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紛らわしい表記

カード名を略称などで呼んだ場合、受け取る人によっては発信する側と別のカードを連想してしまう事があります。
遊戯王はカードプールが多いので、そんな紛らわしい名前のカードが多いです。
例えば、このブログで取り上げた事のあるカードの中では氷結界の舞姫影霊衣の舞姫がそうであり、遊戯王関連の話題の中で単に「舞姫」とのみ記述されていた場合、パッと見ではどちらか分かりません。文脈でどちらかを判断するしかないでしょう。
ちなみに私は「舞姫」と書かれると基本的に氷結界の舞姫の方を連想します。

この他にも、ややこしいと思った表記を何回か目にした事がります。
【紋章獣】のデッキや所属モンスターの話題になっている時、紋章獣の事を略して「紋章」と書かかれているのを目にしましたが、氷結界を使っている身からすると「紋章」と書かれると真っ先に氷結界の紋章を連想してしまいました。
また、ラヴァルのサポートカードである炎熱伝導場の事を略して「伝導」(もしくは誤記で「伝道」)と書かれているのを目にすると、つい氷結界の伝道師を連想してしまいます(汗
どういう訳か、とある場所で偶然にも、これら二つの表記が同時に使われている書き込みを見た記憶があります(笑
「氷結界」の話題でないと分かっていても、これらの単語につい反応してしまうのは我ながら空しいです(笑

そして、最も新しくかつややこしいと思ったのは、
「これでアビスクリスタルを出せる」
という書き込みでした。
水属性を使っている身からすれば、この書き込みを見た時に「アビス」と「クリスタル」というのは、水属性の素材指定のあるランク5の水属性ナンバーズであるアビス・スプラッシュクリスタル・ゼロの2体を真っ先に連想してました。
ところが、実際にはこの書き込み内での「アビス」と「クリスタル」というのはどうやら、二重にシンクロ召喚を行う事で出せるえん魔竜 レッド・デーモン・アビスと、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの2体に事だったようです。
これを知った時には、心底「なんじゃそりゃあぁぁぁ!」と思ったものでした(笑
その時話題になっていた(上の書き込みの「これで」の部分で具体的に書かれていたもの)のが水属性ではなかったものの確かレベル5のモンスターだったのも、ややこしさに拍車を掛けていました。

多くの人がそう思い浮かばないようなマイナーなカードでも、使っている身からすると、わずかな単語が出ただけでも真っ先に連想してしまいます。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

新規水属性シンクロモンスター

新パックのTDILで、新たな水属性のシンクロモンスターが登場する事が明らかとなりました!


瑚之龍

瑚之龍
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星6/水属性/ドラゴン族/攻2400/守 500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「瑚之龍」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。



レベル6のシンクロチューナーである瑚之龍(コーラル・ドラゴン)です。
水属性のシンクロチューナーはたつのこ以来の2体目で、レベル6の水属性シンクロモンスターはブリューナクハイドロ・ジェネクスドゥローレンに続いて4体目です。素材指定の無いものはブリューナク以来となります。
また、チューナーに制限が無いため、フィッシュボーグ-ランチャーのシンクロ先として使う事もできます!
そして、通常パックにウルトラレアとして収録される初の水属性シンクロモンスターでもあります。

シンクロチューナーである点、イラストでは橙色の肌で水中の様な背景が描かれている事から、たつのこを意識していると思われるカードです
ただし、種族は幻竜族ではなくドラゴン族となっています。
最近、新たな(特に竜型の姿の)水属性が登場する事が判明しては、種族を見て「ああ、なんだ幻竜族か…」と落胆する事が多かっただけに、これは嬉しいです。
これによって、ブリューナクでは果たせなかったデブリ・ドラゴンからのシンクロも可能です。

(1)の効果は、1ターンに1度、手札を1枚捨てて相手の場のカードを破壊するという単体除去効果です。
レベル6で手札コストで除去を行うという点は、ブリューナクと共通しています。ただし、破壊による除去であり、自分の場のカードを対象にする事はできません。
また、海皇をコストにすることで、それらが持つ「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時に発動する効果」のトリガーとする事ができます。

(2)の効果は、S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に、自分はデッキから1枚ドローできるという効果です。
カード・ガンナー等にも見られるような類の手札補充効果ですが、S召喚したこのカードでなければこの効果は発動できません。
また、「瑚之龍」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できないという、(1)の効果よりも厳しい回数制限があります。
尚、この効果は「場合」の任意効果なので、タイミングを逃す事はありません

