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シャークのカードと下位互換

シャークの使用カードには、OCGに出た他のカードの下位互換の様な効果を持ったものがいくつか存在します。
死者蘇生の下位互換の浮上」の様に、強力な禁止・制限級のカードの調整版の様なカードならそんなに気にならないですが、今回は、それ以外のカードの「下位互換」となってしまったカードを紹介してみます。
一応、それぞれのカードの「上位互換」として名前を挙げている各カードの単独記事でも、同じような内容には触れていましたが…。


アクア・ジェット
通常魔法
このターンのエンドフェイズまで水属性モンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップする。


アニメ版におけるシャークさんのマジックコンボ
OCG版では強化が永続的になった一方で、対象が魚族・海竜族・水族に変更されているので、一概にアニメ版がOCG版の下位互換であるとは言い切れません。
しかし、後に対象が限定されていない上に攻撃力の上昇値も高い一騎加勢が登場した為、あちらの完全下位互換となりました。もっとも、一騎加勢が出なくとも、対象が限定されておらず強化期間が長い上に守備力も上がるOCG版の破天荒な風の下位互換でしたが。
…ただ、よく見るとこのアニメ版のアクア・ジェットは、相手の場の水属性モンスターも対象にできるかのような記述です。


カスケード・バリア
速攻魔法
自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターはカードの効果では破壊されない。
エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は0になる。


次回予告の時点で映っており、ウルトラレア仕様が眩しいカードでしたが、蓋を開けてみれば禁じられた聖衣の下位互換でした。
あちらとは違い対象が自分フィールド上のモンスターに限定されており、対象を取る効果への耐性を付与する事ができず、エンドフェイズまで攻撃力を0にする効果です。
「攻撃力を600ポイントダウンする」と「攻撃力を0にする」の優劣は一概には決められませんが、自分のモンスターにしか対象にできないとなると、後者の方が明らかにデメリットが大きいでしょう。一応攻撃力0に関するサポートを受けられる利点はありますが。
対象を取る効果への耐性についても、効果にチェーン発動しても守る事ができず使い辛いものの、自分にしか対応しないならやはり無いよりはあった方が良いです。
しかも、このカードがアニメに出た頃には既に禁じられた聖衣は登場していました。


セイバー・シャーク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守1200
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。


なんと、アニメでの初登場の時点で、既にアニメ版のスピア・シャークの下位互換というとてつもないカードでした。アニメ版のスピア・シャークとは、守備力が200低い以外は全く同じ性能だったのです。
OCG準拠で見れば、「セイバー」のサポートを受けられるという違いがありますが、シャークのデッキにはそんなもの入っていないし、そもそもこのカードと「セイバー」との相性もそんなに良くないです。
守備力1400と守備力1200とのラインの違いもそんなに見出せません。
尚、OCG版では貫通効果は無くなり、全く別の効果となりました。


以上です。
これらのカードの境遇は三者三様ですが、いずれも今現在のOCGに(アニメ版の効果の)上位互換が存在するという点で共通しています。
ZEXALのアニメのオリカは、良く言えばシンプルで分かりやすい、悪く言えばありきたりな効果のカードが多かった印象です。

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

必須?

今回は、現在の環境でよく使われている、とあるカードについて触れてみます。


幽鬼うさぎ

幽鬼うさぎ
チューナー・効果モンスター
星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800
「幽鬼うさぎ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、
またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。



CROSでスーパーレアカードとして登場した幽鬼うさぎです。
今の環境で最も奮闘している水属性テーマはと言うと海皇ですが、ネット上でその【海皇】のデッキを見ると、どのレシピにも当然のようにこのカードが積まれています。入ってる枚数は2枚というのが多く、メインデッキには入って無くとも最低でもサイドデッキには入っています
属性・種族的に見れば海皇とシナジーがあるとはとても思えないこの幽鬼うさぎ。それなのになぜ、【海皇】デッキにおいて非常に高い採用率を誇るのでしょうか。
以下にその効果について見ていく事にします。

エフェクト・ヴェーラーの様に手札から発動できる効果を持っており、しかもあちらとは違い場にいる時にも効果を発動できます。
場のモンスター効果または既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果の発動時に自身を墓地へ送る事で、その発動したカードを破壊するという効果を持っています。
ターンプレイヤーやフェイズに関係無く発動でき、エフェクト・ヴェーラーに勝るとも劣らない極めて高い奇襲性を持っています。場にいる場合でも、目に見える恐怖として相手の効果の発動を大いに牽制する事が可能でしょう。
エフェクト・ヴェーラーとは違い発動された効果を無効にする事はできないものの、単体除去を行える点はあちらには無い大きな利点であり、S・H・Ark Knightのようにエフェクト・ヴェーラーよりもこのカードの方が良く刺さるというカードも存在します。

…とまあこのように、非常に高い汎用性を誇るカードなのです。
エフェクト・ヴェーラーは一時期(今もそうなのかもしれませんが)、必須に近い採用率を誇っていましたが、そのエフェクト・ヴェーラーとは相互互換的な性能であるという点からも、このカードの強力さ、必須ぶりが窺えます。
チューナーモンスターという事で、シンクロ素材にも使えるという点もエフェクト・ヴェーラーと共通しています。

しかし最大の問題は、このカードは入手が困難であるという点です。
上でも書いたように、このカードのレアリティは、一般パックの中で特に揃えにくいとされるレアリティのスーパーレアです。
上記の様に汎用性の高い強力カードというのはもちろんの事、それに加えて可愛らしいイラストのアイドルカードとしての需要も高いと思われます。(個人的にはそれ程好みのタイプではありませんが)
そのため、このカードは発売からしばらく経った現在でも尚、スーパーレアのものでも2000円は下らない程の高額カードとなっています。シークレットレア版に至っては4000円以上もします。
このカードが収録されているパックのCROSが品薄傾向にあるのも、この高騰に影響していると思われます(もっとも、パックが品薄になる最大の原因が、まず間違いなくこのカードの需要の高さによるものなのですが)。これ程までに高騰するカードは、最近の一般パックでは珍しいのではないでしょうか。
しかし、いくら入手困難とはいえ持ってる人は持ってるので、入手困難だからといってデュエルで遭遇する機会も少ないかと言われれば、決してそうではありません(汗 【海皇】デッキのレシピに必ずと言っていい程入っている事からも、それは明らかです。
あまりの採用率の高さとレートの高さから、幽鬼うさぎを持っていないようではまともに【海皇】のデッキをまともに組めねぇんじゃねぇかとさえ思えてきます。まあ余程ガチデッキに拘らないのであれば、このカードが入っていない【海皇】デッキもありだとは思いますが(と言うか思いたいです)。

もし来年にゴールドシリーズやレアリティコレクションに相当するパックが出るならば、そこで十中八九再録されるとは思いますが、それまでの間は「幽鬼うさぎを複数枚積みたいが、持っていない」というデュエリストにとっては苦難の日々が続きそうです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

