アンケートの纏め :〈ストラスブールの米国総領事館の正面玄関にウクライナの国旗〉→〈英語の「butcher」を「肉屋」とした逐誤訳〉
- 2022/04/15
- 18:59
今日の三本目の記事です。当ブログの記事〈ストラスブールの米国総領事館の正面玄関にウクライナの国旗〉の末尾で〈英語の「butcher」を「肉屋」とした逐誤訳〉の件に関してお願いしたアンケートの纏めをします。コメントでご回答をお寄せになった「106」さん、星三郎さん、「100kgの平城男」さん、メールなどでご意見をお聞かせくださった皆様、誠にありがとうございます。アンケートの質問アンケートの質問は、次の通りでした。...
『一粒の麦もし*死なずば』
- 2016/02/11
- 20:47
(記事の末尾に追記があります)『一粒の麦もし*死なずば』は、フランス人作家André Gideアンドレ・ジッドの作品の書名で、翻訳者は堀口大學です。この書名のフランス語の原文は、『新約聖書』のうち「ヨハネ伝」の第12章24~25節を踏まえています。ブログ記事「七人の侍(2)」に馬場伸一さんから届いたコメントにこれと近似した言葉が引用してありました。馬場伸一さんのコメントを全文引用します。*****なるほど!だから[新約]聖書の...
トンデモ訳「猫のムールー」(後)
- 2014/06/08
- 00:14
『三上のブログ』の制作者・三上勝生さんと「ノラの声」という記事についてやり取りをした数日後、『孤島』のフランス語の原文を見つけました。日本語訳に我が目を疑うような間違いのあることが分かったので、三上さんに新たにメールを送信しました。 xxxxx「猫のムールー」という(フランス語からのまともなカタカナ転写にはあり得ない)文字の羅列が気になって、あちこち調べてみました。Jean Grenier...
トンデモ訳「猫のムールー」(前)
- 2014/06/07
- 00:20
『三上のブログ』の2011年11月27日付けの記事「ノラの声」に井上究一郎訳の『孤島』(筑摩書房、1991年、asin:4480013504)18頁の引用があります。原作者はJean Grenierジャン・グルニエ(1898-1971)で、原文はフランス語です。>きみは何もいわない。だが私はきみの声をきくように思う。「ぼくはあの花だ、あの空だ、あの椅子だ。ぼくはあの廃墟だった、あの風、あの暑気だった。さまざまに仮装しているぼくを、きみはそれとすぐに...
『三銃士』の誓いの言葉
- 2014/05/25
- 00:56
T.K.さん 「三郎」さんこの記事は、2014年5月23日付けの「One for allって何?」(カテゴリー : 日本語・逐語訳)への追記です。英語の標語「One for all, all for one」の原文だと推定できるフランス語の「Tous pour un, un pour tous」の出所(でどころ)をフランス人の友人に訊いてみました。30歳代から60歳代までの二十人ほどが、全員、即座に異口同音に「Alexandre Dumasアレクサンドル・デュマの『三銃士』だ」と答えました。そ...
One for allって何?
- 2014/05/23
- 21:36
T.K.さん本日付けの「人民の人民による・・・」(カテゴリー: 日本語・逐語訳)へのコメントにお答えします。F爺は、ラグビーをやったことはありませんが、「One for all, all for one.」という標語は、スポーツ以外の場面でも用いることがあるので、時々聞きます。フランス人やイングランド人でラグビーをやっている人や若い頃やっていたと言う人に質問してみたことが何度かあります。前半のone for allは、「個人プレーをするな」...
「人民の人民による・・・」
- 2014/05/23
- 00:20
T.K.さん2014年5月21日付けの記事「山が*そこにあるから」(カテゴリー: 日本語・逐語訳)にお寄せ下さったコメントに登場する英語の先生のお考えには賛成できませんので、ここで私見を述べることにします。米国大統領Abraham LincolnがBettysburgで行なった演説の有名な一節「the government of the people by the people for the people」の解釈と日本語訳が問題になっていましたね。英語のgovernmentという言葉に「統治すること、...