黒夜行

>>2014年03月

スペードの3(朝井リョウ)



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逃げよう。
全身全霊で、逃げよう。
これまでそうしてきたように。
今までの人生をすーっとなぞるように。
これからも、全力で逃げ続けよう。
かっこ悪くて、言い訳ばかりして、誰かを傷つけて、怯えて、
そんな風にして、これからも逃げ続けていこう。

『この世界で、また学級委員になったつもりでいるの?』

いいんだ。学級委員になったつもりで日常を生きていたっていいんだ。そのままでいい。別に、恥ずかしがるようなことじゃない。日常から目を逸らしたっていい。自分の存在の消えそうなほどのちっぽけさに怯えてもいい。みんな守っているものがそれぞれ違うだけで、守り方がちょっとずつ違うだけで、ほとんどの人はきっと、そうやって何かにしがみついているんだ。偶然でもいい。努力したわけでなくてもいい。そこにいられさえすれば、そこがどんなに幻想でも、自分の輝きを感じ取ることが出来る場所。そんな場所を、抱え続けていったって、別にいい。いいんだ。

『すべては自分のためだった』

いいんだ。全部自分のためだって、別にいいんだ。そのままでいい。傷つくようなことじゃない。誰を傷つけたっていい。そうしなければ自分が傷ついてしまうんだとすれば、他人のことを殊更強く考えることはない。みんな大部分はおんなじような構造だから、ついうっかり忘れちゃうけど、人間が抱えられる容量なんて、人それぞれ違う。感情の容量、行動の容量、思考の容量。すべてが完璧な人なんて、本当に本当にごく僅かだろう。そういう人に憧れるのはいい。でも、比較してしんどくなるのは止めよう。そんなの、何の意味もない。自分のためでいいんだ。それを、誰かのためだって偽り続けてたって、別にそれは悪いことじゃない。みんな、やっぱり、いい人でいたいんだ、基本的には。それでいい。いいんだ。

『特別な物語なんてなくても』

いいんだ。特別な物語なんて、なくたっていい。僕達は、そんな特別さを知りすぎているだけだ。みんな、特別さに憧れる。それがどんな些細なものでも、他人とは違う何かを持ちたがる。でも、いいんだ。特別なものなんて、なくてもいいんだ。そんなことが、人間の価値を決めるんじゃない。特別なものが価値を持つとしたら、それは、いつか虚飾が剥がれる偽りか、あるいは強運かではないだろうか。みんな、昨日と今日と明日の違いが、「きのう」「きょう」「あした」という発音の違いでしかないような日常を生きている。でも、ちょっとした特別さは、人に見られたがる。だから、ちょっとした特別さばかりが、表にどんどん出てくる。そんな情報ばかりに触れていると、どんどんしんどくなる。いいんだ。平凡さを愛そう。手の届く範囲にあるものの価値を取り戻そう。平凡でいい。いいんだ。

『自分のために自分で動かないと、自分から参加していかないと、ずっと、手の届かない距離にあるままだよ』

強く生きたいと思うことは何度もあった。
カッコよく生きれたらと思うことも何度もあった。
誰かを幸せに出来るようになりたいと思うことも時々はあった。
でも、そういうのは、もういい。

『革命なんて起きないよ』

僕はもう、自分の世界の外側に踏み出さない。
その一歩が、僕の人生を変える偉大なる一歩だとしても、僕はきっと踏み出さない。
その先にはきっと、僕の居場所はないのだ。
僕が安住できるような居場所はない。

『それで人の心を揺さぶろうなんていうのは、少し、ずるい考えではないですか』

手に入れられないものを嘆かない。
手に入れる努力をしない自分を責めない。
間違えだと分かっていても、正しい道が照らされても、見えないフリをする。
僕は、そんな風にして生きていこうと思う。

