会社の経営を、実質的に取り仕切る様になった頃から、老けて見られるようになりました。
よく、貫禄があるから・・・などと言い訳をしていただきますが、現実的に老けて見えていたのです。
会社の財務状況が悪化し、日々、資金繰りと格闘する頃には、更に老けて見られるようになっていたようです。
苦労が絶えないから・・・などと自分を慰めていましたが、どうやら、その経営者としての苦労が、見た目の年齢を押し上げる原因だというのは正しかったようです。
ある学術誌で、『見た目年齢』についての研究の成果が発表されたそうですが、経済的なストレスは、見た目年齢を押し上げるそうです。
それによると、経済的なストレスレベルの低い人は実年齢より低く見え、経済的なストレスレベルの高い人は実年齢より高く見えるということなのです。
これには、なるほどと頷かざるをえません。
経済的なストレスといっても、様々なパターンがあると思います。
給料が安くて、生活が大変だぁ・・・
住宅ローンに追われ、何も贅沢ができない・・・
サラリーマンで、こんな経済的ストレスを抱えておられる方は沢山おられると思います。
ノンバンクからの借入があり、首が回らない・・・
主婦も含め、贅沢品の購入や賭け事などのため高利金融に手を出し、苦労されている方も少なくないでしょう。
売上ノルマが達成できなくて、減給されそうだ・・・
事業の業績が悪くて、改善もしない・・・
こんな、仕事上のプレッシャーを抱えている方もおられるでしょう。
資金繰りが破綻状況で、明日の支払いも難しい・・・
究極の経済的ストレスだと思いますが、経営者であれば可能性はあります。
この様に、様々な経済的ストレスがあると思いますが、それを経験したことのある人間から言わせれば、老けて見えて当然だと断言できるぐらいの苦労なのです。
経済的ストレスとは、 1 + 1 = 3 を実現しなければならないことだと思います。
当然、 1 + 1 = 2 にしかならないのですが、答えとしての3が必要なため、その差を如何に埋めるかという苦労が、経済的ストレスなのでしょう。
通常であれば、その差は埋められるはずはなく、答えを実現できるはずもないのは明らかだと思います。
しかし、実現を目指して全知全能を傾けながら、不可能を承知でチャレンジを続けなければならない苦労なのです。
こんな苦労をしている方が、日々、安穏と日々過ごしている方と比較し、年齢的に若く見えるはずなどないでしょう。
悲しいかな、30歳代中盤の頃から、必ず老けて見られました。
もともと老けて見られるタイプだったのでしょうが、30歳代後半頃から、同じ年の友人と比較しても、飛びぬけて老けて見られることが多かった様です。
30代の頃に飲みに行ったラウンジで、ホステスさんから『52歳ぐらいかしら・・・』などと暴言を吐かれたこともあります。
この時は、一緒にいた友人も老けて見られるタイプでしたので、相乗効果が発揮されたのかもしれません。
40歳の頃、友人が経営する居酒屋に家内と食べに行ったところ、翌日、顔なじみの店長が経営者である友人に『昨晩、菊岡さんが愛人を連れて来てはりましたよ・・・』と、告げ口をしたそうです。
けっして、家内が若く見られたことを自慢したい訳ではなく、それぐらいに歳の差がある様に見えるほどに老けて見られていました。
私の30歳代後半は、経営する会社の資金繰りが悪化し出した頃で、経済的ストレスが急激に増加をする頃だったのです。
『見た目年齢』を押し上げる要因に、髪の毛があることを忘れてはいけないでしょう。
自分でも認識できる『見た目の老い』が、髪の毛の量でもあります。
30歳代後半から、鏡を見る度に、その変化に悲しい思いをさせられました。
朝起きた時に枕を見て、その抜け毛の量に驚き、後どのくらいで、髪の毛が消失するか思わず計算をしたほどです。
何とか食い止めようと努力もしましたが、高価な薬も、経済的ストレスには勝てなかったようです。
経営する会社を任意整理する頃には、おでこから後頭部にかけて中央分離帯を形成するほどまでに減少してしまいました。
これは44歳の時でしたが、見た目年齢は60歳を超えていたと思います。
任意整理をしてから、15年を経過しますが、最近は年相応に見られるようになり、50歳代中頃と言われることさえあります。
増毛をしたわけではありませんが、何故か、髪の毛も活気を取り戻し、40歳頃にまで戻った様に思います。
たしかに、資金繰りが厳しいと愚痴はこぼしても、 1 + 1 = 2 で答えの得られる状況ですから、ほとんど経済的ストレスは感じていないのでしょう。
あの頃、答えの得られない経済的ストレスに押し潰されそうになりながらも、諦めずに前向きに取り組んだ結果が、今なのです。
少々のストレスなど、ストレスと感じないほどの経験を積ませていただきました。
経済的ストレスは、見た目を老化させるという強烈な影響力があるようですが、同時に、逞しい強かな経営者を作り上げるという影響力も持っており、経験をしても損はないのかもしれません。
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