『知行合一』という言葉をご存じだと思います。
知識と行動は、一致していなければならないという意味になります。
この『知行合一』は、経営危機状況の打開に奮闘する経営者には、是非、実行していただきたいのです。
知行合一は、中国の明の時代に、それまでは知識が先で実践は後からという先知後行説が主流であったのに対して、王陽明が唱えたのが始まりです。
日本では、吉田松陰が主宰する松下村塾の掛け軸に掲げた言葉として有名でしょう。
『知識をつけることは行動することの始まりであり、行動することはつけた知識を完成させることである。
行なわなければ知っているとはいえない。
知っていても行なわないのはまだ知らないのと同じである。
知って、行なってこそ、本当の知恵、真知である。』
この様な言葉を掛け軸に掲げ、幕末から明治維新にかけての高杉晋作や伊藤博文,山形有朋,井上馨等の明治の元勲達を育てたのですから、その効果は絶大であったということになります。
さらに具体的に表現すれば、行動の伴わない知識は意味がなく、知識があるのに実行しないのがもっとも悪いということになるとて思います。
経営危機というのは、経営者にとっては本当に厄介なものです。
商売をしている以上、経営危機に陥る可能性は、全ての経営者にあるのですが、正確な知識がありません。
経営危機での対処法や、資金繰り悪化時の対応方法について、正式な学問として具体的に教えてくれる所などどこにもないのです。
そのくせ、雑多なあやふやな対処法が様々に流れていますから、さらに経営者を悩ませることになります。
その悩みが、大きな不安へと変化しないためには、やはり正確な情報と知識が必要です。
経営危機を打開する方法は、それまでの知識が全く役に立たないと考えて対応すべきだと思います。
経営が健全な時に得た知識は、健全時でこそ有効ですが、経営が悪化した時には逆に邪魔になることが多いからです。
それは、健全時と経営危機時では、目的が異なることになるからです。
健全時では、収益の拡大が目的になるでしょうが、経営危機時では、収益を確保して経営を確保することが目的になります。
目的が違えば、当然に、対処すべき知識も異なりますし、間違った知識は足を引っ張ることになりますから、まず正確な知識を身につけてください。
知識を身につけても、行動が伴わなければどうにもなりません。
経営危機では、特に時間との勝負の場面が多いものですから、知行合一で対応しなければならないのです。
時々、見かけるご相談者のパターンに、まず知識を付けてからという先知後行があります。
まだ、後から行動していただければいいのですが、中には知識だけ身につけて行動には移せない方もおられますから大変です。
取得した知識に不安があったり、行動を実践する自信がなかったりして、躊躇されてしまうのです。
この場面で、躊躇などしている余裕はありません。
躊躇などしていては、経営危機の打開など出来るはずがなく、逆に事態を悪化させてしまうことは間違いないのです。
ここで、知行合一でしょう。
最低限の知識さえ身につけたら、立ち止まって考えるのではなく、走りながら考えるのです。
それが経営危機を打開するための、経営者に求められる姿勢だと思います。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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