かっとばせ借金 打ち勝て倒産!!

資金繰りが悪化した中小零細企業の、経営危機打開や事業再生へ向けてのお手伝いをさせていただいています。 経営危機場面での知識や情報をご提供し、従業員や家族のために命がけで闘う経営者が、諦めずに闘う現場を善戦苦闘日記としてご報告いたします。

2012年09月

債権者のスタンスが変わってきた・・・


金融機関や保証協会などの動きが、今までとは確実に変わってきたように感じます。

当然、中小企業金融円滑化法が来年3月末で終了することを見越しての動きであることは間違いありません。

しかし、どうやら、それだけではなさそうにも思えるのです。



春頃から、中小企業金融円滑化法による返済条件の変更が、徐々に様変わりを見せ始めました。

返済条件の変更を申し込むだけで、ほぼ無条件に応じてくれていたのが、簡単ではなくなってきたのです。

今までは、法律を根拠に、金融機関はたいした審査もせずに、応じるのが当然だという姿勢で対応をしていました。

ところが、中小企業金融円滑化法が平成25年3月末を持って終了することを金融庁が決定し、債権者金融機関に、再生を目指した経営改善についてのコンサルティング機能を要求したことにより、少しずつ姿勢を変え始めたようです。

返済条件の変更に応じるについて、金融庁の指導を根拠に、経営改善や再生の目途を追及し出したのです。

追及し、その可能性が低いと判断された場合、金融機関が再生に向けて積極的にコンサルティングを実施したり、中には返済条件の変更を断るというのなら、この法律の趣旨に則っており問題はありません。

ところが、それを理由に、債権の保全をしだしました。

法律施行以後から、メガバンクを中心に続く、金利上げの要求は激しさを増していますし、その他にも債権回収を優先させた対応が目に付きます。

たとえば、まだ信用保証協会の保証がとれる可能性がある場合は、その融資を実行させて、プロパー分の回収に充当させるのです。

これは、信用保証協会との関係では禁止事項になっていますが、多くの金融機関がそんなことを気にせずに活用しているのが実態です。


最近、目につくのは、返済条件変更のために条件を突き付けてくることです。

経営改善に問題があるとか、与信が足らない等の理由を付けて、返済条件をするために債権回収を保全できる条件を出してきます。

一般的な事例として、もっともよく見られるのは担保の追加でしょう。

貸付金の担保による保全ができていないので、返済条件の変更は難しいという理屈で、追加に担保あれば検討も出来るということになります。

この条件を出されれば、返済条件の変更をお願いする立場としては承諾するしかありませんが、金融機関はここまで債権回収を優先させているのが現実なのです。


同時に、信用保証協会の保証についても、厳しさを増しており、簡単に保証してくれなくなっています。

今後、100%保証の緊急保証が無くなれば、保証を受けて借入をするという作業が、さらに難しくなるのは間違いありません。

こういう環境の変化を、中小零細企業の経営者は、十分に認識して、今後の展開に対応しなければなりません。

特に、これから来年3月末までの半年間は、何があるか判りませんし、経営環境は、ますます厳しさを増すのでしょうから大変です。

褌を締め直し、気合を入れて頑張るしかありません。


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経営危機での乗用車・・・


経営者の意思に反して、従業員さんには、なかなかいい目をさせられない環境が続きます。

昇給どころか、賞与さえ満足に払えない状態ではないでしょうか。

本当なら、少しでも給料を上げて、従業員さんと一体になって経営改善を断行しなければならないのに、従業員さんには一方的に無理を言わなければなりません。

これは、経営者として辛いものですが、そういう環境なのですから仕方がないと割り切り、違う形で経営者の意思や経営改善に向けての覚悟を従業員さんに伝えるべきなのでしょう。


経営改善は、経営者一人で取り組めるものではなく、従業員さんの十分な理解のもとで一体となって取り組んでこそ達成できるものです。

そのために、経営者は、まず自らの身を律することから始めなければなりません。

経営者が贅沢を続けていれば、本当に経営が厳しいのか疑わしく思われる、真剣に協力などしてくれないかもしれません。

また、無理ばかり言われる従業員にすれば、今まで何ら変わらない経営者を見てやる気をなくしてしまうもしれないのです。

たとえ、少々オーバーでもあろうとも、俺はここまで腹をくくっているし、真剣に経営改善に取り組むんだという姿勢を、ここで従業員に示すのは極めて大事な作業だと思います。


