かっとばせ借金 打ち勝て倒産!!

資金繰りが悪化した中小零細企業の、経営危機打開や事業再生へ向けてのお手伝いをさせていただいています。 経営危機場面での知識や情報をご提供し、従業員や家族のために命がけで闘う経営者が、諦めずに闘う現場を善戦苦闘日記としてご報告いたします。

2023年08月

弱音だけの経営者・・・


責任ある経営者でも、弱音を吐きたくなる時があります。

特に、業績が悪化し、資金繰りも難しくなり、将来的な展望が見えないときなど、弱気になって当たり前なのかもしれません。

しかし、経営者であれば、弱気になって弱音を吐きたくなっても、ネガティブに諦める様な表現だけは避けるべきでしょう。

どんな厳しい状況に置かれようとも、その責任において、最善と思われる方向に向かってポジティブに取り組むべきなのが経営者だからです。



中小事業者にとって、本当に厳しい経営環境になってきました。

日々、少しずつ確実に、悪化をし続けている様に感じます。

これだけ厳しい経営環境になってくると、コロナ禍にも増して、中小事業者は業績の確保が大変ではないでしょう。

実際、様々な場面で、経営者の弱音を耳にするようになりました。

  『返済が辛く、楽になりたい・・・』
  『何をしていいか判らず、もう限界・・・』
  『もう気力もなく、諦めるしかない・・・』
  『もう破産するしかない・・・』

この様な厳しい表現で現状を認識し、その言葉が我々の耳に飛び込んでくるのです。

まさしく、現状を具体的に表現した言葉であり、大変な経営環境であることを再認識させてくれます。

ただ、それだけで納得するわけにはいかない違和感も、これらの表現から感じざるを得ません。

何故か、ネガティブな表現だけで埋め尽くされ、ポジティブな表現が見つからないのは、気持ちとしては理解できても、経営者としては問題があると思います。

たしかに、コロナ禍で散々苦労されて、やっと行動制限が解除されてホッとして、これからに期待されていたのでしょう。

これからは、業績も回復して経営も楽になると思っていたのに、こんな環境になってしまっていますから、少しぐらい弱音を吐いても仕方がありません。

今まで、何とかしようと散々に努力をされてこられた結果だからこそ、この様な表現に至ったのでしょう。

しかし、その結果だとしても、現状を嘆くだけの経営者では困るのです。

何故なら、その様な経営者は、打開に向けた取り組みを放棄し、間違った選択をされてしまう可能性が高いからなのです。

実際、現状を確認してみてください。

経営者として、全てを捧げて何とかしようと頑張っておられるのに、結果として、延命をしているだけになっていないでしょうか。

ネガティブな思考に支配されれば、前向きな発想は広がらず、打開に向けた具体的な取組は棚上げされてしまいます。

具体的な打開策に取り組まないということは、ただ延命しているだけの状況となり、日々、経営状況は悪化し、最悪の出口に向かうことになってしまうでしょう。

経営者としては、そうならないために、最善の出口を見据えてご苦労をされているのだと思います。

しかし、そのご苦労の先に、本当に出口は見えているのでしょうか・・・?

最善と思われる出口を見据えて取り組んでおられるのなら、そのまま良い結果になるように頑張っていくべきだと思います。

もしも、出口が見えていない時や出口が判らない時は、無為に時間を過ごしたり諦めたりするのではなく、まず出口を見つける作業をしなければなりません。

ブログ等で何度もご説明をしてきましたが、経営危機を打開する場合の出口とは以下の様になります。

取組むべき可能性のある優先順として、,ら並べています。

   経営改善による事業再生

   ・任意の第二会社の活用
・第2会社方式の取組み
・事業譲渡・会社分割・M&A
・廃業手続

   民事再生

   事業譲渡後の破産

   破産

この流れ、順序に沿って、状況や環境に合わせて可能な、最善と思われる選択が経営危機打開の出口ということになります。

最善の出口と思って取組んでも、思うように展開しないことも珍しくありません。

その場合は、状況に合わせて、出口を見直すことも必要になります。

もしも、出口が見つからないようであれば、方向の転換や事業について結論を出す必要も出てくるでしょう。

一番問題なのは、出口さえ見つからないのに、漠然と無理して経営を続けることではないでしょうか。

この場合、頑張れば頑張るほどに、状況が悪化してしまうことが珍しくありません。

責任ある経営者として、現状を打開すべく、冷静な判断と将来につながる取組み、そして決断をお願いしたいと思います。

最善の出口は、余力のあるうちに、タイミングを逃さずに取り組むことが大事だと思います。

もしも、最劣後の破産という選択をしたとしても、経営者の次の人生は広がっていくものなのです。

厳しい難しい状況でこそ、冷静に、ご自身の人生として、ご検討をしていただきたいと思います。



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中国発の不況が現実に・・・


平成20年に発生したリーマンショックから、15年が経過しようとしています。

大手金融グループの突然の破綻は、未曽有の不況と呼ばれ世界中を不況へと道ずれにしました。

本当に一夜にして、景気は一気に奈落の底に落ちたのですが、驚異的な経済成長を続けていた中国が4兆元を超える金融支援を実施し、世界の経済を救うことになりました。

しかし、今、中国発のリーマンショックが発生するかもしれないと囁かれているのです。



今、世界の金融市場で、『リーマン・モーメント』が危惧されています。

リーマン・モーメントとは、平成20年に発生したリーマンブラザーズの破綻が世界的な金融危機に拡大したように、特定の組織や機関の危機や破綻が、世界的な金融危機に拡散するということになります。

