「ホワイト」「ブラック」「レッド」「ブルー」などは無用語彙
- 2022/08/08
- 19:44
前置き昨夕、無事に下山しました。しばらく前に準備の出来ていた記事を掲載します。本文 前提日本語は、大昔から、色彩名の豊かな言語です。状況に応じて、大雑把に「赤っぽい色」とも言えますし、細かく「緋色」「紅色」「深紅」「薄紅色」「桃色」「桜色」「朱色」「柿色」「橙色」などを区別することも出来ます。「茶色」や「茶色がかった色」には、多種類あります。「焦げ茶色」「薄茶色」「駱駝色」「海老茶色」「金茶色」な...
擬似比較級の「より良い」とカタカナ語の「ベター」「ベスト」
- 2022/07/29
- 18:51
今日の二本目の記事です。大変お待たせしましたが、〈擬似比較級の「より(大きい)」という言い方は止(や)めましょう〉と題した記事に届いた「屋根裏部屋のAlto弾き」さんからのコメントへの返信で予告した記事をお届けします。カタカナ語の「ベター」カタカナ語の「ベター」は、英語の「good」の比較級「better」を借用した無用語彙です。本来は、「別の何かよりも良い」という意味なのですが、カタカナ語の「ベター」に化けると、...
「母国語」って何?
- 2022/03/23
- 20:26
今日の二本目の記事です。誤った造語英語の「mother tongue」に相当する概念を、日本語では、「母国語」と訳すのが「普通」のようです・でも、「母国語」って、「母国の言語」という意味のはずですよね。そうだとしたら、インドネシアで生まれ育った人の「母国語」は、200言語ぐらい、カメルーンで生まれ育った人の「母国語」は、800言語ぐらい、インドで生まれ育った人の「母国語」は、タミル語、マラヤーラム語、テルグ語、カン...
異次元の宵・「はじめまして」の巻
- 2015/11/04
- 20:47
2015年9月某日。子供の頃から親しくしているB氏と秋田市の東通り地区にあるカウンター席禁煙の居酒屋「金茶」で食事することにしました。当日、車で迎えに来てくれたB氏が車中で「この店を教えてくれたM夫妻も招待した」と告げました。M夫妻はB氏のかつての同僚だったと聞いています。〈Bさんが紹介してくれるんだから立派な人達だろう〉と考えて、F爺は警戒しませんでした。途中、思いがけず交通渋滞に引っかかりました。B氏が「...
「はじめまして」(纏め)
- 2015/11/03
- 21:22
長らくお待たせしました。「はじめまして」という定型句に関するアンケートの纏めをします。「どういたしまして」よりも随分、手間取りました。勿論、この記事の「結論」は飽くまでも「暫定結論」であること、重々ご承知おきください。アンケートに応えてコメントを下さった「なな」さん、Peerさん、「106」さん、KOUさん、「なるげす」さん、カッキーさん、火狐さん、つまみ食い遍路のR君、HKsさん、チョルスさん、U川さん、岡田...
「どう」と「何」
- 2015/10/26
- 19:49
donelvisさんブログ記事「どういたしまして(2)」にお寄せ下さったコメント二通に呼応してこの記事を立てます。>「どう」と「何」が同じような意味で使われることもありますね。いや、ありません。「どう」は副詞で「何」は名詞ですから、同じ意味にはなりません。>例えば、「今度の日曜日は何をしますか」は、「今度の日曜日はどうしますか」で[置き換えて]も大丈夫ですね。いやいや、いけません。「今度の日曜日は何をしますか」...
「どういたしまして」(2)
- 2015/10/23
- 18:59
順序が逆になりますが、先日このブログの読者の皆様にお願いした二つのアンケートのうち「どういたしまして」の纏(まと)めを先に記事にします。「はじめまして」に関する考察は、もう数日お待ちください。アンケートにコメントをくださった「なるげす」さん、「106」さん、火狐さん、チョルスさん、Peerさん、ななさん、岡田さん、そしてメールなどでご回答くださった多数の皆様、誠にありがとうございます。疑問の山F爺にとって「...