以前、窪美澄の「晴天の迷いクジラ」の感想の中で、こんなことを書いたことがある。

『窪美澄の作品を読むと、必死で生きていた頃の自分自身のことを思い出す。
僕は、今こうして大人になってからは、割と穏やかに毎日を生きていけるようになったのだけど、昔はそうじゃなかった。哺乳類なのに水中で暮らすクジラみたいなものだ。時々水面に顔を出して呼吸をしないと、長いこと水の中にいることが出来ない。水中に居続けることが僕にとっては苦痛でしかなくて、でもクジラである僕は、決して陸では暮らせない。陸地というフロンティアの存在が自分の視界に入っていたかどうか、もう覚えていない。けど、たぶん見えていただろう。そこに僕は行くことはできないんだと、きっと思っていたに違いない。
魚類だったらよかったのにな、と思うことは何度もあった。
子供の頃、子供の世界の中をスイスイと自在に動き回れる人が羨ましかった。子供であることを最大限に活用している人がいた。無知故に自由な行動を取れる人もいた。あるいは、本当はクジラなのに自分のことを魚類だと実にうまく騙し込んでいる人もいた。
僕はそのどれにもなれなかったような気がする。
自分を魚類だと騙そうと思って、必死になっていたはずだ。子供らしさを活用できず、鈍感なわけでもなかった僕には、その手しかなかった。でも、これは結構辛かった。何が辛かったのだろう?本当はクジラであることを知ってもらえないこと?魚類であると偽ること?たぶんその当時は、言葉にしたことがなかったんじゃないかと思う。』

本書を読んで、同じことを改めて感じた。
僕は、哺乳類なのに魚と一緒に混じって海で生活している。魚たちと一緒に、ずっと泳いでいたいのに、僕だけ何故か、時々海面に顔を出して空気を吸わなくちゃいけない。他のみんなは、水から出なくてもずっと泳いでいられるのに、なんで僕だけ?
昔から、みんなが普通に出来ることが僕には出来ない、と感じることがたくさんあった。僕は、勉強はよく出来た。スポーツも決して悪くはなかっただろう。背も高かった。顔も、良いわけではないけど、でも決して悪い部類にも分類はされないだろう。友達だって、どの時代にも普通にいた。外側から見ている限り、僕が「みんなが普通に出来ることが僕には出来ない」なんて思っていることに、きっと誰も気づかなかっただろうと思う。
でも僕には、みんなが当たり前に出来ていることが出来ない。それは、目の前にいる人のことを思いやる気持ちだったり、常にでなくてもいいから自分自身の意見や意思を持つことだったり、きちんと社会に出て行くことだったり、色々だ。
人生の、あらゆる転機で、僕は逃げ続けてきた。そういう選択を僕は、未だに後悔したことが一度もない。その時の僕には、その選択肢しかなかった。他のどの選択肢を選んだとしても、僕はきっと立ち直ることが出来なかっただろうと思う。
そして僕は、その時々の決断を、誰かにうまく説明することが出来なかった。何故なら、僕が「出来ないこと」は、みんなにはきっと当たり前に出来ることだからだ。少なくとも、僕はずっとそう思ってきた。僕が出来ないことは、みんな当たり前に出来ることなんだ。だから、今ここで僕が逃げる理由を、誰かに説明することは出来ない。それは、「箸が持てない」と言うのと同じぐらい、きっとみんなにとっては不可解なことだと思うから。
僕は、ズルさを隠すことに全力を尽くした。自分の失態が、誰かのせいに見えるように努力した。さも初めから、みんなと同じように考えていた風を装い続けた。「違う」と思われたくなくて、自分の意見を表に出さないように気をつけた。どんな人の話も受け入れられるように、その場その場で自分の立ち位置を微調整し続けた。
そんな風にしてしか、僕はこの世界の中で生きていくことが出来なかった。
朝井リョウは、そんな僕のズルさを見抜く。僕は、この物語の中には出てこない。僕は、お芝居をするわけでも、ファンクラブを束ねるわけでも、学生時代極端な扱いをされたわけでもない。そもそも、本書で朝井リョウが描き出すのは女性たちだ。男の僕ではない。
けれども朝井リョウは、この物語を通じて、僕自身のことを抉り出す。見えない手のひらで僕の髪を鷲掴みにする。見えない目で僕を睨みつける。見えない口から僕を糾弾する言葉が溢れる。
そして僕自身は、そんな「見えない」ものを「見えない」まま放っておけるだけのズルさを身につけてしまっている。そんな大人になっている。
でも、それでもいい。