氷結界の術者

今日紹介するカードは、氷結界の術者です。


氷結界の術者

氷結界の術者
チューナー(効果モンスター)
星2/水属性/水族/攻1300/守 0
自分フィールド上に
このカード以外の「氷結界」と名のついたモンスターが存在する限り、
フィールド上のレベル4以上のモンスターは攻撃宣言できない。



このカードは、他の氷結界が自分の場にいる時に、レベル4以上のモンスターの攻撃宣言を封じる永続効果を持っています。
言うなれば、条件付きでグラヴィティ・バインド-超重力の網-を内蔵した様な効果しています。
並べるのは「氷結界」と名のついたモンスターなら何でも良いので、同名カードを2枚並べてもロックできます。
相手のターン時に、自分の場に氷結界がいる場合、リビングデッドの呼び声エンジェル・リフト強化蘇生などでこのカードを蘇生、もしくはこのカードが場にいる時に他の氷結界を同様の方法で蘇生する事で、相手の攻撃をロックする事もできます。
その場合、相手のバトルフェイズの「スタートステップ」に使うのが望ましいです。相手が攻撃宣言を行った後では、その攻撃宣言を行ったモンスターの攻撃を防ぐ事はできません…。
また、このカードはチューナーなので、相手の攻撃を止めた後のターンにシンクロ召喚に繋げる事もできます。特にこのカードは水族のチューナーという事で、グレイドル・ドラゴンをシンクロ召喚する事もできます!

そして、特筆すべき点として、このカードは湿地草原に対応するモンスターの中で最高の攻撃力を持っています。
容姿や名前からは魔法使い族を連想しますが、何故か水族に分類されている為、湿地草原の恩恵を受ける事ができるのです。
湿地草原発動下では攻撃力は2500となり、レベル2として見れば破格の数値です。
更に他の氷結界と並べば、上級モンスターに匹敵する程の攻撃力で、レベル4以上のモンスターの攻撃をロックしつつ攻撃を仕掛ける事ができるのです。【湿地草原】デッキならば、伝道師の特殊召喚効果を遠慮なく使える事もあり、容易にロックを形成できるでしょう。
同じく湿地草原に対応するスター・ボーイや墓地へ送られた場合にこのカードを蘇生する事もできる水舞台装置、水族統一デッキならば一族の結束といったカードも並べる事で、更に攻撃力を上げる事もできます。

一方で短所としてまず挙げられるのは、自分のレベル4以上のモンスターもロックしてしまう点です。
そのため、シンクロモンスターを筆頭とする氷結界の大型モンスターと共にラッシュをかける、という事はできません。
ドゥローレン等の効果でバウンスするなどして、一旦ロックを解いた上で攻撃したいところです。
メインフェイズ1でこのカードをバウンスしてからバトルフェイズで攻撃を仕掛け、メインフェイズ2でこのカードを召喚すれば、実質相手だけをロックできます。但し、メインフェイズ2にこのカードを召喚するには、召喚権を残しておかなければならないというのが、意外と難しいです。
通常召喚で場に出すよりも、リビデやエンジェル・リフトでの蘇生で場に出す方が楽でしょうか。

何よりも厳しいのは、このカードによるロック効果自体が、エクシーズモンスターの登場によって簡単に突破されやすくなった点です。
「レベル」を持たず代わりに「ランク」を持つエクシーズモンスターは全て、このカードによるロックの効果を受けずに攻撃する事ができるのです。
このカードと同様の効果を持つグラヴィティ・バインドが制限から一気に無制限に緩和された事からも、このロックによる影響力が薄くなった事が見て取れます。
なので、たとえロックを貼っていたとしても、エクシーズモンスターによって殴り倒されてしまうでしょう。
このカードに関して言えば、ロックを維持するよりも、早いうちにシンクロやエクシーズの素材にしてしまった方が良いかもしれません。

以上の2点のから、氷結界におけるロック戦法には、自分のモンスターをロックに巻き込む事が無い上に低レベルの高攻撃力モンスターやエクシーズモンスターの攻撃も防ぐ事ができる守護陣の方が優先されます。
しかし異次元の女戦士など、「守護陣では防げないが術者では防げる」というモンスターも少なからず存在します。
お互いの死角を考慮した上で、ロックやシンクロに使い分けていきたいところです。

あと、単体ではいまいち頼りないのも難点です。
湿地草原無しの状態では攻撃力は1300。守備力に至っては0です。
他の氷結界が場にいる時に浮上で蘇生する事でロックを形成する事はできますが、守備力が0なので、エクシーズモンスターはもちろんのこと、レベル3以下の低攻撃力モンスターにすら簡単に戦闘破壊されてしまいます。ただこの点は、伝道師を経由して攻撃表示で蘇生する事で解消できます。

DTストーリー上でのトリシューラ解放をめぐる氷結界の内紛ではトリシューラ解放派に属しています。ちなみに「デュエルターミナルマスターガイド」の第1刷ではこの設定紹介の特集で、風水師名前が入れ替わって書かれていましたが、第2刷では修正されている模様です。
また、デュエルターミナルのCGでは何故か浮遊しています。
容姿は、あご髭を生やし、頭巾(メット?)を深めに被った男性です。イラストでは真横向きの構図の上に、パッと見では被り物と肌の色が同化して見えてしまう事もあって分かり辛いですが。

他の「氷結界」と並ぶことで効果を発揮する点や湿地草原との相性の良さなど、後の「氷結界」のイメージの形成に大きく貢献したカードと言えるでしょう。

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テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

竜宮のツガイ

今回紹介するカードは、竜宮のツガイです。
DOCSのスーパーレアカードの1枚として登場した、水属性・幻竜族の効果モンスターです。


竜宮のツガイ

竜宮のツガイ
効果モンスター
星6/水属性/幻竜族/攻2000/守1200
「竜宮のツガイ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のモンスター1体を捨てて発動できる。
デッキからレベル4以下の幻竜族モンスター1体を特殊召喚する。



レベル4以下の幻竜族をリクルートできる効果を持っていますが、自身はレベル6の上級モンスターです。
しかも、リクルート効果を使うには手札コストとしてモンスター1体を捨てなければなりません。
リクルート自体は便利ではあるものの、これらの点から、使いやすいモンスターとは言い難いです。
また、「竜宮のツガイ」の効果は1ターンに1度しか使用できないため、手札のモンスターカードが続く限り幻竜族をリクルートし続ける、という運用もできません。

このカードを使うならば、他のカードの効果で特殊召喚して場に出したいです。
このカードは上級モンスターですが、同じくリクルート効果を持った幻竜族である破面竜や邪竜星-ガイザーからリクルートできます。そこから、効果の発動を狙う事ができます。
破面竜やがイザーとは違い、このカードのリクルート効果は破壊などをトリガーとするものではなく、効果を使った後でも自身は場に残ります。なので、幻竜族のチューナーをリクルートすればシンクロ召喚に繋げる事ができます。
レベル1チューナーの光竜星-リフンをリクルートすれば、グングニールをシンクロ召喚する事も可能です。

