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弱体化

ルール整備や最低の変更などにより、ここ最近で何体かの水属性モンスターが「弱体化」を余儀なくされました…。
以下、そんな水属性モンスターを紹介していきます。


CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ

CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ
初登場時は、「攻撃力が変動していないモンスターも効果の対象に選択できる」という裁定でしたが、程なくして「攻撃力が変動していないモンスターは対象にできない」という裁定に変わりました。


カタパルト・タートル

カタパルト・タートル
エラッタによって、1ターンに1度しか効果を使用できなくなりました。
ダーク・ダイブ・ボンバーよりは制約は緩いものの、活躍の幅が大きく狭まってしまいました。


SD23-JP012 コダロス

コダロス
詳しくはこちらの記事を参照。
以前は、フィールド魔法を使用する相手に対しては、フィールドを張り替えてから効果を使う事で、1:2交換以上のアドバンテージを得る事ができましたが、フィールド魔法はお互いに発動できるようにルール変更された為、それができなくなりました…。


SD23-JP008 アームズ・シーハンター

アームズ・シーハンター
ダメージステップに関するルールの整理により、このカードではリバースモンスターの効果を無効にする事ができなくなってしまいました
これまでは、リバース効果も無効にできた為、裏守備モンスターを強気に殴りに行く事ができたのに…。
逆にこれを、ペンギン・ソルジャー玄武の召喚士といった、リバース効果持ちのモンスターの強化と取る事もできますが。


次世代の環境は、これらのモンスターによる「犠牲」の上で成り立っていると言えるかもしれません。
気に入っているカードが多いだけに、弱体化されたのは悲しいです。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

漫画版のシャークのカード

漫画版・遊戯王ゼアルにてシャークが使用したモンスターカードを振り返ってみます。

ライトハンド・シャーク
効果モンスター
星4/?属性/?族/攻1500/守?
フィールドにモンスターがいないとき墓地から特殊召喚ができる。


レフトハンド・シャーク
効果モンスター
星3/?属性/?族/攻1500/守?
「ライトハンド・シャーク」がフィールドにいるとき、手札か墓地から特殊召喚できる。
墓地から特殊召喚されたときレベルを一つあげることができる。


キャット・シャーク
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/?属性/?族/攻 500/守?
オーバーレイ・ユニットを1つ使って発動する。
このターン、ランク4以下のモンスター・エクシーズの攻撃力を2倍にする。


マリンジェット・シーホース
星4/?属性/?族/攻1600/守 800


以上です。
効果は作中での解説の台詞をほとんどそのまま載せています。
この中の効果モンスターは全てバハムート・シャークのエクシーズ素材になっていますが、漫画版のバハムート・シャークに水属性の素材指定があるとは限らないので、一応属性は「不明」としました。

マリンジェット・シーホースは、効果モンスターかどうか自体が不明です。
写ってカードには何もテキストが書かれていませんでしたが、他の効果モンスター(キラー・ラブカ等)のカードもそうだったので、これだけでは通常モンスターとは決めつけられません。
ちなみに、レベルと攻守の値はシャクトパスと同じです。
作中でこのカードと一緒に使用された装備魔法のアンカー・ホエールの効果でも内蔵してOCG化されて欲しいものです。
余談ですが、これまで「シーホース」と名のついたモンスターには水属性のものが1体も存在しませんでした。このカードがもし水属性だったならば、OCG初の水属性の「シーホース」という事になります。

キャット・シャークは、水属性だったならば「初のランク2・水属性」になり得ると思っていましたが、OCG化される前に先にアーマー・カッパーが登場しました(笑
水属性・獣族の様な容姿と名前ですが、ランク2には既に水属性にはアーマー・カッパー、獣族には古狸三太夫が存在します(汗
自身の攻撃力しか倍増できないアビス・スプラッシュですら、目を覆いたくなる程弱体化している事を踏まえると、この効果のままOCG化される事は間違いなく不可能です。

ところで、漫画版のシャークとアニメ版のシャークのデッキの比較について話題が及んだ際、だいたい皆口を揃えて「漫画版のシャークは(アニメ版とは違って)ランク3を重視している」と言いますが、果たしてそうなのでしょうか。
この中で、レベル3のモンスターはレフトハンド・シャークしかおらず、しかもその効果も、ランク4のエクシーズに繋げる事を意識したようなものです。
漫画版ではシャークのデュエルの回数自体が少なく、しかもその内の一回は、完全にランク3がメインだったアニメ版の最初のデュエルと同じ内容だったからでしょうか。
或いは、OCG化されたランク3のナイトメア・シャークの存在があまりにも偉大なのかもしれません。

漫画版ゼアルのカードは、漫画版オリジナルキャラの使用カードも含めて、PPやVE、定期購読などで次々とOCG化されています。
しかし、シャークの使用カードの中でOCG化されたのはバハムート・シャークとナイトメア・シャークのわずか2体だけです。これは、漫画版の登場キャラの中でも少ない部類です…。
幸いに、どちらも入手は容易ですが。

果たして今後これらのカードがOCG化される機会は訪れるのでしょうか?
ちなみにキャット・シャークは、Vジャンプで行われた「マンガ『遊☆戯☆王ゼアル』または『遊☆戯☆王5D's』でOCG化されて欲しいカードは?」というアンケートで、3位にランクインしていました。
尚、1位の月華竜と2位の玄翼竜は、このアンケートの結果が公開された時点で既にOCG化されていたので、実質キャット・シャークが単独トップと言っても過言ではありません。
この声がKONAMIに届いて欲しいです。

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

ドルベ

遊戯王ZEXALの登場人物であともう一人、このブログでどうしても振り返っておきたい、振り返らなければならないキャラクターが存在します。
それは、ドルベです。

ドルべ

ドルベはバリアン七皇の一人で、登場当初はリーダー的なポジションかと思われていました。
しかしZEXAL IIにて他のバリアンが行動を開始する中で、彼はバリアン世界に留まっていました。
そんな彼が初めて動いたのはサルガッソでの戦いの時。この時にシャークとデュエルしました。
この当時、サルガッソでの他の対戦カードであった遊馬vsベクター、カイトvsミザエルは共に既に何らかの因縁があったのに対し、シャークとドルベには何の因縁も無く初対面だった為、余り者同士のデュエルと言われたものです(僕もそう思っていました)。
しかし、このデュエルではオーバーハンドレッドナンバーズのグローリアス・ヘイローは出たものの、そのカオスナンバーズ(ノーブル・デーモン)は登場しませんでした。しかもこのデュエルは最終的に中断しています。

ドルベと言えば、語るに欠かせないのがネット上での扱いです。その中で、ドルベに対して批判的な意見、厳しい意見を見ていきます。(偏った意見ばかりで、不快に思う方がいたら申し訳ありません)
前世でのベクター軍との決戦時に、ナッシュが単独でベクターと決着を付けると言ったにも関わらず、全軍突撃という余計な指示を出したせいでナッシュ軍が全滅したと批判される事があります。
そして、その失態やデュエルの戦績、行動などから、代名詞のように「無能」と言われています
また、彼が使用するテーマの「光天使」はOCGでの評価が非常に低いです。

…このブログを見ている人の中には、上記の様な扱いについて、「何処かで見た事があるような」と感じた人もいるかもしれません。
そう、まるっきり「氷結界」です。

氷結界は、DTのストーリー上で、エンシェントゴッドフレムベルが魔轟神を全滅させるところだったのに、氷結界がトリシューラ解放などという余計な事をしたせいで世界が滅亡したと批判されます。
更に、DTストーリー設定やOCGでのシナジーの薄さから、まるで代名詞のように「無能」と言われている(この事については今までこのブログでは触れていませんでしたが、他のサイト等を巡ってみると嫌でも目に付きます)のもドルベと同じです。
OCGでの「氷結界」が、テーマとしての評価が低い点も、ドルべが使用するテーマの「光天使」と共通しています。
ただその本質は結構異なっており、「氷結界」はエクストラデッキのモンスターの評価は非常に高く、「氷結界」の評価が低いのはその反作用によるところも大きいです(一方、「光天使」はエクストラでデッキのモンスターの評価も低いです…。)。
また、氷結界は枚数は結構多く出ているのに対し、光天使はモンスターの数自体が少ないです。

以上の点から、氷結界を使っている身としてドルベに対してはどうしても同情を禁じ得ません
シャーク(ナッシュ)とも絡みのあるキャラなので尚更です。
それ抜きにしても、ドルべ自体そこまで嫌いなキャラでは無かったので、上記の様な厳しい意見を見るのは、氷結界の言われ様に匹敵くらい辛いです。
何でOCGで感じた辛い思いを、アニメの方でも感じなきゃならないんだという気持ちで一杯です。


以下、作中でのドルベの戦績をまとめてみます。

vsシャーク 中断
vsドロワ ○
vsベクター(メラグとのタッグ) ×

ドロワ戦は省略デュエルでしたが、ドルべはボロボロの状態であり、七皇の剣が無ければ負けていたと言っても過言では無い程でした。この点もまた、「無能」なイメージに拍車を掛けています。
ドロワ自体、決して腕前の低いデュエリストではないとはいえ、ドルべの魅せ方が最悪なのは誰の目から見ても明らかです。
ノーブル・デーモンの初披露のタイミングだったとはいえ、もう少し何とかならなかったのか…。
そして、その後のメラグとのタッグでのベクター戦は、もはや説明不要の、私が遊戯王ZEXALの中で最も嫌いなデュエルです。
ドルべの最初で最後の本格的なデュエルであるにも関わらず、2対1での仲間割れのデュエルであり、しかもその結果も自滅による敗北・・・。遺されたメラグの結末からすると、無駄死に以外の何者でもありません・・・。
しかもその対戦相手のベクターもベクターで、色々アレですし(笑 そんなベクターに、2体で負けたドルべ・・・。
正直、一体何をどうやったらこれ程までに酷い扱いを考えられるのかと言いたくなるレベルの扱いの悪さです。
遺跡で同伴していたにも関わらず、遺跡のナンバーズであるスカイ・ペガサスやその精霊のマッハとも一切絡みがありませんでした
当然、スカイ・ペガサスでノーブル・デーモンを倒して呪いから解放されるなんていう展開もありませんでした。
メラグ共々、扱いの適当さを感じずにはいられません…。アリトやギラグも大概ですが、解放される描写があっただけまだマシなんじゃないかと思えます。
遺跡編以降、シャークに「遊馬以上に主人公的な新規設定を盛り込み過ぎだ」と言う意見が、ZEXALという作品やシャークというキャラに対する批判として挙げられる事がありますが、遊馬よりもシャークとの関わりが深かったドルべとメラグの扱いを見ると、やはり「主人公は遊馬であってシャークではない」というスタンスが見て取れます。

私が今後もし遊戯王ZEXALに関する何らかの二次創作を作るとすれば、シャーク・璃緒・ドルべの三人をメインにしようかと思います。これだけは譲れません。
そして、もし他にこの三人をメインとした二次創作作品を作っている方がいたならば、その作品及び作者様を全面的に応援したいです。
これまでさほど興味が無かった二次創作(自分で作る方)に手を出そうかと考える程、ドルべの扱いには憤りを感じました

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

神代璃緒

今回は、遊戯王ZEXALの登場人物について軽く振り返ってみます。


神代璃緒

トークン(神代璃緒)
このカードはトークンとして使用する事ができる。

璃緒:『このデュエル、受けて立ちます!』



シャークの双子の妹の神代璃緒です。
初めて登場したのはZEXALの第26話でした。痛々しい姿で入院している様子が描かれており、この時は「シャークにとって大切な人」という事しか明かされませんでした。
エンディングのキャストでは「病室の女性」と書かれており、声優は大室佳奈さんが務めていました。
そして第34話で初めて、彼女がシャークのという事が明かされました。
第58話では入院する前の彼女の姿がIVの回想シーンで登場していましたが、後姿や口元やシルエットが映っただけであり、はっきりとした姿は出ていませんでした(ちなみに、この頃から既に後の神代璃緒と同じデザインでした)。
第61話では、シャークから「リオ」と呼ばれている事が明らかになりました。
また、この頃のOPにもシルエット(上述の回想シーンのもの)が登場していました。

そんな彼女が本格的に登場したのは、遊戯王ZEXAL IIに突入してからでした。
メインキャラの一人シャークの妹「神代璃緒」として、ZEXAL II放映に先駆けて雑誌等でその姿や名前の情報が出ていました。声優は潘めぐみさんになりました。
しかし、II開始当初は相変わらず入院しており、大分良くなったとはいえ顔の一部にはまだ包帯を巻いていました。
その頃のOPとEDの映像では、璃緒は登場はしているものの、顔がはっきりと写っていませんでした。
そして第78話にて、ようやく包帯が取れ、本格的に姿が出るようになりました。これ以降、OP・EDの映像でもちゃんと顔が写るようになりました。
しかし、後に自分がバリアン七皇の一人・メラグであることを思い出し、遊馬達と離反してしまいます。

以下、彼女が作中で使用したカードの中で、OCG化されたもののまとめです。

効果モンスター
オーロラ・ウィング
ガード・ペンギン
ブリザード・サンダーバード
ブリザード・ファルコン

エクシーズモンスター
No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ
零鳥獣シルフィーネ
CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ
零鳥姫リオート・ハルピュイア

