クイズの正解 : ウクライナ語とロシア語の新語「マクロンる」
- 2022/07/22
- 18:39
(「正解」の項の末尾に追記があります)前置き緊急ニュースが重なったため、7月22日付けで例外的に四本の記事を掲載することにしました。これが四本目の記事です。本文当ブログの記事〈ウクライナ語とロシア語の新語「マクロンる」〉で出題したクイズの正解を発表します(*)。(*) クイズを出題した記事の入っている書庫は「フランスの政治家」ですが、この記事は、「日本語・音調」の書庫に入れます。記事にコメントをお寄せになった...
「馬鹿」と「馬鹿にする」と「馬鹿にならない」の音調
- 2022/04/06
- 19:33
今日の三本目の記事です。「馬鹿」にもいろいろある単独で用いる名詞の「馬鹿」の音調は、標準語では「高低」です。ところが、「他者を嘲り、軽んじる」という意味の熟語動詞「馬鹿にする」の音調は、「高低低・・」ではなく、「低低低低低」と平板です。「僅かな労力や時間や金額では済まない」という意味の熟語動詞「馬鹿にならない」の音調も、「高低低・・」ではありません。「低低低+低高低低」と「平板+中高型」です。どう...
地名「端山(はばやま)」「埼玉」「森山」の音調
- 2019/10/11
- 20:58
(「埼玉」の項に追記が四つあります)(「埼玉」の項に五番目の追記があります)今日の二本目の記事は、当ブログの〈「端山休憩所」は何と読む?〉と題した記事の続篇です。前篇は「日本語・読み方・難読語」のカテゴリーに入れましたが、この記事は、「日本語・音調」に分類します。話題は、全国の地名に広がります。端山(はばやま)前篇を執筆・掲載した当時、F爺は、徳島県吉野川市の地名「端山(はばやま)」を平板に「低低低低」とい...
「男の子」と「女の子」の二種類の音調
- 2019/07/12
- 17:43
今日の二本目の記事です。「男の子」標準語では、「男の子」は、音調によって意味が異なります。 中高の音調「そこにいる男の子」は、中高(なかだか)の音調で「そこに/いる/おとこのこ」(低低低/低低/低高高低低)と発音すれば、「そこにいる少年」「そこにいる男子中学生」「そこにいる若い男」などを指します。 平板な音調文字に書くと同じですが、「そこにいる男の子」を全て平板に「そこに/いる/おとこの/こ」(低低低/低低/...
「LINE」の音調(纏め)
- 2017/03/30
- 18:51
大変遅くなりましたが、ブログ記事〈「LINE」の音調〉でお願いした2016年の8回目のアンケートの纏めをします。コメントでご回答くださった「つまみ食い遍路のR」君、HKsさん、triportさん、U川さん、「106」さん、火狐さん、チョルスさん、三郎さん、S.Solaさん、また、コメント以外の方法でご意見をお知らせくださった皆様、誠にありがとうございます。アンケートと簡単な調査の結果平板型「低低低」だというご回答 : HKsさん、tr...
「LINE」の音調
- 2016/05/07
- 18:19
(記事の末尾に2016年8回目のアンケートのお願いがあります)「つまみ食い遍路のR」君からブログ記事「パンツ」に届いたコメントに「下着のパンツ」と「ズボンという意味のパンツ」の音調の違いのことが書いてありました。「パンツの音調」と題した新しい記事がそこから生まれました。そこで思い出したことが二つあります。「クラブ」など一つは、2004年2月にネット空間で話題になっていた「意味によって音調の異なるカタカナ語」で...
音調(= mélodie)
- 2013/12/21
- 05:25
日本語を論じていると、多くの人にこう訊かれます。「F爺さんは、日本語の高低アクセントのことを『音調』と呼ぶことにしていらっしゃるようですが、なぜですか」フランス人を対象とする日本語教育の場でも日本語の「雨」と「飴」、「赤」と「垢」などの違いについて「mélodie (メロディー、旋律、音調)」という術語を使うことにしているので、ここで纏めて説明します。日本の日本語研究者などが一般に「日本語の高低アクセント」...