銀行に関する内容が続きますが、しばらくお付き合いをいただきたいと思います。
ここ数年、金融機関も余裕が無くなったのか、人を人とも思わぬ傍若無人な行為が目につくようになりました。
しかも、バブル崩壊以降の二十数年という期間の中で、融資先を追いつめるその技術は格段に進歩し、より精巧に悪質になったようにも感じます。
その様な環境において、私の親しい友人が、ある銀行にプライドをズタズタにされました。
信用していた銀行が、突然に手の平を返し、言葉巧みに債権回収を仕掛けてきたのですからたまりません。
心身ともに追い込まれ、会社の経営自体さえも諦めることを考えた状況でした。
「銀行を、信用したらダメだよ。」と言っても、当初、その友人は怪訝な顔していました。
「銀行と交渉するときは、必ずその内容を録音した方がいいよ。」と言うと、笑って聞き流していました。
当時の友人にとって、銀行は確実に信用できるものであり、経営に欠くことのできないパートナーでしたから、当然に私などの助言など馬耳東風で当たり前だったのです。
こんな経営者は少なくありません。
銀行を全面的に信用し、騙されていることにも気づかず、身ぐるみを剥がされようとする、そんな経営者が多すぎるように思います。
特に、返済猶予の中小企業金融円滑化法が終わり、インフレで原価が高騰して業績が悪化傾向にある中小零細企業は注意しなければなりません。
今まで、くどいほど、金融機関の実態について述べてきました。
たしかに、まともな金融機関も当然にあり、正義感の溢れている行員もいますが、本当に僅かなものでしょう。
ほとんどの金融機関は、本当には融資先のことなど考えない営利企業なのです。
この金融機関の実態は、融資先の中小零細企業の経営が健全な状況では判りようがありません。
金融機関の協力など必要のない経営状況なら、全ての金融機関が、顧客本位で本当にジェントルマンな対応をしてくるからです。
しかし、経営環境が厳しくなると、金融機関の対応はコロッと変わって、その実態が判り易くなります。
資金繰りが悪化し、本当に金融機関の支援が必要になった時、金融機関の本当の姿が見えてくるようになるのです。
そして、その環境で冷静に考えれば、金融機関のその姿は誰にでも判ることだと思います。
ところが、金融機関を頭から信用している経営者は、このこと気付かれません。
金融機関は騙さないと思い込んでおられますし、資金繰りが厳しい環境で金融機関の支援を期待しているから、なおさらそんな単純な実態さえ見えないようなのです。
「それは貸剥がしですよ・・・。」
ご相談いただいた内容ではその答えしかなく、そのことを具体的にご説明してもなかなか信用していただけません。
あの銀行が、そんなことするはずがない・・・。
この俺が、そんなことで騙されるはずがない・・・。
おおよそ、このような理由で、無防備に対応されてしまいます。
そして、言った通りに、コロッと騙され、大慌てされるのです。
こんな事例は、珍しくもありません。
皮肉にも、銀行を信じることにより、銀行に裏切られて破たんの道を進むしかなくなるのです。
そして、この結果は、経営者の責任ということにしかならないのですから、金融機関についての甘い考えは捨てるしかないでしょう。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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