罠カード
ダイヤモンド・ダスト

魚を中心とした水棲生物を使用するシャークに対して、璃緒は氷をモチーフとした鳥獣族モンスターを使用しています。
鳥獣族とという事は分からず、「氷がモチーフ」という事だけが分かっていた時には「もしかして氷結界を使用するのでは?」とも予想されたりしていましたが、別にそんなことはありませんでした
「水属性・鳥獣族」という組み合わせのモンスターは、璃緒が使用したカードによって初登場しました。
しかし、その一方で、水属性に対するこの上ないメタカードであるダイヤモンド・ダストを生み出したのは許せません…。
以前コメントで頂いたように、今後このカードが規制でもされない限り、水属性のデッキが環境トップに立てることは無くなったと言っても過言ではありません。
このカードのOCG化されて欲しくなさたるや、このカードが登場した第79話の放映直後に2chの水属性スレに「絶対にOCG化されるなよ」と書き込みに行った程でした(笑
璃緒の使用した魔法・罠の中でこれだけがピンポイントでOCG化されたので余計にタチが悪いです。

あと、璃緒の作中の戦績です。

vsIV(回想) 中断?
vs愛華 ○
vsシャーク ×
vs鉄男 ○
vsベクター(ドルベとのタッグ) ×

この中で、デュエルがまともに描かれたのはvs愛華、vsシャーク、vsベクターの3戦です。
下の2戦はメラグとして覚醒してからのものです。
ちなみに、最後のドルベ&メラグvsベクター戦のデュエルは、僕が遊戯王ZEXALの中で最も嫌いなデュエルです。

満を持して登場し、初登場当初は「完璧超人」ぶりを発揮していた璃緒でしたが、その後の扱いはどうもパッとしない感じだったと思います。
バリアンの襲来時などにそれを感知するような能力を持っており、時折謎めいた発言をする事がありましたが、作中でそれが一体何だったのかは明言されませんでした
それどころか、作中で誰一人として、謎めいた発言をする際の豹変ぶりや話の内容、「なぜそんなことを知っているのか」と突っ込む事すら一度もありませんでした。
遺跡のナンバーズの1体であるクリスタル・ゼロは、その名前や氷に関する点、DP神代兄妹編のパッケージ等から、「璃緒のカード」というイメージがあるかもしれませんが、作中で使用したのはシャークであり、璃緒は使用していません。
それでも設定上はメラグに纏わる遺跡のナンバーズという事になりますが、メラグ(璃緒)とクリスタル・ゼロとの関係は、はっきりと描かれませんでした。
ドン・サウザンドによる呪いの内容や、それが前世での彼女の死にどのよう影響をもたらしたのかすらも語られませんでした。
当然、遺跡のナンバーズであるクリスタル・ゼロでカオスオーバーハンドレッドナンバーズのラグナ・インフィニティを倒す事で呪いから解放される、なんて事もありませんでした。
彼女が何故どのような心境でバリアンに覚醒したのかもはっきりと描かれておらず、「ナッシュがバリアンになった時、どんな思いをしたことか」という台詞に対しては、「お前が言うな」と突っ込まれる事もしばしばです(汗
何だか、後になるにつれて「シャーク(ナッシュ)のオマケ」みたいな扱いになっていってるような気がします…。
第79話での「放っておけば良くってよ。女性を部の飾り物としか考えていない人達の事は」という台詞が、製作者側のメタ発言のように感じる程です(笑

漫画版では、シャークが孤児という設定の為、存在自体が無い模様です…。
カイトや八雲に「弟」に関するエピソードが掘り下げられている中で、シャークには「妹」を削ってしまったのは果たして吉と出るか凶と出るか…。

前回の記事で、二次創作について言及しましたが、今後もしその様なものを作る機会があれば「救済」してあげたいキャラです。
OCG化された下級モンスターも含めて、何だか中途半端感が否めないです。

余談ですが、上の画像はプロモパックに収録されていたトークンカードの画像です。
神代璃緒スリーブ付属のセパレーターは、表側(袋から見える側)にはクリスタル・ゼロ・ランサーのイラストが描かれていますが、裏側はこのカードと同じトークンカードになっています。
ただし、セパレーター版の方には「Replica」と表記されています。
氷系繋がりという事で、ロイヤル・ナイトアイスコフュントークンに使ってみると良いかもしれません(笑

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

遊戯王ZEXALを終えて

昨日、遊戯王ZEXAL IIが最終回を迎えました。
これによって、3年間続いた遊戯王ZEXALのアニメが遂に終了しました。

前作遊戯王5D'sの時は、水属性のモンスターが全然登場せず、メインとなるシグナーの竜でも6属性中唯一ハブられていて悔しい思いをしたものですが、今作のZEXALでは、メインキャラに水属性使いシャークこと神代凌牙がいました。
僕が最後までZEXALを応援して来られたのも、まさにこのシャークさんのおかげと言っても過言ではありません。
これからもシャークやその使用カードの事は忘れず、【シャーク】のデッキも使っていこうと思います。

ZEXALについて言いたい事や不満も色々とありますが、今はとりあえず、3年間お疲れ様でした。

No.32 海咬龍シャーク・ドレイク

その不満の1つとして以前挙げたのが「シャーク・ドレイクの扱い」でしたが、最後のデュエルの遊馬vsアストラル戦で、「シャークのカード(ナンバーズ)」として出てきたのは、アビス・スプラッシュでもS・H・Ark Knightでもなく、シャーク・ドレイクでした!
最後の最後での、まさかの出番でした。忘れられていなかったようで何よりです。

ただ、単なるエクシーズ素材としての出番だったのと、どうせなら遺跡編以降に一度位シャークが使用して欲しかったという心残りはありますが…。
その「心残り」を晴らすために、二次創作架空デュエルというものに手を出してみようかとも考えています。(もちろんシャークさんをメインに添えて)
とはいえ、今までその手のものを作ろうと思った事がおろか、見た事すらもほとんど無いので製作に関する知識は無きに等しいですが…。気が向いたら色々と調べてみようと思います。
思えば、「氷結界ブログ」という名前のブログを作っている割には、これまでDTストーリーや氷結界に関する二次創作すら録に作った事がありませんでしたね(汗

ちなみに、ZEXALの主人公の遊馬は、結局メインデッキの水属性モンスターを1枚も使用しませんでした(笑
トラップリンは効果について言及はされたものの結局使われずOCG化もされず、
Vウンディーネは真月から貰ったバリアンカードで、こちらも結局一度も使用される事もOCG化される事もありませんでした。

果たして、次回作「遊戯王ARC-V(アーク・ファイブ)」では一体水属性はどうなるのでしょうか?
タイトルに「ファイブ」とついている点は「5D's(ファイブディーズ)」を連想させますが…。ちなみに監督も5D'sと同じ方のようです。
また5D'sの時みたいな「仲間外れ」は嫌だ…「仲間外れ」は嫌だ……。

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

トライエッジ・リヴァイア

今回紹介するカードは、トライエッジ・リヴァイアです。
漫画Dチーム・ゼアルでシャークが使用したエクシーズモンスターであり、ズババジェネラルと同様に同作で初めて登場したカードです。


トライエッジ・リヴァイア

トライエッジ・リヴァイア
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/海竜族/攻1800/守1500
レベル3モンスター×3
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
ターン終了時まで、選択したモンスターの攻撃力は800ポイントダウンし、効果は無効化される。
この効果は相手ターンでも発動できる。



レベル3モンスター×3の素材を必要とするランク3のエクシーズモンスターで、2つの効果を持っています。

1つ目の効果は、戦闘破壊した相手モンスターを除外するというものです。
相手モンスターを墓地へ送らず除外する事によって、単に再利用を防ぐだけでなく、リクルーター等の墓地へ送られる事で発動する効果の発動を封じる事もできます。
この効果はエクシーズ素材には関係無いため、バハムート・シャークの効果で呼んだ場合でも使う事ができます!
ただ、相手の場に魔法・罠がある時には、素材の無い状態のこのカードに重ねられるFA-ブラック・レイ・ランサーとどちらで殴るべきか悩みます…。

2つ目の効果は、エクシーズ素材を1つ取り除く事で、表側表示モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にでき、更に攻撃力を800ポイントダウンさせるという効果です。この効果は、相手ターンにも発動できるのが大きな利点です!
このおかげで、相手が発動したモンスター効果にチェーンして発動し、無効にして弱体化させるという運用ができます。
素材が3体必要であり重いですが、逆にそれを「最大で3回も相手のモンスター効果を無効にし、弱体化できる」というメリットと取る事もできます。
この効果によって、攻撃力2600以下のモンスターを戦闘によって対処できます。1つ目の効果とも相性が良く、弱体化させ戦闘破壊したモンスターをそのまま除外できます。
バハムート・シャークの効果で呼びだした場合には、素材を補充しない限り、こちらの効果を使う事はできません。

悩みは、素材3体を必要とする割には元々の攻撃力が低い点でしょう。
攻撃力2600まで対処できるとはいえ、元々の攻撃力は1800と下級アタッカー程度しか無いので、相手のターンには牽制程度にしかなりません。
更に効果は1ターンに1度しか使用できないので、高攻撃力のモンスターを複数体並べられたり先に無効効果を使わされた上で殴られてしまうと、あっと言う間にやられてしまいます…。
また、攻撃力が低い為に戦闘破壊できる範囲がそれ程広く無く、除外効果を使い難いという悩みもあります。特にバハムート・シャークの効果で出した場合に、それが顕著です。
アクア・ジェット等で強化してやれば、制圧力は格段に上がる事でしょう。

シャークが使用したランク3には、同じく無効効果を持つブラック・レイ・ランサーが存在します。
あちらには水属性の素材指定がありますが、このカードは素材指定は無い代わりに3体の素材を必要とします。一長一短と言ったところですが、ランク3軸の【シャーク】デッキではブラック・レイ・ランサーの方が出しやすいでしょう。
効果については、相手のターンにも発動できる点と攻撃力を下げる事もできる点で、こちらの方が大きく勝っています。自分のモンスターを対象にする場合には、攻撃力が下がる点がデメリットになってしまうものの、それを逆手に取って自分のモンスターを奈落等から守るという運用もできます。
また、「闇属性・獣戦士族」と、シャークが使用する他のモンスターカードと何らシナジーしない属性・種族のあちらに対し、こちらはシャークの主力エクシーズの多くと同じ「水属性・海竜族」となっています。
なので、他のモンスターと水属性のサポートや魚族・海竜族・水族のサポートを共有できます。
特に、キラー・ラブカを素材にでき、素材として取り除いた後にも墓地からこのカードを攻撃から守る為に使えるのは嬉しいです。
やはり素材の重さがネックではあるものの、ランク3軸の【シャーク】デッキにおいては、主力としてエクシーズ召喚を狙う価値はあると思います。

漫画Dチーム・ゼアルで出た時は、無効効果は相手ターンには発動できない仕様だったと思われます。もし相手のターンにも無効効果を使えたならば、玄武絶対聖盾の効果はともかく、ホープレイVの効果を無効にしない事などまず考えられません
一応補足として、遊馬のターンでは、このカードの効果が封じられた状況でも、これらのモンスターに対してこのカードの効果が効かない状況でも無かったです。
そんな訳で、「相手のターンでも効果が使えればまだそれなりの性能なんじゃないか」と思っていた私は大きく落胆したものです…。
しかし、実際にOCG化されたこのカードは、無効効果を相手のターンにも使用できるようになっていました!これによって、大幅に使い勝手が良くなりました。

Dチーム・ゼアルで初登場してから、このカードが収録されたPP16の一般販売までには、実に一年以上の時間を要しています。それだけに、「強化」されてのOCG化は非常に嬉しいです。
これまで層が薄かった、3体の素材で出せるランク3のエクシーズの中でも、汎用性が高い優秀な効果を持ったエクシーズだと言えると思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

【3軸シャーク】(2014年4月)

PRIOで登場した鰤っ子姫を使ってみたいという事もあり、レベル3軸の【シャーク】デッキを組み直してみました。


合計40枚
【モンスター24枚】
エクシーズ・リモーラ ×2
セイバー・シャーク ×3
ゼンマイシャーク
ダブルフィン・シャーク ×2
ハンマー・シャーク ×3
キラー・ラブカ ×3
シャーク・サッカー ×3
ハリマンボウ ×3
フィッシュボーグ-アーチャー
鰤っ子姫 ×3
【魔法12枚】
大嵐
サイクロン ×2
サルベージ ×2
死者蘇生
浮上 ×2
ブラック・ホール
忘却の都 レミューリア ×3
【罠4枚】
神の宣告
神の警告
フィッシャーチャージ ×2

【エクストラ15枚】
FA-クリスタル・ゼロ・ランサー
シャーク・フォートレス
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ
No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ
CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス
No.32 海咬龍シャーク・ドレイク
No.101 S・H・Ark Knight
バハムート・シャーク
FA-ブラック・レイ・ランサー
牙鮫帝シャーク・カイゼル
虚空海竜リヴァイエール
トライエッジ・リヴァイア
No.17 リバイス・ドラゴン
No.47 ナイトメア・シャーク
ブラック・レイ・ランサー