最近は、レベル6の汎用シンクロモンスターが出る度に「このカードは汎用性が高くね?」と言われているような気がします(笑
実際はどのレベル6シンクロがどれ程採用されているのかはよく知りませんが、とにかくいつもそんな議論が起こっているのを目にします。
それだけ、初期に登場して禁止になった汎用レベル6シンクロのブリューナクとゴヨウ・ガーディアンが抜けた穴は大きく、かつそれらが桁外れに強力な効果を持っていたという事なのでしょう…。
このカードもそんな風な考察の対象になるであろう事は想像に難くありませんが、このカードはシンクロチューナーという点で他の多くの汎用レベル6シンクロモンスターと一線を画しています。
このカードを使用する際には、除去要員やドロー要員としてだけでなく、シンクロチューナーとしての運用も視野に入れるべきでしょう。

ブリューナク以来の除去効果持ちの水属性・レベル6シンクロモンスターであり、海皇の発動トリガーともなれる為、活躍が期待できるカードです。
元々の攻撃力がこれまでのレベル6水属性シンクロよりも高いのも嬉しいです。
属性や種族、(1)の効果から「レベル6版・グングニールの様な印象を受けるカードです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

氷結界の風水師

今回紹介するカードは氷結界の風水師です。


氷結界の風水師

氷結界の風水師
チューナー(効果モンスター)
星3/水属性/魔法使い族/攻 800/守1200
手札を1枚捨て、属性を1つ宣言して発動できる。
宣言した属性のモンスターはこのカードを
攻撃対象に選択できない。
この効果はこのカードがフィールド上に
表側表示で存在する限り1度しか使用できない。



手札を捨てて属性を1つ宣言し、その属性のモンスターから攻撃されなくなるという効果を持っているカードです。ただしこの効果は、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できません
基本的に他の非チューナーと並べてシンクロ召喚を行うのが主な運用法になるであろうチューナーモンスターであるこのカードとは噛み合わない気がする効果ですが、チューナーしかいない場合などシンクロ召喚ができない際には、自身を守るために役立つでしょう。
御前試合を使用して相手の属性を1つに制限し、その属性を指定すれば、このカードが相手に攻撃される事はなくなります。DNA移植手術でも同様の事ができます。
前者については、【氷結界】など水属性で固めたデッキを組んでいればこちらに及ぶ影響は少なく、後者は決起隊などとも相性が良いです。
特に場にこのモンスターしか存在しない場合は、相手モンスターの攻撃をロックできます。但しダイレクトアタッカーは止められませんが。

このカードは効果の発動に手札コストを要しますが、封魔団軍師とは違い、捨てるカードに指定はありません。つまりグングニールと同じく、手札のどんなカードでも捨てる事ができます。
したがって、海皇のモンスターもコストとして捨てる事ができ、それらの「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合に発動する」効果を発動トリガーにする事ができます!
単にこのカードの効果を使うと手札一枚分の消費となってしまいますが、海皇のモンスターを捨てる事で、アドバンテージの消費を抑える事が可能です。
グングニールの効果だけでは除去しきれない時や、相手の場に伏せカードや妨害系のカードがある場合には、シンクロする前にこのカードの効果で重装兵狙撃兵を捨てて相手のカードを除去しておくと良いでしょう。
重装兵や狙撃兵をはじめとした手札コストは、サルベージで確保する事ができます。また、このカード自身もサルベージに対応しています。

魔法使い族のレベル3のチューナーという事で、【魔法使い族】デッキ等で注目されていたチューナーです。
同条件に該当するモンスターには他にエキセントリック・ボーイが存在していまが、あちらにはシンクロ素材やシンクロ先のモンスターに特殊な制限がある為、このカードが用いられる事が多いです。
また、氷結界の紋章でサーチが可能な点も評価されていました。
…が、後に同じくレベル3の魔法使い族チューナーであるライトロード・メイデン ミネルバが登場しました。
属性・種族は異なるものの、あちらは墓地肥やしやサーチ効果を持っており、更に光の援軍というサーチカードに対応しています。
しかも攻撃力も同じであり、リミット・リバースで蘇生したり、ブラック・ガーデンの効果でローズ・トークン1体を破壊して墓地から蘇生できる点まで共通しています…。
一応守備力はこちらの方が1000高いですが、属性や所属テーマで差別化を図りたいものです。

