闘R41「もう一人の存在」にて、天馬夜行が遊戯に対して言い放った台詞を思い出しました。夜行が語った、「闇遊戯に対する、表遊戯の怒り」の話です。
まるで…「氷結界」と同じです…。この時夜行が語った自身の境遇が「シンクロ以外の氷結界」「【氷結界】というデッキそのもの」、月行の境遇が「氷結界のシンクロ」「氷結界の龍」と重なります。

氷結界シンクロとそれ以外の氷結界…共に「氷結界」に属する存在ですが、
色んなデッキで必須カードやコンボの要として使用され、禁止・制限カード入りまでしたのは…
第2回「デュエリストカードプロテクターデザイン大投票」において、他の候補を抑え2位に入賞したのは…
すべての栄光を手にしたのは氷結界シンクロだけでした。
中でもトリシューラは、単体でクリアファイルやデッキケースのパッケージも飾った事がありました。
シンクロ以外の氷結界は何も得る事は無かった…その機会さえ氷結界シンクロに奪われたのかもしれません。

しかし、上でも書いた様に氷結界シンクロもそれ以外の氷結界も、れっきとした「氷結界」という一つの括りの中にいます。
なので、「もう一人と常に比べられる」夜行と月行の関係よりかは、二人の遊戯の関係に近いのかもしれません。
かと言って、氷結界シンクロは、それ以外の氷結界の可能性を広げてくれた存在かというと、どうもそんな感じはしません(笑
むしろ天敵、シンクロ以外の氷結界が低く見られるようになってしまった大きなきっかけのようにすら感じます。
「どうしてお前らは同じ『氷結界』なのに、こうも差がついたんだ?」という声も聞こえて来ます。

氷結界シンクロはまさに、KONAMIという「太陽」から光を浴びる「月」のような存在です。
それ以外の氷結界は闇夜に這いつくばったまま、ただ…「光」を求めて進むだけです。
現状では「強化」という光を浴びなければとても前に進めそうにありません…。かと言って、KONAMIが【氷結界】をいずれ強くなるデッキだと気にかけている様子も微塵も感じられません。

まったく…夜行の怒りはもっともだと感じます(笑
いつの日か、【氷結界】デッキが「日の目」を見るようになって欲しいものです。

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Make & Break

以前に何度か記事で「シャーク(ナッシュ)、璃緒(メラグ)ドルべの3人をメインに添えた、遊戯王ZEXALの二次創作を作ってみたい」と書いたことがありますが、今回はそれにあたっての課題について少し書いてみます。

まず、どのような形で紹介するかが悩みです。
過去にコメントで頂いた小説投稿サイトに投稿するのも手ですが、それだとデュエル描写がすごく分かり辛くなります。
ただ、話の流れ的なものは小説形式でも十分に伝えられるでしょう。どれ程上手く伝えられるかは書き手(私)の腕次第ですが。
シャーク、璃緒、ドルベにはストーリー上での扱いでも何とかしてやりたい部分はありますが、やはりカードゲーム作品である以上、各キャラの魅力を最大限に伝えられるのはデュエルあってこそだと思います。
デュエルでも色々やらせたい事はありますし。
デュエルの状況が視覚的に少しでも割りやすくなるように、動画を作ってニコニコ等でupしたいところですが、素材や動画作成技術についてもまだまだ不十分です…(汗
現状では1コマ1コマちまちま画像を作っていく位しか方法が思い浮かばないです。
あと、動画の書き出しの段階で不備が発生する事も多いのも困りものです。

次に、ストーリーについてです。
基本的に遊戯王ZEXAL本編のストーリーの流れに従いつつも、あくまでメインはシャークと璃緒とドルベという事を念頭に置いて作ってみたいです。
ただ全てが本編通りとまではいかず、個人的に気に入らなかった箇所や分かり辛かった部分はアレンジ、改変したいと思います。メインの3人を持ち上げる為に、話の流れ自体を大きく変える事もあるかもしれません。
そして、どの辺りから作っていくかという話ですが・・・とりあえずシャーク、璃緒、ドルベの3人が初めて同じ場所に集うサルガッソでの戦いから始めようと考えています。
それ以前の話にも、ピックアップしたい、もしくは改変したい内容はいくつかありますが。