エクストラデッキにはシャークの使用エクシーズが勢揃い!ただし、エアロ・シャークと採用カードの都合上出す事ができないS・H・Dark Knightは入れてません…。
鰤っ子姫は使ってみると、割と良いはたらきをします。特に、ハンマー・シャークと相性が良いです!
ハンマー・シャークの効果で鰤っ子姫を特殊召喚して鰤っ子姫の効果を使い、ハンマー・シャークをリクルートし、その効果で手札のレベル3の水属性を特殊召喚すればシャーク・カイゼルやトライエッジ・リヴァイアをエクシーズできます。
また、鰤っ子姫をハンマー・シャークの効果で特殊召喚してからセイバー・シャークをリクルートすれば、ランク3とランク4のエクシーズを使い分ける事ができます。

ダブルフィン・シャークはレベル4だけでなくレベル3も蘇生できるという事でいれてみましたが、展開の要の1体であるハンマー・シャークがレベル4である為、腐る事無くランク4エクシーズに繋げる事が出来て便利だと感じました。
エクシーズ・リモーラも入れていますが、エクシーズ先のランク4が少ないので効果を使う機会がほとんど無く、専らフィッシャーチャージのリリース要員と化しています(笑
ゼンマイシャークも入れていますが、ほとんど役に立った試しがありません(汗
ゼンマイティは制限復帰するものの、このカードは制限カードのままなので、このカード1枚の為だけにわざわざゼンマイティを入れるのもどうかと思いますし、第一、エクストラデッキの枠が足りないです。
ゼンマイシャークやエクシーズ・リモーラを減らして、サイレント・アングラーでも入れてみようかと検討中です。

問題は、採用しているエクシーズモンスターがばらけている為、エクシーズ先が枯渇してしまう事がある点です。
「シャークのカードをできるだけ多く入れる」というこだわりを捨てて、シャーク・カイゼルやシャーク・ドレイク・バイスあたりは抜いて、代わりにラグナ・ゼロ深淵に潜む者や2枚目以降のバハムート・シャーク、S・H・Ark Knightを入れた方が安定するかもしれないです。
あと、ダブルフィン・シャークやセイバー・シャークの効果を使ったターンにはリヴァイエールやブラック・レイ・ランサーをエクシーズできない点、「鰤っ子姫」の効果は1ターンに1度しか使用できない点に注意してデュエルを行いたいです。

若干シャークの使用カード以外も入っているものの、「まさにシャークのデッキだ」という感じがして、使っていて楽しいデッキです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

六武衆-ヤイチ

今日紹介するカードは六武衆-ヤイチです。
「六武衆」に属するモンスターで、「六武衆」メンバーにおける水属性担当です。


六武衆-ヤイチ

六武衆-ヤイチ
効果モンスター
星3/水属性/戦士族/攻1300/守 800
自分フィールド上に「六武衆-ヤイチ」以外の
「六武衆」と名のついたモンスターが存在する場合、
1ターンに1度、フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊できる。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃宣言できない。
また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊される場合、代わりにこのカード以外の
自分フィールド上に表側表示で存在する「六武衆」と名のついたモンスター1体を破壊できる。



自分の場に同名カード以外の六武衆が存在する場合、1ターンに1度、場にセットされた魔法・罠1枚を破壊できる効果を持っています。
ただし、この効果を発動するターン、このカードは攻撃宣言できなくなるというデメリットが存在します。
このカードで相手の伏せカードを潰し、他の六武衆で攻撃する、というのが主な運用法となるでしょう。
尚、このカードの効果の対象となったカードがチェーンして発動された場合、そのカードは破壊されません。チェーンして発動させる事で、相手のカードの使用タイミングを狂わせる事はでいるかもしれませんが。

「氷結界」には、このカードとほぼ同じような役割を持つカードとして、舞姫が存在します。
自分の場に他のモンスターが並んでいる時に、相手の伏せカードを除去できる」という共通点を持っています。また、共に水属性です。
このカードと比較しての舞姫の長所は、他に存在する「氷結界」モンスターが同名カード(氷結界の舞姫)であっても効果を使える点、手札次第では相手の伏せカードを複数枚除去できる点、攻撃力がそこそこ高いのである程度は戦闘に強い点でしょうか。
逆に短所は、手札に「氷結界」モンスターがなければ効果を使えない点、バウンスなので相手に再利用を許してしまう点です。
このカードの方の長所は、効果の発動にコストが不要な点と、奈落の落とし穴に引っ掛からない為、奈落の落とし穴を一方的に除去できる点でしょう。
短所は、「ヤイチ」以外の六武衆がいなければ効果を発動できない点と、魔法・罠を除去した後に自身が攻撃できない点です。
このカードと舞姫のカード性能については一長一短といった感じがしますが、他のモンスターとの並べやすさは大違いです。
六武衆は、手札からはカゲキ神速の具足の効果で、墓地からは六武衆推参諸刃の活人剣術究極・背水の陣の効果で展開でき、更に師範キザンは自身を特殊召喚できる効果を持っています。
デッキから六武衆をリクルートできる六武衆の荒行も存在しますが、何の攻撃力補正も受けていないこのカードを選択してリクルートできる六武衆は今のところ存在しません…。
一方の氷結界はというと、手札からの展開手段はグルナード三方陣の効果、墓地からの展開手段はガンターラの効果、自身を特殊召喚できる効果を持つのは伝道師交霊師の2体です。
六武衆と比べるまでもなく、重かったり癖のあるカードが多いような気がします(汗

六武衆に属する水属性モンスターは、このカードと真六武衆-シナイの2体だけです。
ステータス的にも近いため、共にサルベージで回収したり、グリズリーマザーでリクルートしたりできます。
レベル3である点も同じであり、ランク3のエクシーズ素材にしたりポセイドラの特殊召喚効果のリリースコストにしたりもできます。
他にもウォーターハザードバブル・ブリンガーに対応しており、これらによって展開を補助する事も可能です。
ただ、六武衆と水属性とのシナジーは皆無であり、【六武衆】デッキに、これら2体の為だけにわざわざ水属性サポートを入れる意義も、【水属性】のデッキにこれら2体の六武衆を出張させる意義も全く無い事は言うまでもありませんが(笑

余談ですが、このカードがイラストに描かれているカードは、中央突破六武衆の結束の2枚だけと、少ない気がします(数ではザンジも同様ですが)。
また、もう1体の水属性の六武衆であるシナイに至っては、死後の姿の御霊代も含めて、まだ他のカードのイラストに一度も登場していません。
水属性の六武衆は、どうも他カードのイラストに恵まれていないような気がします(笑
あと、「六武衆」のメンバーは、それぞれの属性と同じような色の鎧を着ているものが多いですが、水属性であるにも関わらずこのカードの鎧の色は黒色であり、青い色の鎧を着ているヤリザは地属性です。間違えないように気を付けたいです。

テーマ : 遊戯王OCG
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玄武の召喚士

本日、STARTER DECK 2014が発売され、遊戯王OCGが第9期に突入しました。
商品名も「遊戯王アークファイブ オフィシャルカードゲーム」となり、カードテキストの表記法も一部変更されました。
今回は、STARTER DECK 2014で登場した、第9期初の水属性モンスターの1体である玄武の召喚士を紹介します。


玄武の召喚士

玄武の召喚士
リバース効果モンスター
星3/水属性/魔法使い族/攻 400/守1500
(1):このカードがリバースした場合、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。



リバースした場合に相手の場のモンスター1体を破壊する効果を持った「リバース効果モンスター」です。

同じ属性・レベルのモンスターに、同じくリバース時に発動する除去効果を持ったスノーマンイーターが存在します。
あちらと比較した場合、自壊の恐れが無い点と、裏側表示のモンスターも除去できる点で勝ります。
一方、抹殺の使途などのリバース効果メタのカードが刺さる点と、守備力が低く場持ちが悪い点で劣ります…。
とはいえ、リバース時に発動する効果自体が遅いという弱点を抱えている為、良くも悪くもそんなに差は感じられないかもしれません。
また、同じ魔法使い族にも、執念深き老魔術師深淵の暗殺者といった類似効果持ちのモンスターがいます。

デブリ・ドラゴンの効果で釣り上げる事ができ、グングニールのシンクロへと繋げられる点も、スノーマンイーターと共通しています。
この運用をする場合、種族が違う点で差別化を図りたいです。
これまでデブリの効果で釣り上げられるレベル3・水属性・魔法使い族のモンスターは、水霊使いエリア破術師の2体でしたが、このカードも選択肢に加わる事となります。
ちなみに、エリアとは守備力の値やリバース効果を持つ点も共通しています。
このカードは魔法使い族にありながら、スノーマンイーターに匹敵する程の汎用性の高い効果を持っているため、コンボ等を意識しない場合には他の2体よりも優先度は高くなる事でしょう。

「召喚士」と名がついているものの、他のモンスターを特殊召喚する効果やサーチ効果といったようなものは何ら持ち合せていません
パワード・チューナーといい、スターターデッキ出身の水属性モンスターには名前詐欺の様なカードが多い気がします(汗
そうでなくとも、既にスノーマンイーターがいる中で、何故こうも被った性能のカードを出したのか…。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

「切り札」

遊戯王ZEXAL IIでホープの最強形態として登場したNo.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ。マスターガイド4にてOCG化されたこのカードですが、一部批判的な声や不満も出ています。

No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ

まず、「アニメと比較して耐性効果が無くなっている」と言われます。アニメではではこのカードが自分フィールド上に存在する限り、自分フィールド上に存在するカードは相手のカードの効果を受けないという耐性効果があったにも関わらず、OCGでは無くなっています。
しかし、この耐性はいくら何でも強力すぎると思うので、変更は妥当だと思います。
不満が挙がるとすれば、他に何らかの耐性があったりする訳でもなく、跡形も無く消え去っているのが原因でしょう。

しかし、このカードは耐性効果を削っても尚持って余りある強さだと思います。
このカードの名前を聞いた時に、「強力だけど希望皇ホープのサポートは受けられないのでその点でバランスを取ってるのかな」と思いましたが実際は「希望皇ホープ」と名のついたカードとしても扱うので、問題無く受けられます。よって、ZWを装備できたりもします。
エクシーズ召喚に成功した時に相手の場の全てのモンスターの攻撃力を0にできる為、確実に3000の戦闘ダメージを叩き込む事ができます。
また、墓地に蘇生条件を満たした「希望皇ホープ」がいれば、自分の場のエクシーズモンスターをいつでもフリーチェーンで除外できるのです。
これによって、ホープを展開しつつライフ回復も行えます。。
「フリーチェーンで除外」「ライフ回復」という点は何処となくラグナ・インフィニティを彷彿とさせます。あちらも、裁定変更によっていつでも撃つ事はできなった為に、低く見られるようになってしまったものです…。

そして、このカードへの不満として「ホープの派生種であるにも関わらず、ホープデッキで使う利点が少ない」という声もよく聞きます。
ホープにアストラル・フォースを使って出せば、上記の除外効果に繋げる事ができて相性が良いものの、わざわざそれをやる意義があるかどうかは疑問です。
また、アニメではホープを素材にエクシーズ召喚に成功した場合限定の効果がいくつかありましたが、それらはOCGでは常に完備されているようになっています(攻撃力を0にする効果と、相手のモンスターを除外して「希望皇ホープ」を蘇生し、ライフを回復する効果)。
その結果、「ホープデッキの切り札」と言うよりも「強力な汎用ランク6エクシーズ」になっている事に不満が出ていると思われます。
この意見に対しては、アストラルの「甘ったれるな」という台詞を借りたい気分になります。
私はこれと同じような思いを、既にしているのですから。

DT7弾の頃になっても尚、シナジーが無いと言われ続けていた氷結界。そんな中で氷結界を応援する私は、いつしか「【氷結界】の切り札になる強力なシンクロさえ出れば…!」と思う様になっていました。
これまで奇数弾でシンクロが出ていたにも関わらずDT7弾では氷結界のシンクロはおらず、更に【氷結界】のデッキとしてのまとまりも強くなった訳では無かった為、新シンクロの登場については、本当に藁にもすがる思いでした。
そんな中で出た氷結界の新規シンクロ…DTのタイトルにまでなった、氷結界の最古にして最強の龍・トリシューラはと言うと…「【氷結界】の切り札」と言うよりも「強力な汎用レベル9シンクロ」でした。
【氷結界】で出す意義もシナジーも大して無く、むしろ天敵とすら言える存在です。
今回のビヨンド・ザ・ホープに対する意見の一部を見て、ふと初めてトリシューラを見た時のこの一部始終を思い出しました。
とはいえ、アニメの主人公が使うデッキと、DTの一テーマとでは格が違いすぎますが。また、トリシューラが出た頃の【氷結界】はシナジーが薄かったのに対し、このカードが出るまでの段階でもホープのデッキはそれなりに強力でした。
ビヨンド・ザ・ホープは効果自体が強力なのに加えて、ホープとのシナジーも考慮されているので十分恵まれていると思います。

厳しい言葉が多い文章になってしまい申し訳ないです。
また、この記事を上げた際に、このカードの効果を大きく勘違いしてしまっていた事を、お詫びさせていただきます。

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迫りくる脅威

遊戯王OCG史上でも類を見ない程の凶悪カードとして知られ、当時の最速禁止記録を更新したあのダーク・ダイブ・ボンバーが、テキストをエラッタされた上で2014/4/1のリミットレギュレーションにて復帰するとの事です。


ダーク・ダイブ・ボンバー

ダーク・ダイブ・ボンバー
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2600/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「ダーク・ダイブ・ボンバー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズ1に自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える。



