「原っぱ」と「原」はどう違う?
- 2020/04/27
- 20:20
「原っぱ」と「原」は、用法が違いますが、同義です。加拍接辞語義に違いが無いのですから、「原っぱ」の「-っぱ」は、加拍接辞です。単独の「原」話し言葉で単独の「原」を聞くことは、まずありません。「原っぱ」が普通の言い方です。ところで、「原っぱ」は、俗語的な響きがあるため、書き言葉では使いにくい言葉です。それでは「-っぱ」の付かない「原」を単独で普通名詞として使うかと言うと・・・そんな例は、現代語では、F...
「輪」と「輪っか」はどう違う?
- 2020/04/15
- 19:17
「輪」と「輪っか」の違いを見てみましょう。「輪っか」は俗語「輪」は、普通の語で、どんな場合にも使えます。「輪っか」は、俗語で、普通は話し言葉でしか使いません。また、誰でも用いる言葉ではありません。「輪っか」に比喩的な用法は無い「人の輪」や「連帯の輪」の「輪」を「輪っか」で置き換えることは出来ません。「輪になって踊る」の「輪」を「輪っか」で置き換える人も・・・まあ、いないでしょう。「輪っか」は、「物...
「根」と「根っこ」はどう違う?
- 2020/04/13
- 17:20
今日の二本目の記事です。「日本語・造語法・加拍接辞」のカテゴリーの記事を続けます。「葉っぱ」と「葉」が「同義だけれども用法が異なる」ように、「子供」と「子」も「同義だけれども用法が異なる」ように、「根っこ」と「根」も、間違い無く同義です。そして、やはり、用法に違いがあります。「根っこ」「根っこ」は、話し言葉で用いるのが普通です。「根」書き言葉では「根」を用います。ところが、修飾語を伴う場合は、話し...
「垣根」と「垣」はどう違う?
- 2020/04/06
- 19:54
「垣根」と「垣」の間に意味の違いはあるでしょうか。「根」という漢字を書くために何となく何かの「根っこ」と関係がありそうな印象を与えるかもしれませんが、「竹垣」(= 竹で作った垣根)に根っこはありませんよね。「根」は、当て字です。して見ると、「垣根」の「-ね」は加拍接辞なのです。用法の違い 単独で単独では、現代語では「垣根」が普通です。話し言葉で「垣」とは言いません。F爺は、一度も聞いたことがありません。...
「子供」と「子」はどう違う?
- 2019/07/13
- 20:12
「子」と「子供(こども)」は、同義語です。指し示す対象は同じですが、用法に違いがあります。複合語の構成要素である場合[1] 複合語の第一項では、「子」が普通ですが、例外もあります。例:「子飼いの」「子会社」「子殺し」「子宝」「子だくさん」「子連れの」「子福者」「子持ちの」例外は「子供心に」「子供好きの」「子供騙(だま)しの」「子供室(こどもべや)」[2] 複合語の第二項以下では、「子」だけを観察します(*)。例:「...
「葉っぱ」と「葉」はどう違う?
- 2019/07/10
- 20:37
(記事の末尾に追記があります)新造語「加拍接辞」を主題とする記事のために「日本語・造語法・加拍接辞」という新しいカテゴリーを作りました。「加拍接辞」(*)を〈新造語のリスト(あ~そ)〉にも載せました。(*) フランス語と英語では、ギリシャ語の動詞の活用に現われる加音接辞「ε-」などを指す既存の術語「augment」がそのまま使えるので、造語する必要はありません。定義と例「加拍接辞」の定義は、こうです。【それ自体には意...