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同族感染ウィルスについて

このブログで初めて同族感染ウィルスを取り上げた時には、「BF」を最大の仮想敵としていたものです。
その理由は、当時環境トップだった事、それでいて展開力に優れていた事、そして種族が統一されていたからでした。
また、「鳥獣族専用の全体除去カードが無いから」という、今から思うとアホらしい理由もありました。

それから時は流れ、BFは規制されていたカードが緩和され強化され、当時禁止だったカードもいくつかは緩和され、中にはエラッタをかけられた上で復帰したものもありました。
しかし、同族感染ウィルスは未だに復帰していません
僕は、同族感染ウィルス「エラッタで効果の発動の回数の制限さえ設ければ、間違いなく復帰できる」と踏んでいますが、混沌帝龍DDBのようなインパクトも無く、商業的にも別に美味しくないこのカードにわざわざエラッタをかける意義などKONAMIには無い事でしょう…。

上で書いたように専用の全体除去カードを「アホらしい」と思うようになった最大の原因は、水属性専用の全体除去カードであるダイヤモンド・ダストという最悪のメタカードが登場しました。
他のどの属性でも種族でもなく、よりにもよって僕が一番好きな属性に、フリーチェーンの罠カードによる全体除去・・・しかもバーン効果まであって「時」の任意効果のタイミングまで逃させるという、他にない程の最悪なメタカードが登場してしまったのです。
未だに、なぜ僕の好きな水属性に限って、水属性だけがこんな目に遭わなきゃならないんだと叫びたくなります。
同族感染ウィルスが禁止カードのままな理由は「種族統一デッキを台頭させるためだろう」と言われますが、じゃあダイヤモンド・ダストでいとも簡単に全体破壊されるようになってしまった水属性は死んでもいいのか?
水属性のプッシュ自体が滅多にないというのに…。まあ、出たとしても儀式ばかりだし、ジェネクス等の存在もあって水属性に統一したデッキなんてそんなにありませんが。
ちなみに同族感染ウィルスも水属性であるため、ダイヤモンド・ダストによって破壊されます。

回数制限の無い強力な除去効果を持った同族感染ウィルスですが、この効果にも穴が存在します。
それは、水族を指定すると、自身も道連れにしてしまう点です。
しかし、メジャーな水族モンスターなんてそういません…。
一昔前に話題になった強力な水族モンスターと言えばS・H・Ark Knightですが、そんなS・H・Ark Knightですら、より強いカードが登場するというあまりにも寂しすぎる理由によってトップから姿を消す事となってしまいました…。この点からも水属性の扱いの悪さがにじみ出ています。
しかし、鳥銃士カステルは同族感染ウィルスに鳥獣族を指定されるとあっさりと破壊されるのに対し、S・H・Ark Knightは水族なので同族感染ウィルスの破壊効果の使用を躊躇わせる事ができる上に、たとえ破壊効果を使われたとしても破壊耐性効果によって生き残ります。
つまり、同族感染ウィルスに対してはカステルよりもS・H・Ark Knightの方が有利であると言えます。
まあ、あくまで後出しした時の話であり、先に出ていた場合にはどちらにも殴り倒されてしまいますが(笑

そんな訳で、S・H・Ark Knightとカステルとの差別化を図るためにも、同族感染ウィルスは必要というのが今の僕の意見です。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

渡る世間は鬼ばかり

タッグフォースSPでシャークと組んでフィールドを巡っていると、周りのデュエリストが皆自分たちよりも強く感じます
というのも、ZEXALのキャラのほとんどが、OCGにおいてWP枠で強化されているからです。
それに比べてシャークのデッキはWP枠での劇的な強化を貰えていないため、どうしても見劣りしてしまいます…。(ちなみにシャークと組んでいる間は僕もシャークデッキを使っています)
そんな訳で「WP恐怖症」に陥ってしまい、WP枠で強化を貰えているキャラを避けていると、戦えるデュエリストが全然いないという状態に(笑
また、モブキャラやZEXALでデュエルをしなかったようなキャラも結構ガチめなデッキを使って来たりします。ゲームオリジナルのオリカにも一癖強いものがあったりします。
かと言ってWP枠もオリカも無いキャラになら楽勝かと言われるとそうでもなく、今のところオービタル7にはマジで1回も勝てた事がありません…。

WP枠による戦力差はストーリー内でも思い知る事に。
シャークのストーリーの最初のドルベ&ミザエル戦に初挑戦した時には、1ターン目にドルベがグローリアス・ヘイローをエクシーズ召喚、2ターン目にシャークがS・H・Ark Knightをエクシーズ召喚、3ターン目にミザエルが銀河眼の時空竜をエクシーズ召喚するという凄まじい展開で、
僕も手札の重装兵×2とレミューリアを使ってSHArk Knightを出そうとしたところ、WP枠のカードであるタキオン・トランスミグレイションによってレミューリアを無効化されてしまいました。
その時はまだアーマー・カッパーを持っていなかった為に、銀河眼の時空竜を破壊する事もできず、そのまま次の相手のターンに負けてしまいました…。これ程の屈辱を味わったのは初めてだ。
ちなみに、その次に挑んだ時にはドルベはスカイ・ペガサス、ミザエルはドラッグルーオンをそれぞれの最初のターンにエクシーズ召喚して来るという、これまたドラマチックな展開でした。

SECEでZEXALを含めたこれまでのキャラのデッキが強化されたのは「TFSPの為ではないか?」と言われる事がありますが、
それが他のキャラのデッキを強化する理由にはなっていたとしても、シャークが省かれる理由にはならない…。

虎将の名前の由来

遊戯王カードwikiの氷結界の虎将 グルナードの記事を見ていると、名前の由来は手榴弾を表す「Grenade」(のフランス語読み)ではないかという説が書かれていました。
その後に、普通に「他の虎将も名前に近代兵器の名前が含まれているが~」と続いていますが、他の虎将のページには、近代兵器名が由来かという事については書かれていませんでした
他の虎将の名前に近代兵器の名前が含まれているとすれば、「ガンターラ=Gun(銃を表す英語)」「ライホウ=砲、大砲」といったところでしょうか?
果たしてこれを編集した人の真意やいかに。

以前このブログの記事でも、虎将の名前について「実在の地名が由来ではないか?」という説が挙がっていた気がします。
確かに、「ガンターラ」という響きを聞くと、真っ先に近代兵器よりも地名の「ガンダーラ」を連想します。
ただ、それだと今度は特にグルナードについて、舐めの由来と思われるような響きの地名が思い浮かばないです。もっと敷き詰めて探していけば、僕が知らない範囲の中に、「グルナード」と似た響きの地名があるかもしれませんが…。

グルナードから考えると兵器名を連想し、ガンターラからだと地名を連想しますが、どうもこじつけ臭い感じが拭えず、名前の由来だと特定するには決定打に欠けるような気がします。
氷結界の龍の様に名前の由来にある程度の統一性があるのか、それともバラバラなのかすらもよく分かりません。
まあ虎将の名前の由来は気になるところではありますが、あまり深く突っ込み過ぎずにいるのが良いと思います。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

世紀末

僕は以前、BFのゲイルの緩和が「もう脅威ではないのではないか?」と言われ望まれるようになった様を世も末だと思っていました。
攻撃力2600までのモンスターを対処できる上に永続的に攻撃力を半減できる効果を持っており、使われると(カードの処理的な意味やダメージ計算の面でも)非常に厄介なカードです。
チューナーなのでシンクロ召喚にも繋げられたりと至れり尽くせりです。
更に、自分の場にBFがいる時に特殊召喚までできるという充実ぶり。自身の場に同テーマのモンスターがいる場合に手札から特殊召喚できる効果を、「六武衆」においてそんな効果を持っていた真六武衆-キザンに肖って俗に「キザン効果」などと呼ばれたりしてますが、実はキザンよりも前に既にBFでゲイルやブラストが出ていたのです。
環境は変わりゆくもので、そんなゲイルも準制限カードに緩和されました。

