もう、誰も、頼りにはできません。
自らの力で、如何に経営危機を打開するかが、これからのテーマになるのでしょう。
政府の政策などあてにならないでしょうし、金融機関などは全く頼りにできない環境になり、今までの経営システムという概念さえ通用しなくなりつつあります。
中小零細企業の経営者にとって、頼れるものは、もはや己の力だけになってしまったのです。
経営を改善しようと思って、専門家に相談するのも簡単ではありません。
健全な経営状況で、業績向上のために専門家に相談するのでしたら、余裕もあり負担にならない費用なのかもしれませんが、資金繰りの厳しい環境で、専門家に依頼するには費用が高額過ぎるのです。
ちょっとした経営改善のプランの作成で数十万円の費用は当たり前で、経営改善計画書の作成で二百万円ほど請求されたり、デューデリ(資産査定)で数百万円の請求をされることなども珍しくもありません。
これが、実態に即した内容で、効果的に活用できる資料ならまだしも、役に立たない資料がほとんどですから困ります。
特に、専門家の作成する経営改善計画などは、見栄えは良いが、実態を表面上でしか捉えていない、机上の空論で編集された資料が多いのに驚きます。
美辞麗句が並んでいますが、到底、達成できるような計画ではなく、実際には役に立たない代物なのです。
そんな資料を、信じて活用すれば、経営環境は改善するどころか更に悪化してしまうでしょう。
これは当然のことで、専門家と言っても当事者ではありませんから、経営の状況は財務諸表等の表面的な情報でしか把握できていません。
実態を把握せずに、そんな薄っぺらな情報をベースに経営改善計画を作成するのですから、見栄えだけの良い役に立たない資料になって当たり前なのです。
たしかに、資金繰りが悪化した環境は、経営者にとっては不安で未知の環境ですから、誰かに頼りたくなるものかもしれません。
しかし、このような経営危機の環境でこそ、自らが先頭に立ち、自らの力で対応することが求められ、経営改善計画書の作成はその最たるもので、経営者自らが知恵を絞り尽くして作成しなければなりません。
経営改善計画書の作成というと、何やら難しそうに感じますが、決算書をある程度読める経営者ならけっして難しくはありません。
ほとんどは財務諸表からの流用ですから、作成に着手すると、想像以上にスムーズに作成が出来ると思います。
ただ、作成に当たって、経営改善計画書を作成するポイントを押さえておかないと、専門家が作った役に立たない資料と同じになってしまいますので注意が必要です。
会社再生を目指すための、経営改善計画書作成のポイントは2つだけです。
1つは、実態に即した内容であり、頑張れば十分に達成可能な内容であること。
もう1つは、債権者である金融機関を、納得させられる内容であり、再生に向けて協力させられる内容にするという金融機関への配慮です。
金融機関への配慮については、金融機関の求めるものをまず理解しなければなりません。
金融機関は、本当に改善して再生できるのかという1点について注視してきます。
したがって、必ず実現できる経営改善計画であり、内容にその根拠を示すことが大事になります。
一定期間後、必ず、経営改善の達成率を確認してきますので、十分な配慮が必要です。
達成可能な計画書の作成については、経営者ならば、経営の実態は誰よりも判っているはずですから、現状認識に始まり、問題点の抽出及び把握、対応方針及び具体的な改善策までを、先頭に立って作成しなければなりません。
そして、経営改善された体制において、達成が可能な目標を設定し、その達成に向けて全社挙げて取り組むのが経営改善活動の基本になります。
しかし、実はこれが簡単ではありません。
専門家と同じような表面上の計画ならば簡単にできるのですが、実態を具体的に反映させるのが難しいのです。
問題点は判っていても、その要因が把握できていなかったり、方向性は確認できても具体案が策定出来なかったりして、現状を体系的に整理して、具体的な方向性と効果的な対策を作成するのが難しいのです。
そして、多くの経営者が、この段階で挫折をされてしまうようなのです。
こんな時には、CAPD表を活用されればいいと思います。
極めてシンプルな表ですが、経営改善計画書の作成と連動させることにより、大きな効果が期待できるものです。
私どものご相談者にも活用をいただいておりますが、その効果に大きな評価をいただいておりますし、なによりも、自ら効果的な経営改善計画書を作成できるようになりますから、費用的に助かると思います。
次回のブログでご紹介しますので、是非、ご活用ください。
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