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この世でいちばん大事な「カネ」の話(西原理恵子)



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この本を読んで、つくづく思ったことがある。

世の中には、「成功するための本」は山ほどある。「成功」をどんな風に捉えるかで本の中身も変わってくるんだけど、基本的には「こうすればうまく行くよ!」って方法が書かれた本。そういう本は、本屋に行けばたくさん見つけられる。

でも、本当に大事なのは、「しなくていい失敗を避けるための本」なんだろうな、と凄く思った。

僕たちは子どもの頃、学校で色んなことを習う。でも、どうも学校で習うことって、直接的には人生に役立ってくれない。もちろん、まったく役に立たないわけじゃない。僕は数学をちゃんと勉強したお陰で論理的に考える力が身についたと思っているし、歴史や化学や英語なんかも、役立ちレベルはともかくとしても、全然役に立たないわけじゃない。けどやっぱり、生きて行く上でどうしても必要な知識じゃないな、と思う。

本書で書かれてるみたいなことこそ、誰しもが生きて行く中で知っておかなきゃいけないことだろうと思う。しかしなかなか、こういうことを教えてくれる大人はいない。

それはある意味で仕方ないことではあるのだろうと思う。学校の成り立ちや、家庭で教えるべきことの変化などから考えれば仕方ないのだと思う。

昔は、みんなが学校に行けるわけではなかった。一部の、ある種特権的な人たちが通う場所だった。つまり、エリート養成所だ。学校というのは、元々の前身を考えればそういう性質があるわけで、だからこそそこでは、普通に生きて行くための知恵ではなく、高度な学びが展開されるのだ。

また、かつては身分によって就ける職業が違っていたはずだ。だから家庭では、自分たちが属する世界のしきたりさえ教えておけば事足りた。しかし時代は変わり、今は(表向き)身分によっての差別はない。そうすると、かつて家庭で教えていたレベルの教育では足りなくなってくるだろう。自分たちが属する世界だけではなく、どこに行っても恥ずかしくない、通用する知識を教えなければならない。なかなか家庭でそこまでやれないという背景もあるだろう。

学校という場は「生活のための知識を得る場ではない」という性質があり、家庭という場では「教えなければならない生活のための知識が多すぎる」という問題がある。それ故に、僕らが社会に出るまでに本当であれば知っておかなければならない知識を身につける場が実際には存在しない、ということになってしまう。

実際僕たちは、「お金」について学ぶ機会というのが本当に少ない。学校の授業で習った記憶はないし、少なくとも僕は、お金について親から何か言われた記憶はない。家庭によっては、そういうお金の教育をするところもあるだろうが、それは個々の家庭の判断に任されている。

お金だけではない。社会に出る前にどんな準備をしておくべきか、働く上で大事なことは何か、家族を持つ時に何を考えるべきか…こういう、人生を構成するとても大きな事柄について、僕らは基本的なスタンスを学ぶことなく、社会に出ることになってしまう。

もちろん、それらは「生き方」に直結する話だし、であれば、他人の意見が邪魔になる、という可能性だって十分にあるだろう。とはいえ、考え方を押し付けるのではないやり方で、子どもの内からそういう事柄について考えさせるような教育はきっと出来るはずだと思う。

西原理恵子は、恐ろしく貧しかった子ども時代から這い上がり、やがて絵一本で食えるようになって行くが、しかしその後麻雀で5000万円以上のお金を失うという、お金に絞ってみてもなかなかハードな人生を送っている人だ。特殊な生き方から普遍性を持つ考え方が生まれるのかどうかはその時々だろうが、僕は本書を読んで、著者が提示する様々な考え方は、西原理恵子のような特殊な生き方をしていない人にもきっと当てはまるだろう、と感じた。

タイトルには「カネ」とあるが、決してお金だけの話ではない。本書で描かれているのは、「いかにして生きるのか」という、その覚悟や手段なのだ。

内容に入ろうと思います。

『「貧困」っていうのは、治らない病気なんだ、と。』

高知の港町で生まれ育ち、「初めて触ったお金には、魚のウロコや血がついていた」と語る西原理恵子。周囲の皆が貧しくて、貧しいが故に心が荒んだり、悪い道に走っていってしまう人をたくさん見てきた。

『貧しさの中でぼろぼろになっていく女の子たちを見ながら、わたしは、いつか、自分もああなるんじゃなかって、ずっとおびえていたから。そうして貧しさが土砂崩れのように何もかもをのみこんでいくこの町で、とうとう、お父さんが死んだ』

父親は、自殺だった。ギャンブルにハマり、作ってしまった借金を返せなくなっての自殺だった。死の直前まで、父親は母親に「お前が持っている土地を売れ」と言い続けたらしいが、母親は頑として首を縦に振らなかったという。

『貧しさは、人からいろいろなものを奪う。人並みの暮らしとか、子どもにちゃんと教育を受けさせる権利とか、お金が十分にないと諦めなければいけないことが次から次に、山ほど、出て来る。それで大人たちの心の中には、やり場のない怒りみたいなものがどんどん、どんどん溜まっていって、自分でもどうしようもなくなったその怒りの矛先は、どうしても弱いほうに、弱いほうにと向かってしまう』

