捏造秋田弁
- 2014/06/30
- 00:29
(この記事は、当初〈捏造東北弁(2)〉と題していましたが、2023年1月18日にご覧のように改題しました) 捏造秋田弁『死ぬまで生きよう』というブログがあります。個性の強い頑固親父らしい文章が面白いので、何度か訪問しました。「てにをは」の間違いや語義の取り違えが頻出し、開陳している説にも必ずしも賛成できませんが、人さまざまですから、いちいち細かく指摘・反論しようとは思いません。でも、時々、言語やフランスに関す...
自称辺境作家の捏造東北弁(1)
- 2014/06/29
- 02:08
(この記事は、当初〈捏造東北弁(1)〉と題していましたが、2023年1月18日にご覧のように改題しました) 2014年7月5日に追記した前置き2014年7月4日付けの非公開コメントで「高野秀行のどの作品のどこに捏造東北弁が書いてあるのかを具体的に示してほしい」という要旨のご要望がありました。尤もなことです。怠慢でした。今日は、取り敢えず問題の箇所を引用します(*)。この箇所について「捏造東北弁(1)(続)」と題した記事を書くこと...
突然の電話
- 2014/06/29
- 01:54
ストーカー・シリーズの第二篇です。 突然の電話F爺が秋田を去った日、帰省先に、聞き憶えの無い声の女から、突然の電話があったそうです。家人は、秘匿番号を使っている者の常として、未知の人物からの電話には警戒します。その女をB子と呼ぶことにします。B子は、電話番号を誰に聞いたとも言わずに、F爺との対話を望んだそうです。秋田にはもういないと告げると、「F爺は、B子の送付した手紙を読んだか」と訊いたそうです。「存...
「風聞異説」
- 2014/06/28
- 01:25
(記事の末尾に新たな追記があります)前置き2014年4月21日付けの記事「新地名」(カテゴリー: 日本語・崩壊)に「なな」さんが6月26日にお寄せ下さったコメントのお蔭で松岡周平という方のブログ「風聞異説」を訪問する機会を得ました。松岡さんは、「地名改竄の愚」という記事で、由緒ある地名の無思慮な抹殺を歎いていらっしゃいます。F爺、この方のお考えに大筋では賛成です。ところが、首を傾(かし)げてしまう箇所が二つありまし...
ジャナワル(続々)
- 2014/06/27
- 17:27
友人からの知らせで、高野秀行の『怪獣記』(講談社)に登場する人物の一人・末澤寧史(すえざわ・やすふみ)のブログに「『怪獣記』が届く」という記事のあることが分かりました。2007年7月26日付けです。『怪獣記』について、こう書いています。「ぼくが見つけ翻訳した珍書ムスタファ・ヌトゥク著『ワン湖のジャナワール』(1996年、ユズンジュユル大学出版。)の証言報告集を手がかりに、取材を進めていくうちになんと自分たち...
突然の手紙
- 2014/06/27
- 01:19
F爺は、1994年頃から(*)約16年ほど(**)、ストーカー被害を受け続けました。(*)「1994年頃」という不確かな表現をするのは、最初の頃の記録を読み返す気になれず、正確な日時を思い出したくないからです。ここ数年は音沙汰が無くなりましたから「飽きて」くれたのかと思っていますが、「再発」はいつでも可能ですから、油断はなりません。でも、この頃は、「過去のこと」として人にも笑いながら話すことが出来るようになりました。(...
ジャナワル(続)
- 2014/06/26
- 00:19
Y.M.さん、聖史君 『怪獣記』(高野秀行、講談社)の文庫版に関する情報、ありがとうございます。この本についてF爺・小島剛一が直々(じきじき)に指摘した数々の間違いの中でも最も重大な二つ「*ジャナワール」と「*ケプケイック」を著者が訂正していないことが分かったので、看過できず、新たに記事を立てることにしました。まず文庫版のあとがきの一部を引用します。一部をF爺が勝手に太字にしました。>小島氏のご指摘で本書の表...
レッテル
- 2014/06/25
- 01:04
『ブータン仏教から見た日本仏教』(今枝由郎著、NHKブックス)という本を高野秀行氏が読んだそうで、書評をご自分のブログに載せています。2010年4月4日付で「仏教の週末」と題しています。一部を引用します(但し、一部分、F爺が勝手に太字にしました)。以前、『トルコのもう一つの顔』(中公新書)とその著者である言語学者の小島剛一氏を紹介し、たしか「日本人でこんなすごい人はいないんじゃないか」と書いたような気がするが(...
Canavar (ジャナワル)
- 2014/06/24
- 01:41
トルコ語に「canavarジャナワル」(*)という言葉があります。短母音ばかりです。高野秀行著『怪獣記』には誤って「*ジャナワール」と書いてあります(**)が、トルコ語を母言語としている人は、誰もそんな発音はしません。(*) トルコ語の「c」の文字は、有声破擦音なので「ヂャナワル」と表記した方が実際の発音に近いのですが、日本人の大多数は「ヂャ」と「ジャ」の区別をしませんから、ここでは略式のカタカナ転写をしておきます。...
絹の道
- 2014/06/23
- 00:14
2014年6月17日付けの記事「捏造地名」(カテゴリー : 日本語・崩壊)のコメントに実在しない地名の例として「*西南シルクロード」を挙げたところ、すかさずY.M.さんから「高野秀行さんの作品の事と推測します」と突っ込みが入りました。「お笑い系の文章(・・・)真面目に読むような本ではありません(・・・)まあまた馬鹿なことをやっていると思って読めば腹も立ちません」ともおっしゃっています。真面目に読む人はまさかいないだろ...