リーマンブラザーズという金融会社が破綻したことで、世界経済が麻痺してしまったことは記憶に新しいところです。
それと同じことである、リーマン・モーメントという金融リスク拡大が、現実化する可能性が出てきています。

そして、リーマン・モーメントが、直ぐにでも中国で発生するのではと危惧されているのです。


今、中国の経済を見渡すと、いつ、どこで、デフォルトが発生しても何ら不思議ではないといえるでしょう。

中国不動産大手の恒大集団が、経営危機に陥っているのは既にご存知のことだと思います。

随分と以前から、現実的にデフォルトが発生し、経営危機がささやかれていました。

そして、遂に、アメリカで連邦破産法15条の適用申請をしたのです。

これは、外国籍の企業が、米国内の資産を保護する目的で申請する手続きであり、日本的な破産とは異なります。

恒大集団は、この適用申請により、資産を保護したうえで債務再編を進める考えだといいます。

しかし、大きく信用の失墜した状況で、思惑通りに進むのでしょうか・・・。

さらに、中国最大手の不動産開発会社である碧桂園にも、経営危機がささやかれています。

なんと、今年前半期の最終損益が最大約1兆1千億円の赤字になるというのです。

しかも、既に、米ドル建て債券の総額2250万ドルの利払いの履行ができていないということも発表されています。

中国最大手不動産開発会社の碧桂園が、既にデフォルトを発生させているということなのです。

他にも、不動産関連会社の危機的情報には事欠きません。

中国政府の施策の失敗により、不動産開発会社は一気に業績を悪化させ、どの会社がいつどの様に破綻しても、何も不思議ではないでしょう。

中国不動産大手「大連万達集団」の上級副社長ら幹部が当局に連行されるなどの事件も発生しており、中国不動産業界の混乱は更に拡大をすると思われます。

そして、危機的状況は不動産業だけにとどまりません。

中植企業集団は、中国の資産運用大手です。

1367億ドル以上の資産を運用し、これまで多くの不動産開発業者に資金を提供してきました。

しかし、資金提供先の不動産会社の業績が悪化し、債権回収がままならない状況に陥っているのです。

その結果、中植企業集団の資金繰りは悪化の一途を辿ることになります。

先日、中植企業集団は流動性危機に直面しており、全ての投資商品で投資家への支払いを停止し、破綻も選択肢とした債務再編を行うと発表したのです。

これほど巨大な資産運用会社が、実質的デフォルトを発生させたということになります。

これが日本や欧米で発生したのなら、大事件となっています。


中国では、この様な事例が沢山存在し、まだまだ増加すると予測されています。

長年中国は、不動産開発を原点として、経済発展を続けてきましたが、原点であるべき不動産がデフォルト状況に陥って経済悪化の元凶となってしまっています。

今回の不動産不況は、金融システムへの不安を拡大させ、その規模は我々の想像をはるかに超えていると思われます。
リーマン・モーメントへの現実味が、確実に増しているのではないでしょうか。