このカードの名前の由来は、深海魚の一種である「リュウグウノツカイ」と、夫婦を意味する「番い(つがい)」とを掛けたものだと思われます。イラストでは、リュウグウノツカイの様な姿をした番いが描かれています。
リュウグウノツカイと言えば、既にそれをモチーフに含んだモンスターとして、竜宮の白タウナギが登場していました。
ところが、このカードのイラストをよく見ると、その竜宮の白タウナギも描かれています

竜宮の白タウナギ(竜宮のツガイのイラストより)

イラストの右上の方で、物凄い形相でツガイを睨みつけています(笑
竜宮の白タウナギのカードイラストがリアル寄りなタッチで描かれていたのに対し、このカードのツガイはかなり漫画チックなタッチなので、余計に顔の怖さが引き立ちます。
ちなみに竜宮の白タウナギは幻竜族ではないためこのカードの効果ではリクルートできず、幻竜族のこのカードを竜宮の白タウナギと共にシンクロ素材にする事もできません。まさにイラスト通りの構図と言ったところでしょうか。
竜宮の白タウナギと言えば、同じくDOCSのスーレアとして登場したグレイドル・ドラゴンが初のレベル8の水属性シンクロモンスターだったものの、チューナーに水族の素材指定があったが為に、ダブルフィン・シャークの効果で釣り上げてから即座にシンクロ召喚できるモンスターの登場のせっかくのチャンスを逃してしまった事が記憶に新しいです。
ツガイの様子よりも、そちらについて怒るべきではないでしょうか(笑

僕は最近、新しい水属性が出ると聞いて期待しては、詳細を見て「なんだ、幻竜族か…」と落胆気味になる事が多いです(汗
これは自分でも良くない事だと分かっていますが、このカードを初めて見た時もそう感じました。
幻竜族よりも他の種族の方が思い入れが強い事もありますが、幻竜族自体が、登場してからまだ一年少ししか経っていない新しい種族である事もその一因です。しかも、このカードは幻竜族をサポートする効果なので、尚更幻竜族の少なさ、すなわち効果でリクルートできるモンスターの少なが気になってしまいます。
しかし、今後の幻竜族のカードプール次第で、このカードの利用価値も上がるのではないかと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

水属性と遅延効果

ブースターSP-ハイスピード・ライダーズ-には、ネクロ・ガードナーと全く同じ効果を持ったSR三つ目のダイスが登場しました。
ネクロ・ガードナーと言えば、相手モンスターの攻撃を封じる効果、所謂遅延効果を持ったカードの中でも代表的なモンスターです。
一時期は制限カードにまで指定されていましたが、今では無制限カード、それどころか最大で、同じ効果を持ったカードの6枚体勢まで可能になってしまうとは、時代の流れを感じずにないられません。

ネクロ・ガードナーを筆頭に、遅延効果を持ったカードは色々と登場していますが、水属性には少ないです。その少なさたるや、対戦相手に同情された事がある程です(笑
そんな数少ない、遅延効果を持った水属性モンスターを紹介してみます。


DP15-JP006 キラー・ラブカ

キラー・ラブカ
効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻 700/守1500
自分フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスターが攻撃対象に選択された時、
墓地のこのカードをゲームから除外し、
攻撃モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃を無効にし、
その攻撃力を次の自分のエンドフェイズ時まで500ポイントダウンする。
「キラー・ラブカ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


遊戯王ZEXAL出身の魚族モンスターのキラー・ラブカ
「墓地から自身を除外して攻撃を無効にする」という効果を持っている点はネクロ・ガードナーと共通していますが、条件と発動タイミングが限定されているので調整版の様な印象を受けるカードです。
このカードは、自分の場の魚族・海竜族・水族が攻撃対象に選択された時のみ、効果を発動できます。ネクロ・ガードナーとの大きな違いとして、攻撃モンスターの攻撃力を次の自分のエンドフェイズ時まで500ポイントダウンさせるという効果もあります。一方、あちらと比較して、相手のダイレクトアタックは防げないという大きな弱点が存在します。
また、「キラー・ラブカ」の効果は1ターンに1度しか使用できないため、高攻撃力のモンスターを大量に展開された上で殴られると弱いという悩みも抱えています。
尚、このカードが出た頃はネクロ・ガードナーは制限カードでしたが、今や上述の様に無制限です。
このカードはイマイルカ等と同じように、出た時期が悪かった、「調整版」の犠牲者と言えるかもしれません。


機甲忍者アクア

機甲忍者アクア
効果モンスター
星4/水属性/戦士族/攻 800/守1600
相手モンスターの直接攻撃宣言時、
自分の墓地にこのカード以外の
「忍者」と名のついたモンスターが存在する場合、
墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
攻撃モンスター1体の攻撃を無効にする。


水属性の「機甲忍者」の機甲忍者アクアです。これも遊戯王ZEXAL出身のカードです。
自分の墓地にこのカード以外の 「忍者」と名のついたモンスターが存在する場合に、 墓地のこのカードを除外する事で、攻撃モンスター1体の攻撃を無効にできます。 こちらは、相手のダイレクトアタックも無効にできます。
「墓地から自身を除外して攻撃を無効にする」という点ではやはりネクロ・ガードナーと共通していますが、このカードの効果はその条件から「忍者」カテゴリ専用と言える効果です。一応同名カードを複数枚積むだけでも効果の発動を狙う事は可能ですが。
ちなみに、水属性の忍者は、このカードの他には青竜の忍者のみです。


ヴァルキュルスの影霊衣

ヴァルキュルスの影霊衣
儀式・効果モンスター
星8/水属性/魔法使い族/攻2900/守1700
「影霊衣」儀式魔法カードにより降臨。
レベル8以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。
「ヴァルキュルスの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に自分の墓地の「影霊衣」カード1枚を除外し、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスターを2体までリリースし、
リリースした数だけ自分はデッキからドローする。


「影霊衣」のレベル8の儀式モンスターのヴァルキュルスの影霊衣
(1)の効果が遅延効果であり、上述の2体とは違い手札から発動する効果です。ただし「墓地からカードを除外する」という条件は共通しています。
アクアと同じく、自身とは別に、墓地に自身と同じカテゴリに属するモンスター(このカードの場合は「影霊衣」)も必要とします。
相手モンスターの攻撃宣言時に、自分の墓地の「影霊衣」カード1枚を除外し、このカードを手札から捨てて発動する効果であり、手札と墓地のカードをそれぞれ1枚ずつ失ってしまいますが、その見返りは大きく、その攻撃を無効にできるばかりでなくその後バトルフェイズまで終了できます。
「ヴァルキュルスの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できませんが、仮にもしその制約が無かったとしても、(1)の効果を複数回発動させる機会なんてまず無いでしょう(笑
ディサイシブの影霊衣の紹介記事でも同じような事を書きましたが、それまでの水属性のテーマやデッキには無かったような効果を持ったカードが使える事からも、影霊衣の完成度の高さが伺い知れます。


以上です。
上記の様にテーマ専用のカードが多く、【氷結界】や【水属性フルモンスター】と言った水属性のデッキに広く出張できるようなカードはほとんどありません…。
特に、キラー・ラブカではダイレクトアタックを防げないのは辛いです。過去に対戦相手に同情されたのも、その点によるところが大きかったです(笑
余談ですが遊戯王ZEXALの未OCG化の水属性モンスターにはドリーム・シャークというカードがありましたが、このカードので0にできるのは効果ダメージだけで、戦闘ダメージは0にできませんでした…。

水属性には遅延効果持ちのモンスターは少ないですが、逆に水属性は、遅延方面にまだまだ伸び代があるという風に捉える事もできます。
これからの水属性の動向に注目したいです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

海外産の水属性モンスター

海外先行販売されていたカードが収録させる、EXTRA PACK 2015が発売します。
そこで、今回の収録範囲に含まれると思われる、海外産の水属性モンスターを紹介してみます。


ドラコニアの海竜騎兵
ペンデュラム・通常モンスター
星3/水属性/海竜族/攻 200/守2100
【Pスケール:青7/赤7】
「ドラコニアの海竜騎兵」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
手札から通常モンスター1体を特殊召喚する。
【モンスター情報】
龍人族の国、ドラコニア帝国が有する竜騎士団の海兵部隊。
深海から音も無く忍び寄る隠密作戦に長けている。
対岸のディノン公国兵とは、領海を巡り小競り合いが続いている状態である。


海竜族初のペンデュラムモンスターです。また、竜穴の魔術師に続く2体目の水属性の通常モンスターのペンデュラムモンスターでもあります。
このブログで竜穴の魔術師を取り上げた際に、よく「日本では~」という書き方をしていたのは、海外では既にこのカードが出ていたからでした。
P効果は、場のモンスターが戦闘破壊された時に、手札から通常モンスター1体を特殊召喚できるという効果です。通常モンスター主体のデッキだと役立つでしょうか。
このカードはレベル3の海竜族という事で、深海のディーヴァからリクルートできます。このカードはペンデュラムモンスターなので、シンクロ素材に使った後などは墓地ではなくエクストラデッキに行きますが。
水属性の下級モンスターの中では高い守備力を持っているのもポイントです。


어버이해마
チューナー・効果モンスター
星7/水属性/幻竜族/攻2100/守1400
このカードは幻竜族モンスターの効果でのみ特殊召喚できる。
「어버이해마」の効果は1ターンに3度まで使用できる。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードのレベルを1つ下げ、
自分フィールドに「해마トークン」(幻竜族・水・星1・攻300/守200)1体を特殊召喚する。


韓国版のWP枠で先行登場したカードで、日本語名はタツノオトシオヤです。水属性初のレベル7のチューナーです。
名前からするとたつのこと関係がありそうなカードです。属性・種族やチューナーである点、タツノオトシゴの様な姿をしている点が共通しています。
効果を使えば、実質単体でグングニールをシンクロ召喚できます。

ところで、僕は最近新しい水属性が出ると聞いて心躍らせては、詳細を見て「なんだ、幻竜族か…」と落胆気味になる事が多い気がします(汗
幻竜族よりも、他の種族(水属性が多い種族なら、魚族・海竜族・水族)の情が思い入れが強い事、幻竜族自体が、登場してからまだ一年少ししか経っていない新しい種族である事がその原因です。
これは自分でも良くない事だと分かっていますが…今後、幻竜族のサポートが充実したり、水属性・幻竜族のテーマでも出れば、この考え方も変わるでしょうか。
このカードも、今後の幻竜族のカードプール次第で化けそうな気がします。せめて竜宮のツガイの効果でこのカードを特殊召喚できれば…!
もちろん、このカードでシンクロ召喚できる水属性のシンクロモンスターももっと増えて欲しいです。


以上の2体です。
一見少ない様な気がしますが、去年と同じ数だと言う事を考えれば、これ位が妥当なのでしょうか。

余談ですが、去年に登場した「旧神」のカテゴリに属する旧神ノーデンが水属性で、更にあまりにも強力だった為、いつしか「次に出る旧神も水属性なのではないか」と淡い期待を抱くようになっていました。そして、海外先行登場のカードの情報が出て、その中に水属性がいないのを目の当たりにしては「ちくしょう……!!!ちくしょおおおーっ!!!!!き…旧神が…… …新しい旧神が出さえすれば………!!!」と思うようになっていました。
そして満を持して出た新たな旧神はと言うと……水属性ではありませんでした(笑
光属性の融合モンスターであり、ノーデンの性能を反省してか、簡易融合では特殊召喚できないようになっていました。

収録範囲から漏れるであろう弾に水属性の登場が確定したのは複雑な心境ですが、今はとりあえずこれらのカードを迎えたいです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

オリカ作りの目標

このブログで何回か「氷結界の新規が出るまで頑張りたい」という風な事を書いていました。これを言い始めたのは、「今後このブログで、氷結界についてのネガキャンを無くす」という路線変更を切り出してからでした。
しかし、具体的に何をどう頑張るのかは書いていませんでした。

実はこの「路線変更」よりも前にも、このブログの路線の一つとして切り出したものがありました。それはオリカです。
最近、そのオリカについて、オリカの画像を作るという目標を考え始めました。
路線変更の最終的な目的は『新規の氷結界のカードが登場し、「氷結界」が強化される』という事ですが、オリカについても同様の目的の下で、画像作りを目指したいです。
とはいえ、オリカを前面に出そうと考えていた頃は、画像作りなど全く考えていませんでした。むしろ、「オリカの画像作りは面倒くさいから、作ろうとはこれっぽっちも考えていない」と記事内に書こうかなとさえ思っていた程です。

そんな僕が一転してオリカの画像に関心を持ったのは、オリカの画像を通して「氷結界」の強化を望んでいる事を多くの人、更には公式にも伝えたいからです。
僕はこれまで色んなテーマやデッキについてのオリカや完成度の高いコラージュの画像を目にした事があり、それに騙された人達はそれ以降落胆し続けたものの、最終的にそれらのテーマやデッキはいずれも実際に強化を貰っています
中には、過去に作られていたガセ情報のオリカ以上の強化を貰ったテーマもあります。
「氷結界」については、本物のリーク師によるガセ情報というこの上なく強いインパクトを持ったウワサがありましたが(ちなみにそのリーク師は先に「情報の中に嘘を混ぜてある」と明言しており、結果的に氷結界の強化のウワサだけがガセだった)、その書き込みのログは残っていないし第一転載禁止の場所での書き込みだったので、僕も含めてその時にそのサイトを見ていた人達の記憶の中のみにある情報にすぎません…。
他のテーマやデッキに比べて、氷結界の情報がガセだった事に落胆している人が少ないのは、単に「氷結界」というテーマ自体の支持者の数が少ないからというだけではなく、いくら本物のリーク師からの情報とはいえ「ガセ情報」という目に見えないものだったからだと思っています。
「オリカの画像」という目に見えるものならば、多くの人にインパクトを残す事ができるでしょう。百聞は一見にしかずとは良く言ったものです。
「ガセ情報」の被害に遭った事のある他のテーマやデッキの強化が、ガセ情報に影響を受けたものなのかどうかは定かではありませんが、公式がネット上のネタの影響を受けているような事は多かれ少なかれ散見されるので、オリカによって少しでも公式を突き動かせる可能性があるのならば、そのわずかな可能性に賭けたいです
僕はこれまでにも「水属性のガセ情報を何回も見てきた」と書いた事がありましたが、上記のウワサも含めて文章だけの情報であり、水属性のオリカの画像付きのガセ情報を見た記憶はそんなにありません。
尚、ストラクチャーデッキ「海皇の咆哮」の情報が出始めた頃に、「氷結界の龍 ロンギヌス」というモンスターがパッケージを飾っているとか、ストラクチャーデッキのタイトルが「ロックブリザード」だとかいうコラ画像が出回っていた事がありましたが、その頃には既に「次のストラクチャーのタイトルは「海皇の咆哮」で、海竜族を中心とした水属性デッキ」という正しい情報が出回っており、「次のストラクチャーは水属性」という情報だけで作られたと思われる、言わば後出しジャンケン的なものである為、ノーカウントとします(笑