シンクロ時代に環境トップに君臨していたBFすら、規制されていたカードが全て緩和され、更にリアルタイムで騒然となった、鬼に金棒どころか機関銃を与えるレベルの「作者の考えた最強BFカード」だった漫画版BFも、特にこれといった弱体化もなくOCG化され、それでも特に何とも思われていません。
それだけ、今の環境トップのデッキパワーが高すぎるという事でしょうが。
同じ5D's出身であるインフェルニティは、今もなお高いソリティア性を誇るデッキですが、非難されるどころかむしろ称えられてさえいます
これも環境トップではないからなのでしょうが、実際に【インフェルニティ】と戦うと、コンボ抜きにしても相当に心が折れます。追い詰めたと思ったところでインフェルニティ・デーモンを引かれた事が何度あったか・・・。
僕の中では【インフェルニティ】というデッキは、「ガチデッキ」や「環境トップ」や「中堅」、「ファンデッキ」「ネタデッキ」等といった格付けとはまた別の次元にいる存在という認識です。
そして、シンクロ期の環境トップデッキで最も猛威を振るったデッキと言えば、【シンクロアンデット】でしょう。当時の大会では実に8割の使用率を誇ったそうです
それ以来僕は、遊戯王OCGにおいて「アンデット族」と聞いただけ拒絶反応が出るレベルでした(神精霊はまた別の意味で拒絶反応を起こしそうな性能でしたが)。それでも今は【シンクロアンデット】にとって最高のチューナーだったゾンビキャリアは無制限、馬頭鬼も準制限カードに留まっていますが、今では完全に復帰を望まれている側のカードです。
最近になってアンデット族の新たなチューナーのユニゾンビが登場しました。ソリティア性のあるコンボが発見されたりしているようですが、一般には「すごいコンボだ、流石アンデット族だなぁ」程度にしか認識されていません。

しかし、それら過去の環境トップの脅威が完全に「過去のもの」として風化している一方で、同じく環境トップに君臨した事がある中で、今尚憎悪の対象となっているカード達が存在します。
それは、征竜です。今ではリミットレギュレーションにおいて下級の征竜が全て禁止最上級も全て制限という圧倒的な存在感を放っているモンスター達(「征竜」は厳密には「テーマ」や「カテゴリ」ではない)です。
環境トップになったという点では上で挙げたようなデッキと変わらないものの、征竜が特に嫌われている理由は、まだ記憶に新しいという点に加えて、ここのカードパワー自体が非常に高かった点や、「征竜」以外にも様々なカードが規制された(主にドラゴン族サポート。これらに関しては「征竜の巻き添えを喰らった」と言われている)。
特に「ドラグニティ」への巻き添え規制による批難が目立ちます。
しかし、征竜の全盛期に【ドラグニティ】と戦った時に、こちらが圧倒的に不利な状況で最後の悪あがきとしてブラック・ホールを放ったところ、返しのターンに異次元からの帰還(現在は禁止で、これも「征竜の巻き添えを喰らったカード」として名前を挙げられる事があるカードです)を使われてレダメブラスタータイダルテンペストレドックスを展開されて完膚無きまでに打ちのめされたのを僕は忘れません…。
そのイメージがあまりにも強いので、ドラグニティに対しては、シャークの言葉を借りて「被害者面するな!例え征竜の力を借りてやった事だとしても、俺はお前のやったことを絶対に許さない」と言いたくなります。
また、ドラグニティ相手にジリ貧に追い込んだと思ったら、相手の場に竜の渓谷があったが為に、相手がどんなカードを引いてもアドバンテージに繋がる(何を引いても捨ててドゥクスレギオンをサーチできる)という状況
それ以来、【ドラグニティ】と戦う際には多少相手の場に伏せカードがあっても、竜の渓谷を最優先して潰すようになった程でした。まあ、潰したところですぐに2枚前以降の渓谷が出てくるところまでお約束でしたが…。
当時は渓谷対策に「フィールド魔法中心のデッキを組んでやろうか」とさえ思った程ですが、現在はフィールド張り替えのルール自体が無くなったため、何の意味もありません…。そんな渓谷も征竜の影響で制限カードとなっています。
BFやインフェルニティやシンクロン等のように、アニメでおなじみの使用者がいない事も、征竜が「受け入れられない」原因でしょうか。僕は5D'sには何の思い入れも無いため、それらのテーマに対しては嫌悪感しか感じませんが、今遊戯王OCGをやっている中にはそんな人間はまずいない事でしょう…。

規制された今でも尚叩かれるのも頷ける程の圧倒的なパワーを持っていた征竜でしたが、その一方で、その恩恵を受けていたデッキも数多くあったというのもまた事実です。【ドラグニティ】や他のドラゴン族デッキもそうでしたし、水属性のデッキも例外ではありませんでした。
タイダルとストリームが無制限だった頃は、ディニクアビス竜騎隊もまだ無制限であり、それらの展開力、回転率の高さから、ジェネクスを使用しない【水精鱗】も普通に型として存在していました。もっとも、当時の環境トップだった【征竜】と【魔導】の二強があまりにも強すぎた為に、【水精鱗】自体が全然頭角を現せていませんでしたが。
これらが規制された(先にストリームが禁止、ディニクアビスが制限になった)事で、【水精鱗】等では再びジェネクスが必須カードとなり、水属性統一デッキは泡と消えました。
ストリームは確かに強力なカードでしたが、逆にストリーム程のパワーカードでもなければ水属性統一デッキは成し得ないというのもまた事実だという事を思い知りました。
でも、ここで「私はタイダルやストリームの緩和を望む」と書いたら袋叩きでしょうな…。
今や「ドラグニティやその他ドラゴン族を被害者として征竜を叩く」事こそが正義だという風潮すらありますが、その一部から恩恵を受けていた身としては複雑な心境です…。
自分が好きな「氷結界」が、DTのストーリーが語られる度に何かと「世界を滅ぼした元凶だ」「無能だ」といって叩かれ、酷い時には「叩かれて当然だ」とまで言われる事すらある点から、土俵は違えど「叩かれて然るべき」な風潮のある征竜には同情すら感じる程です。
それにしても、何を引いてもそれをアドバンテージに変えるサーチ力を誇る渓谷が環境トップで暴れて規制されては「規制は不当だ」「返せ」と騒がれる一方で、「氷結界」専用のサーチ効果を持った氷結界の紋章については「万能サーチを持っているのに環境に頭角を現せていないデッキがある」などと嘲笑されているのは、何とも勝手だなぁと思います。

もう僕の中では遊戯王OCGは2013年で終わった、そして水属性統一デッキはストリームが禁止、ディニクアビスが制限になった時に死んだ
そう思う事にしています。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

水精鱗のオリカを考える

テーマ所属のオリカを考える際に重要な事は、「そのテーマには何が足りないか」を踏まえた上でオリカを作る事だと思います。
そこで、今回は試しに「水精鱗」のオリカを考えてみたいと思います。
僕が以前に【水精鱗】を使っていて物足りないと思った事は…

・下級アタッカーがいない
下級で最も攻撃力が高いのが、アビスタージの1700。近年のテーマで、下級で攻撃力1900はおろか、1800すらいないというのは致命的だと思います。
いつも下級同士の殴り合いで負けてばかりなのは辛いです…。
・万能サーチ効果が欲しい
水精鱗には、レベル3以下の水属性をサーチできるアビスパイクやレベル4以下の水精鱗をサーチできるディニクアビスはいますが、高レベルの水精鱗をサーチできるモンスターは存在しません。

