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強化の願望

遊戯王OCGでは、今も昔も「特定のテーマを強化して欲しい」という書き込みをよく見かけます。
カードゲームをやっている以上、多くの人は自分の気に入ってるデッキ、使っているデッキが強化されて欲しいものでしょう。現に私もそうでした。
当然、個人的に特に思い入れの無いテーマやデッキの強化を望む声も多く見かけるのですが、、それらの書き込みに対する私の見方は、「同じ遊戯王ユーザーとして後押ししたい」でも「そう都合よく強化なんて来る訳ない、諦めるべきだ」でもなく、
「そんな事言ってたら、本当に強化が来るじゃねーか!」
でした。

今までも何回か書いた事がありましたが、PRIOで強化されたガスタやスクラップは、それより前にガセ情報で憂き目を見た事があったテーマでした。
同じくPRIOで強化されたマドルチェも人気は非常に高く、当時の観点から見れば、鬼に金棒どころか核兵器を持たせるようなものだと感じた程の劇的な強化でした。
アイドルカードとして人気・実用性共に非常に高い蠱惑魔も、単発かと思いきや上記のテーマ達と同じようにPRIOで強力な強化が来て、更に第9期になってDOSCのWP枠での強化まで貰えました。
蠱惑魔もまた、エクシーズモンスターのガセ情報で憂き目を見た事があったようですが、そのフレシアの蟲惑魔は、そのガセ情報のエクシーズモンスターよりも更に強かったようです。
万能サーチ効果を持った魔法カードを擁するテーマであるにも関わらず、長い間新規カードに恵まれなかったリゾネーターやトゥーンも、原作・アニメ出身という事もあって強化を強く望まれていたでしょう。それらのテーマも、9期で新規カードを貰えました。
そして、INOVではアロマージの強化が来る事が確定しました。これも、ネット上では強化の要望をかなり見かけたテーマでした。

アロマージの強化確定を目の当たりにして改めて思いますが、人気者は良いですね、強化の要望が公式に反映されて。
上記のフレシアの蠱惑魔については、効果のあまりの強力さからか「エクシーズ素材に、地属性とか蠱惑魔の縛りがあれば…」という書き込みをちょくちょく目にしますが、それに対しては「皆が強化を望んだから、そうなったんだろう」としか思いません。
一方で、何かにつけて「少数派」でしか無い私は、自分が使っていないテーマやデッキが強化されるのを尻目に去っていく事にします。

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シャークに関して

「氷結界」の名を付けたこのブログでしたが、凍結の直接のきっかけとなったのは、シャークのデッキの強化が見込めない事への挫折感でした。(もちろん、「氷結界」に関しても、強化ウワサがガセだったり自分が思い描いていたコンセプトに限りなく近いモンスターが最も望まぬ形で登場してしまったりと挫折する様な事が色々とありましたが。)
果たして、「氷結界」の他に新たに好きになった水属性デッキができたのは、良かったのか悪かったのか…。
結果的には、新たな苦悩を生んだだけだったような気がしますが。

私がOCGでのシャークのカードの扱いに苦悩していた一方で、シャークそのものはネット上ではネタキャラとしてそれなりに地位を築いているようです。
まとめブログで見かけるような画像掲示板なんかでは、BLといいますか、見る人によってはとことん受け入れられなさそうな(私は無理)弄られ方をしているようです。
そんなシャークの扱いに異を唱える人間はいましたが、その人物の態度が荒らし同然だった為、その人物に限らず反対的な意見そのものの主張権自体が無きに等しかったです…。
そのサイトを流し見しててシャークの画像がよく貼られてるなぁと思って書き込みを見てみたら、全てそれ系の書き込みだった時には、マジで頭が痛くなりました…。
好きなキャラだった筈のシャークが、そのサイトを閲覧する際には目にする事すらも苦痛に感じるようになった程です。
そもそも、私がシャークが好きなのは、水属性使いだったからというのが最大の理由です。しかしそのシャークも強化されなくなって久しいです。
GOLD PACKの頃に、公式twitter辺りでS・H・Ark Knightの再録にちなんでシャークやナッシュの画像が貼られていたのを知った時には、今後のシャークの登場・強化を少しは期待したものでしたが、結局それっきりで新規の強化は来ませんでした。
ことシャークに関しては、公式もネット上でコラ画像やネタで盛り上がってる人達も大差無かったという事ですね…。

じゃあどんな扱いが良かったのか?と思われる人もいるかもしれません。シャーク視点から見て、「どのキャラの扱いが理想的か?」と言われれば、私は黒咲と答えます。
黒咲もネタ的な弄られ方をよくされているキャラですが、明らかに目に見えて人気は高いし、OCGでの強さもあります
いつであっても、一人がOCGでのRRの話題を振れば、十人が食いつく程の勢いです。
その人気たるや、去年のジャンプフェスタの時に、集まりの中で自分(と対戦相手)も含めて3組に分けてデュエルをさせていただいたのですが、ある時に3試合全てのフィールド上にRR-フォース・ストリクスが立っていたという状況があった程です。
ただ、黒咲が使用するカテゴリであるRRは、初登場時はあまり強くなかったです。唯一のガセ情報として氷結界のウワサを混ぜていた本物のリーク師ですら、RR初登場の弾の情報をリークする際にそう言っていた程です。でなければ、アニヲタWiki(仮)というサイトでRR-ライズ・ファルコンの単独記事なんて建っていません。
しかし、その「あまり強くなかった」時期ですら、シャークのデッキでRR(もちろん当時のカードプールでは純正では組める筈もなく、BF等との混同デッキ)と対戦した際には、かなりイライラさせられる程の強さはありました。
RRは、初登場時こそ枚数は少なくあまり強くはなかったものの、サポートは効果自体は強力だったのです。
一方シャークはと言うと…初登場時には第一印象として「(枚数はまあまああるのに)これだけあって、役に立ちそうなんて浮上位だ」と思っていたのを覚えています。
量より質だった初登場時の黒咲に対して、初登場時のシャークは質より量だったとでも言いましょうか…。
しかし、そんな初登場時の印象が拭えないのか、黒咲のデッキに対する見方は「保護者目線」とでも言いましょうか、そんな感じで見守られているのに対し、シャークのデッキに対する見方は「ゴミを見る目」でした。
黒咲のデッキは、エクシーズやRUMのサポートが充実しており、これまでとランクの違うRRエクシーズが出ても、「どう組み合わせるか?」と真面目に考察されています。一方で、シャークのエクシーズはというと、「ランクが違う=迷走している」と切り捨てられているのみです。個々のエクシーズモンスターのクオリティの差もありますが、スピア・シャークツーヘッド・シャークセイバー・シャークの様な、それをフォローするようなサポート効果を持ったカードの登場が遅れた点もそれに拍車を掛けているでしょう(尚、これらのカードはいずれもアニメ版ではレベル調整効果を持っていなかった)。