ただし、「氷結界の龍」のオリカではだめです
ネット上のオリカ掲示板で「氷結界の龍」のオリカを投稿している人は何度か見た事がありますが、いずれも効果・素材共に「氷結界」とは全く関係ない汎用シンクロでした。それほど「氷結界の龍=強力な汎用シンクロ」というイメージが定着しているのでしょう。
公式のスリーブの投票もヴェルズも影霊衣も、更に言えばDTのストーリーも、「氷結界は龍だけだ」という様な風潮のせいでできてしまったんではないかと思います。僕自身もそんな傾向について取り上げ、嘆きながらも否定はしていませんでした
元々公式にそんな流れを作る意図があったのかもしれませんが、これからはその流れに逆らう形で、『「氷結界の龍」という個々のキャラクターとしてではなく、「氷結界」をテーマとして強化するべきだ』という事を発信し、伝えていきたいです。
ただ「氷結界の龍」でも、テーマとしての「氷結界」を大きく強化するような効果や素材であれば、もちろん大歓迎です。

ただ現状では、そんなに今すぐオリカの画像を作ってやるという気は湧きません。
完成度の高い画像を作ろうとなると、相応の画像編集ソフトや文字フォント等が必要となってきます。それらを揃えるには当然結構な費用がかかります。
それらを買うお金で一体どれだけオリカではない本物のカードを買えるかとも思いますが、それだけの費用を費やしてカードを買い続けているだけで、果たして「氷結界」の新規カードがすぐに出てくれるかどうかは疑わしいです(汗
また、オリカには当然カードイラストも用意しなければなりません。著作権的に不味いものは使えないので、自分で絵を描くしかありません。
僕には画力も創造力も無い為、オリカ作りのために一から絵の勉強や練習を始めなければなりません。これを本腰入れてやろうとするだけでも、途方もない時間と労力がかかるでしょう。
また、あまりやる気が湧かない理由には、遊戯王のカードのフォーマットが最近コロコロ変わっているので、それに合わせるのが面倒臭いというのもあります。

氷結界の聖鳥 ブリズド(架空のカード)

過去の記事で貼った事があるオリカの画像。
今の僕にはこれ位が関の山です(笑


現状ではオリカの画像が完成するビジョンは見えないものの、目標が無いよりはあった方が良いでしょう

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト

今回は、【氷結界】にとって天敵となるカードを紹介します。


レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードのカード名は、
フィールド・墓地に存在する限り「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱う。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ
特殊召喚された効果モンスターを全て破壊する。
その後、この効果で破壊したモンスターの数×500ダメージを相手に与える。



レベル8のシンクロモンスターのレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトです。
アニメARC-Vでジャックが使用したカードです。

このカードは、1ターンに1度、自身以外の、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ特殊召喚された効果モンスターを全て破壊する(2)の全体除去効果がひたすらに凶悪です。
このカードの元々の攻撃力は3000なので、基本的には攻撃力3000以下の特殊召喚されたモンスターが全て破壊される効果と捉える事ができます。
氷結界には攻撃力が3000を上回るモンスターは存在しない為、全てのモンスターが破壊範囲に含まれます
【氷結界】はモンスターを複数体展開してこそ真価を発揮するデッキであり、氷結界のモンスターを素早くかつ多く並べるには当然特殊召喚を多用する事になります。
特に守護陣御庭番等の下級モンスターはステータスが低く、攻撃表示で召喚したのでは生き残る確率があまりにも低く、殴られた場合には大量の戦闘ダメージを受ける羽目になるので、できれば守備表示で特殊召喚したいです。
氷結界と言えば、多くの人が思い浮かべるのは強力なシンクロモンスターですが、そのシンクロモンスターはエクストラデッキからシンクロ召喚によって特殊召喚されるモンスターであり、シンクロ召喚した後に他の場所から場に出す場合にもやはり特殊召喚を必要とするため、「場に出ている=特殊召喚されている」と見て差し支えありません。
しかし、いくら苦労して並べた氷結界の布陣であっても強力なシンクロモンスターであっても、このカードはノーコスト一度に吹き飛ばして来るのです。しかもダメ押しと言わんばかりに、効果で破壊したモンスターの数×500ダメージバーンダメージまで与えてきます。
しかもこのバーン効果は、破壊の後にダメージの処理を行う為、破壊に対しての激流蘇生の発動すらも許されません(発動のタイミングを逃してしまう)。

このカードへの対策としてまず考えられるのは、破壊効果に対するメタです。
(2)の効果の発動に対して天罰我が身を盾にを使う事で、破壊効果を無効にした上でこのカードを除去する事もできます。複数のカードが破壊される場合に限られるものの、スターライト・ロード大革命返しも有効です。
このカードを場に残す事になるものの、デモンズ・チェーンブレイクスルー・スキルエフェクト・ヴェーラー禁じられた聖杯で効果を無効にする手もあります。
安定性は低いですが、あらかじめ水神の護符を貼っておくのも手です。
効果の発動を許す前に、激流葬奈落の落とし穴等の召喚反応型のカードや、強制脱出装置サンダー・ブレイク等のフリーチェーンのカードによって除去するという対処法もあります。
また、このカードの全体破壊効果は攻撃力を参考にする為、攻撃力を変動させるカードを使用する方法も考えられます。
ウォーターワールド深淵に潜む者によってこちらのモンスターの攻撃力を上げたり、逆に禁じられた聖衣禁じられた聖槍によってこのモンスターの攻撃力を下げれば、このカードの(2)の効果で破壊されるモンスターの範囲も変動します。
ただし氷結界には攻撃力が低いモンスターが多いので、攻撃力を上げようとこのカードの攻撃力を下げようと、このカードの(2)の効果から免れるようになるモンスターはごく限られます…。上で挙げたカードの中で、禁じられた聖衣は場のモンスター1体に破壊耐性を付与する効果を持っているので、直接自分のモンスターに対して使用して(2)の効果から守る事もできます。