同じ氷結界に属するレベル3チューナーの守護陣は優秀なロック効果を持っており、グレイドル・ドラゴンのシンクロ素材にもなれるため、【氷結界】においては守護陣の方が大きく優先されるでしょう。
魔法使い族軸であったり海皇やブラック・ガーデンを使用するタイプの【氷結界】や、4枚以上目以降の水属性や氷結界のレベル3チューナーが必要となる場合にはこのカードにもお呼びがかかる事があるかもしれませんが…。

DT世界のストーリー上では、トリシューラの封印解放を巡る氷結界内の内部抗争において、トリシューラ解放派に属しているという設定です。
DTマスターガイドのストーリー紹介では『「氷結界」内でも力を持つ者が集まり~』という説明文と共に交霊師大僧正とこのカードのイラストが載せられていますが、設定上は結構な実力者という事なのでしょうか。
後述の件もあり、年齢などのイメージがイマイチ掴み辛いです(汗
また、「(戦火の残滓などのイラストで見られる)氷結界時代のノエリアの服装が、この風水師のものと似ている」という声をたまに目にしますが、風水師がトリシューラ解放派なのに対しノエリアは解放反対派なので、少なくとも同一人物では無いようです。髪の色的にはそう離れていないような気もしますが、血縁関係すらも無いのかもしれません。

イラストでは顔が鏡に隠れていてよく見えませんが、DTでスキャンすれば顔を確認する事ができました。ただ、それでも前髪で隠れていて目元はよく見えませんが…。
「氷結界」に「鏡」と言えば氷結界の鏡を連想しますが、イラストで右手に掲げている鏡は、それとは似ていません。
服装や髪型、DTでの声から女性だと連想されますが、以前どこかの動画のコメントで「女性だとは思っていなかった(あるいは気付いていなかった)」という声がいくつかあって驚きました(笑
ちなみにこのカードは、封魔団や舞姫とは違い、PSP版ゲームのタッグフォースシリーズで、女性型モンスターを集めたパックやデッキに収録された事は一度もありません。

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テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

プラネットシリーズ

漫画版遊戯王GXで登場し、本作の重要カードだった「プラネットシリーズ」。OCG化されていないものが何枚かありましたが、コレクターズパック-閃光の決闘者編-にて新たにOCG化される事が明らかになりました。
そしてその中には、新たな水属性のプラネットシリーズも存在しています。それが、以下のカードです。


The tripping MERCURY

The tripping MERCURY
効果モンスター
星8/水属性/水族/攻2000/守2000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て表側攻撃表示にする。
(2):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事ができる。
(3):このカードの(2)の方法で召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手フィールドのモンスターの攻撃力はそのモンスターの元々の攻撃力分ダウンする。
(4):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。



…何と言いますか、悪い意味で「一体いつの時代のカードだ?」と言いたくなるようなカードです(汗
漫画版GXのストーリー展開や連載当時の状況などを考えると、仕方がないとは思いますが…。
先に出ていた水属性のプラネットシリーズのThe tyrant NEPTUNEがコンボ向けのなかなか面白い効果を持っていた事や、S・H・Ark Knight関連の記事で何度か書いていたように、「水属性・水族」という組み合わせはもっと強化してやるべきだと思っていた反動からも、どうも物足りなさを感じてしまいます。
(1)(2)(3)と、アドバンス召喚に関連する効果を多く持っているものの、2016年4月のリミットレギュレーションで、アドバンス召喚サポートの「帝王」のカードがいくつか規制されたのも、このカードにとっては向かい風でしょうか。

これまで数々の水属性や水族のモンスターを生み出してきた漫画版遊戯王GX。
ここに来て新たな水属性が増えただけでも御の字でしょうか。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

マジシャン・ガールズ

遊戯王を代表するアイドルカードであるブラック・マジシャン・ガール…。
劇場版の遊戯王では、そのブラック・マジシャン・ガールが「ブラック・マジシャン」とは異なったカテゴリである「マジシャン・ガール」というカテゴリを引っ提げて登場します。
BMGを含めた6体の「マジシャンガール」の面々は既に特典のデュエルフィールドでイラストが登場しており、設定資料等によって名前も明らかになっていました。
今月号のVジャンプにて、それらのマジシャン・ガール全てのOCG化が確定し、新規の5体のマジシャン・ガールには、それぞれブラック・マジシャン・ガール(闇属性)とは別の属性が割り振られていました。
そして、その中には水属性のマジシャン・ガールの姿も…!