もはや説明不要の元・凶悪カード。とはいえ、このブログを開設した時点で既に禁止カードだった為、今までこのブログでこのカードについて触れた事はほとんどありませんでした。
今回のエラッタで、「ダーク・ダイブ・ボンバー」の効果は1ターンに1度しか使用できないという制約と、自分メインフェイズ1のみという使用タイミングの制限が課せられこのカードは大幅に弱体化し、もはやかつて程の脅威は無くなりました。
類似効果を持つカタパルト・タートルが、エラッタによって効果に1ターンに1度の使用回数制限が課せられたのが記憶に新しいですが、それを上回る大幅な改変です。
しかも、上の画像にある様に禁止からいきなり制限解除します。
しかし僕は、このカードの復帰は氷結界にとっては大きな危機ではないかと感じています。

グングニールはこのカードと同じレベル7のシンクロモンスターですが、グングニールには水属性の素材指定があります。
一方このカードは素材指定が無いので、グングニールをシンクロできる組み合わせならば、このカードもシンクロできます(デブリ・ドラゴンフィッシュボーグ-ランチャー等、ごく一部の例外は除く)。しかも打点は、グングニールよりも100高い値である2600です。
また、遊戯王カードwikiのこのカードの項には「このカードの登場後は、ブラック・ローズ・ドラゴン以外のレベル7シンクロモンスターの採用率が更に減ることとなった」と書かれています。
一時期規制されていたブラロもこのカードも無制限となり、更に月華竜もいるとなると、たとえ水属性のデッキであっても、レベル7シンクロとしては四番手以下だと言わざるを得ません…。
【水属性フルモンスター】でランク2のエクシーズを狙える時、エクストラデッキにダイガスタ・フェニクスを入れていないために、フェニクスの効果を使って2回殴れば勝てるような状況にも関わらず他のランク2をエクシーズする事で、「相手に不快な思いを与えているんじゃないか」と思う事がありました。
今後は、このカードをエクストラデッキに入れない限り、相手のライフが1400以下の時にグングニールをシンクロ召喚できる状況になる度に、これと同じような思いをする事になるのでしょうか…。

ドゥローレンが初めて準制限に規制されたのは、このカードを絡めた1ターンキルコンボに利用されていた為でした。
その後一度は無制限に緩和されたものの、また別のループコンボが開発され利用されたために再び準制限にされました。
この様に、いつどんなループコンボが開発されるか分からないのが遊戯王OCGです。
「「ダーク・ダイブ・ボンバー」の効果は1ターンに1度」「メインフェイズ1のみ」と二重の制約を付けられたとはいえ、何がきっかけでどんな1キルコンボが開発されるか分かりません。
もし今後、(エラッタ後の)このカードとドゥローレンを絡めた何らかのコンボが開発されてしまったたとしたら…ドゥロレーンは間違いなく禁止に行ってしまう事でしょう。
ただでさえドゥローレンは、海外では制限(これについても、今までこのブログでは触れていませんでしたが)であり、「爆弾」を抱えている状態なのだから尚更です。

上記の様に氷結界のシンクロを食っていしまいそうな事もあり、いくら何でも、いきなり無制限はやり過ぎなんじゃないかと思います。
エクシーズ主体のZEXALが終盤を迎えたためか、最近はシンクロにとっては追い風になるような情報が多く、「シンクロ嫌い」(理由は察してください…)の僕にとっては複雑な心境です。

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【氷結界のロイヤル・ナイト】

氷結界のロイヤル・ナイトを中心としたデッキを組んでみました。


合計40枚
【モンスター20枚】
瀑征竜-タイダル
アーティファクト-モラルタ ×3
ゲイザー・シャーク ×3
ドラゴン・アイス
氷結界のロイヤル・ナイト ×3
グリズリーマザー ×3
氷結界の軍師 ×3
氷結界の伝道師 ×3
【魔法13枚】
おろかな埋葬
大嵐
サイクロン ×2
サルベージ ×2
死者蘇生
氷結界の紋章 ×3
浮上 ×2
ブラック・ホール
【罠7枚】
アーティファクトの神智 ×3
神の宣告
神の警告
激流葬 ×2

【エクストラ11枚】
迅雷の騎士ガイアドラグーン
FA-クリスタル・ゼロ・ランサー ×2
始祖の守護者ティラス
シャーク・フォートレス
No.19 フリーザードン
No.61 ヴォルカ・ザウルス
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ ×2
No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ ×2


ロイヤル・ナイトを伝道師やゲイザー・シャークの効果で蘇生してランク5のエクシーズ召喚を狙うデッキです。
シンクロのギミックも入れたいと思っていましたが、枠がありませんでした…。
ゲイザー・シャークが手札で腐ったり、浮上・伝道師・ロイヤル・ナイトの3枚が上手く活用できなかったりする事故が多いです(笑
エクストラデッキの枠については調整中。現状でエクストラデッキに入っているカードのみを羅列してみました。

いずれ、他の氷結界のモンスターについてもメインとしたデッキを組んでみたいです。

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マリン・ビースト

今回紹介するカードはマリン・ビーストです。
以前、遊戯王OCG 水属性モンスターリストのページを立ち上げた際に抜け落ちてしまっていたカードです…。


マリン・ビースト

マリン・ビースト
融合モンスター
星5/水属性/魚族/攻1700/守1600
「水の魔導師」+「ベヒゴン」



初期に登場した水属性・魚族の融合モンスター。
3体いる魚族・レベル5の融合モンスターの内の1体ですが、攻撃力は1700と、それらの中では最弱です…。
守備力に関しては、(攻撃力では最高の)黒き人食い鮫より高いものの、深海に潜むサメ同値です。
よってこのカードは他の2体と比べると優先度は落ちると言わざるを得ず、特に深海に潜むサメとは差別化が困難です。

このカードの融合素材は水の魔導師ベヒゴンの2体です。
どちらもサルベージに対応する下級モンスターであり扱い易いですが、このカードが魚族なのに対し、これら2体は共に水族です。
なので、正規融合を行う際には確実に一族の結束を阻害してしまいます…。
一方、深海に潜むサメについては、融合素材の片方が上級モンスターではあるものの、共に魚族なので、属性サポートや一族の結束を共有できます。
正規融合を行う際の使い勝手に関しては、一長一短と言ったところでしょうか。
E・HERO プリズマーの効果で墓地へ送る事で、融合素材の2体を活用する事ができます。

このカードはレベル5の融合モンスターであるため、簡易融合の効果で場に出す事ができます。
このカードの攻撃力は黒き人食い鮫より劣るものの、わずかな差のおかげで煉獄の落とし穴に落ちないという、あちらにはない利点もあります。
簡易融合による特殊召喚は融合召喚扱いであるため、墓地に送られた後も死者蘇生リビデ再融合やダイガスタ・エメラルの効果で蘇生できます。
水属性や魚族であるという点を活かし、フィッシャーチャージ水霊術-「葵」のリリース要員にするのもいいでしょう。

もちろん、簡易融合からシンクロやエクシーズの素材にするのも有効です。
このカードとレベル1のチューナーとのシンクロでドゥローレン、レベル2チューナーとのシンクロでグングニールを出す事ができます。
エクシーズ召喚を狙う場合には、ランク5エクシーズの素材にできます。
簡易融合で水属性であるこのカードを場に出した後にサイバー・シャークをリリースなしで通常召喚する事で、レベル5が2体揃い、エクシーズする事ができます。
他にもデプス・シャークをリリースなしで通常召喚してから簡易融合を使ったり、自身の効果でレベル5にしたゼンマイシャークセイバー・シャークがいる時に簡易融合を使う事でも、このカードをランク5の素材にする事ができます。
これらの方法は、水属性や魚族のデッキでランク5のエクシーズを狙うにあたっては、有効な手段だと思います。
特に、水属性のレベル5とエクシーズ召喚を行う場合には、水属性の素材指定のあるアビス・スプラッシュクリスタル・ゼロも出す事ができます。

このカードは、レベル4の融合モンスターであるレア・フィッシュの色違いです。共に、上半身は獣、下半身は魚の姿をしています。
あちらは名前に「フィッシュ」とついており魚の方が優先されているのに対し、こちらは「ビースト」と、獣が優先されています。ただし種族はどちらも魚族です。
また、獣型のモンスターと人魚型のモンスターの融合だったあちらに対し、このカードの方は融合素材に魚の要素も獣の要素も無いため、異質さが際立っています。

3体いる魚族・レベル5の融合モンスターは全て第1期で登場しています。
他の2体は後に再録されましたが、このカードのみ、初登場以降一度も再録されていません
なので、優先度は最も低いと言わざるを得ないのに対し、入手困難度は最も高いと言えます。
ちなみに、融合素材の2体は両方とも第2期に再録されています。
一応融合素材が比較的使いやすいという利点があるので、見かけた時には買っておくと良いでしょう。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

真六武衆-シナイ

今回紹介するカードは、真六武衆-シナイです。
「真六武衆」の1体であり、六武衆の御霊代の前身です。


真六武衆-シナイ

真六武衆-シナイ
効果モンスター
星3/水属性/戦士族/攻1500/守1500
自分フィールド上に「真六武衆-ミズホ」が表側表示で存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
フィールド上に存在するこのカードがリリースされた場合、
自分の墓地に存在する「真六武衆-シナイ」以外の
「六武衆」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。



フィールド上に存在するこのカードがリリースされた場合に、墓地から同名カード以外の六武衆1体を回収する効果を持っています。
同じ六武衆の露払いミズホの効果のリリースコストにすれば、相手の場のカードを除去しつつこちらはリリースの分のディスアドバンテージを軽減できます。
特に真六武衆-ミズホとは、パンサー・シャークイーグル・シャークの様に対になった存在であり、お互いに片方が自分の場に表側表示で存在する場合に、もう片方を手札から特殊召喚できる効果を持っています。
これによって、このカードとミズホの2体を展開してこのカードをミズホの効果でリリースし、除去しつつサルベージ効果の発動に繋げる、という流れが比較的容易にできます。

このカードは、フィールド上からあらゆる方法でリリースされた場合で効果を発動できる初のカードだったそうです。
今でこそ聖刻をはじめ、リリースされた時に効果を発動するカードは結構出ていますが、このカードが出るまでは、意外にもアドバンス召喚でもカードの効果でもリリースされた場合に効果を発動できるカードは存在しなかったのです。
このカードはレベル3の水属性という事で、ポセイドラの特殊召喚のリリースコストにする事ができ、その場合でも効果を発動します!
これによって、ポセイドラの特殊召喚のコスト分のディスアドバンテージを少しは補う事ができます。
ただし、六武衆とポセイドラとのシナジーは皆無であり、【六武衆】デッキにポセイドラを出張させる意義も、【海皇】など、ポセイドラを使用する【水属性】のデッキにこのカードを出張させる意義も全く無い事は言うまでもありません(笑
ちなみに、このカードの効果で回収できる水属性モンスターはヤイチしか存在しません。

このカードは、冒頭でも書いたように六武衆の御霊代の生前の姿という設定です。
御霊代とはレベルが同じであり、ステータス面では攻守ともに1000高いです。
御霊代のカードを初めて見た時には「青っぽい色の鎧を着てる割には水属性じゃないんだな」と思っていただけに、生前の姿にあたるこのカードが水属性として登場したのは何だか感慨深いです(笑
また、対となっているミズホとは夫婦の契りを結んでいたとの事で、首に同じペンダントを付います。
これと同じペンダントは、六武衆の影-紫炎や天下統一のイラストに描かれている人物(鎧を脱いだ六武衆の影-紫炎とも、服装は違うものの紫炎の影武者とも取れます)も身に付けています。
そしてこのカードは髪の色が六武衆の影と同じですが、果たして何か関係あるのでしょうか?御霊代の存在から、少なくとも同一人物では無さそうですが。
実力伯仲のイラストからも、このカードやミズホ等に関する設定やストーリー上に、何か一悶着ありそうな気がしないでもないです。

【六武衆】デッキの主力となる様なカードが多い「真六武衆」の中では珍しく、コンボ向けのカードです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

【メラグ】

以前組んだ【神代璃緒】デッキに、PRIOで出たカードを組み込んでみました。
デッキ名を変更したのは、何度も同じような名前のデッキを紹介するのには抵抗がある事と、「神代璃緒」を漢字変換するのが面倒臭いからです(笑
ちなみに私が組んでいるデッキで、PRIOで出た新規カードを入れたのはこれ位です(汗


合計40枚
【モンスター22枚】
霊水鳥シレーヌ・オルカ ×3
オーロラ・ウィング ×3
ガード・ペンギン ×2
グリズリーマザー ×3
サイレント・アングラー ×2
BF-精鋭のゼピュロス
ブリザード・サンダーバード ×3
ブリザード・ファルコン ×3
水精鱗-アビスラング
フィッシュボーグ-アーチャー
【魔法12枚】
簡易融合 ×2
ウォーターハザード
大嵐
サイクロン ×2
サルベージ ×2
死者蘇生
ブラック・ホール
忘却の都 レミューリア ×2
【罠6枚】
神の宣告
神の警告
強化蘇生 ×2
ゴッドバードアタック ×2