最後は、デュエルについてです。
素材や動画作成技術抜きにしても、デュエルパートを作るのはやはり大変です。特に、デュエルの流れを考えるのが面倒です。
何の考えも無しに作っている内に矛盾が生じたり、「この手札ならここでこうしておいた方が良かったんじゃない?」というような状況(実際にアニメでもそれなりにある)も生まれてくる事でしょう。
それ以外にも、デュエルパートにおいては様々な課題があります。

・ルールをどうするか
ZEXALアニメ本編と現在の遊戯王OCGとでは、ルールが違います。特に、ZEXALの頃にあった先攻ドローが、今のOCGではありません。これらのルールをどちらに合わせるかが悩みどころです。
また、ZEXALの頃には無かったペンデュラムゾーンペンデュラムモンスターカードを出すかどうかも悩みます。

・カードの効果をどうするか
ZEXALでは、アニメ版とOCG版とで、カードの効果が異なるものが多いです。以前の作品ならばOCG化後にはOCG版のテキストに修正される事が多かったですが、ZEXAL以降はOCG化された後でも、効果が異なるものはずっとアニメ版のテキストのままになりました。
今のところはとりあえずOCG版準拠にしようと考えていますが、No.共通の戦闘破壊耐性位は残しておこうかとも考えています。

・キャラの使用カードについて
ZEXAL作中では登場しなかったチューナーモンスターシンクロモンスターを出すかどうかも悩むところです。
また、過去のアニメ作品のキャラが使ったカードをZEXALキャラに使わせたり、ZEXALのキャラが使ったカードを別のキャラに使わせたりする事には、どうも抵抗を感じてしまいます(汗
前者の例としては、遊戯王GXでは明日香が使っていた青氷の白夜龍を璃緒に使わせたり、後者の例としては、作中では鉄男が使ったブリキンギョをシャークに使わせるといった感じです。
あと、辻褄合わせ等でオリジナルカードを出す事もあるかもしれません。
しかし、私はこれまでに登場したOCGやアニメオリジナルのカードの全てを完全に把握している訳ではありません。ひょっとしたら既にOCGやアニメで出ているカードと似たような効果のカードを出してしまう事もあるかもしれないです(笑

作品一つを考えるだけでも色んな課題が浮かび上がってきます。二次創作とは大変で、そして奥が深いものだと感じさせられます。
作品やキャラやカードへの愛を原動力に、いつか実際に作れたらいいなぁと思います。

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ジャンル : その他

トレイン

今回紹介するカードはトレード・インです。


トレード・イン

トレード・イン
通常魔法
手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。



手札のレベル8モンスター1体を捨てて、デッキから2枚ドローする効果を持った魔法カードです。
レベル8モンスターをコストに手札交換を行えるカードです。

手札に来ると腐りやすいレベル8モンスターを、2枚ドローに変えられる点は魅力的です。
捨てて墓地に行ったレベル8モンスターを再利用する事が出来れば無駄がありません。
発動回数に制限は無いので、手札にこのカードとレベル8モンスターを複数枚確保できれば、1ターンに何回も手札交換を行えます。
青眼の白龍のようなレベル8モンスターを主力にしたデッキや、レベル8モンスターが多いデッキならば、投入を検討できます。

氷結界では対応しているのはグルナードのみです。
グルナードは軍師の効果で捨てる事でも手札交換を行えますが、こちらには軍師とは違い、召喚権を使わないという利点があります。
氷結界の紋章でグルナードをサーチする事で、手札コストを確保する事もできます。
このカードでグルナードを捨て、その後に伝道師を召喚し、伝道師の効果で墓地にいるグルナードを蘇生する、というのが理想的な流れです。
蘇生したグルナードやこのカードによって潤った手札を起点に、氷結界モンスターの大量展開を狙いたいです。
過去に私は、このギミックを重視し、グルナード中心のデッキを組んだ事もありました。

水属性では他にも何体か対応していますが、対応するモンスターのほとんどが手札から特殊召喚できたりアドバンス召喚に関する効果を持っており、手札コストにする意義は薄いです…。特に特殊召喚モンスターのネオダイダロスムーラングレイス、墓地からの蘇生を行えない氷の女王とは相性が悪いです。
一応、手札に来たそれらが事故要因になった時の処理としては使えるでしょう。
遠慮なくコストにできる水属性は、青氷の白夜龍桜姫タレイアエンシェント・シャーク ハイパー・メガロドンあたりでしょうか。
リチュアの儀式モンスターではソウルオーガリヴァイアニマの2体が対応しており、捨ててからリチュアの儀水鏡リチュア・マーカーなどによる回収に繋げる事ができます。
レベル8軸の【リチュア】には是非入れておきたいカードです。

