返済できる余力があるのなら、最初からこれほど平身低頭でお願いしたりしません。
本当に資金繰りが厳しく、金利の支払いの猶予もお願いしたいぐらいなのです。
それでも、長年のお付き合いのある金融機関だから、大きな迷惑をかけられないと元金の返済猶予だけでお願いしているのです。
三行の金融機関から借入をしており、二行については返済猶予をお願いし、スムーズに元金100%棚上げの返済猶予の決済をいただきました。
想像していたより簡単に返済猶予をしてくれましたので、最後の一行についても不安を持っていなかったのですが、ちょっと状況が違ったようなのです。
既に返済猶予の同意の取れた二行については、信用保証協会の保証付融資だけでしたので、金融機関は何の負担もないために、信用保証協会の承認を取るのに時間は掛かりましたが、スムーズに手続きは進んだのです。
ところが、最後に残った1行は、保証なしのプロパー融資です。
全額自己資金である融資を少しでも回収しようと、元金の一部返済にこだわってきたのです。
元金100%の棚上げは、本店の決済がおりないという理由で、少しでも元金を返済させようと躍起になっているようなのです。
資金繰り表の数字を確認し、少しでも返済の余裕がないかと探し、細かい数字までチェックして元金返済の可能性を探ってくるのです。
自己資金だから元金返済にこだわる理由は分かりますが、元金を返済する余裕は本当になく、無理して返済すれば資金繰りが破綻するのは間違いない状況なのです。
このまま無理して返済を続ければ、経営が破綻して、もっと大きな迷惑をかけることになるから、恥を忍んで返済猶予のお願いをしているのです。
資金繰り表や経営改善計画書の関係資料で、元金返済が到底不可能なことを明確にしました。
半ば強行的に、元金全額棚上げでの返済猶予をお願いしました。
他の2行が、元金100%棚上げに応じてくれていることを根拠に、横並びを条件に何度もお願いにあがってようやく決済がとれました。
プロパー融資だけの場合は、金融機関も債権回収により厳しい姿勢を見せますので、返済猶予の条件も厳しくなることが多く、時間も掛かると覚悟する必要があります。
政府系金融機関も、元金の一部返済にこだわる傾向がありますので注意が必要です。
ただ、信用保証協会の保証付き融資とプロパー融資が同じ金融機関にある場合、金融機関の傾向としてプロパー分を優先的に回収しようとします。
しかし、信用保証協会と金融機関とのルールで、プロパー分を優先的に返済させるのは禁止されていますので、もしもプロパー分についてだけ厳しい回収をされるようでしたら、このことを臭わすのは効果的でしょう。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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