他にもランク4の水精鱗エクシーズいないという不満もありますが、今回は、上記の二点を組み合せて高攻撃力でサーチ効果持ちの水精鱗を考えてみたいです。
デッキを回す役割を持った水精鱗の下級のアビスパイクやアビスノーズの効果も参考にしつつ、以下のようなステータスのカードを考えていました。

効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1800/守1300
このカードが戦闘によって相手にダメージを与えた時、
手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「水精鱗」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
「(同名カード)」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


こんなカードを結構前から考えていたのですが…後に「ヒロイック」において「攻撃力1800」「戦闘ダメージを与えた時にサーチ」という、これとまるっきり同じ特徴を持ったハルベルトが登場しました。
そんな今では、手札コスト同名カードの効果の使用制限なんてある上記のカードは、サーチ要員としてはハルベルトの下位互換でしかありません…(ちなみにどちらも、他の下級水精鱗に習って付けたものでした)。
おまけにハルベルトは貫通効果があり戦闘ダメージが与えやすいです。更には自身を特殊召喚できる効果まであります。
まさに「強い下級の鑑」と言える存在ですが、かと言ってこれらの要素を詰め込んだら詰め込んだで、ハルベルトの二番煎じになってしまうというが何とも難しいです…。
そんな訳で、ハルベルトを踏まえて考え直してみたのが、以下の様な効果です。

効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1800/守1300
(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、
デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから「水精鱗」モンスターカード1枚を手札に加える。


ハルベルトを見た今となっては手札コストなんて馬鹿らしく感じてきたので、手札からではなくデッキから水属性を墓地へ送るように考えました。
これは、水精鱗のオリカ、引いては水属性のオリカを考える際の大きな柱の一つとして考えていた「ジェネクス無しでも戦えるようにする」を反映させたものでもあります。
しかし、サルベージに対応しない、効果の発動が不確定な上に遅い等の点から、このままではジェネクス・ウンディーネの相互互換にすらならないでしょう…。
「ジェネクス無しでも戦えるようにする」為の水属性は。これとはまた別に考える必要があるでしょう。
また、ハルベルトや、「ギャラクシー」においてディニクアビスと同様の効果を持っている銀河戦士を反映して、同名カードもサーチできるようにしています(最初の時点でもそうでしたが)。

オリカも状況によって変えていかなければならないなぁと改めて実感します。

テーマ : 遊戯王オリカ
ジャンル : ゲーム

あれから半年

NECHについて「次こそWP枠に神代兄妹のカードが来るに違いない」と信じて待っていたら、神代兄妹はおろかそれ以外の水属性すら1枚も無かった「7・17事件」から半年が経ちました。
振り返ってみると、この半年の間で、僕にとって更に悪い事が重なりに重なった末に、デュエリストを引退するにまで至ったものです。

NECHでのこの有様に落胆していた頃、このブログのコメント欄でも、「神代兄妹のデッキはテーマではないから強化が難しいのでは?」という声もありましたが、その次のパックのSECEではテーマデッキではないアンナのデッキが「地属性・機械族・レベル10」という縛りで劇的に強化され、環境クラスにまでなりました。
それに加えて「ウワサ」として流れていた情報の中で、「氷結界の強化」だけがガセだったという出来事もありました。
一方で、信じたくなかった「水属性の新規テーマは儀式」「氷結界の龍の鎧を纏った姿の儀式が登場する」というウワサは本当でした。そのテーマこそが、トライブ・フォースで登場した「影霊衣」でした。
NECHでは水属性が全くいなくて憤りを感じていたのに、新しいのが出たら出たで儀式だという事に落胆していたものでした。
僕が水属性の儀式テーマを嫌っていた大きな理由の一つが、水属性の儀式テーマにはすでにリチュアがいたからでした。最近ふと気付いたのですが、思えばそのリチュアも、水属性が全くいなかった弾の後に出ていました。

半年で更に「悪い方向」に行ってしまうとは、NECHの頃には流石に予想していませんでした。
これ程までの「悪い事続き」は、まるでドン・サウザンドがナッシュを自らの意志でバリアンに行くように仕向けたかのように、KONAMIが僕にデュエリストを引退するようにはたらきかけていたのではないかとさえ思えてきます(笑

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

再録されないもの

僕は一年前、このブログであるカードについての記事を書きました。
再録されなくなって久しいカードだったので、記事の最後に「いつか再録されて欲しいものです」と書いたものでしたが、そのカードは未だに再録されていません
この1年間、様々なカードが再録される中でも再録されなかった、そのカードは・・・

黄泉ガエル

かつては制限カードにまでなっていた事がある黄泉ガエルです。
汎用性の高い自己蘇生効果を持っていながら、2007年9月22日発売のEE4を最後に一度も再録されていません。過去に規制された事のあるカードの中で、これ程までの長い間再録に恵まれていないカードなんて、そう無いんじゃないかとさえ思えてきます・・・。(現在禁止カードに指定されているカードは除く)
しかもEE4ではウルトラレアであるため当てるのは極めて困難であり、そもそもEE4自体がもう絶版です。

GS2014の収録カードを決める投票の中にノミネートされていました。
しかし、結果は落選・・・。しかし、そこにノミネートされていたカードの大半が、後に再録されました
ノミネートされていた中で、その後再録されていないのは、黄泉ガエル、次元の裂け目、そしてサンダー・スパーク・ドラゴンのわずか3枚だけです。
これらの内、次元の裂け目は黄泉ガエルと同じくEE4に収録されており、こちらもレアリティはスーパーレアと、当てるのが大変です。しかし次元の裂け目は、EE4の三か月後に発売されたストラクチャーデッキ-帝王の降臨-に再録されています。
ストラクチャーデッキ-帝王の降臨-は、俗に「帝」と呼ばれる上級モンスターを中心としたストラクチャーデッキです。黄泉ガエルも次元の裂け目も、帝のアドバンス召喚の為に利用される事が多いカードです。
黄泉ガエルをリリース要員として利用するタイプの【帝】デッキは【黄泉帝】や【ガエル帝】などと呼ばれ、次元の裂け目などによる除外ギミックを組み込んだデッキは【次元帝】と呼ばれます。
これらのデッキ名にある「黄泉」や「ガエル」や「次元」といったワードはもちろんこれらのカード名から取られており、デッキ内においてはどちらも、それ程までに重要なキーカードとなっています。
しかし、デッキ名が分かれているように、「帝と相性が良い」というだけで、これらのデッキは全くの別物です。
ストラクチャーデッキ-帝王の降臨-は、【次元帝】をコンセプトとしたデッキだったために、次元の裂け目は再録された一方で黄泉ガエルが再録されなかったのでした…。
【黄泉帝】【次元帝】かの違いが、これら2枚のカードの明暗を、そして(今現在で)もう7年以上にも渡る黄泉ガエルの「暗黒時代」の幕開けとなった言っても過言ではありません。
帝は今尚関連カードが登場し続けており、使用者もちらほら見かけます。そして、それらのデッキで黄泉ガエルを目にする度に「何故これ程までのカードが再録されないんだ…!」と憤りを感じたものです。

