氷帝家臣エッシャー
今回紹介するカードは、氷帝家臣エッシャーです。
ジャンプビクトリーカーニバル2014で配布されたプロモーションカードとして初登場し、その後ジャンプフェスタ2015 プロモーションカードを経てストラクチャーデッキR「真帝王降臨」で再録されました。
氷帝家臣エッシャー
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻 800/守1000
(1):相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
水属性の「家臣」モンスター。
水属性の「帝」モンスターである氷帝メビウスを意識してデザインされています。
相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合に自身を手札から特殊召喚できる効果を持っています。
自分の場にモンスターがいない状況でも特殊召喚できる効果を持った水属性は少ないので、この効果は貴重です。
水属性にはサイレント・アングラーやシャークラーケン等、特殊召喚しやすいモンスターは存在するものの、それらはいずれも自分の場に他のカードがある事が要求されます。それらの特殊召喚を満たす為に、通常召喚を行わなければならないケースも多いです。
それに対してこのカードは、自分の場の状況に関係無く特殊召喚できます。その代わり、おもいっきり相手の場に依存しますが…。
特殊召喚したこのカードは、アドバンス召喚のリリースやシンクロ素材やランク4のエクシーズ素材にできます。
このカードは水属性なので、ドゥローレンやグングニールのシンクロ素材、バハムート・シャークやスノーダスト・ジャイアントのエクシーズ素材にもなれます。
手札から特殊召喚できるモンスターであるという点に加えてサルベージに対応しており、再利用しやすいのも魅力です。
悩みはやはり、特殊召喚が相手の場に依存する点です。
相手があまり魔法・罠ゾーンにカードを置かないタイプのデッキならば、このカードを特殊召喚できる機会は訪れず、手札に来ても単なる弱小モンスターでしかなくなります…。
魔封じの芳香を使えば、相手は魔法カードを使うのに場にセットせざるを得なくなるので、特殊召喚しやすくなるかもしれません。
また、特殊召喚の条件を満たす状況(相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合)でもそれはそれで危険です。相手の場に伏せカードが沢山あればある程、その伏せカードによってこのカードや後続が妨害される確率が高いです。
特殊召喚の条件はあくまで相手の魔法・罠ゾーンのカードであり、相手のペンデュラムゾーンやフィールドゾーンのカードはカウントしない点にも気を付けたいです。
そしてこのカードの最大の問題点は、特殊召喚効果以外に効果を持っていない点です。
他の五属性の「家臣」が「自身を特殊召喚する効果を使用した後にエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できなくなる制約」と「アドバンス召喚のためにリリースされた時に発動する効果」を持っているのに対し、このカードには「自身を特殊召喚する効果」しかありません。
これは、六属性の「家臣」の中でこのカードだけが一番最初に登場しており、他の五体の「家臣」は皆CROSのWP枠で登場したという出自によるものです。
このカードはアニメで登場していますが、作中での扱いを踏まえると、他の五体が「帝」や「家臣」とのシナジーを強め、【帝】デッキを底上げする為のサポートとして作られたの対し、悪い言い方をすればこのカードだけがアニメ作中でのかませ役としてデザインされたカードと言えます。
厳密にはこのカードがアニメに登場するよりも、このカードのOCGの情報が出た方が先でしたが、時期がそんなに離れていなかった事からも、最初からアニメに出す事を前提にデザインされていたという可能性は高いです。
沢渡が氷帝メビウスのシリーズを使用したのは、遊矢が使用したペンデュラムへのメタを意識しての事でしたが、それなら何故このカードの特殊召喚条件に肝心のペンデュラムゾーンのカードは関与しないんだ…。
【氷結界】では上級モンスターを出す為にアドバンス召喚を使う事も多いので、「もし水属性の家臣が他に効果を持っていたら、一体どんな性能になっていたか?」と考え出すと残念でなりません…。
一応、他の「家臣」にはある「自身を特殊召喚する効果を使用した後にエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できなくなる制約」が無い点をメリットと取る事ができますが、その点が【帝】デッキで役立つのか、それを役立てる事ができるデッキがあるかどうかはまた別問題です。
余談ですが、氷帝メビウスを意識したデザインの下級モンスターは、厳密にはこれが初ではありません。
氷帝メビウスがアニメ遊戯王GXで出た際に、そのリリース要員となった氷騎士(アイスナイト)というモンスターが存在しています。これは現在OCG化されておらず、アニメGXのオリジナルカードです。
属性・種族・レベルがこのカードと同じで、氷帝メビウスを小型化した様な姿でした。ただ、このカードとは違い効果面では氷帝メビウスとシナジーがある訳ではなく、今のOCGで言えばニードル・ギルマンに近い様な効果でした。
ちなみに、これの雷帝ザボルグ版と言える雷騎士(サンダーナイト。同じくアニメオリジナルカード)は、フェイク・エクスプロージョン・ペンタのイラストに登場しています。
相手に依存するものの、自分の場の状況に関係なく特殊召喚できる水属性は貴重だと思います。
ただ、水属性で有用なカードが出て喜んでいたところ、他の属性(の「家臣」)はその一歩先を行ってしまったのには複雑な感情を抱かずにはいられません…。
このカードが初登場し時には氷帝だけ特別感がありましたが、他の属性の「家臣」が一斉に登場してからは悪い意味で浮いてしまいました(汗
水属性を主体としたデッキにおいて、召喚権を使わないシンクロ素材やエクシーズ素材要員として投入するのが現状では最も無難な使い方かもしれません。