いっその事、特殊召喚をせずにモンスターを並べるという対処方も考えられます。
幸い(?)氷結界には、氷結界の通常召喚権を増やす効果を持つグルナードが存在しています。グルナードの効果を駆使して氷結界モンスターを並べていけば、どれだけ攻撃力が低かろうと、特殊召喚ではなく通常召喚で出したモンスターという事で、展開したモンスターはこのカードの(2)の効果によって破壊されません。
しかしこの戦略には、肝心のグルナードが最上級モンスターである為重く、グルナード自身を出すためにどうしても特殊召喚に頼らざるを得ないという重大な欠点があります。
また、上述のように氷結界の下級モンスターは攻撃力が低いものが多く、特に守護陣や術者は、このカードをロックにかける事は出来てもこのカードの素材になる適当なモンスターによってあっけなく殴り倒されてしまう事でしょう…。

同じ属性・種族・レベル・素材・攻撃力のシンクロモンスターに、漫画版5D'sでジャックが使用したえん魔竜 レッド・デーモンズが存在します。
このえん魔竜の時点で「【氷結界】にとっての天敵」として取り上げようかと何度も思いましたが、「氷結界は守備表示でモンスターを並べる事が多いので、案外刺さらない事もあるのではないか」(現に、実戦でそれを実感した事もあった)という事でギリギリの一線で思い留まっていました
しかしこのカードは、表示形式など関係なくどんな氷結界モンスターも一掃できる上に、バーン効果まで持っています。
更に、えん魔竜にはあった様な気休め程度のデメリットすらもありません。一応使用者側のモンスターも除去に巻き込まれますが(この点はえん魔竜も同様)、効果を使った後にモンスターを展開すれば、なんてことはありません
このカードによってこちらの場のモンスターが破壊されれば、後は一斉攻撃によって、バーン効果で焼け残ったライフを減らされるのみです…。
おまけに(1)の効果で「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱うので、レッド・デーモンズ・ドラゴンの進化形態へと繋げる事まで可能です。
守備力も、えん魔竜や本家のレッド・デーモンズ・ドラゴンよりも高いです。
【氷結界】を使用する側から見れば、ただでさえ凶悪だったえん魔竜の、更に上位互換というとてつもない化け物として目に映るカードです。

【氷結界】にとっては、最も遭いたくないレベル8の汎用シンクロモンスターです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

意思確認

僕はこのブログで初めてリバイス・ドラゴンを取り上げた時に、「この先、たとえどんな強力なエクシーズモンスターが出ようとも、No.17 リバイス・ドラゴンというカードを使っていきたい」と書いていました。
リバイス・ドラゴンの最大の利点は、素材を取り除く事で攻撃力2500のアタッカーになれる点でした。
しかし、今まで被りそうでなかなか出なかった同様の効果を持ったカードが、ここに来て登場する事になりました。

彼岸の旅人 ダンテ

EP15で来日する彼岸の旅人 ダンテ
元々の攻撃力こそリバイス・ドラゴンより低いですが、(1)の効果で3枚のカードを墓地へ送る事で攻撃力が+1500され、効果使用後のリバイス・ドラゴンと同じ2500という攻撃力になります。
X素材を取り除いたり、打点を上げられるだけでなく、3枚もの墓地肥やしを行える有用性は、リバイス・ドラゴンの効果を上回ります。
リバイス・ドラゴンとは違い攻撃力の上昇は永続的ではないものの、(2)の効果で守備表示になる為、「2500のステータスを持つモンスターが場に残る」という点は変わりません。むしろ、高攻撃力のモンスターに殴られても戦闘ダメージを受けない点やS・H・Ark Knightに吸収されない点は、リバイス・ドラゴンよりも優れているとさえ言えます。
エクシーズ素材の無い、単体の状態ではダンテは守備力2500の壁、(3)の効果によって、墓地へ送られた場合に同名カード以外の墓地の彼岸を回収できる一方で、リバイス・ドラゴンはというと、攻撃力2000でダイレクトアタックできないというなんとも言い難い状態です…。

属性・種族が異なり受けられるサポートも異なるとはいえ、「リバイス・ドラゴンを使っていきたい」という意思を持っていた身としては、ダンテはそれを揺るがす存在と見て間違いないでしょう。
ともなると今後は、ダンテには無い、リバイス・ドラゴンならではの利点を吟味した上で、リバイス・ドラゴンを活用させていきたいです。
リバイス・ドラゴンの素材となった海皇のモンスターを効果発動時に取り除けば、リバイス・ドラゴンの攻撃力の上昇に加えて海皇の効果を発動させる事ができます。リバイス・ドラゴンはランク3なので、元々のレベルが3で、相手の裏側表示カードを破壊する効果を持った狙撃兵を素材にできます。
レミューリア強化蘇生トライポッド・フィッシュ等でレベルを1つ上げる事で重装兵を、アトランティス等でレベルを1つ下げる事で竜騎隊を素材にする事もできます。
素材が無い時には、水属性という事でダウナード・マジシャンに加えてFA-ブラック・レイ・ランサーを上に重ねてエクシーズ召喚する事もできます。ランクが1つ上がり、種族は異なるものの元々の攻守共に上がり、デメリットが無いどころか単体でも使える効果まで持っています。

No.17 リバイス・ドラゴン

僕がリバイス・ドラゴンに強く肩入れしていたのは、属性や種族、効果以上に記念すべき初めて通常パックのパッケージを飾った水属性モンスターだったからという面が強いです。
後にシャーク・ドレイク・バイスS・H・Dark Knightといった水属性モンスターもパッケージを飾った事で唯一ではなくなりましたが、それでもやはりその一番最初だったというインパクトは強かったです。
水属性初のホログラフィックレアが登場したのも、もちろんリバイス・ドラゴンでした。

これからも初登場時の気持ちを忘れずに、然るべきデッキにおいてリバイス・ドラゴンを使っていきたいです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

調整版

路線変更前に考えていた様な内容の記事を書いてしまう事をご了承ください。


イマイルカ

EP13で登場したイマイルカ。元々は海外のREDUで先行登場したカードでした。
相手によって破壊され墓地へ送られた時に、自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送る効果と、その墓地へ送ったカードが水属性モンスターだった場合にデッキからカードを1枚ドローできる効果を持っています。

遊戯王カードwikiにはイマイルカについて、「様々な制約のついたカードガンナーというべき効果」と書かれています。ちなみにカードガンナーは、起動効果によってデッキの上から最大で3枚ものカードを墓地へ送る効果と、自分の場で破壊され墓地へ送られた場合にデッキからカードを1枚ドローできる効果を持ったモンスターカードです。

カードガンナー

墓地肥やしを自分のターン内なら好きなタイミングで行える上に、その枚数もデッキの上から3枚までと多いです。しかも、自分の場で破壊された場合ならいつでもドローできます。
更にカードガンナーは、デッキから墓地へ送ったカードの枚数毎に攻撃力が上がり、3枚墓地へ送った場合には攻撃力1900の下級アタッカーとしての運用もできたりと、まさに至れり尽くせりです。
それに比べてイマイルカは、墓地肥やしを行えるのが相手によって破壊され墓地へ送られた時と遅く、しかもドローがその墓地肥やしの結果に依存し、不確定という大きな悩みを抱えています。まさに「カードガンナーの調整版」と言っても止む無しの効果でしょう。
しかし、カードガンナーの墓地肥やしやドロー効果は便利だし(相手にしていて厄介だと感じる事も何度もあった)、そのカードガンナー自身も準制限カードに指定されていたので、この位の「調整」は仕方が無いと思っていました。
しかし…。


