褌(ふんどし)は「踏み通す」ものではない
- 2024/04/30
- 20:18
(記事の末尾に情報提供のお願いがあります)「国語」辞典には、かなりの数の見出し語に「音韻変化の説明」や「語源」を書いているものがあります。納得の行くものもありますが、《そんな馬鹿な!》と一笑に付してしまうものもあります。両方の例を一つずつ挙げます。納得の行く音韻変化説の一例「踏み付ける」→「踏ん付ける」(「ふみつける」→「ふんづける」)動詞「踏む」の活用形には、「踏みて」→「踏んで」「踏みたり」→「踏んだ...
アンケートの纏め :「黄昏(たそがれ)」は本当に「誰そ彼」に遡るのか
- 2024/04/29
- 20:53
当ブログの記事〈「黄昏(たそがれ)」は本当に「誰そ彼」に遡るのか〉でお願いしたアンケートの纏めをします。コメントでご回答をくださった「106」さん、メールなどでご意見をお寄せになった皆様、誠にありがとうございます。アンケートの質問アンケートの質問は、次の通りでした。##### 質問 一皆様は、「彼(かれ)」という言葉が複合語の第二項や第三項になっている例をご存じですか。ご存じでしたら具体例を挙げてください。 ...
「黄昏(たそがれ)」は本当に「誰そ彼」に遡るのか
- 2024/04/24
- 19:15
(記事の末尾にアンケートのお願いがあります)「国語」辞典の記載を疑う多数の「国語」辞典に、「黄昏(たそがれ)」の語源として「誰そ彼」が記載してあります。F坊やは、古語を習得する以前に、直感的に、《そんなの、おかしいよ。単なる語呂合わせじゃないのかな》と疑っていました。そう考えた理由は、単純なことでした。「夏枯れ」「夏涸れ」「冬枯れ」「冬涸れ」「立ち枯れ」などの言葉では、「枯れる、涸れる」という動詞の最...
語源説を披露するコメントはご遠慮ください
- 2021/11/17
- 19:42
今日は、記事を二本、掲載します。これが一本目です。当ブログを開設して以来、時期によっては「ちらほら」程度、運の好い時には「忘れた頃に一、二通」、ここ数日は「怒涛のように」、【語源説を披露する迷惑コメント】が届きます。原則として見つけ次第、問答無用で非表示のまま削除しています。理由は、至極単純です。言語学の門外漢や初心者の夢想する語源説が当を得ている確率は、一万分の一に遥か達しません。とても、とても...
「茸(きのこ)」は「木の子」ではない : アンケートの纏め
- 2021/02/17
- 18:29
今日も記事を二本、掲載します。これが一本目です。当ブログの記事〈「茸(きのこ)」は「木の子」ではない〉でお願いしたアンケートの纏めをします。コメントでご回答をお寄せくださった河畑タクミさん、「106」さん、チョルスさん、メールなどでご意見をお知らせくださった皆様、誠にありがとうございます。アンケートの質問アンケートの質問は、こうでした。 ##### 皆様は、 【茸は、木の芽ではないから、「木の子...
「茸(きのこ)」は「木の子」ではない
- 2021/01/31
- 19:26
(記事の末尾にアンケートのお願いがあります)「筍(たけのこ)」は、「竹の子」とも書きます。竹の若芽のことですね。放っておけばぐんぐん伸びて、立派な竹になります。茸(きのこ)に関して〈「竹の子」と並行した語源説が可能だ〉と考える人が昔からたくさんいます。「国語」辞典にも【茸(きのこ)は「木の子」だ】と書いてあるものがあります。F爺は、子供の頃から、それは間違いだと確信しています。理由は、二つあって、どちらも...
「ぶらんこ」の語源はポルトガル語ではあり得ない
- 2021/01/29
- 19:47
(「似非語源だと断定する理由」の項に追記があります)ある友人からの緊急質問(笑)に答えて、今日も記事を二本掲載することにしました。これが一本目の記事です。友人からのメール友人は、2021年1月28日に当ブログの記事〈擬似形態素の一覧表(後)〉に届いた星三郎さんからのコメントでの質問に対するF爺の返信を見て【万が一にもゴキブリに攻撃されないうちに】と大急ぎでメールをくれたのです。F爺の返信コメントを自己引用します...