資金繰り確保の全般にいえることですが、本来、資金繰りの対策は極めて簡単で単純なものばかりなのです。
理屈さえ理解して、順序さえ間違わなければ難しいものではないでしょう。
その中でも、もっとも単純で効果的な対策が『入出金の流れの整理』になるのではないでしょうか。
『入出金の流れの整理』は、入金後の出金を原則に整理するというもので、資金繰り対策としては初期の対策になります。
また、長期的にも効果のある方法なので、健全な経営時における予防策と考えるべきなのかもしれません。
入出金の流れを整理するだけで、資金繰りは大きく改善する可能性が高く、資金繰り確保のためには効果的な対策なのですが、現実的にはタイムリーに実施されている事例は極めて少ないと思います。
こんな有効な手段が、効果的に活用されていない理由と思われるのは、経営者のプライドと甘い考えではないでしょうか。
経営者は総じてプライドが高く、中小零細企業の経営者といえども、生半可なプライドの持ち主ではなく、そのプライドか、仕入先等の関係者に資金繰りが厳しいとは絶対に思われたくないと考えています。
したがって、初期の資金繰り対策として、未だ余裕のある段階において入出金の流れの整理をするなど、なかなか手を付けることが出来ないのです。
対策ですから、後手になればなるほど効果は薄れますので、タイムリーに一気に対策として実行すべきで、その効果は極めて大きいものです。
大企業ならいざしらず、体力のない中小零細企業が、経営者のブライドで見栄を張っていては、せっかくの資金繰り確保や経営改善のチャンスを逃してしまいますから、初期段階であろうと、まだ余裕がある段階であろうと、この『入出金の流れの整理』という効果的な対策を一気に実行しなければなりません。
まず、得意先には、入金の条件を良くしてもらうように働きかけます。
確実な入金予定の確認に始まり、入金サイトの短縮や、手形決済を現金決済に変更してもらうなど、入金の流れを明確に早くする努力から始めます。
また、何らかの理由で未収になっている売掛金があれば、全力で回収しなければなりません。
10万円の未収は10万円の未収ではなく、利益としての損失になりますから、売上でいうならば利益率5%として200万円の損失になるのです。
こう考えると、どんなことがあっても回収しなければなりませんし、すぐの回収が無理ならば、なんらかの保証や担保をとる必要もあります。
入金と同時に出金の調整もしてみましょう。
出金に関して特に留意することは、徐々に支払い条件を悪化させて信用を失うようなことは絶対に避け、一気に出金の流れを整理することです。
基本は、入金後の出金です。
入金が月末に多いのならば、定時支払いを入金後にして翌月の頭にするだけで、約一ヶ月分の資金繰りの余裕ができることになります。
また、契約段階において、支払い条件を入金後にしておくことも有効です。
特に建設業に多いのですが、日本では、入金前の先払いが当たり前のようにおこなわれています。
昔からの慣例で、人件費の支払いなどは先払いが当然で、すぐに実施されています。
景気が良くて利益率の高い時代なら対応できても、この厳しい経営環境の中で、こんな支払いをしていては資金繰りが確保できるはずがないと思います。
ご紹介したのは、あくまで基本ですが、入出金の流れの整理は極めて効果的な資金具の確保の対策です。
今後の経営を考えて、出来るだけ早く、余裕のあるうちに断固実行してください。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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