会社を倒産させた経営者は、その事実を、いつまで背負わなければならないのでしょうか。
金融事故を起こした債権者は、どこまで経営者を追及してくるのでしょうか。
資金繰りが悪化し、支払が厳しくなった経営者は、ただ、関係者に迷惑をかけないように資金を作ることだけを考えます。
会社を整理する時に、その経営者には、自分の人生を考える余裕などは一切ありません。
これから、どの様に生きていくかなど二の次で、今ある資産も全て投げ打って丸裸になろうとも、少しでも支払や返済を増やし、債権者にお詫びし理解していただけることを優先します。
そして、この先の見えない重圧,例え様のない精神的負担から、今、逃れることさえできればそれでいいと考えてしまうのなのです。
ところが、経営者を取り巻く環境は、徐々に、そして想像よりも早く変化してきます。
ほんの少し前のあの喧騒が嘘のように、いつのまにか平穏な環境になっているのです。
そしてこの状況まで、そんなに時間は掛かりません。
任意の整理であれば3カ月ほどで平穏な生活は戻るでしょうし、破産などの法的整理をされた場合でも、2年もすれば免責も出て、経営者を取り巻く環境は随分と落ち着いてくるでしょう。
たしかに、負の遺産といえるものは、僅かながらも引き摺らなければなりません。
しかし、いい意味で、『こんなはずでは・・・』という状況になってくるのです。
こうなると、経営者の考えも徐々に変化し、当たり前のように『欲』が出てきます。
経営者は、もともとは事業家だったはずです。
会社の整理というプライドをズタズタにされる出来事を経て、今はサラリーマンをされたり、年金生活を送られたりと、隠棲されたような生活を過ごされているのだと思います。
しかし、もともと、旺盛な事業欲を持たれていた経営者ですから、これだけ環境が平穏になると、大人しくしていられる方はそれほど多くはないでしょう。
『のど元過ぎれば・・・』ではありませんが、大きなハードルを乗り越え、次の第1歩を踏み出そうということになるのです。
ところが、まだ地面には泥濘があり、様々な障害が残っているので、簡単に進めるものではありません。
破産等の法的整理をされなかった方は、金融機関等の残債務が存在し、その請求はまだまだ続くでしょう。
世に言う「ブラックリスト」という信用情報に、経営者の信用情報は載せられ、信用面において今後の金融取引等は極めて困難になるでしょう。
その他にも、数え上げればキリがないほど様々な障害はあるでしょうが、ここまでくれば、そんな障害を気にする必要はありません。
あくまでも『負の遺産』による障害であり、新たな展開とは関係のないはずの遺産なのでしょう。
大きく道を逸れた対応でもしていない限り、どんな障害があろうとも、間違いなく次のスタートは切れるのです。
その障害にはどういうものがあり、どの様に乗り越えればいいのか、そういう知識さえあれば次のスタートは難しいものではありません。
再生の難しいと言われる日本において、たとえ、会社の破綻を経験した経営者でも、何も諦めることは無く、新たな人生を自らの力で切り開くことは可能なのです。
そして、こういう事実を、経営危機に陥っている経営者は知る必要があるでしょう。
特に、会社の整理を考えなければならない状況に追い込まれている経営者は、こういう事実を十分に認識し、会社を整理するにしてもどの様に整理するのか、また、どのように倒産をさせるのかまで考えることが大事です。
そこまで出来れば、現状の事業を諦めるにしても、同時に次の展開も考えることが出来ることになるでしょう。
障害の種類や撤去方法については、今後にご紹介したいと思いますが、諦めないことと事前の準備が大事
だということです。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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