判りやすい意思表示としては、経営者が乗っておられる車ではないでしょうか。

中小零細企業の経営者は、当たり前のように高級車に乗っておられ、クラウンやレクサスなど高級日本車は珍しくもなく、高級外車に乗っておられる方も少なくありません。

どんな高価な外車に乗ろうとも、資金繰りに何ら問題を及ぼさない景気の良い時なら、誰も何も文句は言わないでしょう。

しかし、資金繰りが厳しいと、破産までも口にされる経営者が、高級外車に乗っておられたりすると違和感を覚えてしまいます。

従業員さんは賞与さえ棚上げされている環境で、経営者が高級外車というのでは、従業員さんも本気で経営者と頑張ろうとは思わないでしょう。

私は、セミナーなどで必ずこのことを口にしますし、ご相談にみえられた方が高級外車に乗っておられたりすると、さりげなく乗換をお勧めしたりもしています。


ところが、先日、ある会社の常務から逆の指摘を受けてしまいました。

その会社の社長も、ベンツからホンダのフィットに乗り換えられたのですが、社長がベンツを手放すほど会社の経営状況は悪いのだと、従業員さんは不安になってしまったと言われます。

ところが、その後、社長夫人が小さなベンツを購入されたのですが、そのことを知った従業員さんは、まだ会社には余裕があると安心をしたということなのです。


この話は考えさせられます。

たしかに、この様に感じる方もおられるでしょう。

しかし、社長がベンツを手放したことが、従業員に悪影響を与えたというのはちょっと違うでしょうね。

ベンツを手放した後、経営改善に向けてのしっかりとした説明や対応が従業員さんになかったため、事情を正確に把握できない従業員が、逆に不安になってしまったのでしょう。

そして、夫人がベンツを購入することにより、少ない情報の中から、まだ会社にはベンツを購入する余力があるのだから、倒産はしないと判断したに過ぎないのだと思います。


経営者が高級外車を手放すというのは、経営者本人の覚悟であるとともに、従業員に対する経営改善に向けての意識改革を促す手段ということなのです。

高級外車を手放すことを契機に、従業員に対して現状を説明し、経営改善へ向けての協力を取り付ける流れを作ることが大事で、目的は、外車を手放すことではなく、あくまでも経営危機を打開することになります。