漫画版に関するシャークの動向についても触れてみます。
漫画版遊戯王ZEXALの42話(第7巻の最後の話)でのシャークの言動が(連載時の煽り文も込みで)連載当時のネット界隈でネタとして大いに盛り上がっていた中で、私はというと、シャークの新たなカードが碌に出ていない事、既存の切り札も碌に活躍していなかった事にただ愕然とする事しかできませんでした…
この時には既に、WP枠で遊馬もカイトも強化される中シャークだけが強化されなかったという憂き目を経験した後であり、シャークの強化は漫画版に全てが掛かっていました。シャークのデッキを強化して欲しい身としては、まさに藁にも縋る思いでした。
・・・にも関わらず、そこにあったのは「鮫の流儀」だの「スカッとするぜ」だのという下らないネタだけで、上でも書いたように新規カードや切り札達の見せ場は碌にありませんでした。
漫画版でシャークのデュエルがあまり行われず、そろそろ来るだろうと思ってやっと訪れたカイトとのデュエルが中断に終わり、それ以来のデュエルで、しかも対戦相手は因縁の相手である八雲。このシチュエーションもあって白熱したデュエルを期待していたのですが、シャークが特に優位になるという事もなく、デュエルは実質中断
デュエルの流れも微妙なら結末も微妙でした。
この時、同時に行われていた遊馬vsカイト戦で新登場した両者の切り札エクシーズが、ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンNo.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンSNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニングと、いずれも環境に影響を与えるクラスの超強力カードだったので、一層物足りなさを感じます…。
他にも漫画版のシャークの迷走の例として、漫画版出身のナンバーズであるNo.47 ナイトメア・シャークは、名前や姿や効果が初めて明らかになったのが漫画版付属のOCGカード(その収録巻巻及びその発売当時はまだ「No.47」という名とシルエットしか出ていなかった)、活躍らしい活躍をしたのが、初登場時のシルエットだけ出た時にモブキャラを瞬殺していた(デュエル描写は無し)位という、よくよく考えれば迷走している事この上ないカードです。
また、作中でのナイトメア・シャークはエクシーズ召喚ではなく専らバハムート・シャークの効果で特殊召喚されており、物語のキーカードとなる特別な存在であるナンバーズのはずが、バハムート・シャークのバーターという印象が強くなっています(笑

「シャークのカードは水属性や魚族の強化に貢献した」とよく言われますが、放映当時はどちらかというと馬鹿にされていた事や、同時期に水属性最大のメタカードが登場した事、直後のWP枠や第9期の馬鹿げたカードパワーインフレによって吹っ飛んでしまった事から、どれ程強化されたのかはイマイチ実感が湧きません。
ZEXALが終わってから新規魚族モンスターがEM-ソードフィッシュ一体しか出ていない事から、魚族に対しては影響はあったのでしょう。
このブログを凍結した後も、もし新規の魚族が出たならば例外的に紹介記事を書いてみようかとも考えましたが、たとえ出たとしても水属性や魚族を強化するような性能ではなく、EM-ソードフィッシュの様に「たまたま特定のカテゴリに属しているだけのモンスター」だという事は想像に難くありません。
下手すると水属性ですら無いのかもしれません。まあ、下級魚族で最高の攻撃力を持つスクラップ・シャークや、普通に強力な汎用ランク5であるシャーク・フォートレスを見るに、水属性でない方が、魚族にとってはプラスになるのかもしれませんが。

やはり、シャークに対して「OCGでの水属性やシャークのデッキの強化を期待する」という私の見方自体が間違いだったのでしょうか…。
OCGの事とか何も考えずに作中での扱いやネタ方面で語って盛り上がる方が遥かに楽だし、実際シャークに関してはそんな風に楽しむのが正常なのでしょうが、私はOCGで水属性を使っていなければ、シャークを好きになるきっかけすら掴めていなかったと思います。

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ビジョン

遊戯王ARC-Vにシャークが登場せず、これ以上強化が見込めない為、2月21日の記事で書いた様に遊戯王から身を引こうと思います。
そこで書いた様に「サッサと」とは言い難いものの、これは前から決めていた事でした。それに伴い、このブログも凍結するつもりです。