ジャンプビクトリーカーニバル2014で配布されたプロモーションカードとして初登場し、その後ジャンプフェスタ2015 プロモーションカードを経てストラクチャーデッキR「真帝王降臨」で再録されました。
氷帝家臣エッシャー
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻 800/守1000
(1):相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
水属性の「家臣」モンスター。
水属性の「帝」モンスターである氷帝メビウスを意識してデザインされています。
相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合に自身を手札から特殊召喚できる効果を持っています。
自分の場にモンスターがいない状況でも特殊召喚できる効果を持った水属性は少ないので、この効果は貴重です。
水属性にはサイレント・アングラーやシャークラーケン等、特殊召喚しやすいモンスターは存在するものの、それらはいずれも自分の場に他のカードがある事が要求されます。それらの特殊召喚を満たす為に、通常召喚を行わなければならないケースも多いです。
それに対してこのカードは、自分の場の状況に関係無く特殊召喚できます。その代わり、おもいっきり相手の場に依存しますが…。
特殊召喚したこのカードは、アドバンス召喚のリリースやシンクロ素材やランク4のエクシーズ素材にできます。
このカードは水属性なので、ドゥローレンやグングニールのシンクロ素材、バハムート・シャークやスノーダスト・ジャイアントのエクシーズ素材にもなれます。
手札から特殊召喚できるモンスターであるという点に加えてサルベージに対応しており、再利用しやすいのも魅力です。
悩みはやはり、特殊召喚が相手の場に依存する点です。
相手があまり魔法・罠ゾーンにカードを置かないタイプのデッキならば、このカードを特殊召喚できる機会は訪れず、手札に来ても単なる弱小モンスターでしかなくなります…。
魔封じの芳香を使えば、相手は魔法カードを使うのに場にセットせざるを得なくなるので、特殊召喚しやすくなるかもしれません。
また、特殊召喚の条件を満たす状況(相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合)でもそれはそれで危険です。相手の場に伏せカードが沢山あればある程、その伏せカードによってこのカードや後続が妨害される確率が高いです。
特殊召喚の条件はあくまで相手の魔法・罠ゾーンのカードであり、相手のペンデュラムゾーンやフィールドゾーンのカードはカウントしない点にも気を付けたいです。
そしてこのカードの最大の問題点は、特殊召喚効果以外に効果を持っていない点です。
他の五属性の「家臣」が「自身を特殊召喚する効果を使用した後にエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できなくなる制約」と「アドバンス召喚のためにリリースされた時に発動する効果」を持っているのに対し、このカードには「自身を特殊召喚する効果」しかありません。
これは、六属性の「家臣」の中でこのカードだけが一番最初に登場しており、他の五体の「家臣」は皆CROSのWP枠で登場したという出自によるものです。
このカードはアニメで登場していますが、作中での扱いを踏まえると、他の五体が「帝」や「家臣」とのシナジーを強め、【帝】デッキを底上げする為のサポートとして作られたの対し、悪い言い方をすればこのカードだけがアニメ作中でのかませ役としてデザインされたカードと言えます。
厳密にはこのカードがアニメに登場するよりも、このカードのOCGの情報が出た方が先でしたが、時期がそんなに離れていなかった事からも、最初からアニメに出す事を前提にデザインされていたという可能性は高いです。
沢渡が氷帝メビウスのシリーズを使用したのは、遊矢が使用したペンデュラムへのメタを意識しての事でしたが、それなら何故このカードの特殊召喚条件に肝心のペンデュラムゾーンのカードは関与しないんだ…。
【氷結界】では上級モンスターを出す為にアドバンス召喚を使う事も多いので、「もし水属性の家臣が他に効果を持っていたら、一体どんな性能になっていたか?」と考え出すと残念でなりません…。
一応、他の「家臣」にはある「自身を特殊召喚する効果を使用した後にエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できなくなる制約」が無い点をメリットと取る事ができますが、その点が【帝】デッキで役立つのか、それを役立てる事ができるデッキがあるかどうかはまた別問題です。
余談ですが、氷帝メビウスを意識したデザインの下級モンスターは、厳密にはこれが初ではありません。
氷帝メビウスがアニメ遊戯王GXで出た際に、そのリリース要員となった氷騎士(アイスナイト)というモンスターが存在しています。これは現在OCG化されておらず、アニメGXのオリジナルカードです。
属性・種族・レベルがこのカードと同じで、氷帝メビウスを小型化した様な姿でした。ただ、このカードとは違い効果面では氷帝メビウスとシナジーがある訳ではなく、今のOCGで言えばニードル・ギルマンに近い様な効果でした。
ちなみに、これの雷帝ザボルグ版と言える雷騎士(サンダーナイト。同じくアニメオリジナルカード)は、フェイク・エクスプロージョン・ペンタのイラストに登場しています。
相手に依存するものの、自分の場の状況に関係なく特殊召喚できる水属性は貴重だと思います。
ただ、水属性で有用なカードが出て喜んでいたところ、他の属性(の「家臣」)はその一歩先を行ってしまったのには複雑な感情を抱かずにはいられません…。
このカードが初登場し時には氷帝だけ特別感がありましたが、他の属性の「家臣」が一斉に登場してからは悪い意味で浮いてしまいました(汗
水属性を主体としたデッキにおいて、召喚権を使わないシンクロ素材やエクシーズ素材要員として投入するのが現状では最も無難な使い方かもしれません。