経営危機を打開するには、まず経営者がその姿勢を転換し、その意思と覚悟をアッピールすることから始めてみましょう。

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経営危機での、経営者の心理・・・

経営危機に関する、出来る限りの情報と知識を集めました。

あらゆる展開を予測し、万全の準備をしたつもりです。

打開に向けての覚悟も決め、心は落ち着いたはずだったのです。

しかし、経営者の心は、些細なことで揺れてしまうようなのです。

こうなること予測していたのに、実際にその場面に直面すると、経営者の心は大きく揺れだします。

決めたはずなのに、少しでも楽な方へ、逃避の気持ちが湧き出すようです。


経営危機という、未知の環境に入っているですから、経営者の気持ちは揺れても当然なのかもしれません。

冷静に環境を判断できるのなら、心が揺れて、対応を見直すことは必要かもしれないし、ここまでの作業の再確認し、微調整を図るのも大事かもしれなでしょう。

しかし、この段階で、逃避を理由に、安易に根本的な方向性を変えれば、今までの苦労が水の泡になってしまいます。

ここは、しっかりと腰を据え、ぶれる心を押さえつけながら、強い気持ちで切り抜けなければなりません。



破産はしないと決めたはずだったのです。

今までお世話になった取引先に、できるだけ迷惑を掛けないように、任意で対応することを決め、そのための情報も集め、時間をかけて準備を進めてきました。

ところが、金融機関が厳しい対応をとりだすと、不安は大きくなり、しないと決めた破産が、自然と脳裏をよぎります。

今、破産をすれば、楽になれる・・・心がくじけそうになるのです。

たしかに、破産をすれば経営者は一時的に楽になれるでしょう。

しかし、家族や従業員そして取引先等の関係者に大きな負担を背負わすことになってしまいます。

心は揺れましたが、弱気の虫を抑え込み、ここは踏ん張るしかありません。



飲食店舗を経営している不動産をどんなことがあっても守り、断固、事業を続けると誓ったのは、ほんの三か月前でした。

今、その不動産を処分すれば、僅かな資金が手元に残るかもしれませんが、事業がじり貧になるのは間違いありません。

返済猶予を活用しながら、再生を目指して経営改善に取り組むと決めてから三か月しかたっていないのに、業績が回復しないと早くも弱気の虫が頭をもたげます。

まだ、具体的な努力もしてないうちに、改善しない業績に不安だけが先走り、経営者の心が揺れ動こうとしています。

事業は諦めて、不動産を処分し、残ったお金で生きていこうと・・・安易な選択をしようとするのです。

そんな選択をすれば、すぐに生活が破たんすると判っていても、今の安心に逃げようとしてしまいます。

しかし、その逃避は、全てを失うことにつながるでしょう。
全てを検討し、事業の継続を優先すると決めたのですから、ここは、経営者が先頭に立って、経営改善を進めるしかないのです。



半年や一年も先の資金繰りに不安を覚え、こころが揺れる経営者もおられます。

たしかに、経営者として、長期的な展開も把握する必要はあるでしょうが、中小零細企業でそんな先の資金繰りを把握できている企業などないでしょう。

特に、この厳しい経営環境なのですから、まず足元をしっかり確保すべきだと思います。

遠い先のことを考えて、経営者の気持ちが弱ることよりも、明日に向かって、強い気持ちで取り組むことが大事です。


もしもあの時、不安に駆られて違った選択をしていたら、今頃、どうなっていたのでしょう。

大事な家族や、守るべき従業員や取引先のために、知恵を振り絞り全てを注ぎ込んで努力してきたのに、あの僅かな不安や恐れから逃避するために、楽な展開を選択してしまっていたら、今は、なかったのだろうと思います。

心の揺れを乗り越え、諦めずに前向きに取り組んだことが、今につながっているのだと思います。

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借金から生活を守るために・・・


「よくここまで、ズケズケと赤裸々に書くもんだ・・・」と言われることがあります。

このブログを読んでいただいた方から評されるのですが、私にすれば、まだまだ遠慮して表現をしています。

ブログとはいえ、不特定多数の目に触れる可能性がありますから、その辺には十分に配慮をしているつもりなのです。

ただ、経営危機や債権債務の処理に関して表現する場合、中途半端な表現をしてしまうと、間違った解釈をされることが多くて、表現の仕方には難しいものがあります。

直近の2回のブログでご紹介しました『無い袖は振れない・・・』についても、どうやら配慮をし過ぎたようで、意味不明でいったい何を言いたいのか判りにくくなってしまったようです。

これでは、誤解を招きかねませんので、明確な表現で『無い袖は振れない』のご説明を再度まとめてみますが、行き過ぎた表現があった場合は『週末』ということでお許しをいただきたいと思います。



『無い袖は振れない』をブログでご紹介した理由は、どんなことがあっても人生は当然のこと、会社も仕事も諦めない為です。

世の中では、借金を少しでも返せなくなると、すぐに恐ろしい取り立てをされ、良くても破産をするしかなくなると思われています。

しかし、そんなことは絶対にありません。
これは、完全に間違った情報に支配された思い込みでしかないのです。

確かに、専門家に相談しても、破産しかないと言われるかもしれませんが、それは彼らが破産しか方法を知らないからだと思います。

たとえ、元金どころか金利さえ支払えない状況でも、破産をせずに対応する方法は存在します。

人として人生を守る,男として家族を守る,経営者として事業を守る,そういう意思を明確に持ち、諦めずに対応すれば破産など必要はないのです。

そして、『無い袖は振れない』が、それを実現するもっとも有効な手段だということになります。



『無い袖は振れない』が有効な手段であるというのは、債権者が最終的に取るべき手段は差押しかないからになります。

債務者が返済出来る環境にあり返済の意思を持っていれば、督促等により返済をされる可能性があります。

しかし、債務者が返済できる環境に無ければ、信義に基いた督促だけでは返済は難しいものになるでしょう。

その様な場合、代位弁済や担保権の実行,債権譲渡等の様々な対応方法をとられることになりますが、それでも債権を回収できなければ、最終的には裁判を経て差押をするしか回収方法がなくなります。