4月1日の記事で、その2月21日の記事の内容に触れた上で「これからもこのブログを更新していきたい」と書いているのは可笑しいというコメントが寄せられていましたが、
この4月1日の記事内容自体、始めからエイプリルフールのネタのつもりで書いていました
アニメの情報でカイトや明日香、エドしか過去作キャラの情報が無かったので、4月1日の時点で既に「ダメじゃないか」という思いが非常に強くなっていたのです。
それでもここまでその事に触れずにやっていたのは、長引いたのは、アニメの通常版EDがなかなか放映されなかった為でした(笑
2月21日の記事内で、シャークの登場の有無を確認する為の要素として「雑誌の情報やアニメの新OP・ED映像、そしてアニメ本編」を挙げていた以上、辞めるにしてもせめてそれら全部を見届けてからにするべきだと思っていました。その時にはEDに特別映像があるなどとは思いもしておらず、通常版のEDの放映を見届けるのにここまで掛かったのでした。
ちなみに4月1日の記事を書いた段階では、GW頃にはこのブログを凍結するつもりでいました。

このブログに関しては、今すぐに凍結するのではなく、最後に凍結する宣言みたいな記事を書いてから凍結する事になると思います。

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水属性だけが無いもの

今回は、六属性の中で、水属性だけがいないというものをまとめてみようと思います。


・LVモンスター
「LV」と名のついたモンスター群であり、特定の条件を満たす事で上のレベルのモンスターを手札やデッキから特殊召喚できます。
そんな一種のギミックとも言えるレベルアップモンスターですが、水属性のものは1枚も存在していません。

・/バスター
バスター・モードによってデッキから特殊召喚できる、シンクロモンスターの進化形態。
この/バスターに水属性だけが1体も存在しない事からも、水属性のシンクロモンスターの少なさが浮き彫りになっています。

・シグナーの竜
アニメ「遊戯王5D's」の主役キャラの切り札であり、物語の核ともなっているシンクロモンスター達です。
シンクロ召喚を象徴する作品である作品を象徴するモンスターの中に水属性だけがいなかったというショックは大きく、このブログを立ち上げようと思い立った遠因にもなっています
水属性のシンクロの数の少なさを裏付ける決定打とも言えるかもしれません。
ちなみに、これらの竜達の元締めとも言える存在である「赤き竜」は、漫画版で登場したアルティマヤ・ツィオルキンとして(?)カード化されており、その効果によってシグナーの竜達はもちろんの事、水属性のシンクロモンスターであるグングニールも出す事が可能です。

・「ウォリアー」シンクロモンスター
これも遊戯王5D'sを代表するもので、主人公・不動遊星が使用するシンクロモンスターのシリーズです。
つくづく水属性は、5D'sやシンクロモンスターに縁が無いなぁと感じずにはいられません。

・CX
こちらはエクシーズモンスターの進化形態。これも、水属性だけが1体も存在しません。
ナッシュが使用したCXも、冀望皇バリアンであり、水属性ではありませんでした。

・方界
劇場版の遊戯王に登場した新規テーマ。
私はこのテーマに水属性だけいなかったショックから流星方界器デューザが付属していたジャンプを完全スルーしたのですが、その時には後にデューザが高騰するだとかそういう発想はこれっぽっちも湧いていませんでした…。


ざっと思いつくのはこんな所でしょうか。探せば他にも色々あるかもしれません。

ところで、最近知った事なのですが、どうやら風属性には儀式モンスターが1体も存在しないようです。
一方で風属性は、シンクロ召喚に関しては、チューナー・シンクロモンスター共に新しいカードや強力なカードが次々と登場しています
それに対して水属性は、シンクロモンスターは良くも悪くも少数精鋭であり、儀式モンスターは「リチュア」や「影霊衣」のおかげで充実しています。
「シンクロギミックは充実しているが、儀式モンスターはいない」のと、「儀式モンスターは充実しているが、シンクロモンスターの数は少ない」というのとでは、イメージ的にどちらの方が恵まれているかなど一目瞭然でしょう…。儀式召喚は、シンクロ召喚と比較される事も多いので尚更です。

最近水属性が厳しい シンクロ召喚特に少ない
融合とエクシーズも平均点 得意なのは儀式くらい

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勝負に勝って試合に負ける

かつて、EXTRA PACK Volume 2の時に、その収録範囲の中で自分が最も欲しかったカードであった竜宮の白タウナギノーマルレアカードで収録されるという憂き目に遭った事がありました。
竜宮の白タウナギと言うと、今尚自分が最も好きな魚族モンスターなだけに、発売前にネット上で開封動画を見て「ノーマルレアではないか?」と感づいた時には凍りついたものでした(ネット上で書き込んだら「そんな訳ないだろう」みたいな反応を返されましたが)。

竜宮の白タウナギ

そんな竜宮の白タウナギでしたが、私は最終的にパック買い・箱買いで4枚当てる事ができました。
最大の狙いは竜宮の白タウナギだったのでしたが、当時他に使ってみたいカードがあり、そのカードを揃えるのに思いの外手間取ってしまった為に、余分にパックを買うはめになってしまったのでした。(この時初めて、後の安全地帯の時には見送った、「箱買いで強引に揃える」という手段を用いました)

ところが、この弾のもう一方のノーマルレアであったナイトエンド・ソーサラーが今、圧倒的に高騰しているようです。
私はEXP2で竜宮の白タウナギが4枚当たっていたのに対し、ナイトエンド・ソーサラーはというとたったの1枚・・・。前にも別の記事で書いた事がありますが(後にその記述は消しましたが)、自分の欲しいカードは満足に充てる事が出来たものの、トップレアのカードに限って全然当てる事ができなかったという、喜ぶべきなのか嘆くべきなのか分からないような状況となってしまいました…。
今、ナイトエンド・ソーサラーが高い所では2000円以上行くのに対し、竜宮の白タウナギはワンコイン価格です。かつて、ストレージで手に入れたという事を書いた事があった程です(その時のカードが、自分が入手した5枚目の竜宮の白タウナギのカードになります)。
せめてシーラカンスが強化されるなり、ダブルフィン・シャークの効果で釣り上げてから出せる水属性・レベル8のシンクロモンスターが登場するなりしてくれれば、竜宮の白タウナギの相対的な値打ちも少しは上がると思うのですが…。

