透明人間ならぬ「透明蛙」が実在する
- 2023/01/13
- 00:05
2023年1月11日付けのLe Mondeル・モンド紙の「医療と科学」特集の第八面に「透明蛙」のことが載っています。署名は、いつものようにNathaniel Herzberg氏です。要約します。*****メキシコからベネズエラに掛けての熱帯地域には、158種類の夜行性の「透明蛙」が棲んでいる。背面は、植物の葉と見紛う緑色。腹面は透明。そのため「ガラス蛙」とも言う。ガラス蛙は、日中は、草食動物の食いたがらない植物の葉の上で仰向けになって眠...
「雄の蜂も毒針で刺す」という大発見
- 2022/12/21
- 21:00
前置き今日は、昨夜から出掛けているため休載する予定だったのですが、短い記事を一本、挿入します。本文2022年12月21日付けのle Mondeル・モンド紙の「科学と医療」特集の第六面に、こんな記事が出ています。「Des guêpes mâles piquent avec leur organe génital」(非逐語訳 : 雄の蜂の生殖器も敵を刺すことが出来る)「News-24」のサイトが、ほぼ同じ内容の記事を掲載しています。要約両記事の内容を要約します。【「蜂の仲間で...
一筋縞蚊の媒介するデング熱が南仏に広がる
- 2022/09/29
- 00:02
9月29日付けの一本目の記事です。9月28日付けのLe Mondeル・モンド紙が、「科学と医療特集」の第一面と第4~5面を大きく使って、【デング熱とchikungunyaとzikaを媒介するAedes albopictusという学名の蚊が南仏で蔓延していて、年毎に分布域を広げている】ことを報じています。この蚊の日本語名は、「一筋縞蚊」です。一筋縞蚊は、長い間、黄熱病とデング熱を媒介する【Aedes aegypti (熱帯縞蚊)ほどの脅威ではない】と思われていた...
雄食動物 : 命懸けの交尾をするのは蟷螂(かまきり)の雄だけじゃなかった
- 2022/05/04
- 18:43
今日の三本目の記事です。2022年4月27日付けのLe Mondeル・モンド紙の「科学と医療特集」の第8面に、蜘蛛の雄が【いかにして雌に食われずに交尾するか】を記載した記事が載っています。「Araignées mâles : sauter ou mourir ?」という題です。この記事の電子版は、25日付けです。世界で5万種を超える蜘蛛の中には、「交尾の際に雌の餌食にされないで済むための方策」を具えているものがあるのだそうです。そして、交尾の準備に数...
サハラと地中海を飛び越えて渡りをする蝶「Vanessa cardui 姫赤立羽(ひめあかたては)」
- 2021/05/14
- 18:49
日本では浅葱斑(あさぎまだら)が「渡りをする蝶」として有名ですが、フランスでは、「Vanessa cardui」という学名の蝶が・・・蝶愛好家の間で・・・有名です。学名のラテン語を頼りに検索してみたら、日本語では姫赤立羽(ひめあかたては)と呼ぶのだと判りました。2021年5月12日付けのLe Mondeル・モンド紙が第26面全部と第27面の一部を割いて、特別記事を組んでいます。その記事のウェブ版は、5月10日付けです。「定期購読者でない...
幻の蝶を追いかけてブータンまで行った男(3)
- 2021/04/24
- 17:56
今日は、友人からの嬉しい最新情報を広報するために、記事を二本掲載します。これが一本目です。NHKの今や有名な「ちょうちょ記者」斎藤基樹君から〈揚羽蝶奇譚の完結編〉が公開になったという知らせが届きました。かねてから「もう一つ、実現したい夢がある」と聞いていたので、どんな夢だろうとワクワクしながらリンク先を見てみたら・・・なんと、なんと・・・なんと・・・!!!# パプア・ニュー・ギニアに棲む世界最大の「アレク...
幻の蝶を追いかけてブータンまで行った男(2)
- 2021/02/15
- 20:32
どうしたわけか緊急情報が立て続けに届くため、今日も記事を二本、掲載します。これが一本目です。記事の題名を見て見当の付いた方も多いと思いますが、2021年1月1日付けの「ちょうちょ記者」の半生記の続篇です。【もしもお目当ての蝶が見つからなくて調査隊がしょぼーん(涙・・・)と手ぶらで帰って来たのだったら「前篇」を公開したはずが無い】と確信していましたから、F爺は、特にウェブ検索を試みることもせず、泰然と構えて...