日本料理って何? 纏め(2)
- 2016/12/05
- 09:28
「日本料理って何?」と題したアンケートの纏(まと)めの続篇です。ブログ記事「日本料理って何? (補足)」に届いたR君からのコメントを全文引用します。*****質問です。それまでの食習慣の枠の中に納まるのであれば「伝統を崩さない」という意味で「伝統のうちに数える」考え方が可能です。なるほどなあ、その通りだなあ、と思いました。強く納得しました。でも、ふと考えてみた時にそもそも「それまでの食習慣の枠の中に納まる」「...
オクラは日本料理の食材として使えるか
- 2016/12/03
- 19:38
「日本料理って何?」と題したアンケートの纏め、第二篇です。野菜の中でも「オクラ」は、名前をカタカナで書きます。れっきとした外来語です。それだけでも日本料理の食材としては失格のはずなのですが・・・浦島F爺にとっては意外なことに、「日本料理の食材として違和感が無い」という応答があり、それも一人や二人ではありませんでした。以前からF爺と面識のある方が殆どです。悪戯(いたずら)投稿ではあり得ません。以下に引用...
日本料理って何? 纏め(1)
- 2016/12/02
- 20:26
大変長らくお待たせしましたが、ようやく「日本料理って何?」と題したアンケートの纏(まと)めをします。三篇に分ける予定です。コメントをお寄せ下さったS.Solaさん、火狐さん、チョルスさん、「106」さん、「つまみ食い遍路のR」君、オカダさん、ナルゲスさん、そしてメールなどでご意見を聞かせてくださった皆様、どうもありがとうございます。調理法質問(1) ~ (3)では、「天火で焼く」「鉄板に載せて焼く」「タジン鍋で蒸す」と...
日本のホンビノス貝とフランスの牡蠣
- 2016/11/19
- 22:22
(第四段落に追記があります)英語でhard clamと呼ぶ貝があります。蛤(はまぐり)に似ていて、美味です。カナダの東海岸からメキシコ湾にかけての広い範囲に棲息しています。船底にくっ付いて海を渡ったのか、それとも誰かが生きた貝を放流したのかは知る由(よし)もありませんが、今では東京湾や大阪湾にも定着しているそうです。この貝のラテン語の学名はmercenaria mercenariaメルケナリア・メルケナリアです。フランス語の正式名称...
白菜の浅漬けの謎が解けた
- 2016/11/17
- 21:06
〈白菜は日本では明治以降に普及した野菜なのに、「白菜の浅漬け」や「白菜を使った鍋物」は、どうして誰も「異国風の食べ物」とは見做さないのだろう〉という疑問がF爺には子供の頃からありました。ブログ記事〈白菜の浅漬けは、なぜ「異国風の食べ物」ではないのか〉を掲載してアンケートをお願いした時点では、《どなたからも応答が来ないかもしれない》と思っていました。悲観的な展望は見事に外(はず)れて、打てば響くように...
白菜の浅漬けは、なぜ「異国風の食べ物」ではないのか
- 2016/11/14
- 20:32
2016年の13回目のアンケートのお願いです。12回目のアンケート「日本料理って何?」の纏め記事がまだ数日先の予定という時期ですが、この際、重ね合せて質問したほうが良いと判断しました。白菜は、日本では明治以降に普及した野菜です。それなのに「白菜の浅漬け」「白菜を使った鍋物」などは、日本人にとって「普通の食べ物」になっています。「異国風だ」と言う人にF爺は一度も遇ったことがありません。自分でも「日本の食べ物」...
日本料理って何? (補足)
- 2016/11/12
- 21:45
火狐さん前篇で用いた「伝統の日本料理」という表現の「伝統」の定義についてお答えします。時代話題にした「伝統の日本料理」は、〈開国の前後、つまり江戸末期~明治初期までに成立していた食習慣で現代まで続いているもの〉を指します。その時期以降に普及した(玉葱、白菜などの)食材でも、それまでの食習慣の枠の中に納まるのであれば「伝統を崩さない」という意味で「伝統のうちに数える」考え方が可能です。もしも「室町時代...