【エクストラ15枚】
マブラス
レア・フィッシュ
セイクリッド・トレミスM7
FA-クリスタル・ゼロ・ランサー
CNo.101 S・H・Dark Knight
CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ
No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ
零鳥姫リオート・ハルピュイア
深淵に潜む者
No.101 S・H・Ark Knight
No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ
バハムート・シャーク
ラヴァルバル・チェイン
零鳥獣シルフィーネ
潜航母艦エアロ・シャーク



このデッキで狙いたい戦術については、こちらの記事を参照。

見ての通り、新たにメラグが使用したブリザード・サンダーバード、ラグナ・ゼロ、ラグナ・インフィニティを投入しました。
グリズリーマザー、アーチャー、簡易融合、ウォーターハザード、強化蘇生等を駆使してフィールド上に鳥獣族と魚族を揃え、シレーヌ・オルカの特殊召喚へと繋げます。
サイレント・アングラーはシレーヌ・オルカの特殊召喚効果とは相性が悪いですが、いざという時にはランク4のエクシーズに繋げられるので入れています。
アビスラングは、全体強化効果によって攻撃力を底上げできるだけでなく、ブリザード・ファルコンの効果の発動に繋げられるという事で入れていますが、前回より枚数を減らしています。
強化蘇生も同じくブリザード・ファルコンの効果の発動を補助できます。それに加えて、レミューリアの効果でレベル5にしたモンスターが場にいる時にレベル4のモンスターを蘇生してレベル5にし、ランク5のエクシーズに繋げる、という運用も考えていますがあまり上手くいった試しはありません(笑

ガード・ペンギンの枚数を減らしましたが、新たに入れたゼピュロスとは相性が良いので、果たしてこれで良かったのか悩むところです。
あと、新入りのブリザード・サンダーバードの効果を使える機会が思いのほか少ないです…。まだ2、3回位しか効果を使えた試しがない程です。

メラグや璃緒の使用カードに拘っている事もあるせいか、いまいち勝率が良くないデッキです(汗
シレーヌ・オルカを使うならば、素直にクレーンクレーンと組み合わせて使うべきなのでしょうか…。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

テーマデッキと「必須カード」

「そのデッキを組む上で、なくてはならないほど重要なカード」という意味での「必須カード」についての記事を書きます。

特定のテーマ(カテゴリ)のデッキを組む場合、そのテーマのカードがデッキ内のモンスターの多くを占める事になりでしょう。
テーマのカードの中で、主軸となるカードや必須カードを選んでデッキを組んでいく事になります。
しかし、テーマ外に、そのテーマと強力なシナジーを発揮するカードがあるケースもあります。物によっては、テーマ外のカードにも関わらずに、そのテーマのデッキの「必須カード」となる事もあります。

【水精鱗】もそんなデッキの一つです。
主力級の水精鱗のモンスターには、「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時に発動する効果」効果を持った海皇のモンスターとのシナジーが強いものが多く、これらの「海皇」のモンスター達が、【水精鱗】デッキにおいて「必須カード」と化しています。
カード屋などでも、「水精鱗」のカードの置き場に「海皇」のモンスターも一緒に並べられているのをよく見かけます(笑
さて、そんな【水精鱗】には、他にも「水精鱗」に属するカードではない「必須カード」が存在します。
それが、ジェネクス・ウンディーネジェネクス・コントローラーの2体です。俗に「ジェネクスセット」「ウンコンセット」等と呼ばれています。
海皇が入ったデッキを【海皇水精鱗】、ジェネクスの2体も入ったデッキを【ジェネクス海皇水精鱗】等という風に呼んで区別はされますが、今大会などで結果を残している水精鱗のデッキは専ら【ジェネクス海皇水精鱗】な気がします。

しかし、個人的にはこれら2体にはあまり好きになりません…。
その理由てして挙げられるのは、ジェネクスセットを入れる際の最大の恐怖である、ウンディーネの効果を使う前にジェネコンが手札に来る事故であり、これらを入れたデッキを組んだ際には私は何度も経験しています。
【ジェネクス海皇水精鱗】デッキが研究される内に、どうしても「手札に来たジェネコンをどうするか?」という事に話題が及びます。そこで、汎用性が高いものからやや癖のあるものやマイナーカードまで、ジェネコンを有効活用する為に使えそうな様々なカードの名前が挙げられていきます。
そんなやりとりを見ていると、何だか、40枚以上60枚以下のデッキにたかだか3枚のカードに、デッキ全体が振り回されているのが馬鹿馬鹿しく感じてしまいます(ジェネコン処理用のカードを入れる入れない以前に、ジェネクスセットを入れると、実際にジェネコンにデッキ全体が振り回されてしまうような感覚に陥ってしまうのは紛れもない事実なのですが)。
あと、水属性のデッキに闇属性のジェネクス・コントローラーを入れなければならない事に抵抗を覚えるという理由もあります。

こうなると、以前弟が組んでいたデッキの事を思い出します…。
そのデッキは、とあるテーマのデッキであり、そのテーマのデッキには、テーマ外のカードに「必須カード」と認識されているカードがありました。しかし、弟はそのカードをデッキに入れていませんでした。
ただジェネクスセットとは違い、その「必須カード」は現在は規制されている為、そのテーマデッキはそのカードに頼った構築は不可能となっています。
そのカードが、そのテーマのデッキにとってどれ位の必須カードだったかというと、今でも、そのテーマやデッキの話題になると、真っ先にそのカードの名前や規制された事が挙げられる程の必須カードです。そんなカードを、弟はデッキに1枚も入れていなかったのです。
当時の弟にどのような意図があったのかは分かりません。事故を恐れていたのか、テーマ外のカードを入れる事に抵抗があったのか、それともまた別の理由によるものなのか…。そのカードの対して、今私がジェネクスセットに対して抱いている様な複雑な感情を抱いていたのでしょうか。
ただ、その「必須カード」をデッキに入れていなかったおかげで、そのテーマが大幅な構築の見直しを余儀なくされた中、弟のデッキは一切のダメージを受けずに済んでいました。まさか、そこまで考えて…。
だがしかし、ジェエクスセットはまるで全然、規制とは程遠いと思われます。竜騎隊など、むしろジェネクスセットによって活用される側のカードが規制されています。
弟が組んでいたテーマデッキ及び今は規制された「必須カード」については、ご想像にお任せします(笑

ジェネクス・ウンディーネ&ジェネクス・コントローラーに対して批判的な内容になってしまい、申し訳ありませんでした。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : その他

トビペンギン

今回紹介するカードは、トビペンギンです。


トビペンギン

トビペンギン
通常モンスター
星4/水属性/水族/攻1200/守1000
耳のように見える頭についた羽で空を飛ぶ、珍しいペンギン。



「ペンギン」に属するモンスターで、レベル4のペンギンの中では最も基本攻撃力が高いカードです。
攻撃力は1200と、レベル4の下級モンスターとして見ると物足りない数値ですが、奈落の落とし穴にも連鎖除外にも掛からない点は評価できます。

そのステータスから、サポート手段が豊富なのが魅力です。
デッキからはグリズリーマザーシャーク・ザ・クルーレスキューラビットサモンプリースト、そして大皇帝ペンギンといったモンスターの効果でリクルートする事ができます。
墓地に行った場合は思い出のブランコ正統なる血統、ダイガスタ・エメラルの効果で蘇生したり、サルベージ闇の量産工場で回収したり、子型ペンギンの効果でセットしたりする事ができます。

フィールド上に存在するこのカードを、戦線復活の代償のコストにする事もできます。これは【ペンギン】においては特に有効な戦法であり、大皇帝ペンギンの効果でリクルートしたこのカードを墓地へ送って戦線復活の代償を発動し、先ほどリリースした大皇帝ペンギンを使い回して再び効果を発動することで、3体のペンギンをフィールドに並べる事ができます。
また、トランスターンでこのカードを墓地へ送り、大皇帝ペンギンをリクルートする事もできます。
このように、このカード自体は単なる通常モンスターですが、サポートカードによって様々な運用が可能です。

このカードは、初期のLIMITED EDITION 1で初登場して以来絶版で入手困難でしたが、アドバンスド・トーナメントパック2014 Vol.1にて、登場から実に14年以上の時を経て再録されました。
同時期に発売されたPRIOで同じペンギンの否定ペンギンが登場したので、それに合わせての再録なのでしょう。ただし、このカードと否定ペンギンとの直接のシナジーは全くありませんが(笑
LIMITED EDITION 1のものは無駄に値段が高かったのに対し再録後は単なるノーマルなので、財布に優しくなりました
レアリティのこだわらないならば、これによって高額な水属性がまた1体減った事になります。
ただし、アドバンスド・トーナメントパック2014 Vol.1は2014年の1月から3月までの期間限定の配布な上に、ショップデュエルの参加・入賞品として配られるパックです。
しかもパックの中に必ずしもこのカードが入っているとは限りません。
また、このカードに限らずアドバンスド・トーナメントパックのカード自体、カード屋のシングルコーナーではほとんど見かけない気がします。
なので、入手難易度自体はそれ程変わっていないかもしれません…。

通常モンスターのギミックを取り入れた【ペンギン】デッキにおいては、主力となるカードです。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

イビリチュア・マインドオーガス

今回紹介するカードは、イビリチュア・マインドオーガスです。
リチュア・エリアルが儀式術によって変化した戦闘形態。


イビリチュア・マインドオーガス

イビリチュア・マインドオーガス
儀式・効果モンスター
星6/水属性/水族/攻2500/守2000
「リチュア」と名のついた儀式魔法カードにより降臨。
このカードが儀式召喚に成功した時、
お互いの墓地のカードを合計5枚まで選択して持ち主のデッキに戻す。



「リチュア」に属するレベル6の儀式モンスターです。
レベル6のリチュアの儀式モンスターの主力であるガストクラーケと比べるとステータスが高いので、その分安心してフィールド上に身構える事ができます。
ただし、テトラオーグルと比べると攻守共に100劣っています。

効果は、儀式召喚成功時に、お互いの墓地のカードを合計5枚まで選択して持ち主のデッキに戻すというものです。
デッキに戻すカードには種類が指定されておらず、お互いの墓地のカードを指定する事ができ、しかも合計5枚「まで」という事で、その範囲は非常に大きいです。
自分の墓地のカードをデッキに戻す事で、リクルート先を確保したり、他のカードでは使い回しが難しいようなカードを再利用する事ができます。
魔法・罠もデッキに戻す事ができ、特に制限や準制限に規制されているカードをデッキに戻す事で、再び使い回せるようになるのは強力です。
また、相手の墓地のカードをデッキに戻す事で、相手の墓地利用戦術への妨害としても使えます。
一度デッキに戻ったカードを再び墓地に戻すのはそう簡単にはいかないので、墓地利用を主力とするデッキ相手には刺さる事でしょう。

レベル6軸の【リチュア】では、状況に応じて素早く儀式召喚を行いたいです。
このカードの降臨に必要となる儀式魔法はシャドウ・リチュア、このカード自身はヴィジョン・リチュアの効果で、それぞれデッキからサーチする事ができます。
これら2体のリチュアを儀式のリリースとすれば、それら1枚の消費で儀式召喚する事ができます。
また、ヴィジョン・リチュアの効果でレベル6のリチュアの儀式モンスターをサーチしてそれをリリースコストにする事もできます。

悩みは、儀式召喚時にしか効果を発動しない点です。
ガストクラーケにも言える事ですが、一度儀式召喚した後は、効果無しも同然の状態でフィールド上に居留まるだけなのです。
攻撃力についても、ガストクラーケよりは高いものの、そんなに頼れる数値でもありません。
効果を使い終わった後は、チューナーを入れてシンクロ素材にしたり、ランク6のエクシーズ素材にしたり、更なる儀式召喚の為にリリースしたりすると良いでしょう。
墓地へ行った後は、リチュアの儀水鏡儀式の準備の効果で回収できます。

このカードは、海外において「カードを再利用できる点」に着目され、ループ系のデッキに利用されました。
そのため、海外の制限改訂では制限カードに指定されています。
よって海外では、3体いるレベル6のリチュアの儀式モンスターの内2体が制限カードに指定されている事になります…。

エリアルは人気が高いカードなのに対し、そのエリアルが変化した姿であるこのカードについては、その形状(特に下半身)の禍々しさからか、賛否がハッキリと分かれるカードな気がします。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ヴェルズ・カイトス

今回紹介するカードはヴェルズ・カイトスです。
「ヴェルズ」に属するモンスターの1体です。


ヴェルズ・カイトス

ヴェルズ・カイトス
効果モンスター
星4/闇属性/水族/攻1750/守1050
このカードをリリースして発動できる。
相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。



自身をリリースする事で、相手の場の魔法・罠カード1枚を破壊する効果を持っています。
ならず者傭兵部隊の魔法・罠除去版」の様な効果であると言えます。
しかし、魔法・罠除去要員の下級モンスターには、魔導戦士 ブレイカーライトロード・マジシャン ライラといった優秀なモンスターが存在しており、それらと比較すると、フィールドアドバンテージを損なってしまう点で大きく劣っています。
よって、このカードを使うならば他のステータスに目を向け、差別化を図りたいです。

このカードはヴェルズに属するレベル4モンスターという事で、ヴェルズ・バハムートヴェルズ・オピオンのエクシーズ素材にできます。
闇属性の素材指定のあるランク4のヴェルズ・ナイトメアやヴェルズ・タナトスの素材にもできます。
また、効果を使用して墓地に行ったこのカードは、ヴェルズ・ケルキオンの効果の発動コストにしたり、回収し再び使い回したりできます。
手札からは、ヴェルズ・バハムートの効果で捨てたりヴェルズ・カストルやケルキオンの効果で召喚したりできます。
以上の様に、【ヴェルズ】でならば様々な運用を行えます。