チョコ・マジシャン・ガール

チョコ・マジシャン・ガール
効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族?/攻1600/守1000
(現在テキスト不明)



来月下旬発売のVジャンプ2016年6月号付属カードとして登場するチョコ・マジシャン・ガールです。
Vジャンプ付属カードとして水属性モンスターが登場するのは、実にバハムート・シャーク以来です。
マジシャン・ガールは種族で統一されたテーマなので水属性である利点は薄いですが、遊戯王を代表するアイドルカードの仲間に水属性が加わったのは感無量です…!また、これまではカタパルト・タートル(と原作ではグレート・ホワイト)しかいなかった遊戯の使用する水属性モンスターが増えるのも嬉しいです。

デザイン的な特徴は、釣り上った耳やそれをはじめとした全体的に悪魔的なイメージ、胸元や腰回りの露出、水色の長髪といったところでしょうか。
全身イラストは前述のデュエルフィールドで既に出ており、このカードのイラストは背景も含めてそれの流用なのですが、やや構図が悪い気がします(汗
横幅は上手く収まっているものの、何かイラストがやや下寄りに配置されている気がします。他のマジシャン・ガール(特にほぼ同じサイズのレモン・マジシャン・ガール)のイラストを見ると、サイズはそのままでももう少し上の方に配置できたんじゃないかなぁ、そっちの方が見栄えも良かったんじゃないかなぁと思います。

余談ですが、僕が氷結界を好きでいられた理由の一つには、マジシャン・ガール、というかブラック・マジシャン・ガールが関係しています。
氷結界は、遊戯王全体の中で見ても何故か「アイドルカードがデッキに使われる事がない」とネタにされる事がやたらと多いテーマです。
普通ならそんなネタを目の当たりにして心が折れるか他に心変わりするか、自分も同じようにネタにするようなものでしょうが、そんな時に僕はふとブラック・マジシャン・ガールの存在を思い出しました。
ブラック・マジシャン・ガールは冒頭でも書いた様に遊戯王を代表するカードですが、単体のカードとしては、登場時期の関係もあって非常に扱い辛いカードです。
そんなブラック・マジシャン・ガールを見て僕は、「ブラック・マジシャン・ガールでさえも苦労してるのだから、氷結界のアイドルカードも頑張って使えるようにしなければ!」と思うようになったのです。
…それでも、強くて可愛いアイドルカードがデッキの主軸となる様なテーマなどいくらでも存在し、それらを怨めしく思うのには変わりないのですが。

それにしても、「所属モンスターの属性とレベルはバラバラだが、種族は統一されているアイドルテーマ」において、水属性がレベル4を担当する率が高い気がします(笑
フォーチュンレディのウォーテリー、アロマージのローズマリー、そしてマジシャン・ガールのチョコ・マジシャン・ガール…。
扱いやすいレベル帯なので、こちらとしては大歓迎ですが。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

新改訂

更新が遅れましたが、新しいリミットレギュレーションが発表されました。

主に環境で猛威を振るっていたカードの多くが規制され、おそらく(少なくとも環境トップに関して)歴代でも最多クラスであろうカードの変動がありました。
中には、「以前に規制されていた時よりも明らかに強くなっているだろう」とこのブログ内で直接苦言を呈していたようなカードも規制されていました。
多くのカードが規制されたものの、今回は自分が組んでいたデッキへの影響はほぼありませんでした。
規制強化された中で、私に被害が及んだ(おそらく)唯一のカードはラヴァルバル・チェインであり、無制限からいきなり禁止になりました。
とはいえ、最近はあまり使っておらず、エクストラデッキに入れる際にも「そういえばいたな!便利そうだから入れておこう」程度の感覚になっていました(汗

年末年始頃に色々と書いていたラスターP揺れる眼差しが共に制限カードに指定され、大勝利・・・と言いたいところですが、実は私は今年最初に買ったCOREのパックでラスターPが当たっていました(汗
揺れる眼差しも、同じく年末年始に(一等賞の無い)くじ引きのノリでパックを買っている間に3枚集まっていました。

緩和されたカードの中で特筆すべきは、ディニクアビスが遂に無制限へと緩和されました
これまでこのブログで幾度となく訴え続けてきた緩和…。日本では発売からわずか4ヶ月しか成し得なかったディニクアビス3枚体勢が、遂に復活しました!(緩和を望んでいたのは、だいたいこいつのせいでしたが)
ちなみに、ディニクアビスよりも後に制限カードになり、先に準制限へと緩和された海皇の竜騎隊は、今回は緩和されず、準制限に留まったままです。
14/10/01のアビスフィアーに続くサポート-カードの無制限化ですが、これで終わり、大円団ではなく、むしろ水精鱗は、これでようやくスタートラインに立てたと言えるのかもしれません…。

環境トップが思いの外規制された今回のリミットレギュレーション。果たして今後環境は一体どのように動いていくのでしょうか。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

強化の可能性

私はよくこのブログの記事内で、(WP枠で)「シャークのデッキを強化して欲しい」「神代兄妹のデッキを強化してくれ」と書いています。
デッキの強化を望むような書き方の場合は、どちらか一方にした当てはまらない内容でも無い限り「シャーク」という表記と「神代兄妹」という表記に特に区別は付けておらず、気分や文脈によって変えたりしています。
しかし、このように同列に表現しているものの、そもそもシャークのデッキと神代兄妹の妹・璃緒との差自体が相当酷いです。
シャークのデッキは、「ZEXALのメインキャラにも関わらずWP枠の強化を貰えていないので、他のZEXALのキャラのデッキと比べて見劣りしてしまう」というのに対して、璃緒のデッキはデッキとして始まってすらもいないレベルです
しかも、下手に強化するとよもや水属性や魚族全体を大きく引き上げてしまいかねない(個人的にはそれはどちらかと言えば歓迎ですが)シャークに対し、璃緒は、「水属性・鳥獣族」という強化する方向性が定まっているにも関わらず、です。
尚、「非テーマだからWP枠で強化が貰えなかったんだろう」という理論は、SECEのWP枠で、非テーマであるアンナの機械族・地属性・レベル10モンスターのデッキが強化が来た時点でとっくに崩壊しています
使用したモンスターは全てOCG化されているものの、専用サポートカードは無し。OCGオリジナルのカードも「コンマイ語」の事でしか話題にならないシレーヌ・オルカ1体のみ。
しかも使用エクシーズの内の1体は、璃緒の使用カードだけではどう足掻いても出せないという有様です。

そんな璃緒が使っていた鳥獣族ですが、ARC-Vでは黒咲がRRを使用しています。RRは、エクシーズを主体とした闇属性・鳥獣族のテーマです。
その黒咲には、瑠璃という名前の妹がいます。
「エクシーズ」に「兄妹」と言えば、ZEXALを観ていた人ならばこの兄妹の他に神代兄妹も連想する事でしょう。
神代兄妹は、方向性は違えど「水属性デッキ使い」という点は共通していました。なので黒咲兄妹も、使用デッキに何らかの共通点がある可能性があります。
そして、その共通点が「鳥獣族デッキ」だった場合、瑠璃の鳥獣族デッキが、水属性・鳥獣族という可能性も出てきます。
RRだって闇属性・鳥獣族でBFと被っているのだから、瑠璃のデッキが璃緒と被っていても問題ないでしょう。璃緒と瑠璃って名前もどこか似ていますしね。
新キャラのデッキを通して、これまでのデッキも強化されて欲しいものです。

それにしても、瑠璃はARC-Vのかなり初期に名前が出たにも関わらず、未だに本編では登場していないようですね。
ZEXAL IIの頃にはシャークの妹の璃緒の登場が引っ張られてた様に感じていましたが、もうその比では無い位に引っ張っているでしょう。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

シャーク・フォートレス

今回紹介するカードは、シャーク・フォートレスです。
遊戯王ZEXALにてシャークが使用した、ランク5のXモンスターです。


シャーク・フォートレス

シャーク・フォートレス
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/闇属性/魚族/攻2400/守1800
レベル5モンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。



(1)の効果としてこのカードが表側表示で存在する限り、他のモンスターを攻撃対象にできなくする効果を持っています。この効果は、X素材が無い場合でも適用される永続効果です。
このカードによって、自分の他のモンスターを相手の攻撃から守る事ができます。

(2)の効果は、X素材1つを取り除く事で、自分のモンスターに2回攻撃を付与するという効果です。指定できるカードに指定は無く、自身も対象にできるのは極めて汎用性が高く、かつ強力です。
自身を対象にした場合、攻撃力2400で2回攻撃する事ができ、2回共ダイレクトアタックに成功したならば一気に4800ものライフを相手から削り取る事ができます。
もちろん、より攻撃力の高いモンスターに2回攻撃を付与したり、アクア・ジェット等で強化したこのカードで2回攻撃する事で、より多くの戦闘ダメージを与える事も可能です。
以上の点から、フィニッシャー向けの効果であると言えます。

イラストでは水中におりエアロ・シャークが描かれていたり、そもそも使用者が水属性使いのシャークである事から、このカードも水属性であると思いがちですが、実際にはこのカードは水属性ではなく闇属性です。
ちなみにシャークのXモンスターで闇属性のものは、ブラック・レイ・ランサーに続いて2体目です。あちらのは水属性の素材指定がありましたが、こちらは素材指定の無い汎用Xモンスターです。
尚、イラストにはエアロ・シャークが描かれていますが、種族以外には別にシナジーがある訳ではありません…。アニメでは(2)の効果は「シャーク」と名のついたカードしか対象にできなかったので、その名残でしょう。
ちなみにアニメ版のカードでは、3体の素材を必要し、特定の条件下で必要な素材が少なくなるというカードでした。

効果も普通に強力なだけに、水属性使いとしては、水属性ではない事が悔やまれます。 魚族のXモンスターが他にはエアロ・シャークとシャーク・カイゼルしか存在しない事を踏まえると一層です(ちなみに、Sモンスターに至っては1体も存在していない)。
その強力さ(もしくは紛らわしさ?)たるや、ジャンプフェスタ2016の時に公開された、エクシーズ次元のオベリスクフォースの【水属性(エクシーズ)】というデッキのデッキレシピは、モロにシャークのデッキを意識した内容でしたが、そのデッキ内には出す術が全く無いにも関わらず、このカードがエクストラデッキに入れられていた程でした。
セイバー・シャークの効果に水属性以外のモンスターを特殊召喚できなくなるデメリットがある事を忘れていたのか、それともこのカードを水属性だと勘違いしていたのか…。
それにしても、何故このカードは水属性ではなかったのか…。以前は、ほぼ同時期に登場したナイトメア・シャークと組み合わせる事で「合計ダメージ4800でダイレクトアタック」というコンボが成り立ってしまうのを避けるためではないかと思っていましたが、今となっては、果たしてそんなものをわざわざ警戒する必要性はあったのかと感じます(笑
第一、このカードはわずかに確認できるアニメのカードの時点で既に水属性ではなく闇属性でした。

このカードはLTGYでノーマルカードとして初登場し、その後アドバンスド・トーナメントパック2015 Vol.4にてパラレル仕様で再録されました。 上の画像は、AT12版のものです。
トーナメントパックに収録されるカードは、同時期の一般販売パックで登場するカードを意識したようなカードが多いですが、このカードはBOSHで初登場した水属性テーマのダイナミストを意識していると思われます。
ダイナミストは属するモンスターはレベル4とレベル5であり、このカードをX召喚する事ができ、戦闘に関連するモンスター効果を持ったものも多いです。このカードの(2)の効果によって攻撃できる回数が多くなれば、当然それだけそれらの効果も活かしやすくなります。
ただ、ダイナミストには自身の効果で複数回攻撃できるようになるレベル5モンスターのダイナミスト・スピノスが登場しました(汗
ダイナミストは水属性・機械族のテーマですが、このカードは闇属性・魚族であり、属性・種族面でのシナジーはありません。イラストだけ見れば水属性や機械族の様にも見えますが
属性や種族には何の関連も無く、このカードの様に単に「有用なエクシーズ先」としてトーナメントパッ収録されるケースは非常に珍しい気がします。それだけ、そのカードの効果は汎用性が高くかつ強力という証でもあります。
このカードのAT12での収録を、ARC-Vでシャークが登場するフラグではないか期待していた時期もありましたが…。

シャークのデッキの強化を望んでいる以前に水属性を使っている身からすると、
シャークのエクシーズモンスターの中で、どうして水属性ではないこのカードに限って強力なんだと、嫉妬に近い感情を抱いてしまいます。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

在庫処分

SECEまでのZEXALのキャラのデッキの強化後に来た、CROSのWP枠での強化枠は、「海皇」「炎王」「サイバー・ドラゴン」でした。
続くCOREでは「ライトロード」「ギアギア」「魔装戦士」「イーサルウェポン」がWP枠で強化されました。
これらの弾のWP枠には、ここで挙げたテーマ以外にもWP枠で強化を貰っているデッキはありますが、ここで挙げたテーマには、過去にストラクチャーデッキやスターターデッキ、デュエリストセットといった構築済みデッキで登場しているという共通点があります。

WP枠がアニメキャラのデッキの強化ではなく、構築済みデッキの強化へと移行した事については、「構築済みデッキを売る為ではないか?」と言われる事はよくあります。
確かに、上記のテーマがメインを飾っていた構築済みデッキは結構長い間売れ残っているのを見かけた印象があり、それらの在庫が売れてくれればKONAMIにとっては御の字でしょう。
しかし、CROSが出た頃にはストラクチャーデッキ「海皇の咆哮」など見かけなくなって久しかった記憶がありますし、COREが出た頃には、流石にマシンギア・トルーパーズとライトロード・ジャッジメントのデュエリストセットは見かけなくなっていました。
という事は、これらのテーマの強化の目的が「在庫処分」だと仮定すると、これらのWP枠の強化の企画が出たのは、まだ上記の構築済みデッキが売れ残っていた時期だったのでしょうか。
アニメもそうですが、今出ているカードは、そんなにホイホイ出せるものではなくいくつかの企画を経て商品化されるものであると思われ、その「下積み」の頃に一部の構築済みデッキは見かけなくなったのではないかと思われます。

しかし、仮にもしWP枠の強化枠の選別が売れ残っている弾の在庫処分が目的だったならば、尚更なぜ神代兄妹のデッキをWP枠で強化してくれなかったんでしょう
上で挙げたテーマの収録弾はいずれも構築済みデッキでしたが、DP神代兄妹編も、結構長い間売れ残っているのを目にします。下手すりゃ店によっては今でもまだ売れ残っているのではないでしょうか。
そんな神代兄妹編の在庫を捌くためにも、WP枠での神代兄妹の強化は必要さったんじゃないかなぁと思います。
上で、「カードは企画を経て商品化される」と書いていましたが、まさかWP枠でのZEXALキャラの強化の企画段階だった頃は、「神代兄妹はDPで強化したから十分だろう」「シャークのデッキは、S・H・Ark Knightが強いし当分安定だろう」という風な流れだったのでしょうか。
僕の強化の願望の声が仮にもし公式に届いたとしても、それが実際の商品に反映されるのはしばらく先になるのかもしれません。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

非カテゴリ化

アニメ版ARC-Vのジャックは、「レッド」モンスターを指定したカードを使用しているようで、その「レッド」カテゴリーについての予想や考察なんかをネット上で目にする事があります。
しかし現状、OCGではその「レッド」はカテゴリ化されていません。

カテゴリ化されない理由は、間違いなく所属カードが多すぎるからでしょう。
ジャックのカードの「レッド」というのは「red(=赤)」から来ていると思われますが、ジャックの使用カード以外にも該当するカードが多くある他、ドレッド・ドラゴンやワンハンドレッド・アイ・ドラゴン等の様に、他の単語にたまたま「レッド」という文字が含まれているケースもあります。
英語版のカードともなってくると更にややこしく、日本では「レッド」の文字が入っていないのに、英語版のカード名に「red」を含む単語が使用されていたり、逆に日本では「レッド」の文字が入っているのに英語版では「red」を含む単語が使用されていないというカードもある事でしょう。

そんな「レッド」カテゴリの話題を見る度に、「OCG化される訳がない。考察するだけ無駄だ」と言いたくなります。
というのも、前作ZEXALにおいて、アニメではシャークの使用カードとして「シャーク」カテゴリを指定するカードがいくつか出ていたにも関わらず、OCGでは「シャーク」はカテゴリ化されなかった、という事があったからです。
「シャーク」というのは「shark(=鮫)」から来ており、「レッド」と同様にシャークが使用した以外のカードにも該当するものがいくらかいますが、「レッド」とは違い、シャークが使用した以外のモンスターも全て鮫型のモンスターであり、イメージもそこまでかけ離れていません。
にも関わらずOCGではカテゴリ化されていないのは、深海に潜むサメ黒き人食い鮫の2体が、日本では「シャーク」と名がついていない一方で、英語名では「shark」と名がついている為ではないかと思われます。
このようにたかだか海外版のカード1、2枚のせいでカテゴリ化を逃した「シャーク」がある手前で、そもそも「レッド」がOCGでカテゴリ化される見込みなど、ある筈がないのです。