手札のレベル8を捨てるのはコストなので、発動を無効にされると、このカード自身とコストの2枚分の手札のカードを消費するだけとなってしまいます…。
また、マクロコスモス等の発動下でも発動はできますが、コストとして捨てたカードは墓地へは行かず除外されてしまいます。

水属性のデッキで使う機会は少ないかもしれませんが、優秀な手札交換カードです。

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ジャンル : ゲーム

一昨日発売の「決闘王の記憶-決闘都市編」を買えませんでした。
前作の「決闘王の記憶-決闘者の王国編-」は買えたので、今回も何とかなるんじゃない?と考えていた私が甘かったです。

前回の時は、開店してちょっと経った時間に近所の店に入店。その店にあった最後の1個を買う事ができました。
その後、都市部に行くと寄ったどの店でも普通に売っていたので拍子抜けしたものです。その時は別用で出かけていたので1個も買い足しませんでしたが…。
そんな事があったので少し余裕を持っていたのですが、前回買った店では開店前から予約分で完売だと告げられました。
その後、前回同様に都市部に行きましたが、既にどこにも影も形も無く…。シングルカードを置いてある店すらもほとんど発見できませんでした。
これ程までにあちこちに無駄足を運んだのはダブルユニオンの時以来です。

決闘都市編が瞬殺された最大のきっかけは、もちろん特典カードとして付属している黒魔族復活の棺のためでしょう。
前回の付属だった超電磁タートルが、【シャドール】とのシナジーから値段が暴騰しており、更に黒魔族復活の棺も【シャドール】とシナジーのある効果だったので、多くの人が買い求めるのも当然です。
黒魔族復活の棺の情報が出た当初は、水属性の魔法使い族を特殊召喚できずにガッカリしていましたが、手に入らなかった事を思えば、結果的には闇属性・魔法使い族限定で良かったなぁと思いました(笑
でも、黒魔族復活の棺を入れてブラマジデッキも組んでみたかったです…。

入手できなかった事に関しては私に非があるかもしれませんが、流石に今回の商法には憤りを感じざるを得ないです。

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願い

新パックの「NEXT CHALLENGERS」の発売まであと一週間を切りました。
収録カードは色々と明らかになっているものの、水属性の情報は1枚もありません。
ひょっとして1枚も無いんじゃないかという不安を感じます…。

しかし、最近のパックには発売まで情報が全く出ないWP(ワールドプレミア)枠が存在します。
これまでこのブログで何度も書きましたが、WP枠では、ZEXALキャラのテーマやデッキを強化するようなカードが登場し、いずれのデッキも劇的に強化されました。
環境レベルに到達しているものも少なくありません。
しかし、今までの弾のWP枠では、神代兄妹の…シャークと璃緒のデッキを強化するようなカードは1枚も出ていません。
WP枠以外ではそれらしきカード(シレーヌ・オルカ鰤っ子姫など)が出ていましたが、性能はWP枠とはまるで全然程遠いです。
シャークのデッキは、アニメのカードだけならば決して他のキャラとは引けを取らないのに、WP枠の有無のために、他のキャラのデッキとは随分と差が付きました
璃緒のデッキに至っては、元々枚数自体が少なくてデッキを組むのが極めて困難だったのが、更に他のキャラに差を離された恰好となりました。今や「七皇の中で最弱」と言われる程です(現にアニメでの見せ場も少なかったです)。
璃緒のデッキについてもう少し言わせていただくと、璃緒の使用カードの中に1ターンで複数体のカードを展開できる手段を持ち合せていないというのは致命的だと思います。一応ブリザード・サンダーバードは展開効果を持ってはいますが、「何でこんなに使いにくいんだ」と言いたくなるレベルの調整です。
現状では、シレーヌ・オルカ1枚を渡されただけではどうにもなりません(しかもシレーヌ・オルカの効果自体も、璃緒の使用カードだけでは全く機能しません)。

WP枠で出た他のZEXALキャラのデッキとは違い、テーマデッキではなく属性や種族で固まったデッキなので強化は難しいかもしれませんが、それでも神代兄妹のデッキのWP枠での強化を願って止まないです。
特に璃緒のデッキについては、私以外にも強化を予想・願望する声は多いです。
これ以上、他のキャラのデッキが劇的に強化されるのを指をくわえて眺めているだけというのは嫌です。今度こそ、神代兄妹の関連カードがWP枠で登場しますように。

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夏の思い出

もうすぐ7月のパック「NEXT CHALLENGERS」が発売します。
思えば、このブログを作って以降、毎年7月には様々な出来事、思い出があります。

2010年の7月にはSTBLが発売。ここで氷結界の紋章氷結界の舞姫が登場しました。
翌8月には、DTの新規水属性カテゴリであるリチュアが初登場しました。

2011年の7月に発売した、ZEXAL2つ目のパックであるPHSWでは、氷結界の伝道師が登場しました。
この時に、このブログ史上で最大の「一日あたりのアクセス数」を記録しました。

2012年は、6月に待望の水属性のストラクチャーデッキである「海皇の咆哮」が発売し、続く7月に登場したパックのABYRも、水属性をプッシュするような内容でした。
この弾で初登場した水属性カテゴリの水精鱗は、環境トップクラスにまで食い込みました。
翌8月発売のVジャンプにはバハムート・シャークが付属していました。
またこの頃は、このブログ開設以来、最も記事数が多かった時期でもありました。

2013年の7月は、ダブルフィン・シャークサイレント・アングラーの2体がOCG化されなくてひたすら悶々としていました(笑
この時に出たSHSPには水属性モンスター自体非常に数が少なく、また翌7月で出たコレクターズパック-ZEXAL編-でも水属性はわずか1体しかいませんでした。
SHSPやコレクターズパックでZEXALの他のキャラの新規カードは色々と出た中で、シャークの新規カードが1枚も出ていなかったのには悔しい思いをしました。
これによって私自身のテンションも相当に下がっており、2013年の7月はこのブログを立てて以来、最も記事数の少ない月となりました(汗

2014年、今年の7月のパック「NEXT CHALLENGERS」は一体私にどのような「出会い」をもたらすのでしょうか。
今のところ、心情は去年の7月と大差ないです。今度は、WP枠でZEXALの他のキャラのデッキが劇的に強化されている中で、シャークや璃緒のデッキを強化するカードが1枚も出ていなくて悔しい思いをしています。
NECHはARC-V2つ目のパック。ZEXALの2つ目のパックだったPHSWで伝道師が出たように、氷結界の新規カードにも期待したいです。
この弾の収録内容次第で、今後のこのブログの方向性が大きく変わると思います。

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タクリミノス

今回紹介するカードはタクリミノスです。


タクリミノス

タクリミノス
通常モンスター
星4/水属性/海竜族/攻1500/守1200
体にヒレを持ち、水中でも自由に動ける海竜の仲間。



水属性・海竜族・レベル4の通常モンスター。
このカードは通常モンスターである為、レスキューラビットの効果でデッキから2体特殊召喚する事ができます。そこからランク4エクシーズに繋げるのが主な運用法でしょう。
ランク4のエクシーズの選択肢は様々ですが、このカード2体から、同じ海竜族のバハムート・シャーク深淵に潜む者ラヴァルバル・チェインといったランク4エクシーズを出せます。
他にレベル4モンスターがいる時には、3体の素材を必要とするシャーク・ドレイクのエクシーズも狙えます。

同様の運用は、同じ属性・種族・レベルの通常モンスターの暗黒の海竜兵でも可能であり、あちらは攻守ともにこのカードよりも300ポイント高く、単体でも下級アタッカークラスの攻撃力を持っています。
一方このカードには、サルベージグリズリーマザーに対応しているという利点があります。
基本攻撃力は1500と、それらのサポートに対応するモンスターの中では最高の値です。
ただ暗黒の海竜兵共々、奈落の落とし穴には引っ掛かってしまう点には気をつけたいところです。
また、海竜族には、このカードと同じ属性・種族・レベルで奈落の効果を受けない効果モンスターのコダロスが存在します。

このカードは第1期のLIMITED EDITION 1で初登場し、その後再録されたのは第8期のトーナメントパック2012 Vol.2でした。
ちょうどこのカードが欲しいと思う事も何度かあったので、この再録は嬉しかったです。
ただし、LE1は希少で、再録先のトーナメントパックも現在絶版な上にそれ程出回っている訳ではない(と思われる)ので、入手難易度は高いです…。

このカードは、遊戯王OCG史上初の下級海竜族モンスターでした。
今でも「レベル4」「通常モンスター」「サルベージやグリズリーマザーに対応する攻撃力」という3つの条件を持つ唯一の海竜族モンスターなので、構築次第では主力として活躍できるでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

暗黒の海竜兵

今回紹介するカードは暗黒の海竜兵です。
数少ない海竜族の下級通常モンスターの1体です。


暗黒の海竜兵

暗黒の海竜兵
通常モンスター
星4/水属性/海竜族/攻1800/守1500
暗黒海の世界を守る戦士。
水中はもちろん、陸上でも高い戦闘能力を誇る。



このカードは、海竜族の下級通常モンスターの中で最高の攻撃力を持っています。
しかし、下級海竜族には、同じ攻撃力で効果持ちの海皇の竜騎隊アームズ・シーハンターデュアル・ランサーリチュア・チェイン、より攻撃力の高いコアキメイル・シーパンサーが存在します。
通常モンスターである点を活かそうにも、デュアル・ランサーはデュアルモンスターであり、墓地またはフィールド上に表側表示で場にいる場合には一部の通常モンスターのサポートを共有できます。
ただ、このカードは上記のカード達と比べて守備力が高いという利点はあります(それでもデュアル・ランサーより100高いだけですが)。
この守備力値は、水属性の下級通常モンスターの中で最高の攻撃力を持つガガギゴや、同じ攻撃力のレインボー・フィッシュシーザリオンよりも高いです。

このカードはレスキューラビットによってデッキから2体リクルートする事ができます。
その2体でレベル4モンスター×2のランク4のエクシーズ召喚を行う事ができます。エクシーズ先には、同じ海竜族の深淵に潜む者ラヴァルバル・チェインも存在します。
このカードは水属性なので、水属性の素材指定のあるバハムート・シャークスノーダスト・ジャイアントも出せます。特にバハムート・シャークは同じ海竜族なので、このカードのエクシーズ先として是非エクストラデッキに入れておきたいです。

このカードのステータスが、同じ属性・種族で、レベルが1高い上級通常モンスターである海竜神と同じなのには、時代の流れを感じます。同じく水属性・海竜族でレベル5のスパイク・シードラと比べれば、攻守共に200高いです。

このカードはカイザー・シーホースに姿が酷似しています。
ただし、レベルと種族位しか共通点がなく、これといったシナジーがある訳ではありません(笑

テキストに「暗黒海」という地名が見受けられます。このカードと同じ弾で初登場したジェノサイドキングサーモンのテキストにも同様の地名が見られます。
あちらのテキストから、この「暗黒海」は、同じ読みで漢字の異なる「暗黒」と同じ世界にあるのでしょうか。
もしそうならば、このカードも暗黒界のモンスター達と同郷出身という事になります。カイザー・シーホース以上に全くシナジーがありませんが(笑

エクシーズを主体とした【海竜族】デッキでならば活躍できるかもしれない1枚です。

テーマ : 遊戯王OCG
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No.86 H-C ロンゴミアント

今回紹介するカードはNo.86 H-C ロンゴミアントです。
使っている人には申し訳ないですが、敵対する立場から紹介します。


No.86 H-C ロンゴミアント

No.86 H-C ロンゴミアント
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
戦士族レベル4モンスター×2体以上(最大5体まで)
(1):相手エンドフェイズ毎に発動する。
このカードのX素材を1つ取り除く。
(2):このカードが持っているX素材の数によって、
このカードは以下の効果を得る。
●1つ以上:このカードは戦闘では破壊されない。
●2つ以上:このカードの攻撃力・守備力は1500アップする。
●3つ以上:このカードはこのカード以外の効果を受けない。
●4つ以上:相手はモンスターを召喚・特殊召喚できない。
●5つ以上:1ターンに1度、相手フィールドのカードを全て破壊できる。



No.とヒロイックの2つのカテゴリに属するエクシーズモンスターです。
戦士族の素材指定のあるランク4エクシーズで、2体以上(最大5体まで)を素材にでき、素材の数によって追加される5つの効果を持っています。

素材が1つ以上の時の効果は、戦闘破壊耐性です。
この時点で、アニメでのNo.の共通の戦闘破壊耐性を優に上回る性能を誇っています
素材が1つでもあれば追加される耐性の為、このカードは素材が1つも無い状態の時しか戦闘破壊できないです。