早急な対策が必要なのかもしれません。



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経営危機での経営者・・・


3代目の経営者は、コツコツと経営を続けてこられました。

経営者の顔が見えて来ないような、地味なイメージの小さな会社でした。

ところが、普段は目立たない経営者が、不況になると馬鹿ほど前向きに強烈なリーダーシップを発揮されるようになるのです。

そうなると、会社はキラキラと輝きを増し、不況に強い会社となっていきます。



健全時に優秀な経営者が、経営危機においても優秀だとは限りません。

逆に、普段は目立たない普通の経営者なのに、経営危機ではとてつもない能力を発揮される方がおられます。

特殊な資質を持った、経営危機という特殊な環境には強いという経営者もおられるのです。

経営危機の打開は、経営者に対して、一種独特である特殊な知識や特異な能力が求められます。

それは、経営についての知識などでありません。

経営者としての精神的な強さということであり、経営危機の打開に取組む強い気持ちと、健全な精神を維持し続けるということになります。

経営危機は、経営者の精神が蝕まれるような厳しい環境であり、ストレスが溜まりやすい環境になるのです。

そして、そのストレスを放置すると、経営者は、経営者としての能力を喪失することになってしまうでしょう。


中小企業の経営者には、ストレス発散という能力が求められます。

日常の業務において、ストレスは自然と溜まってしまうものだからです。

経営が厳しくなれば尚更で、その精神的な負担や抑圧は凄まじいものなってしまいます。

そのまま放置すれば、ストレスは蓄積され続け、いつ暴発するか判らなくない状況に至ってしまうでしょう。

そうなると、経営者の思考は狂いだし、正常な経営判断などできなくなってしまいます。

したがって、そうならないために、中小企業の経営者は、ストレスの発散方法を持つことが必要なのです。

ストレスなど溜まらないという経営者もおられますが、溜まらないのではなく、上手く発散をされているだけだと思います。

いかにストレスを上手く発散させるかが、中小企業の経営者に求められる不可欠な資質だといえるのです。

スポーツでもゴルフでも、お酒やカラオケなど、なんでもいいと思います。

いつでも難なく、ストレスを上手く発散できる方法を、経営者は持たれるようにしてください。


経営が厳しくなると、ただ仕事だけに取組もうさとれる経営者は少なくありません。

そんな真面目な経営者が、経営危機状況で仕事だけに全身全霊をかけて取り組み、精神的に病んでいかれる姿をみることは珍しくないのです。

経営危機という特殊な環境において、仕事に全力で取り組むのは当たり前なのですが、それだけでは、ストレスまで溜め込んでしまい良い方向に向かわないでしょう。

全てに我慢する必要などありません。

たまには、仕事を忘れて、自分を取り戻す時間も必要なのです。

経営者が健全でなければ経営危機は打開できません。

ストレスを上手く発散させることも、経営者の大事な仕事だと理解してください。



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難しく考え過ぎ・・・


どれだけ経営知識のある立派な経営者であろうとも、経営を破綻させてしまうことがあります。

たとえ経営の専門家であろうとも、経営を失敗することはありますし、外因により経営危機に至ることもあるでしょう。

そんな経営知識のある経営者が、経営危機に陥って打開しようと対応していくと、改善するどころか、逆に状況を悪化させてしまうことが珍しくありません。

何故なら、経営危機という特殊な環境の打開について、健全時のレベルの高い経営知識で対応しようとされるからです。



『蟻の穴から堤も崩れる』ということわざがあります。

頑丈に作られた堤防でも、蟻の巣のような小さな穴があれば、それが原因で堤防が崩れることがあるという意味になります。

事業経営においても、少しの油断や過ちが、大きな失敗につながり損害を発生させることは珍しくありません。

たとえ小さな手違いや過ちであったとしても、油断することなく、しっかりと対応していくことが大事だという意味で捉えるべきことわざなのでしょう。

有名なことわざですから、多くの経営者は十分に認識をされていることだろうとは思います。

しかし、経営危機という特殊な環境では、その小さな手違いや過ちを、解決できないことが少なくありません。

その影響が、徐々に拡大するような状況になれば、経営者も不安を抱くことになってしまいます。

それは、答えの見つけられない不安ですから、経営にとって、大きな問題に発展することが少なくありません。

結果、最初は小さかった不安が、破綻にまでつながることが珍しくないのです。

この様な時、経営者は、どの様に対応すればいいのでしょうか。

何とかなると、難しく考えずに、前向きに捉えて対応しようとされる経営者がおられます。

それに反して、問題が発生すると、その原因を把握し答えを見つけない限り納得できない経営者も少なくありません。

この様な経営者は、子供の頃、随分と勉強ができたのだろうと思います。

中小企業の経営者に少なくないタイプなのですが、この様な生真面目な経営者は、経営危機での対応があまり得意ではないタイプだといえます。

経営危機に陥ると、様々な問題が混在する中で経営を維持しなければなりません。

売上や利益の確保,資金繰りの確保,金融機関や取引先との対応など、様々な問題が、同時に発生するのです。

そんな雑多な問題について、経営者は何らかの落し処を見つけて解決しなければなりません。

そんな状況で、それぞれ具体的に検証し、1つ1つ原因を究明して、納得したうえで答えを出そうとして上手くいくでしょうか。

経営危機で、経営者にそんな余裕はありません・・・。

簡単に解決できる問題でもなく、1つ1つ具体的に対応していくことなどほぼ不可能ですから、経営者は焦りの中で言い知れぬ不安を覚えることになります。

最初は、小さな不安も、時間の経過と展開の不透明さの中で、徐々に大きくなっていくでしょう。

そして、生真面目な経営者は、不安を抱えきれなくなってしまいます。

その結果、経営者の責任を無理に果たそうとされて、その場凌ぎの、最悪の選択をされてしまうことが少なくないのです。

経営に不安を感じたら、難しく考え過ぎないようにすることも大事なのです。

最善と思われる最低限の対応は、当然に不可欠ですが、それは手続きとして処理するということになります。

精神的に抱え込んで、解決しようとするものではありません。

雑多な問題については、ある程度割り切って捉えてみたり、容認して前向きに取り組むような姿勢が求められるのではないでしょうか。

場合によれば、一時的に問題を棚上げすることも必要なのかもしれません。


経営危機は、極めて特殊な環境であり、ほとんどの経営者が対応すべき知識をお持ちではありません。

そんな状況で、難しく考え過ぎても意味がありません。

ちょっと馬鹿になって、ご自分に都合よく捉えて取り組んでみてください。

厳しい環境でこそ、ポジティブに取組むことのできる経営者が、不安をなくして良い結果を得ることができるのだと思います。



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