かっとばせ借金 打ち勝て倒産!!

資金繰りが悪化した中小零細企業の、経営危機打開や事業再生へ向けてのお手伝いをさせていただいています。 経営危機場面での知識や情報をご提供し、従業員や家族のために命がけで闘う経営者が、諦めずに闘う現場を善戦苦闘日記としてご報告いたします。

2006年05月

私の師匠・・・

私には、師匠がいます。

経営危機に関する業務知識の基本は、全てこの師匠から伝授されたものです。

私自信が、会社整理を実施した際に指導を頂いたコンサルタントでもあり、この師匠に命を救われたと言っても過言ではありません。

お名前は小口先生と申され、当時は、祝経営研究所の主任研究員としてご活躍されておられました。直接に経営危機コンサルタントとして処理された案件は1300件以上という超ベテランで、日本でもトップクラスの実績をもっておられます。

私自身が会社の資金繰りに行き詰まり、自己破産や夜逃げは当然のこと、自殺も視野に入れた処理方法の検討をしているときに知人に紹介され、東京までご相談にお伺いしたのが最初の出会いです。

約2時間の相談時間でしたが、帰りの電車の中では猛烈に闘志が沸いてきたのを覚えています。
小口先生からお聞きした話は、「えっ?」「ホンマかいな?」という、今まで私が持っていた常識からはかけ離れた内容であり、俄かに信じられる事ではありません。しかし、小口先生のはっきりとした口調での、白黒を曖昧にせず具体的な事例を挙げての説明をお聞きしているうちに、まだ俺は人生を諦める必要は無いなと実感しました。

その後も、色々とご指導を仰ぎながら、経営する4社を同時に任意整理し、現在に至っているわけです。
建設関係の資格をもっていますので、当初は、建設業界で第2の人生をスタートするつもりでしたが、小口先生の指導を仰いでいるうちに先生の仕事に非常に興味を持ちご相談したところ、経営危機コンサルタントを生業にすることを勧めてくださり、先生自身も就職していた会社を退社されるとのことでしたので、新会社を設立して先生に取締役になっていただき、東京からご指導を仰ぎながら大阪で経営危機コンサルタントで新しい人生をスタートさせました。

あれから約4年が経ちます。
私自信が、小口先生のように何人のお客様の人生を救えたかは判りません。
もうすぐ49歳ですが、この仕事ではヒョッ子年齢かもしれません。
はっきり言って、この仕事は食べていくのが精一杯です。

しかし、この仕事は儲けではありません。
ご相談させていただいたお客様が、日々、元気になられるのを見る事は、猛烈に遣り甲斐を感じます。
日々精進して、師匠に一歩でも近づくよう、もっともっと努力しないと・・・。

消費者金融の存在価値が無くなる・・・・

消費者金融と呼ばれる、サラ金業界の動きが激しくなってきました。

アイフルの業務停止をきっかけに、サラ金に関わる根本的な二重金利の問題にメスが入ってから、一気に動きが加速してきました。

結果として、二重金利を撤廃する方向に向かうことは間違いないようです。

1つの国に2つの異なった法律が存在したことが間違いなんですから、これは当然のことだと思います。
しかし、出資法を根本的に見直すのか、業界として利息制限法で対応するのかで、今後の動きは大きく変わってくると思います。

その前に、サラ金業界が利息制限法を遵守するようになった場合、はたしてどうなるのでしょうか?
普通に考えると、銀行と同じ金利ならば、サラ金より銀行から借りますから、ここで見方を変えれば、銀行にとって大きなチャンスが創出されることになります。
既に窓口で消費者金融業務を始めている銀行も多くなりましたが、この業務が飛躍的に発展する可能性があります。与信審査を緩めて、与信に合わせた利息制限法の枠内での金利を設定すれば、本来、サラ金のお客さんであった人を、顧客として一気に拡大できるというわけです。
サラ金と銀行の大きな違いは、預金できないことを除けば、現在ではグレーゾーンの金利を適用するかしないかだけでしたから、銀行に抵抗はないはずです。