それでも竜宮の白タウナギが一番好きな魚族モンスターである事には変わりありません。
一般的に見ればハズレアなのかもしれませんが(ナイトエンド・ソーサラーが高騰した現在だと尚更)、注目の的であるノーマルレアに水属性モンスター(ましてや自分が好きなカード)がラインナップされているというのはなかなか良い気分でした。最近じゃこんな事もすっかり無くなったなぁと振り返る事がある程です。

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空白の席

最近の通常パックでは、ペンデュラム召喚を中心としたテーマが登場しています。
それらは登場スパンは短いものの、属性や種族が統一されており、竜剣士や竜魔王と関わりのある点が共通しています。

イグナイトは、他のペンデュラムテーマと混同で使用されて大会で結果を残しているのをたまに見かけます。
マジェスペクターは、登場してしばらくは大会で大きな結果を残していましたが、後に台頭してきたEMやEmや竜剣士系統のデッキがあまりに強すぎた為に下火となりました。が、それらが軒並み規制された現在では再び環境トップに頭角を現し始めてきています。
アモルファージも、登場直後にはちょくちょく結果を残しており、【青眼】デッキ等に投入されているのも見かけます。
2つ目の炎属性テーマであるメタルフォーゼは、じわじわと頭角を現し、今や環境クラスのデッキの1つです。

そんな中で、どうも大会で結果を残しているのを見かけないテーマがあります。
それは、水属性のペンデュラムテーマであるダイナミストです。
少なくとも私が見た中では、大会の上位に入賞しているのは一度も見た事がありません。
2chでも、ダイナミストの管轄は水属性のスレではなく機械族のスレであり、私は水属性スレは見るものの機械族スレは見ないので、一層事情が分かりません。
水属性のデッキにダイナミストのモンスターを出張させたような話やデッキレシピも見た事がありません。
ダイナミストのイメージとして、よく「堅実である」と言われますが、やはり、速攻で並べて殺す事や相手を封殺する事が主流である現在の環境には、ダイナミストの「堅実さ」は合わないという事なのでしょうか…。

聖刻リチュアがいた頃に始まり、何度か同じような事を書いている気がしますが、ダイナミストに限らず今の環境には、六属性の中で水属性のデッキだけがいない様な気がします。他の属性は、
光属性:青眼 闇属性:DD、彼岸 地属性:クリフォート 炎属性:メタルフォーゼ 風属性:マジェスペクター
と言った具合です。
ちなみにこの中でDDとクリフォートは、上で挙げたテーマ群と系列は異なるものの、ペンデュラム召喚を中心としたテーマです。
果たして今後、ダイナミストや新たに登場するまだ見ぬ水属性ペンデュラムテーマがこれらのテーマと肩を並べられる日は来るのでしょうか。
とはいえ、たとえこれらを押しのける程強力な水属性テーマが来たとしても、耐性でも無い限りどう足掻いても刺さるメタカードダイヤモンド・ダストがあるのだから辛いです(汗

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The tripping MERCURY

今回紹介するカードは、The tripping MERCURY(ザ・トリッピング・マーキュリー)です。
コレクターズパック-閃光の決闘者編-で登場した水属性モンスターで、漫画版・遊戯王GXで登場した「プラネットシリーズ」の1体です。
また、同パックに収録された唯一の水属性モンスターでもあります。


The tripping MERCURY

The tripping MERCURY
効果モンスター
星8/水属性/水族/攻2000/守2000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て表側攻撃表示にする。
(2):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事ができる。
(3):このカードの(2)の方法で召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手フィールドのモンスターの攻撃力はそのモンスターの元々の攻撃力分ダウンする。
(4):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。



水属性・水族の最上級モンスター。
4つの効果を持っており、その内の3つ、(1)(2)(3)はアドバンス召喚に関連する効果です。また、(2)の効果と(3)の効果は連動しています。

(1)の効果は、アドバンス召喚成功時に発動でき、場のモンスター全てを表側攻撃表示にするというものです。
壁モンスターを叩き起こして殴るという運用ができます。
ただ、リバース効果や表側表示になった時に発動する効果の発動を許してしまう恐れがあるため、相手の場に裏側守備表示のモンスターがいる場合には気を付けたいです。任意の効果なので、不安要素がある場合は発動しないのも手です。
また、自分の場のモンスターにも効果が及ぶため、自分のモンスターのリバース効果や表示形式変更時に発動する効果の発動を補助する事もできます。
基本的には、他の効果と組み合わせて運用する為の効果と捉えるでしょう。

(2)の効果はこのカードはモンスター3体をリリースして召喚する事ができるというもので、後述の(3)の効果の発動条件となっています。
レベル8であるこのカードを通常召喚するには2体のリリースを必要とするため、単にこの方法で召喚しただけでは無駄にカードを1枚余分に消費しただけとなってしまうので、まさしく(3)の効果あっての効果です。
また、テキスト内には書かれていませんが、この方法による召喚もアドバンス召喚扱いとなります。

(3)の効果は、(2)の方法で召喚したこのカードが場に存在する限り、 相手の場のモンスターの攻撃力を、そのモンスターの元々の攻撃力分ダウンさせるというものです。
つまり大抵の場合、相手の場のモンスターの攻撃力はとなります
相手の場のモンスターを(1)の効果で攻撃表示に変更すれば攻撃力0の状態で棒立ちさせる事が可能であり、殴る事で戦闘破壊や戦闘ダメージを狙えるようになります。

(4)の効果は、2回攻撃を行えるという永続効果です。
このカードの攻撃力値自体は、レベル8の最上級モンスターとしては壊滅的な数値ではあるものの、(2)の方法でアドバンス召喚し(3)の効果で弱体化させ、更に(1)の効果で相手のモンスターを攻撃表示にした後で2回攻撃を行えば、合計4000の戦闘ダメージを叩き込む事が可能です。もちろん、手数が多い分それだけ多くの相手モンスターを戦闘破壊できる点も見逃せません。