マスマティシャン

おい、待て。

後に、まさかのカードガンナーを上回る速度での墓地肥やし、戦闘破壊され墓地へ送られた時限定とはいえ確実に1枚ドローできるモンスター、マスマティシャンが登場しました。
墓地肥やしの枚数こそカードガンナーよりも少ないとはいえ、召喚反応型やフリーチェーンの罠によって妨害された場合でも効果を発動できる点や、何よりもデッキから墓地へ送るカードが任意である点ではカードガンナーに大きく勝ります。
ちなみにマスマティシャンも、イマイルカと同じく海外の方が先に登場していました(元々はアニメ出身のカードですが)。
性能的にはカードガンナーの調整版や下位互換ではなく、役割分担が可能なレベルです。

しかも、カードガンナーは15/01/01に制限解除…。これではますます「調整版」のイマイルカの立場がありません。
一方マスマティシャンは15/04/01に制限カードに指定されていますが。
そして…


彼岸の旅人 ダンテ

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まさかのランク3に、カードガンナーと同等の墓地肥やし効果を持ったエクシーズモンスターが登場します。EP15に登場する彼岸の旅人 ダンテです。
墓地へ送る枚数だけでなく、墓地へ送った枚数毎に攻撃力が上昇する点や、攻撃力の上昇値も共通しています。しかも、3枚墓地へ送った後の攻撃力値は2500と、上級モンスタークラスです。
更に(2)の効果によって、「アタッカーとして使用した後に低攻撃力を晒してしまう」というカードガンナーの弱点をも克服しています。ダンテ自体の守備力も2500と高めなので、壁としても十分に機能します。
上で挙げたカード達の様なドロー効果は持っていませんが、アフターケアとして墓地の同名カード以外の「彼岸」のカード1枚を回収できる効果を持っています。
この効果はどこから墓地へ送られた場合でも発動できるので、墓地に彼岸のカードがあればカードガンナーやマスマティシャンのドロー効果に勝るとも劣らないアフターケア能力と言えるでしょう。

禁止カードや制限カードや準制限カードなど、特定の有名なカードを元にしたような効果のカードはいくつか存在しますが、出る時期によって性能は様々だという事を実感します。
登場した時期が違えばイマイルカも、他に挙げたカードガンナーと類似効果を持ったカードの様に便利で使い勝手の良い、相互互換に近い様な性能になれたのでしょうか。そう考えると残念です(汗
今回の記事は、カードガンナーと類似効果を持ったカード達と、それに翻弄されたイマイルカを主体とした内容でしたが、彼岸の旅人 ダンテの来日により影響を受ける水属性モンスターは他に存在します。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

アーティファクト-ロンギヌス

今回紹介するカードはアーティファクト-ロンギヌスです。


アーティファクト-ロンギヌス

アーティファクト-ロンギヌス
効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻1700/守2300
(1):このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。
(2):魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが
相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
(3):手札または自分フィールドのこのカードをリリースして発動できる。
このターン、お互いにカードを除外できない。
この効果は相手ターンにのみ発動できる。



(1)(2)の効果はアーティファクト共通の効果で、それぞれ「魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる」効果と「魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に自身を特殊召喚する」効果です。
ブラフとしてセットでき、たとえ相手ターンに破壊されたとしても、このカードを特殊召喚する事ができるで、相手の伏せ除去手段を浪費させる事が可能です。
場に出したこのカードは壁として使える他、自分のターンまで残っていればシンクロやエクシーズ素材、リリース要員等に使う事ができます。

(3)の効果は、手札または自分の場のこのカードをリリースする事で、そのターン中のお互いにカードの除外を封じる効果です。
場に出す事で相手の除外を牽制する事ができますが、手札から使った方が奇襲性があります。
同じく手札誘発効果で墓地のカードを除外してくるD.D.クロウに対して、カウンターの様に使う事もできます。
ただしこの効果は、相手のターンにしか使用できません。

PRIOで初登場し環境を圧巻したテーマのアーティファクト。そしてその最大の弱点であった「除外」に対抗できる効果を持ったこのカード。
弱点への対策をテーマ内でできる事になった事で、このカードの情報を初めて見た時には「こりゃ【アーティファクト】が文句なしの環境トップになるな」と思ったものでした。
しかし実際は、このカードが初登場したDUEAではシャドールやテラナイトや竜星といった非常に強力な新規テーマが登場し、それらが環境を支配しました。
DUEAの頃には「PRIOの頃のアーティファクトの栄光も過去のものだったか」とさえ思った程でした。それ程までに、第9期の新規カードのパワーや環境のインフレが激しいです(汗

このカードは特にアーティファクトに関連した効果を持っている訳でもないため、【アーティファクト】以外のデッキでも除外対策要員として投入する事ができます。
同じく除外に関するメタ効果を持ったカードに王宮の鉄壁が存在しますが、こちらは魔法・罠ゾーンを圧迫しない点、除去カードに潰されない点で勝ります。一方で、発動期間や相手のターンにしか発動できない点では劣ります。
もちろん、ブラフや相手の伏せ除去手段の浪費、展開といったアーティファクト共通の効果を活用する事もできます。

除外を苦手とするデッキにとって、その対策として投入できるカードだと思います。
特に他のアーティファクト関連のカードも使う際には投入を検討できるでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

基本組 海皇咆哮 改版

ストラクチャーデッキ「海皇の咆哮」中国語版が存在していた事を、今更ながら知りました。
英語版の「海皇の咆哮」が日本版とラインナップが変更されていたのと同じように、この中国語版も、日本版とも英語版とも異なる独自のラインナップとなっています。
日本版にあったスノーマンイーターペンギン・ソルジャー氷弾使いレイスグリズリーマザーブラック・ホールグラヴィティ・バインド-超重力の網-因果切断の7枚が抜け、代わりに海皇子 ネプトアビス神竜アクアバザル黄泉ガエルドラゴン・アイス水神の護符ダイヤモンド・ダスト激流蘇生が収録されています。
ちなみにこの中で因果切断は、英語版の「海皇の咆哮」でも未収録でした。