では、はたしてサラ金業者は生き残れるのでしょうか?
銀行では借りられない人がサラ金から借りることになります。(これは今でも同じですが・・・)
しかし、粗利益(金利)は今までの約半分となります。経費を引くと、利益は4分の1ぐらいまで落ち込むのではないでしょうか・・・・。
出資法を見直して、金利を利息制限法内にした場合は、この損失分を補うには、更に与信の厳しい人にも貸しだすしか方法がありません。結果として、リスク管理の問題が発生し、取立てが更に厳しくなる・・・・。なかなか経営は難しいですね・・。

業界として利息制限法の枠内で対応することを申し合わせた場合は、この申し合わせを破棄する業者が増えざるをえなくなるでしょう。いきなり儲けが4分の1になって、生き残れる企業があるとは思えませんから・・・。

ということは、明るいサラ金として生き残る道は無い・・・・という事でしょうか。

でも、頭のいい人が何か方策を考えるんでしょうね。
個人専門の銀行化とか・・・・昔のように闇に潜るとか・・・・。

世の中、何か間違ってませんか・・・。

最近、昔はどうだったのだろう?・・・と思う場面に、よく遭遇する。

まだ、昔を振り返る程の年齢ではないが、母親の愛情をこめた躾の中で覚えたことが、この時代には通用しないのだろうかと思うことが多い。

特に、礼において、そう感じる。

私が子供の頃、母親と電車に乗っても、席に座ることは許されなかった。たまにガラガラに空いてて座ることがあっても、お年寄りが乗ってこられると必ず席を譲らされた。車両の端の席に座ってたのに、車両の反対側の端に乗ってこられたお年寄りを呼びに行かされたことも・・・。
1人で電車に乗るようになっても、お年寄りに席を譲るのが何故か恥ずかしくて、余程のことが無い限り席には座らないようにした。お年寄りに席を譲るのは当然のことだと思ってたから。

50歳を目前にしてもこの習性は変わらず、毎日通勤電車に乗っているが座ることはほとんど無い。

しかし、先日、出張から帰りの大阪環状線に乗車したときのことである。空いてたのと疲れてたので空いてる席に座ってしまった。乗車扉寄りに30歳前後の化粧濃い目のOL風の女性,次いで大学生だと思われる男性が座り、その横の端から3番目の席に私が座った。空いてた車内も徐々に混み始め、空いてる席も無くなったところにお爺さんが乗ってこられて、OL風の女性の前にバーを掴んで立たれてました。
当然、そのOLか大学生かのどちらかが席を譲るだろうと思ってましたが、その気配がいっこうに感じられないので2人を見てみると、全く知らん振り・・・。
仕方が無いので、私がお爺さんに席を譲りましたが、初老に片足を突っ込んだオッサンが席を譲るというのは、どうなんでしょうね・・・。

この様に感じることが、最近は非常に多くなってきました。
シルバーシートに平然と座る若者。
  そこは、お年寄りか身障者の方が座る席なんですよ。シルバーシートの意味さえ
  理解できない馬鹿な貴方も、身障者だと主張したいのでしょうか?
電車内で平気で化粧をしているお嬢さん。
  スッピンでは見られない顔というのは同感です。だからって、大勢の前で、刻々
  と変化する化粧マジックを披露して、大道芸だとでも言いたいんでしょうか?

この様な例は、他にも沢山あります。
共通して感じることは、『恥』という感覚が無いのかということです。

恥は、教えの中で覚え、常識の中で判断できるものです。
教えを放棄した大人に育てられ、不変ではない常識が我々には非常識になりつつあるのかもしれません。
そして、日本文化が誇る、儒教に培われた「礼」「道」という精神が、現在では死語になりつつあるようです。

昨今、教育基本法の改正が論議されています。
私は、日教組や左翼思想を全面的に否定するつもりはありません。
しかし、日本人としての誇りを教育現場から追放したのは、間違いなく彼らです。
個人の権利だけを教え、義務を教えてこなかったのも彼らです。
その結果が、『恥』を知らない若者です。

この機会に、「礼」と「道」をわきまえた日本人としての誇りを、是非、教育現場で教えて欲しいと切望します。

腕白でもいい、たくましく育ってほしい・・・。
   そして、他人の痛みの判る人間に・・・。
株式会社 トップ経営研究所
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