経営危機では、諦めないことが大事だと、このブログで何度もお願いをしてきました。
強い意志を持って、諦めずに取り組めば、必ず経営危機は打開出来るとご紹介をしてきたのです。
ところが、もしも、中途半端な対応しか取れないのなら、諦めことの方が大事なのかもしれません。
経営危機という局面は、未体験の環境ですから、これからどうなっていくのか経営者は不安になります。
耳にする情報は悲惨な内容ばかりであり、事業を諦めて破産するしかないと思って当たり前なのかもしれません。
しかし、現実は、そんなことはありません。
正しい知識と情報を持って、目的を明確にして、諦めいな強い気持ちで取り組めば、経営危機は打開出来るものなのです。
経営者が、何とかしようと努力すれば、何とかなるのが経営危機だと言えます。
ところが、ただ闇雲に、諦めずに取組むだけならば、早く諦めた方が良い結果を得られるのも経営危機なのです。
強い気持ちで諦めずに取組んでくださいというのは、現状をしっかりと把握して、取得した知識から目的を設定して具体的な取組みをした場合の話なのです。
再生を目指して経営改善に取組むのか、万が一にでも事業を維持するように対応をとるのか、別会社に事業を移管するのかなど、様々な目的があるでしょう。
何らかの形で、事業を維持して、経営者のこれからの人生も確保するという、明確な優先目標を設定し、それに向けて具体的な取組みをするのならば、何も諦める必要はありません。
しかし、必要な知識や情報も得ず、具体的な方向性さえも設定しないで、事業の維持・継続だけを図ろうとするのならば、早い段階で事業を諦めた方が、経営者や従業員などの関係者の将来にとって良い結果になることが多いのです。
『今月の資金繰りさえ凌げれば・・・・』
この様に考えられる経営者は極めて多いでしょう。
だから、家族の貴重な資金を会社に入れたり、親族や知人に借り廻ったり、高利等から借入をして、資金繰りを確保しようとされるのです。
たしかに、それで今月の資金繰りは確保できたでしょう。
しかし、来月はどうなりますか?
これから先のことを、しっかりと把握したうえでの資金繰りなのでしょうか?
多くの経営者は、『来月は大丈夫・・・』と表現をされます。
中には、具体的に根拠を挙げて説明をされる経営者もおられますが、今まで、納得できる根拠をお聞きした経験がありません。
根拠は、全て経営者の夢の様な想像でしかなく、具体性は何ら存在しないのです。
来月の資金繰りが確保できても、数カ月先には資金破綻するしかないという、実質は破綻状況なのに、『今』しか見えないために、無理をして資金繰りをしようとされるのです。
これは、諦めずに取組んでいる行為ではありません。
不安から逃れるための、単なる無謀な行為であり、結果として状況を悪化させることにつながります。
経営者には、諦めるという勇気も必要なのだと思います。
諦めた後のことを考えれば、不安で押し潰されるようになるかもしれません。
しかし、結果を恐れ、諦めることが出来なければ、はるかに厳しい現実に追い込まれてしまうでしょう。
経営者として、目途が立たないと判断できるのなら、次の人生のために、早い段階で諦めることが大事なのだと思います。
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