しかし、このカードは【ヴェルズ】においてはそれ程優先度は高くありません。
上記の様な運用は、他のレベル4のヴェルズの大半でも可能なのです。
ヴェルズと言えば、オピオンを始めとした強力なエクシーズモンスターの制圧力が売りであるにも関わらず、エクシーズ素材にするではなく自身をリリースするというのは、どうも噛み合わないような気がします。
エクシーズモンスターを出した後でなら除去要員として活躍できますが、出すのにはほぼ確実に召喚権を費やしてしまいます。
打点も中途半端であり、ヴェルズ・ヘリオロープヴェルズ・サラマンドラヴェルズ・ザッハークインヴェルズの先鋭より低く、ヴェルズの下級モンスターの中でも優先度の高いヴェルズ・カストルと同値です。

「自身をリリースして魔法・罠を除去する」効果を持つモンスターとして、他にディープ・スィーパーロスト・ブルー・ブレイカーが存在します。
これらのカードとの違いは、自分の魔法・罠も破壊できるかどうかと言う点です。他の2体は自分の魔法・罠も破壊できますが、このカードはできません。
また、このカードが闇属性なのに対し、他の2体は水属性です。
ロスト・ブルー・ブレイカーは効果の発動に条件が必要であり、その分何の条件も無いこのカードの方が効果を発動しやすいです。
一方、ディープ・スィーパーについては、本当に自分の魔法・罠も破壊できるか否かの違いしかなく、このカードはモンスター効果だけで言えばディープ・スィーパーの下位互換であると言えます。
また、このカードが、水族なのに対し、ロスト・ブルー・ブレイカーは海竜族、ディープ・スィーパーは魚族と種族的にも近いです。
なので、他の2体とは一部の種族サポートを共有できます。ただ、海底に潜む深海竜にはこのカードだけが対応していなかったりしますが(笑

このカードは、シャドウ・リチュアがヴェルズ化した姿と思われます。
DTの隠しデッキ【終束するセカイ】やTF6での配信デッキに他の「ヴェルズ化前のモンスター」達と共にシャドウ・リチュアが入っている事からもそれが見て取れます。
しかし、ヴェルズのモンスターの何体かがそのステータスにヴェルズ化前の面影を残している中、このカードのステータスはシャドウ・リチュアとは全然違います。かろうじてレベルだけは同じですが、ヴェルズ化前と後とでレベルが変わっているモンスターは多数存在します。
また、シャドウ・リチュア海竜族だったのに対し、このカードは水族となっています(上記の様に、近い種族ではありますが)。ちなみに、同じくシャドウ・リチュアが変化した姿と思われる儀式モンスターのイビリチュア・ソウルオーガも水族です。
このカードの外見は、パッと見では「ガタイが良くなったシャドウ・リチュア」という印象ですが、目の数が増えていたり、杖を持っている手が逆だったりと、よく見ると結構違っていたりします。
以上の点からこのカードは、「シャドウ・リチュアがヴェルズに感染した姿」ではなく、「ヴェルズの邪念がシャドウ・リチュアの姿を写し取った存在」なのかもしれません。

魔法・罠除去効果を持った他の下級モンスターとは属性やカテゴリのサポートによって差別化は可能であるものの、今度は同じカテゴリ内での差別化に悩むという、難しい立場のカードだと思います。

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カタパルト・タートル

今回紹介するカードはカタパルト・タートルです。
アニメ「遊戯王デュエルモンスターズ」の主人公「武藤遊戯」が使用した唯一の水属性モンスターであり、原作・アニメ共に印象深い登場シーンがあった為か、「決闘王の記憶-決闘者の王国編-」に収録されました。
ちなみに、同セットでノーマルで封入されている効果モンスターはこのカードのみです。


カタパルト・タートル

カタパルト・タートル
効果モンスター
星5/水属性/水族/攻1000/守2000
1ターンに1度、自分フィールド上のモンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。



効果は、1ターンに1度、自分の場のモンスター1体をリリースする事で、リリースしたモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与えるというバーン効果です。
ダーク・ダイブ・ボンバーの様に、リリースするモンスターに制限は無く、自身を射出する事ができます。何の補正も無い状態で自身を射出すれば、500ポイントのダメージを相手に与える事ができます。

このカードはレベル5の上級モンスターでありながら、場に出すのは比較的容易です。
伝説の都 アトランティス発動下ではレベル4になる為、アドバンス召喚無しで通常召喚できます。更にデッキからはグリズリーマザーのリクルート効果で、墓地からはリミット・リバースで特殊召喚できます。
守備力は2000とそこそこある為、いざとなれば壁としても機能します。ただし、リミット・リバースで蘇生した場合は守備表示にすると破壊されてしまう点に注意したいです。

攻撃力1000(このカード自身の基本攻撃力と同じ)よりも低いモンスターを射出した場合、火力面でキャノン・ソルジャーに劣ってしまいます。なので、このカードの射出効果を使う場合は、やはり攻撃力の高いモンスターが要求されます。
高攻撃力のモンスターを展開しやすい構築にする他、フィールド魔法やその他サポートでモンスターの攻撃力を底上げするのも手です。
高攻撃力のモンスターで殴った上で、そのモンスターを射出していくのが理想的な流れでしょう。
また、「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時に発動する効果」を持つ海皇のモンスターをリリースすれば、ダメージを与えつつそれらの効果を使う事ができます。重装兵を射出した場合はダメージは0ですが(笑

このカードはかつて、遊戯王史上最凶のデッキの一つとまで言われる【サイエンカタパ】というデッキの中核を成していたカードでした。デッキ名にある「カタパ」というのは、言うまでも無くこのカードの事です。
魔導サイエンティストが禁止カードになった事によってこのデッキは消滅しています。しかし、「相方」が禁止になった一方、このカードはずっと無制限のままです。

このカードは、第8期の終わり頃に再録された際に、1ターンに1度しか効果を使えないという風にエラッタされました。
何故こんな時期に、第1期から存在しているこのカードの根底を覆す様なエラッタを出したのでしょう…。
上記の【サイエンカタパ】が猛威を振るったのは、当時はこのカードの効果を1ターンに何度も使用できたからに他なりませんでした。
エラッタするならその頃にしておけば良かったものを…何故完全に「過去の栄光」で、今は環境に影も形も無いこのカードにこのようなエラッタを施したのか分かりません。
今後の環境やルールを見越しての事なのかもしれませんが、それにしても、類似効果を持ったダーク・ダイブ・ボンバーもマスドライバーもキャノン・ソルジャーもそのままなのに、何故このカードだけ…(前者2枚は禁止カードですが)。
エアロ・シャークといい、バーン効果持ちの水属性は「弱体化」する運命にあるのでしょうか。

初期から存在する、由緒正しき「主人公の使用カード」だけに、エラッタによる弱体化は悲しいです(汗

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Swordsman from a Distant Land

Swordsman from a Distant Land

Swordsman from a Distant Land
Effect
Level1/EARTH/Warrior/ATK 250/DEF 250
If this card attacked an opponent's monster, after damage calculation: Destroy that monster during the 5th End Phase after the attack.



日本では第1期のBOOSTER4で登場して以来絶版の異国の剣士ですが、海外では何故かLVALに収録されています。
ちなみに、海外版のこのカードが出たのはこれが初めてです。

日本版では第1期で登場して以来ずっと絶版という事で、『「異国の剣士」の攻撃を受けたモンスターは、5ターン後に破壊される。』というかなり古くかついい加減なテキストのものしかありませんが、海外版のものは訳すると「このカードが相手モンスターを攻撃した場合、攻撃後5ターン目のエンドフェイズ時にそのモンスターを破壊する」といった内容であり、5ターン後のエンドフェイズ時に破壊するという事が明記されています。

同じ弾で登場したゾーン・イーターと同じく、このカードの攻撃を受けたモンスターを5ターン後のエンドフェイズ時に破壊する効果を持ったカードです。
レベルもゾーン・イーターと同じで、ステータス面では攻撃力は同じですが守備力はあちらよりも50高いです(笑
あちらが水属性・水族であるのに対し、こちらは地属性・戦士族なので、受けられるサポートの種類は大きく異なります。

ゾーン・イーターと同様に、250という低攻撃力では、守備表示のモンスターに攻撃した場合であっても凄まじい反射ダメージを受けてしまう事でしょう。
更に、攻撃してから対象のモンスターを破壊するまでには5ターンもかかります。
当然、モンスターがそれほど長い間場に留まる事は考え難く、他のカードで除去なり戦闘破壊したほうが良いのは言うまでもありません。
同じ属性・種族の異次元の戦士ならば、攻撃した相手を即除外できます(自分も除外されてしまいますが)。

このカードはワン・フォー・ワントゥルース・リインフォースによってデッキから特殊召喚する事ができます。前者の効果では手札から特殊召喚する事もできます。
後者には「バトルフェイズを行えない」という制約効果がある為、自分から戦闘しに行く事によって効果を発揮するこのカードとはあまり相性は良くないです。
巨大ネズミ荒野の女戦士朱雀の召喚士の効果でデッキからリクルートする事も可能です。
墓地からはリミット・リバースエンジェル・リフトで蘇生できます。
また、ジャンク・シンクロンデブリ・ドラゴンの効果で蘇生する事も可能です。特に前者はこのカードと同じ戦士族であり、蘇生してからレベル4のシンクロに繋げる事もできます。
手札に加える手段も豊富であり、増援でデッキからサーチしたり、戦士の生還で墓地から回収したりもできます。
反射ダメージを抑える為の強化手段として、コマンド・ナイト連合軍で攻撃力を上げる事ができます。デッキを戦士族で統一していれば、一族の結束で強化する事もできます。
また、戦士族という事でE・HERO ネオス・ナイト波動竜騎士 ドラゴエクィテスユーフォロイド・ファイターの融合素材にする事もできます。

あまりにも使い辛いこのカードの効果ですが、スターダスト・ドラゴンの破壊無効効果を受けないという隠された(?)利点が存在します。
ターンのカウントを1ターン進める効果を持つ運命の火時計という罠カードが存在しますが、このカードの効果に対して発動できるかどうかは調整中だそうです(汗

私が遊戯王をやり始めた頃にはとっくに絶版になっていたこのカードですが、初めて存在を知った時にはイラストの格好良さと、効果とステータスの弱さに衝撃を受けたものです。
いかにも日本風な風貌の剣士が描かれており、イラストの背景は実写の様にも見えます。この渋さがたまりません(笑
今でこそ日本風のカードは多く出ていますが、このカードが出た当時にはそれ程出ていなかったので、この様な名前になったのでしょう。
英語名のにある「Distant Land」とは「遠方の国」といった意味合いであり、日本語名ともマッチしています。
このカードのイラストは、我々日本人にとっては馴染みのある(?)風貌や風景であるものの、海外の人からすればまさに「Distant Land(異国)」という風に映る事でしょう。

私は戦士族では武士ガンターラグルナードといった氷結界のモンスターが好きですが、このカードはそれらを除いた戦士族の中で一番気に入っているカードです。
それだけに、現在絶版で入手困難なのが悔まれます。日本での初登場から実に14年もの時を経て海外で登場したので、これを機に日本でも再録されて欲しいです。

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月華竜 ブラック・ローズ

今回は、【氷結界】にとって天敵となるカードを紹介します。


月華竜 ブラック・ローズ

月華竜 ブラック・ローズ
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが特殊召喚に成功した時、
または相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に発動する。
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
「月華竜 ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



漫画「遊戯王5D's」第7巻付属カードの月華竜 ブラック・ローズです。
漫画版5D'sに登場する「決闘竜」の1体で、その名前と姿から分かるように、アニメ版で出たブラック・ローズ・ドラゴンをモチーフにしたモンスターです。使用者も同じ十六夜アキです。
ちなみに、ブラック・ローズ・ドラゴンも過去に、【氷結界】にとっての天敵として取り上げた事がありました。

このカードの効果は、このカードが特殊召喚に成功した時、または相手の場にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に、相手の場の特殊召喚されたモンスター1体バウンスするというものです。
ブリューナクの禁止化以降、鳴りを潜めていたバウンスによる除去であり、破壊などに比べて防ぎにくいです。
バウンスによる除去は、上級モンスターやシンクロモンスターやエクシーズモンスターにとっては、(状況やカードにもよりますが)破壊以上に強力な除去となります。
しかもそれをノーコストで撃ってくるのです。
モンスターを封数体並べる事で真価を発揮するものが多く、それらを並べるためにどうしても特殊召喚を必要とする事、また主力モンスターの多くがレベル5以上であり、それらを出すのにもまた特殊召喚を必要とする事から、このカードは【氷結界】にとっては大きな脅威となります。
ただ幸いな事に、「月華竜 ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できませんが、それでも脅威である事には変わりありません。