GS2014の投票にノミネートされていたカードの中で、インフェルニティ・デーモン馬頭鬼といったカードは、形はどうあれ一応デュエルターミナルで再録されていました。
しかし、黄泉ガエルにはそれすらもありませんでした。DTのスピードデュエルのネフティスのデッキには黄泉ガエルが入っていましたが、デュエルターミナルシリーズにおいて黄泉ガエルのカードは再録された事がありません。
インフェルニティ・デーモンや馬頭鬼などが2回再録される一方で、黄泉ガエルは一度も再録されていません…。
「先輩」にあたるキラー・スネークさえもエラッタをかけられた上で制限復帰し、再録されたというのに、黄泉ガエルには未だに再録の気配はありません。

そんな黄泉ガエルの"惨状"をあざ笑うかの様に、アニメARC-Vでは、作中で遊矢が読んでいた雑誌「Dステップ」の付録カードとして登場していました。更に、その傍らには黄泉ガエルについて「アドバンス召喚超必須カード!!」と書かれていました。
現実では、これ程までの「超必須カード」が長らく再録されていないと言うのに…。
おまけに、黄泉ガエルはARC-Vで初登場し、これからプッシュされるであろうペンデュラム召喚と非常に相性が悪いので、ARC-V放映期間内での再録は絶望的と言っていいでしょう…。

黄泉ガエルの再録を望んでいる方からの拍手をお待ちしております。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

キラー・スネーク

今回紹介するカードはキラー・スネークです。
2005/09/01以来長らく禁止カードに指定されていましたが、2015年1月のリミットレギュレーションにおいて、エラッタをかけられた上で制限復帰を果たしました。


キラー・スネーク

キラー・スネーク
効果モンスター(制限カード)
星1/水属性/爬虫類族/攻 300/守 250
「キラー・スネーク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、
自分スタンバイフェイズに発動できる。
このカードを手札に戻す。
次の相手エンドフェイズに自分の墓地の「キラー・スネーク」1体を選んで除外する。



現在制限カードに指定されている水属性・爬虫類族のモンスター。
効果はスタンバイフェイズ時に墓地のこのカードを手札に戻せるというもの。このカードが墓地にある事以外に何の条件も無いので、極めて汎用性の高い効果と言えます。
このカードを墓地に落としていれば、スタンバイフェイズ時に手札を増やすことができます。
特に手札コストとして最適であり、スタンバイフェイズ時に回収する事で、このカードを手札コストとして墓地へ送る(捨てる)事は実質的にノーコストも同然となります。

低ステータス、低レベル故にサポートも豊富です。
スクリーチジェネクス・ウンディーネスネーク・レインの効果でデッキから墓地に送る事ができ、そこから回収効果に繋げる事ができます。
ワン・フォー・ワンの効果で手札・デッキから特殊召喚したり、キングレムリンでサーチしたりもできます。

以前は墓地に落としては枚ターン自分スタンバイフェイズに回収する事で、まさに無限のコストや壁モンスターとして使われていたこのカードでしたが、
エラッタによって、回収効果を使用した次の相手エンドフェイズに、自分の墓地の「キラー・スネーク」1体を選んで除外するというデメリットが追加されました。
これによって、「毎ターン再利用する」という運用は極めて困難になってしまいました…。
除外のデメリットを避けるには、回収効果を使ったターン内には墓地へ送らないように心がけたいです。墓地へ落としたとしても、次の相手エンドフェイズには何らかの手段で墓地から外しておきたいです。
あと、現在は制限カードなので気になる状況は少ないかもしれませんが、「キラー・スネーク」の効果は1ターンに1度しか使用できないというデメリットも追加されました。

自身の効果によって簡単に使い回す事ができ、まさに「無限の手札コスト」として重宝したこのカードですが、そんなエラッタ前のこのカードの影響を強く受けたカードが存在します。
それは、アビス・ソルジャーです。このカードは水属性なので、アビス・ソルジャーの効果の手札コストにする事ができます。
このカードを手札コストにする事で、実質ノーコストでアビス・ソルジャーのバウンス効果を使用する事ができたのです!
このギミックを活かして【アビス・コントロール】というデッキが開発され、アビス・ソルジャーが準制限カードに指定された程です。
そのアビス・ソルジャーは、このカードが禁止カードになってからすぐに規制解除されています。なので、このカードのせいでアビス・ソルジャーが規制されたと見てまず間違い無いでしょう。
現在、これと同じような戦術を取るには、王宮の鉄壁などを発動してこのカードが除外されないよう工夫する必要があります。

さて、そんなこのカードですが、かつては「禁止カードから復帰しそうなカードは?」という話題の時に名前が挙げられる事がありました。現に、制限改訂やリミットレギュレーションが明らかになる前にこのカードが制限復帰するとの噂が流れ、購入者が続出するという事態があったようです。
墓地のカードを除外する効果を持ったD.D.クロウやラプソディ・イン・バーサーク、墓地で発動する効果を封じる効果を持ったソウルドレイン深淵に潜む者など、このカードの効果を妨害できるカードが増えてきて、対策されやすくなったのもその一因でしょう。
墓地で発動する効果を持ったカードの増加に伴って、これらのメタカードの重要性も増してきており、このカードは相対的に弱体化していると言える状況でしたが、以前の効果のままでの復帰とはいきませんでした
やはり、手札コストの重要性が高まってきているのもまた事実だからでしょうか。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

スターライト・ロード

今回紹介するカードは、スターライト・ロードです。


スターライト・ロード

スターライト・ロード
通常罠
(1):自分フィールドのカードを2枚以上破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし破壊する。
その後、「スターダスト・ドラゴン」1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。



全体除去など、自分の場のカードを2枚以上破壊する効果が発動した時に発動でき、その効果を無効にし破壊する効果を持つカードです。
破壊される自分の2枚以上のカードにも、破壊効果を発動したカードにも、その種類等に制限は存在ないため、臨機応変に使う事ができます。
モンスターを複数体破壊できる効果を持つブラック・ホール激流葬ミラフォ、複数枚の魔法・罠を破壊するハーピィの羽根帚、全体除去のモンスター効果を持つブラック・ローズ・ドラゴンヴェルズビュートアブソルートZero裁きの龍など、その対応範囲はかなり広いです。
全体除去だけでなく、氷帝メビウスの様な、複数枚のカードを対象にとって破壊する効果に対しても有効です。
自分の場に複数枚のカードを並べて布陣を形成する必要のある氷結界にとって、上記の様な除去カードはまさに天敵と言えますが、それらの効果を無効にし破壊できるというのは非常に心強いです。

更に効果を無効にし破壊した後、自分のエクストラデッキからスターダスト・ドラゴン1体を特殊召喚する事ができます。
スターダスト・ドラゴンもまた、破壊を無効にできる効果を持っているため、相手が大嵐とブラック・ホールの両方を握っていたとしても、こちらの場をがら空きにされるのを防ぐ事ができます。
スターダスト・ドラゴン/バスターやシューティング・スター・ドラゴンといった、更なる形態へと繋げる事もできます。

以下に、このカードの長所と短所をまとめてみます。

・長所
2枚以上の破壊から自分のカードを守ることができる
スターダスト・ドラゴンを特殊召喚できる
・短所
単体除去には効果が無い。最悪の場合、サイクロンナイト・ショット等で潰されることも
スターダストを特殊召喚する効果を持つため、神の警告によって無効にされてしまう
このカードの効果で出したスターダストは蘇生条件を満たさない為、自身の効果でリリースした場合あっても帰還できない

モンスターの打点不足に悩む事が多い【氷結界】にとってスターダストは、破壊対策はもちろんの事、即席の戦力にもなり得ます。
ただ、上記の様に、このカードで特殊召喚したスターダストは蘇生条件を満たせないので、戦力としても破壊対策要員としても「使い捨て」という形になってしまいます。
なので、シンクロできる余裕があれば、ドゥローレンの効果でバウンスし一旦エクストラデッキに戻してからスターダストのシンクロを狙うという手も考えられます。ドゥローレンはレベル6なので、十分スターダストのシンクロ素材になり得ます。

類似効果を持つカードとして、カウンター罠の大革命返しが存在します。
このカードが「自分の場のカード」が2枚以上破壊される時に発動できるのに対し、大革命返しは「フィールド上のカード」が2枚以上破壊される時に発動できるという違いがあります。
よって、大革命返しは「自分と相手のカードを1枚ずつを破壊する」場合や「相手の場のカードが2枚以上破壊される」場合でも発動する事ができます。
カウンター罠という事で、発動に対してトラップ・スタン等をチェーンされる事も無いため、大革命返しの方が発動させやすいと言えるでしょう。
また、このカードは効果を無効にし破壊するのに対し、大革命返しは発動を無効にし除外すると、除去能力に関しても強力です。
大きな違いとして、大革命返しではスターダスト・ドラゴンを出す事はできませんが、それを神の警告にかからないメリットと捉える事もできます。
一方で大革命返しはカウンター罠なので、カウンターカウンターには無効にされてしまいます。
基本的に、スターダスト・ドラゴンをエクストラデッキに採用しない場合には大革命返しの方が優先した方がいいでしょう…。
このカードに対する大革命返しは、他に例えるとすればS・H・Ark Knightに対するカステルみたいなものでしょうか。

ここ何度かの改訂において、複数枚のカードを破壊できる効果を持つカードのいくつかが緩和される傾向にあったため、このカードの重要性は相対的に上がったことでしょう。
スターダスト・ドラゴン共々、全体破壊効果対策として念頭に入れておきたいカードです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

スターダスト・ドラゴン

今日紹介するのはスターダスト・ドラゴンです。
アニメ「遊戯王5D's」の主人公・不動遊星のエースカードです。


スターダスト・ドラゴン

スターダスト・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):フィールドのカードを破壊する
魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):このカードの(1)の効果を適用したターンの
エンドフェイズに発動できる。
その効果を発動するためにリリースした
このカードを墓地から特殊召喚する。



レベル8のシンクロモンスター。
(!)の効果として、フィールド上のカードを破壊する効果を持つカードが発動した時に、自身をリリースしてその発動を無効にし破壊する効果を持っています。
更に、(2)の効果によって、(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズ時に、この効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚できます。

モンスターを破壊する効果を持つブラック・ホール激流葬奈落の落とし穴ミラフォ、魔法・罠を破壊する効果を持つサイクロンハーピィの羽根帚、全体破壊効果を持つヴェルズビュートブラック・ローズ・ドラゴンなど、汎用性が高いものだけでもこのカードの効果で無効にし破壊できる範囲を挙げればキリがありません。
このカードが場にいる時に、相手が上記の様な破壊効果を持つカードの効果を発動して来る事は少ないと思われますが、それでも破壊効果の発動自体を躊躇わせる事は可能です。
ただ、強制脱出装置月華竜 ブラックローズによるバウンス、鳥銃士カステルによるデッキバウンス、S・H・Ark Knightにのエクシーズ素材にする効果といった、破壊以外の方法で除去する効果に対しては無力なので気を付けたいです。
ビッグ・アイの様なコントロール奪取効果を持つカードにも無力であり、奪われるとこちらの破壊効果に対策を撃たれるようになってしまいます。このカードを初めて手に入れた頃、当時は入手が難しかった事と相手にしてみると厄介だった事から、嬉々としてシンクロ召喚したところをすぐにゴヨウ・ガーディアンに奪われる…といった事が何度もありました(笑
相手の場で(1)の効果によってリリースされたこのカードでも、エンドフェイズ時には(2)の効果によってこちらの場に特殊召喚されますが。
また、戦闘破壊に対しても無力です。破壊効果を持つ効果モンスターにはダーク・アームド・ドラゴン裁きの龍など、このカードよりも攻撃力が高いモンスターも数多くおり、それらに対しては大した抑制力にならないのは辛いです。

スターダスト・ドラゴン/バスターSin スターダスト・ドラゴン、セイヴァー・スター・ドラゴン、シューティング・スター・ドラゴンと、進化形態や関連種も多く、それらのカードを出すためのキーカードとしても欠かせません。
特に進化形態には、このカードをも上回る対応範囲を持つ誘発即時効果を持つカードが多いのが特徴です。

このカードはスターライト・ロードの効果で特殊召喚する事もできます。
スタロもまた、やや限定的とはいえ破壊効果の発動を無効にし破壊する効果を持っており、除去対策として役立ちます。スタロとこのカードとで、二重に破壊対策を打つ事ができます。
ただ、スタロの効果で特殊召喚したこのカードは、正規のシンクロ召喚で出した扱いではない為、自身の効果でリリースしても(2)の効果で特殊召喚できない点には注意が必要です。

氷結界には、魔法・罠による「破壊」に耐性を付けることができる大僧正が存在します。また、大僧正はレベル6であり、術者などのレベル2チューナーとシンクロする事でこのシンクロ素材になり得ます。
このカードと大僧正とは「破壊に対抗できる」というおおまかな共通点はあれど、その範囲や用途は大きく異なります。
大僧正は永続的に自分の氷結界を魔法・罠による破壊から守れるのに対し、このカードは魔法・罠のみならずモンスター効果による破壊にも対応しており、誘発即時効果によってありとあらゆる破壊効果から自分のカードを守る事ができます。
もちろん氷結界以外のカードも守る事ができますが、自分の場のカードを破壊から守るには自身をリリースする必要があるため、破壊効果を無効にできるのは1ターンに1度だけと考えるべきです。
【氷結界】では状況に応じて、これらのカードを使い分けていきたいところです。

環境の変化によって採用率は低下傾向にありますが、破壊効果対策として重宝する1枚です。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ハーピィの羽根帚

今回は、【氷結界】にとって天敵となるカードを紹介します。
通常魔法カードのハーピィの羽根帚です。


ハーピィの羽根帚

ハーピィの羽根帚
通常魔法(制限カード)
(1):相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。



現在、制限カードに指定されている魔法カードです。
相手の場の魔法・罠カードを全て破壊するという、極めてシンプルかつ強力な効果を持っています。
相手にこのカードを使われるだけで、こちらの場の魔法・罠が全て破壊されてしまいます
にも関わらず、その強力さから、遭遇頻度は非常に高いです。

氷結界と言えばロックのイメージが強く、ロックと言えば永続カードです。
【氷結界】デッキのでは、ロックの布陣の形成やその維持のために、多かれ少なかれ、どうしても永続系の魔法・罠カードに依存する部分があります。なので、永続カードを一度にまとめて吹き飛ばす事ができるこのカードは、【氷結界】にとってはまさに天敵であると言えます。
相手の攻撃を封じる光の護封剣も、攻撃とモンスター効果の両方を封じるデモンズ・チェーンも、ロックを形成するのに役立つリビングデッドの呼び声も…どれだけ場に出していようがこのカード1枚で全て吹き飛ばされてしまいます・・・
ロックはあまり行わない【湿地草原】軸の氷結界についても、打点の要である湿地草原がフィールド魔法であるため、やはり影響は避けられないでしょう。
もちろん、神の警告奈落の落とし穴激流葬聖なるバリア-ミラーフォース-といった永続カード以外の伏せカードも、このカードを使われれば何の活躍もしないまま終わってしまいます。このカードの前では汎用性も効果の強力さも何も、あったものではありません。
このカードの存在から、不用意に魔法・罠を複数枚場に出すというのはあまりにも危険であると言えます。
大嵐にはまだ、自分(使用する側)が伏せたカードも巻き込んでしまうというリスクがありましたが、このカードにはそれすらもありません。どれだけ相手がカードを伏せていようがいまいが、発動されればこちらだけが一方的にアドバンテージを失ってしまいます。

極めつけに、このカードはヒステリック・サインによってサーチまでできてしまいます
ヒステリック・サイン自体、デッキから最大で3枚までのカードをサーチできるという、他に類を見ないサーチ能力を持っており、(このカードも含めた)3枚サーチされてからこのカードを発動されようものなら、相手だけが一方的に莫大なアドバンテージを得る格好となってしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか?
まず考えられるのは、魔法・罠を出さなければいいという事です。魔法・罠ゾーンにカードを置かなければ、当然自分のカードを潰される事もありません。
しかし、モンスターだけである程度戦力を補完できるデッキならまだしも、【氷結界】にはそんな力はないため、展開や布陣の維持にはどうしても伏せカードが必要になってきます。
そもそも、こちらの場に伏せカードが無ければ相手がこちらを警戒する事も無くなるため、逆にやりたい放題やられる危険性の方が高いです。
魔法・罠カード、特に発動するのに1度セットを行う必要のある罠カードは、手札に温存していても仕方がないので、ある程度は伏せた方がいいかもしれません。

このカードはいくら強力な制限カードであると言えど、一介の魔法カードである事には変わりありません。なので、魔宮の賄賂マジック・ジャマー神の宣告などで効果を無効にし、破壊する事ができます。
他にも、アヌビスの裁きでも発動と効果を無効にし破壊する事ができます。
相手がこのカードを使用するのは、こちらの場に複数枚魔法・罠がある時が多いので、それを逆手にとって何枚かの伏せカードの中にスターライト・ロード大革命返しを含ませておくというのも非常に有効です。
特にスターライト・ロードは、このカードの効果を無効にし破壊できるだけでなく、破壊効果対策となるスターダスト・ドラゴンも特殊召喚できます。
また、専用のメタカードとしてグリフォンの翼が存在し、これを使えば逆に相手の場の魔法・罠だけを一方的に破壊できます。

このカードの発動を不発、或いはそれに近い状況に持ち込むという手も考えられます。
永続ではない、フリーチェーンの魔法・罠を伏せておき、このカードを発動してきた時にそれらをチェーンして発動できれば、カードによってはアドバンテージの消費を抑える事ができます。
アーティファクトや白銀のスナイパーミラクルシンクロフュージョンアビスコーン等の様な、破壊される事によって発動する効果を持つカードを伏せておくのも有効です。
罠カードならば偽物のわなで守る事ができ、永続罠ならば更に宮廷のしきたりでも守る事ができます。

いっその事、相手のこのカードは自分の伏せカードと2:1交換するものだと割り切って、あえて2枚ほど魔法・罠を場に出すようにしておくのもありかもしれません。
一度相手にこのカードを消費させれば、後はもうこのカードは飛んで来ないのだから…。

氷結界では、破術師のロック効果を使えばこのカードの発動を遅らせる事ができ、封魔団の効果を使えば発動そのものを封じる事ができます。
デッキレシピや状況にもよりますが、【氷結界】にとって、「ハーピィの羽根帚が飛んで来ない」という安心感は尋常ではありません
普段は紋章浮上といった魔法カードの発動を妨害してしまうため「【氷結界】とは相性が悪い」と見なされてしまう封魔団や破術師ですが、一方で相手のこのカードの発動を妨害できるという大きなメリットもあるのです。
ただ、どちらもフィールド上から離れてしまうと効果は消え、このカードを使えるようになってしまうため、ロック強度としてはそこまで強くはないでしょう。

このカードは、禁止カードが初めて導入された時からずっと禁止カードに指定されていました
しかし、2015年1月のリミットレギュレーションにおいて、大嵐と入れ替わる形で制限復帰を果たしました。
2011/09/01に、ハリケーンが禁止になって入れ替わりで大嵐が制限復帰しただけでも本当に絶句したものだったのに、その更に上位互換と言えるこのカードが今度は大嵐と入れ替わりで制限復帰するとは…。
ちなみに、上記の大嵐の時には一緒に開闢が制限復帰していたのに対し、このカードの時はその開闢の対にあたる混沌帝龍が一緒に制限復帰しました。

こちらの魔法・罠を一掃して来る「天敵」という面がある一方で、こちらが使えば相手の魔法・罠を一掃する事ができ、「逆転の一手」となり得ます。
それだけに、このカードには愛憎入り混じった複雑な感情を抱かずにはいられないです。

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青眼の白龍

今回紹介するカードは、青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)です。
遊戯王を代表するモンスターカードの1枚です。


青眼の白龍

青眼の白龍
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。
どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。



最初期に登場したカードでありながら、現在でも通常モンスターの中で最高の攻撃力を誇っているカードです。
初期のフレイバーテキストには「攻撃力・守備力が最高」とあり、原作の初期でもステータスの横に「(MAX)」と書かれていました。
今ではこのカードを上回るステータスのカードも数多く登場していますが、それでもステータス自体は高水準であると言えます。また、このカードのステータスは一種のラインとされており、青氷の白夜龍銀河眼の光子竜など、このカードを大きく意識した様なカードも存在します。
このカードをモチーフにしたカードとして伝説の白き龍も登場しており、後のカードデザインにも大きく影響を与えたカードと言えます。
ちなみに、氷結界には攻撃力・守備力共にこのカードのステータスを上回るモンスターは1体も存在しません。

このカードが初登場した時の、最初期のルールでは生け贄(現:リリース)無しでこのカードを召喚する事ができました。
しかし、「エキスパートルール」が制定されてからは、このカードを通常召喚するには生け贄召喚(現:アドバンス召喚)を行わなければならなくなりました。
このカードはレベル8であり、アドバンス召喚を行うには2体のリリースが必要となります。
このカードのアドバンス召喚の為のリリース要員の有力候補としては、まずカイザー・シーホースミンゲイドラゴンといったダブルコストモンスターが挙げられます。
これらのモンスターは1体で2体分のリリースとする事ができます。なので、最上級モンスターのアドバンス召喚による消費を抑える事ができます。
フォトン・サンクチュアリによって生成できるフォトン・トークンをリリースする手段も有効です。発動するターン、光属性以外のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できなくなるデメリットはあるものの、カード消費が少ない上に速効性もあります。
黄泉ガエルサイバー・ドラゴントフェニドラゴンといった、自身を特殊召喚できる効果を持つモンスターを特殊召喚する事で、リリース要員を揃える事もできます。
他にも霊魂の護送船THE トリッキーハードアームドラゴンといったモンスターが存在します。これらは、フィールド上の条件に関係無く特殊召喚できる利点がある一方で特殊召喚にコストを必要とします。
この内ハードアームドラゴンは、アドバンス召喚のリリース要員にする事で、このカードがカードの効果では破壊されなくなります!
また、THE トリッキーの特殊召喚コストとして伝説の白石を捨てれば、リリース要員を揃えつつこのカードをサーチする事ができます。

アドバンス召喚に関するサポートカードを使うのも有効です。
進撃の帝王の発動下ならば、アドバンス召喚したこのカードはカードの効果の対象にならず、カードの効果では破壊されなくなります。
クロス・ソウル帝王の烈旋を使えば、相手のモンスターもリリースする事ができます。

とはいえ、今の環境ではアドバンス召喚自体が遅い上に重いという印象が強いです。まして、打点は高いものの単なる通常モンスターでしかないこのカードをわざわざアドバンス召喚するというのは、どうも実用的とは言い難いです。このカードをアドバンス召喚できる状態であっても、アドバンス召喚を行わない方がいいというケースも多いです。
死皇帝の陵墓スター・ブラストを使えばリリース無しで通常召喚する事もできますが、やはり他のカードの効果による特殊召喚で出す方法が主流でしょう。

このカードは、レベル8・光属性・ドラゴン族・通常モンスターという事で、様々なサポートの恩恵を受ける事ができます。
手札からは竜魔人 キングドラグーンレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンコドモドラゴン古のルールの効果で特殊召喚できます。ドラゴンを呼ぶ笛で特殊召喚するのもロマンがあっていいかもしれません(笑
多くの聖刻のモンスターの効果で手札・デッキ・墓地から特殊召喚する事もできます。ただし、この場合攻撃力・守備力は0となっています…。
それを逆手に取って、このカードをドラゴンゲイヴを除く聖刻の効果で特殊召喚した時に地獄の暴走召喚を発動すれば、他の青眼も手札・デッキ・墓地から特殊召喚する事ができます。暴走召喚で呼んだこのカードは、もちろんステータスは元々の数値のままです。

特殊召喚以外のサポート手段も豊富であり、サーチ手段としては、召喚師のスキルドラゴン・目覚めの旋律エクリプス・ワイバーン嵐征竜-テンペストの効果が挙げられます。
墓地へ送る手段としては、竜の渓谷竜の霊廟が挙げられます。
墓地からはレダメ、正統なる血統思い出のブランコ、ダイガスタ・エメラル、竜魔人 クィーンドラグーン、銀龍の轟咆、蒼眼の銀龍の効果で蘇生できます。
変わった所では、竜の先兵スーペルヴィスの効果でも蘇生する事ができます。
また、闇の量産工場神竜 アポカリプス創世竜の効果で墓地から手札に加える事もできます。

フィールドに出た後のサポート手段も豊富です。
戦闘時にはオネストで攻撃力を上げる事ができ、より攻撃力の高いモンスターを返り討ちにしたり、攻撃力を底上げして相手のライフを大きく減らすといった運用ができます。
絶対魔法禁止区域を使えば、魔法カードに対して耐性を付ける事ができます。
他にも、キングドラグーンの効果で対象に取る効果への耐性を付けたり、クィーンドラグーンの効果で戦闘破壊耐性を付ける事もできます。
また、トレード・インアドバンスドロー馬の骨の対価と、3種類の手札交換カードの発動コストにする事ができます。

そして、このカードを語る上で忘れてはならないのが専用カードの存在です。
このカードは伝説の白石でデッキからサーチでき、手札からはカイバーマンの効果で特殊召喚できます。
白竜の聖騎士の効果を使えば手札・デッキから特殊召喚でき、青き眼の乙女ならば、2つの効果で手札・デッキ・墓地から特殊召喚できます。特に後者は範囲が広い上に呼び出されたこのカードにデメリットが無いので強力です。
また、専用の必殺カードである滅びの爆裂疾風弾も存在します。禁止カードのサンダー・ボルトと同様の除去能力を持っています。
その代わりに発動するターン、青眼は攻撃できないというデメリットがありますが、他のカードのデメリットと組み合わせる事で、ある程度の相殺は可能でしょう。
絶対魔法禁止区域を発動しておけば、このデメリットを受けなくなります。

派生モンスターとして、同名カードが3体融合した姿である青眼の究極竜が存在します。このカードが通常モンスターの中で最高の攻撃力を持っているのに対し、究極竜は効果なしのモンスターの中で最高の攻撃力を持っています。
とはいえ、ドラゴン族にはよりステータスの高い融合モンスターのF・G・Dも存在します。
ただ、特殊召喚制限等が無く、「効果モンスター以外のモンスター」に関するサポートの恩恵も受けられる分、究極竜の方が扱いやすいです。打点もF・G・Dには劣るとはいえ、それでも十分に高いです。
なので、F・G・Dではなくこちらの融合を狙う価値も十分にあるでしょう。
このカードとE・HERO プリズマーを併用する場合には是非究極竜をエクストラデッキに投入しておきたいです。
また、究極竜には更なる融合先の究極竜騎士や、究極竜をリリースする事でのみ特殊召喚できる青眼の光龍も存在します。
究極竜の他にも、派生モンスターとしてSin 青眼の白龍が存在します。
こちらは闇属性であり、デッキからこのカード1体を除外する事で特殊召喚できます。
ただ、Sinのモンスターにはより攻撃力が高いものが存在するので、使用する場合は一度出した後は蘇生できる点やトレード・イン等に対応する点で差別化を図りたいです。

古くから存在する有名モンスターだけあって、専用カードも豊富で、特殊召喚、サーチ、除去と、効果の種類も様々です。
そして、上で挙げた専用カード達の存在もまた、このカードの魅力を引き立てているとみて間違いないでしょう。

このカードは様々なイラストで登場しています。
上の画像の青眼は初期のイラストであり、第1期・第2期では主にこのイラストが使用されていました。
このイラストは、原作やアニメで使用されているカードと共通しています。なので、原作やアニメを意識してプレイする場合にはこのイラストのものを優先して入れたくなります。
ところが、この初期のイラストのものは第2期を最後に長らく登場していませんでした
遊戯王15周年という節目において、THE RARITY COLLECTIONと決闘者の栄光-記憶の断片- side:闇遊戯において、 実に2001年の•Spell of Mask -仮面の呪縛-以来の初期イラストでの収録となりました。
上の画像は、決闘者の栄光-記憶の断片- side:闇遊戯のシークレットレア版のものです。ちなみに、シークレットレア仕様の青眼の白龍は、青眼の白龍の中でも特に入手困難だと思われるVジャンプフェスタ1999で配布されたプロモカード以来です。

このカードは対応するサポートが豊富で、様々な形で展開したり強化したりする事ができます。
もちろん、上で挙げたもの以外にも、汎用カードをはじめ様々なカードに対応しています。
属性・種族・レベル・通常モンスター、そして専用カードと色んなサポートを駆使する事で、自分なりの青眼の白龍の布陣を築き上げていくと良いでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

水属性の高額カード

以前、こちらの記事水属性の高額カードについて書いた事がありました。
新年になった現在の時点での水属性の高額カードについて軽く振り返ってみます。
尚、ここでは2015年1月時点でのシングル価格が1000円以上のカードを「高額カード」とします

まず、以前取り上げたカードの中で高額カードを「卒業」したがあります。
それは、トリシューラです。レアリティコレクションに収録された事により、同弾のウルトラレアのものは、以前からは考えられない程の格安の価格で入手できるようになりました。
500円あれば購入できるでしょう。
あと、環境の変化からかクリスタル・ゼロ・ランサーも高額カードから外れようかという感じです。
前回取り上げた時に入れ忘れていた魔導書士 バテルは、ギリギリ高額カードのラインに留まっているかといったところです。

そして、以前取り上げた後から頭角を現した高額水属性カードを紹介します。


旧神ノーデン

旧神ノーデン
非常に汎用性の高い効果を持った融合モンスターです。
あまりの強力さから、このブログでは「将来的にはこのカードもしくは簡易融合の規制は確実だ」「規制されれば値段は落ち着くだろう」と予想していたものでした。
結果、このカードを出すのに有効な簡易融合や超融合は規制されましたが、今のところこのカードのレートが下がる気配はありません…。むしろ、今季のリミットレギュレーションが公開されてからはレートが上がっているようにすら感じます。
これからの台頭を見越してでしょうか。規制されたとはいえレアリティコレクションに簡易融合や超融合が収録されたのも関係しているかもしれません。
現在のレートは2500円以上です。