2つ以上の時の効果は、このカードの攻守が1500アップするというものです。
エクシーズ召喚は当然、2体以上のモンスターを素材にして行うため、エクシーズ召喚されたこのカードは、この効果までは確実に持っている事になります。
このカードの元々のステータスは攻守共に1500である事も踏まえると、このカードは最低でも2体の素材で出せる攻守3000のモンスターであると言えます。
2体の素材で出せるランク4としては破格の数値です。しかも、それで更に上述の戦闘破壊耐性まであります。
素材指定の有無はあるものの、素材3体で攻撃力2950で何の効果も無い覚醒の勇士 ガガギゴの立場がまるで無いのは言うまでもありません…。
ランク3で2体で出せて攻守共に3000のカードにアシッド・ゴーレムがいます。勝手に素材が剥がれていく点も共通していますが、アシッド・ゴーレムが常にキツいデメリット効果を持っていたのに対し、このカードには何のデメリットもありません

素材が3つ以上の時の効果は、このカード以外の効果を受けなくなるという効果です。
これは間違いなく、全モンスターカードの中で最高の耐性効果です。
奈落ブラック・ホールはもちろんの事、強制脱出装置月の書精神操作エフェクト・ヴェーラーブレイクスルー・スキルスキルドレインも、S・H・Ark Knight、カステル、ティアラミスからトリシューラに至るまで、全てが効かないのです。
それに加えて、上記の戦闘耐性まで併せ持っているため、素材が3つ以上あるこのカードを倒す事は不可能ですまさに無敵としか言いようがありません。
ただ一つ、ラヴァ・ゴーレムサタンクロース等の特殊召喚効果のリリース要員にするという処理法がありますが、それらのカードがそう都合よくどんなデッキにも入っているとは限りません

4つ以上の時の効果は、こちらの召喚・特殊召喚を封じる効果です。
これの前では、前述のサタンクロースやラヴァ・ゴーレムすらも通じなくなります。
攻守3000で完全な耐性を持っているだけでも強すぎるのに、更に召喚・特殊召喚まで封じて来るのです。これでは完全にお手上げです。
一応、モンスターをセットする事はできますが、このカードの攻撃に耐えられる壁モンスターなどそう存在しません。
もちろん、相手はこのカード以外にもカードを使い放題、召喚・特殊召喚し放題なのも忘れてはなりません。例えば、マシュマロンのような戦闘破壊耐性を持った壁モンスターを出したとしても、ハルベルトに殴られれば戦闘ダメージを与えられる上に更なるアドバンテージまで与えてしまいます。

5つ以上の時の効果は、こちらの場のカードを全て破壊するという起動効果です。
ノーコストでこちらの場のカードを更地にでき、そこへ攻撃力3000でダイレクトアタックを叩き込めるのです。
素材5つのこのカードの前では、最後の悪あがきである壁モンスターすらも通じないのです…。
ここまでやられたら、もう笑うしかありません

そんなこのカードにある唯一のデメリットは、X素材が勝手に取り除かれていくというものですが、そのタイミングはこちらのエンドフェイズ時と、相手にする側からすれば遅く感じます。しかも1ターンにつき1枚ずつしか減りません。
相手のターン中にこちらができる事など限られているので、弱体化したこのカードに対して手を打つには、相手のターンを凌がなければならない事になります。
クリスタル・ゼロ・ランサーの様に素材を取り除いて発動する効果でもあればまだ弱体化しやすかったのに、それすらもありません。

上記の様に非常に強力なこのカードですが、他のカードと組み合わせる事で更なる真価を発揮します。
同じヒロイックであるエクストラ・ソードを素材にすれば、攻撃力は4000にまで跳ね上がります。もはや「エクスカリバーいらず」状態です。
もちろん、複数体のエクストラ・ソードを素材にする事で更に攻撃力を上げる事も可能です。
素材を5つ以上持っている冀望皇バリアンの効果で墓地にいるこのカードの効果をコピーされると、本当に手に負えなくなってしまいます
このカードのエンドフェイズにX素材を取り除く効果よりも先に糞望皇バリアンのコピー効果を終了する処理を行う事で、素材を取り除くデメリットすらも無視できるのです。
5000以上の攻撃力で、戦闘破壊耐性に効果耐性に全体除去効果を持ち、更にこちらの召喚・特殊召喚まで封じて来る…こんなものを出された時点でもうこちらの負けは確定です。