悩みはやはり、効果の多くにアドバンス召喚が絡んでおり、重い点でしょうか。
ただでさえアドバンス召喚、ましてや最上級モンスターのアドバンス召喚はリリースを2体も必要として重いのに、このカードは真価を発揮する為には、(2)の方法によって3体ものリリース要員が必要となります。
しかも得られる結果(だいたいの場合、4000の戦闘ダメージ)がこのハイリスクに見合っているかと言われてもまた微妙なところであり、攻撃や戦闘ダメージを防がれてしまうとどうにもなりません…。
もちろん単体では何の耐性も無い為、召喚を無効にされたり除去カードを喰らったりしてもアウトです。

アドバンス召喚なしでも運用できるのは、(4)の2回攻撃効果のみです。
あらかじめ墓地へ落としておいてアクアリウムの効果で蘇生したりする事はできますが、2回攻撃のためだけにわざわざ攻撃力2000の最上級モンスターを入れる意義は薄いです…。
同じ水属性でも、下級モンスターのツーヘッド・シャークアクア・ジェットを使って強化するなりした方が、より多くの戦闘ダメージを叩き出せます。

単体で運用できる効果を持っているものの、自身はサポート手段に乏しく、真価を発揮するには3体ものリリースを用意しなければならないのが最大の課題です。
元々は結構前の漫画版に出たカードだから仕方が無いとはいえ、どうも時代錯誤感と使い難さが拭えません。

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ジャンル : ゲーム

そっくりさん? 2

以前、ネット上でポセイドラと似ている」と言われているのを見た事があるカードを紹介した事がありましたが、その他にもまだ「ポセイドラに似ている」と言われるカードが存在するので、触れてみます。


始祖竜ワイアーム

始祖竜ワイアーム
融合・効果モンスター
星9/闇属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
通常モンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):「始祖竜ワイアーム」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードは通常モンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されず、
このカード以外のモンスターの効果を受けない。



今回は、同じ遊戯王のカードです。NECHで登場した融合モンスターの始祖竜ワイアームです。
「ポセイドラに似ている」というのは登場以来あちこちで言われており、確かこのブログのコメントでもそれを意識したような内容の書き込みが投稿された事があった記憶があります。

確かにこのカードも、パッと見の印象では似ているような気がします。特に頭部のゴツゴツした質感や棘々しいフォルムは、ポセイドラのそれを連想させます。
ただ、ポセイドラが海竜なのに対してこのカードは飛竜型であり、全身の形状は流石に全然違います(笑
しかし、ポセイドラを意識したデザインなのかはどうかは微妙(というか不明)です。個人的には、たまたま雰囲気が似ていただけなんじゃないかと思いますが。或いは、このカードとポセイドラのイラストを描かれた方が同一人物だったりするのでしょうか?

ちなみに、私はこのカードがポセイドラに似ているというのは初登場時から思っていた事でしたが、何故その頃に触れなかったのかというと、このカードが初登場したNECHでは水属性モンスターが一体も存在しておらず、それどころではなかったからでした。
水属性のストラクチャーデッキのパッケージを飾ったモンスターのそっくりさんですらも水属性じゃないのだから、そりゃヘコみます。

氷結界の水影

今日紹介するカードは、氷結界の水影です。
「氷結界」に所属するダイレクトアタッカーです。


氷結界の水影

氷結界の水影
チューナー(効果モンスター)
星2/水属性/水族/攻1200/守 800
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが
レベル2以下のモンスターのみの場合、
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。



自分の場に表側表示で存在するモンスターがレベル2以下のみの場合にダイレクトアタックできるようになる効果を持っています。
単体でダイレクトアタッカーとして使用する事ができ、その場合は1200の戦闘ダメージを与える事ができます。
1200という攻撃力は、奈落の落とし穴連鎖除外を受けず、サルベージによる回収やグリズリーマザーのリクルートに対応している数値である為、扱いやすいです。
ダイレクトアタック後に狂戦士の魂を発動し、追加ダメージを狙うという戦術を取る事も可能です。
ただし、自分の場にレベル3以上のモンスターが1体でも表側表示で存在する場合は、ダイレクトアタックできません。また、自分の場にエクシーズモンスターがいる時も同様に、ダイレクトアタックができなくなります

レベル2以下の水属性・水族を強化する効果を持つフィールド魔法である湿地草原との相性は最高です!
【湿地草原】デッキは、自ずとデッキに投入するモンスターは湿地草原に対応するモンスターの割合が多くなる為、このカードのダイレクトアタックを阻害しにくい利点があります。
そして最大の利点は、このカード自身も湿地草原に対応し、湿地草原の発動下では攻撃力2400とダイレクトアタッカーとなる点です。
この攻撃力で殴られるのは、相手にとっては脅威でしょう。
湿地草原発動前に地獄の暴走召喚でこのカードを大量展開したり、更に一族の結束団結の力なども入れて攻撃力を底上げしてワンキルを狙ってみるのも面白いでしょう。