こちらがレベル5以上のモンスターを特殊召喚した時には、そのモンスターをバウンスされてしまいます。
他に特殊召喚されたモンスターがいればそれをバウンスして来る事も考えられますが、基本的にはレベル5以上のモンスターの特殊召喚を封じてくると見なしていいでしょう。
氷結界では、ロイヤル・ナイト大僧正交霊師グルナードライホウガンターラドゥローレングングニールトリシューラが該当します(トリシューラに関しては、もしバウンスされたとしてもこのカードを「道連れ」にできますが)。
このカードの効果を喰らったこれらのモンスターは手札(シンクロモンスターの場合はエクストラデッキ)に戻されてしまう為、伝道師の効果で蘇生させるのもままなりません。
交霊師を自身の効果で特殊召喚すれば、このカードの効果を無駄撃ちさせる事ができますが、交霊師の特殊召喚自体が非現実的です。

また、自身が特殊召喚された時にも、こちらの場の特殊召喚されたモンスター1体をバウンスして来ます。
シンクロ召喚だけでなく、それ以外の方法で特殊召喚された場合でも効果を使ってくるので余計にタチが悪いです。
当然リビデで蘇生した時でも効果を発動でき、リビデを除去カードの様に使う事すらできます。特殊召喚を主体とするデッキにとっては悪夢としか言いようがありません。
スチーム・シンクロンやフォーミュラ・シンクロンの効果によって、こちらのターンにシンクロ召喚して来る事も考えられます。

対抗策として、エフェクト・ヴェーラーデモンズ・チェーン禁じられた聖杯天罰で効果を無効にする事、神の警告神の宣告昇天の黒角笛混沌の落とし穴で特殊召喚を無効にする事(この中で、シンクロ召喚以外にも効くのは神の警告だけですが)、リ・バウンドでバウンスを無効にする事が考えられます。
御庭番がいれば、対象を取る効果から自分の氷結界を守る事ができます。
また、強制効果である点を逆手に取って、上記の様に効果を無駄撃ちさせるという攻略法もありますが、水属性でそれをノーリスクで行えるのは、交霊師にパンサー・シャーク&イーグル・シャークと、ほんの一握りしか存在しません。

以上の様に敵対する立場から紹介したこのカードですが、【氷結界】デッキのエクストラにも容易に組み込む事ができます。
というのも、このカードは素材縛りの無い汎用レベル7シンクロであり、【氷結界】ではグングニールを出せるのと同じ組み合わせで出す事ができます。
種族もグングニールと同じであり、デブリ・ドラゴン1体からこのカードのシンクロへと繋げる事もできます
このカードはグングニールにとっては、エクストラデッキの枠争い的な意味でも「天敵」であると言えます。
また、「レベル5以上のモンスター」に対しての「特殊召喚メタ」と言える効果は、何処となくグングニールがヴェルズ化した姿という設定のモンスターであるヴェルズ・オピオンを連想させます。
つまりこのカードは「グングニールとオピオンの特徴を兼ね備えたモンスター」であると言えます(笑

シグナーの竜」から「決闘竜」になっても、【氷結界】にとって大きな脅威である事には変わりないのでした。

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ジャンル : ゲーム

リチュア・エリアル

今回紹介するカードはリチュア・エリアルです。
「リチュア」に属するレベル4の下級モンスターの1体です。


リチュア・エリアル

リチュア・エリアル
効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1000/守1800
リバース:デッキから「リチュア」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。



デッキからリチュア1体をサーチできるというリバース効果を持っています。
サーチできるカードにレベルや攻撃力やモンスターの種類等の制限は無いため、サーチ範囲は広いです。
シャドウ・リチュアをサーチすれば、そこから「リチュア」と名のついた儀式魔法もサーチする事ができます。
特筆すべき点として、このカードは同じくサーチ効果を持ったリチュア・アビスではサーチできないリチュア・ビーストをサーチする事ができます。
リチュア・ビーストとはレベルが一致しており、たとえこのカードが戦闘破壊されたとしても、リチュア・ビーストをサーチすれば次のターンにビーストの効果でこのカードを釣り上げてランク4のエクシーズ召喚へ繋げる事ができます。
このカードもビーストも共に水属性であるため、スノーダスト・ジャイアントバハムート・シャークを出す事もできます。
これらのエクシーズを使う為のデッキに、「リチュア」からこのカードとリチュア・ビーストのみを「出張」させているという話も聞きます。
守備力がそこそこ高く、下級アタッカーの攻撃をある程度は受け止められる点も評価できます。サーチ要員と壁要員の両方を兼ねる事ができます。

難点はリバース効果故に発動が遅い点でしょうか。
セットしたこのカードがそのまま除去されてしまうと当然効果は使えません。【リチュア】においてセットモンスターが出たとなると、まず間違いなくこのカードの存在を警戒される事でしょう。
ライオウ抹殺の使途はこのカードにとって天敵と言える存在であり、これらを使われようものならひとたまりもありません。
リチュアには、このカードと同じ造成・種族・レベルで能動的に効果を発動でき、デッキトップに任意のリチュアのモンスターを置く事でそのモンスターを疑似的にサーチできるリチュア・アバンスが存在します。
欲しいリチュアのモンスターを手札に加えられる速さはどっこいどっこいと言ったところと思われますが、このカードの方が効果を発動できればアドバンテージを得やすいです。

このカードは、トリシューラの暴走時に孤児となり、ノエリアに引き取られたという設定です。その様子は戦火の残滓のイラストで確認できます。
マスターガイドでは「ノエリアは戦死した「氷結界」の仲間の子供を数人引き取った」という記述があります。つまりこのカードは、「氷結界」の誰かの娘という可能性があります。一体、誰の子なんでしょうか。
もっとも、モンスターカードで出ている以外の「氷結界」の住人の子供という可能性もありますが…。
或いは離反しリチュアとなった「元氷結界」の者の中に彼女の親がいるとも考えられますが、ノエリアとの関係は上記のように「養子」であると明言されており、ナタリアについては、実の親子ならそう明言されている筈です(DTマスターガイドでの『「リチュア」の中心人物とその関わり』の特集ではこのカードとナタリアとは何の関係もありませんでした)。
と、なるとリチュアの中で彼女の実の親である可能性があるのはリチュア・ヴァニティ位ですが・・・DTマスターガイドではヴァニティに関する記述は無きに等しく、彼が元氷結界なのかどうかすらも分かりません。第一、エリアルとはそんなに似ていませんが。
このカードについても記述は少なく、「魔轟神との対戦の終結後に、孤児になったところをノエリアに引き取られた」「ノエリアの英才教育によってリチュアの儀式召喚師となった」という事が触れられているのみです。アバンスやエミリアと違い、DTストーリー内への絡みもありません。
また、リチュアの禁術を用い、自らの身を怪物に変化させた戦闘形態としてイビリチュア・マインドオーガスが存在します。

あとこのカードは、水霊使いエリアと名前・容姿が非常によく似ているという事でも大変話題になりました。
水霊使いエリアは後にDTで再録され、しかも「リチュア」のシリーズモンスターに含まれています。共にリバース効果を持っているも共通しています。
しかし、DTマスターガイドではこれら二者の関係については何ら触れられておらず、関係は不明のままです。
このカードはエリアと比べて髪が短かったりしますが、果たして同一人物なのか血縁者なのか、それともただのそっくりさんなのか…。
こういった話題性もあり、初登場時からこのカードの人気は凄まじいものだった事をよく覚えています。
このカードは「リチュア」というテーマ、ひいてはDTのストーリー(特に第9弾以降)そのものの人気に大いに貢献している1枚ではないでしょうか。
その人気の高さたるや、水属性の中ではリチュアよりも氷結界の方が思い入れの強い身として嫉妬の様な感情を抱く程でした(笑

OCGの性能的にもストーリー設定的にも人気的にも、程良いポジションに納まっているカードだと思います。

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逆巻くエリア

今回紹介するカードは、逆巻くエリアです。
水霊使いエリアが美しく成長した姿で、かかとまで届きそうな髪が特徴的です。


逆巻くエリア

逆巻くエリア
効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻 800/守1500
このカードを除く自分フィールド上の
水属性モンスター1体を生け贄に捧げる事で、
手札から水属性モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
この効果によって特殊召喚されたモンスターは、
「逆巻くエリア」が自分フィールド上から離れた場合破壊される。



このカードの効果は、他の水属性モンスター1体を生け贄(現:リリース)にする事で、手札の水属性1体を特殊召喚できるというもの。
一見生け贄の確保が難しく感じますが、水属性には自己再生のできる黄泉ガエル粋カエルが存在します。
また、水属性モンスター1体を生け贄に捧げるのは効果発動時のコスト扱いなので、「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時」に発動する効果を持った海皇のモンスターを生け贄にする事で、それらの効果を発動する事もできます。
特殊召喚するモンスターは水属性という指定のみなので、手札に来ている最上級の水属性モンスターすらも特殊召喚が可能です。
青氷の白夜龍は、特殊召喚できる中で最高の攻撃力を持つ上、自分の魔法・罠をコストにこのカードを相手の攻撃から守る事ができます。
墓地からの特殊召喚のできない氷の女王も、手札からの特殊召喚は可能であり、もしこのカードが破壊される事で破壊されてしまっても、他に魔法使い族が墓地にいれば、墓地の魔法カードを回収できます。
氷の女王をこのカードの効果で特殊召喚する時に水属性・魔法使い族モンスターを生け贄にしていれば、その水属性・魔法使い族モンスター、このカード、そして氷の女王の3体が墓地に存在する事になり、氷の女王の効果の発動条件を満たせます。

特殊召喚したモンスターには、このカードがフィールド上から離れた場合に破壊されてしまうというデメリットが課せられます。
しかし、このカードが他のモンスターと共にエクシーズ素材となった場合はその制約は切れ、特殊召喚したモンスターを維持し続ける事が可能となります。
また、大型モンスターを特殊召喚する以外にも、召喚権を使わずにチューナーや下級モンスターを特殊召喚して、シンクロやエクシーズのレベル調整に使う事もできます。

以上のように、大なり小なり様々な運用のできるカードですが、使い辛さも目立ちます。
効果を発動してからも自身を維持しなければならない点は水霊使いエリアと共通していますが、このカードはあちら以上に守るのが困難です。
特に、海竜神の怒りに対応していないのが致命的です。
また、「展開しやすい水属性モンスター」といえばサイレント・アングラーが思い浮かびますが、サイレント・アングラーを自身の効果で特殊召喚したターンにはこのカードの効果自体が使えなくなってしまいます…(手札からの特殊召喚に制約がかかる為)。一応このカードとサイレント・アングラーとでランク4のエクシーズに繋げる事はできますが、これでは本末転倒です。
あと、手札から水属性モンスターを特殊召喚するのは、大波小波でもできます。フィールド上にも水属性を必要とする点も共通しています。

ところで、このカードは同時に登場した同様の効果を持つ他属性の3枚と共に、イラストの評判がよろしくないという事を耳にします。
イラストの為に人気の出るカードは数あれど、イラストが不人気というカードはそんなに無い気がします。
これまでの「エリア」シリーズや水霊術-「葵」とはイラストのタッチが異なるのが主な原因のようですが。
また、エリアが成長しているのに対し、ギゴバイトは成長しているようには見えません。エリアよりも成長が遅いのでしょうか。
憑依装着-エリアのイラストではガガギゴが出ていますが、そもそもガガギゴ自体がギゴバイトの「成長後の姿」という訳では無いのかもしれません。
或いは別個体という線も考えられます。

性能・風評共に厳しい立場にあるカードです(汗

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

憑依装着-エリア

今回紹介するカードは、憑依装着-エリアです。


憑依装着-エリア

憑依装着-エリア
効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1850/守1500
自分フィールド上の「水霊使いエリア」1体と
水属性モンスター1体を墓地に送る事で、
手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した場合、以下の効果を得る。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が越えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。



自分の場の水霊使いエリア1体と水属性モンスター1体を墓地に送る事で、手札またはデッキから特殊召喚する事ができます。
他の「憑依装着」シリーズと共にデッキからも効果を発動できるという珍しいカードです。
そして、この方法での特殊召喚に成功した場合、このカードは貫通効果を得ます。
テキストの表記からややこしいですが、このカードは普通に通常召喚する事もできます

レベル4で攻撃力1850と、水属性の下級モンスターの中でも高い水準の攻撃力を持っています。
なので、水属性のデッキでは下級アタッカーとして運用できるかもしれません。
とはいえ、より攻撃力の高いアトランティスの戦士ライオ・アリゲーターも存在するので、それらと比べると優先度は落ちるでしょう。
よって、このカードを使う場合には魔法使い族である点を活かしたいです。

このカードは水属性・魔法使い族の下級モンスターの中では最高のステータスを持っています。
ワンダー・ワンドを使えば更に攻撃力を上げる事ができる上、ドローに繋げる事もできます。
レベル3チューナーと並ぶ事でグングニールアーカナイト・マジシャンのシンクロ素材にできる点から、【氷結界】でも採用が検討できるかもしれません。攻撃力が、舞姫はおろか武士よりも高いため、【氷結界】の下級の打点不足の解消に一役買ってくれるでしょう。

このカードを自身の効果で特殊召喚する場合には、水霊使いエリアとセットで、更に他のカードとも組み合わせる必要があります。
水属性には、自身の効果で容易に蘇生できる黄泉ガエル粋カエルがいるため、それらをコストとして墓地に送れば損失が最小限で済みます。
また、ハンマー・シャークの効果でエリアを特殊召喚したり、エリアが場にいる時にサイレント・アングラーを自身の効果で出す事でも、エリアと墓地に送る水属性を揃える事ができます。
ただし前者の場合にはランク3のエクシーズに繋げる事もでき、後者の場合は手札からはこのカードを特殊召喚できなくなります。
それでもサイレント・アングラーは水霊使いエリアと共にサルベージで回収できるので、相性はなかなかです。
他にも浮上で水属性を蘇生したり、バブル・ブリンガーで水霊使いエリア2体を蘇生させ、それら2体を墓地に送って出すという手段も有効です。

ただ、モンスター2体を消費した割に、出て来るのが攻撃力1850で貫通効果持ちの下級モンスター1体だけというのは、いくら何でも割に合わないと思います(汗
単に「水属性2体を出して貫通効果を得る」だけならば、このカードと同じ打点を持つガガギゴを、ライオ・アリゲーター(上で書いたように、打点も高い)と並べて2体で殴る方がダメージも大きい上にフィールドアドバンテージを損失する事もありません。
また、水属性の多い3種族のモンスターに貫通効果を付与する効果を持つウミノタウルスも存在します。

イラストでは、水霊使いエリアが従えていたギゴバイトが、猛々しい姿のガガギゴへと豹変し、憑依しています。
ちなみに、「憑依装着」のモンスターが登場した時点で、憑依しているモンスターの中で既に単独でOCG化されていたのはこのガガギゴのみでした。
ガガギゴのフレーバーテキストで触れられている「ある人物」とは、このカードの事なのでしょうか…?

