「どじょっこふなっこ」伝説
- 2019/07/08
- 21:38
穴熊さん 大変お待たせしました。ブログ記事〈擬似形態素の一覧表(後)〉にお寄せくださったコメントのご質問のうち「どじょっこふなっこ」に関することにお答えします。コメントの当該の部分を引用します。*****「どじょっこふなっこ」という歌があります。秋田県民謡と聞くのですが、秋田出身の小島さんには事実かどうか伺いたい*****回答事実無根です。歌詞は、標準語に「秋田弁まがい」をいくつかあしらったものです。「捏造東...
梁田貞作曲の「城ヶ島の雨」「どんぐりころころ」「とんび」
- 2017/04/26
- 19:09
「城ヶ島の雨」北原白秋(1885-1942)作詞の歌「城ヶ島の雨」には、梁田貞(1885-1959)作曲のものと橋本國彦(1904-1949)作曲のものとあります。この記事では、前者のみを扱います。別の記事で後者を取り上げます。 歌詞F爺の記憶の中の歌詞です。原文とは漢字の使い方があちこち違うかもしれません。白秋は、例えば「しんじゅ」を、「真珠」でなく、「眞珠」と書いていた可能性があります。〽雨は降る降る 城ヶ島の磯に 利休鼠の ...
蓮の開花と・・・天罰
- 2017/04/23
- 16:56
蓮の花は、開くときに音を・・・立てない〈蓮の花が開くときには「ぽん」とか「ぽっ」とか音がする〉という根も葉も無い噂があります。F坊やが小学校低学年生の時、音楽の教科書に、こんな歌が載っていました。題名も作詞者名も作曲者名も憶えていません。「文部省唱歌」だったのか、そうではなかったのかも全然分かりません。(ご存じの方がいらっしゃったら、教えてください)〽蓮の花見は夜明け頃 ぽっぽっぽっぽっ 音がする・...
「波浮の港」
- 2017/04/11
- 19:21
(「夕焼け小焼け」の項の末尾に追記があります)野口雨情作詞・中山晋平作曲の「波浮の港」という歌があります。人によって評価の分かれる歌です。歌詞F爺の記憶にある歌詞です。原文とは漢字の使い方が違うかもしれません。〽磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る 波浮の港にゃ 夕焼け小焼け 明日(あす)の日和(ひより)は ヤレホンニサ 凪(なぎ)るやら〽船もせかれりゃ 出船の仕度 島の娘たちゃ 御神火(ごじんか)暮らし なじょな...
謎の歌「朧月夜」
- 2017/03/29
- 19:14
小学校の低学年の時、五、六年生の子が文部省唱歌の「朧月夜」を歌っていました。音楽の教科書に載っているのだそうです。二部合唱になっていました。F坊やは、主旋律は綺麗だと思いましたし、第二声が〈いかにも小学生向けに作った習作っぽい単純なものではない〉のが気に入りました。ところが、歌詞の解釈には手こずりました。歌詞(F坊やの遠い記憶による表記です。原文とは漢字遣いや仮名遣いが違うかもしれません。小学生用の...
「雪やこんこ」って何のこと?
- 2017/03/27
- 19:41
文部省唱歌には(恐らく役人仕事のせいで)駄作が多いのですが、「雪やこんこ」という歌詞で始まる「雪」も誠に不可解な歌です。雪や霰(あられ)の何たるかを知らない連中が作ったとしか思えません。歌詞F爺の記憶の中の歌詞です。漢字の使い方などに原文とは違いがあるかもしれません。〽雪やこんこ霰(あられ)やこんこ 降っては降っては ずんずん積る 山も野原も綿帽子(わたぼうし)かぶり 枯木残らず花が咲く〽雪やこんこ 霰やこ...
「故郷」と「冬景色」の歌詞は三拍子のための習作
- 2017/03/24
- 21:31
文部省唱歌の「故郷(ふるさと)」と「冬景色」には、不思議な共通点があります。伝統の七五調などとは異なる拍数「故郷」の歌詞はこう始まります。〽兎 追ひし かの山 小鮒 釣りし かの川 ・・・・・「冬景色」は、こうです。〽さ霧 消ゆる 湊江の 船に 白し 朝の霜 ・・・・・・「故郷」は、「六四調」のようにも見えますが、正しくは「三三四調」です。一番も、二番も、三番も、全ての行が「3拍+3拍+4拍」の繰り返し...