このカードは「氷結界」に属しますが、【氷結界】デッキに入れる意義は薄いです(汗
というのも、【氷結界】の主力にはレベル3以上のモンスターが多い為、それらのモンスターと並んだ場合は実質単なる効果無しのモンスターになってしまいます…。
氷結界には、他の氷結界が場に並ぶことで効果を発揮するものが多く、そのコンセプトとアンマッチなため尚更優先度は落ちてします。
また、ダイレクトアタックを狙うにしても、自分の場の水属性1体をダイレクトアタック可能にするランク3エクシーズモンスターのナイトメア・シャークが存在します。
このカードと並んでもダイレクトアタックを阻害しないレベル2以下の氷結界には、このカード自身以外にはブリズド術者輸送部隊御庭番伝道師の5体が存在します。
この中で、輸送部隊以外の4体は湿地草原に対応しています。特に術者は、並ぶことでロックを形成できる上にそのロックも水影には及ばないため相性が良いです。
紋章でのサーチや伝道師での蘇生などサポート手段も豊富であり、伝道師を自身の効果で手札から特殊召喚した場合のデメリットもほとんど気にならない為、【湿地草原】において、これらの氷結界と組み合わせる事でより大きな活躍が期待できます。

このカードと術者は、共に氷結界に属する水属性・水族のレベル2チューナーです。水族のチューナーという事で、グレイドル・ドラゴンという利点がありますが、それは術者に関しても同じ事が言えます。
ただし、術者は単体では効果無し同然なのに対し、こちらは単体でダイレクトアタッカーとして機能します。つまり、単体としてはこのカードの方が扱いやすいです。
【氷結界】以外のデッキでどちらを採用するか、となれば、水影の方に軍配が上がるでしょう。
術者のロックは自分に及んでしまう事があることを考えると、レベル3以上のモンスターを主力とするタイプの【氷結界】デッキにおいても、レベル2チューナーとして投入の余地があるかもしれません。
上記の通りレベル3以上のモンスターが並ぶと効果無しになってしまいますが、その場合は「単なるレベル2のチューナー」として割り切ってシンクロ素材にすると良いでしょう。

【氷結界】デッキよりも【湿地草原】デッキにおいて、ダイレクトアタッカーとして主力級の活躍をの場を得ているカードです。

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テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

第二の絶望

以前、クラッシュ・オブ・リベリオン(以下「CORE」と記述)で当たりカードだったラスターP揺れる眼差しの2枚に限って当たらなかったという事をネタにしました。
そこで「これらのカードが規制なり再録されるなりすれば入手しやすくなるだろう」という風な事を書いており、これらは実際に規制されたのですが、運悪く(?)記事を書いてから規制されるまでの間にどちらも入手できてしまいました(笑 その記事で書いていた「当たらなかったらそのまま高騰、当たったら再録なり規制なりでレートが下がる」が現実になったと見る事もできますが。

そのCOREで、以前から着々とレートが上がっており、今やラスターPに代わるトップレアと言っても過言では無いカードがあります。
それは、チキンレースです。海外では禁止カードに指定されている事からも、その存在感の大きさが窺えます。
私は以前の記事内で、COREのノーマルレアは既に何枚か当てているような言い方で記事を書いていましたが、今の所持枚数を数えてみると…チキンレースだけが持っている枚数が群を抜いて少なかったです(泣

ちなみに、チキンレースの2枚目と揺れる眼差しの1枚目は同時に当たりました(2パック買って、それぞれのパック内に入っていた)。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

ナンバーズ再び

コレクターズパック-閃光の決闘者編-にて、新たなNo.が登場する事が確定しました。
アニメ版出身でも漫画版出身でもないナンバーズが登場するのは、通常パックのWP枠以来です。

思えばWP枠では、ZEXALのキャラのデッキにオリジナルのナンバーズが登場し、それらのデッキの強化に大きく貢献したものでした。
しかし、シャーク璃緒の強化はありませんでした。
中には、アンナの様に作中でナンバーズを使ってすらいないキャラのデッキにさえ、オリジナルのナンバーズが与えられたというのに…。
あと、WP枠が貰えた時点で神代兄妹よりも数倍マシではあるものの、個人的には光天使のオリジナルのナンバーズが登場しなかった事も残念でした。

ZEXALのキャラのテーマやデッキの関連カードですらないナンバーズの登場は、実にコレクターズパック-ZEXAL編-以来の3年ぶりです。
ZEXALキャラの強化から完全なるOCGオリジナルにシフトした以上、シャークのデッキと相性の良いナンバーズが登場する可能性は前よりも減ってしまったかもしれません。何故、WP枠があった頃に神代兄妹のデッキと相性の良いナンバーズを出してくれなかったのか…
ここでオリジナルのナンバーズが再び出たという事は、公式には未登場のナンバーズの数字を穴埋めする意思があるという事でしょう。そうなると、二次創作を作る場合にオリジナルのナンバーズを作る余地すら無くなりますね。いっそ、あえて数字を被らせて同じ数字のナンバーズを2体出すか…(例えば、シャーク・ドレイクとは全く別の存在である「No.32」を他に出したりとか)

ちなみに、今のところOCGオリジナルの水属性のナンバーズはというと、クイーン・オブ・ナイツ1体だけです。
その性能はというと、「何故生み出した」と言いたくなる位にどうしようも無いカードです…。どのように「どうしようもない」のかは過去の記事で書いた事があった気がするのでここでは書きませんが。
シンクロ以外の「氷結界」ほぼ全てについてもそうですが、個人的に気に入ったカードに限って物凄く使い辛いというのは、本当に勘弁して欲しいです…(汗

もう残り少ないナンバーズの数字ですが、果たして全部埋まるにはあとどれ程かかるのでしょうか。
「CCG産のナンバーズ」にあまり良い思い出の無い私からすれば、あまり埋まって欲しくはありませんが。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

トリシューラの影霊衣

今回紹介するカードはトリシューラの影霊衣です。
「影霊衣」に属する儀式モンスターの1体です。


トリシューラの影霊衣

トリシューラの影霊衣
儀式・効果モンスター
星9/水属性/戦士族/攻2700/守2000
「影霊衣」儀式魔法カードにより降臨。
レベル9以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。
「トリシューラの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「影霊衣」モンスターが効果の対象になった時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その発動を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが儀式召喚に成功した時に発動できる。
相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚選び、その3枚を除外する。