『神様はいる。神様はこうして、たまに、忘れられないようにしてくれる。自分が生きていく場所を、勘違いさせないようにしてくれる』

本当に、その通りだと思う。神様はいる。

三人の女性を中心に据え、学生時代と現代を緻密に切り取り積み上げていくことで、揺れる女性の生き様を描き出していく。彼女たちの日常世界は、朝井リョウらしい、実に細やかな言葉たちによって、薄い布を少しずつ重ねていくかのようにその厚さを増していく。

『社会の歯車、というあまりにもよく使われているその言葉を、全く違う方法で、鮮やかに、いやらしくなく表現しているものが名刺だ』

『誰かが隣にいれば、学校の授業が終わったそのあとの時間は放課後という呼び名に変わる』

『嘘かもしれないこんな光景があってやっと、自分はおいしいものを食べていいのだと、やわらかい布団で眠ってもいいのだと感じることができる』

誰もが感じたことがあるくせに言語化したことがない感情。日常の隙間に転がっていて普段視界に入らないもの。そういうものを小説の細部に組み込むのが、朝井リョウは実に巧い。世界への関心の度合いが違うのだろう、と思わされる。朝井リョウと僕では、機能はまったく同じ目を持っているけど、見えているものはまるで違うだろう。そう感じざるを得ない。
これまでも朝井リョウは、女性を実に巧みに描き続けてきた。女子高生ばかりを主人公に据えた連作短編集もあったほどだ。しかし本書は、これまでのどの作品よりも、女性の世界を描いているように思う。女性しか入学できない舞踊学校と、その卒業生による舞台、そしてファンクラブ。学生時代の描写では男も重要な役割として登場するが、基本的にこの作品は、女ばかりが描かれる作品だ。
僕は女ではない。だから僕がどんな評価を下したところで説得力など欠片もないと分かっているが、しかし僕はいつも、朝井リョウは何故これほどまでに女性を描ききることが出来るのだろう、と思ってしまう。分からない。もちろん男を描くのも巧いが、異性をどうしてここまで感覚的に絶妙的に捉えることが出来るのか。しかも本書で描いているのは、朝井リョウよりも年齢を重ねた女性たちの悲哀だ。そこにどんな孤独の淵が待ち構えているか、その時彼女たちがどんな感情に見舞われるのか、それによって彼女たちのどんな部分がどんな風に変化するのか。どうしてそれを、朝井リョウが知っているのだろう?不思議だ。
内容についてはほとんど触れなかった。ほとんど自分の話しか書かなかったから、感想と言える代物でもないだろう。けれど、朝井リョウの作品を読むと、大体気持ちが不安定になる。「お前のことはお見通しだぞ」と言われている気分にさせられる。それでも朝井リョウの作品には、そういう感情を押しのけてでも読みたくさせる引力がある。
以前、朝井リョウの「世界地図の下書き」という作品の感想で、こんなことを書いた。

『僕はどうしても、朝井リョウには、「内面の表現力」を期待してしまうし、かといって小学生にそこまでの表現が出来るのかとも思ってしまうので、読んでいてどうしてもその部分が落ち着かなかった。朝井リョウの文章は、子ども視点には馴染みにくいように思う。朝井リョウの文章は、小学生の「体感」には尖すぎるように思う』

「世界地図の下書き」は、小学生を主人公に据えた作品だった。僕は、朝井リョウの作家としての最大の武器は、内面の表現力にあると感じているのだけど、それを小学生に適用してしまうとちょっとちぐはぐな印象になってしまうと思った。
朝井リョウが描く大人は、やはり良い。素晴らしい。これほど繊細に、それこそ大聖堂の天井画でも描くかのような巧みさで内面を切り取れる作家はそう多くはないだろうと思う。社会人として働きながら作品を生み出し続けていく朝井リョウ。直木賞作家という重圧をひらりとはねのけて、これからも素晴らしい作品を生み出していって欲しいと思う。

朝井リョウ「スペードの3」



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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)
  翻译: