日本語を崩壊に導く特殊な漢字遣い(4)
- 2023/04/27
- 01:59
引用『社会言語学XI』(2011「社会言語学」刊行会)という論文集の引用を続けます。今回の引用記事は、論文集の7ページに載っています。「2.5.1. 言語障害のあるひとへのコミュニケーション支援」という項目の末尾です。著者の名前は、平仮名書きで「あべ・やすし」とあります。文字と記号は原文通りですが、色分けと太字は、F爺が勝手に施しました。褐色の文字にしたのは、F爺なら漢字で書く部分です。暗い赤の文字は、引用中の引用...
日本語を崩壊に導く特殊な漢字遣い(3)
- 2023/02/17
- 18:54
梅棹忠夫の漢字遣いを彷彿とさせる若い言語学者の文章の存在にF爺が気付いたのは、2010年代のことです。それも、一人や二人ではありませんでした。『社会言語学 XI』(「社会言語学」刊行会、2011年)という論文集が偶々(たまたま)手に入りました。そこに寄稿していた人たちのうち数人の文章に【やたらひらがなばかりでよみづらい】という共通の特徴があったのです。この論文集の103~118ページに載っている「架空対談 もし三流大学...
日本語を崩壊に導く特殊な漢字遣い(2)
- 2023/02/11
- 20:16
(「エスペランティストか?」の項に追記があります)長い前置き当ブログの記事〈エスペラントの正体(4)〉に届いた最初のコメントの投稿者が梅棹忠夫のやり方に近い漢字遣いをしています。投稿者のハンドル・ネームは、総平仮名で「しおばらひろあき」。「しおばらひろあき」は、居丈高な語調で、〈F爺は、手話を碌に知らないくせに蔑視している〉と責めています。ところがこの時までにF爺は、当ブログでも、他の出版物でも、「Mukke...
日本語を崩壊に導く特殊な漢字遣い(1)
- 2023/02/05
- 20:30
漢字廃止論者の故・梅棹忠夫の著書のごく一部を引用します。この記事の主題は「漢字排斥の様相」であって文意の分析ではないことを初めにお断りしておきます。「訓読みの漢字を排斥する」試み『地球時代の日本人』(梅棹忠夫、1980年、中公文庫)の「文庫版のためのまえがき」の冒頭の段落を引用します。***** 一九七四(昭和四九)年の秋にこの本の元版がでたとき、わたしは、この本ができるだけたくさんの読者によまれて論議のタネ...
あるフランス人言語学教官の漢字廃止論
- 2023/01/25
- 21:33
当ブログの記事〈ある漢字廃止論者〉に届いた馬場伸一さんからのコメントを読んでいて、50年ほど昔の良く似た出来事を思い出しました。それを今日の記事にします。日本語も朝鮮語も知らないのに「日本語朝鮮語同系論」をぶったフランス人教官大学院生時代のF青年が、ある年、「音声学と国際音声字母(*)」を主題としている講義を受講していました。そのころ準備していた学位を取るのに必修の科目だったのです。(*) 謂わゆる「発音記...
ある漢字廃止論者
- 2023/01/22
- 20:30
長年温(あたた)めていた主題1970年頃から1995年の初頭までに、【急ぐことは無いけれど、F爺の書いたものが多くの日本語人に読んでもらえる時期が来たら発表しよう】と決めていた重要な事の一つに、日本語表記に際して漢字を死守しなくてはならないという確信があります。異言語人の攻撃とそれに迎合する日本語人の言語自殺行為その頃までは・・・(振り返ってみると「インターネット紀元前には」と言い換えることが出来ます)・・・...