このカードはX素材に戦士族の素材指定がありますが、出すのは非常に容易です。
元々レベル4の戦士族にはゴブリンドバーグフォトン・スラッシャートラブル・ダイバーオオルリ等、展開力に優れるものが多かったです。
それらに加えて、このカードが登場したのと同じ弾で、ハルベルトやサウザンド・ブレード、テラナイトといった、このカードの素材要員を展開するのに非常に相性が良いレベル4戦士族が多く登場しました。
これらの展開力を駆使すれば、3体以上の素材を持ったこのカードを出すのもお手の物です。
特に、テラナイトはただでさえ3体以上のX素材を揃えるのが容易な上に、アルタイルの効果を使ってからこのカードを出した場合でも、3つ以上の素材を持った時の耐性効果によってアルタイルが持っているデメリットを無視して攻撃まで行えるのです。

素材を3つ以上持ったこのカードを倒す手段はありません
強いて言えば痛み分けでリリースさせる事で攻略できますが、痛み分け自体の汎用性が非常に低いです。
対抗策としては、X召喚自体を未然に防ぐしかないです。
神の宣告神の警告昇天の黒角笛ライオウ等の効果を使えばX召喚を無効にできます。
エルシャドール・ミドラーシュサモン・リミッター等によって特殊召喚の回数を制限する事でこのカードのX召喚を封じるという手もあります。
相手がレベル4の戦士族を3体以上並べた段階で激流葬を撃つのも手です。奈落でも同じように妨害できますが、ゴブリンドバーグの効果によって素材を揃えられた場合はアウトです…。
あと、このカードではなく、このカードのX素材に干渉するという手段もあります。このカードのX素材を減らす事で、弱体化させる事ができます。
しかし、X素材に干渉できる効果を持ったカード自体がスペース・サイクロンバリアンズ・フォース等、ごくわずかしかありません。

僕の弟は戦士族のファンで、このカードが出る前から【ヒロイック】を使っていました。
そんな弟は、DUEAが出る前までは「戦士族には増援を始めとした強力なカードがあるから、強化されるとしても種族単位ではなくテーマ単位になるだろう。なので戦士族はもう種族として強化される事は無い」と、まるで口癖の様に嘆いていました。
しかし、実際には戦士族の素材指定でこれ程までに強力なカードが出ました。元々種族としては恵まれている方だったところにこんな切り札級のカードが出たとなると、戦士族としては万々歳でしょう。
当然、弟がこのカードの登場に大歓喜したのは言うまでもありません。自分が使っている種族やテーマにこれ程までに強力なカードが出たとなると、そりゃあもう笑いが止まらない事でしょう。

このカードのナンバーズの数字は「86」。「87」のクィーン・オブ・ナイツよりも1つ前です。
クィーン・オブ・ナイツはランク8とただでさえ重い上に3体もの素材を必要とし、効果もどれも重さとは不釣り合いで、存在意義自体が疑われるほどの性能です。
一方、その1つ前の数字であるこのカードは、素材指定があるとはいえ任意の素材枚数で出せるランク4であり、得られる効果も耐性・強化・展開封じ・除去と、それも、重さに相応しい強力さを持った効果です。
何故、このカードの強力さを少しでもクィーン・オブ・ナイツに分けてくれなかったのか…。

ネットでこのカード情報が初めて出た時、僕は「これ程までに強力なモンスターがあってたまるか」と思いました。
その後しばらくして「効果に間違いがあった」という書き込みがあったのを見て、「そりゃそうだろ」と肩を撫で下ろしたものです。
しかし、実際は最初に出回っていた情報が正しかった。一語一句として間違いは無かったのです。
この時、まさに「希望を与えられ、それを奪われる」という「悪夢のファンサービス」を味わいました。
これまで、自分にとって嬉しいような水属性や氷結界に関する「情報」はガセだった事が何度もあったり、弟が【ヒロイック】使いだったりするので、より一層「悪夢」でした。

これまで敵対する立場から紹介したカードは、どれも凶悪には変わりないものの、何らかの対抗手段や突破口が存在しました。
実際に相手にする際には、こちらの引き次第では「どうやって突破してやろうか」とどこかワクワクしたような気持ちで挑む事もありました。
しかし、素材を3つ以上持ったこのカードには全てが効かない。どうやっても突破できません。
これ程相手にしていてつまらないカードは無いです。
僕の弟のように、戦士族やヒロイックが好きな人が作った「ぼくのかんがえたさいきょうのカード」としか思えないような性能です。

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2009/11/20~2016/7/17

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