トリシューラの力の宿った鎧を纏った影霊衣です。
レベル及び攻守の値もトリシューラと共通しています。
影霊衣の術士 シュリットに似た人物が、トリシューラの鎧を身に纏ったような姿をしています。

このカードは初のレベル9の儀式モンスターですが、レベル9以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できません。
よって、儀式召喚を行った後でも蘇生制限は満たせず、死者蘇生等で特殊召喚する事はできません。
また、「トリシューラの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できません。

(1)の効果は、自分の場の影霊衣が効果の対象になった時に、このカードを手札から捨てる事で、その発動を無効にするというものです。
この効果は相手ターンでも発動できる為、使用できる機会は多いです。また、ダメージステップ時にも発動できます
自分・相手のターン及び所有者を問わずあらゆる種類の「自分の場の影霊衣を対象を取る効果」に対して発動できますが、あくまで効果を無効にするだけで、効果を発動したカード自体を破壊したりはできません。

(2)の効果は、このカードが儀式召喚成功時に、相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚選び、その3枚を除外するという、氷結界の龍 トリシューラとほぼ同等の効果です。その強力さは、言うに及ばずです。
ただ、このカードの(2)の効果はトリシューラとは違い、発動する場合には必ず相手の場の相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚ずつ選ばなければなりません。つまり、トリシューラの場合は除外するカードの枚数の選択肢が「0枚」「1枚」「2枚」「3枚」の4通りだったのが、このカードの場合は「0枚」「3枚」の二通りしかありません。
したがって、手札・フィールド・墓地の内のどこか1か所にでもカードが存在しない状態では効果の発動自体が行えません
また、この効果の発動に対して氷結界の鏡を発動された場合、このカードの使用者側は、必ず手札・フィールド・墓地の3か所全てからカードを除外しなければなりません
本家の氷結界の龍 トリシューラに対しては役に立たなかった氷結界の鏡でしたが、このカードには刺さります
稀なケースではありますが、効果解決時に1か所でも除外できない状態になると不発になる点にも注意が必要です。

上記の様な違いがあるとはいえ、ほんの誤差範囲でしかなく、制限カードのトリシューラと同等の効果を持ったカードと見て差し支えありません。
「トリシューラの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できないとはいえ、本家の氷結界の龍 トリシューラと同じターン内に効果を発動させる事は(難易度こそ高いものの)理論上可能です。デッキ構築や試合の展開次第では、2枚目以降のトリシューラとなる事もあり得るかもしれません。
更にこれら2体でエクシーズして類似効果を持ったエンタープラズニルに繋げる事もできます。この流れを決める事ができれば、相手のカードを手札・フィールド・墓地をズタズタにできる事でしょう…。

このゲームの中でも極めて強力な部類の除去効果を持っており、現在は制限カード、一時期は禁止カードに指定されていた事すらあるトリシューラとほぼ同等の除去効果を持ったカードが出るなんて、時代の流れというか狂気すらも感じます。
この様な関連カードが出る程までに、本家のトリシューラの人気は高く、環境においてもメジャーな除去手段として定着しているという事なのでしょうが、トリシューラが属しているテーマである「氷結界」が好きな身からすれば何とも言えない気分です。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

氷結界の武士

今回紹介するカードは、氷結界の武士です。
名前は「ぶし」ではなく「もののふ」と読みます。


氷結界の武士

氷結界の武士
効果モンスター
星4/水属性/戦士族/攻1800/守1500
フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが表側守備表示になった時、
このカードを破壊し、デッキからカードを1枚ドローする。



レベル4・戦士族の氷結界モンスター。
このカードの特筆すべき点は、なんといっても下級氷結界の中で最高の攻撃力を持つ点です。
打点不足になりがちな【氷結界】においては、下級アタッカーとしての活躍が期待できます。
とはいえ、攻撃力はライオウ等の攻撃力1900ラインのモンスターには一歩及ばず、それらのモンスターには一方的に戦闘破壊されてしまいます…。
ウォーターワールドアトランティス等で、このカードの攻撃力を底上げすると良いでしょう。
攻撃表示のこのカードと、守備表示の守護陣が並べば、なかなか強固なロックを形成できるでしょう。もちろん、そこからシンクロに繋げることもできます。

効果は、表側攻撃表示から表側守備表示になった時に破壊され、代わりに1枚ドローするというものです。フィールドアドバンテージを損なう代わりに、ハンドアドバンテージを得られます。
この効果を発動すべきかどうかは、フィールドと手札の状況によるでしょう。しかし、複数体並んではじめて効果を発揮するものが多い氷結界にとって、フィールドアドバンテージを損なってしまうというのは痛手です。
エネミーコントローラーなど、表示形式を変更するカードには気をつけたいところです。
ちなみに、裏側守備表示から表側守備表示になった場合や、表側攻撃表示から裏側守備表示になった場合には自壊しません。

モンスターカードは場に出したターンには表示形式を変更できないので、このカードを表側攻撃表示から表側守備表示にする為には、基本的に相手のターンを耐え、次の自分のターンまでこのカードを表側攻撃表示のまま必要があります。
しかし、つまずきレベル制限B地区といったカードの発動下なら、表側攻撃表示で出した直後に守備表示に変更される為、このカードの効果を能動的に発動させる事ができます。
これらのカードの発動下では、このカードと同じレベル・属性・種族の絶海の騎士も能動的に効果を発動できるようになるので、一緒に使ってみるのも面白いかもしれません。

このカードの自壊&ドロー効果を有効に活用する戦法もあります。
ガンターラの効果でこのカードを攻撃表示で蘇生、次の自分のターンにこのカードを守備表示に変更して破壊&1枚ドロー、そのターンのエンドフェイズ時にまたガンターラの効果でこのカードを攻撃表示で蘇生・・・という流れをくり返すことで、手札枚数を稼ぐ事ができます。
ガンターラとこのカードを維持しなければならないので難易度は高いですが(汗