そういう中で著者は、ちょっと変わった事情から大学を目指すことになった。ならば東京に。母親があちこちからかき集めた全財産140万円の内100万円を著者に渡し、「これで東京に行ってきなさい」と言った。西原理恵子は、腹を括るしかなかった。東京でちゃんと一人で生きていけるようにならなかったら、またこの生活に逆戻りだ…。
好きだったけど、決して上手かったわけではない絵を武器に、最下位の闘い方で突き進んでいった著者の奮闘記だ。

本書の土台となっているのは、やはり「カネ」ではある。貧しい子ども時代、金を稼ぐのに必死になった美大時代、仕事が軌道に乗ってきてからのギャンブルへのハマり方などなど、西原理恵子がお金とどう関わり、どう向き合ってきたのかという体験が、本書のベースとなっている。

しかし、本作全体として見た場合、やはり本書は「生き方」、しかも「働く」ということを背景にした「生き方」を描く内容だと感じる。

『「いいじゃない。お金にならなくても」ってやってるうちは、現実にうまく着地させられない。それこそ、ふわふわした、ただの夢物語で終わっちゃう。
そうじゃなくて「自分はそれでどうやって稼ぐのか?」を本気で考えだしたら、やりたいことが現実に、どんどん、近づいてきた』

著者は美大時代、恐ろしいほどの才能を持ちながら、仕事を選り好みしたり、あるいは仕事をしようとしなかったりする学生をたくさん見てきた。西原理恵子は、客観的に見て絵が下手だった。美大に入るための予備校では、デッサンの成績が最下位だった。しかし、自分が最下位だとわかっていれば、闘い方がある。

『最下位の人間に、勝ち目なんかないって思う?
そんなの最初っから「負け組」だって。
だとしたら、それはトップの人間に勝とうと思っているからだよ。目先の順位に目がくらんで、戦う相手をまちがえちゃあ、いけない。
そもそも、わたしの目標は「トップになること」じゃないし、そんなものハナからなれるわけがない。じゃあ、これだけは譲れない、いちばん大切な目標は何か。
「この東京で、絵を描いて食べていくこと」
だとしたら肝心なのは、トップと自分の順位をくらべて卑屈になることじゃない。最下位なわたしの絵でも、使ってくれるところを探さなくっちゃ。最下位の人間には、最下位の戦い方がある!』

西原理恵子がどうやって絵だけで食べていける漫画家になったのか、それは本書を読んで欲しいが、それを実現するための考え方が少なくとも本書に二つ書かれている。

『「才能」っていうのは、そんなふうに、自分だけじゃわからない、見えてないものだと思う。自分で「こうだ」と思い込んでることって、案外、的外れだったりするからね。
何でも仕事をはじめたら、「どうしてもこれじゃなきゃ」って粘るだけじゃなくて、人が見つけてくれた自分の「良さ」を信じて、その波に乗ってみたらいい』

これはまったく同じことを僕も考えている。「才能」というのは結局誰かに見つけてもらうもんで、自分で思い込んでいる「才能」なんてくそくらえだって。そういう意識を持てれば、自分に求められていることを提供する、という形で、社会の中で自分の立ち位置を作り出していけるかもしれない。

『この仕事で食べていくことができなかったら、またあの場所に逆戻りだと思うから、どんな仕事だって引き受けることができた。しんどいとき、落ち込んだときもそう。引き返せないんだもの。だから目の前のハードルを体当たりでいっこいっこ、乗り越えていくしかない。ここで踏ん張らなかったらまたあの貧しさにのみこまれてしまう。だから、足は止めちゃいけない。前へ、前へ。
わたしの生い立ちは、わたしに、決して振り返らない力をくれたと思う』

だから、良かったとは思わないけど、辛かった子ども時代のことも決して悪かったわけじゃない、と西原理恵子は書いている。

前へ進め、とだけ言われることは、辛いこともある。けど西原理恵子は、『競争社会から落ちこぼれたっていい。日本を出ちゃっても、ぜんぜん、かまわない。いまいるところがあまりにも苦しいのであれば、そこから逃げちゃえ!』とも書いている。この感覚は、まさに僕と同じだ。僕も、どうにもならなくなったら逃げようと思っている。そういう意識を持っているから、前進出来るのだと思う。

こういうことって、子どもの頃に知りたかったなと思う。大人の社会に放り込まれる前に知りたかったな、と。もちろん、こういうことをちゃんと知ってて言語化出来る大人がそもそも少ないんだから、こういうことを子どもが教われないのも当たり前っちゃあ当たり前。だからこそ、こういう本で子どもの内から学べるチャンスがあるっていうのは、とても羨ましいことだと思う。

これから大人になっていく子どもたちにはもちろん読んで欲しい。でもそれだけじゃなく、大人になりきれてないと実感している大人とか、ちゃんと大人であり続けたいと思っている大人とかにも読んで欲しい。

そして本書を読んだ大人は、ちゃんとこういうことを子どもに伝えて欲しいと思う。

西原理恵子「この世でいちばん大事な「カネ」の話」

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小説・新書以外

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2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
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5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

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7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
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9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
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1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
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3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

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14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
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番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)
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