ブリューナクの影霊衣

ブリューナクの影霊衣
【影霊衣】において、ほぼ万能のサーチをこなせる手札誘発効果を持ったカードです。
【影霊衣】デッキの強さに加えてトライブ・フォースが品薄になった事で、このカードは登場早々から高額水属性カードの仲間入りを果たしました。
トライブ・フォースの再販や今季のリミットレギュレーションによる【影霊衣】関連の規制により以前よりはレートは落ち着いたものの、それでも尚レートは約2000円もします。
是非複数枚積みたいサーチカードでこれはキツいです…。


リチュア・チェイン

リチュア・チェイン
この中では唯一、以前の記事を書いて以降に発売されたカードではない、環境の変化によって高額カードへと成り上がった水属性モンスターです。
上記のリミットレギュレーションでマンジュ・ゴッドセンジュ・ゴッドが規制されてしまった事により、それらに代わって【影霊衣】デッキで儀式モンスターをサーチする手段として注目を集めているようです。
このカードのレートの上昇は予想できず、驚く声が大きいです。同時期に、このカードの進化系にして高額カードの代名詞の様だったラヴァルバル・チェインがレアリティコレクションに再録されたので尚更でした。
今時点でのレートは1500円以上と、実にそれまでの10倍以上に跳ね上がっています。


以上のカード(と、以前の記事で書いた何枚か)が、2015年開始時点での高額水属性モンスターです。
結果的には前よりも枚数は増えていますが、最近は思い切ったような再録や規制が多いので、高額カードは減っていく事でしょう。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

グングニールの影霊衣

今回紹介するカードはグングニールの影霊衣です。
「影霊衣」に所属する儀式モンスターです。


グングニールの影霊衣

グングニールの影霊衣
儀式・効果モンスター
星7/水属性/魔法使い族/攻2500/守1700
「影霊衣」儀式魔法カードにより降臨。
レベル7以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。
「グングニールの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、
相手ターンでも発動できる。
(1):このカードを手札から捨て、
自分フィールドの「影霊衣」モンスター1体を対象として発動できる。
このターンそのモンスターは戦闘・効果では破壊されない。
(2):手札の「影霊衣」カード1枚を捨て、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。



グングニールの力の宿った鎧を纏った影霊衣です。
レベル及び攻守の値もグングニールと共通しています。
影霊衣の舞姫が、グングニールの鎧を身に纏ったような姿をしています。

このカードは、レベル7以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できません。
よって、儀式召喚を行った後でも蘇生制限は満たせず、死者蘇生等で特殊召喚する事はできません。
また、「グングニールの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、 相手ターンでも発動できます

(1)の効果は、このカードを手札から捨て、自分の場の影霊衣1体に破壊耐性を付与するという手札誘発効果です。
戦闘・効果で破壊されなくなるという、海竜神の加護と同様の耐性であり、対象にした影霊衣は格段に場持ちが良くなります。
相手ターンにも使えるので、守りたい影霊衣が攻撃対象にされたり、効果によって破壊されそうになった時にチェーンして発動すれば効果的です。

(2)の効果は、「手札のカードをコストにして相手の場のカードを破壊する」という、本家のグングニールから継承したかのような除去効果です。
手札コストは「影霊衣」カードに限定されていますが、豊富なサーチやサルベージ手段を駆使すれば手札に確保する事は困難ではないでしょう。
破壊できるカードは1枚だけになっているものの、相手のターンでも発動できる点が非常に強力です。手札に影霊衣を確保しておくだけで、フリーチェーンの除去が撃てるようになります。
手札コストは影霊衣に限定されているものの、サンダー・ブレイクと同じようなはたらきができます。
また、本家のグングニールとは違い、「手札から捨てる」事で発動する効果なので、マクロコスモス次元の裂け目などが適用中でも使用できます(その場合、捨てたカードは除外されてしまいますが)。

氷結界の三龍をモチーフとした影霊衣の中で、このカードだけが収録弾が異なります(他はSPTR、このカードはSECE)。
また、鎧を纏っている人物も、他の二体のものは同一人物のように見えますがこのカードはそれらとは明らかに別人です。
これらによる「仲間外れ」具合から、元から根強い「グングニール不遇」のイメージが更に拡大しないかどうか心配です…。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ブリューナクの影霊衣

今回紹介するカードはブリューナクの影霊衣です。
「影霊衣」に所属する儀式モンスターです。


ブリューナクの影霊衣

ブリューナクの影霊衣
儀式・効果モンスター
星6/水属性/戦士族/攻2300/守1400
「影霊衣」儀式魔法カードにより降臨。
「ブリューナクの影霊衣」以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。
「ブリューナクの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「ブリューナクの影霊衣」以外の
「影霊衣」モンスター1体を手札に加える。
(2):エクストラデッキから特殊召喚された、
フィールドのモンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。



ブリューナクの力の宿った鎧を纏った影霊衣です。
レベル及び攻守の値もブリューナクと共通しています。
鎧を纏っている人物は影霊衣の術士 シュリットに似ているように見えます。

このカードは、同名カード以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できません。
よって、儀式召喚を行った後でも蘇生制限は満たせず、死者蘇生等で特殊召喚する事はできません。
また、「ブリューナクの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できません。

(1)の効果は、手札から捨てる事で、同名カード以外の影霊衣モンスターをサーチできる手札誘発効果です。
サーチ先には影霊衣の魔法・罠カードをサーチできるクラウソラスの影霊衣や、影霊衣のカードをサルベージできるユニコールの影霊衣もいるため、実質的にデッキ・墓地からあらゆる影霊衣カードを手札に加えることができる効果であると見なす事ができます。
更に、このカード自体も儀式の準備でサーチする事ができます。。
また、この効果は「手札から捨てる」事で発動する効果なので、マクロコスモス次元の裂け目などが適用中でも使用できます(捨てたカードは除外されてしまいますが)。

(2)の効果は、本家のブリューナクから受け継いだと思われるバウンス効果です。場のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター2体まで対象とし、そのモンスターを持ち主のエクストラデッキに戻す効果です。
本家のブリューナクとは違いノーコストで発動できますが、対象が指定されている上に2体までしかバウンスできません。
しかし、シンクロモンスターやエクシーズモンスター、融合モンスターといったエクストラデッキから特殊召喚されるモンスターを主力としたデッキは数多いため、活躍できる機会は多いでしょう。
ただし、エクストラデッキから出される種類のモンスターであっても、蘇生制限を満たしてから墓地などからから特殊召喚されたモンスターは対象にできません

このカードの(1)の効果を初めて見た時には、「ほぼ万能のサーチ効果が行えるので、「影霊衣」の未来は明るそうだ」と書いていたものでしたが、実際に発売されてからのこのカードの(1)の効果への反響たるや、想像を絶するものでした。
このカードよりも後に情報の出た他の影霊衣の儀式モンスター(特に上述のクラウソラスとユニコールの影霊衣)の性能の高さや、このカードの情報が初めて出た当初は高レアリティではない思われていたのに実はスーパーレアだった事がその大きな原因でしょう。
結果、【影霊衣】デッキの強さやトライブ・フォースが品薄になった事もあり、このカードは登場早々から高額水属性カードの仲間入りを果たしたのでした。

現在の【影霊衣】の中核を担うと言っても過言では無いカードです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

2015年

明けましておめでとうございます。
今年も引き続き、氷結界関連やオリカ、カードの紹介など、色んな記事を書いていこうと思います。
ただ、更新頻度は去年度よりも落ちると思いますが。
去年は散々でしたが、果たして今年はこのブログにとって一体どんな年になるでしょうか。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

プロフィール

ザルトム

Author:ザルトム
2009/11/20~2016/7/17

X(旧twitter)アカウント
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