このカードは攻撃力は高いものの、デッキ投入の優先度については、同じレベル4でも氷結界とシナジーのある効果を持つ舞姫軍師に軍配が上がるでしょう。
更に、これら2体の氷結界は共にこのカードと同じレベル4であり、魔法使い族である為アーカナイト・マジシャンのシンクロ素材にする事もできるという、このカードには無い利点があります。
一方このカードは、エクスカリバーやブレード・ハートといった、戦士族の素材指定のあるランク4のエクシーズの素材にする事ができます。
シンクロやエクシーズ先のモンスターの枚数に応じて、これらの下級モンスターの投入枚数も調整すると良いでしょう。

余談ですが、自壊する効果とこのカードの容姿や名称から、このカードの効果は俗に切腹と呼ばれています(笑

下級アタッカーである点や容姿から、個人的には氷結界の中でも気に入りの1枚です。

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テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ディメンション・ガーディアン

今回紹介するカードは、ディメンション・ガーディアンです。
Yu-Gi-Oh! THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACKで登場した永続罠カードです。


ディメンション・ガーディアン

ディメンション・ガーディアン
永続罠
自分フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
そのモンスターは戦闘・効果では破壊されない。
そのモンスターがフィールドから離れた場合にこのカードは破壊される。



自分の場の表側攻撃表示モンスター1体に、戦闘及び効果による破壊耐性を付加する永続罠カードです。
氷結界のモンスターに使用すれば場持ちが良くなる為、安全にロックやシンクロ、エクシーズ、アドバンス召喚に繋げる事ができます。
ただし、使用したモンスターをシンクロ素材やアドバンス召喚のリリースにすると、そのモンスターが場を離れるのでこのカードが破壊されてしまいます。
また、攻撃表示でないと使えないので、攻撃表示で存在する低攻撃力モンスターに使用した場合は、戦闘破壊こそされなくなるものの、そのモンスターをひたすらサンドバッグにされ、大きな戦闘ダメージを負ってしまうという事もあり得ます。

同じく表側攻撃表示のモンスターに耐性を付与する永続罠として、安全地帯が存在します。
あちらと比較した場合、このカード自身が場を離れても、対象のモンスターが自壊することはないというのが大きな利点です。
したがって、「自分のモンスターを守る」という役割に関してはあちらよりも優れていると言えます。そもそも自分のモンスターしか対象にできないので、このカードの場合は「自分のモンスターを守る」という運用にしか使用できませんが。
ドゥローレンのセルフバウンス効果でバウンスして再びセットし直し、状況に応じて色んな氷結界モンスターを守るという戦術を取る際、安全地帯の場合は大僧正等による破壊耐性が無い限り対象にしたモンスターは自壊してしまいましたが、このカードの場合はその心配はありません。
このカードを除去された場合の損失も、このカード1枚のみで済みます。
あちらとは違い、自分のカードの効果による破壊からも守れる為、ブラック・ホール激流葬などの全体除去カードで、対象のモンスターを守りつつ相手のモンスターだけを除去するという運用もできます。
また、ダイレクトアタック不可になるデメリットも無い為、対象にしたモンスターを守ったまま攻めに使う事もできます。
特筆すべき点として、ウェポン・サモナーの効果でサーチする事も可能です

このカードは安全地帯と同じく表側攻撃表示のモンスターにしか使用できませんが、大僧正は召喚成功時に守備表示になる効果を持っており、その効果にチェーンしてこのカードを発動すれば、このカードによる耐性を得つつ表側守備表示になります。
ただ、大僧正の効果自体が、このカードの耐性の完全下位互換ではありますが…。
また、海竜神の加護ならば、レベル3以下の水属性限定でターン終了時までとはいえ、このカードと同様の耐性を自分の場の全モンスターに付与する事ができます。

悩みはやはり、安全地帯とは違い対象を取る効果への耐性は得られない点でしょうか。
今の環境では、対象を取る効果に対する耐性を得られる利点というのは決して小さなものではありません。ただ対象へのカード効果を無効にするわけではないので、対象を取る効果に対処するには、予め発動し適用させておかなければなりませんが、無いよりはあった方が遥かに良いです。
御庭番の効果(対象を取るモンスター効果限定)や禁じられた聖衣などで、安全地帯には無い「死角」を補いたいです。
一方で、得られる耐性が少ないという事は、同時に対象にしたモンスターが相手に奪われた場合のリスクが少ないという利点でもあります。
私は過去に、安全地帯を使用した状態の大僧正を強制転移によって奪われた事があり、どうする事もできずにそのデュエルをサレンダーしたという事がありましたが、このカードならば破壊以外の対象に取る効果を使う事で大僧正を処理する事ができます。

安全地帯と比べて、入手が容易なのもこのカードの大きな利点だと思います。
安全地帯は、同じ弾の他の同じレアリティのカードと比較して明らかに封入率が低くその再録方法もあまりにも汚いものでしたが、このカードに関しては、収録パックの封入率自体に難はあるものの、シングル価格ならば安全地帯よりも遥かに安いです。

安全地帯とどちらを採用するかは、運用方法や、デッキの他のカードの効果との相性によって決めると良いでしょう。
もちろん、安全地帯と同時に採用する事で、自分の場のモンスターを守りやすくするというのも手です。最悪、安全地帯の効果による自壊を、このカードによって防ぐ事もできます。
【氷結界】にとっては、セルフバウンスの戦術と組み合わせたり、自分の場のモンスターを守る為の新たな選択肢となり得るでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

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ザルトム

Author:ザルトム
2009/11/20~2016/7/17

X(旧twitter)アカウント
@zrtm_IceBarrier

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