発売時期的な都合から、日本版の「海皇の咆哮」発売時には未登場だったカードがいくつか収録されています。特にネプトアビスは、CROSのWP枠で新規登場した海皇のモンスターであり、【海皇】デッキを現在の環境クラスにまで押し上げた立役者でもあります。
それにしても、日本のWP枠で初登場したカードがこんなにも早く他言語で収録されたというのが驚きです。まあこのストラクには他にも、異例のスピード再録だった海皇の突撃兵や、EXPの発売に先駆けて来日・収録されたロスト・ブルー・ブレイカーといった変わり種が結構いますが(笑
しかしその一方で、同じくストラク発売後に出た海皇である真海皇 トライドンは収録されていません…。
新たに入ったモンスターカードには海皇とのシナジーを意識したと思われるカードが多く、ネプトアビスは墓地、アクアバザルはフィールド上、ドラゴン・アイスは手札にいる海皇の効果をそれぞれ発動させる事ができます。また同じく手札の海皇の効果を発動できるアビス・ソルジャーがフィールド上で発動する効果を持っていたのに対し、ドラゴン・アイスは手札・墓地から効果を発動するカードであり、多種多様な感じに仕上がっています。
そんな中で、黄泉ガエルの存在感が一際輝きます、日本では再録されなくなって久しいカードなので、ここに入っているのは羨ましいです。
DP神代兄妹編で新規登場した魔法・罠がどちらも収録されているのも印象的です。また、激流蘇生も神代兄妹編に収録されているカードでした。
ダイヤモンド・ダストは、このブログで幾度となく書いてきたように水属性へのメタカードであり、このデッキにとっての天敵と言えますが、同時にポジティブ路線に移行してからは「【海皇】デッキにとってはあって困るような効果ではないのではないか?」と思い始めていました(笑
英語版では日本版には無いカードは種類毎の末尾にカードナンバーが振られていたのに対し、中国語版ではランダムな位置にアンバーが振られています。また、日本版とはナンバーの順番が変わっている箇所も所々あったりします。

色んな追加カードがある一方で、水属性のリクルーターのグリズリーマザーや汎用性の高い全体除去カードであるブラック・ホールが抜けています。
特に、日本では注目の再録カードの1枚だったスノーマンイーターが抜けているのには驚きました。スノーマンイーターにペンギン・ソルジャーと再録から漏れている中で、同じような運用方のモンスターの中で(OCGのステータス的な意味では)一番マイナーであろうペンギン・ナイトメアだけが残ってるというのは謎です(汗


以下、収録カードの日本語版の画像集。


SD23-JP001 海皇龍 ポセイドラSD23-JP002 海皇の竜騎隊SD23-JP003 海皇の狙撃兵SD23-JP004 海皇の重装兵SD23-JP006 海皇の突撃兵
海皇子 ネプトアビスSD23-JP005 海皇の長槍兵神竜アクアバザルSD23-JP008 アームズ・シーハンターSD23-JP012 コダロス
SD23-JP007 ロスト・ブルー・ブレイカーSD23-JP009 ニードル・ギルマンSD23-JP011 シー・アーチャーSD23-JP010 深海のディーヴァSD23-JP013 アトランティスの戦士
SD23-JP014 アビス・ソルジャーSD23-JP017 ペンギン・ナイトメアSD23-JP019 ディープ・ダイバー黄泉ガエルドラゴン・アイス
SD23-JP015 スクリーチSD23-JP022 海皇の咆哮SD23-JP023 伝説の都 アトランティスSD23-JP023 伝説の都 アトランティスSD23-JP024 テラ・フォーミング
DP15-JP024 水神の護符SD23-JP025 ウォーターハザードSD23-JP026 アクア・ジェットSD23-JP027 浮上SD23-JP028 強欲なウツボ
SD23-JP029 サルベージ
SD23-JP031 貪欲な壺SD23-JP032 海竜神の加護SD23-JP033 忘却の海底神殿SD23-JP034 竜巻海流壁
DP15-JP028 ダイヤモンド・ダストSD23-JP035 激流葬DP15-JP029 激流蘇生SD23-JP036 水霊術-「葵」SD23-JP038 連鎖除外

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ジャンル : ゲーム

氷結界の番人ブリズド

今日紹介するカードは、氷結界の番人ブリズドです。


氷結界の番人ブリズド

氷結界の番人ブリズド
効果モンスター
星1/水属性/水族/攻 300/守 500
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキからカードを1枚ドローする。



戦闘破壊され墓地へ送られた時に1枚ドローする効果を持っています。
壁としてセットし、戦闘破壊されたとしてもドローできるのは地味にありがたいです。
いざとなれば自爆特攻してドロー効果を狙う事もできます。ただし攻撃力が300と低いため、反射ダメージは大きいです。
その点を逆手に取って、相手に送り付けて殴るという戦術も考えられます。特に、送り付けたこのカードをシャーク・ドレイクで殴って更にその効果を発動させれば、大量の戦闘ダメージと2枚のドローを狙えます。
このカードは鳥の様な外見ですが、種族は鳥獣族ではなく水族です。なので湿地草原に対応しており、その発動下では攻撃力1500となり、ある程度は反射ダメージを抑えられます。

類似効果を持つカードに引きガエルが存在します。このカードとは属性・種族が同じでレベルも近いため、共有できるサポートは多いです。
あちらと比べると、効果の発動のタイミングを逃す事が無い点が優れています。一方で、戦闘破壊された時にしかドローできない点で劣ります。
また、シー・ランサーのような相性の良いカードが登場したり、裏側守備表示の時に攻撃され戦闘破壊された場合でも効果を発動できる裁定に変更されたりと着実に強化されている引きガエルに対して、このカードはそういった周りの動向の変化による強化にはいまいち恵まれていません…。

【氷結界】においては三方陣の発動の為に手札枚数を稼ぐのに役立ちます。早い内からドロー効果を狙っていきたいところです。
ただステータスが低いため、他の氷結界と並べてのロックにはあまり向かないと思います。
レベル1なのでワン・フォー・ワンでデッキから特殊召喚する事もできます。
そのステータスから、浮上リミット・リバースエンジェル・リフトと、蘇生手段も豊富です。
相手がダイレクトアタックしてきた時に蘇生し壁にするのも有効です。そこで相手によって戦闘破壊され墓地に送られた場合、1枚ドローする事ができます。高攻撃力のモンスターを立たせるよりもドローを狙いたい場合に有効な戦術です。
ただしこのカードにとって、ホープ・ザ・ライトニングのようなバトルフェイズ時や戦闘時などに効果を発動させない効果を持ったカードや、トライエッジ・リヴァイア等のような戦闘破壊したモンスターを墓地以外の場所に送る効果を持ったカードは天敵となります。これらの効果の前には、ドローする事すら許されずに葬られてしまいます。

氷結界で数少ないレベル1のモンスターという点から、シンクロ召喚のレベル調整としても使えるでしょう。
シンクロしたいレベル帯にあと1レベル届かない…そんな時にでもこのカードがあれば、シンクロ召喚の幅を広げる事が可能です。

さて、氷結界のモンスターは、そのイラストが美しいと評される事が多いですが、このカードはその中でも特に評価が高い1枚です。
よく見ると背景に山脈の様な風景が描かれており、イラストの美しさを際立たせています。
また、このカードは虎将やシンクロモンスター以外で唯一固有名を持った氷結界モンスターです。「番人」というにはどうも頼りないステータスですが、「氷結界」におけるこのモンスターのポジションがどのようなものなのか気になるところです。

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2009/11/20~2016/7/17

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