ここで『無い袖は振れない』が意味をもってきます。


差押は、債務者の資産に対して実行されますが、債務者には目ぼしい資産が無い状況ですから、差押は何ら目的を達成することができません。

これは完全に、『無い袖は振れない』という状況になります。

逆から見ると、目ぼしい資産を無くせば、差押等が意味をなさなくなるということです。

そして、この『無い袖は振れない』という環境を作りだし、事業や人生を守ろうとされる経営者は沢山おられます。

資産に担保を設定したり、第三者に売却したり、隠したり・・・・

様々な方法で、目に付く資産を失くし、事業の維持を優先させるのです。



破産も一つの選択肢ではありますが、経営者にとっては全ての責任を放棄し、全ての関係者に負担を押し付ける無責任な選択なのです。

まず事業を維持し、人生と生活を確保し、再生を目指して頑張って、再生してから迷惑をお掛けした方々にお返しをするのが、経営者としての本当の姿であり選択肢ではないでしょうか。

そのために、『無い袖は振れない』を活用するということです。


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無い袖は振れない・・・2


破産をするというのも、ある意味、『無い袖は振れない』ということになるのかもしれません。

破産をすれば、最低限の生活に必要な資産を除き、ほぼ全ての所有資産が無くなります。

そして、一定の要件を満たせば残った債務が免除され、借金苦から解放されることになります。

返済する原資がなくて回収できないのですから、残債権を請求しても意味がなく、結果として『無い袖は振れない』という状況になるということです。



実は、不良化した債権債務の処理においては、『無い袖は振れない』を根拠にして、債権者と債務者の双方が、少しでも権利を確保しようと陣取り合戦をしているのが現実のように思えます。

債権者側からすれば、債権回収を出来る可能性があるのなら努力をして回収しようとするでしょうし、債務者とすれば、少しでも運転資金として手元に確保しておきたいというのが本音です。

本当に、債権回収の糧となる資産が有るのか無いのか、これが債権者にすれば大事なことで、資産があるならば債権回収するために努力しますが、回収の対象となる資産が無ければ無駄な努力などしないのが金融機関でもあります。

債務者側とすれば、この金融機関の考え方を認識して対応することが大事であり、価値ある資産でも債権者が知らなければ、『無い袖は振れない』と判断されるかもしれません。



資金繰りが悪化してくると、債権者と債務者の陣取り合戦が、多かれ少なかれ、常に繰り広げられることになります。

特に、債権者である金融機関が、貸付債権を回収できなくなる可能性があると判断すると、その攻撃は当然に厳しくなります。

この様な状況下では、事業や家族との生活を維持するために、債権者がどんな攻撃をしてくるのか理解することが大事です。

同時に、将来への不安を減少させるためにも、具体的な債権者の対応(攻撃)を確認してみましょう。

第1段階として、借入の返済が滞りだすと、債権者の督促は極端に厳しくなります。

しかし、この段階では、債権回収の手段は督促が中心となり、場合によれば担保処分による債権回収を要求されるぐらいで、まだまだ厳しい攻撃に晒されることはありません。


第2段階は、借入金の返済が金利の支払も含めて一定期間滞り、期限の利益の喪失をして正式な不良債権になった状況です。

この段階において、債権者である金融機関は正式に債権回収の手続き移り、具体的な債権回収手段を講じてくるようになります。

信用保証協会等の代位弁済の実行,担保不動産の任意売却,場合によれば不動産や預金口座等への仮差押え等々が考えられ、債権回収は本格化してきます。

この第2段階の後半では、支払の督促に関わる裁判や担保権の実行による競売等、そして債務名義を得ての差押等も考えられ、かなり厳しい攻撃に晒されることになるでしょう。


第3段階として、ここまでで解決できない債務について、債権回収専門会社(サービサー)に債権を譲渡して債権者の金融機関としては最終処理をすることになります。

債権譲渡されたサービサーは、債務者との交渉で一括和解や分割弁済による和解をすることになり、債権債務処理の最終局面に入ることになりますが、この段階は厳しいというよりも、狡猾で陰湿な攻撃に耐えなければなりません。


債権者によっては、今後、長期に亘って弁済を継続する必要もありますが、債権者の債権回収の手続きはこれで一通り終わります。

債権回収のプロが、これだけの攻撃をしてくるわけですから、その対応は大変だろうと思いますが、『無い袖は振れない』に当てはめてみれば、その対応は全く変わってしまうのです。