自身の効果での特殊召喚を狙うよりは、単に水属性・魔法使い族の下級アタッカーとして活躍できるカードだと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

水霊使いエリア

今回紹介するカードは、水霊使いエリアです。
水属性を操る「霊使い」の一体です。


水霊使いエリア

水霊使いエリア
効果モンスター
星3/水属性/魔法使い族/攻 500/守1500
リバース:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手フィールド上の水属性モンスター1体のコントロールを得る。



このカードが表側表示で存在する限り、相手の水属性のコントロールを奪うというリバース効果を持つカード。
リバースし、更に場に留まらなければ効果を発揮できないので、どうも使いにくい印象です。それに守備力も1500と、決して高くは無いので場持ちもそれ程期待できません。
また、奪えるモンスターは水属性のみであり、相手に依存します。

このカードの効果を使うならば、DNA移植手術幻惑の巻物で水属性を指定すると良いでしょう。そうすれば、元々の属性が水属性以外のモンスターも奪う事ができます。
リバース効果の性質上、発動が遅いという悩みがありますが、太陽の書等を使えば伏せたターン内でもリバースさせる事ができます。
ステータスが低く戦闘破壊されやすいですが、海竜神の加護を使えば破壊から守る事ができます。他にも和睦の使者アーマー・カッパーの効果で戦闘破壊から、水神の護符で相手による効果破壊からこのカードを守る事ができます。
相手の対象を取る効果や戦闘及び相手のカードの効果による破壊に対する耐性を得られる安全地帯を使う手もあります。

レベル3で攻撃力500なのでデブリ・ドラゴンの蘇生に対応しており、水属性なのでそこからグングニールのシンクロ召喚に繋げる事ができます。
同様にデブリの効果で釣り上げられる水属性は他にも何体か存在しますが、このカードはその中でも数少ない魔法使い族です(他には破術師くらい)。
なので、魔法使い族を中心としたデッキでデブリからグングニールを出したい場合には採用候補となり得ます。

このカードは、DTのSDの隠しデッキ【失われた禁術法】の出現やADのコンボ「リチュアの儀式解」の発動に関与しています。
なので実質的に「リチュア」のシリーズモンスターの一員という事になります。
しかし、リチュアの下級はレベル2と4、リチュアの儀式モンスターはレベル4と6と8と10と固定されているのに対し、このカードはレベル3なので、【失われた禁術法】の儀式召喚ギミックとの相性は悪いです…。
ちなみに、OCGではレベル3のリチュアとしてリチュア・ディバイナーが存在します。
尚、このカードとリチュアとの設定的な関係については今のところ一切不明です。リチュアに属するリチュア・エリアルが、このカードと名前と容姿が似ていますが、果たして…?

このカードは水霊術-「葵」でその姿が描かれています。
また、傍らでは成長の旅に出たばかりというギゴバイトがサポートを行っています。
ギゴバイトといえば、遊戯王OCGにおいて様々なストーリーを展開している「ガガギゴ」シリーズの前身にあたるモンスターですが、このカードは今のところ一連のストーリーには登場していません。このカードと「ガガギゴ」シリーズとの設定的な関係もあまりハッキリとしていません。

水属性には様々なアイドルカードが存在していますが、このカードはその中でも最も人気のある部類だと思われます。
リチュア・エリアルを始めとした「リチュア」の人気の高さも、このカードの人気という下地があった上でのものだと思います。
個人的にはそれ程思い入れは無いものの、水属性使いとしては誇るべきカードなのかもしれません。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

シャークの出番を終えて

遊戯王ZEXAL IIにて、シャークこと神代凌牙(ナッシュ)の最後のデュエルが終わりました。
シャークは水属性使いという事で、初登場時(更に言えば先に連載された漫画版を読んだ時)からその動向を気にかけ、応援していたキャラでした。前作の遊戯王5D'sでは水属性のモンスターが全然出なかったので尚更です。
当然、ZEXALの中では一番好きなキャラでした。

最後のデュエルはオーバーハンドレッドナンバーズや冀望皇バリアンが中心で、水属性の要素がこれっぽちも無かったのが残念でした。
これが「シャークの最後のデュエル」というのはどうも腑に落ちない感じがしました。
それ以外にも(これまでの展開や扱いも含めて)残念だと思った部分は沢山ありましたが、それらについてはまた別の機会に触れたいと思います。
ただ、シャーク・ドレイクの出番が無くて残念だという事だけは先に言っておきます。

シャークさん、そして声優の増田俊樹さん、3年間お疲れ様でした。
漫画版はまだ連載が続いていますが、果たしてシャーク関連で何か進展はあるのでしょうか。

以下、アニメ作中でシャークが使用したモンスターの画像を。

ビッグ・ジョーズスカル・クラーケンドリル・バーニカルジョーズマンDP15-JP006 キラー・ラブカ
シャーク・サッカーハリマンボウシャクトパスDP15-JP007 ハンマー・シャークDP15-JP008 トライポッド・フィッシュ
DP15-JP009 ディープ・スィーパーDP15-JP010 スピア・シャークDP15-JP011 ツーヘッド・シャークエクシーズ・リモーラエンシェント・シャーク ハイパー・メガロドン
シャークラーケンスター・フィッシュビッグ・ホエールDP15-JP012 パンサー・シャークDP15-JP013 イーグル・シャーク
DP15-JP001 ダブルフィン・シャークDP15-JP002 サイレント・アングラーDP15-JP003 デプス・シャークDP15-JP004 セイバー・シャークマーメイド・シャーク
ゲイザー・シャーク.サイレント・ウォビーDP15-JP021 潜航母艦エアロ・シャークNo.17 リバイス・ドラゴンDP15-JP020 ブラック・レイ・ランサー
No.32 海咬龍シャーク・ドレイクCNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイスシャーク・フォートレス牙鮫帝シャーク・カイゼルDP15-JP017 No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ
DP15-JP016 No.73 激瀧神アビス・スプラッシュNo.101 S・H・Ark KnightCNo.101 S・H・Dark KnightDP15-JP019 FA-ブラック・レイ・ランサーDP15-JP018 FA-クリスタル・ゼロ・ランサー


これからアニメではまた水属性は冬の時代を迎えるのかな…。

テーマ : 遊★戯★王
ジャンル : アニメ・コミック

水属性のすすめ・3

主に、これから遊戯王OCGを始める人や、水属性のデッキを組もうと思っている人に向けた「水属性のすすめ」という記事を何度かに分けて書いていこうと思います。
【水属性】の魅力を伝える事ができれば光栄です。

第1回はこちら

第2回はこちら

※禁止・制限カードに関しては、2014年2月1日適用のリミットレギュレーションに準じるものとします。

水属性のすすめ
第3回「続・デッキを組もう」


前回の特集では、ストラクチャーデッキ-海皇の咆哮-を3箱買ってデッキを組む事を勧めました。
しかし、海皇の咆哮の収録カードのみでデッキを組んで勝つというのは流石に厳しいと言わざるを得ません。
多くの相手に通用するようなデッキを組むには、どうしても海皇の咆哮の収録カード以外のカードの力も借りる必要があります。

特に重要なのが、多くのデッキに入るような汎用性の高いカードです。中にはどんなデッキにもほぼ入る程の必須クラスのカードもあります。
パックに収録されているものもありますが、パックの封入率はランダムであり入手するには骨が折れる為、最も手軽に手に入るストラクチャーデッキについて見ていきたいと思います。
以下、第7期以降に登場したストラクチャーデッキの収録カードの中で、汎用性が高いと思われるカードを羅列してみます。

ドラグニティ・ドライブ・・・強制転移死者転生おろかな埋葬手札抹殺八汰烏の骸聖なるバリア -ミラーフォース-奈落の落とし穴邪神の大災害
ロスト・サンクチュアリ・・・地砕き異次元からの埋葬激流葬神の宣告
デビルズ・ゲート・・・トラゴエディアバトル・フェーダー手札抹殺団結の力マインドクラッシュ転生の予言魔宮の賄賂
ドラゴニック・レギオン・・・月の書名推理モンスターゲートD・D・Rリビングデッドの呼び声亜空間物質転送装置
海皇の咆哮・・・ブラック・ホール貪欲な壺激流葬グラヴィティ・バインド-超重力の網-連鎖除外因果切断
炎王の急襲・・・強欲で謙虚な壺手札断殺強制転移強者の苦痛鳳翼の爆風拷問車輪
青眼龍轟臨・・・増殖するG死者蘇生エネミーコントローラーデモンズ・チェーンリビングデッドの呼び声
機光竜襲雷・・・巨大化D・D・Rサイクロン大嵐トラップ・スタン次元幽閉邪神の大災害和睦の使者リビングデッドの呼び声

だいたいこの辺りでしょうか。
組みたいデッキタイプや欲しい枚数に応じて、上記のストラクチャデッキを買い足していくと良いでしょう。
ただ、これらの中には制限・準制限カードも多いので、規制状況を調べた上でリミットレギュレーションに準じた枚数を投入したいです。

以上、汎用カードという題材だった為、水属性の要素はかなり薄い生地でした(汗
次は、各弾における海皇の咆哮や水属性やと相性が良さそうなカードについて紹介していきたいと思います。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

ブリザード・サンダーバード

今日紹介するカードはブリザード・サンダーバードです。
遊戯王ZEXAL IIにてメラグが使用した唯一の下級モンスターです。


ブリザード・サンダーバード

ブリザード・サンダーバード
効果モンスター
星4/水属性/鳥獣族/攻1600/守1400
手札を1枚捨てて発動できる。
「ブリザード・サンダーバード」以外の
鳥獣族・水属性モンスターを自分の手札・墓地からそれぞれ1体ずつ選んで特殊召喚する。
その後、フィールド上のこのカードを持ち主の手札に戻す。
「ブリザード・サンダーバード」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



手札1枚を捨てる事で、同名カード以外の鳥獣族・水属性モンスターを手札・墓地からそれぞれ1体すつ特殊召喚し、その後自身をバウンスするという起動効果を持っています。
手札コストにしたモンスターをこのカードの効果で蘇生すれば無駄がありませんが、墓地に同名カード以外の他に水属性・鳥獣族がいなければ効果を発動すらできません。
このカードの効果を使う場合には、手札コストに加えて手札・墓地の両方に同名カード以外の水属性・鳥獣族を確保しておかなければならないのが地味にキツイです。
水属性・鳥獣族の下級モンスターの多くはサルベージに対応しており墓地から手札に確保できますが、このカードはサルベージには対応していません。

効果を使用すれば、自分の場には効果で呼んだ水属性・鳥獣族モンスター2体が並んでいる事になります。
レベル4やレベル5のものを2体展開すれば、そこからランク4やランク5のエクシーズに繋げる事ができます。レミューリアアトランティスを併用すれば、より多彩なランクのエクシーズに繋げる事も可能です。
また、エクシーズモンスターのシルフィーネリオート・ハルピュイアを墓地から蘇生させる事もできます。これらのエクシーズはこのカードよりも攻撃力が高いのでアタッカーとして使える他、リオート・ハルピュイアは更にガイアドラグーンやクリスタル・ゼロ・ランサーを重ねる事もできます。

特殊召喚後に自身をバウンスするという処理が入る為、相手はこのカードの効果で呼んだモンスターに対して激流葬奈落の落とし穴等を撃てないという利点があります。
また、手札コストとして「水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時」に発動する効果を持った海皇のモンスターを捨てれば、それらの効果を発動させる事ができます。

発動条件の厳しさに加えて、現状では対応する水属性・鳥獣族の数自体が少ないという問題もあります。
なのでこのカードを使う場合には、水属性・鳥獣族に特化した専用の構築にする必要があるでしょう。
また、「ブリザード・サンダーバード」の効果は1ターンに1度しか使用できない点にも注意が必要です。

璃緒やメラグのファンデッキを組む際には入れておきたい1枚ですが、やや癖が強いような気がします。

テーマ : 遊戯王OCG
ジャンル : ゲーム

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ザルトム

Author:ザルトム
2009/11/20~2016/7/17

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