余談ですが、以前、「海外版のカード名によって、『ガエル』ではない『カエル』がカテゴリ化を逃した」と書いた事がありました。
海外版において「ガエル」は「Flog(フロッグ)」、「カエル」は決まって「toad」と訳されていたのが、どう考えても海外で「toad」という単語など付きそうにもない「カエル」という文字を含むモンスターが登場したのがきっかけでした。
ところがそれから更に時が経って、今度は日本語名に「ガエル」の文字は付かないものの、「フロッグ」という文字が入ったマジェスペクター・フロッグが登場しました。
この「フロッグ」がどう訳されるのか…そのまま「flog」になると海外版の「ガエル(=Flog)」に属する事になってしまうのではないかと密かに気にしていましたが、こちらの「フロッグ」は最終的に「カエル」と同じく「toad」と訳されました。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

気になる単語

相当前に書くべきだった記事を、今更ながらに書いてみます。
「デュエルターミナル」カテゴリの記事も久しく書いていなかったので、その補完も兼ねています。

DT14弾が出た頃、ネット上でDTストーリーに関する話題になっていた時、しばしば「デウス・エクス・マキナ」という単語を見かけました。
ファンの間ではおそらくDT14弾のストーリー展開を指して使用されていたと思われるこの単語ですが、実はそれ以前に既に遊戯王の公式展開内で使用されていました。それも、同じDT界隈でです。
DT11弾におけるスピードデュエルでのヴァイロンの隠しデッキの名前が、【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】だったのです。
DTマスターガイドにおける「ヴァイロン」SD再現デッキにも、この【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】の名称が使用されています。

ここで「デウス・エクス・マキナ」とは、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させる、という手法を指しています(Wikipediaより)。
混迷極めるDTストーリーの中で突如登場した創星神 sophiaは、その名の通り「神」であり、レアリティもウルトラレアでレベルもステータスもDT世界では最高クラスと、当時ストーリー上における立場はハッキリとしていなかったものの、まさに「デウス・エクス・マキナ」と呼ぶに相応しい存在でしょう。
この単語内の「エクス・マキナ(機械によって)」の由来は、「機械仕掛けで登場する神」ないし、舞台装置としての解決に導く神そのものが機械仕掛けであることとも解されるそうです(Wikipediaより)。
ネット上で使われていたデウス・エクス・マキナが上記の様な意味だったのに対し、ヴァイロンの隠しデッキの方は後者の由来から来ている(表記からして、ずばりそのまま「機械仕掛けの神」)のが面白いです。
また、後に登場した機械族のクリフォート・ツールのテキストに「sophia」の名前が出ている事から、sophia自体も文字通り「機械仕掛けで登場する神」だったのかもしれません。
尚、DTのスピードデュエルにおけるヴァイロンのデッキは三種類あり、【機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)】はその2つ目のデッキにあたります。
他の2つのデッキの名前は【機械仕掛けの天使(アンゲルス・エクス・マキナ)】【機械仕掛けの黄金卿(アウランティルム・エクス・マキナ)】ですが、私の見た限りでは、この「アンゲルス・エクス・マキナ」「アウランティルム・エクス・マキナ」に相当する単語は(このDTの隠しデッキ名の他には)見当たりませんでした。
おそらくどちらも、「デウス・エクス・マキナ」という単語を捩ったものなのでしょう。

余談ですが、タッグフォース6の配信デッキレシピの中にDT14弾のストーリーを意識したようなレシピのデッキ(ただし、TF6にはDT14弾のカードは収録されていない)がありましたが、デッキ名は【ダンルイテレライシヲドンエツメンゼ】であり、デウス・エクス・マキナではありませんでした。
尚、このデッキ名は、から読むと「ゼンメツエンドヲシイラレテイルンダ(=全滅エンドを強いられているんだ)」となっており、一見意味不明なカタカナ文字を逆から読むと文章になるという点は、DT14弾で登場したヴェルズ・ヘリオロープのフレーバーテキストを意識していると思われます。(全く関係無い話ですが、この俗に「ヴェルズ語」とも呼ばれるこのテキストでは小文字は使われていません
文章内にある「全滅エンド」とは、登場人物が全員死亡して終わる展開の事を指すスラングであり、特定の手法を指す単語という点では「デウス・エクス・マキナ」と共通しています。「~を強いられているんだ」は、デッキレシピが配信されていたのと同時期に話題になっていたアニメのキャラクターの台詞から来ていると思われます(笑

DT2期終盤の「デウス・エクス・マキナ」による全滅エンドは避けられたものの、その未来のDT関連のストーリーの結末がどうなったのかは今のところよく分かりません。
いずれ公式の書籍や新たなカードで補完されるのでしょうか。

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