第1段階から第3段階までの攻撃を考えると、守らなければなら資産があり、その資産の存在を債権者が知っているから大変なのでしょう。

もし、攻撃される債務者に、守らなければならない資産が無ければ慌てる必要など無く、何も大変ではないということになり、これらの債権者の攻撃は、結果として全く意味がなく、債権回収の効果もないのです。



債権者である金融機関に資産の存在を知られ、その資産を守ろうとするから債務者は厳しい攻撃に対応しなければなりません。

しかし、『無い袖は振れない』という状況であれば、なにも心配することはありません。

その意味を、十分に認識していただき、将来のために、優先すべきものを大事にすべきだと思います。

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無い袖は振れない・・・1


昔から、『無い袖は振れない』という言葉が、お金の貸し借りについての場面で使われていました。

この言葉は、金融システムの発達した現代においても頻繁に使われる言葉であり、今でも通用する
というより、お金の貸し借りについての債権債務の世界では、最終的には『無い袖は振れない』に行き着くことになります。


『無い袖は振れない』とは、実際に無いものはどうしようもないということの例えで、持っていないものは出せないという意味になります。

お金の貸し借りに絡む債権・債務の処理場面においては、お金を貸した債権者がいくら請求しても、お金を借りた債務者に返済できるだけの原資がなければ回収できず、債権者はどうしようもないという意味で使われます。

なんだか、道義的に問題のある表現のように思えますが、人が人として生きるために大きな意味のある言葉でもあるのです



お金を借りると、返済という義務が発生し、一生懸命に返済しようとするのは当然です。

借りたら返すというのは当たり前なのですが、これは返せるという状況においての話になり、もしも、返せるだけの原資が無ければどうなるのでしょう。

この様な返せない状況でも、多くの方は返そうと努力されます。

しかし、この努力が、方向性を持たずに際限なく続けられれば、様々な問題を発生させることも多く、努力することが仇になることもあるのです。


では、借りたお金の返済が出来ない状況になったらどうすればいいのでしょうか。

特に最近は、返済猶予してもらっていても、金利さえ支払えないという事業者が激増している環境ですから、この方向性は明確にしたいものです。

そんな時に、『無い袖は振れない』ということが、大事なキーワードとしてクローズアップされます。



資金繰りが悪化すると、債権者が沢山おられるにも関わらず、道義的責任として金融機関への返済を優先して続ける方がおられますが、これは方向性を見直さなければなりません。

まず、その状況における目的を明確にし、その目的に沿って債権者に優先順位を付けて、優先順で支払うことにより、今後の展開を楽にするのです。

その時の目的は、多くの場合は事業の継続維持になるでしょうから、債権者としての従業員や取引先を優先しなければなりません。

彼らは弱い立場ですし、彼らが協力してくれなければ、たちまち事業は頓挫するしかないのです。

金融機関は、債権者のプロとして担保や保証をとっていますし、返済が滞ったからといって倒産をすることもないでしょうから、当然に優先順位は下位にするべきだと思います。

ところが、この段階においても、金融機関との関係を健全に維持しようと、無理して返済を続ける経営者が多いのですが、現実としては、金融機関からの新規の融資は受けられず、返済猶予中にも関わらず金利さえも支払うのが難しい状況なのですから、既に金融機関と健全に付き合うという状況ではないという認識をもって対応すべきでしょう。


金融機関への返済が出来ないからという、信じられないような理由で破産をされる方もおられますが、これは最悪の選択だと思います。

お金の貸し借りについての基本的なシステムを理解されていないから、この段階で破産など選択してしまうのですが、この段階での破産は、従業員や取引先といった関係者にもっとも迷惑を掛ける選択になり、全てが終わってしまいます。

一時的に、支払や返済が出来ずに迷惑を掛けることになるかもしれませんが、ここは、経営者の責任として踏ん張って頑張って、自らの力で経営改善を進めるしかなく、再生が出来れば、迷惑を掛けた方にもお返し出来るのですから、しっかりと目的を見据えて対応すべきだと思います。



借りたお金を返済出来ない状況になった時の具体的な流れや、結論としての『無い袖は振れない』については、次回以降のブログでご紹介をいたします。

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